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2023.04.19

米国のEV助成－自動車産業の復権を狙う

テーマ：気になったニュース(30388)

カテゴリ： Opinion

米政府が「インフレ抑制法」（IRA）に基づき最大7500ドルを支給する補助金支給対象の電気自動車（EV）車種は、全て米国メーカーのものだけが選ばれた。韓国の現代・起亜自動車は勿論、補助金支給対象だった日本とドイツのメーカーのEVも除外されました。

米国企業だけが補助金対象に選ばれたのは、米国の近未来の自動車産業育成と言う目標が透けて見えます。
ガソリン自動車では、今や日独で市場を支配して、往時世界を席巻した米国は見る影もありませんので、EVでは先ず米国国内でのシェアを高め、販売量拡大に依るコストダウンに依って日独の追随を許さない思惑が観てとれますが、国民の税金を使った補助金が永遠に続くとも思えませんし、果たして思惑通りにシナリオが進むのか甚だ疑問に思えます。

選定内容を見ると、テスラとGMが最大の恩恵を受ける。販売台数の多いテスラのモデル3とモデルYの6車種の内、1台だけが3750ドル支給対象、残りの5台は補助金全額である7500ドル支給対象となった。GMは低価格車両であるシボレーボルト、今年販売を開始する予定のスポーツ用多目的車（SUV）およびピックアップトラックが補助金全額支給対象に選ばれた。キャデラックのリリックも7500ドル支給対象だ。
フォードはピックアップトラックのF-150ライトニング系列の2車種が7500ドル、他の3車種は3750ドルが支給される。
プラグインハイブリッド車も、クライスラーのパシフィカなど米国メーカーの6車種だけが3750～7500ドルの補助金支給対象に選ばれた。

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