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稽古が進んでくると、誰でもそれなりにフォームに「クセ」が付いて来る ものだ。 うちの場合、あまり神経質に注意しないことは以前から変わっていないが、 故障に繋がるようなもの、組手で致命的な欠点になるようなものは、逆に うるさいくらい注意している。 特に、子どもの場合は「鋳型」に嵌めたくないのでかなり自由にやらせて いるのだが、特に蹴りの場合に、成長期には問題となるフォームに陥るよ うな「クセ」もあるので、これは矯正している。 個々人により、注意するタイミングが難しい。 丁寧に説明すればすぐ理解できる子もいるが、少数派である。 多くの場合、ミットなどを散々蹴らせて「素」が出てきた状態で矯正する か、私との組手で悪いフォームで蹴った時に、厳しい受けなどで、欠点を 体感させて、本人の気持ちの変化を待つ時がある。 日本の多くの道場稽古では、先輩のフォームを真似ることから入るのが普 通なので、指導する側も、新しいことを教えることは得手でも、中級者~ 上級者を矯正するのは苦手な者が多い。 一般的に体力も稽古の進行に比例する故、中級者~上級者のクセの矯正に 関しては、怪我の防止の意味でも留意したいものである。
2013/07/27
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右足首の故障は約1ケ月以上経っても、走れるほどには回復しない。 走れない、ということは、足捌きも不完全ということになる。 他にも彼方此方故障はあり、まったくポンコツである。 それでも、口先で指導するわけにもいかず、足首が痛いからと言って組手 でやられるわけにもいかない。 確実に快方には向かっているのだが「良くなっては稽古」という繰り返し が長引かせており、それは判ってはいるのだが、立場上、仕方がない。 組手の方は、先にも記したとおり「引き出し」を棚卸するようにこなして いるが、自分自身の稽古(=向上)も疎かには出来ない。 ジムに行けない分は、ダンベルや鉄アレイを使ったトレーニングに切り換え パワー・瞬発力を重視した身体づくりから、瞬発力に加えて、持久力を中心 にしたものに変えている。 3週間を過ぎたあたりから効果は出て、毎週の長時間の組手でも、突きの スピードは落ちなくなってきた。 ミットを打っていても、変化が良く判る。 走れない分は、体幹系トレーニングを増やすとともに、ミット打ちなどで 心肺機能の維持には努めている。 ポンコツになっても、車と違い、乗り換えることは出来ないのが人間の悲し さでもあり、楽しみでもある。
2013/07/25
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すでにLv.50になって久しい(実時間ではなく体感的に)が、レイドモード の「ABYSS・Stage11・セミラミス」で行き詰っていた。 何度か頑張って、リタイアを繰り返し・・・というやり方もありだったと 思うが、歳のせいか(苦笑)、一度失敗してからはリトライせず、気分転換 も兼ねて、稼ぎ場や、以前のステージを「S」で埋めたりと、こだわらずに 楽しんでいた。 その間、息子や職場の若手のアドバイスを受け、満を持しての再挑戦。 ジェシカ(1)にライトウェイトのM40A1(バースト2,オートショット, アモマグネット装着)のみを持たせ、前半はサブウェポンを節約し、最後は 弾もサブウェポンも綺麗に「ゼロ」になってやっとこさクリア。 苦手クリーチャーが「これでもか!これでもか!」と出てきて、本当に疲れ だけが残ったステージだった(笑) オートショットは「さすがに・・・」と禁じ手にしてきたが、そんなことは 言っていられなくなってきた。非常に便利なカスタムパーツである。
2013/07/24
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もちろん、理に適ったフォームでの空突き(物に当てないで突きの動作を 行うこと)が、基本ではあるが、逆に、物に当てることで矯正できること もあり、ミット稽古を大幅に取り入れているのは、以前から書いている通 りである。 ひとつの使い方としては、身についた技の種類が増えてきて、連続技を使 える様になって来た頃、コンビネーション全体を素早く行おうとして、ひ とつひとつの技が、縮こまってしまうようになってしまったときに、個々 の技をしっかりと「効かせる」ようにするために、ミットを用いることが ある。 持ち手は打ってきた突きの手応えで、個々の技のチェックが出来るし、当 然、打っている方も、音や手応えで、自分がどの技が軽くなってしまう傾 向があるかを掴むことが出来る。 問題は、そうして抽出した問題点に対する修正方法を、打ちながら(通常 数分間)の間に組み立てて、打っている間に修正が出来るか?である。 「工程を分けて行えばよいではないか?」という意見もあろうが、私は自 分の経験から、決められた単位時間内に解決する必要性を強く感じており、 メンバーにもそう指導している。 理由は簡単。実際の組手において、どうしても相手に上手く効かない、あ るいは相手の攻撃をどうしても喰らってしまうことがある。 解決方法は、組手が終わるまでの間に考え、実践しなければやられてしま うだけである。 そういう脳の回路を発達させるために、ミットでも工夫している次第。
2013/07/13
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私が稽古を始めた頃には、書店の棚や図書館では、ほとんど見掛けること がなかった空手の技術書。 今は、毎週のように新刊が出る上、ネットなどで流れる情報も多い。 唯我独尊に陥りたくないので、私はメンバーに、色々な道場の見学(体験 入門も含め)や、様々なメディアの情報と、私の指導内容との比較検証を 勧めている。 中には、最年長の師範代格のように、他の道場、キックのジムなどに実際 に入門し、汗を流してみて、比較検証した「リアリスト」も居て、その上 で私と汗を流したい、という結論を出してもらえたことは望外のことであ る上、以後の指導も非常にやり易くなる。 多くの道場で指導され、また、書籍で紹介されている「約束組手」という 稽古方法。 「古来からある」という説もあるが、実際は、琉球から本土に空手(唐手) が紹介されたころ、剣道形や柔道の稽古を参考に作られたとする説に説得 力を感じるのだが。 それはさておき、この約束組手。ほとんど組手や実戦で使えない代物であ ると断言したい。 今週の稽古では、多くある約束組手の「検証方法」とその修正に関する 方法を、メンバーに紹介、実践した。 内容は「門外不出(笑)」なので詳細は記さないが、本人たちも、そして 私自身にとっても非常に興味深い時間だった。 こういう高密度の時間、深い内容の研究が出来るようになった背景には、 もちろん、各メンバーのこのところの著しい成長があるのは当然である。
2013/06/30
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この春、井上尚弥が日本チャンピオンになった試合を偶然観ていた。 その上で、このドキュメンタリー番組で特集されていたので、より興味深 く観ることが出来た。 番組内では「天才的」と評されていたストレートにフックを返す技術と、 パンチを出しながらヒットポイントを変える事が出来る点は、実際、南米 などのボクサーは当たり前にやる技術で、うちのメンバーでもやれる子は 何人かいる(笑) この辺りは、TV番組らしく「判り易さ」を求めたデフォルメと解釈するが、 それ以外は非常に良く出来たドキュメントだったと思う。 天才児の体力測定を行ったら「普通」だった、というのもうなずける。 先日もこのブログに書いたが、格闘技をやっている子の体力は、決して 人並み以上ではない。 アスリートとして優れている人材は、他の競技に行ってしまうことが多い のもひとつの理由であるし、格闘技、特に体重別の競技は、体力よりより 技術的な積み上げがより重要だからである。 井上選手、私はどこぞのジムがしっかり育てた選手の中の変わり種なのか と思っていたが、父親がトレーナーとして育てたと番組で紹介されていた。 この父親氏もどこぞの三兄弟の父親と違って、指導者として、父親として 非常に好感が持てる考え方を披露していた。 井上選手を巡るライバルの取材も、淡々としながらも、それぞれの想いが 伝わってきて、非常に面白かった。
2013/06/29
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私が習った時には、特に呼称は無かったが、一部の会派では、関節を極め たりする技を「逆技」とか「裏技」と読んでいるらしい。 メンバーの中にも経験者が居て、それぞれ学んできたこの手の技術を試し ていたが、組手で試してみると、ほとんどが使えない技術であった。 さらに言えば、仮に肘が逆に折られ、肩が外れても、本気で闘っていると それで戦意喪失することはない。 私自身、肘が折れた(開放関節なので靭帯が伸びてしまっただけだ)まま 組手は続けたことがある。 使える逆技とは、組技系の格闘技のスピードではなく、打撃系、具体的に はボクシングクラスのスピードの攻撃技を制し、完全に相手を固めた上で 肘や膝などで、相手を戦闘不能にするまでを包含した技術でなければなら ない。 今週、そういう技術を稽古させてみたのだが、気づいた点がひとつ。 形はそれなりに出来るのだが、足の位置などにはどうしても無頓着になり がちな点である。 上体を崩すことに傾注するあまり、足を無防備に開いてしまうのだ。 私に掛けさせてみて、下から決められていない方の手で金的を攻撃し、 技の不完全さを理解してもらったが、こういうセンスは、正直、乱戦の中 で体得する類のもので、マニュアル化することは難しい。 長年、稽古をしている者ならば骨身に染みているとは思うが、磨けば磨く 程、技のバリエーションは数少ない幾つかの技に収斂してくるものである。 色んな技術を紹介しながら、メンバー各自も、そうした自分の「使える」 技術を身につけて欲しいと願う次第。
