カテゴリ未分類 0
全1073件 (1073件中 401-450件目)
< 1 ... 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 ... 22 >
うちの稽古の場合、合同での稽古は、それぞれ週に1回。 通常週に2~3回の町道場に比べれば、遥かに少ない。 昔通っていた大きな道場では、先輩より 「週3回稽古に来ても、現状維持が精一杯。向上したければ、週に4回以上 来なければダメ。」 とよく言われ、「なるほどなぁ」と思っていたものである。 が、それは道場に通う回数と稽古量とを混同した話だと、今では思う。 道場に通う頻度が重要視されるのは、 ・初心段階で習得すべきことが多い場合 ・自分に厳しく出来ず、指導者、仲間と一緒でなければ稽古量が確保 できない場合 ・組手の場数を踏みたい場合 などであろう。 ある程度修行が進めば、各自の課題に応じて、じっくりと技を磨き、力を つける「時間」が絶対に必要である。 その意味で、道場以外での「一人稽古」の時間は非常に重要である。 実際、週に1回の稽古で自覚した課題を、ある程度解決するためには、6日 かけても足りないくらいである。 もちろん、何もしないで週に1回では全く向上は望めないが。 事実、先に挙げた大道場でも、大会に重点を置く連中は、大会前にはあまり 道場に来なくなり、各自、自主稽古に励んでいたものだ。 課題解決に、道場に通う回数があまり関係ないことのひとつの証左であろう。 一人稽古の時間をどう活用するか? 本当の稽古量のほとんどは、一人稽古が占め、そしてその内容、課題解決の 方向が、非常に重要である。 IMG_5636_2014-0309 posted by (C)kirk1701
2014/03/15
コメント(0)
毎年、この季節になると稽古したくて身体がうずうずしてくる。 才能には無縁の稽古人生だったが、稽古が好きだという点では、胸を張る こができそうだ、と密かに思っているのだが。 特に、この道の門をたたいた春になると、ここ数年は「仕事なんぞ辞めて、 一日中稽古していたい」という気持ちにすらなることがある。 しがないリーマンには、夢のまた夢、であるが。 稽古内容に関しては、やっと暖かくなり、参加者の身体もほぐれ易くなり 怪我の危険性が減るので、いきおい、内容も濃くなってくる。 グローブを着用している土曜日の組手は、より積極的に攻撃をするように 誘導し、身体の出来あがった社会人が参加する月曜日は、かなりハードな 内容になる。 冬の間にじっくりと練った技を、実際に試す場を多くしていく。 今回は、冬場の技術面に特化した稽古で、ともすれば「緩んだ」身体を戻す ためのリハビリとして、グローブを着けて、互いに下突き(ボディアッパー) などで一定時間突き合うメニューをこなした。 眺めているだけのつもりだったが、やや手加減している雰囲気が見て取れ、 喝をいれるつもりで、私も参加して、都合数百発、互いの中段(ボディ)を 思いっきり叩き合った。 顔面への突きを中心技術としていると、普段の組手でこういう局面になる ことは在り得ず、それ故、メンバーも慣れていないので、より効く。 また、万遍なく力が伝わるグローブでのボディ攻撃は、内臓に響く。 吐く寸前の者、ロウソクのように蒼白になる者にもお構いなしで、淡々と 続けた。 さすがに翌朝、突きに使った背筋と、水月を中心とした腹部に軽い痛みを 憶えたが、気分は壮快である。 これで身体が目を覚まし、本格的な稽古の準備が出来ただろう。 昼休み posted by (C)kirk1701
2014/03/10
コメント(0)
自分自身、15歳でこの道に入った時は、何かに突き動かされるように、 「先に、先に」と稽古の成果を焦ったものである。 ひとえに憧れの強さが焦りを生んだのだ、とこの歳になると思うが、それは 多くの若者に共通したことであり、長い稽古を続ける上で、明らかにプラス 要素だったと思う。 気長に、じっくりと稽古の成果を、まるで盆栽を育てるかのように楽しめる ようになったのは、40代も後半になってからである。 そして、後進にも言えるようになった。 「気長に、じっくりやろう」と。 何度教えても、同じことができない者もいる。 稽古事ばかりでなく、仕事などでもそうだろう。 自分が焦っている頃は、そうした者を「才能がないのでは?」と切り捨てる ような気になったことも、正直あった。 センスの無いものが、無理に続けていても怪我をするだけ、という親心も あったのだが。 が、99回言われて出来ないことでも、100回目にできるようになる場合 も事実ある。 そしてスムースに習得できる者よりも、100回目でものに出来た者と共有 する歓びの方が大きいのも事実である。 そのためにも、スポーツではなく「武道」を志す人には、心の片隅に 「出来ないことがあっても、気長にじっくりやればいいさ」 という気持ちもあって欲しいものである。 朝露 posted by (C)kirk1701
2014/03/07
コメント(0)
磨き上げた技術を高度なレベルで競い合う組手は武道としてもスポーツとしても 得るものは大きく、稽古の道標として重要なものである。 然しながら、長い修行の過程で「胆力」を養うためには、時には「何でもあり」 に近い乱戦もまた重要である。 綺麗事では済まない部分が武道にはある。 これを否定してしまっては、伝統を継承するだけの「文化」となってしまう。 わざわざ汗を流し、痛い思いをして稽古する動機のひとつとして「強さ」を求 める気持は、誰でも持っているはずである。 道場、稽古場でその「本音」が発散できない場合、そのフラストレーションは 外に向かうケースが多く、事実、そういう情けない事件が後を絶たない。 特に、成長期の若者に関してはそういう「本能」の発露の場を与えるのも、 教える側の責任であろう。 組手の最中、あまり悔しかったのか、半ば喧嘩のように掛って来た者が過去何人 か居た。そして、今でも居る。 そういう時は、決して止めることなく、より「えげつない」やり方で打ちのめし てやるようにしている。 もちろん、目突きや金的などの急所を責めることはしないが、できるだけ付き合 ってやるのも楽しいものだ。 実際こちらも、思い切り攻める機会が無く、フラストレーションが溜まっている のだ。 荒れた組手の後は、お互い、より距離が近くなったような気がするのも事実だ。 気を緩めることなく鍛え、いつまでも相手をしてやりたいものだ。 IMGP0278 2014.2.23 posted by (C)kirk1701
2014/03/01
コメント(0)
右手はやっと箸を使えるようになった状態だが、稽古をしている時には 不思議とよく動く。 既に症状が出始めている花粉症も、稽古中はくしゃみすら出ない。 人間の身体というものは不思議なものだ。 年明けから、攻撃技を限定し、立ち方を仔細に分類し、それぞれの構えから の攻撃に対して、緻密に受けを磨く技術の習得に時間を割いている。 例年、寒い時期はガンガン追い上げるような稽古よりも、こうして技を じっくり練る稽古に時間を割いているが、若手のレベルが、ステップ上に 変化することが実感される。 心技体の総合的な闘いとなる組手の技術を、効率よく分解し、それぞれを 磨きあげ、再構築する作業には稽古事の醍醐味を感じる。 若手は技を身につけるために、我々ロートルは、年々変化する自分をレストア するために、真剣に汗を流している。 残念なことに、多くのベテランは歳を経ると、技を「仕上げ」に近い部分で 磨くことに時間を割き、自己満足に浸る傾向がある。 そうしているうちに、技を身につけている段階の若手と認識が乖離し、上から 目線で指導するようになってしまう。 勿体ない話である。 若手の指導を兼ね、自分もレストアを楽しむ機会をみすみす逃すなんて。 2月23日 朝 posted by (C)kirk1701
2014/02/24
コメント(0)
正月に痛めた右手。 3週目から一気に快方に向かっているものの、6週目の現在でも薬指は自在に 動かせず、小指の先は痺れたままである。 しかし、まったく使えなかった箸は、軽いものならつまめるようになり、遅々 としたものではあるが、一応、回復中である。 稽古で困ることは、手刀・正拳が思うように使えないことである。 特に手刀は、数年前からじっくり鍛え、角柱の角を思い切り打っても平気な程 鍛えた手首周りの盛り上がりはすっかり痩せ、情けない限りだ。 正拳の方は、相手に聞くと「痛めているとは思えない」ということだが、自身 では、6~7割方の威力だと感じている。 組手の時は、力に頼らず、タイミングで突くようにしているので、相手には それなりに効くのだが、例えば、乱戦になり「力で潰す」ような組手をしなけ ればならない局面では、あまり頼りにならないだろう。 以前も書いたとおり、こういう時がじっくり研究、練磨するいい機会でもあり、 タイミングを取るための技の「つくり」などを一人稽古ではたっぷりと稽古して いる次第。 ま、歳を取ると回復は遅い(笑) 埠頭 posted by (C)kirk1701
2014/02/21
コメント(0)
昨秋より、出勤時間をさらに早めて、朝稽古の時間はたっぷり一時間はとれる。 始めのうちは、敷地外のウォーキングで身体を解したりしていたが、今は一周 500m程の緑地内の散策路を歩きながら、木立に遮蔽され人目につかない点を 利用して、稽古を楽しんでいる。 椿、梅、ツツジなどの枝を避けながら、様々な組手のシチュエーションを想定 して、受け~返しの技術、さらには運足から最大限身体を使った基本的な攻撃 などを繰り返し、途中、木立の中で立禅を組む。 以前書いたとおり、立禅はやはり木立の中で行うのが正しく、花粉症ゆえ以前 は避けてきたが、効果を考えるとこの方が良い。 太めの枝を使って掛け技を鍛えるのも有効である。 時にはカメラを枝に引っ掛けておき、稽古の合間に植物や風景の写真を撮った りと、本当に充実したひとときである。 朝 任務完了 posted by (C)kirk1701
2014/02/12
コメント(0)
子どもを対象として組手を指導する場合、「禁じ手なし」で本能の赴くままに 相手を倒せばいい、と指導しているのは以前も書いた。 そして、やがて攻撃し、攻撃されるバチバチの応酬の中で、自分なりの合理的な 組手スタイルをものにしいてく、とも。 事実、幼稚園から小学校高学年まで、週に1回とはいえ、キッチリ稽古を続けた 子の組手は、相手をしていて本当に興味深い。 構えは、現代の空手ではまず教わらないであろう構えなのだが、明治の拳豪、 本部朝基氏の構えにそっくりである。 相手の出方を慎重に見ながら、フェイントは最小限にチャンスを見るや、体重が 見事に乗った突き・蹴りを連発してくる。 こちらも大きなダメージを与えないように最新の注意をする分、カウンターで 打てる攻撃は限られる中、ピシッとカウンターを決めると、さらに構えは狡猾 さを増し、まるで獣のようである。 こういうときの私の中に湧き上がる感情を陳腐な文章にすると、 -指導者冥利に尽きる- ということになるのだろう。 もちろん、パワーで潰すのはたやすく、それはお父さんが幼児を腕相撲でねじ伏 せる次元である。 加減する分、子ども達より早いスピードで高度な技を披露しなければならない。 そのためには、日々の鍛錬は、子ども達以上に蓄積する必要があるのである。 型の解釈も出来ない年代の子どもに、金科玉条の如く「型(形)」や「基本」を 何の疑問もなく形骸的に教えている方々は、こんな気持ちが味わえているのだろ うか?
