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「屋根の上のヴァイオリン弾き」(Fiddler on the Roof )とシャガールはつながっていました!「バイオリン弾き 1912-1913」「どうして屋根の上のヴァイオリン弾きなのか、わからなかったの」と友達が言いました。「屋根の上のヴァイオリン弾き」を観てきた友達から「どうしてだか、ご存じ?」と聞かれて答えられませんでした。「青のバイオリン弾き、1947」「どうして?」って考えたことありませんでした。だって、私がお芝居を観るようになるずっと以前から森繁さんが「屋根の上のヴァイオリン弾き」に出演してたんだもの。(今は市村正親さんですが)ヴァイオリン弾きったら屋根の上にいるもんでしょって感じ。それでちょっと調べたら こんなことが分かりました。劇の中でユダヤ人は迫害され、国外追放されるでしょ。主人公のテヴィエたちの生きた時代に大いに関係あり。ユダヤ教徒のテヴィエ。「屋根の上のヴァイオリン弾き」という題名は、昔ローマ皇帝ネロによるユダヤ人の大虐殺があった時、逃げまどう群衆の中で、ひとり屋根の上でヴァイオリンを弾く男がいたという故事からきていました。「緑色のバイオリン弾き、1923」舞台でも、ユダヤ人の不屈の魂の象徴として「屋根の上のヴァイオリン弾き」を要所要所に登場させています。こんなことがこちらに書いてありました。そもそも「ユダヤ教の教えで、屋根から落ちずにいつも平静を保とうとする心の表れでゆったりとヴァイオリンを弾く」なんだそうですが、実際に屋根の上で弾くわけでなく、あくまでも象徴でしょうけれどね。シャガールは「緑色のバイオリン弾き」をその故事からヒントを得て原作者ショーレム・アレイヘム作品のために描いたそうです。ヨーロッパを放浪(亡命)しながら絵を描き続けたシャガールの絵本を数か月前に読みましたが、ヴァイオリン弾きのことは書いてなかったので、知ることができて良かったです。ヴァイオリンはユダヤ人の生活に密着していたからですね。同じユダヤ人であるシャガールの絵にはよく出てきます。我が家のカレンダーの中にも3枚ありました。「緑色のバイオリン弾き」はうれしいことに今、鹿児島にある長島美術館で見られます。(ブログを書いた当時はね、通常はグッゲンハイム美術館)↓は、今年のカレンダーの中で私が一番お気に入り「Concert bleu、1945」※追記 「屋根の上のヴァイオリン」は(Fiddler on the Roof )フィドルってアイリッシュ音楽の時のあのフィドル?違いを調べたら構造は一緒専門家でなく、一般人の区別としてはクラシックで用いられるのはヴァイオリンそれ以外の音楽の時はフィドル室内でお上品に奏でられるヴァイオリンと屋外で奔放に演奏されるフィドルなんとなくわかるでしょ。そして有名な言葉があるそうです。この表現が言い得て妙。「ヴァイオリンは歌う、しかしフィドルは踊る」(ヴァイオリンは音色、フィドルはノリ)そして長島美術館でシャガールに会えなくてガッカリした人=私に朗報高知県立美術館に行けば、いつでもシャガールの作品に会えるんですね。いろんなシリーズがあって、今はコレ!マルク・シャガール展《アラビアンナイトからの四つの物語》1月24日(火)~3月20日(月・祝)
October 31, 2009
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●●●ブログの更新も順調にすすみ、ヤレヤレ、お気に入りのブログへのご訪問も順々に再開できるわ♪とウキウキ。とりあえずは急いで仕上げなくちゃいけない宿題。いよいよエッセイの録音を始めようとしたら舌に違和感!なんと久々の口内炎。ショック!(◎_◎;)ニッコリ ほほえむ娘の手には「チョコラBB」珍しく優しいこと!かたじけない飲んで ぐわんばるわ。(T_T)なんてタイミングだろう。ここ数年、なったことなかったのに。そしてしみじみ10月もおわり。11月は、いつもより歌舞伎三昧なので、他のお芝居は控えなくちゃと思っていたら、友人が「行けなくなったから代わりに行って」と帝劇のチケットを譲ってくれました。「空席にしたら申し訳ないからお金はいいわ」おかげさまで数年ぶりの「レ・ミゼラブル」\(^o^)/明日はその彼女が出演するハンドベルのコンサートへ。お誘いしたのは、退職した元同僚。何か月ぶりかの再会。穏やかで、誠実な人なのでベルの優しい音色が似合う人なんです。●●●Designed by unamama
October 31, 2009
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26日に「シネマ歌舞伎・鼠小僧」を観に行ったときに芸術祭大歌舞伎は終わっていたので、珍しく歌舞伎座には何の幕も掛かっていませんでした。そのかわり、このポスターが。「能と歌舞伎」 歌舞伎座のさよなら公演を記念した特別公演で同じ題材を歌舞伎と能で上演。小学生の時に観たきりの「能」への関心と福助さんと玉三郎さんの出演なのでこれも観たかったな~。ご覧になったmegumeguさんの感想特に2007年9月に二人の汐汲みを見ているので2年経った今観たらどうかしらという興味もあり(2年前の歌舞伎の汐汲)そのうち芸術劇場で放映して、能も歌舞伎の部分も詳しく解説してくれたらと切望する次第。福助さんのブログを読んでいたらこの舞台の際、せりあがる前の二人の会話が載ってました。福助「本当に歌舞伎座がなくなってしまうんですね」玉三郎「夏過ぎたら急に寂しくなったね。あと半年、大事に勤めようね」玉三郎さんの言葉に、「なにやら胸が詰まる思いがして、あらたに気合いを入れ直しました。」と福助さん。そして「二ヶ月続けての七段目ですが、毎日、大切に心を込めて勤めますので、歌舞伎座最後の「忠臣蔵」。ぜひ見に来てくださいませ。」ですって。これは何をおいても、行かなくちゃね!子どものころから馴染んだせいか、昨年の中村座でいろいろな席からしっかり観て覚えたせいか、仮名手本忠臣蔵、特に七段目、好きみたい
October 30, 2009
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design*yuippyききみみや特派員の染丸さんが今日、シネマ歌舞伎の「鼠小僧」を観るために東劇へ向かう途中、歌舞伎座の前を通ったらちょうど櫓が組まれたところでした。顔見世のシンボルの櫓。2時間かかって組まれたそうですよ。11月は忠臣蔵、昨年の平成中村座と勘三郎さんと仁左衛門さんは同じ役。歌舞伎座の座組みで観るとどんな風か楽しみです。顔見世と櫓についてはこちらに詳しく書かれてます
October 29, 2009
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「声の広報 臨時号 インフルエンザにかかったら」を録音しました!前日、名古屋から「蛮幽鬼」を観に来た友人と食事。急に誘われたので、躊躇したんだけど、ね。その子には内緒だったけど、遅く帰って必死で練習。予定では、仕事後、駅で翌日読む原稿を受け取ったらまっすぐ帰宅して、原稿を読む練習。そして早めに休んでベストコンディションで臨もう!だけど、私が名古屋に行ったときに、わざわざ夜勤開けなのに会いに来てくれた、ありがたい友人なのですもん。いきつけのお店に連れてってあげたら歓んでくれて♪翌日届いたメールに「家庭的なお店でおいしいお料理だったね。じぇりちゃんから優しいパワーをもらいました」とあって…連れてってあげて良かったよ♪ヨーッシャー!ほめられると のびる たちなので録音一発OKでございました。o(*^▽^*)o~♪原稿を何度も読んだので、インフルエンザの対処にも詳しくなったよ。ハハハと、気を良くしていたら、宿題について言及され、「いつまでも下読みしてないで、預けたエッセイも早く録音しちゃいなさい!」「仕事が忙しいなら、他の人に回しちゃうよ!」厳しいお声が響き 今までなら(やっぱり私じゃ、無理かも)と遠慮したんだけど「やらせてください!」とキッパリ。こんな切り抜き、見せてもらって発奮したのだ。「秋深し、録音図書を堪能する日々」というタイトルで横浜の77歳の方の投稿なのですが…まとめるとね、読書が趣味だったが、数年前に突然失明。それ以来、朗読テープが支えになっている。電話で図書館に頼むと、一般図書や「天声人語」「新着図書案内」等、ボランティアが朗読したテープを無料で届けてくれる。3年前に夫を亡くし、一人暮らしの生活の大半を読書が占めている。図書館ではカセットテープからCD状の「DAISY」へ移行が進んでおり、音質が優れているから、おかげで読書量が増えた。自分自身の図書目録を作った。今年何冊読めるか楽しみだ。病的な方向音痴で失敗だらけの私でも役にたつことがある!これはやらねば~編集やらなにやらで、最後まで残った人たちに拡大コピーして配った。「お守りにするね」フッと笑って受け取る横顔、凛々しいな~
October 28, 2009
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染子さんがチケットをゲットしていたので行けました。染子大明神でございます。「蛮幽鬼」ってなあに?ってなもんでしたが観られて良かった~。劇団☆新感線、また連れてってね!