2013/06/25
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特に子どもの稽古などでは、専門的な稽古以外に、走ったり、跳んだりと 体育的なメニューを入れれば良いのだが、時間・会場の関係でそうも行か ないのが実状である。 各自の自覚~自主的な努力に任せる他はない。 経験上、柔道、空手、剣道などの武道系を嗜む子どもや若者は、長距離走 は嫌いなタイプが多いような気がする。 本来、瞬発力が必要な運動なのでそういう傾向になるのだろうか? 私にしても同様で、必要に迫られて20歳頃から真面目に走り込むように なったが、若い頃は長距離走は大キライだった。 そんなこともあり、スタミナと身体のリズムの養成に、ミットを活用して いる次第。 もちろん漫然と、惰性でやらせていては効果がない。 各人の持久力の「クセ」に応じて、時間を変えたり、持ち手が上手に追い 込んでやる必要がある。 「クセ」とはスタミナの切れ方の特徴で、だんだん動きが悪くなるタイプ や、一気に失速するタイプなどが居る。 特にこれから夏にかけては、ミットは本当に苦しく、メンバーにとっては 嫌なメニューであり、克己心を養うにも最適だ。 私自身も、もちろん同じメニューをこなしているのだが、追い込んでくれる 持ち手はいないので、自身で工夫するしかない。 移動稽古などの段階で、その日の調子を判断し、調子の悪い時は、前回通り をノルマとし、調子のよい時は、より早めにペースを上げ、追い込むように している。 おかげで、連続しての回し蹴りのタイムは、若い時とまだ変わらない。 が、苦しさは年々増しているのが実情である(笑)
2013/06/21
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そんなこっちゃないかとは思っていたが(苦笑) 「昨年よりこんなに飛んでます」という映像にマートンばかり使われて いるような気がするのは被害妄想か? 今年の阪神の健闘は、投手陣によるところが大きいのに。 それはさておき、統一球騒動。 元投手の解説者が「一部の球団は知っていた」とコメントしているが、 そうなると当然、背後にナベツネの影がチラつくのだが(笑) 「昨年までの統一球の反発係数が少な過ぎたのだ」という論調もあるが、 いずれにしてもバットとボールでバッティングが成立する以上、不確定 な要素は、ボールばかりでなく、バットの方にもあるだろうし、さらに 言えば、最近の選手が装着している前腕~手首までの保護器具だって、 ボールを飛ばすための工夫は可能だろう。 それにしても、選手に黙っていたのは酷い。 が、プロ選手ならば、春先には手応えでわかっていただろうし、噂も流 れていただろうと推測する。 道具を使うスポーツは色々大変なようで。
2013/06/20
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若い頃は、とにかく五体満足な時なんて記憶がないくらい、しょっちゅう あちこち故障していた。 当時所属していた会派の組手が、偏向したルールで行われていたため、 やたら打ち合うことが多かったこともある。 今回、かなり酷く足首を痛めているが、久しぶりにあの頃のような故障で 夕方になるとズキズキ痛む足を気にしながらも、懐かしい気分にもなる。 当時は、軽度ならサポータ、重度ならテーピングの世話になったものだが、 いまは、機能性サポータという便利な者もあり、手軽になったものだ。 この日も、やや小さめのバンテリン製機能性サポータをつけると、ほとんど 痛みが気にならず、移動稽古などは普通にこなせた。 さすがに、足首がミットに直撃するミットを蹴る稽古は出来なかったが、 突きはこなせる。 組手は、残りの元気な部位を使えば、ほとんど問題なくこなせる。 正面からの蹴りは使えなくても、あまり足首に負担のかからない後ろ蹴りや 後ろ回し蹴りも使える。 故障を抱えながらの稽古は、より知恵を使うので頭の体操にもなる。 さらに、人生いつも健常とは限らない。どんなときでも、それなりに動ける ことが肝要である。その訓練と思えば良い。 とは言いながら、本当はしっかり休ませて治した方が良いのはわかっては いるのだが・・・。
2013/06/15
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当然、身体の彼方此方に故障はあるのだが。 歳の甲で「養生」にも気を使っているので、日常生活・指導に影響のある ような故障は、ここ数年ほとんど記憶にない。 今回、かなり酷く足首を痛めてしまった。 先月あたりから、右足首を蹴った時の軸足に使ったり、相手がブロックし ているところを(相手の受けの稽古のために)強引に蹴ったりしている時 に、違和感があったのだが、上記の「養生」を怠ってしまい、結局かなり 痛めてしまった次第。 2日ほどまともに歩けず、稽古にも多少の制限を加えることになってしま い、大いに反省している。 「無事これ名馬」ではないが、仮にも人に指導する身となれば、こんな様 では申し訳ない限りである。 然しながら・・・これからさらに齢を重ねるわけで、こんなことも増えて くるだろうことは、織り込んでおかなくてはならない、とも思う。
2013/06/08
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土曜日の稽古で使用しているキックミットが破けた。 国内有名メーカーのもので、いい加減なものではないのだが。 皆がそれだけ稽古した、ということだろう。 昔は、破れたミットを布テープでぐるぐる巻きにして使っていた ものだが、時代も変わり、今では定期的に取り換えるようになった。 今回も在庫していある新しいミットを下すことにした。 以前も書いたが、ミットを持つ技術は奥が深く、タイでは専門家と して存在している位である。 私も選手として輝かしい実績は、ほとんど皆無であるが、ミットを 持たせたら、かなりの腕前と自負している。 時々、どこぞの道場の稽古で、ボーっと突っ立った指導者が、止 まっているミットを、これまた単発で打たせている映像を見るが、 位置決めをする初期段階ならともかく、ミットはそのように使うもの ではない。 その点、さすがボクシングやキックのミットの使い方は実践的である。 うちでも、組手技術とは別に、エクササイズとしてのミット打ちで 身体のリズム、全身の筋肉などの協調を調整させることがあるが、 そういう時には、かなりのスピードで連打させる。 このようなミット練習では、持ち手がスピードで打つ側を凌駕して いないと、練習自体が成立しない。 また、打ち手の疲れ具合、精神状態を読んで、適切に追い込んだり、 声を掛けるのも重要な役割である。 新しいミットを下ろすと、馴染ませるためにしばらくミットを使う 稽古の量が多くなる。 そういう時間を通して、持ち手の心得を、再認識したりするのもいい。
2013/06/06
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長期の休みには、自分のための稽古として、技術面での研究をしている。 正月に引き続き、GWには「受け」の技術に工夫を加えることにした。 「弧拳」と呼ばれる、手首を内側に折り曲げた時の外側の関節部分を 受けの中で本格的に活用するようになったのは、40代の半ば頃からだ。 現存する多くの会派同様、私も「弧拳」に関する認識は浅いものだった。 多くの技術書などに紹介されている「弧拳受け」は、防御技術として 見ると、リスクばかり大きい、形骸化されたもので、「型(形)」から 適当に解釈したものと思われる。 深く研究してみると、素手による真剣な攻防の中で、自分の指を痛めずに 開手による「掛け」や「掛け崩し」などを行う場合の流れの一部に、この 「弧拳」が非常に有効なことがわかってきた。 研究した結果を組手で試す(勿論、手加減されては困るので、相手は私が 弧拳を研究中であることは知らない)なかで、面白いように活用できる ことが体感でき、いまでは「このためにあるのでは?」と思う位に、自分 のものになってきた。 土曜日はグローブ着用なのでこの技術は約束組手でしか使えないが、どの 参加者も、私が受けに弧拳を使っていることを判別できないようだ。 素手での組手も行う月曜日にしても、メンバーがもっと研究心を持てば 私に受けられた時の感触から、弧拳を使っていることはわかるはずだが、 こちらもまだ気づいていないようである。 もちろん、稽古体系として組み込めるレベルまで、練習方法などが確立 できたら、紹介するつもりではいるが、まだまだ汎用的なものにはなって いない。 稽古の奥は深く、やるべきことはまだまだある。面白い。
2013/05/31
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前回に記した、突きで点を狙う稽古。 その次の稽古でも、同じようにやらせてみた。 点を狙う訓練というと、ミットの中央の丸印や、小さいミット、 或いは小さなボールなどを、パートナーが動きながら構え、それを 打つような訓練がすぐ頭に浮かぶだろう。 確かにそれは充分に効果的な訓練であるが、「掴んではいけない」, 「グローブを嵌めているので掴めない」という競技ルールからの発想 を一旦捨てると、別のアプローチが見えてくる。 古伝の技術に多い、相手を動けない状態にして、ほぼ静止している 急所(点)を打つ、というものである。 残されている半世紀ほど前の技術書、記事などには良く、 「据えものにして打つ」などと表現されている技術がそれである。 私が最初に入門した道場でも、相手の足の甲を踏みつけながら攻撃する、 或いは、相手の攻撃を掴まえて攻撃するなどという技術は、日常的に 教えられていた。 もちろん、今でも多くの会派で行われていると期待したいが、私の知る 限り、組手を行う場合は、競技ルールに沿ったものであることが多く、 普段の稽古でも、競技での反則技はあまり稽古されていないようである。 動く相手を捉えるために、ボクシングジムに「出稽古」に行った著名 選手の話を記事で読んだことがあるが、それではあくまで反射神経に 頼った技術の範疇を出ない。 生涯を通じた護身も目的とした武道であれば、もっと現実的な方法論も 提示し、上達できる稽古でなければならないだろう。