2014/02/09
コメント(0)
寸止めの無い組手の場合、相手はこちらの受けもろとも押し込んで、何とか ダメージを与えようとしてもくるものだ。 受けるなら相手の力をしっかり受け止める構造的強度と、最適のポイントで 受けるタイミングが重要である。 また、無理をせず相手の攻撃を流し、反撃につなげる方法もある。 大雑把な表現になるが、古流の空手は、自分の反撃をより効かせるために相手と 正対した形で受け~返しを行う技術が多く、近代の空手は、相手と正対せずに 受け~返す技術が多いように思える。 うちの場合は、正対しての受けも紹介しながら、反応力、受けの技量で無理と 判断した場合は、柔軟に逆対での受けを使用することを薦めている。 仮に理想的な形で受けられなくても、相手の攻撃に対する反応力を養成すること はできるからである。 「受け技の完成度を高めてから組手で試す」という修練の仕方もあるとは思うが、 互いに打ち合う中で、自分が出来る最善を尽くしながら、技を磨くことは、武道 としては必要である。 私自身は、自身の稽古では徹底的に理想的な受けを磨き、組手では「おさらい」 の意味で、なるべく様々な受けを使うことにしている。 もちろん、技の紹介の意味もある。
2014/01/27
コメント(0)
祭日の関係で、月曜日の稽古は本年初日となったこの日。 前回紹介してみようと思いついた、複雑な腰の使い方について時間を割いた。 予想通り、数年の稽古を経験した大人は、理屈は充分に理解してくれたようだ。 あとは実践。 まず、腰の柔軟性を確認する必要がある。 壁の間近に背中を向けて立ち、身体を捻って、両掌が無理なく壁に付けばまず 柔軟性では及第点である。 具体的に、組手の中での使い方を彼らの良く使う、受けから返しの流れの中で 紹介した。 最初は、実戦のスピードで見せるが、私の腰の動きが観て取れないようである。 次にゆっくりと、何の意図で、どう動かしているかを、足、膝の動きも分解し ながら解説した。 後は、本人次第である。 彼らはまだ、今まで稽古してきた技術を使いこなすためにまだまだ訓練が必要 な段階である。 数年して、技術的に行き詰った時にこの技術をひとつのオプションとして思い 出してくれれば良い。
2014/01/21
コメント(0)
右手が故障しており、グローブを着けるのにも難儀している土曜日の稽古。 着けてしまえば、普通に使える点、グローブは便利なのだが。 右の突きは、軽く当てることは出来るのだが実用レベルではない。 従って、左手で受け、左手で返す、という動きが主体となってくる。 片方の手で受けて返す技術は、古流に多い。近代化されたスポーツルールの 空手では、より威力を求めて、片手で受け、返す腰でもう一方の手に勢いをつけ 突くケースが多い。 残念ながら、現在、型(形)などで断片的に伝わっている片手で受けて返す技術 の多くは、さほど経験を積んでいない修行者でも「使い物にならない」と判断で きるレベルのものである。 今世紀になってから、自分の修行歴をおさらいする意味で、最初の師に教えられ た技術を復習・研究するなかで「使い物にならない」といわれる技術のいくつか に、一工夫すると、かなり実用的なものも含まれていることを発見した。 要は、技の最終形や表面的な動きが伝承されているだけで、根幹ともいえる足腰 の使い方が、継承されていなかったのだ、と気付いた。 残念ながら、理論も実践も複雑なので、土曜日の稽古では実践してもらうのは 難しそうだが、かなりレベルの高くなっている成人対象の月曜日のクラスでは、 紹介してみたい、そう思っている。
2014/01/18
コメント(0)
以前も書いたが、怪我などの故障をした時の稽古は、非常に勉強になる。 今回は1月3日の夜から右手の中指・薬指・小指が効かなくなり、最初は脳梗塞 かもとビビったものだが、泥酔した上で何かしでかしたらしいと、思い至った。 稽古している身以前に、いい歳をして、人間として情けない限りである。 1週間が過ぎ、薬指以外はなんとか動くようになったが、小手側に痺れが残って いたが、自戒の気持も込めて、組手を含む稽古でガンガン使うことにした。 幸い、土曜日の稽古では組手はグローブ着用なので、全く問題なくこなせた。 が、素手の組手での細かい動き、掛け技などで右手は使えない。 オーソドックスで構えるので、基本的に受けは左手を使うのだが、複雑な技では 結構右手も使っていることを思い知らされた。 今回も故障を通じて、常用しているいくつかの技の構造、右手が使えない時には どうするか?などを考えながらの興味深い時間となった。 「無事これ名馬」 少なくとも、指導する身の人間が、自爆で怪我をしているようでは話にならず、 土曜日・月曜日のメンバーには、素直に懺悔し「悪いお手本」となることで、 勘弁してもらおうと思っている。 それにしても不便だ(笑)
2014/01/11
コメント(2)
土曜日の稽古。 右手小指・薬指が痺れて動かせないまま、稽古は稽古として汗を流す。 何故か正拳は握ることが出来るため、ほぼいつもどおりにこなせる。 十代の頃、右腕を骨折した際、ほんのひと月程度で、左手で、文字を書いたり、 箸を使ったりと、右手と同じレベルになったことを思い出した。 いい機会なので、左で箸を使ってみると、まだ何とか使える。 神経系には良い刺激になるだろう。 冷温交代浴でリハビリに励む。 小指は何とか動くようになってきたが、薬指はNGだ。 開手での受けなどは自在に出来ない。こういう状態で、どう組手をこなすか? 怪我をした時程、前向きに研究心を持って稽古に取り組みたいものである。 朝焼けに照らされて posted by (C)kirk1701
2014/01/05
コメント(2)
大晦日と元旦はのんびりと過ごしてしまった。 2日連続でまとまった運動をしないなんて、ほとんど記憶がない。 正月2日朝、年初の稽古とした。 移動稽古のみで徹底的に数をこなしての1時間半、正月の酒も抜ける程の良い汗 を流した。 そして今日3日の早朝は、カミサンとウォーキング。 定番の江ノ島までのコースを、いつもよりややのんびり歩く。 島の西側の釣り場まで行ってみる。 雲が出ており、富士山は見えなかったが、漁船も正月休みの静かな海で、鳥たち がのんびりしていた。 2014-0103-enoshima-01 posted by (C)kirk1701
2014/01/03
コメント(0)
大好きな内山選手のタイトルマッチ。もう内山も34歳。 相手は日本タイトルを圧勝で4度防衛し、世界ランク4位の金子選手24歳。 序盤、内山選手の左にいつもよりキレが無い。フットワークももつれ気味。 そろそろこの階級では苦しくなっているのか? 34歳、しかもかなり筋肉をつけている内山は、かなり追い込まないと体重が 維持できないのだろう。 それでも、得意の打ち下ろし気味の右が何度も金子を捉える。 が、金子は打たれる度に前に出て、間合いを取るために内山が下がる場面が多い。 金子の瞼が見る見る腫れていくが、手数と、内山をよく研究した右が入る場面も。 内山がKOできないのでは?と思った10R。 ロープを背にして内山が右カウンターで迎え撃とうとした瞬間、金子のロング・ フックが内山を綺麗に捉え、内山ダウン! 会場が凍りつく中、苦笑いしながら立ちあがった内山は、11Rに猛攻で反撃。 それでも金子は倒れず、内山、初めて12R判定に。 判定は内山の圧勝だったが、金子の驚異の打たれ強さが名勝負を生んだ。 「勉強になりました」と謙虚な内山、判定に素直に拍手し相手を讃えた金子。 どちらにも拍手! 井岡選手は同級3位のアルバラード選手を迎えての防衛戦。 このアルバラードが、先の金子選手同様、信じられないスタミナと打たれ強さ! 井岡のカウンターをいくら貰っても倒れない。攻め続ける。 判定は、2~10ポイント差で井岡がものにしたが、ジャッジの方式によっては、 相手の手数がもっと評価されていたかもしれない。 大晦日らしい、高度な技術、闘志を堪能させてもらった。
2013/12/31
コメント(0)
武道の稽古だけで、子供が心の成長を果たせるなどとは思ってはない。 が、少なくとも己を律する気持が芽生えることは期待できる、とも思う。 この年末、ちょっとした出来事があった。 稽古している小学生のひとりが、本人にとってはかなり重大な失敗をし、 他人に迷惑をかけた。 しかし本人は自分から、迷惑をかけた人に謝り、少なくとも逃げなかった。 逃げようと思えばいくらでも逃げることが出来た局面で、その子は逃げずに かなり怒られることを覚悟で、しっかりと謝ることができた。 正直に謝れば、情状酌量で赦されるようなことを裏読みした気配はまったくなく、 自己都合で逃げようとする己の心の中の誘惑を抑え込み、とにもかくにも、 汚い事はしなかった。 こういうことに出会うと、本当に嬉しい気持ちになる。 稽古は自分との対話であり、自分で自分を鍛える訓練としては有用である。