October 27, 2009
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たぶん、一番最初に好きになった歌舞伎俳優は辰之助さんだと思う。若くして亡くなった二世尾上松緑の息子さんで、テレビで見てキリッと涼しげな二枚目ぶりに憧れた。今の團十郎さん、菊五郎さんと並び称されることが多かったけど私はこの人が一番ステキ!と思っていたのだ。歌舞伎を観始め、関係の書籍を読み始めると頻繁に目にするのが二代目(松緑さん)と六代目(菊五郎さん)。稀代の名優だったことがそこからもわかる。現在活躍中の俳優さんも荒事を演じるときは「二代目に教えを受けた」と語る人が多い。さて、その辰之助さんの孫にあたる藤間大河ちゃんのお披露目。父代わりの菊五郎さんの口上を聞いていたら涙が出ちゃった。辰之助さんの代わりにひきたててくれて、どうもありがとう!昼の部は24日、夜の部は21日に観劇。昼の部一、歌舞伎十八番の内 毛抜(けぬき)粂寺弾正 三津五郎 他お姫様の奇病を直し、お家の窮地を救うヒーローが三五郎さん。イタリアの男性のように片端から口説いてふられるのもご愛嬌。 「あんたなんかプン!」とばかり、立ち去る腰元巻絹 「ビビビビビ!」って行っちゃった。オモシロイ! 二、蜘蛛の拍子舞(くものひょうしまい) 女郎蜘蛛の精 玉三郎源頼光with金時達四天王VS蜘蛛の精玉三郎さんが投げると蜘蛛の糸が放物線を描いて美しく広がる。フワッと滞空時間が長い気もするし、糸が普通より細いのじゃないかと思うくらい、繊細な広がり方をする。人ではなく、蜘蛛。ということでそれらしき妖しき動き。鷺にもなるが、蜘蛛にもなれる。鬼にも幽霊にもなんでも。玉三郎さんにはできないことないみたい。大薩摩の早弾きも、着ぐるみの蜘蛛の見得もあり、みどころたくさん♪三、心中天網島 玩辞楼十二曲の内 河庄(かわしょう)紙屋治兵衛 藤十郎 他紀の国屋小春の時蔵さんが気品がありすぎな気もしました!でもほんとに綺麗。そしていじらしくてよかった~。孫右衛門の段四郎さん、ユーモラスで情があっていい役でしたね。歌舞伎座にくるおじさま達のアイドルかも。いつも段四郎さんが演じる頼もしくて慕われる男性になりたいな~って。 四、音羽嶽だんまり(おとわがたけだんまり)藤間大河初お目見得 お目見えの「音羽嶽だんまり(おとわがたけだんまり)」は顔見世向けの演目で、大勢の登場人物がずらっと居並び、豪華このうえない。菊五郎さん、吉右衛門さんなどなど。おおらかでおめでたい 菊之助さんの大姫が美しくて眼福。帰り道、奥さまたちが「今、一番きれいなのは菊之助じゃない?」と興奮気味に話していた。納得、納得! 夜の部は文化庁芸術祭参加。夜の部だけ参加って面白い。根拠はなに?通し狂言 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら) 渡海屋 大物浦 吉野山 川連法眼館 渡海屋銀平 実は新中納言知盛 吉右衛門 女房お柳 実は典侍の局 玉三郎 源義経 富十郎 佐藤忠信 実は源九郎狐 菊五郎 静御前 菊之助 吉右衛門さんと玉三郎さんは銀平、お柳夫婦の時と知盛、典待の局の演じ分けが見事。それにしても玉三郎さんはただ座っているだけでもなんともいえず美しい。観られてシアワセ 義経が富十郎さんだったのでぶっ飛びました!そして富十郎さんが千本桜の義経を初役で勤めた!という事実に再び驚愕。同時にリスペクト。狐の菊五郎さんが圧巻。小さい狐でした。狐らしく小さい。こんな小さい人だったかしら。いつも大物の役で、大きく感じていました。この小ささゆえ、なおさら役者としての偉大さを感じます。大向こう。夜の部はよく声がかかってました。女性もいました。でも、今日の人は上手だった。きっかけは難しいのかもしれないけど、小声で中途半端よりスパッと気持ちよくかけてもらいたいもんだ。私は「エアギター」ならぬ「エア大向こう」声に出さないで、口パクでかけてます。o(*^▽^*)o~♪
October 26, 2009
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シネマ歌舞伎で「鼠小僧」笑わせていただきました!12月の再演前の予習に観たいけど、26日にしか行ける日がない!と言ったのを覚えていてくれた染子さんからメール。「残業ないから、鼠小僧につきあえるよ」やったー!一人で観ても楽しいのは保証付きの勘三郎さんだけど一人より、二人。1たす1は、3以上になるね! もう笑いっぱなし!シネマ歌舞伎はいつものことながら超、超豪華キャスト。人気実力充実の皆さまの迷、珍演技の数々、おなかを抱えて笑っちゃいますよ♪(でも、珍しく、亀蔵さんがいないけど…)稲葉幸蔵/棺桶屋三太 …中村勘三郎若菜屋後家お高 …中村福助 大岡忠相 … 坂東三津五郎 與吉 …中村橋之助 大岡妻りよ …片岡孝太郎目明し清吉 …中村勘太郎 辺見娘おしな …中村七之助長屋の娘お新 …坂東新悟 辺見勢左衛門 …中村獅童番頭藤太郎 …坂東彌十郎 辻番人與惣兵衛 …坂東吉弥辺見妻おらん …中村扇雀 與惣兵衛の孫 …中村鶴松(清水大希) ごひいきの鶴松くんがいっぱい、いっぱい画面に出ていて素直で可愛くて健気で利発で もう嬉しいったらありゃしない!皆さま、好演、熱演でしたが、孝太郎さんと七之助さんがこれほどコメディエンヌだとは知りませんでした歌舞伎役者がドリフのごとくの喜劇っぷりで気難しい人は「これは歌舞伎じゃない!」と言うんだろうな~。泣かせるより、笑わせるほうが難しいと言われますから大真面目に取り組む出演者の方のプロ意識、お見事!と私は感じましたけど…しかし、気になる…再演時、稲葉幸蔵は染さまがなさるという嬉しいニュース。だけど、鶴松君の役は、中学生になった彼にはちょっと無理?かと言って、彼以上にあの役をこなせる子はいるのかしらん。「間がいいんだ。間だけは教えられないんだよ。」と鶴松君のことを勘三郎さんがそう言ってほめておられましたが納得!実感!この舞台の時、「うちの子になってくれ」って勘三郎さんに言われたんだよね。「天地人」の与六(竹松)またの名 子ども店長の加藤清史郎君があの役に挑戦したところ、観たいかも~。(2009年10月26日 東劇 シネマ歌舞伎 鼠小僧)
October 26, 2009
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どうしてもチケットなし!で、今回は当日券(幕見)でした。一幕だけでなく通しで。販売開始より約1時間前に到着し、列の最後尾に並ぶ。50番目くらいだったので、とりあえず座席は確実。幕見専用チケット売り場4階までの階段は険しいけど、歌舞伎を思えば足取りも軽し…廊下にも季節感お天気が良かったから、階段の窓が開いてました。受付、ここで切符をもぎり、入場。奥の扉が4階、幕見席の入り口。筋書も買えます。その先にイヤホンガイド貸出所。ここでは400円で借りられます。3階までと放送内容は一緒。値段の差は心意気♪1幕だけで帰る人も、2幕以上、通しの人も一緒では気の毒と優しい割引です。(通しでも400円) (芸術祭十月大歌舞伎 夜の部 幕見席 2009年10月21日)
October 26, 2009
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ききみみや特派員の染丸さんが特別ポスターを撮ってきてくれました今、駅に貼り出されている11月の新橋演舞場の「花形歌舞伎」です。誰が誰だかわかりますか?ちょっと考えてからスクロールして、答え合わせしてね。左から松緑さん、菊之助さん、愛之助さん、亀治郎さん、染五郎さんいくつ、正解しましたか?design*yuippie
October 25, 2009
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グローブ座はおにぎりがおいしい!イメージになりそう。前回、グローブ座に来た時は、(おすましでSHOW)あいマイさんがおいしいおにぎりを買ってきてくれました。今回は、誘ってくれたサッサさんが「グローブ座に行く途中においしいおにぎりやサンがあります。 テイクアウトもできますが、店内で食べるとおみそ汁もつきます」と、偵察してくれてたので、迷わず店舗へ。小さなお惣菜もついていて、ご飯は十五穀米も選択可。おみそ汁とのセットはお財布にも優しくて、ナカナカヨイゾ!ふっくら握ってくれるおにぎり(美人の店員さんなのもウレシ)説明してくれるのは店長さんかな、優しそうな男性。私たちのあとも何人もお客さんが似たような質問をするけど丁寧に答えていて、ホントご苦労さんです。東京芸術劇場内店で何回か、食べたけど混雑しているから流れ作業だったし、今日は、はんなりしているサッサさんと一緒だからかしら。オレンジ色の灯りのもと、くつろいで食べたからホントおいしかった~ サービスも味の内。「欲望という名の電車(古田さんとの共演)」を観たので篠井英介さんの「サロメ」興味はありました。保坂知寿さん主演「DUET」で知った「スズカツ」さんの演出。そして、最近話題の森山開次さんの共演。大きなグランドピアノ、デン!のDUET。あのセットは良かったけれど、今回のセットはイマイチ(あくまでも、私の好みとしてはね)預言者の役の開次さんが幽閉されている井戸が 煙突みたいに中央に存在していて違和感があってさ。オペラの時はどうなっているんだろう。興味津々。下手(向かって左)に和楽器の皆さんが並ぶ。このところ、演奏者を舞台の上にあげる演出が流行してるのかしら、偶然重なったのかしら。(そういえば、歌舞伎や浄瑠璃では江戸時代からですが)邦楽と作品がマッチしてた!楽器の方が歌も歌ったの。もの哀しいような、妖しいようななんともいえない雰囲気を醸し出していてよかったよ。自分に振り向かない男。その男を愛するあまり、その首をはねさせるサロメ。篠井さんの流れるようなセリフと踊りには惹きこまれる。「欲望」の時より、何年もたっているから普通の女性なら美しさがしてもしかたないところ。ところが、篠井さん美しさが増した気がする。声も柔らかで自然な女性らしさが匂い立つ。玉三郎さんや仁左衛門さんにも感じるけれど、年を重ねるごとに、褪せるどころか、円熟味アップ生首を見つめながら、ウットリ話しかけるサロメ。何回か変えた衣装。髪飾り、髪型、いずれもが似合っていて篠井ワールドにドップリ!浸っていたこともあり、短く感じました。森山開次さん、上条恒彦さん、江波杏子さん皆、ワンダホーもう少し、観てたいな~。椿が降る、降る。 ラストシーン。 お芝居ならでは、の幻想的耽美な世界をありがとう!そして誘ってくれたサッサさんもありがとう!(2009年10月19日 サロメ 東京グローブ座)
October 24, 2009
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染ちゃんと「観たいね」と言いながら観られなかったからぜひぜひ、観なくては♪教育テレビ 劇場中継 「劇団プロペラ『ベニスの商人』」22時30分からの放送です。東京芸術劇場での来日公演観たかった!ちょうど、上演されていた時期に東京芸術劇場の会議室で謝珠栄さんの「天翔ける風」のトークショーがありました。プロペラを招いたのは東京芸術劇場の監督野田秀樹氏。「天翔ける風」は野田さん原作ということもあり、トークショーには野田さんの関係者の方がほかにもいらしたけど、その場でも「プロペラはうまい!」と大絶賛!観たいゾ!詳細はこちらこれから相次いで上演される「ヘンリー6世」で注目された「プロペラ」私は子どものころに「ベニスの商人」を読んで、面白かったのでそれを舞台で観たいなと思っていたのですが…それにしても、日本人はシェイクスピア、好きだな~。<作> ウィリアム・シェイクスピア<演出> エドワード・ホール<出演> 劇団「プロペラ」のみなさん<収録> 2009年7月8日 東京 池袋 東京芸術劇場・中ホール
October 23, 2009
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浅草を見逃し、名古屋へ行けなかった方へ。(サッサさん、観たがってたでしょ。ついに観られますよ! スクリーンのはしご先生を探そうね)歌舞伎が初めての人でも、楽しめますヨ。最初の人物紹介のところから、笑えます。そしてクスクスだったり、ゲラゲラだったりあらゆる笑い方で笑った後、あの感動のラスト!12月26日から東劇(歌舞伎座近くの映画館ですよ。新橋演舞場とも近い。都営浅草線、日比谷線の東銀座が最寄りです)でシネマ歌舞伎となった「法界坊」が観られますよ! 公式サイト私は浅草では舞台の2階袖に設けられた「桜席」で名古屋では正面から立ち見で1度ずつ観たので今度はふつうのシートに座ってじっくりゆっくり 楽しみたいと思います10月27日から前売り開始。料金は2000円(今までの例からすると)シネマ歌舞伎は、その場面ごとのおいしいカットを選りすぐっています。臨場感はジューブン楽しんだので、今度は総合的に観たい私にとっては 願ったり叶ったり!ああ、新春の浅草歌舞伎の演目も決まったし、(愛之助さんは帰ってきたけど、 獅童さんは帰ってこない ま、私は亀ちゃん好きだから、亀ちゃん出るのが 嬉しいですけれど。 と言うか浅草はみんな好き!)ってか、 結局歌舞伎はみんなスキ!
