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「ラ・セッテ」で不定期に料理教室が有ります。ワシら夫婦は「ラ・セッテ本店」の料理教室へ何度か参加しました。
シェフや奥様を始めとして、気さくで尚且つ慇懃なスタッフの皆さんの雰囲気といい、いつも言いますが畏まりすぎず、アットホーム過ぎず、ワシらには加減が丁度よろしいんですな。
さて措き、現役で腕の良い職人仕事を「目の前」で拝見できると言うのは、これを於いて他に無いくらいな勉強になるんですよ。
先日行われた料理教室でも、〆た鯖を「焼く」(これが実に美味い)と言う、ただそれだけの作業を、それこそ50センチも離れていない所で「見る」事が出来るんですからね。
熱したフライパンに鯖を置く。
そして取り上げる。
この、ごく短い時間。
時間にして数十秒。
その取り上げるに至るまでの食材に起こる変化。
それは「色」であったり、「音」であったり、「香り」であったり、滲み出る「油」であったり…する訳です。
これらの変化は、何より「言葉で説明」するだけでは伝わらないものが有ります。
食材の大きさや形。処理の目的。それらが複雑に絡んで導き出されるタイミングは、職人の経験が導き出すものかと思います。
ある料理人は、調味料の分量を「決めない」と言ったといいます。全て「適宜」で語られるその分量は、季節や食べる人によって「加減をするものだ」と言う考えに基づいていたと聞きます。
このように料理人と言う職人は、その人格の持つ経験が導き出す調理法や味付けの「加減」を持っているのだと、ワシは思っています。
ですから、その調理する動作を、手元を、指先を、加減を測る表情を。ライブで実際に、しかもすぐ近くから見る。
これに勝るものは無いと思います。
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