2013/05/27
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私が勝手に好敵手(ライバル)と定義している、180cm前後の若手二人。 約束組手をさせている最中に、その内ひとりの、とんでもない欠点 に気がついた。 突きが、およそ5cm程度、狙点からずれているのである。 「点を狙う」という武道的な稽古をしてきた月曜日の稽古だが、 なまじグローブも導入しているために、こういうことが起きる。 「何年稽古しているのか?」という気持ちで、多少苛立ちながら、 矯正方法を提示した。 その日持っていたハンカチの端に、直径1cm程度の小さな結び目を 作り、それを人差し指の拳頭だけで突くようにアドバイスした。 予想通り、拳がズレるメンバーは、10発の内、3~5発しか当らない。 彼のライバルは、7発程度当てる。 当然、私は100%当てる、というより、こんなことが出来ないようでは 空手とは云えない。 高校時代、修行歴1年で、私は突きのみならず、相手の加えたタバコ どころか、フィルタだけに剥いたものを蹴り飛ばしていたのだ。 初期のメンバーは、この辺りがキッチリ出来ており改めて指導すること もなかったこともあり、油断していたことを反省した。 稽古で1cm程度の的を打ち抜けないようでは、組手や実戦では、10cmの 的も捉えられるものではない。
2013/05/20
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土曜日の稽古が、2週連続でやや荒れ気味である。 毎回、組手の時間になると、一人は稽古場の隅で横になっている。 1週目は、蹴りを掛けられてそのまま追い打ちの上段回し蹴りを ブロックしつつ、後方に倒れ込んだ参加者が、後頭部を強打。 その後、近所の脳神経外科で検査。異常は無くホッとしたが、検査 結果が出るまでの時間は、本当に重い時間だった。 2週目は、ボディブローを貰って呼吸困難になった参加者が横たわる 横で、組手稽古が続いた。 苦しみ方が尋常ではなかったが、これは多分に個人差があるので、 息を通して横にさせて回復を待った。 10分程で、組手に参加してきたので、大丈夫だろう。が、油断は出来 ない。 女性・子どもが中心の土曜日の稽古だが、過去には何度か病院の世話 になるケースがあった。 各自の技量が上がってくると、仕方のないことなのである。 もちろん、組手自体、ある程度の技量、身体が出来ていないものには やらせていないのであるが。 怪我をさせないのが密かな自慢でもあるうちの稽古だが、各自の技量 が上がり、格闘技である以上、各自の持つ闘争本能の発露も、これまた よしとしなければならず・・・。 とにかく、安全面により配慮するしかない。
2013/05/14
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悩ましいところなのだが、高齢になってくると俗に言うところの アウター・マッスルは落して、インナー・マッスルを鍛えた方が、 武道としての動きは維持できるように思える。 それでも若手を力でねじ伏せるような組手の必要もあり、ここ数年、 ウェイトトレーニングも再開しているのだが、連休前、組手の中で あまりに「力」に頼ってしまった局面があり、じっくり考えた。 ということで、このひと月、ウェイトトレーニングは全く行わず、 立禅などを中心とした稽古に勤しんでいる。 相手の攻撃を捌いたり、カウンターを打つときの動きから、かなり 力が抜け、スパッと入る感じの手応えが戻ってきたような気がする。 40年近いキャリアを重ねても、こうして試行錯誤しているのは、 情けない限りではあるのだが、教えを受けた先人の記憶、遺された 書籍などを「鵜呑み」にしてしまうわけにはいかず、自分の身体で キッチリ検証しなければ気が済まないのだ。 もちろん、腹筋など、健康的な生活を維持するための筋トレは毎日 (腹筋などは毎日行っても問題ない)行っている。
2013/05/12
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内山の防衛戦は、不覚にも見逃してしまった。 「デビュー当時は引退していると思っていた」と自身が語る33歳を 超え、今は「いつまでやれるか楽しみ」という内山は、今回も、自身を 甘やかすことなく、さらにハードなトレーニングを積んで臨んだという。 結果は、ボディで相手をのたうちまわらせてのKO勝利とのこと。 拳を捻る内山独特のパンチが「下突き」のように喰い込んだのだろう。 是非観たかったものだ。 井岡と宮崎のW防衛戦はしっかり観た。 ミニマム級とは思えない、牛相撲のようなパワーあふれる打ち合いを 制し、KOした宮崎。 脚の筋肉を見た限り、まだまだ階級を上げられるのではないか? そして井岡。 天才というより、破綻のない秀才型のボクサーである。 今回も無理をせず、試合をコントロールすることに務め、相手の疲れを 見極めて、ボディでKO。 3人とも相手はかなりのテクニシャンで、顔面だけの打ち合いであった ら結果はわからなかったかも知れない。 そのせめぎ合いの中で、ボディでKOできることを見せた内山、井岡は 技術的にもまだまだ伸びるのだろう。 愛すべき性格でコッテ牛のような試合展開をする宮崎にも期待したい。
2013/05/07
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劇画などでも紹介されていたので、稽古している者は誰でも耳にした ことがあるはずの「見切り」 相手の攻撃の間合い、或いは軌道を自分の身体すれすれのところで かわすことで、反撃する時の距離を最短に保てるということなのだが。 そのほか、相手に「当った」と思わせた直後に空振りさせることで、 体勢を崩したり、心理的に疲れされるのも効果とされている。 気をつけなければいけないのは、自身の動きが悪くて、余裕で避けた つもりが、ギリギリになってしまった、という芳しくない結果を、 「見切ったぜ」と勘違いしてしまう者もいる(笑) 若い頃は、深く理解も出来ぬまま、とにかくギリギリでかわすのが 見切りと思い、測り損なって相手の攻撃を貰ってしまう間抜けな様に なることも何度かあったが、30歳を過ぎて、スタイルの異なる会派に 身を置いてからは、見切りというものは、組手の中において、もっと 全体的に捉えて行うべきものであることがわかってきた。 飛んできた攻撃を見切るのではなく、最初から相手の攻撃の終点を 読み、相手と同時に動きながら、自然にギリギリ当らないところに 予め動いているべきである。 すなわち、組手全体がコントロール出来ていなければ、相手の攻撃を 全て見切ることは不可能である。 もちろん、後進に対しては、技術的な側面で「見切り」を習得する訓練 を工夫し、彼ら同士の組手などで効果が上がっているのは確認できては いるのだが、組手全体をコントロールするためには、まだまだ経験と 訓練が必要である。 何より、失敗を恐れない気持の強さ、そしてある程度、天性のクソ度胸 も必要なのは事実である。
2013/05/03
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今年の阪神タイガースは、昨年とは別のチームのようである。 投手陣の頑張りようは、感動的ですらある。 大物ルーキー・藤波はプロ初登板で見殺しにされたにも関わらず、 既に3勝。 藤川の抜けた穴を埋めて余りある、福原・久保の終盤の力投。 特に福原は、その風貌から我が家では「おっちゃん」と呼ばれている のだが、満塁までランナーを溜めながらも切り抜けるそのプロレス的 な試合運びは、非常に魅力的である。 対して不甲斐ない打撃陣であるが、マートンは好調、大和も無理なく 身体が大きくなり、上本・柴田との若手同士の競り合いでは一段抜け、 安定した2番に落ち着いている。 結果、現在2位につけているが、まあ、順位はどうでもいい。 「外人部隊」と揶揄される、生え抜きの少ないタイガースの中で、 榎田、藤波などの若手投手が育ち、大和たちが成長してくれる過程と して、今年は楽しめそうである。 が、相変わらず新井(兄)の存在が不愉快だ。 得意の併殺打も、このところは打順の関係で、兄弟で併殺される様には 本当にイライラする。
2013/04/26
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月曜日の稽古。 連休で2週間空いてしまうことになる。すなわち、多少の怪我も回復 する時間がある、ということだ。 ということで、組手中心の稽古とした。 最初は、グローブを着用しての組手。 メンバー同士では、カウンターの相打ちなど、非常に高度な応酬も 何度か見られ、順調な成長を確認できた。 私ももちろん、相手をしたが、多少委縮している気配はあるものの、 以前よりは積極的に攻撃してくる。 試しにフリッカー・ジャブ気味の順突きの連打(刻み突き)で追い込ん でみたが、一方的に下がるものの、突きそのものは必死できめ細かく 受けたりと、これまたレベルアップが確認できた。 総じて「素直な攻撃」に関しては、ほぼ万全の受けが身につきつつある。 メンバーの成長に比べ、私の方は劣化が著しい(笑) 連休中、きっちり鍛えなければ!