October 22, 2009
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**ivh**●●●●●●●●●本日は芦花公園のそばの会場。腹話術はバスガイドネタであった。あいマイ師匠は、堂々としたものでシャレのきいた会話とお人形のみいちゃんのカワイイ熱演は、スピーディでお客様を飽きさせない。懐かしい昭和歌謡も交え、ドンドンひきこまれていく様子になんか、私まで誇らしい(おらが師匠はスゴイべ)もうひと組のゲストの「マリハナ」のお二人が丸い感じのボーカルさんとシュッと背の高いギタリストが二人とも和服で昭和歌謡を歌うユニット。タダで観ちゃってすみません!って恐縮しちゃう。ちょっとハスキーな声でレトロな歌を歌ってくれるだけで(アレンジがいいから、お洒落なの)ゴキゲンなのにギターソロがまた、ビックリするくらいカッコイイ!一見ミスマッチな分だけ、衝撃的でございます。本日の「防犯の集い」大盛況でしたよ。振り込め詐欺にあわないように、ひったくりに注意など、警察の方の説明のあとのアトラクション。あいマイさんの抱いているお人形のみいちゃん。おしゃべりで、元気いっぱいのみいちゃんに触ったり、話しかけたり、握手したり。皆さん、孫をみるような愛しい目。微笑む来場者の方の様子を見てホノボノしちゃいました。「片道20分歩いてお人形を運べないから、一人だったらタクシーに乗ってたわ」とお開きした後、師匠から感謝の言葉を賜った。いや、師匠。あっしは、キャリーバッグをガラガラ引っ張っただけでさ。その後、付き人のご褒美で、ホテルでおいしいスイーツごちそうになりました。うーん。毎日、付き人がしたーーい(^^)vフォークでシュークリームを食べた経験がない!!オーダーしてから困った私はあいマイさんからテーブルマナーまで教わっちゃいました!師匠、お世話になりました!●●●●●●●●●
October 21, 2009
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腹話術のあいマイさんの一日付き人をした。腹話術の人形を連れて、デイサービスのお年寄りに楽しい時間を提供しているあいマイさん。その様子をあいマイさんのブログで見聞きするにつけ、現場をぜひ見学させていただきたいと前からお願いしていたのだが、ようやく叶って荷物持ち志願♪目的地は蘆花公園。徳富蘆花の蘆花ね。と言いつつ、実態は知らぬ。でも、とにかく出発!の朝のブランチは明大前のスープ屋さん。で、付き人のくせに朝からボルシチ!パンとティーのセット。なまいきですみませんSoup Stock Tokyo、みたことはあったけど入ったのは初めてでワクワク♪o(^o^o)(o^o^)oワクワク♪。ホームを見ながら食べるのがまたいいでしょ。おいしいね!と店を出れば、MEIJIと書かれた電車が止まってる。あいマイさんと顔を見合わせ「あ!」「あ!」二人が言いたかったのは山手線100周年記念で走っている復刻調ラッピング電車。たった1台の希少価値!ちゃんと撮りたい!次のショットはこんな感じ♪「どう?」「見て~!。失敗したけど、ブログ的にはおいしいかも♪」いいのか、こんなノンキに遊んでいて、付き人なのに…
October 20, 2009
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● 歌舞伎会のカード ●幕見も好きですが、忙しくて、当日券に並べない時はやっぱりチケットを持っていたほうがゆっくりできていいな~とチケット確実ゲットのために会員カード申し込みました。歌舞伎座の座席表や会報の「ほうおう」が届いてワクワク♪o(^o^o)(o^o^)oワクワク♪「筋書」(歌舞伎のプログラムですよ)の100円割引券もついてる。このカードがあれば新宿ピカデリーなどでいつでも映画1000円だし。と、うれしかったのですが…前売り開始の日の10時は、会社だったので帰宅後、大急ぎでアクセスしたけどすでにお手頃価格で見やすい席は皆無。観劇に忙しく、映画も最近、観てないな~。アラアラ、思ったよりメリット少なし。10時ころ、家にいられる人で、なおかつ高い席のチケットも買う人なら良いのかも。会報の「ほうおう」役者さんと演目についてくわしく書いてあってそれが一番うれしかったりして…私にとっては、「歌舞伎会」カードの年会費を払う意義は「ほうおう」購読費かも。(2009-10-19)つい、最近まで会員でした。なかなか先の予定がたたない私が購入したのは、結局歌舞伎座のチケット2枚のみ。(年会費がもったいないから、じぇりちゃんには向いてないと 特別会員の友達から、よく言われていましたが(^-^;)「ほうおう」の美しい写真入りの記事を読むのは楽しかったし、イヤホンガイドの割引はよく利用しました。筋書の割引券は持っていくのを忘れて、数回しか利用できず。ピカデリーでは優待、一度くらい使ったかしら。シネマ歌舞伎に使えないので、出番少なくて。チケットを毎月のように買うと、特別会員とかゴールド会員と資格がランクアップし、それにより、一般の販売日より1日前とか、2日前から先行販売されるので早めに予定を立てられる方にはオススメです。もうひとつの利点。このカードでチケットを購入するとチケットを郵送してもらわなくても、劇場前などに設置してある「切符引取機」に「歌舞伎会カード」を入れると発券ができます。出がけにチケットを持参し忘れる常習犯の私にはありがたーいサービスでした。(2016-4-4)design by sa-ku-ra*
October 19, 2009
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町田へ行ったときに新宿駅の小さな売店で買いました。せっかくだから、うちの近所に置いてないものがいいなと選んだのだけど、いろんな種類があって目移りしちゃうね。栗のほのかな甘味がうれしいほうじ茶ほわっと残り香が町田に行くときにまた買おう!でも、売り場の場所、もう一回行けるかどうか自信ない!