2013/12/29
コメント(0)
以前も書いた記憶があるが、バンテリンの機能性サポーターを愛用している。 足首・肘・膝と揃える羽目になってしまったが、遂に腰用まで発売されたようだ。 これで肋骨用が出ると最高なのだが(笑) 肘・膝に関しては、L・Mと両方揃え、障害によって使い分けるようにしている。 昔は稽古前などに長い時間をかけてテーピングを巻いていたのに比べれば、時間 節約効果は非常に大きい。 10年ほど前には、内部に金属を仕込んだハードタイプも使ってみたが、これは あまりに可動範囲の制限が大きく、組手などでは使用できなかった。 機能性サポータであれば、稽古の全局面で、邪魔にならずに使える。 安静にして完治を待つことが必要な場合もあるが、多くの場合、関節を動かしな がら周囲の筋肉を鍛えて補強する方がメリットが大きい。 今回の足首の故障も、機能性サポーターのおかげで稽古を普通にしながらほぼ 回復してきている。 本当にありがたいアイテムだ。
2013/12/27
コメント(0)
うちの稽古では、有酸素運動がほとんどを占めていると思うのだが、子供や若手には、かなり キツイ無酸素運動も本人の意思によって行われいている面もある。 ミットを用いての連続回し蹴りなども、無酸素運動に入ると思うのだが、かなりキツイもので、 ほんの少し不摂生をしただけで、私でもパフォーマンスが一気に落ちる。 メンバーによっては、顔や唇から血の気が引き「大丈夫か?」と心配になるほど追い込んでいる 者もいるが、200m走などのように慣性力がついている動きではなく、1本1本、自分の意思で 明確に筋肉に指示を出さなければ蹴れないので、本当にダメになったら、腰が砕けるように倒れ 込むので心配はない。 キッチリした構えから、腰の乗った回し蹴りをバンバン連続でミット相手に蹴り込んでいる人間 が、まるで顎にカウンターのフックでも貰ったように、いきなり膝から崩れ落ちる姿は、知らな い人が見たら「どうしたんだろう?」と訝しく思うだろう。 多くの人間を指導してきたが、そこまで自分を追い込む人間は、数少ない。 大概の者は、自身の「リミッター」でセーブしてしまう。 かくいう私も、先日久しぶりにこれを体験した。 正直、50を超えてこんなメニューをこなすのは自殺行為とも思えるのだが、ま、稽古で落命する なら、これも冥利と若手相手にキッチリ凌ぎをつけた。 面子を保つどころか、逆に相手に絶望感すら感じさせてしまったようだが、気分は爽快である。 苦しさを無視するように、ミットを蹴ることのみに没入し、気合を入れて蹴りまくっている最中、 いきなり膝がガクっと抜けたようになり、バランスを崩し、一切、脚が動かなくなった。 数秒でなんとか動き、また蹴りを再開したが、まあキツイこと。 喫煙者なので、最大心拍数まで上げない方がいいのは解っているのだが、時々はチャレンジして 見たいものである。
2013/12/17
コメント(0)
走らなければトレーニングにならない、と思ってきたのだが、今年、足首を痛めたことで ウォーキングに本格的に取り組み、20km程度なら楽勝で歩けるようになった。 ランニングでは、せいぜい10kmであることを考えると、その倍を歩けるウォーキング も、稽古にとって無益ではないと思い知らされた。 具体的な効果として、朝の立禅において足腰、特に脹脛のあたりがビシッと安定してきた 実感がある。 じっと立っているだけの立禅が、自身の最大速度で動かなければならない組手において、 実は非常に効果を発揮することは、10年以上稽古に取り組んだ方なら実感した経験が あると思うのだが、その立禅をさらに安定させることで、長距離のウォーキングは稽古に かなりの効果が見込めるわけである。 ランニングで養成・維持していた心肺機能やリズムは、ミットなどで補完するようにして いる。 時間内に所定の回数を蹴る、連続の回し蹴りも、まだ何とか記録は伸びている。 この年代になると、果たしてどこまで追い込んで良いのかが最も悩むところだが、まあ、 稽古中に逝くならそれはそれで望ましいことでもあり、やれるところまでやろう、という 気持で楽しんでいる次第。
2013/12/10
コメント(2)
「全日本空手道選手権大会」なる番組を、某国営放送でたまたま観た。 「伝統派」と言われる、いわゆる「寸止め」で勝敗を決するスタイルである。 もともと当てない前提なのに、手には薄いグローブ上の防具に胴防具まで着けている。 ま、それはそれで良いのだが、寸止めでの攻防の最中は、完全に顎が上がり、突いた 方も、突かれた方も、歌舞伎顔負けの表情で気合を発している。 これは防具など以前に、かなり危険だろう。 ゲーム的な要素が肥大化してしまったゆえに、相手の懐に飛び込むときに、顎を 上げて突っ込むことになったのだろうが、武道・格闘技以前の問題であろう。 同じアマチュアでも、ボクシングが実際に当てている中で「空手の攻撃は必殺だから」 と、いまどき誰も思わない自意識過剰でこのルールで続けていけば、空手自体の衰退に つながることは必至であろう。 さらに今回目についたのは、投げてからの極め。 これがまた、下手な柔道のようなキレのない投げと、漫然とした突き。 優勝した選手など、下から金的あたりに突き返されていたような始末だ。 このレベルで自由組手の大会を行うのなら、いっそ、約束組手の大会にした方が、 まだ理屈に合うだろう。 顔面を打たない、中段を突き合うルールも問題だが、寸止めの試合は、益々フィクション の世界にのめり込んでおり、心配になってしまう。 せめて、顎だけでも引いてほしい。怖くて見ていられない。
2013/12/09
コメント(0)
この直前、体重がリミットを超えてしまうような大間抜けな相手と闘い、判定負けの クセにルールによってタイトル防衛し、競技そのものの将来性さえ危うくする大茶番 を演じた、TBS&亀ナントカの興行があっただけに、この日の興行に期待していた 向きも多かったと思う。 結果は、あちこちで報道された通りの、好試合の連続だったと思う。 同じ格闘技の範疇で汗を流すものとしてちょっと悔しいが、ボクシングがキング・オブ・ スポーツと評されるのも納得出来てしまう。 先ずは湘南の好青年・井上尚弥が東洋太平洋ライト・フライ級王座を賭けて、ヘルソン・ マンシオ(フィリピン)と闘う。 両者ともキッチリ仕上げてきた軽快な動きの中、変則な打ち方で効かせることのできる 井上の強打にもマンシオはひるまず、カウンターの右ストレートで井上の首が後方に仰け 反るシーンも。 滑らかなフットワークもあり食い込みの激しい連打で、井上がTKO勝利。 「ちょっと世界が遠のきました」という謙虚なコメントが頼もしい。前回の日本タイトル 戦も、相手の粘りに「課題が見えました」と、この選手は毎試合、次に向けての課題を すぐに整理できる優秀な選手である。急がず、大成して欲しいと思う。 続いて、TV中継では実質メインの、金メダリスト・村田諒太とダウン経験なしのタフガイ そして米国版親子鷹のデイブ・ピーターソン。 デビュー戦では、まともにストレートを打てない相手を、アマチュア仕込みの鋭いストレ ートで楽に下した村田だが、この相手をぶつけてきたところに、名プロモーターが村田に 期待し、また賭けに出たことが窺える。 良く見るとデイブは天才的にパンチの殺し方の上手い選手で、恐らく自分よりも重い相手 と長い間スパーを行っている選手と観た。 普通ならKOされる村田のパンチをいくら喰らっても、決して倒れず、クリンチに逃げること もせず、ガンガン撃ち返す。 村田のボディにかなりパンチをまとめ、仮に勝っても村田にかなりのダメージが残るのでは? と心配になったが、村田もガッツが凄い。4Rだけはスタミナ温存で流したが、あとはキッ チリ打ち合い、レフリーストップに持ち込んだ。 会場のファンの多くの拍手を聞けば、デイブの健闘が光る一戦だったとわかるだろう。 2戦目でこの選手と闘えた村田の収穫は大きいと思う。 メインは井岡へのリベンジを狙う八重樫の防衛戦。 指名試合を堂々と受け、相手はなんとあのメキシコの英雄・エドガル・ソーサ! 井岡と同等以上の強敵である。 しかし、八重樫の動きは凄かった。その上で、大好物の打ち合いを我慢し、技術とスピード で、キッチリ差をつけて大差の判定勝ち。 へたなKO勝利よりも、こういう内容の濃い試合をファンは好む。 最後にリングに上がった八重樫家の赤ちゃんと、インタビューの途中で赤ちゃんを八重樫に 代わりダッコしてあげた息子さんが、全てを持って行った(笑) 充実感のあるTV観戦だった。拍手!
