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2005.11.07
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カテゴリ: 私事


前回食べて旨かった自家製カラスミが目当てだったが躓いた。
カラスミは美味しかったのだが、健康に留意して夢想仙楽(焼酎)にしたのが失敗だった。
「熱燗にすればよかったなー」
「夢想仙楽が主張しすぎて、旨さ半減だ」
と、反省していると顔見知りのオジイチャンを先頭にご家族ご一同様が入ってきた。

息子夫婦と孫娘3人の合計6名様がぞろぞろ・・・・
「先日はお疲れ様でした・・・」
「どうもどうも・・・」
と一応立ち上がってオジイチャンには挨拶をする。
さてさて座ろうとすると、
「いつもお世話になっております」
「どうも、こちらこそ・・・???・・・」
面識など無い息子さんが挨拶してくれる。
「私はお世話などしていないが、弟がお世話してるわなー」
と思いつつも、嫁さんは知らん顔だった。

既に私を含めて5名がカウンターにいたから、入れるか入れないかギリギリだったが、私は立ったついでに一番端に席をずれてあげたが、結局彼らは全員テーブル席に座った。
ビールが運ばれると、
「○○さん、カラスミありますよ」
と店主が声をかける。
「ああ、いただきます」
とオジイチャンは答える。
孫達の食事が優先されるのだろうから、簡単なツマミを先に用意しようとする店主の気遣いだ。

大人が乾杯している間に、孫達はお好みを母親に伝え、母親は紙に書いて店主に渡す。
小学2年4年6年の娘と見立てたが、長女は中学生かもしれない。
その娘達の好みは、ほとんど共通していた。
シマアジ、白烏賊、青柳、小柱、甘海老、中トロ鉄火、イクラ、蛸に卵焼・・・
どれをとっても絶品のネタばかり。

娘達の握りを作っている間に、カラスミが運ばれた。
オジイチャンが一切れ食べ、息子夫婦も一切れ食べる。
「いつもと違うよ」
と、母親は娘達にお皿を渡す。
「いつも食べとんのか???カラスミ???」
「オイオイ6切れしかないから、オジイチャンのツマミが無くなるでー」
私の心配を他所に、娘達は全員一口でパクリ。
「大根と一緒に食べなさいね、塩分が丁度良くなるから」
なんて母親の声など聞こえていない。
「カラスミなんて、40過ぎてから始めて食べたけで、今の子供は何でも早いのねー」
私の前には、まだカラスミは残っていた。
「チビチビ、噛み締めると味が出てくんねんで、あかんなー一口じゃ・・・」

ブツブツ行っている間に、先にあげた豪華握りの盛られた飯台が三人の娘達に各々運ばれた。
「ごっつう豪華やなー」
「通やなー、卵はシャリヌキかー」
娘達が食べている間に、オジイチャンの平目の刺身が運ばれるが、カラスミと同様の扱いとなった。
「私、食べたーい」
と娘。
又してもオジイチャンは一切れで、平目は娘達の方に行ってしまう。
皿は再びオジイチャンには戻らず、長女の手元で空っぽになった。

娘達は、各々本を持ってきていた。
オーダー以外はおしゃべりをせず、本を読んでいる。
本を読みながら、握りを食べている。
「食べたら、本屋さん行って来ていいよ」
そう言って母親は長女にお金を渡している。
勉強熱心なのは分るが、せっかく家族で食事にきたのに・・・そう思うのは私一人か??

「まだ食べるでしょ?」
母親が娘達に聞く。
(まだ、残っとるやんか):私
「うん」
「好きなの書くのよ」
「はーい」
(食べてからにしよし):私
準備の良い娘達だ。
持参していたキャラクター付きマイ・ボールペンをとりだすと、メモ帳に書き出す。
真中に座っていた小四が取りまとめている。
「テッカ・・・」
「テツ(鉄) に ヒ(火)って書くのよ」
「はーい」
「中トロって足さなきゃ駄目よ」
「はーい」

二度目のオーダーを伝え、それが出来てくるまでの間に、
「本屋さん行ってくる」
と、娘達はバタバタと出て行った。
三人がバラバラに私の横を通り抜け、それぞれが順番に戻ってくる。
「うざったいなー」
僕は落ちつかない。
「食事中に何度も席を立ったり座ったりするなよ」
急激に気分が重くなった私は支払をして店を出た。
「ケンタッキーでも買って帰るか・・・」
そうして家に帰り、夢想仙楽を飲みなおした晩でありました。






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Last updated  2005.11.07 15:39:12
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