October 18, 2009
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宝塚ファンのチャーリーちゃんのために写真を撮りました。シアタークリエで染子さんと「ガス人間第1号」を観た日。さきに着いていたので時間をつぶすため&強風に押され避難のため入った日比谷シャンテで。宝塚は、まったく詳しくないのですがチャーリーちゃんが歓ぶ一枚があればいいなーととりあえず全部撮りました。こういう夢のあるものに興味を持つ可愛らしいお嬢さんがいるのがうらやましい。仲良く和服で観劇なんて、なんてシアワセでしょう。娘とは、その昔、ドームにアムロちゃんを観に行ったきり。保護者同伴でなくても、どこでも行けるようになって以来、二人でお出かけなんてないな~。今は薄情だな~と思うけど、意外と優しいので、そのうち、おばあちゃんになったら、一緒にお出かけしてくれると思う。そう思うと、おばあちゃんになるのも楽しみ。
October 17, 2009
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ア・ラ・カルト 今年の冬も絶対!と思っていたのだけど、実は去年が最後でした。ア・ラ・カルト~役者と音楽家のいるレストラン~(Wiki参照)クリスマスの夜のフレンチレストラン「ア・ラ・カルト」を舞台に、訪れた客達が繰り広げるドラマを、単品料理(a la carte)に例えて描いたオムニバス形式の物語である。”役者”の白井晃、高泉淳子、陰山泰が様々なキャラクターを演じ、バイオリニスト中西俊博を音楽監督として迎え、”音楽家”の生演奏と共に芝居が進行される。中略2009年、【第17回スポニチ文化芸術大賞】昨年で20周年となった音楽劇「ア・ラ・カルト」は優秀賞を受賞。受賞理由は以下の通り。「1989年に“開店”。当初は6日間の公演だったが、客足が絶えず2年後には3週間、20周年記念の昨年は1カ月にまで公演が延びた。その人気ぶりと、ほぼ同じメンバーで20年間、上演してきた“演劇魂”で優秀賞。」まだ高泉さんのホームページなどでは掲載されていませんがア・ラ・カルト観劇の際のアンケートを書いたことから届くDMに悲しいお知らせが書かれていました。白井さんや陰山さんたちから申し出があったこと、幾度も話し合いを重ねたうえの結論、そして今年の冬は新たなメンバーとの試みがあり、石井一孝さんなどがゲストと華やいだお知らせにて結ばれていました。20年、お疲れ様でした!(さみしいけど)20年、ありがとうございました!(私には2年だけど)楽しくて大好きでした。青山円形劇場にピッタリの舞台でずっとずっと続けていてほしかったけれど前の年を上回るアイデアと、お稽古は私たちが思う以上にハードだったでしょうね。いえ、逆に、「ア・ラ・カルト」を愛するあまりのリピータが増え、何をしても受けるのは、送り手としては新鮮味を欠いたのかもしれません。歌舞伎と保坂知寿さんで大忙しの12月ですが時間を作って高泉さんにエールを送りに行きたいわ!同世代の彼女の新しいスタートだから。
October 16, 2009
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テーマを決めたわけではないのになんとなく 集まってしまったたべものネタ食欲の秋なんだな、と改めて実感しました。「ブラックさんが遠くに住んでいるお友達のホワイトさんをたずねました」右と左の親指にはめてプチ人形劇って感じでお話するの。ドアを開けて家を出て、訪ねていったら アラ お留守?さ、二人はいつになったら会えるのかしら?そしてこちらは手遊び、「やきいも グーチーパー」本物そっくりの焼きイモにみんな ビックリ。歌に合わせてじゃんけんします。読んだ本はこちら。「そらまめくんのぼくのいちにち」そらまめくんと豆のおともだちの一日のできごと。そらまめくんのぼくのいちにちそして「たまごのあかちゃん」 たまごから生まれたのはだーれ?たまごのあかちゃん図書館には大型絵本があります。持つのは重いけど迫力アリアリ~大型絵本>たまごのあかちゃんそして、写真はないんだけど「パネルシアター」で「とんでったバナナ」いろんな登場人物が出てくるから、みんな真剣に見つめてるね。 さて、図書館での「おはなし会」のあとなので撮った写真もメルヘン?ちょうちょ、ちょうちょ。ちょうちょはお食事中。蜜をチュー。お池にはまった ドングリ コロコロ ♪カマキリはお食事中かな。みどりのかわいいヤツ。おかげさまで今月も無事終了。かかわって下さった皆さま ありがとう
October 15, 2009
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水しぶきがきもちいい お天気の日バラをみていると音楽座のバラにちなんだ作品を思い出します。「メトロに乗って」「リトルプリンス」…そんな風に思って見ていたら バラ園中がカンパニーの女優さんの顔に見えてきちゃったのんびり 雲を見つめる こんな のどかな 日は 久しぶり♪バラ園の昼下がり 10月15日 木曜日 薔薇曜日 雲曜日 空曜日
October 15, 2009
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フランスならシャンソン、イタリアならカンツォーネ!日比谷公会堂、子どものころから聞きなれた名前。そして、ききみみやさんとしては、帝劇観劇の折などフラッと散策する日比谷公園にあるけれど、一度も中に入ったことがなかった場所。ファドの第一人者のアマリア・ロドリゲスさん。1999年に他界された彼女の正当な後継者であると称されるMARIZA(マリーザ)を聴きに行こうと染子さんに誘われてなんだかよくわかないままに「行く!」と返事してしまった。ファドはポルトガルの民族歌謡で染ちゃんがかの地を訪れた際、滞在中は毎日通ったというのだから「行かねば!」MARIZAは台北、シンガポール、タイ、韓国とアジアツアーの最後に日本へ。日比谷公会堂で一夜だけ!もう機会があれば、近場なら はずすのはもったいない。「RENT」で懲りました!行けば良かったと思っても後の祭り。行けるときは行け!キョードー東京の記事からお借りすれば「その圧倒的な歌唱力と、情熱的で、感情的で、哀しみに溢れ、時には嫉妬や皮肉に溢れたファドの魅力を絶対に見逃すな!!」ですと。その日はうっかり、会社からまっすぐに帰宅し、洗濯機にスイッチを入れ、パソコンでメールチェックを始めたら「着いたよ!」と染子さんから。「ひえ~」1週間間違えてた! ファドを聴きに行くのは今日だったんだ。あわててバッグをつかんで駅へダッシュ!半分くらいは終わっちゃうだろうけど、約束したんだもん。よかった!知ってる場所で。フゥフゥ階段を上り到着!係の方が「いったん中に入り、そこでお待ちください。拍手の間にお席へ」はーい。ごめんなさい!後ろのドアがそっと開かれ、目に飛び込んだのはスポットを浴び、舞台の中央に立つ女性。短い髪、超小さい頭、長身の女性がモノトーンのドレスに身を包んだ姿。シンプルな背景、ライトの色でニュアンスが。「モデルさん?ファッションショー?」そして、染子の隣の席に案内された。「すまん」「お!」と声には出さず、目で合図。その次に思ったのは「う。ヒアリングのテスト?」MCもすべてMARIZA。日本人の通訳はなし。ポルトガル語かな。いろいろ混ざり、集中してもチンプンカンプン多々。英語のところだけ、かろうじて理解し、笑いにも半拍遅れで参加する。高音は透明感があるのに、低音はしみじみ語りかけてくる声がステキ!ギターのソロやドラムのソロも堪能でき、ゴキゲン♪このパーンと突き抜けた感はホント気持ちいい。でも、この歌をジッと正座して聴いている日本人ってシャイね。動きたい!いっしょに歌いたい!(ポーチギー話せないくせに!)最後のほうでどこから来たの?と彼女が会場にたずねるとポルトガル、シンガポール、アメリカ、中国、イラン、ロシア、ニュージーランド エトセトラ エトセトラMARIZAがその国の言葉で挨拶し、その人たちがさまざまな外国語で突っ込み返す。なんかわからないけど、みんながノッテル感じがいいな。泣いているみたいなウェットな曲と明るくて思わずピョンピョンしたくなる元気な曲があって、最後は日比谷公会堂の中の世界中の人が手拍子とダンスでMARIZAと共演。「みんなのダンスが見たいわ」と言ってたMARIZAが一番はしゃいで踊ってたねと、同じ会場にいた(と、後から知った)サッサさんが言っていた。ドアが開いて、出口へ向かう人たちがなんと国際的。レトロな日比谷公会堂の建物とあいまって、一瞬日本であることを忘れちゃいそうだ。なんと!日比谷公会堂、80周年ですって。ありがとう!日本でたった一日のコンサート。染子さんのお誘いがなければ知らずに過ごしていました。あなたの守備範囲の広さには脱帽です!ポルトガル料理のお店は知らなかったので、ウィーン風のお店でワインで乾杯!して帰りましたとさ。
October 14, 2009
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いよいよ発表になりましたが12月は歌舞伎座で野田歌舞伎の鼠小僧が再演されます。中村座プラス染五郎さんとワタシ向けのキャスティングですからワクワク♪o(^o^o)(o^o^)oワクワク♪しないわけがない。前回は勘三郎さんが二役だった稲葉小僧とけちんぼの三太。今回は稲葉小僧の役を染五郎さんが演じるなんて楽しみ♪野田歌舞伎の脚本を読んだ時から楽しみにしていた「鼠小僧」野田版歌舞伎(あの少年の役の鶴松君を観たかった!)シネマ歌舞伎で観ておさらいしておこうと思います。そしたらイヤホンガイド、いらないでしょ。だって、ほら勘三郎さんがイヤホンガイド 嫌いだから(この日の日記の一番下参照)シネマ歌舞伎は東銀座の東劇で10月24日(土)~30日(金)と11月7日(土)と11日(水)時間は13時半と19時からの2回上映される予定です。東劇は早めに行きましょう!マッサージチェアも携帯の充電も無料。サービス満点♪詳しくはこちらのサイトで確認してね
October 13, 2009
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石丸幹二さんのファンクラブのライブがあったのでグリザベラさんが新幹線に乗ってやってきました。待ち合わせは品川いっしょにウィキッドを観て以来かな。久しぶりにお会いできるのでソワソワ、ワクワク♪o(^o^o)(o^o^)oワクワク♪恵比寿には降りたことがない私たち。地図はプリントしてきたものの心配。恵比寿に着いてから駅員さんに教わったのにおしゃべりしながら歩いていたら教わった目印、すっかり通り越して(≧◇≦)戻ったりしつつ、会場を目指しました。カルピスの本社を通り過ぎ、静かでお洒落な会場に無事、到着。「コーストオブユートピア」で最近拝見した石丸さん。オーラというかフェロモンというか、スターとしての華がある人だなと再認識させられましたもの。特別なファンでなくてもウットリ((♡▽♡))石丸さんにしてみたら忙しいグリザベラさんを新幹線に乗せることなんざお手のもので、会いたさのあまり、飛行機に乗ってくる人だってたくさんいそうな感じです。ファンの方たち、皆さん、申し合わせたように清楚で品のある装い。ジーンズなどのカジュアルな人、皆無じゃないかな。憧れの王子さまに会いに来たわけですものね。恋する乙女っていいな始まるまで30分くらいしかないからカフェでゆっくり、はできないので近所のお店をちょっとのぞいて再度、会場へグリザベラさんをお届け!帰りは、一人お洒落な街を眺めつつ、坂道を下り、会社へ向かったのございました。恵比寿詳しくなくて、かっこ悪いガイドだったけど「会いたい」って言ってくれたのがうれしくて駆けつけちゃった。キョロキョロ落ち着きのない私と正反対、シットリと女性らしいグリザベラさんなので光栄です。次にお会いできる日を楽しみにしていますね。お礼のメールに書いてあった(ライブの最後の)「全員と握手」って飛行機や新幹線、交通だけじゃなく、いろいろやりくりして駆けつけたファンの人たちにとってなんてウレシイこと。その人たちの分までホッコリしてしまいました。良かったね!グリザベラさん。いつ日記アップするのかしら。読むの、楽しみ。ハードスケジュールの疲れが出てないといいけど。
October 12, 2009
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台風で8日のはずが延期になったおはなし会の打ち合わせ。11日、出勤前のわずかな時間でしたけどちょこっとスミレさんにお会いしました。ひょんなことからこの夏、出会ったショートカットがよく似合うエレガントな女性。ありがたいことに10月の「おはなし会」を手伝ってくださることに。多忙を極めるカプちゃんを頼れなくなった今、(そうです。カプちゃんは可愛い可愛いBABYちゃん達の お世話も加わり、昨年より3割増しの大忙しで会えないのよ)ひとりで頑張るしかなかったのに。おかげさまで、8月、9月と強力な助っ人の協力のもとに楽しい「おはなし会」が続けられています。 スミレさん。元気と快活と気配りとお茶目がいい具合に同居しているうえにいちばん いいところは なんと じぇりさんをやたら ほめてくれるスーパーレディ!と思いこんでいる様子私はめったに ほめられないのでほめてくれる人は大好きです。ひたすら まいあがるテンション 急上昇ですたぶん スミレさんは よっぽど イイ人かすっごい そそっかしくて 勘違いしているでも夢よ! 覚めないで と 思いつつボロが出て、嫌われないように がんばる所存でございます。でも、たぶん りっぱな人にはなれないので(つーか、普通のちゃんとした人で十分ですが)彼女が太平洋くらい 器が広いことを祈ろうっと。って、また 他力本願「(当日)おそろいの赤いバンダナしませんか?」なんて提案してくれるのが、とってもうれしいです。ありがとう!
