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2017.04.16

卓球日本の復活は女子から－平野選手の快挙

テーマ：気になったニュース(30458)

カテゴリ： Opinion

世界ランク11位で全日本女王の平野美宇選手が、アジア選手権女子シングルス決勝で陳夢を破り初優勝しました。日本勢の優勝は1974年枝野とみえ、1996年小山ちれに続いて3人目とのことですが、小山選手は中国からの帰化選手ですので、日本生まれの日本人としては43年ぶりの快挙でした。

昔、荻村伊智朗（1932～1994）と言う名選手がいて、ペンホルダーと言う特異なグリップを用いて1953年に全日本選手権に優勝すると、1954年のイギリスウェンブリー及び1956年の東京で行われた世界卓球選手権で優勝、シングルス・ダブルス・混合ダブルス・団体あわせて12のタイトルを獲得することで、世界を席捲しました。
引退後には卓球協会常任理事となり、中国やスウェーデンへの指導など国際的な卓球の普及に努め、後藤会長と共に1970年に訪中して周恩来とも会談し、1971年の世界卓球選手権名古屋大会への中国復帰に尽力し、中国は「前陣速攻」と言う戦法を開発して世界を制覇して行くのですから、彼の中国卓球界への功績は大きいのです。

肝心の日本勢は、中国の戦法に太刀打ち出来ずに低迷を続けたのですが、平野選手の速攻戦法による快挙で、卓球日本の復活に光が当り始めた様な気がします！

完全アウェーの本場・中国で与えたインパクトは計り知れない。国際卓球連盟は公式サイトで「“ハリケーン・ヒラノ”のスピードは中国人選手を置き去りにした」と伝え、新華社も「中国がアジア選手権で独占していた女子シングルスのチャンピオンの座を奪われた」と報じた。中国の孔令輝監督も「世界選手権までに彼女の強さを研究しなければならない」とショックを露にした。

代表入りを逃した昨夏のリオ五輪は補欠として現地に同行、練習を共にしながら試合をスタンドで観戦する悔しさをバネに、昨年10月の女子W杯で日本勢として初めてシングルスを制覇。その後は中国超級リーグに参戦して経験を積み、今年1月の全日本選手権では史上最年少Vと成長が止まらない。

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