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On ne joue pas au ping-pong depuis deux semaines. A cause de cela, j'ai peine a taper ce journal…H. allait a Hokkaido pour participer a la fete de mariage de son amie, et P. etait occupe des affaires diverses.Moi, j'etais libre completement. Mais ce n'est pas pareil que je n'aie rien a faire. Chez moi, en prenant un cafe, je me suis apercu que des tas des choses m'entournaient. Il me fallait preparer le cours de litterature francaise, et puis faire un projet du 25 fevrier. Ah, je dois ecrire un rubrique du Colonel Chabert de Balzac. Cette nouvelle est pleine de mots speciaux, elle m'ennuie…Euh, qu'est-ce que j'ai fini pendant un jour ? Je ne sais pas. Finalement, je n'etais presse que dans mon coeur…
2006.01.29
前学期は、マルグリット・デュラス『ロル・V・シュタインの歓喜』。その前は、ジャン=ポール・サルトル『嘔吐』。これらに共通していたのは、仏語の単語そのものはそれほど難しくないのに意味がなかなか把握できない、という傾向だった。 どちらも邦訳を購入し、平行して読んだのだが、仏語→日本語の変換がなされただけで、難しさは変わらない、という印象だった。 今学期の『シャベール大佐』はその逆だ。一度も見たことのない綴りが頻出する。私の語彙レベルでは到底解読は無理。また、仏和辞書で単語を探し当てたとしても、こんなの誰が使うんだろう?と首を傾げたくなるような、マイナーなものであることが多い。 ところが邦訳を手に取ると、スラスラと音が出るほど快調に読み進められる。そして、邦訳を読んだ後にオリジナルの仏語版を読むと、なーんだ、それほど難しいこと書いてなかったじゃーん、と肩透かしを喰らった気分になるのだ。 日本語で読んでも理解できないとなると、キレイサッパリあきらめて講義に集中できたりするのだが、なまじっか邦訳というガイドブックに頼れることを知ってしまうと、「わからなくなったら、アレを読めばいいんだ」という意識になってしまい、頑張って読もう・理解しよう、というサバイバルな気持ちが働かなくなる。 こんな緩んだ精神状態なので、昼飯に何を食べるか真剣に考えたり妄想に耽ったりで、講義に対して注意散漫になっているのが実状だ。 そんな中でも、記憶に残っていることを1件。 デルヴィルは期せずしてフェロー夫人のひそかな 傷に指を触れ、彼女をむしばんでいる癌の患部に 手をさし入れたのだ。彼は、小ぎれいな冬期用の 食堂に招じ入れられた。夫人は、鉄のとまり木の ついた柱に鎖でつながれた猿と戯れながら朝食を 食べているところだった。 (川口・石井訳『シャベール大佐』P.95) 邦訳では、この部分に注はない。一方、folio盤では次のような注が記載されている。 Le snobisme de 1831-1832 avait mis ces animaux à la mode. (『Le Colonel Chabert』p.120) 1831-1832年、スノッブのあいだでこうした動物が流行 した。 (拙訳) 『シャベール大佐』の時代設定は、ルイ18世の治世・1814~1824年である。つまり10年ほど後の流行が、誤って先取りされてしまっているわけだ。 つまり、これはアナクロニスム=時代錯誤。ベン・ハー(Ben-Hur;R.先生は「ベニュー」と発音された。それじゃ、我々はわかりませんって…)で、腕時計をした俳優が出てくるようなもんですね、とR.先生から解説。 ふむふむ。 1月7日の日記を読み返すと、「19世紀初めのパリの雰囲気が、私のような鈍感な読者にも十分伝わってくる。」と私は書いている。 しかし、鵜呑みは禁物。バルザックの記述が史実そのものなのかは、当然ながら、一読しただけではわからない…