October 11, 2009
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のこぎりの調べに魅了され、住吉から錦糸町まではバス。錦糸町駅からちょっとあるのにかかわらず元気よく三人で歩いていると、北斎通りに出ました。公園と思しき場所に人だかり。あたりはすっかり黄昏。 語源の「たそがれ、誰ぞ彼」を思い出す。つまり、知り合いの顔が判明しづらくなる夕暮れ時。たくさんのガラス瓶に灯されたキャンドル。光の海の中をそぞろ歩く人たち。おもしろいなーと思ったのは、北斎の浮世絵をプリントした紙袋。この中にも瓶入りキャンドルが入っていて絵を照らし出している。北斎通りを調べた時に書いてあった北斎まつり。ちょうどナイスなタイミング。ウレシイ偶然。さらに足を進めれば、「北斎茶房」の暖簾がウレシ。もう一回食べたかったんだ、釜飯。染ちゃんにも食べさせたかったんだ、釜飯。いっしょにおしゃべりしたいねと前に来た時に、言ってたんだ、居心地の良い和の空間。ホントはあいマイさんも呼んで芝居談義したいねと言っていましたが、俄企画のあいマイ師匠は別のオファーが。また、次の機会にね。アボカドの釜飯もおいしかったねいろいろ頼んで、分け合って食べようって 楽しかったねスイーツも大満足! また来ようね!(2009年10月3日 墨田区亀沢 北斎茶房)
October 10, 2009
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さて、のこぎりの妙なる調べを聴きに新宿線の住吉駅で待ち合わせして「ティアラこうとう」へ。あいにくの雨模様でなければ、猿江恩賜公園内。緑の中を散策する予定だった。結局は染五郎さんを観るために9月23日に初顔合わせしたけれど本来ならば「10月3日」の「サキタ ハヂメ」さんのコンサートが染子さんとサッサさんがはじめて会う日になるはずだった。こじんまりとした小ホール。でも音の響きはとてもイイ!演奏者と聴衆が近いせいもあってアットホームで、質問にもたくさん答えてくれて収穫、収穫。いいなーと思ったのは、この日のピアニストさん。この前はバンドと共演だったけどこの日はサキタ ハヂメさんと二人だけ。色白美人のピアニストさんはプロフィールによると輝かしい経歴の持ち主で今後も活躍が約束されている方。サキタさんが話しているときに真剣に聴く様子は好感度ばっちり!お嫁さんにしたくなるピアニストNO1って感じの可愛らしいお嬢さん。それにしても、のこぎりの音色にこんなに魅せられるとは!刃物なのに 金属なのに なんて優しくて あったかいんだろうま、会場に足を運びたくなるのはサキタハヂメさんの人柄あったこそだけどね。ホンワカ関西弁に隠された努力と根性と音楽への想いは相当なもの。オーケストラと一緒に演奏したりもするわけだけど、のこぎりのどこにもドとかレとか書いてないのにねー。尊敬する恩人の奥さまに捧げた美しい曲に惹かれCD購入!次に、コンサートを聴くまではCDで我慢だわ♪「また一緒に来ようね!」とウキウキしながらドレミ坂をのぼり次の目的地へ…(2009年10月3日 サキタ ハヂメ ミュージカルソウコンサート ティアラこうとう)
October 10, 2009
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年を重ねる、というと聞こえがいいけどホントはちょっと憂鬱な日でもある誕生日今年も同じ誕生日のあの人にメッセージを送ったり覚えていてくれた人からメッセージやプレゼントいただいたり染子に無理やりごちそうさせたり、いろいろあって楽しかった!今年の誕生日、新しいことはまた同じ誕生日のステキな人を発見したこともうひとつは、新しいお友達からのお手製のプレゼント。披露すると「恥ずかしいからダメ!」と苦情がきそうなので写真は載せませんけどさ・・・・これは載せちゃおう!コスモスの写真は、一緒にMIKIMOTOの前で撮った時のもの。パソコン壊れて、今まで撮りだめしていた写真、全部なくなった!とブログに書いた直後に、メールに添付して送ってくれました。こんな風にさりげない思いやりを示せるようなしなやかな人になれるようにガンバリマス
October 9, 2009
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染五郎さんの人間豹竜馬につづき、こちらも最期。 昨年は染子さん、染吉さんとにぎにぎしく観劇。今回、染吉さんには残念ながらお目にかかれなかったけれど一年ぶりに国立劇場へ。「ええじゃないか」のおかげ踊りから始まった。薄暗い中、シルエットで見える踊り手。香寿たつきさんの「天翔ける風」、歌舞伎座で観た「竜馬がゆく」竜馬の幕末は「ええじゃないか」の時代。三通りの演出の「ええじゃないか」を観たことになる。ダンス!エネルギッシュ、切れのある謝珠栄さん振付の「天翔ける風」明るい照明の下、流れるように舞台の端から端まで踊りながら抜けた「竜馬がゆく」私は、国立の「ええじゃないか」がイチオシ!照明のあたっているところ、いないところ幻想的に浮かび上がる踊り手の姿が舞台の奥に江戸時代との抜け道があってそこから湧き出てくるように見えたから無常観、諦観、そんなものを感じました。下手、6列目、という席の加減もあるかもね。さて、今回は1.染さま、超宙乗り、見ました!2.染さま二役は可愛らしいお嬢さん 大子ちゃん。 天然でチャーミング3.梅玉さん(義経など正義の味方の一人者)の悪役4.部屋子の松本錦成君の成長ぶり拝見5.歌舞伎の筋書きでよく見かけるので覚えていた梅丸君。 梅玉さんとこの部屋子さん。 プロフィールの写真ではまん丸、あどけない。 花がたみ、という名のお人形の役で熱演。 え、こんな可愛らしい女形の出演者いたっけ? と、筋書き、改めて眺めなおしました。 梅丸君は錦成君と同じ平成8年生まれ、 次に見るのが楽しみ、楽しみ(*^-^) (ちなみに、ごひいきの鶴松君は7年生まれ。 みんながんばれ!君たち三人で菅原伝授手習鑑ができるね。)などなど、みどころはたくさんありましたが、花道横の、一つだけ残念なところは、そこは宙乗りのスタート点!ってことは(吊るための装置装着まで良く見えた!緊張!)グングン近づいてきて大興奮した昨年と逆で、私からドンドン遠ざかっていく染さま。・゚゚・(>_
October 9, 2009
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台風。関東に上陸、でもお昼にはそれるでしょう、の予報を信じ、天王洲アイルにある「銀河劇場」へ。JR、地下鉄、軒並み運転がストップされている中「平常通り、運転しております」のモノレールに乗って。窓から見るやけにクッキリした青空と田んぼのように水を湛えた草原。「蟹工船、小林多喜二」 現代国語のテストのために覚えた名前。いままで、とくに興味を持ったこともなく。ところが作者小林多喜二、29歳で亡くなった彼のドラマを観ることに。紀伊國屋サザンシアターで「兄おとうと」を一緒に観たときにもらった次回公演のチラシ。「組曲虐殺」白の背景に和田誠さんの描く、ほのぼのとした出演者たちの似顔絵。似つかわしくない「虐殺」の文字。そして、チラシの裏面に書かれた「拷問死、その損傷の詳細な記述」こまつ座だし、「ロマンス」ですっかり見直した井上芳雄の主演。だけど、題材が重すぎるから、やめておこうかな、といったんは思ったのだけど、友人が行きたいというのでそれならばとチケットを取って…警察を批判する本を書けないように指を折られ、体にいくつもキリで穴をあけられ、殴られすぎてはれ上がった体。そんなかわいそうで、怖いのは観たくないのが本音。けれど、井上ひさしさんはどうしてこの作品を書こうと思ったんだろう。どうして井上君は出演しようと思ったんだろう。のびやかな歌声、軽やかなダンス。プリンス井上芳雄と真逆ともいえる作品なのに。「モーツァルト!」や「ミーマイ」のように楽しい作品が好きな井上君の若いファンの女の子はびっくりしちゃうだろうな。伝えなくてはならない何か! を伝えるために書いてそして、演じているのなら、心して観るぞと覚悟して行った。「台風で交通がストップして行かれなくなっても立て替えてもらったチケット代は払うから安心してね」と言ってた友人の心配は無用になったけど、ダイヤが乱れた交通機関のため、15分遅れの開演。さて観た感想は。拷問のシーンはないのよ。すくなくとも舞台上では。そして、傷だらけの井上君の死体姿も。姉(高畑淳子)、婚約者(石原さとみ)、同士でやがて妻(神野三鈴)、多喜二を愛する女たちの愛しい物語だった。国家権力側の警官たち(山崎一、山本龍二)も好演で、誰も悪い人はいない。その時代を精一杯生きていただけ。プロローグ。舞台奥、黒のセットの上に音楽を担当する小曽根真さんがピアノに向かっている。やがて下ろされたスクリーンには海。多喜二の故郷、小樽の海かな。そして6人の出演者が舞台上に揃い、井上パン店の歌を歌う。評判のパン屋、と明るく歌いながら、実は貧しい人からパンを買うお金を搾取しているのは誰?という、ゴングが鳴って早々、パンチが打ち込まれる。