2013/12/07
コメント(0)
1980年代。 既に引退して数年経っていた、キックの藤原敏男氏が、サウナスーツを着て縄跳びに 汗を流す写真が、格闘技専門誌に載っていた。 気合いの入った表情に惹かれ記事を読むと、彼が現役自体に「幻の一戦」となってしまった ベニー・ユキーデ選手との対戦が実現するかも知れず、現役復帰を決意した。との事だった。 結局、この一戦は流れてしまい、藤原敏男氏のカムバックも幻となってしまった。 現役当時、60kgあたりで闘っていた藤原氏が引退後、80kg台になってしまったことも記事に あり、20代の私には信じられず、驚いたものだ。 今となっては20kgの増量は筋肉量の多いスポーツ選手には当たり前のことと、自分の身体で 理解したが(笑) 藤原選手は、数ヵ月の準備期間で、 「とにかく体重を現役時代に戻す」 「体重さえ戻れば、動きは自然についてくる」 と記事では語っていたが、これも藤原選手ほどの技術・キャリアを持つ選手ならば当然の ことだったろう。 対戦相手のベニー・ユキーデ選手は、結局40代半ばまで現役で闘い続け、42歳頃、正道会館 からキックに参戦していた実力派の選手と米国で闘っており、この試合は幸運にもビデオで 観ることが出来たが、なかなか凄い試合で判定でユキーデが勝利している。 藤原サイド(特に師匠の黒崎健時)はユキーデを今でも酷評しているが、実際に多くの試合 を比較観戦した私からすると、この幻の一戦の結果は、現役でいた分、ユキーデに分があった ように思う。 藤原選手のファンでもあった私の記憶では、藤原選手にはムエタイ王者との闘いなど、素晴ら しい試合も多いが、逆に簡単にダウンを喫したりというポカもあったように思う。 その点、ユキーデの場合、ダウンは喫してもすぐ立ち上がる打たれ強さもあり、ライト~ ウェルターという体重以上の「攻撃の重さ」もあった。 流れるには惜しい一戦だったと、今でも思う。
2013/12/05
コメント(0)
ある師曰く。 「汗をかくほど稽古しちゃだめだよ。○○さん(私の先輩にあたる)なんて、汗なんて かかせたことないよ。」 最初は冗談かと思ったものだ。30歳ぐらいのころである。 その当時で稽古歴は15年。自分なりに、稽古の方向性は見えてきた頃であり、経験面から も確信を深めつつあった時期であったので、この言葉は今日に至るまで、気になっている。 自分が指導する側に回り、20年以上経つ。 その中で「汗をかかない稽古」の意味・意義が判ってきた。 技を創る・身につけることに、汗の量は絶対必要条件ではない、ということだ。 もちろん、実際の闘いでは、非日常的なスピードが求められ、また、様々なシチュエーション に対応するために、結果として息を切らし、汗をかくこともあるだろう。 が、稽古の大半は、自分でコントロール可能な状況で行われるため、汗をかかないように行う ことは充分可能である。 理論的な裏付けをもとに、正確に技を身につける場合、汗をかくほど行えば「荒れて」しまう ことがある。 それを抑え、技を身体に染み込ませるには、汗をかかない程度にコントロールしながら行う ことが有効な場合が確かにある。 同じようなことが、キックの目白ジムで名選手を育てた黒崎師範の著書にも書いてあったと 記憶している。 「何本稽古しようが、最後の数本でも間違ったフォームでやっては、全て台無しだ」という 主旨の一文だったと思う。 もちろん、数稽古は必要であることは言うまでもないが、要は、技を脳に覚えさせることを 重視しなければならない、ということだ。
2013/12/01
コメント(2)
稽古の中に、前蹴り,廻し蹴りなどとは別に、ストレッチを目的としたようなもの がある。 前にも書いたが、組手で使用する技術としての技と、鍛練そのものを目的とした技 が混在するのが、近代空手の問題点である。 本来は、ひとつひとつの技がどちらに属するかを説明しなければならない指導者自身、 きちんと学んだり、研究していないのだから、酷いことになる。 著名な会派から出版されている技術書にも、前蹴上げ(前蹴りのフィニッシュの形の まま、膝を伸ばして足を振り上げる)で相手の顎を蹴ったりする技術が紹介されている。 疑い深い性格(修行者・研究者としては必要な資質だと私は思う)の者であれば、自分 で試してみて、検証すると思う。 うちの場合は、混在しないよう、時間、あるいは日を変えて稽古するようにしている。 数年稽古しているメンバーにも、まだかなり股関節などが硬い者がおり、もちろん、 異形な蹴り主体のルールではなく、禁じ手を極力少なくすると、手技の比率が高くなる ので、組手はこなせるのだが、股関節の柔らかさは、足捌き、自身の耐久性にも影響 してくるので、鍛練を疎かにはできない。 ということで、今月は、月曜日の稽古では毎回、前蹴上げ、横蹴上げのみで各々10分 程度連続でやるようにしている。 これはなかなか息が上がるもので、若い頃は私も大キライな稽古であった。 そんな私が、先頭切って汗を流しているのだから、面白いものだ。 身体の硬いメンバーにも、少しづつ、向上の兆しが見えてきているのは嬉しい。
2013/11/23
コメント(0)
左カウンターの名手、山中は今回も完璧な防衛。 WowWowでやっていたので、観れないと思いスル―してしまったが、翌日同僚から 「無料放送」だったと聞き、残念至極。 昔はリングス観たさで契約していたが、こういう放送があると再契約したくなる。 日経夕刊に掲載された山中のトレーナー氏の記事を以前紹介したが、 「山中は相打ちにされずに確実にカウンターを打てる」 という言葉に驚いた。 余程の実力差があれば可能だが、世界ランカー同士でそのようなことが可能とは。 軽量級らしく、槍、というよりフェンシングの剣で突きぬくような山中のストレート は、ボクシングの基本であり理想でもあろう。素晴らしい! それに引き換え、亀田。同じ記事に書くのは山中に失礼で気が引けるのだが、こちらは 例によって酷かった。 指名試合から逃げて、何とか見つけた韓国選手。 試合を観たが、この韓国選手、素人レベルではないか。 スタミナと打たれ強さ・パワーでたまたまランクインしただけの選手だろう。 こういう選手を見つけてくるのは、亀田陣営及びTBSは本当に上手い。 山中と亀田の統一戦の話も持ち上がっているようだが、山中本人は本当にやりたい のだろうか? 前回・今回とリスクの高い相手に挑むように防衛を果たしてきた山中が、亀田のような プロレベルに達していない選手と闘うために、貴重な現役人生を無駄にするとは思え ないのだが。 同じ世界チャンピオンでこれだけの差を見せつけられれば、日本ボクシング界のためにも、 TBS及び亀田陣営は、ニセモノを晒し続けることを、いい加減やめるべきだろう。
2013/11/21
コメント(0)
勤務先での健康診断の再検査のおり「入りますよね?」と半ば強制的に参加させられた 社内のウォーキングイベント。 中身がよくわからなかったのだが、このオムロンの万歩計が支給され、長期間(きっと 半年~1年)の歩行量と、開始時の体脂肪などの測定結果を検証さるようだ。 健康保険組合から社内メール便で、万歩計とUSB通信用トレーが届いた。 なんか、ちょっと嬉しくなって早速セットアップ。 オムロンがビジネスとして参加型の健康サイトを開いており、そちらで歩行記録などを 管理してくれるのだ。個人契約は有料のようだ。 秀逸なのは、この通信デバイス。 本当に、簡単操作でトラブルもない。 USBポートに差し込み、万歩計のボタンを長押しして、トレーに置くだけ。 転送終了して「OK」マークだ出たら、USBポートから抜くだけ。 こうじゃなくっちゃ続かない。 さらにウォーキングに対するやる気が出来てきたぞ! 我ながら、本当に単純で、乗せられやすい性格だ(苦笑) Omron posted by (C)kirk1701
2013/11/15
コメント(0)
