今が生死

今が生死

2020.03.09
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テーマ: 怒り!!!(36)
カテゴリ: 読書
又吉直樹さんの小説に「火花」という作品がある。内容は漫才芸人を目指す僕(徳永)と憧れている先輩芸人の神谷さんとの交遊と芸道修行の物語である。僕から見ると神谷さんは自分とは比べ物にならない位才能があり、理想が高く、自分の信念を貫いているが生活力はない。風俗に勤めていた女性と一時同棲するがその女性に男が出来て追い出される。
僕も含めて後輩達が次第に売れてきて時々テレビに出るようになるが神谷さんにはお呼びがかからない。才能はあるが聴衆を喜ばす術を知らない。芸術は演じる自分達と観客が一体になって作り上げるものだが神谷さんはどうやら観客を喜ばせようとするのは観客に媚びることで潔く思っていなかったようだ。後輩に抜かれ借金も重ねて落ちぶれて最後にはそれが面白いことだと思って胸にシリコンを入れて女性乳房を作り本人も恥じて後悔し、僕と一緒に熱海の温泉宿に行き、公衆浴場には入れないので特別な個室露天風呂で花火を見て感激する。翌日素人参加型の「熱海お笑い大会」に参加すると言い出し、露店風呂で焼酎片手に漫才のネタを作っている所で終わっている。
才能ありながら社会的にみると悲運な漫才芸人の半生だが、ここに至って神谷さんはまだ全身全霊で生きており「僕たちはまだ途中だ、これから続きをやるのだ」と作者は落ちぶれてはいるが愛すべき神谷先輩と一緒に挑戦していくことを誓っている。
 ここで取り上げるのは僕と相方の山下との喧嘩の場面である。高円寺の自宅に近い公園に相方を呼び出してネタ合わせの練習をすることになった。相方が練習に身を入れていないので注意したら、「ネタ合わせ大事なん分かるけど俺にも予定はあるし急はやめてや」と言われた。漫才をやるために上京してきて漫才より優先するものはないと思っていた僕は頭にきて、「ほな来る前に言えや!」と怒声を上げて立ち上がった。怒りで興奮していたので感情的には後2-3日寝かせなければならないと思ったが先輩の神谷さんに喧嘩の一部始終を報告して「殴ってやろうかと思っているのです」と言った。神谷さんは「殴ったら解散やで。だから手を出したらあかん」と言われその後しばらく話して電話を切り相方の所に戻った。神谷さんと話したことで気持ちは十分すぎるほど落ち着いており、冷静に話し合いができると思っていたら相方の方から突然「三つ謝るわ」と言いだしてくれてその場で仲直り出来た。
興奮して殴ったら相手も殴り返し大げんかになり即座にコンビ解消になったかも知れない。夫婦喧嘩などでもかっとなったらすぐ殴る人がいるがその後の夫婦関係はうまく行かないと思う。離婚に発展するかも知れない。このケースでは途中でトイレに行くふりをして先輩に電話をかけて大事にならないで済んだ。喧嘩の途中で抜け出すのは難しいかもしれないが、「ちょっとトイレ」と言って抜け出して誰かに電話するのがよいと思う。生憎その人が電話に出てくれないとさらにイライラが高じて感情的バランスを失うかも知れないが、別の知人、それも通じなかったら別の知人にとかけてみるのがいいと思う。これは喧嘩の途中での話だが喧嘩が終わってから2-3日は寝かしておくと書いてあったが、何もしなかったら2-3日で収まることは少ないと思う。一般的には数日かも知れないが数週間、数か月と続くこともある。この場合も信頼する誰かに話すことが解消の近道だと思う。いずれの場合も一人で抱えているととんでもない方向に発展するかもしれない。信頼する友人を持つことが怒りを鎮める要点と思われた。





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Last updated  2020.03.09 11:31:25
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Re:怒りを鎮める方法(03/09)  
kkkdc796 さん
◎又吉直樹さんの小説に「火花」という作品がある。一般的には数日かも知れないが数週間、数か月と続くこともある。この場合も信頼する誰かに話すことが解消の近道だと思う。いずれの場合も一人で抱えているととんでもない方向に発展するかもしれない。信頼する友人を持つことが怒りを鎮める要点と思われた。
その通りですね。彼の小説は1本筋が通っているシナリオですね。貴方はよく本を読むんですね。感心します。
私は日刊紙の32面の新聞を隅から隅まで読んで赤ペンを入れていてよいテーマは継続して報道されているので切り抜いています。 新聞は社会を良くとらえて問題提起しています。お笑い番組の低俗テレビとはまるっきり違い信頼性が有ります。
人の人生は尊敬できる信頼する友達、何でも融資してくれる銀行、何事も相談できる良い医者の三つを得たら鬼に金棒です。
親、故郷、自分の生きてきたお生い立ちに感謝しながら生きたら最高の黄金道路ですね。私はその道を確かに噛みしめながら生きている果報者です。 (2020.03.09 14:17:55)

新聞記事はネット記事より深みがある。  
楽天星no1  さん
kkkdc796さんへ

[新聞は社会を良くとらえて問題提起しています]

実は今まで忙しかったので殆ど新聞を読みませんでした。インターネットの時代なのでニュースの大半はスマホやPCで見ることが出来るので新聞離れして新聞を見る人はかなり少なくなっていると言われていますが、スマホで見るニュースと新聞で見るニュースはその深みが全然違いますね。やはり皆さん時間をつくってもっと新聞を読むべきですね。 (2020.03.09 18:59:39)

Re:新聞記事はネット記事より深みがある。(03/09)  
kkkdc796 さん
楽天星no1さんへ
スマホ、パソコンのニュースはおさわりニュースです。私もパソコンを開いた時に見出しぐらいは見ますが中身は薄ペラいないようです。小学生が読んで理解するぐらいのレベルですね。
新聞はニュースの現状、その問題提起、掘り下げてニュースの本質を報道しています。朝日新聞、日経新聞、中日新聞は素晴らしいです。。読売は読めたものでないです。
今マスコミ、テレビ、週刊誌は政権に言論統制されています。バカ番組が多くて、お笑い番組のテレビはだから私は見ないんですよ。恐ろしい世の中に日本はなってきましたよ。
今国会で検察長官の定年延長が問題になっている。恐ろしいです。三権分離迄忖度政治がはびこる。 (2020.03.09 20:30:09)

黒川検察長官の定年問題  
楽天星no1  さん
kkkdc796さん

[今国会で検察長官の定年延長が問題になっている。恐ろしいです。三権分立迄忖度政治がはびこる]

国家公務員の定年は国家公務員法で63歳となっており、必要上止む負えない場合は1年以内の範囲内で延長できるとしているが検察官は検察官法で63歳と定められ延長できるとの記載はない。検事総長は65歳定年なので黒川さんの定年を半年延ばして次期検事総長にという思惑も取りざたされている。
今時63歳はまだ若い、民間は65歳が普通になり70歳定年をとっている企業もある。検察官の定年も将来延長されるであろうが、今は63歳である。公務員法に準じたとしているが黒川さんは公務員ではあるが公務員の中の検察官である。法を護る番人として法は守られなければならない。黒川さんは勇退すべきだと思う。三権分立なので行政が干渉すべきではないと考える。 (2020.03.09 22:08:22)

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