多喜二を引き取り学資を援助しつつも、可能な限りこき使った伯父へのあてこすりのような歌。その伯父さんの遺族が聞いたらちょっとツライかもね、と余計な心配をしてしまった。姉たちが多喜二の現状を把握するまでが1幕。書くことで官憲からにらまれて隠れ住む多喜二を姉と婚約者が苦心惨澹しつつ、支える様子が2幕。多喜二を捕まえようとした警官に向かって思わず護身用のピストルを向ける婚約者を多喜二が諭すシーンがある。「ピストルはいけないよ」 ほんとはそんな落ち着いてる場合じゃないけど。「言葉で訴えなくてはならない」と多喜二が婚約者に説明する場面は井上ひさしが多喜二に代わって私達へ伝えたいメッセージだ。「チャップリンの真似をして、よく笑わせたてくれた弟」姉役の高畑淳子さんがホントに素晴らしい!テレビのバラエティなどで天然、お茶目なキャラでおなじみ。舞台では、初めてだったけど、思った以上に魅力的な女優さん。テレビの時の100倍良かった!胸がふさがれそうな苦しいテーマをあったかさを感じる方言と人懐っこい笑顔で救ってくれました。(かつ、安っぽくしなかった、絶妙なさじ加減!)なんで、こまつ座に石原さとみ?とアイドルの出演には疑問の私でしたが、可憐で一途な女の子の役を好演していて、すっかり石原さとみが好きになりましたわ。拷問のシーンを書かなくても、ちゃんと小林多喜二を伝えることができるんだ!と今更ながら感心。アッパレ!井上ひさし。最後に何枚も映し出される井上君のモノクロの写真。その表情がなにより雄弁に物語っていました。最初のかわいい高校生(中学生)の時と後のほうでは全く顔つきが違うもんね。「大人になったねぇ!」大学生在学中に「エリザベート」のルドルフを演じ、瞬く間にミュージカル好きの女性のアイドルとなった頃のそよ風のように爽やかだけど頼りなげな男の子だった井上君。その頃は、全く眼中になかったけれどヴォルフガングでちょっといいな→ロマンス→いいかも、とだんだん好きになって来た私には納得の変遷。男らしい、凛とした井上君に拍手!そうそう。ピアノ演奏(これが作品とマッチしていてよかった!)小曽根真さんは妻役の神野三鈴さんのご主人。出演者や会場が、演奏者に対して拍手を贈るときも思い込みのせいか、お二人がひときわ、優しい熱いまなざしを交わしていたように感じたそういう愛も支えてくれたので恨んだり、責めたりではなくもっと大きなドラマになり得た気がするのは深読みしすぎ?(2009/10/8 銀河劇場 こまつ座 「組曲虐殺」)
October 8, 2009
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シアタークリエ。地下だし、両サイドに通路がなくてびっしり座席!の圧迫感がイヤなのと、最前列も後方も同じ料金の時があるので(保坂知寿さんの時など。ファンは無理して買うからなのか高圧的で)ちょっとイヤナ感じでしょ。700弱の座席でどこからでも見やすいし、派手ではないけれど粒揃いの良い作品がかかるのは魅力なので、好きになってきたかも。そのクリエで10月いっぱい上演されているのが「ガス人間第1号」東宝映画のリメイク。フランケンシュタイン?仮面ライダー?人造人間の一種かしら。ガス人間にされてしまった男の悲しい恋のお話。原作へのオマージュいっぱい、後藤ひろひとさんの作品。「パコと魔法の絵本」の作者として有名で別名「大王」特撮映画として名高い原作を残念ながら私は知らないので人間がガス化する、ってストーリーについていけず途中、ウトウトしちゃってごめんなさい。エミリちゃんはテレビ同様、クルクル巻き髪も可愛らしい。彼女のところだけ時が止まってしまったような水野久美さん。子どものころ、好きだったテレビに出演されていて婦長さんの役、キリッとステキだった姿が浮かんでくる。70歳を超えてなお、知的で上品で美しいのがうれしい。そして中村中さん。性同一性障害をカミングアウトして以来、さまざまなメディアに取り上げられたシンガーソングライター。その彼女が主人公であるガス人間に愛される歌手を熱演。たぶん、私は仲居君の金スマで観た気がするけど、複雑な胸の内を聞けばズキズキし、良いおかあさんと友人に恵まれたと聞けばウルウルした。それ以来気になっていた彼女の歌を初めてライブで聴いた。切なくなるその歌声を間近に聴くことができてクリエの狭い空間バンザイ!って感じ。今回はガス人間に扮したクリエちゃん(クリエの看板娘)彼女のミステリアスな美しさが作品をより深くしている気がする。さて大王!後藤ひろひとさん。この人はホント、インパクトがあるね。どんなふうかというと伊武 雅刀さんとかルー大柴さんとか、そういう類?声もビジュアルもインパクト大!惹きこまれる語り口。「大王だから観たい!」との染子さんからのお誘いで私はまたノコノコ出てきたのであるが…染子の引き出しは一体、何段あるんだろう。(日比谷・シアタークリエ ガス人間第1号 10月8日)おまけ。切ない恋の後に見ると胸がいっぱいになるウェディングドレス。日比谷にて。
October 8, 2009
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三部通しでの上演を切望いたします染竜馬との別れが切なくて一人で行ってしまいました。中岡慎太郎(松緑)と竜馬の最期を知っているだけにつらいことはつらいんだけど、おぼこの志のぶさんとの、ほのぼのするやり取りもいいしね。松緑さんとの共演を染さまがとても喜んでいたので、二人を観ているとこちらまでうれしくなります。33歳の誕生日が命日になるなんてね。でも最後の最後まで竜馬だったね。最期!中岡の松緑さんの見せ場なのに「高麗屋!」ってかけた人がいたけどそこは「音羽屋!」じゃないの~。いくら主役が竜馬だからって、ねぇ。混沌する時代の中、みんな平等に暮らせる世の中がくると語る竜馬の言葉を信じる志のぶさんや、そんな夢のようなことはあるわけはないと頑ななその恋人。そうだよね、身分で隔てられて暮らしていたそれまでの歴史を鑑みても、にわかには切り替えられないのは無理はないよね。今の時代にもこんな人がいたらな、と思わせる竜馬は永遠のヒーロー。(私のヒーローは、もうひとり、ドラゴンボールの悟空!)なんといっても染さん、おまさんの土佐弁がまっこと 好き!扇風機がいいでしょ。中村座にもあったね。幕見の4階へ向かう階段のコーナー今日のおやつは、岩手限定販売のぶどう味。岩手プラザにて購入。
October 7, 2009
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夜の部は一、浮世柄比翼稲妻(うきよづかひよくのいなづま)鞘當(さやあて)と鈴ヶ森のふたつ。鞘當、文字通り、刀の鞘が当たったと口論を始める二人。桜の花が満開の吉原。桜と吉原のセットを観ると「傾城八つ橋」の「籠釣瓶花街酔醒」を思い出します。歌舞伎を見始めたころに見たので印象が深いんでしょう。稲妻の模様、黒を基調とした着物で男らしい不破伴左衛門を松緑さん、濡れ燕の模様、淡い(浅黄色だったかな?)衣装もまばゆい、輝くばかりの染さまの顔合わせ。モーウットリの名古屋山三です。名古屋で勘太郎君が演じ、試演会では橋吾さんが演じたことから「傾城反魂香(けいせいはんごんこう」に興味をもってしらべたところこの名古屋山三は物語のキーパーソン。この山三さん、イケメンで名をはせていたようで、一説によると歌舞伎の元祖「出雲の阿国」に歌舞伎を伝授した人物とも言われているそうなのです。中村屋さんの「小山三」さんの芸名の由来もここからかしら、なんて思ったりしたんですが。ちょうどいいタイミングで名古屋山三を観られるなんでラッキー!「傾城反魂香」については後日また詳しく書きますね。二、七代目松本幸四郎没後六十年 歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)武蔵坊弁慶は幸四郎さん、富樫が吉右衛門さん、そして源義経は染五郎さん。九月は本来ならば、先代の吉右衛門さんを偲んで、その俳号にちなみ「秀山祭九月大歌舞伎」ですものね。勧進帳の義経の美しさを前のほうのお席で観た染五郎ファンの方々は口々に褒め称えていらっしゃいますが悲しや3階の住人までは遠くで届きません。富樫とのやり取りを弁慶にまかせ、目立たぬように笠を深くかぶり、強力になりすましている義経。顔は見えないのですが、富樫の厳しい追及にあってもはやこれまでか、と思えたのでしょう、金剛杖に添えていた手をスッと持ち替えた時、緊張が走りました。弁慶のおかげで斬り合わずに済みましたが染さまの白い手の演技にほーーっ 三、松竹梅湯島掛額(しょうちくばいゆしまのかけがく) 吉祥院お土砂 櫓のお七 キリキリ、粋でかっこいい吉右衛門さんがニッコリニコニコ、ムードメーカーで、眉毛からして下がり気味。「マジ!」なんて言葉が吉右衛門さんの口から発せられた時はこちらのほうがお口アングリ、目はテンテンテン…お土砂をパラパラかけて、ほんと無邪気な長兵衛さん、サービス精神タップリでコロコロ笑わせてもらいました。恋する乙女のお七。欄間に隠れたお茶目ぶりでは楽しませてくれ、好きな人のために半鐘を鳴らそうと櫓に上る姿はいじらしくてはかなく胸に迫りました。福助さん、かわいいお七を見せてくれてありがとう!