月曜日と土曜日。 稽古時間は同じくらいの2時間だが、内容はかなり異なる。 土曜日は、毎回ほぼ決まったメニューで行っている。 準備運動から体幹トレーニングも、号令をかけ一緒に行い、移動稽古、ミット、組手 と同じメニューを毎週行う。 説明や注意はメンバーが消化できる最低限程度にし、体育的な内容となっている。 参加者も、やることがほぼ予想できるので、心理的な負担は少ないと思う。 月曜日は、毎回決まった内容は無い。 前回の稽古を反省し、ピンポイントで修正・補強していくような形を取っている。 各個人に合わせての内容になっているので、数年を経ると、組手をさせても、同じ道場 で稽古していたとは思えないぐらい、各人の個性がでる。 土曜日の稽古は、子供も参加しているので、将来、どんなスポーツに志向を変えるか、 空手を続けるにしても、別の道場に入門する可能性があるので、汎用的な内容になって いるかもしれない。 月曜日に参加する社会人は、この稽古場で長く稽古することになるので、10年、20年後 を見つめた稽古となる。 それぞれのスタイルが固定して10年以上になるが、こちらは主宰していて楽しい。 土曜日には、懐かしい道場稽古を想い出しながら、そして月曜日には、現役の修行者の ひとりとして、汗を流している。
2013/11/09
コメント(0)
以前から書いているが、徹底的にスピードを求める時には、ウェイトトレーニングを 敢えてしないようにしている。 スピードアップのための筋力トレーニングのメニューもあるが、これもひとつ間違う と逆効果なので、最近では避けるようにしている。 何度も強調しているが、筋力トレーニングはじっくり吟味して行えば、武道の稽古に も非常に有益である。 それでも、敢えて避けるのには、幾つかの理由がある。 例えば突きのスピードを養成しようとしているとき、本当に必要なのは効率的な下半 身の使い方を身体に染み込ませることである。 合理的な重心の移動と、骨に近いところにある骨格筋の連携。 その習得の際、なまじ筋力に頼ると、筋力で振りだした突きが腰(下半身)を引っ張 ってしまう、本末転倒なフォームに陥ってしまうことがある。 特に、数年稽古して、壁にぶつかっている中級者・上級者によく見られるケースだ。 うちのメンバーにも、その傾向が見られるため、彼らの目で、身体で実際にこちらの スピードがアップしたことを体感してもらい、紹介する稽古方法に、明確な裏付けを 持たせるため、自分で実践している次第。 足首の調子が悪かった点は、ちょっとイレギュラーな形で重心を移動することでカバー し、約2ヶ月程度で、各メンバーがハッキリわかるようなスピードアップ、というより 落ちていたスピードを元に戻した。 現時点でこれ以上やると、肩が抜けてしまうので、この状態を維持することにしたが 目的は果たせたと思う。 身体が状態を維持し易い30~40代は、ここまで神経質にならなくても良いのだが、各 部位が老朽化しいてる50代は、自分の限界を試せないのが辛いところだ(苦笑)
2013/11/07
コメント(0)
この春に痛めた足首。本当に長く私の稽古を邪魔してくれている。 走ることに比べ、負荷が軽過ぎて軽視していたウォーキングだが、考えてみれば 腰痛で動けなくなった頃には、ひたすら歩いて、リハビリに努めたことなども思い 出し、また、カミサンとの散歩も兼ねての楽しい運動として、大いに見直している。 腰痛で入院している時、縋るように読み漁った本の一文に、 「歩くことは、人間が最後まで出来る運動なのです」 というものがあった。 最近、本当にその通りだと思う。 勿論寝たきりになってからのリハビリというものもあるのだろうが、寝たきりに なって、他人の世話になってからは、個人で楽しむ「運動」とは言えまい。 多くの人が願うように、私も自力歩行が出来なくなったら、上手い具合に死にたい、 と常々願っている。 歩ければ、稽古が出来る。 歩けなくなる、ということは稽古も出来なくなる、ということである。 それは、私にとっては、意味の無い人生になる。 若い頃もそう思っていたが「老い」というものが眼前に迫る年頃になると、一層その 想いが強くなる。 そんな中この連休も、天候にかかわらず、ウォーキング三昧だったが、いきつけの 親水公園の丘を、かなりの速度で掛け上がれるようになった。 足首のリハビリとしても、ウォーキングの効果絶大だった、と感謝している次第。
2013/11/05
コメント(2)
ミットも、目的に応じて適宜使い分けている。 連打でスタミナやスピードをつけるための稽古の時には、パンチング・グローブなどを つけて、身体全体の使い方を習得するようにしている。 だが、最終的には「素手」でしっかりと効果的な突きを身につけることが肝要なため、 ある程度のレベルに達したところで、今度は徹底的に素手での突き方を稽古する。 もちろん、マキワラや、立木を使った稽古も有効なのだが、動きながら突く稽古は出来ず、 そのため、ミットは必須であると考える。 うちの場合は、タイ製の非常に硬いキックミットを使用して、突きの稽古をさせている。 このミットは、素人が蹴っても痛くてまともに蹴れない代物だが、上級者が蹴り込んで いると、適度な柔らかさが出てきて、人体に非常に近い打ち応えになる。 タイ式の選手は、子どもの頃からこのミットを蹴り込み、硬さだけではない良く撓るスネ を作る、と聞いたことがある。 このミットで突きの稽古を行うと、グローブのときには快調に連打していたメンバーの フォームが一気に硬くなる。 きっちりと当てなければ、手首を痛めたりすることが、流れよりもフィニッシュの調整を 強いることになり、フォームをぎこちなくさせるのだ。 特に、鉤突き(フック)や下突き(アッパー)などはこの傾向が顕著になる。 これが、グローブをつけた時と同じようにスムースに打てるようになるまで、しばらく 時間を設けることにした。
2013/10/29
コメント(0)
さかな中心の食事と、運動量アップで短期対応を取った再検診。 そもそも私のように、検査の直前だけなんとかしようとする輩がいるので、今回の ように、まるで抜き打ちのようにやられてしまうのだが(苦笑) 私にとっては、ボウリングのスコアや、ウェイトトレーニングの重量と同じで、 数値目標があると、非常に燃えるのだ。 さて、ドキドキしながら産業医の前に座らされ、結果を言い渡される。 今回改善が見られなければ、ドーピング(投薬)を強制されることになる。 結果、中性脂肪は驚きの40%減。ガンマGTPは20%減という好結果!! いや~、結果が出ると嬉しいもんだ。 もちろん、こんな短期間で体質改善されるわけもなく、そもそも健康診断を、夏の終わり にやりやがったのが問題で、その時の値が「異常値」なのだろう。 ともあれ、今回の さかな生活 では色々な発見もあり、いい機会にはなった。
2013/10/28
コメント(0)
この日未明は台風一過の好天を期待したのだが、ファーストライトはお預けの雲。 それでも朝からはきれいに晴れ、絶好のウォーキング日和。 カミサンと二人、いつもの海沿いのコースとは逆に、今回は内陸側に。 川沿いを上って、時々遊びに行く親水公園までサクサク歩く。 足首の調子も良く、公園脇の神社のキツイ石段も昇って、太腿も鍛える。 途中、唐突に山羊(農家に飼われている)が出現し、記念撮影。 復路にあるスーパーで、食料品と、評判の良いパック寿司を買い、私のリュックに 詰めて、帰宅。 買物の時間を除き、正味で1時間50分。10km弱を歩き、達成感。 その後、部屋で筋トレを行い、ビールで喉を潤す。 カミサンも新調したウォーキングシューズが快調らしく、ご機嫌だ。 足首を痛めて走れないので、苦肉の策で始めたウォーキングだが、もう、週末が 楽しみでしょうがない。 最後に食料品を背負って帰り、子どもたちに「買って来たぜ!」と恩に着せるのも、 人間の原点にもどったような稚気があって楽しい。 毎週、カミサンとコースを相談するも楽しみである。
2013/10/27
コメント(0)
この10日間。 「さかな天国」状態で、肉を遠ざけ、稽古量とウォーキングを増やし、気合充分で臨んだ 再検診を無事終えた(ま、そんなムキになることもないのだが) 丁度、稽古の日でもあるのでカミサンに、 「今夜はトンカツとステーキよろしくっ!」と意気揚々と出勤したのだが・・・。 稽古でたっぷり汗を流し、良い気持ちで帰宅し、控えていた「本物の」ビールで喉を潤し、 「トンカツ?ステーキ?どっちから行きますか?」とからかい半分で訊いてくれたくれた カミサンに、 「やっば・・・目刺にして」と、結局、目刺に大根おろしをメインディッシュに頼んだ。 かつ丼を食う夢まで見ていたというのに(苦笑) へんなインターロックが脳に出来てしまったらしい。 それでも、夕食を魚にすると、朝もスッキリ目が覚めるし、元々良かったお通じもさらに 快適である。 歳も歳だし、魚中心に変えるのも、悪くなさそうだ。
