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2011.09.10

スイス中央銀行の決断－日本は柳の下の泥鰌を狙う

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テーマ：ニュース(100303)

カテゴリ： Opinion

スイス中銀が1ユーロ=1.20フランの上限目標を設定し、この目標達成の為には外貨を無制限に購入すると発表したニュースには、驚かせられました。
国際的な協調介入で無く、独自の判断ですので、ソブリンファンドが売り浴びせて頓挫する懸念もあったのですが、国益を死守する強い決意が功を奏して、短期的にスイスフラン安方向に向かいつつある様なのは、果断と言えましょうか？
スイスは日本と同じく、技術輸出立国を国是としている国ですから、スイスフラン高方向で、輸出低迷となりますと立ち行かなり、坐して死を待つ訳には行かないと言うことなのでしょう。

それにしましても、単独介入では無く、外貨の無制限購入と言う前代未聞の政策、国際協調では解決しにくい現況に一石を投じたものと考えています。

日本円は、スイスフランよりも国際的に影響の大きい立場にありますが、震災復興には、円安方向で輸出振興が必須です。
しかしながら、案に相違して歴史的な円高状況にあって、国際的な日本バッシングに遭遇しているだとさえ思うのです。

スイス国の様な果断は望めませんが、日本当局が数日中に単独介入に踏み切る可能性があるとの観測が高まっている様です。

1日の下げ幅として過去最大となる見込みで、スイス中央銀行（SNB）がフラン相場の目標を設定したことで売りが膨らんだ。

スイス中銀はスイスフランに1ユーロ=1.20フランの上限目標を設定し、この目標を達成するために外貨を無制限に購入すると発表した。これを受けてドルも対スイスフランで9.6%の大幅高となった。
世界の金融市場が混乱するなか、投資家は数少ない安全資産の1つとされるスイスフランに資金を投入しており、スイス当局者は、スイスフランの上昇が輸出主導型の同国経済に打撃を与えるとの懸念を高めている。
「中央銀行が自国通貨高を望んでいないことを表明した時は、それに逆らうのは一般的に良い案ではない。今日の取引はそれを思い起こさせるものだ」と指摘する向きもある。
多くのアナリストは、ユーロ圏ソブリン債務危機からの逃避先としてスイスフランを依然求める投資家に恐怖心を植え付けたと指摘している。ただ、スイス中銀が1ユーロ=1.20フランの上限目標に相場を維持できるかどうかは、ユーロ圏の状況の今後の動向に大きく左右されるとみられる。

ドルも9.4%高の0.86150スイスフランと、4営業日続落に終止符を打っている。

ドル/円は1.0%高の77.690円。スイス中銀の措置を追い風に日本の当局が数日中に介入に踏み切る可能性があるとの観測が高まった。

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