2013/04/23
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ここ1~2年、思うところあって、かなり複雑な技術も「まだ早い」と 思われるメンバーにも、予習的に紹介してきた。 「夫婦手」といわれる、両方の手を巧妙に一緒に動かす様な技もその中 で紹介してきた。 同時に、紹介した時の組手では、私自身が実践して見せるようにして、 「絵空事」ではなく、自由組手の中でも充分に使える技であることを 証明してきた。 結果、ごく初歩的なものではあるが、時々、うまい両手の連携を見せる 者も出てきた。 毎回、そのレベルに合わせたペーパーを配り、集中的に取り組むような 勉強も効果的だが、場合によっては、テキストを一冊、ポンと渡して しまうことも、効果的なようである。 幸い、社会人のクラスには自身のレベルを勘違いするような者は皆無で、 皆、自分のレベルと、教えられた技術のギャップを正確に把握してくれ ているようなので、心強い。 ところで「夫婦手」であるが、昔教わった基本的なものから、自分なりに 組手を通じて研究してみると、一部、拳法的な動きになってくるものも あり、非常に興味深い。 現在は特に、手首の外側に位置する「弧拳」を効果的に使う、特に正拳 を鍛えていない、女性や高齢者にも無理なく使える技術を研究している。 まだまだやるべきことは山程、と言うより無限にあるようだ。
2013/04/13
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期が変わり、それぞれが、新しい気持ちで稽古に汗を流している。 永くやっている私なんぞは、もう、身体を動かすのが定常的になっている 分、特にスランプもなく、同じような稽古を飽きずに続けているのだが、 まだ数年のキャリアの若手や、子どもなどには、それなりに新しい刺激も 必要である。 で、知恵を絞った挙句の、この春の新メニューは「ボディへの5連突き」 を鍛錬に加えることである(笑) 突きの余分な力を抜く為に片方の腕で、突きの10~20連打を計200~300発 連続で打たせるようなミットのメニューがある。 私がやっても、肩が粘って突きのスピードが落ちてくるくらいキツイの だがこれをやっていると、中には、全力で突かないで、力をセーブする 「要領」を使う者も出てくる。 こうなると、せっかくの稽古も効果半減である。 そこで考えたのが、お互いの腹部を「5連打」で打ち合う稽古である。 これならば手を抜けば、相手はダメージを受けることなく、元気いっぱい で打ってくる分、自分が痛い目を見ることになる。 これはいいと、早速月曜日の稽古で試した。いや~苦しそうだ(笑) これはもちろん、自由参加であり、また、腹部の打たれ強さを養成する 目的ではない。 実際、腹部の打たれ強さばかり追求しても、顔面攻撃ありの世界では あまり効果はないのだが、体幹トレーニングの一環として、既に手刀 による腹打ちなどは、毎回、整理体操代わりに行なっている、 もちろん、私も参加しているが、ムキになって突きまくったので、筋肉痛 になってしまった。 ということは、私も「要領」を使ってしまっていたのかも知れない。 反省!
2013/04/08
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土曜日の稽古。 以前も書いたが、普段の組手は、指の怪我防止もあり、グローブを着用 させているが、別に時間を取って、素手で組手を経験させている。 基本、子どもが攻撃、私が受けるという稽古だが、こちらは掌底などで、 おでこの辺りをポンと攻撃することもある。 当初、至近距離で相手の顔面を素手で突くことに躊躇しているような表情 も見られたが、何度も、 「一発で倒すつもりで突け!」「やらなきゃやられると思え!」 と発破を掛けているうちに、かなり鋭い突きが飛んでくるようになった。 スピード、タイミングとも、まさに殺気ムンムンである。 今ではこちらの受けも織り込んで、それでも顔面を狙って食い込んでくる ような時もある程だ。 キャリアが数年程度の大人でも、数回に一度は確実に顔面を殴られている だろうと思う。 当然、普段の組手でも攻撃の鋭さ、身ごなしの俊敏さは確実に増している。 結局、気の持ちようなのである。 昔から基本稽古や移動稽古などでは「仮想敵」を頭においてやるように、 と言われているものだが、人生経験の少ない子どもの場合、簡単に仮想敵 のリアルなイメージを持つのは難しい。 やはり、実際に、リアルな対象を相手に稽古することにより、やがて イメージを作ることが出来るようになるものだ。 同じ時間稽古するにしても、気持ちを入れて稽古する人間と、そうでない 人間には、ほんの数年で明らかに差が出るものであり、日常生活もまた然り、 と自省してもいる次第。
2013/04/06
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勤務先の稽古会には、少額ながら補助金が出る。 保険料を払い、残りは消耗品を購入するのが毎年恒例である。 今年は、グローブが3式ほどボロボロになってしまったので、 グローブと、やはり使い勝手は良いがあまり丈夫でないミットを 交換した。 各自が使うサポータ類は、各自購入だが、値の張るグローブなどは 会として購入している。 中には、じっくり自分で使い易い専用のものを用意する者もいるが、 最近のメンバーは素直に私の選んだものを使ってくれている。 私はといえば、過去、大会などに参加していた頃から、グローブ なども、自分に合うように、かなりカスタマイズして、万全の状態 にしないと、安心できないようなタイプだった。 道着の背中に縫いつけるゼッケンなども、背中に違和感の無いように カミサンに頼んだりと、まあ、気の小さい話である。 他の運動に比べれば、道具は少ない方であるが、日頃世話になって いる道具たちには、共に汗を流した愛着がある。 ボロボロになったグローブには、感謝したい。
2013/03/30
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期末ともなると、社会人の稽古日の出席は芳しくない。 当然、内容はより濃いものになる(笑) 組手か、或いはとことん追い込む稽古か? 今回は、ほとんどの時間をミットに費やした。 私の空手・キックの経験から、ミットに関しては他に誇れるキツイ メニューをいくつも用意している。 その中から今回は、心臓は大して苦しくないものの、いつのまにか 腕が上がらなくなる「真綿で首を絞める」ようなものにした。 もちろん、先に私がやるのだが、自分で言い出したくせにこれが キッツい(笑) このメニューの効用は、手打ちになり易い初級~中級の者が、 腕が上がらなくなることにより、より全身を使い打たなければ、 まともな音が出ないことである。 交代でミットを持ちながら、つい先年までは腰も満足に回って いなかった者が、お手本にしたいような腰の回転よろしく、疲れた 腕で打ち続ける姿に感心。 本当に、流した汗は裏切らないものだ。
2013/03/25