October 7, 2009
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最初はカプちゃんと阿古屋も観たね。懐かし。去年は染子さんと。玉三郎さんと福助さんの踊りも観たね。今年も染子さん。そのうえサッサさんも一緒です。うれしいな。「竜馬がゆく」もついに最後。タイトルも「最後の一日」昨年は亀治郎さん演じるおりょう。二人のやり取りが楽しかったのに今年は男性ばかり。女の人は出ないのかしらと思ったら志のぶさんが共演でした。やっぱり男だけだとさみしいわ。って歌舞伎は男性だけには違いないけど女形がいないとね座れるか、座れないか、ギリギリのスリルを味わいながら楽しみましたよ、幕見で。終わった後は、仲良くお茶しながらおしゃべり。サッサさんも染竜馬の素晴らしさを実感してくれて話が弾んで初対面じゃないみたい♪歌舞伎の話、今度聴きに行くミュージカルソウのサキタ ハヂメさんのこと。日比谷の珈琲茶館「集」。なぜか店舗一覧には載ってないけどレトロで落ち着いた雰囲気で三人ともすっかり気に入っちゃったね。写真は、歌舞伎座前の切符引取機。自宅のパソコンからクレジットカードの番号を入力してチケットを購入。この機械に、そのクレジットカードを差し込むとスルスルっと切符が発券されるという便利なシステム。郵送と違って送料も手数料も不要です。チケットを持参し忘れる常習犯の私には超ナイス!(歌舞伎座 9月23日 昼の部・夜の部)
October 7, 2009
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町田は神奈川県です。新宿から小田急線に乗っていきます。日曜日の5時開演。往復3時間以上かけてたった1時間の予定のショーなんてふつうは行かないよ~。でも音楽座だから行きました。10月4日。その日は町田近辺の子どもたちのワークショップ。音楽座の俳優さんたちの指導のもと歌って 踊って 芝居して半日がんばってきた子どもたちが 3つのチームに分かれて発表するのを、朝から付き添って見守っていた保護者の方達の後ろのほうの席で、ついでに見せていただくという まるで商売っ気ぬきの コンサートなんですがリトルプリンスの王子様や、モーツァルト達と一緒に舞台の上で伸び伸びと元気いっぱいに熱演する子どもたちその姿にも感動しましたが(見守っている俳優さんたちがすっかり親の気持ちになっていて ほほえましかった)その子どもたちのお世話をしつつ音楽座の作品がダイジェストで次々に繰り広げられ改めてその作品の素晴らしさに胸がいっぱいになるひとときでした。無料なのに、手抜きが一切なくて いや、むしろ 力いっぱい客席のみんな、魂 持ってかれちゃいました。素晴らしい進行と構成に、一つの作品として成立するな~と感心、感心。それぞれの作品をコンパクトにし、数曲を歌うのですがオリジナルメンバーが並ぶ姿には懐かしさを感じてウルっときちゃったり、それとは逆なんだけど「失敗がなんだ」のダンスには初舞台となるフレッシュなメンバー達。みんなの熱い想いは、うしろの私たちにもちゃんと届いたよ!さっき、子どもたちの演技を見守った保護者の方たちの気分でファンクラブ一同、応援してたのでありました12月再演の「泣かないで」の予告編が大きなスクリーンに映し出され、すっかり気分はハンセン病と診断され、隔離病棟に入院。のちにそれが過ちとわかったあとも、患者さんのために尽くしたヒロインにはモデルがいて、それを遠藤周作氏が小説に。SONYの創始者井深大氏の遠縁にあたる井深 八重さん。偏見と差別に負けず、看護婦の資格を取り、献身的に看護されたそうです。私は八重さんにはなれないけれど八重さんのことを想い、厳粛な気分で一年の終わりを過ごすのは意義があると思います。そして、つらく、重いテーマを昇華させる音楽座ミュージカルRカンパニーなのでただ、泣かせるだけで終わらないと期待しています。人生は深いので、光の当て方でさまざまな顔を見せます。哀しいだけ、楽しいだけじゃなく、ね。12月の本番に向けてお稽古にはげむカンパニーの皆さま風邪など召しませぬように、怪我などなさいませぬように。ホントにどうして この人達は 真摯で誠実で情熱的なんでしょ。音楽座の作品を愛している気持ちに揺さぶられます。オーバーチュアがかかった時の胸の高揚ああ、そのために明日もお仕事、お仕事。写真は、フェスティバル終了後も、会場でかいがいしく対応してくれていた俳優さんたち。亜矢さんとカンミちゃん。こちらは「シャボン玉とんだ宇宙までとんだ」の時おばあちゃんに扮したお二人と富永友紀ちゃん。見事な秋田弁で人気をさらったのでした
October 6, 2009
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「歌舞伎入門」文字通り、入門書。岩波ジュニア新書なので持ち運びも便利。図書館で借りて読んだけど、手元に置きたいと思ったので楽天で探したらありました。ちょっとカジッタくらいの私の理解力にピッタリなので。あまり初心者向けは物足りないし、かといって深いところまで知り尽くしているほどのキャリアはないしね。歌舞伎。楽しいな、美しいなと毎回感心し、最初は有名な方を楽しみにしていましたが今は梅玉さんや富十郎さんなど渋いところも顔と声が判明できるようになったくらいです。まだまだ知らないこと、知りたいことがたくさんそんな好奇心を満たしてくれていいカンジ。特に、伴奏だったり、初演のころの時代背景がわかるのがありがたいそれと、意外な発見もあった滑舌を良くするために「外郎売」の口上を楽しみながらお風呂で暗唱してますが、ただ面白い言葉だと思っていた「チリカラ チリカラ」が大鼓と小鼓のアンサンブルだってことも判明して、スッキリ「チリ」は大鼓、「カラ」は小鼓を表していたなんて。歌舞伎を観ているから、鼓も見るけど、普段はなじみないもんね。エレキギターのテケテケのように(古い、その時代の人には常識だったのでしょうね歌舞伎入門11月の忠臣蔵も12月の鼠小僧も楽しみな歌舞伎座ですが10月の御園座に飛んで行きたい
October 5, 2009
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平成中村座(2008年の浅草)をせっかくまとめたので一覧表にしたのだけど、ページの上のほうにいっぱい余白ができて困った!テーブルタグを教わったお友達に彼女の的確なヒントのおかげで無事適切な位置におさまりました!thank you so much!平成中村座の小屋のこと、お弁当のこと、浅草寺のご開帳、奥山風景などたくさん書きました!写真の上をクリックすると平成中村座の一覧表のページにうつります。見てねo(*^▽^*)o~♪近日中に名古屋の平成中村座もまとめなくちゃ。
October 4, 2009
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前回の放映。せっかく仁左衛門さん、一世一代なのにBSハイビジョンの放送だったので「残念。観られないとみんなガッカリしていた「女殺油地獄」(しっかし、いまさらですが、スゴイ名前だね)今度は教育テレビだから、みんな観られるよ。よかったね♪一世一代、ってことはもうコレキリってことなのです。つまり必見!芸術劇場歌舞伎『女殺油地獄』放送局:NHK教育放送日時:10月23日(金)午後10:30~午前1:30(24日深夜)出演:片岡仁左衛門、片岡孝太郎、中村歌六、片岡秀太郎、中村梅玉ききみみや 女殺油地獄の感想(2009-10-03)
October 3, 2009
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コースト・オブ・ユートピア 第2部「難破」昨日、渋谷駅の階段を降りたら、そこに血だらけの男性がストレッチャーに乗せられていた。救急車が来るのを待っているのかもしれないけれど救急搬送の方など20近い男性が取り囲んで物々しかった。気づいている人はごくわずかで、野次馬さも群がっていなかった。その寂かさに逆に不安が高まったけれど。緊張しながら、駅を抜けシアターコクーンへ。第3部では名前しか出ていなかった水野美紀さん熱演。テレビで見る男の子みたいにさっぱりした自然体が好感度高い彼女ではなく珍しくオンナ!ってカンジの壮絶な役を好演していた。第1部のサトエリ、第3部の栗山千明ちゃんと同様舞台女優のキャリアは少ないかもしれないけどそれを補って余りあるひたむきさとか、華のある人をうまく起用し芸達者の共演者達が、どんなカーブも剛速球も受け止めますよ!と余裕で演じてるいるから魅力的な作品に仕上がってる気がする。こういうところ蜷川演出巧いな!といつも思う。旬の人を主役に持ってきてもちろん時分の輝きも満足しつつお気に入りの舞台俳優さんがいつの間にか増えている。第3部では舞台はフラット。第1部は片方の1/3くらいに15センチくらいの段差。そして第2部はそれが両端にあって真ん中がくぼんでる。そのへこんだ部分に絨毯を敷くと子ども部屋になったり、マネの草上の食卓をイメージさせるピクニックシーンだったりする。一番効果的に生かしていたのが森のシーンで、片側に思想家ゲルチェン(阿部寛)の夫人である水野美紀。茂みで恋人に愛をささやいている。その反対側は同じ森の中の別の場所。キノコを採りに行ったまま帰らぬ二人を心配するゲルチェン達の姿を、観客は同時に見ることになる。