2013/10/22
コメント(0)
受けの稽古が中心で、内容は高度であることは自負しているのだが、一方で、どうしても 「攻撃力」の点で物足りないメンバーがいることも事実である。 格闘技と実戦は全く異なるものだと、私はささやかな経験ながら確信しているのだが、 実戦の場においては、一か八かで攻撃のみに徹して危機を突破する方が有効であることは、 多くの経験者の方に賛同いただけると思う。 もちろん、実戦の場で「受け切る」レベルは当然目指すべきものであるが、私の知る限り、 過去にホンの数人しか到達できなかったレベルではないかと思う。 単なる不完全燃焼の揉め事を「実戦」と称して「受け切った」とか「制圧した」なんて語る 自称名人は、多くいるのがこの世界なのだが。 我々の稽古において、攻撃力を養成する目的は、稽古自体の内容を充実させるため(簡単に言えば、攻撃技の稽古の方が、体育的にハードなため、体力養成に良い)と、 互いの受け技をより磨きあげるためである。 教科書通りのオーソドックスな攻撃をいくら巧みに受けることが出来ても、問題点が残る。 「えげつない」くらいの攻撃を受けきってこそ、本当の技術と言えるのだ。 ということで、組手の稽古において、一定の時間、攻撃と受けに完全に分かれて、攻撃力を 磨く稽古は当初より取り入れていたが、最近、改めて、じっくり取り組むようにしている。 結果、特に小学生など頭の柔らかいメンバーにおいては、最初こそ、いつもの癖で、カウン ターを警戒して、慎重過ぎる攻撃に終始していたものが、かなり思い切った攻撃や、相手の 受けを誘い、裏をかくような狡猾な攻撃をするようになってきた。 頭の体操にもなり、しばらくは時間を割くようにしたい。
2013/10/19
コメント(0)
もう笑ってしまうしかないような惨敗ぶりである。 1勝のアドバンテージがありながら、何も出来ずに連敗だが、阪神ファンの多くは、 この結果を予想していたと思う。 CSが始まる前も、日本シリーズでは1勝しかできなかったり、本当に「ここ1番」に 弱いチーム特性が今回もモロに出た形だ。 だからなまじCSなんて出て欲しくないんだよなぁ。 CS初出場の広島には、確かに勢いもあったが、阪神の自滅だったと思う。 最後に「最終打者」として出場した桧山。 「桧山の三振で終わるのも、らしくていいだろう」ともうチャンネルを変える準備を しながら観ていたのだが・・・なんとホームラン! ・・・ったくタイガースらしい終わり方だ。 直後のタイガース番組「虎番」では、 「敗戦の悔しさを、歓びにすら変えてくれたホームランでした!」 と負け惜しみとは言えないような真面目なコメントが。 この甘やかし方がいけないんだよなぁ。 ともあれ、これで今年の野球TV観戦は終了。 後は、素直な気持ちで楽天の活躍を見守ろうっと。
2013/10/14
コメント(0)
勤務先のコストダウンは、従業員の健康診断にも及んで久しい。 時期的に安い時を選ぶため、以前は、真冬にやっており、事業所内に乗り込んだ胸部 レントゲンバスや、胃部レントゲンパスの前に、平均年齢40代後半の従業員が、シャツ 一枚で並ばされる光景は、さながら収容所のようですらあった。 あまりに批判が多かったのか、今度は一転、真夏の8月と来た。 二度の長い休み、納涼祭など、1年で一番、飲み、喰らう時期である。 結果、前回に比べ、中性脂肪が跳ね上がってしまった。 再健診のお誘いをいただき、この連休から、少し食事に気をつけることにした。 「直前に小細工しても」と職場でもからかわれるが、そう言う輩はたいてい薬漬け である。 何とか、薬のお世話にはなりたくないので、肉を控え、青魚を多くし、ビールも控えて 頑張ろう! 運動は、これ以上増やすと、仕事にならなくなる。 最近の医者はいい加減で、すぐに「もっと運動してくださいね」なんて言いやがるが、 こっちの運動量も知らずに、適当なもんだ。 「俺と同じメニューで運動して見やがれ」とどう観ても運動不足にしか見えない医者に 心の中で毒づくのだが、スコアが悪い以上しょうがない。 真面目に検査に備えよう。
2013/10/13
コメント(0)
几帳面な性格なので、ウォーキングの記録を表計算ソフトで取ることにした。 血圧なんかを併記して、あとで統計を取るのも面白そうだ。 血圧と運動量に相関があるのは既知の事なのだが。 で、距離をある程度正確に算出するために、以前ランニングのときに使っていた フリーソフトを探したのだが見つからない。 どうしようかと、さらに検索を続けていたら、Google Mapに距離測定機能がある ことを知った。 早速使ってみたが、これは便利だ。 ほぼ正確な距離測定が出来ることになり、ますますモチベーションが上がった。
2013/10/10
コメント(0)
快方には向かっているものの、足首は痛みが残り、本格的に走るのは無理だ。 稽古や他の運動はほぼ通常どおりにやっているのだが、どうしても不足感があり、 ウォーキングを計画的にやることにした。 カミサンも一緒に、ということで、ウォーキングと買い物を絡めて一石二鳥を狙い、 モチベーションを高める。 初日は、近所の海浜公園まで、車の通りの少ない裏道をカミサンに授けてもらい ながら時速5.8~6.0kmで歩く。 帽子とサングラスが必要なぐらいの晴天で、結構汗をかいた。 帰路、カミサンが普段自転車で買い物に来るスーパーに寄り、食料品を購入。 荷物が重く姿勢が崩れやすい帰りは、自宅に最短距離で戻る。計5.8km。 足首の様子をみながらなので、初日はこのくらいでいいだろう。 2回目。 さらに歩き易くするために、次女が使っていないディパックを借りた。 私は「リュック」というのだが。リュックとディバックの違いが判らない。 今回は、海に向かう川沿いのコースを取り、大回りしてスーパーに寄り、帰宅。 6.5km。まだまだ疲れるほどの距離には程遠いのが残念だが、良い運動になる。 散策も兼ねてのカミサンとのウォーキングは、普段知らない地域の風景も楽しめ、 なかなか良いものだ。
2013/10/09
コメント(0)
腹筋を中心とした「コア」の重要性は、特に中高年で稽古に汗を流すメンバーに強調 している。 有難いことに、最年長メンバーなどは自発的にジムに通って専門的な指導を受けたり、 コツコツと鍛えていたが、この「コア」の衰えの早さは、私も最近は痛感している。 私自身は、アイソメトリックスを中心とした体幹トレーニングや、立禅などによる稽古 は日々実践しているが、それに加えて、オーソドックスな腹筋運動も昨年あたりから、 大幅に増やしている。 週に4~5回、300回をノルマに行っているのだが、事実、このトレーニングを増やし ていると、突きや蹴りを「安心して」出せるのを実感できる。 我々の世代で気をつけなければいけないことは、一見、若いころと同じように動けて いても、イザ組手などで、自分の思惑とは違うタイミングで突き蹴りが当たった時に 自身の突き蹴りの威力が、変な形で自身の体幹にフィードバックされてしまうことだ。 当てない空手や、演武のようなものならいざ知らず、実践的な空手では、組手全てを 自分のいいようにコントロールすることは出来ず、どんなタイミングで衝撃を受ける かはわからないものである。 そういう時に、自分の身体が負けてしまっては話にならない。 日常の稽古と共に、しっかり時間を取ってコアを維持するトレーニングも行いたい。
2013/09/23
コメント(0)
終盤リードされると、無意味な一発狙いで凡退を繰り返す。 新井兄弟は、アスリートとして必要な動体視力を備えていないため、草野球並の空振り のオンパレード。 特に弟は振り終わってからの「決めポーズ」に注力しているのに吐き気がする。 もちろん、得意の併殺打も披露。 「ここぞ」というときに抗議もしない和田監督に、寂しげにやる気をなくしていく打率 チームトップのマートン。 四番になっても四球狙いの鳥谷。 ルーキー藤波や、奪三振リーグトップのメッセンジャーが好投しても、平気で見殺し。 今年は投手陣が頑張っていただけに、いつものタイガースに戻って行くのを観ている のが余計に辛い。 全試合に目を通しているファンとして、新井を外した時には勝っている事実になんで 首脳陣が思い至らないのか? 年棒分使わないといけないの?ファンの要望?民族問題? 今年でこの調子だと、来年以降はまた下位低迷を覚悟しなければ。 予想するに、CSでは広島にストレート負けで今シーズンは終わりか。 あ~情けない。