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中高年のメンバーの悩みは、蹴りで脚が上がらないというものが多い。 中には、最高齢の師範代格の彼のように、53歳で入門した時には、 せいぜい90度しか開かなかった股関節が、65歳頃には、ほぼ180度 開くようになり、自分の孫のような若者の頭の「上」を、ビュンビュン 回し蹴りが掠めるようになった、なんて例外も居るが。 ノールールの闘いで接近戦になれば、高い蹴りが主力技になることは ない、とうちでは定義している。 が、だからと言って蹴りの稽古をしないわけではない。 基本にも移動稽古・ミットにも、蹴りはタップリ組み込んであるし、 組手も、蹴りだけの組手なども行い、修練に怠りはない。 そういう局面で、上記のような悩みがメンバーに噴出するのである。 こちらとしては、丁寧に蹴りの稽古の効用を説明する。 「片足になり、体幹を安定させて器用に蹴るためには全身が協調する 必要があり、非日常的な分だけ、突き技よりも難しく、バランス、 筋力が養成される。などの効用がある。」 と説明するのだが、なかなか得心がいかないようである。 仮に高い蹴りが出来なくても、上記のような効用はあるし、さらに、 金的蹴りを始め、低いところを中心とした蹴りの技巧は、かなり 実践的な効用がある。 突きの連打の最中に、効果的に相手の背足を踏んだり、くるぶしの 上を中足で蹴ったり、掛け蹴りの要領で相手の足を掛け、相手の体勢 を崩すなど、古流にも多くの蹴り技がある。 さらに言えば、本土に紹介される前の空手に、腰より高く蹴る蹴りは ほとんど存在しなかったのである。 仮に高く上がらなくても、蹴りの稽古は手抜きせずして欲しいものだ。
2013/03/21
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2020年のオリンピック招致を巡り、東京・マドリッド・イスタンブール が競っている報道がよく流れる。 もちろん、東京でコンパクトなオリンピックが行われることに不平は 言わないが、同時に、応援・観戦に行くこともないと思う。 今回、マドリッドで「こんな時(財政難)にオリンピックなんてやるな」 というデモが報道されていた。 笑ったのは、デモに参加しているオッサンが、「東京でやるべきだ」と 大声で言っていたシーンである。 どこになるかは、欲望渦巻くIOCが決めることゆえ、あまり興味も ないが、「こんな風になれば良いな」と思っていることがある。 上記3カ国は、それぞれ招致を目指して、国内にスタッフをそろえ、 著名な選手たちもチームを組んでいる筈である。 開催国が決まったら、選に漏れた国はそのスタッフを、そのまま開催国 に無償派遣し、オリンピックの開催を盛り上げるために協力したらどう だろうか? 「昨日の敵は今日の友」「スポーツを通じた平和の祭典」というならば 開催前の準備段階から、そういう流れがあると、素敵だと思う。 こんなことを考えるのも、私個人としては、親日的な国でもあるトルコ で、イスラム圏初のオリンピックを開催して欲しいと思うからである。
2013/03/20
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昼休みが終わってしまい、会議に入った。 もどってみると、侍Japanは準決勝で敗退していた。 今回、メンバー的にもあまり感情移入出来ずに終わってしまったが、 シーズン前に緊張感ある連戦を戦ったメンバーの皆さんに感謝。 でも、これなら台湾に負けていても良かったような・・・。 日本球界で実績を上げてからメジャーという流れは、既定路線に なりつつあるが、ある意味、メジャーで活躍する選手が、国という 枠で再配置され、オールスター的にこうして戦うのも興味深い。 いまひとつ、興業的にも運用ルールでもハッキリしないWBCだが、 今回のような番狂わせが起きると、逆に魅力的なイベントになる ポテンシャルはあると思う。
2013/03/19
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今回は予選ラウンドも難しいのでは?と思っていたのだが、蓋を開け てみれば、準決勝進出。 主催国アメリカ、韓国などが崩れる中、ここまでくればヨシとすべき であろう。 阪神ファンとしては、台湾戦での鳥谷のスチールの時は、眼の前が 真っ暗になったが(どう見てもアウトのタイミングだったので)その 台湾戦をクリアした後のオランダ戦は、同じ鳥谷の初回本塁打を皮切り に、まさかのコールド勝ち! こりゃ、日本チームって強いのでは?と思ったりもしたのだが、米国に 乗り込んでからの練習試合は、1勝1敗。 わからんチームだなあ、今回は。 結局このWBC、一度はアメリカに優勝させないと、運用ルールが コロコロ変わって、イマイチ感情移入出来ない。 印象に残ったのは台湾戦。 3.11が近いこともあって、日本側観客が掲げた台湾の支援に感謝する プラカード。 それに応えるように、台湾側観客が掲げた「頑張れ東北」のプラカード。 試合自体も、台湾選手の方が「打つべき時に打つ」という感じで、酒席 から帰宅してから観ていた私は、酔いもあって、台湾チームの方を応援 していたのだが。 「台湾が寒いから負けた」「台湾の応援態度に問題あり」と例によって 言い訳ばかりの韓国チームに比べ、台湾チームも、今回は先に上げた 鳥谷のスチールなどに、クレームをつけても良かったはずだが、それも せず、爽やかな野球を見せてくれた。 スポーツイベントは、こうありたいものだと思う。
2013/03/15
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稽古回数が少ないので、合同稽古では鍛練にあまり時間は割けない。 また、基本的には各自が強い意志で行う性質のものであると考えている ので、カリキュラムに組み込むことに疑問も感じている。 空手の鍛錬は、使用する部位が多い分幅広く、マキワラなどを突いて 拳を鍛えるオーソドックスなものから、電車のレールをカットして、 手刀を鍛錬するマニアックなものまである。 もちろん、部位鍛練ばかりでなく、身体全体、中身も鍛錬する必要が あるが、毎日、7~8時間稽古できる環境でないと、満足できるような 稽古は出来ないと思う。 当然、私も車の中の漬物石を使ったり、勤務先の立木を打ったり、屋外 洗面所の洗面台の石の角を手刀で打ったりと、細切れの時間を使っての 鍛練は行っているが、完全に不足しているのを自覚している。 そんな中でも、月曜日の稽古における、手刀による腹打ちによる体幹及び 腹力の鍛錬は、毎回行っている。 記録をひも解くと、昨年の4月から恒例化している。 理由は、体格の良い若手が、打たれ弱いからである。 主に受けの技術を徹底的に磨く稽古で、打たれ強さを求めるのは、矛盾 しているようだが、武道を修行するものの「覚悟」として、万一受け損 なったとしても、闘いを続けられなければいけないと思うからである。 お互い数発づつ、手刀で腹を打ち合うのだが、1年経っても、私の手刀 に全く耐えられない。 私の手刀程度は、同じ道を修行する者の中でも、平均的なものでしかない はずで、稽古量も不足しているのだが・・・。 手刀を使っているのは、正拳では鍛練自体が成立しないことと、衝撃波を コントロールする打ち方を習得するのに、ストロークの大きい手刀は 適していると思うからである。
2013/03/09
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数年前の月曜日の稽古。 某会派で少年部から稽古をしていたという経験者(有段者)との組手の 最中のことである。 さすがにタフな組手となり、こちらも真剣に対応していた。 手には薄いグローブを装着したのみであり、体格に勝る彼の左の順突き (ジャブ)を何とか捉えて、引き込みながら、耳の後ろを2発、それでも 加減しながら突いた。 それでもかなり効いたようで、膝をついたまま、彼はしばらく動けなかった。 なかなか手応えのあった組手で、数分して回復した彼を、 「さすが、動きがいいねえ」と褒めそやしたのだが、彼は不服な表情を 見せた。 私が後頭部を攻撃したことが、不満だったのだろうとすぐに思い当たったが その時は、そのまま流した。 その数週間後、今度は古参の70歳近いメンバーとの組手で金的を蹴られた 彼は、その後、顔を見せなくなった。 このようなことは過去に何度もあったので、入門希望者には、A4数枚程度に まとめた「稽古心得」を渡し、うちの稽古内容を理解してもらおうとして はいるのだが・・・。 大会などの競技で、金的はもちろん、背後からの攻撃が禁止となっている 会派が多い。 私自身も、大会に参加していた時期があったので、その辺りは理解している のだが、それでも有望な若手がこのような去り方をするのは、寂しいもので ある。同時に、彼らを指導した「先生」達に、強い憤りを感じる。 ルールはルールとしてあっていい。が、武道を標榜している以上、 「実戦では何をされるかわからない」ということを、身体で教えておくべき である。 スポーツクラブの感覚で、フィクショナルなルールを前提に指導している 輩のおかげで、しなくてもいい大怪我をした若者も、決して少なくない 筈である。
