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November 5, 2007
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カテゴリ:
●読んだ本●


「堕天使は地獄へ飛ぶ」マイクル・コナリー著
 古沢嘉道訳 扶桑社









■あらすじ


午前2時、
連絡の取れないエレノア(妻)の帰りを

まんじりともせず待っていた
ハリウッド署の刑事ハリー・ボッシュの家に


呼び出しの電話が掛かって来た。

ボッシュのチームに任せたい
特別任務があると言う。

それは短い急勾配のケーブル鉄道の
頂上駅ケーブルカー内で殺されていた

ハワード・エライアスとカタリナ・ペレスの
事件解決のためだった。


殺されたエライアスは
人権弁護士として名を馳せており、

もっぱらロサンジェルス市警察を告訴していた。

つまり、


警察がエライアスを殺したと決め付けて
ロスで暴動が起きるかもしれない危険を孕んでいた。


警察内部でも、
警察官が犯人かもしれないという危惧があり
捜査もひどくデリケートなものとなっていた。


犯人探しを命じられた。

もしも犯人が刑事だった場合は
秘匿するよう遠回しに要求されたが、

もちろんボッシュは
本気で取り組む覚悟だった。


エレノアとの危うい関係に気をもみながら、
人種問題と暴動と言う爆弾を抱えて

ボッシュチームは捜査を始めたが、
思った以上にデリケートで難しい問題が
付きまとった。


ボッシュの尽きない犯罪への執念によって
隠された問題や犯罪が暴露される。








■感想

最愛の妻を失うかもしれないと言う
不安と恐怖に苛まれながらも

果敢に犯罪と権力に立ち向うボッシュの執念たるや
すさまじいものがある。

街を揺るがすデリケートで大きな問題を
どう処理するのだろうと思いつつ
ハラハラしながら読んだ。


愛して止まないエレノアが
家を出てしまうかもしれない恐怖が

ジリジリとボッシュを焼き焦がすのに
問題が山のように降りかかるのだ。

やはりボッシュの執念に唸った。


ラストは何とも言えない苦い物が残った。

アメリカが抱える
大きな問題を扱った一冊だと思う。


読み終えてからこうして題名を見て
なるほどと思った。

人は自分を守るためには
とんでも無い事をやってしまう
欲望の虜になる愚かな生き物だ。


半面、
どこまでも妥協せず誤魔化さずに突き進む
ボッシュのような人もいる。

そんなボッシュは
影と孤独を背負って生きている。


あまりに暗い一冊だったので
ひどく気持ちが落ち込んだ。











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Last updated  November 6, 2007 01:04:37 AM
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