痺れを切らしたゲルチェンが迎えに出るべく舞台から降り、険しい顔つきで私の席のすぐ横の通路を走り行く。左目でそれを見ながら、右目は夫人(水野美紀)が皆の元へ戻らなくちゃと身づくろいする姿をハラハラ見つめる。そんな風に実際はありえないけれど、緊迫した時間を共有するのは刺激的。第3部では終始ヒステリックだった栗山ナターシャがここではニコニコと春の陽のような笑顔で無邪気に笑っている。そのナターシャに夫オガリョーフ(石丸幹二)を奪われた夫人(麻実れい)オノヨーコのように長い髪をたらした自由な芸術家。最近では、ヨーコでも山本容子かな。麻実さんはどれだけ引き出し持っているんだろう。スゴイ。文芸評論家として活躍はするものの健康を害するベリンスキー。ツルゲーネフは彼を敬愛し、行動を共にしている。別所ツルゲーネフ、受けの芝居がいいね。農奴(自由を奪われた農民)制を擁護するゴーゴリに宛てて書いた「ゴーゴリへの手紙」がロシアで出版されずにいることを仲間たちは自由の国フランスで出せば受け入れられるとか成功するとか、口々に励ますけれど、控えめだけれど力強くベリンスキー(池内博之)が放った言葉が素晴らしかった。よその国での名声が目的ではない、あくまでもロシアでの出版に意義がある。それができないなら、できないまでも、その理由を考えることだけでも意義があるし、(実際、心ある人たちが手書きで伝えていったらしい)そして出版されるように世の中を動かしていき、読んだ人たちが社会をさらに良いほうに変えていくことこそ自分の求めるものだと。(ロシアでは文学の中でだけ自由に意見が述べられるとかそんなセリフがたくさんあったのだけど、全部把握仕切れなかった。そうなの、膨大なセリフ、分厚い台本)そしてその言葉にハッとし、深呼吸するようにその想いを受け入れた仲間たちが次々と彼をギュッとハグするところが好きだ。どうも私の感想はサイドストーリーに偏りがちだけど、阿部ゲルチェンもいいとこいっぱいあったし、ほかにもたくさんたくさん見所が…それは、ほかの方のブログなどをご覧くださいませ(^^)v全部で9時間、3部をセットで買ったり、一日通しで観ると27000円。このお芝居を観るのはハードル高い。蜷川さんが作ろうとし、俳優達がそれに応えた大作を嬉々として観に集まった観客、熱い熱い空間だったわけです。もういっぺん、第3部を観たいなと思った!わからなかった部分のピースがはまったら快感だろうな。ゴーゴリやロシアの歴史にもうちょっと詳しくなったうえで改めて格調高いセリフ劇を堪能したいもんだ♪('09年9月30日 『コースト・オブ・ユートピア第2部』シアターコクーン)コースト・オブ・ユートピア 第1部「船出」click or tap!コースト・オブ・ユートピア 第3部「漂着」click or tap!もう一度上演したら、絶対観たいです。
October 2, 2009
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コースト・オブ・ユートピア 第1部「船出」ご縁があったみたいで、シアターコクーンに2日連続で通いました。パソコン不調のさなかで、サポートを受けていた都合上、(お客様からの電話を切れ😢)開演してから席に着くなんざ、芝居を観る資格があったもんじゃない!(-"-)と、ふだんは眉間にしわを寄せている私がその私が!遅れました!!テイタラク、ごめんなすって!あー。頭が染五郎さんの竜馬と人間豹になっているのでどうも観劇の感想とは似つかわしくない表現なのはご容赦!前回は、通常の向きの席で、後ろからのんびり全体を観た。今回は本来ならば、舞台の奥に設えた特設の座席。舞台の横をグルッと回り込んで席に着くカンジ。舞台袖を通るので関係者の方ともすれ違い、よりによってこんなときに遅刻するんだ!と恥ずかしいやら申し訳ないやら!通路には3部で見覚えのあるキャンドルスタンドやそれを乗せる丸テーブル、ピクニックのシーンで登場するキノコやバスケットがところ狭しと置かれていて、おお!舞台裏なんだ!とドキドキ。染子(第一部のみ観劇した友人)によると1部は開演時間に衣装をつける前の俳優さんたちが談笑しているところから開始。男性ははけて、女優さんたちはその場に残り、なんとその場で着替えるところから始まるんだそうな。あのゴージャスなドレスがパパパパパパっと行楽地によくある顔出しパネルさながら一瞬で着付けられていく様子、見たかったな😢着席して落ち着いたところで、あることに気づく。舞台をはさんで通常の席と対面するように座っているんだけどちょうど舞台を横から見ているように感じる。俳優さんは基本的にドアを背にして、2階のバルコニー席に向かって演技してるから、いつも斜めから舞台を見下ろすために見切れる時もあるバルコニー席が、今回はVIP席、ロイヤルシートのようです。(バルコニー席=コクーンシート。S席1万円に対して5000円だもの。かなりお得ですよね。)これは意図的なんでしょうか、偶然の産物?バルコニー席のうしろは立見席予算の都合だったりチケット争奪戦の為やむを得ずだったり見づらい席で甘んじている芝居好きの皆様今回ほど見やすい舞台はないだろうね。知らないでチケットを買っていたら、飛びあがりたいくらいラッキー!場面転換、シャッ、シャッとカーテンを開けたり、閉めたりで主な俳優さんが登場したり、はけたり、にぶつからないようにその場にふさわしい衣装をつけた俳優さん達がドンドン、セッティングしていく。ちゃんと子役のオチビさんもお片づけを担って速やかに動いていてあー、プロの俳優さんなんだなと感心しちゃう。ひとつの芝居を作るための表舞台以外の魅力も私が劇場に足を運ぶ理由のひとつ♪おっと!本筋、本筋。バクーニン家の団欒の場に長男のミハイル(勝村政信)が友人を連れて帰省。甘いマスクの貴公子然とした勝村さん颯爽と登場。彼の外見の変遷も話題なのだが、さもありなん。3部で観た恰幅のよい体に反比例し、寂しげな頭髪だった。あのお方とは別人のよう。今回は麻実れいさんの素晴らしさ再認識!大昔、彼女の『ハムレット』を観た時にはわからなかった。宝塚の男役として実績のある方なのでそのための起用だとは思うけれど私の悪い癖で何故 女性がハムレット?の既成概念と闘うのが忙しくて芝居に集中できなかった。この時麻美さんは読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞なさったのに!つまらん先入観のため、見る目を持たなかった典型!母親役の彼女は3部の時の子ども達を守る控えめな印象と違って裕福な奥様、屈託ない、ストレートな言動で、その人を生きてた!それと池内博之さんテレビだと精悍なというよりも、大きな瞳のせいかギラギラしたカンジがちょっとテイコーあった志は高く、才能あふれるけれど貧しい好青年を演じていてすっかり見直しちゃいました。勝村バクーニンに連れられやってはきたものの、あまりに場違いのゴージャスな家庭と美しい彼の妹たちに舞い上がってしまいテーブルの周りの調度にドミノ倒しのごとく、次々と足をひっかけバランスをくずし、緻密な計算な元に(演出のプランね)最後には倒れちゃうんだけど、ここが実に巧みに配置されていてあまりにも見事で、客席みな口を開けて見とれていたと思う。だから、その熱演の割には、拍手も笑いも起きなかったけれど私の前に座っていた大柄のオレンジ色のシャツの男性一人で楽しそうに笑い声を上げていた。そうだよね!きっと(あ、今日はうまくできた!)とか(ちぇ)とかご本人は、一喜一憂しているはずだと思うので、笑ってくれる人はいい人だよね。ちょうど歌舞伎だったら大向こうさんのよう「池内屋!」ってとこ。その池内ベリンスキーに恋をする三女タチヤーナ(美波)『贋作・罪と罰』で松たか子さんの妹を演じた時、初めて観て可愛くて上手だったので印象に残っていた。いろんな人と共演していい女優さんになってほしい♪「あの方は素晴らしい方。ここにいる私たちの誰よりも!」人の価値を階級、経済力の度合いで測る人は気づかないかもしれない。そういった人は、彼を評価しないかも知れない。でも私は人間性、信念、才能の高さなど、真実の彼がわかるわ。そんなふうに稲妻にうたれたような衝撃をもって彼女が彼に恋をした。隣の通路を走り抜けてゆく彼女から、恋のキラキラが零れ落ちていた。いいな、この舞台の作り方。一体感ある。配役を見ていて思ったんだけど、ニコライだらけ。ニコライが4人も5人も。ロシアは名前の種類が少ないのね。チャアダーエフとか、苗字が長くてややこしいからちょうどいいのかな。「船出」と名づけられた第1部。 若者達が希望を持って大海へ漕ぎ出すイメージなんだろうけれど、第3部から観ちゃったので「回想シーン」のように見えちゃう。全作観られると最初からわかっていたら、1部から観たんだけどね。理想を求め、前進する。より良い未来へ、漕ぎ出してゆく彼ら。大人を批判したり、元気いっぱい夢を語る彼らの前途は文字通り洋々!なじみのないロシアの歴史のうえ、哲学的、思想的、社会批判、大事なんだけど、小難しいセリフなので集中していないと聞き逃しちゃう→わからなくなる→眠くなる、なのですっぱいキャンデーの力も借りて、がんばってみたけどやっぱり時々訪れる睡魔に負けた!でも、面白い。わからないなりに面白い。わからない深さが面白い。('09年9月29日 『コースト・オブ・ユートピア第1部』シアターコクーン)
October 1, 2009
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