2013/03/03
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月曜日の稽古。 同じような体格(身長180cm程度、体重70kgぐらい)のメンバーが 奇しくもほぼ同期入門で、数年稽古している。 稽古量にはやや差があるが、大した影響は無いレベル。 同じような指導をしているのだが、攻守のバランスにおいてかなり 差が出てきている。 A君は、受けのレベル(反応力)は、まだまだだが、攻撃のレベル はかなり上がり、私も結構、真剣に受けるほどである。 方やB君。攻撃は未だしだが、受けはなかなか秀逸である。 面白いもので、これが生物学的に言えば「個体差」なのだろう。 もちろん、武道という山は、何処から昇っても良いわけで、彼らの 差を無理に強制しようとは思わない。 A君と組手をするときには、攻撃の綺麗に受けて倍返し、B君と 組手をする時には、受けられないタイミングか、受けきれない スピードの攻撃で、ともに自身のレベルを婉曲して伝えることで、 それぞれの長所・短所を自分で考えて対策を講じてくれれば良い。 それにしても、人間とは面白いものだ。
2013/02/25
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近代空手では寝技はほとんどなくなり、組手では崩し技を時々見かける 程度である。 総合格闘技は一時期盛んになったが、ルール制限があるので、私はあまり 評価していない。 もちろん、ファンとしては楽しく見ることもあり、素晴らしい選手が居る のも事実だが。 これらの興行とは別のレベルで、古くは講道館の招きで、空手(唐手)が 沖縄(琉球)から本土に紹介された頃から、本土に古くからある柔術や 合気術などとの交流は、修行者レベルではそこそこ行われていた記録が 残っている。 欧米では、今でも柔道や柔術、そして空手を並行して学ぶ者も少なくない。 うちにも過去、他流の空手はもちろん、柔道、柔術、剣道など他の格技を 経験した者が来ていた。 もともと空手自体がスタイルが多岐に亘り、統一性のないことが特徴に すらなってしまっているものなので、変な垣根を作るのはナンセンスだ。 従って、うちの稽古では、危険さえなければ自身が経験・習得してきた 他の格技の技術を組手に用いることを特に禁じてはいない。 私自身も、齧った程度だが柔道経験はあり、寝技は結構好きなので、 土曜日のクラスなどでは、子ども相手に楽しみながら使っている。 効用は、打撃系の稽古で培ったスタミナと、寝技で使うスタミナの質が まったく異なることが体感できること、子ども側にとっては、中途半端な 威力の攻撃は、圧倒的な体力(大人)に押しつぶされ、身動きがとれぬまま やられてしまう、「当たり前」の現実を体感できることである。 これを経験した子は、していない子に比べ、突きにしろ蹴りにしろ、子ども ながら、凄味のようなものすら見せるようになる時がある。 「この突きが当たれば相手は簡単に倒れる」なんて自惚れを自戒させる意味 でも、こういう副次的な稽古も効果はあると思う次第。
2013/02/23
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月曜日の稽古。 今月は、腰の使い方について、私が最近施した工夫を紹介し、メンバー の動きを観ている。 同時に、メンバー間での指導のシミュレーションなども行い、じっくり 研究・実践するプロセスの再考を行ってもいる。 老骨(=私の身体)で実験し、立てた仮説の通り、メンバー側でも工夫 の効果が出ている。 さらに、今年は「呼吸法」をベーシックなテーマにしているので、昨年 は全く使えなかった技の幾つかが、腰の使い方と呼吸法をうまく組み合わ せることで、驚くほど使いこなせるようになった者もいる。 伸び悩みつつあった者にとっては、いいきっかけにもなったようである。 その結果も、例によって私との組手で検証することになるのが、残念ながら 「ハッ」とすることはあっても「ヒヤリ」とすることは未だ無い。 ちょっと落ち込む彼らに、いつもの通り、 「こっちは37年もやっているだぜ。焦るな。」 と声をかけるのだが、私の37年には、試行錯誤の「寄り道」も多く、それは それで価値があったとは思うが、何とか彼らには半分以下の年数で、 伝え切りたいと、目論んではいるのだが・・・。
2013/02/19
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月曜日の稽古。 今月は、腰の使い方について、私が最近施した工夫を紹介し、メンバー の動きを観ている。 同時に、メンバー間での指導のシミュレーションなども行い、じっくり 研究・実践するプロセスの再考を行ってもいる。 老骨(=私の身体)で実験し、立てた仮説の通り、メンバー側でも工夫 の効果が出ている。 さらに、今年は「呼吸法」をベーシックなテーマにしているので、昨年 は全く使えなかった技の幾つかが、腰の使い方と呼吸法をうまく組み合わ せることで、驚くほど使いこなせるようになった者もいる。 伸び悩みつつあった者にとっては、いいきっかけにもなったようである。 その結果も、例によって私との組手で検証することになるのが、残念ながら 「ハッ」とすることはあっても「ヒヤリ」とすることは未だ無い。 ちょっと落ち込む彼らに、いつもの通り、 「こっちは37年もやっているだぜ。焦るな。」 と声をかけるのだが、私の37年には、試行錯誤の「寄り道」も多く、それは それで価値があったとは思うが、何とか彼らには半分以下の年数で、 伝え切りたいと、目論んではいるのだが・・・。
2013/02/19
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五輪種目への復帰を目指して、吉田選手やあのカレリンが頑張って いるらしい。 私はオリンピック自体にはあまり興味がない。 1980年代から「興業」と化したオリンピックに興味をなくしたのだ。 それでも、幾つかの競技、選手は観るし、応援もするのだが。 今回の件、オリンピックを頂点として組織化されてきたレスリング 団体側は大慌てのようだが、冷静に考えれば、オリンピックに採用 されていなくても、盛んなスポーツはいくらでもある。 既に世界大会が開けるレベルのレスリングであれば、五輪と決別し、 独自に発展していけばいいのでは?と思うのだが。 空手も同様。私が稽古を始めた頃から、五輪参加を目指しているようだが、 テコンドーのように電子防具などを採り入れたポイント制になるのは 見えているので、却って入らない方が良いと思う。 柔道を観ても解る通り、大衆化~五輪採用がその競技にとって有益か? 汗を流す生徒たちにとって幸せか?と考えると、全く逆だと思うのだが。 格闘技の「基本」としてのレスリングの価値は、我々門外漢も理解して いるところであり、ここはひとつ、「百年の大計」で五輪との決別を 考えても良いのではないか? 或いは、今回「連合」している、日・米・露・トルコ、イランなどで 別の五輪を開いてみてはいかがだろうか?
