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柴川林也@ Re:中目黒八幡神社…(09/23) 堀畑裕也柴川林也
2005.08.05
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カテゴリ: 愚痴


話しを聞くと、偶然にも彼らは子供の頃に対戦相手として試合をしたことがあると言う。
彼らにとっては十数年ぶりの妙な再会だった。

私は、彼らと付き合ってみてある共通点を発見し、そして思う。
「野球部、嫌いだな」と・・・
彼ら(社員)は、他人のミスを追及しない。
しない代りに自分にも優しい。
簡単に容認する姿を見ていて、高校野球を想像する。
「ドンマイ、ドンマイ」
エラーをしても笑顔で許す。
「何で許すねん?」
「俺なら堪忍でけへんで、ったく」
エラーで失点しても、皆で挽回しようという暖かいスポーツ精神は理解するが、仕事において彼らは挽回策を持たない。

学生時代、私はハンドボールをやっていた。
自分のミスを心苦しく思う小心者の私にとって団体競技は敬遠すべき存在だったが、サークル程度だがあのチームは違った。
上下関係を問わずとことん言い合えた。

夕闇が濃くなったグラウンドで、
S「なんで取ってくれないの・・・ったく」
A「ゴメン」
Z「今のは無理だよ、こっちもフェイントかけられてんだから」
T「取れるよ」
H「キーパーの位置だから見えただろうけど、無理無理」
K「この暗さじゃ見にくいけど、パスは完璧だったね」
サッカーで言うところのスルーパス。
ゴール前ポストプレーの絶妙なパスだったが、オフェンスもディフェンスも誰一人手が出なかった。
たくさんの事があったが、一番良く覚えている。
練習でも試合でも、プレー中はこんな調子だったから私は係わっていられた。

我々の卒業がまじかに迫った時期に、部員で送別会をやった。
参加した下級生が煙草を吸わされた、と親が学校に抗議した。
そして、卒業が危うくなる。
「来なくて良かった」
Z君が言った。
私は、何故か薄情にも参加していなかった。
学生時代は煙草を吸わなかった私を巻き添えにしなかった事を、卒業延期の危機にありながら彼は喜んでいた。
彼らに与えられたペナルティーは、卒業までの1ヶ月の休暇中に自主的活動を見て評価・判断すると言うものだった。
校内清掃、グラウンド整備、下級生への学習を含めた指導サポート・・・・・・
勿論私も自主的に活動に参加した。

「駄目だよ煙草吸っちゃ」
ある教師に声をかけられた。
「私は参加して無かったです」
とは言わず、
「はい」
とだけ返事をした。
その場に居ようが居まいが私はクラブの一員だった。
「ごめんね」
と、クラブの同級生達が声をかけてくる。
「いいよ、僕も部員だよ」
「すみません」
と、下級生が謝りに来る。
「いいよ、もうするなよ」

最高学年に対する処分だけで、下級生には注意以外のお咎めは無かった。
下級生にも自主的に吸った者はいたのだが、仲間は自分達が無理に吸わせたと言い通した。
庇ったことが正しかったかどうかには疑問が残るが、失態に対する責任を純粋に自分達のものとして感じていた仲間を誇りに思っている。
「ドンマイ、ドンマイ」
と、気軽に許してしまう精神は無かったということだ。
(決して誇れる事ではないが・・・)


前置きが長くなったが、私は無性に怒っている。
・・・馬淵監督は「お前らを守ろうとしたが残念だ。私は学校を辞めざるを得ない」・・・(朝日新聞)
「選手を守ろうとしたんじゃなくて、自分を守りたかったんじゃないの?」
「かくすことは、守る事じゃないでしょ?」
「学校を辞めざるを得ないは、生徒に対してここで言う言葉じゃないでしょ?」

正座が悪いとは思わない。
暴力だってどの程度か信憑性にかける。
それでも、煙草事件が発覚した時点で責任を取るのがスジだと怒っている。
自分の進退は別として、少なくとも
「夏の大会には出ない」
と明言すべきだった。
仲間の失態をチーム全員の失態として向き合い、対処させる指導が欠如した。
高校球児の気持ちも十分理解できるが、煙草の時に
「夏は予選辞退しましょう」
そう発言した部員は皆無だったのだろうか?
見つからずに済めばそれで良い、と全員が思ったのだろうか?
隠しとおして出場させる事、または出場する事は、最大の悪だと思い怒っている。

私の高校時代、学校の野球部も力が入っていた。
グラウンド施設や寮は充実していたし、有名な監督を引っ張ってきたりで夏に優勝経験もした。
その翌年か翌々年の春、選抜予選にエントリーしなかったことがある。
どうして?と聞くとある教師が教えてくれた。
「バイク事故」
部員の一人が起こした単独事故。
新聞沙汰にもならなかったが、学校としての結論だったのだろう。
監督はおそらく出たかったのだろうが、正しい判断だったと思っている。

ちなみに私はあの監督が嫌いだ。
あんな監督をスカウトしてきた学校にも不満がある。
彼は、着任して直にアウディーの新車に変えた。
その新車をグラウンドの脇で野球部員に毎日のように洗わせている。
「洗車なんか、自分でやれよ」
「ずいぶんな給料もらってんだろうなー」
「親は苦情言わないのか?」
「文句言ったらスタメン外されちゃうか、部員は余るほどいるからな」

親も子供も監督には逆らえないのだろう。
だが、生徒の意思を量れない監督や、生徒に正しい自主的行動を促す教育の出来ない指導者は失格だ。
92年の夏、松井秀喜に対して5連続敬遠を指示した馬渕采配を思い出す。
敬遠はルール違反ではない。
勝つ為の手段として違法ではない。
が、あの時の投手に後悔はないだろうか?
野球はそもそも、「ストライク投げるから打てるもんなら打ってみな」のスポーツだ。
「打たれても守ってやるから思い切って投げよろ」のスポーツだ。
投手も敬遠する為に辛い練習をしているはずは無い。
自分の力で勝負したいから練習に精を出す。
また、自分達のエースが勝負して、打たれてもナインは責めない。
一打席も勝負させてやらなかった馬渕監督を私は人間としてかっていない。

「お父ちゃんなー、昔甲子園で松井と勝負したんやでー」
「すごいなー」
子供に話す事もあるだろう。
「勝負、どうなった?」
と聞かれて
「全部敬遠や」
なんて格好悪すぎる。
「監督の指示でな・・・」
なんて責任転嫁は恥ずかしい。

勝負は水物、やってみなけりゃ分らない。
「5三振や」
「スッゴーイ、やったね父ちゃん!」

「ホームラン打たれた」
「それでもすごいや、僕にも野球教えてよ」

勝負はどちらかが勝って、どちらかが負けるもの。
その時だけの勝敗にこだわって、後悔を残す人生を歩ませるべきではないだろう。
采配は監督が振るう。
誰もが勝たせてやりたい、と思う。
ただし、子供達の心根と将来を見据えた采配であって欲しいと願っている。

「頑張ってな、今年のみんな。敬遠ってサインは無視しちゃえ。大方が最後の夏だ。そして旅立ちの夏だ。」






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Last updated  2005.08.05 15:50:04
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