2013/09/18
コメント(0)
この夏の間、まともに歩けなくなる程痛み続けた右足首。 今回も、自分なりに工夫して回復に努めてきたのだが、ここにきてやっと普通に 歩けるようになり、稽古でも、右足(足首はさすがに当てず、スネを使って)で 蹴れるようになってきた。 15年ほど前、組手の構えを大きく変えた後、同じように左足首を痛めたときに 体得した治療法が、効を奏したようである。 腰痛がひどい時もそうだったが、怪我や故障があると稽古時間に占めるリハビリ メニューの割合が増えてしまって困る。 まあ、年齢を重ねてくれば、若い頃の後遺症的なものもあり、仕方のないところ だが、その分、組手などでは経験値を活かして、怪我をしないように的確に相手 を制することも可能になってきているので、怪我自体は少ない。 今後はさらに故障の予防、ということに留意するのはもちろんだが、逆に、身体 を甘やかしすぎないようにも注意しないと。 それにしても、普通に歩け、軽く走ることも出来るようになっただけで、随分と 得した気分になるのだから、幸せの水準が低い私である。
2013/08/28
コメント(0)
月曜日の稽古。 以前から書いている通り、うちの約束組手はかなり工夫されていると自負してい るがその分、稽古生のレベルを見誤ると効果がないどころか、致命的な「崩れ」 を生じることになる。 顔面への手技を禁止している空手は論外として、顔面攻撃を行っている空手、他 の格闘技・武道においても、例えば欧米で盛んなライトコンタクトや寸止め空手 などは、この「崩れ」に陥り易い。 もちろん、自覚を持って崩れずに組手技術を磨いているところもあるだろうが、 体育的な稽古方法で「崩れず」に修行を続ける稽古生を育てるには無理がある。 うちでさえ、過去、どうしてもTVなどで見かける空手のイメージから逃れられな いメンバーには、彼が好むような組手で相手をしてやったこともある。 また、意図的にスポーツレベルで抑えて指導したこともある。 本質・真実・現実を求めない者に、無理強いする必要もないからである。 社会人の参加を前提とした月曜日の稽古は、大前提として「壮健な社会人」を育 成し、彼ら、彼女らが仕事を通じて、自身の勤務先、ひいては広く社会に貢献す ることが目的だからである。 現在、かなり高度な技術を稽古させているのは、参加者の「健全な好奇心」が非 常に旺盛であり、人格的にも素晴らしい故、安心して教えることができるからで ある。 相手をしていると、まだまだ過去最高レベルの最年長者のレベルには程遠いが、 「崩れる」ことなく、毎回、少しづつ進歩している。 約束組手という、ひとつのカリキュラムを通じて、彼らの進歩(彼らはいつも私 と自身を比べているので、あまり実感はないようなのだが)がハッキリと視て取 れるのは、冥利に尽きる。 私が彼らの先を走っていられる時間の残りを考えると、多少焦る気持ちもあるの だが、そこは慎重に。と自身を戒めている次第。
2013/08/26
コメント(0)
金メダリストからプロ転向した村田選手のデビュー戦に関しては、ミドル級の 日本人選手としてはキレのいいストレート、同じ技のカウンターを見せてもら ったが、あのハーンズやハグラーをリアルタイムで観ている我々には、正直、 「大丈夫なのだろうか?」というのが正直なところだ。 パッキャオを始め、生活水準が上がり、PPVなどの視聴を見込めるアジア市場を プロモーター側が狙っているのは明らかで、その中で「アジアにスター選手を」 という一環でもあるのだろうが、村田選手には過度な期待よりも、古くは輪島 選手、最近(?)では竹原選手たちが成しえなかった「正統派」として世界に 通用するボクシングを体現していただきたい。 同時に放映されていた(会場は別だが)日本ライトフライ級タイトル戦。 挑戦者の井上選手は、以前、ドキュメント番組で観ていたので、興味深く観た。 その番組では対戦者の現王者の田口選手も紹介されており、こちらは私も大ファ ンの内山選手の後輩ということもあり、これまた注視。 試合内容は素晴らしく、天才肌(勘の良い)の井上の攻撃に対し、田口選手の 基本を大事にした闘いぶりが素晴らしかった。 残念ながら、田口選手、せっかくキレの良いジャブよりも、やや大ぶりの前手に よるフックを多用し、さらにフックを打つ時に顎が上がるクセもあって、井上選 手のパンチを必要以上に貰ってしまい判定負けとなったが、決して「噛ませ犬」 に終わらなかった点、素晴らしい。 田口選手は顎を引くこと、そして、後ろ脚をもう10cm前に置くようにすれば、 井上選手との再選も充分勝機があると思う。 勝った井上選手は、試合後のコメントも爽やかで、好感が持てる。 が、今のままでは変則的な打ち方の逆を取られる。 正統派の相手に、基本通りに闘える「負けない試合運び」も身につけないと世界 のレベルでは苦労するだろう。 しかし、いい試合を見せて貰った。
2013/08/25
コメント(0)
土曜日の稽古で、相対的に時間を費やすようになってきたミット。 打つ側はもちろん、交代で「持つ側」に廻ることで、技術的に伸びるメリットに ついては以前も書いた。 特に動きながらのミット打ちに於いて、成果が顕著に現れている。 自分よりレベルの高い相手の突き(パンチ)を受ける時には、相手の連打に対応 するための手の動きが速くなるし、威力に負けないための耐久力もつき、これは 受け技の向上にプラスである。 そして足捌き。 基本的には持ち手の方が素早く動けなければ、打ち手を伸ばすことはできない。 その意味で、懸命にミットを持ち、相手の「打ち難い」ポジションに素早く移動 することで、組手に於いて、相手の死角に入る動きが向上する。 打ち方の進歩は、表面的に解り易いが、持ち方の進歩は、よく注意してみないと なかなか見抜けない。 打ち手にアドバイスをするとともに、持ち手にも的確なアドバイスをする必要が ある。 パンチングミットは、以前紹介した非常に小さいものを始め、昔からあまり変わ らないものを使用しているが、キックミットは、最近導入した非常に軽量で、そ のまま相手を突くことも出来るようなタイプを使用しており、蹴りを受けながら、 隙があれば、そのまま突くことができ、蹴りに対するカウンターを再現するのも 容易である。 効果は望外のレベルで、組手の時に廻し蹴りを出しても、しっかり相手のカウン ターに備えて、頭の位置を変えたり、片方の手で顔面をカバーするクセが、実践 的に身についてきている。 格闘技の裾野が広がり、グッズを供給する側のレベルも上がってきている。 工夫に応えてくれるグッズが出て来てくれるのはありがたいことだ。
2013/08/24
コメント(0)
しょっちゅう書いているのだが、この財務省のキャンペーンには辟易する。 勿論、消費税税率アップのためのキャンペーンだ。 日経新聞は、財務省の言い分をそのまま載せている。産経は、基本が署名記事 なので判るのだが(この「署名記事」はクソ朝日などに比べ素晴らしいと思う) 記者によっては、良い分析でこの財務省キャンペーンの「嘘」を看破している。 借金(負債)は1000兆円あっても、国にも資産があるわけで、そちらも比較して 発表しなければ、まったく意味のない数字である。 国の資産は約650兆円もあるのだ。もちろん、その中の約200兆円は道路などの 固定資産なので、流動性が低く、換金できないものである。 が、残り450兆円はそれなりに流動性が確保出来ている資産である。 これらの中には、諸外国との「お付き合い」で簡単に売れないものもあるが、 資産は資産である。 一般家庭で、子どもの教育費の積み立てをしている場合などもそうだが、基本 的に解約する気はないのだが、イザとなったら取り崩すだろう。 なぜ財務省がこの資産を、ことさら隠蔽するようなペーパーを作るかと言えば、 その資産の中には、奴らの「財産」である「天下り先」がたっぷり入っている からである。 財務省は、予算をつけて天下り先を作るからこそ、諸省庁の中に君臨すること が出来ているわけで、それを手放せないのである。 しかも「債権者」はほとんどが国民。 この点も「国民一人あたりの借金」なん表現が頻出するが、イカサマも良い ところだ。国民は債権者であり、借金をしているのは「国」である。 消費税率UPの議論の前に、この財務省の本来的に邪な動機を叩き潰す必要があり 奴らが心を入れ換えてから再検討する時間ぐらいは、財務的にある、ということ ではないだろうか?