2013/02/18
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前回の月曜日の稽古で試した、腰の回転に工夫を加える稽古。 今回は、前回休んだメンバーに、参加したメンバーが教える形を 取って、どの位正確に伝わるか?教え方のレベルはどうか?を 見学させてもらった。 同門同士で、技術をシェアすることは非常に重要であり、また、 指導者から習ったことを、教えることでさらに咀嚼することにもなる。 もちろん、若手に安直に指導全体を任せるような無謀な真似はしないが 特定の技術に関しては、効果があると思っている。 教える側に回ったメンバーは、正直、口下手で不器用と自認しているの だが、以前に比べると随分上手く伝えることが出来るようになっていた。 が、まだまだ形だけのものであり「どうしてこういう稽古が必要か」 という説得が出来るレベルには遠い。 現在、3名程入会待ちの者が居るのだが、指導レベルを下げたくないので 指導者が育つまで、待ってもらっている。 「そこまで堅苦しくなくても」と古参のメンバーから言われたことがあるが、 昔、20人近くになってしまった頃、私の注意力が散漫になってしまい、 「参加者全員がささやかな達成感を得る」という主旨にそぐわないと判断し、 以来、現在のスタイルを堅持している。 指導者の養成は、稽古生・選手の育成とは全く異なる次元で考えなければ ならず、焦りは禁物である。 育たなかったらそれまで。無理に育てることは避けなければならない。
2013/02/03
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日経の夕刊で、WBCバンタム級王者の山中慎介が紹介されている。 山中のボクシングスタイルについては、以前も書いたが、まさに 基本通り・理想的な左ストレートで12KOという、最近では 希有な記録を残している。 こちらも素晴らしい内山高志が、フック系のパンチを多彩に叩き込む のに比べ、教科書通りの山中は一見地味なボクシングに見える。 が、理論的に考えれば、相手に到達するまでの時間が最短で、体重移動 が乗り易いストレートを主武器に闘えれば、それが最高の形である。 シンプルな技術故に、当然、防御され易く、カウンターを貰うリスクも 高い。 にも拘らず、それで闘い抜けているということは、山中は既に、 「打たせずに打つ」技術をモノにしており、それを使いこなす胆力もある ということである。 山中とは好対照で、よりビックネームであるマニー・パッキャオ。 既に全盛期は過ぎているとは思うが、デビューより20kgも上の階級で 凄まじいファイトを繰り広げるそのスタイルは、一見、基本も何も無視 したようなラフファイト。 倒す時も凄いが、倒される時も失神KOという、まさに「客を呼べる」 ボクサーである。 ほぼ同時期に、好対照な二人のボクサーが階級・興業規模の差はあれ、 世界最高位に存在していることが、ボクシングの凄さだと思う。 山中はまだ30歳。あのスタイルならば、まだまだいけるだろう。 今年も精緻な闘いを見せて欲しいものである。
2013/02/01
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正月休みの間に、自身の身体で確認した腰の使い方に関する工夫。 まだ早いかと思ったが、比較的稽古量の多いメンバーに、紹介して みることにした。 まず基本稽古の時の足・脚・腰の回転について細かく質問し、どの あたりに違和感(力が逃げている感じ)があるかを確認した。 その後、丁寧に工夫した内容を説明。もちろん、ゆっくり実演して みせる。 その後、移動稽古、約束組手などの段階を経て、組手でどのように 効果が出るかを段階的に確認した。 理屈は充分に理解されたと実感している。が、実践となると、後は メンバー自身の稽古量である。期待している。 夜、寝る頃になって、過去にはあまり経験のない背中の部位に筋肉痛を 覚えた。 私自身にも、少なくとも「変化」の兆しがあるようだ。私、そして 中級者で成果があがったら、初心者にも展開していきたい。 それにしてもまだまだ研究するべき項目は山ほどある。 稽古というのは、これだから止められない。
2013/01/28
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このところもニュースで取り沙汰されている「体罰」。 我々の稽古の場合、組手も、力の差がある場合はコントロールし、 グローブなどの防具を適宜着用させているとはいえ、普通の人が 観たら、ちょっと引く位の激しいものである。 突きで倒され、蹴りで倒され、時には怪我をする者も出る。 然しながら、参加者全員が「体罰」という言葉すら思い浮かべた ことは無い筈である。少なくとも、うちの場合は。 大事なことはひとつ。 指導者及び先輩が「感情的になってはいけない」ということである。 技術的な欠点は、組手で教えてあげることが出来るし、空手の場合は 感情的になる必要すらない。 但し「感情的になる」フリをすることはある。 相対稽古などで、本来、しっかり握らなければならない拳を緩めたり、 相手に対して危険が及ぶような「緩み」が見えた時である。 普段、ニコニコしている私が怒った「フリ」をするとかなり効き目が あるようで、大概、再発はしない。 翻って過去、私が経験した大手会派などでは、体罰どころか、ここには 書けないような凄惨な事例も多く見たし、また、私自身も理不尽な 「体罰」を受けてきた。 学生時代も同様であった。 休み時間にいきなり生徒指導の教諭に、後ろから襲い掛られ、倒れた 私に馬乗りになった教諭、「顔面パンチ」を10発以上、降らせてく れた(笑) 小器用に私がよけたので、その教諭は床を叩いてしまい、小指を骨折 してしまい、それまで職員会議では私のせいにされた。 今なら、あの教諭はクビだろうが、当時は何の問題にもならなかった。 まあ、私にも問題はあったと思うが(苦笑) そんな「体罰」を人一倍受けてきた身としては、感情的な「体罰」には なんの意義もないと思うし、体罰なんか無くても、皆、それなりに強く なってくれている。 昨今の部活動がアマチュアの域を超えているのは、常々疑問視している。 本人たちも、そして周囲も、アマチュアスポーツの意義を再考すべき ではないだろうか?
2013/01/26
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年末年始、メンバーとの稽古が休みの間に、自身の技術の確認、 そして幾つかの小さな工夫を試した。 今回は、右の突き、右の蹴りの時の腰の使い方だったのだが、 年明けの組手で、それなりに効果が出ていることが判った。 思いつきで終わらせず、将来、メンバーに伝承するために、 基本稽古、移動稽古に今回の「工夫」が習得可能なように、 組み込まれなければならない。 そのためにここ2週間ほど、自分の身体で試行錯誤を繰り返し、 ある程度体系化することが出来た。 もちろん、修行年数が10年に満たない者には、ほとんど関係の ないレベルの微調整だが、重要なポイントだと思っている。 「36年もやっていて、まだ工夫かよ」と揶揄されそうであるが、 多くの先人もそうであったように、ましてや私のような才能のない ものは、常に悩み、試行錯誤するのがあたりまえであろう。 また、そういう知的好奇心を満たしてくれる課題が山積している からこそ、武道修行は生涯取り組めるのである。 然しながらその思考錯誤の過程を全て記録、開示できるわけもなく、 ある程度は伝承できたにしても、彼らが指導するときにには、 「借り物」の理論になってしまうことは否めない。 願わくば、彼ら、彼女らの中で、長く続けようという者の中から、 私よりは高次元で試行錯誤する者が出てきて欲しいものである。
2013/01/23
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メンバーのレベルが上がってくると、こちらもある程度鋭い攻撃、 カウンターを使わざるを得なくなってくる。 このような時期に過去、相手に大怪我を負わせてしまったこともあり、 非常に神経質にならなければならない時期である。 また、彼ら、彼女ら同士の組手はさらに危険度を増す。 私だけでも大体、週に2時間近く組手をこなしていることになるのだが、 その間、自分ではキッチリ集中している自負はあるのだが、それでも、 「万が一」の不安は拭えない。 一応、メンバーには各自マウスピースは支給してある。 さらに、女性には鼻もカバーできるヘッドギアをつけて貰ったりもする。 私の場合、若い頃にはマウスピースも無しでやっていたので、奥歯は ガタガタである。ヘッドギアは、キックをやっていた頃に着用したのみ で、その後は何もつけていない。 防具の安全性を確かめるために、試しにつけて打ってもらうことが ある程度である。 最近の防具はかなり性能が優秀で、グローブと併用すれば余程の力量差 がない限り、大きな危険はない。 素手の組手の場合は、スーパセーフ面なども有効だが、首がしっかり していないと、首を痛めてしまうことになる。 昔、少林寺拳法だったか、肩で支えるタイプの面を開発し、なるほど、 と思ったものだが、そこまで必要なら、もう組手をやらない方が良い レベルであろう。 防具はあくまで最低限に抑え、コントロールする心と、そして各自の 鍛錬の度合いに見合った相手を選定し、組手稽古をすることが肝要で あると考えている。
2013/01/19
