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1999.09.09
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カテゴリ: 欧米露の本

ティファニーで朝食を(トルーマン・カポーティ/龍口直太郎|出版社:新潮文庫)


 映画の原作。原作の小説があることは知らなかった。
 むかし、こういうタイトルの映画があることを知った時、てっきりティファニーというのはレストランに違いないと思いこんでいた。実は宝石店であるということを知ったのは大学を卒業してしばらくたってからのことだ。
 映画は見たことがない。しかし、どうしてこれを映画化しようとしたんだろう。
 ほかに、「わが家は花ざかり」「ダイヤのギター」「クリスマスの思い出」の三編が収められているが、この三編のほうがよほど映画化しやすいだろう。
 「わが家は花ざかり」は表題作と同じような状況で育った女が主人公なのだが、結末は全く違う。「ダイヤのギター」は、話はよく分かるし、印象にも残る。
 中でも、「クリスマスの思い出」は、泣かせる話だ。欧米のものによくある、貧しいながらも幸福だった幼少期の思い出ものなのだが、欧米の人って、子供の頃は貧しくても幸福なのに、大人になると、どんなにお金があっても不幸になってしまうのだろうか、とさえ思わせる。
  訳者は、この本が出版されたときニュー・ヨークにおり、ディファニーに食堂があるかを確かめに行ったという。訳者にとっては、映画化されたのは原作を知ったずっと後のことであり、映画に対してはいろいろと故障を申し立てているのが面白い。
映画 と原作とはだいぶ趣が違うようだ。





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Last updated  2005.04.01 21:46:22
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