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2002.06.06
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カテゴリ: ミステリ




 歴史ミステリの連作短編集。
 第三回創元推理短編賞の最終選考まで残った表題作を中心に、文庫で書き下ろしたもの。
 カウンター席だけのバーを舞台に、登場人物はつねに四人。議論だけで話が進んでいく。
 邪馬台国は岩手にあった、という表題作を始め、釈迦は悟りを開いていなかった、明智光秀の謀反は信長の意向によるものだった、など、通説を覆す結論を先に提示し、それを論証していく。
 聖徳太子非実在説は目新しくはないし、明治維新の黒幕が勝海舟だった、というのは『氷川清話』を読めば察しがつくことだが、それらを論証してみせるところに作者の技量が感じられる。
 バーが舞台だが、飲み物は水割りが多い。つまみも何種類も出てくるが、つまみの説明がもっとあってもいいのでは。
 面白いのが、著者略歴。「国学院大学文学部国文学科卒業。」
 これだけ。
 ところが調べてみると、国学院大学には、「国文学科」というのは存在しないのだ。1997年に「日本文学科」というのはできたが、それ以前は「文学部文学科」に日本文学も中国文学(というより漢文学)も含まれていた。





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Last updated  2005.04.01 21:38:21
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