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【 「あなたの知らない法然と浄土宗」 洋泉社 】
法然と浄土宗のことを描いた本を読んでみました。
我が家が浄土宗のため、法然には以前から興味があります。
今とは違う時代背景の中で、浄土宗を確立した法然の人間性、
布教活動など、感慨深い物がありました。
関東と京都に二大本山の 拠点を作り伝道広める
(京都に総本山知恩院を置き、関東は徳川家康の庇護のもとで
増上寺を基盤としました。)
念仏ですべての人が救われる 万人救済思想の浄土宗
(ただひたすらに、
念仏を唱えれば救われると説きました。)
民衆も貴族も武士も世の中に 無常を感じ仏に縋 (すが)
る
(当時を生きる誰もが、死後の極楽往生を願い、阿弥陀仏に縋って生きる
ことでしか、希望を持てなくなっていました。)
一を聞き十を悟って聞いたこと 全て覚えて決して忘れず
(法然は、非凡な才知を持っていたと言われています。)
一心に南無阿弥陀仏と唱えれば 極楽浄土に往生できる
(法然は、専ら一心に唱える念仏を、唯一の修行とする専修念仏こそが
万民が救われる道と、確信しました。)
誰にでも貴賤の別なく念仏を 勧めて民心とらえて布教
(旧来の仏教では成仏できないとされていた女性も、念仏で救われると説き、
女性にも広まりました。)
武士・朝廷・仏教界の権力を 分散無力化し幕府を構築
(徳川幕府は、仏教界には寺院諸法度を定め、宗派ごとに本山、末寺の
縦割り組織を作らせて、規制しました。)