2013/08/19
コメント(0)
12日の夜。稽古の日だったので録画してTV観戦した。 以前も書いたが、山中の左カウンターの完成度は素晴らしい。 今回は1RKOだったが、カウンターではなく、下がる相手を追いながら 伸ばしたオーバーハング気味のパンチだったが、あれだけ伸ばしても相手に 効かせるのだから、ちょっと信じられない。 前回の防衛戦の後、日経夕刊で山中の連載があったが、その中で、 「カウンターの逆を取られない打ち方は身に付けている」と本人と、トレー ナーが語っていた。 門外漢ながら想像すると、同じ軌道でのカウンターの取り合いで、スピード では絶対に負けない、ということが根底にあるのだろう。 早い決着なので、亀田某の相手のように「緩い相手ではなかったのか?」と いう声が聞こえてきそうだが、私が観た限り、相手はかなり強かった。 フィニッシュの直前、素晴らしいタイミングのジャブによるカウンターが 山中に決まった。 山中の首が大きく後ろに傾いたそのパンチは、素晴らしいものだった。 直後、山中が馬が走る前のように、前足の右足を後ろに蹴る様な動作をした が、ホンの1回なので、リングの滑り具合を確かめたようにも思えるが、私 は「脚に来た」のではないかと思っている。私自身も同じような経験があり、 かなり自信を以って判じているのだが。 エンジンが掛る前に倒されてしまったニエベスだが、いい選手である。 会場には亀田兄弟のひとりが観戦しており、試合後、山中は好感の持てる 素っ頓狂な高い声で「統一戦で日本を盛り上げましょう」とリップサービス を披露したが、30歳になっている山中には、亀田なんて似非ボクサーを 相手にせずに、本格的なボクシングを見せ続けて欲しい。 彼のハイレベルのカウンターは、相手もKOを狙ってくる鋭いパンチを打つ 心技を持ったボクサーでなければならないだろう。
2013/08/13
コメント(0)
うちの稽古における「約束組手」は、段階的に「現実」を盛り込み、 使える技術と使えない技術を選別していく、と以前書いた。 このところの稽古でも、ミットのように自身を追い込む訓練と併行して、 約束組手をしっかりこなすようにしている。 上記の「現実」とは、巷によくある約束組手のように、攻撃側が技を出し たらそのままボ~ッと静止し、相手の反撃を待ってあげる、という非現実を 排除していく、ということである。 もちろん、初心の段階では、フィクショナルや約束組手を行うが、技の大要 を掴んだら、なるべく早く現実を盛り込むようにしている。 このところ、メンバーのレベルが上がり、現実を盛り込むと、使える技術が どんどん少なくなって来ている。 これは良い傾向である。 ボクシングやムエタイを観ていても、一流どころの技術は、驚くほどシンプ ルである。 それに引き換え、空手、拳法、合気道などの武道系は、気をつけないと、 どんどん技が横に増えていく。 もちろん、趣味としてはそれも楽しいのだが、万一に備えるのも武道の特質 である故「現実」は見据えなければならない。 このところ、メンバー同士の約束組手の中の瞬間が、まさに「実戦」のひと コマを再現することがある。 相手の突きを呼び込み、顔を触れ合うような距離で肘を顔面に返そうとして いる受け側に、攻撃側の金的への膝蹴りが、同時に行われている、などであ り、横で観ていてニヤニヤしてしまう。 この稽古スタイルは、なかなか効果的であるようである。
2013/08/11
コメント(0)
月曜日の稽古。長期の休みが入る8月は稽古日も少なくなる。 ある程度のレベルになってきたメンバーには、本当は休みを利用して 各自の課題を克服すべく、徹底的な量的訓練に励んで欲しいところだが、 家族を持っているものもおり、中々、難しいようである。 過去、件の最年長メンバーは、毎週土日に各4時間程度は自主稽古に励み、 週一回の稽古で習得した内容を、確実に消化していた。 私のところに稽古に来る以前にも、ランニングからウェイトトレーニング などは趣味としており、基礎体力も申し分なかった。 それ故、技術面での習得も速く、5年も過ぎた頃には、組手ではこちらも 手を抜けないレベルになっていた。 その後は、若手の育成にもあたってもらったが、厳し過ぎるきらいはあった ものの、基本から正確に仕込んでくれたものである。 量的な訓練で身体に染み込ませた技術でなければ、他人に教えることは出来 ないのである。 型を憶えて流れを指導するようなものや、サンドバックとウェイトトレー ニングが主体の空手では、徹底した量的訓練を土台にした、高精度の基本 などはあまり必要ない。 そして、技術的に徹底して突き詰めて稽古している場合でも、全てにおいて 良い意味で己の技に疑いを持ち、日々検証することが必要なのである。
2013/08/05
コメント(0)
大酒飲みのクセに、いや、だからこそ、食事には気をつけている。 カミサンも最近では、こちらがリクエストしなくても的確なメニューを 出してくれることもあり、おかげで生き永らえている(笑) この夏は、走れないのでスタミナに不安があり、毎朝の朝食前に、梅干しを 2~3個、食べるようにしている。 効用は頭に叩き込んであるのだが、普段は積極的に食べていない。というよ り、和食は元来あまり好きではないのだ。 ここひと月ほど、無理やり食している毎朝の梅干し。 効用書きどおりの効果が出ている。 ローパワー、高回数のトレーニングで明らかに筋肉が疲れなくなってきた。 乳酸を抑えるというのは、事実のようである。 ま、一時は悪役扱いだった乳酸も、最近の研究では必要性が認められてきた ようではあるが。 気になるのは塩分であるが、これは他で抑えるしかないだろう。 肝機能の改善にも効果があるようなので、健康診断前には丁度良い。
2013/08/02
コメント(0)
10年ほど前だったか、こんな涼しい夏休みがあったと記憶している。 海やプールを楽しみにしていた子どもたちだったが、あまりの涼しさに、 近所にできたラドン温泉に言った記憶がある。 今週は休みなので、例年は普段出来ないまとまった稽古に汗を流し、連休 明けの「祭り」に備えて身体を作るのだが、今回はせっかくこんなに涼しい のに、足首の故障で走れないのは残念である。 その分、上半身のトレーニングに時間を割き、突きの威力・スピードに磨き をかけることをテーマとした。 同時に体重をこれ以上増やしたくないので、筋肉が増量してしまう高重量の ウェイトトレーニングは避け、軽量の負荷をかけて、数多くこなすトレーニ ングを中心に汗を流している。 故障してもサボらない、出来ることをやる。この36年、そうやって気持を 切らさないように鍛えてきた。 人間なんて弱いもので、直ぐに言い訳をしてサボってしまう。 元来が怠け者の私などは、特に気持を切らさないようにしないと、どこまで サボるか知れたものではない。
2013/08/01
コメント(0)
全1073件 (1073件中 401-450件目)