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昨年は、新年早々に足を運んだのだが、今年は時間が合わず、 2週間も空いてしまった。 もちろん、その間も稽古内での補強などはやっていたので、 そう身体は鈍っていない。 それでも、気温も低い時期なので、走る速度などは少し落とし、 のんびりペースで始めたのだが・・・。 間が空いた焦りがあり、回数は普段の1.5倍としたのだが、さすがに キツかった(笑) 若ぶっては見ても、衰えるベクトルはほぼ真下を向いていることが 実感される。 ここ2年ほど、どちらかと言うと筋肉量を増やしてしまうメニュー だったので、今年あたりからは、パワーは維持した上で、体重を 絞り込むメニューに変更する予定である。 「考え抜いたメニューを、それなりに時間をかけて丁寧にこなす。」 年齢と折り合いをつけながら鍛えるための基本だと思う。 ま、終えた後の酒の量を減らすことが先だとは思うが(苦笑)
2013/01/13
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土曜日の稽古。風邪で見学者がひとり。 昔は道場で見学と言えば「正座」か或いは立ったままの見学だったが、 時代は変わり、いまは椅子に座って見学だ。 見学には効用がある。移動稽古や組手を「やや下から」見上げる格好に なるため、蹴りなどは非常に高い軌道を描いているように見え、刺激に なることと、足元が近くに見えるため、足捌きをじっくり見ることが できること、などである。 また普段は、私も全く同一のメニューを並んでこなしているため、手本 を見せる機会は比較的少ない。 見学者は、まあ手本になるかどうかは別にして、各技の緩急などを、 じっくり見て学ぶことも出来る。 さらなる効用としては、事情があって見学しているのだが、皆の稽古を 見ているうちに「自分も参加したい」という欲求が出てくることである。 もちろん、見学の方が肉体的には楽に決まっているのだが、それでも尚、 「参加して汗を流したい」という意欲が、次回稽古参加の時に、新鮮な やる気となって、充実した稽古に繋がるのだ。 今回の見学者も、椅子に座りながら突きを出す格好をしてみたり、かなり ムズムズしているようで、次回が楽しみである。
2013/01/12
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近年、K-1(キックボクシングから派生)や総合格闘技が席巻して いた、大晦日のTV。 K-1は事実上消滅(選手は他団体に流れているようだが)、総合 格闘技も露出は激減した。 そんな中、亀田某の茶番タイトルマッチなども放映されてきたが、 2012年の大晦日は凄かった。 40年前のキックボクシング全盛期から、出来レースのような程度の 低い試合を垂れ流し、近年は、亀田某というインチキ世界チャンプで ボクシングファンを辟易させているTBSも、大晦日は凄かった。 まさにサラブレッドと言える井岡一翔は、非常に高度で破綻のない 試合運びの末、倒すべきところで倒して2階級を制覇。 計量後にステーキなんか食べちゃっていた、宮崎亮も無事王者に。 チャンネルを換えてテレビ東京。多くの名勝負を放映してきたこの TV界の「元祖・なんでもあり」は、今回も、珠玉のマッチメイクに、 壇蜜をラウンドガールに据えリング上に登場させると言う暴挙で、 往年の「東京12チャンネル」ファンを大笑いさせてくれた。 そして試合そのものは非常に素晴らしく、河野の番狂わせに始まり、 佐藤の「ボクシングはジャブ」と言わんばかりの基本通りの攻防、 そして、私の大好きな内山。前回の試合は不完全燃焼だったが、 今回は、異様に打たれ強い(というより、パンチを受ける直前の 「逃がし」が絶妙に上手い)相手と冷静に渡り合い、しっかりと KOで締めた。 二つの拳だけで闘い、何十年のスパンでルールが確立されている ボクシング。 その近代スポーツとしての体系が、やはり観ている者に安心感と スリルを同時に味あわせてくれる。 まさに、ボクシング復権とも言える5大世界タイトルマッチだった。 道は違えど、ファンとしてこれからも楽しませていただく所存。
2013/01/10
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月曜日のクラスも稽古始め。 今年は、呼吸法を徹底的に稽古することを、昨年末に話し合った。 その通りに、初回は基本的な呼吸法から、組手の攻防における呼吸法 を丁寧に説明した。 型などの中で、呼吸法を披露しているシーンを良く観るが、稽古の ひとつとしては正しいのだが、実戦で「クオオオオオッ」なんて大仰に 呼吸しているヒマなんてない。 こういう稽古の先には、必ず、1/10~1/100秒の中での攻防に、呼吸法 を応用できるような境地がなければならない。 さらには「養生法」にも通じた日々のコンディション向上にも役に立つ ものでなければならない。 養生法に関しては、私自身がまだ研究中でもあり、中途半端に紹介する わけにもいかず、指導に当たっては、組手の攻防の中での呼吸法に限る ことになるのだが、実際の組手の中で、様々な呼吸法を試し、メンバー は、予想外に理解を深めてくれ、こちらがびっくりした。 調子に乗って、定型的な約束組手で使用する呼吸法のみならず、複雑な 受け(受けてから崩し、極める)における呼吸法なども紹介した。 今年も内容の濃い稽古が出来る、と確信した次第。
2013/01/07
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3日に、年始に気合を入れる意味で、1R1分で、60Rの組手を 行った。 土曜日のクラスのメンバーが交代で出てくるのを、私が60分連続 で相手をした。 正規の稽古ではなく、イベント的に行ったのだが、今回、少し風邪 気味で鼻から呼吸が出来ず、結構きつく感じた。 それでも、年齢的な衰えを確認する意味で、普段の稽古以上に上段 への廻し蹴り、後ろ回し蹴りなどの大仰な技を積極的に繰り出し (もちろん、かなり加減してだが)たりもした。 正月の酒が汗となって出たようで、一気に2kg近く体重が落ちた(笑) 5日から、土曜日のクラス、稽古始め。 準備運動から丁寧に行い、移動稽古、約束組手などを丁寧にこなし、 各自の課題を確認。 組手はいつもどおり、40R。 発見は、小学5年生。数発打たれ、追い込まれてからのヤケクソ 気味の右逆突き(ストレート)が鋭く、上体を捻ってギリギリで かわすようにしたが、私の左耳の横を通過したパンチが、ビュッと 風切り音を立てていた。 ヤケクソになって、身体ごと飛び込んできたことで、足腰の勢いと 肩の力が抜けた突きが上手く連携し、理想的なフォームになったのだ。 今年も、メンバーの成長を、この身体で実感していきたいものだ。
2013/01/05
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普段の稽古は、基本から組手まで、どうしても総花的な内容になる のは、仕方ないところだが、その中でも、例えば「前蹴り」など、 テーマを決めて、基本から移動、約束組手~組手と、テーマを意識 して稽古をするような工夫はしている。 が、他の技もやるため、完全に一つの技術、テーマに没入することは 難しい。 その点、長期の休みの場合は、毎日のように、ひとつのテーマに 取り組むことが出来て、効果も得やすい。 今回の休みは、このところ月曜日の稽古でも頻度を上げている、 手刀の鍛錬、使い方の工夫をテーマとした。 この日も、昨日のジムでやや張った筋肉を解しながら、主に仮想組手 で技術的な面を見なおした。 引き出しを多く持つことは組手では「迷い」にも繋がることになり、 コンマ何秒で反応が遅れたりするので、技術的なチェックは、まず 仮想組手で、念入りに行う必要がある。 技術的なチェックを終えると、スピードに磨きをかける。 最後は、ミットなどキッチリ対象物に当てて、組手で使える寸前の 状態に持っていく。 組手は別の日にこれまた集中的に行う。 調整(創造)と実践は、心の置き方が異なるため、徹底的に追い込む には、別の日にした方が良い、と思っている。
2012/12/28
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「そんなに鍛えて、何をしようって言うんですか?」とは、職場の 若手に言われた言葉である。 「うるせえっ!道楽なんだよっ!」と一喝し、笑って終えたが、この 言葉は、週に数回、自問自答している。 特に不得手なランニングをしているときなどに多い。 もちろん、元々は空手の為であった。そして、大きな望遠鏡を所有する ようになった頃からは、機材運搬、セッティングのため、という動機も 加わり、昨年ごろからは、仕事で生じる肩こり、また持病でもあった 腰痛対策のため、という動機も。 さらには、以前も書いたが「老いを楽しむ」ということもある。 私は生来凝り性で「何となく」というのが嫌いだ。 自分の老いを自覚するのにも「何となく無理が効かなくなったなあ」 という曖昧な表現が嫌で、 「ランニングで、12km/hで走れていたのに、10km/hになってしまった」と 定量的に把握したいのだ。 ま、健康をつくり込むためだけなら、もっとのんびりやるのもいいだろうが、 せめて還暦、否70歳ぐらいまでは、この調子でやりたいものだ。 てなわけで、連休初日のこの日も、先ずジムへ。 このところの稽古で感じた、問題点をクリアする補強メニューも加えて 2時間、いい汗で気分爽快!
2012/12/27
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