2006.01.28
いろんなパターンがあるバトン。 こんなのを見つけた(ご協力:雲丹女様)。面白いので、回答してみよう。1.いちばん愛する名曲は? 難しい…世良公則&ツイスト「銃爪」、だろうか? この時代の世良公則が歌っているものは、全般的に好き。「あんたのバラード」「宿無し」など。2.いちばん好きな日本のアーティストは誰? キャロル。永ちゃんは、絶対キャロルの頃が良い。3.とにかくこのメロディにやられたという曲は? 松崎しげる「愛のメモリー」。今聴いてもジーンとくる。4.とにかく詞が大好きという曲は? ダウンタウン・ブギウギ・バンド「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」。 阿木燿子の歌詞は、好きなものが多い。水谷豊「カリフォルニア・コネクション」とか、菅原文太・愛川欽也「一番星ブルース」とか。5.侮れないカップリング曲は? 特に思いつかず。 6.一生の愛聴盤にしたい!!アルバムは? 特に思いつかず。7.曲を聴いて涙したことがある?あればその曲も。 八神純子「みずいろの雨」。涙は出ないが、何度聴いても素晴らしい曲だと思う。 8.友人の結婚式に1曲歌ってくれと言われました。 西城秀樹「ヤングマン」9.カラオケでよく歌うアニメソングは? 歌わない。10.バトンをまわす人 ご興味ある方は、どうぞ。
2006.01.27
IFJTにて、R.先生の講義。第3回。 このところ、勤務先の仕事はそれほど忙しくないのに、ゆっくり本を読んでいられない。 理由は、わかっている。楽天ブログやらmixiなど、PCを用いたネットワーク・コミュニケーションに費やす時間が多くなってきているからだ。 私はもともと、文章を書くのが嫌いではない。だから、自分で記事を書いたり、他人が書いたものにコメントを入れたりするのに、ついつい夢中になってしまうことがある。そんなことをしているうちに、2時間や3時間はすぐに過ぎてしまう。こんなことだから、本を読む時間がなくなる。 最近、ある興味深い話を読んだ。何で読んだのか忘れたが、このところ文字を読むといったらPC上ばかりなので、おそらくYahooか何かのニュースだったに違いない。 「朝起きて我慢しなければならないとしたら、コーヒーとインターネット、どちらですか?」多かった答えは、コーヒー。つまり、インターネットの方がコーヒーより中毒性が高い、というわけである。 ううむ、確かに。私が毎朝一番最初にやることは、PCの電源を入れることである。このブログを始めとして、コメントやメッセージが入っていないかチェックするのは、欠かせない行動である。 では、朝起きてすぐに本を読みたいか?そんな気には、絶対ならない。 …これでは本を読む時間がなくなるのも、当たり前だ。 長い前置きになったが、何を言いたいのか? 予習ができないため講義にも集中できず、ブログにもいいことが書けない、ではその元凶は?よく考えてみると、実はそのブログ自体だった、という皮肉な話… この日の講義、全体的に集中できなかった。頭の中は、このことでいっぱいだったから。窓の外の雪が気になる。こんなにザンザン降ったら、夕方にはどうなるやら。心配で心配で仕方がない。 そんな中で、印象に残った話がひとつ。 代訴人デルヴィルが、依頼人のシャベール大佐を訪ねる場面。代訴人が目指すのは、パリ郊外フォーブール・サン=マルソーのプチ・バンキエ街にある牛乳商ヴィルニオーの家である。 デルヴィルは、その近くまで来ると歩いて 依頼人をたずねて行かなければならなかっ た。馭者が舗装されていない道に入るのは いやだというし、二輪馬車の車輪には轍の 跡が少々深すぎたからである。あたりを見 回して代訴人は、この街路が大通りに隣接 するあたりで、人骨を土でつないだ二つの 土塀のあいだに、柔らかい切石の粗末な二 本の門柱を見つけた。 (川口・石井訳『シャベール大佐』P.64) 人骨を土でつないだ二つの土塀。なにやら物騒である。R.先生によれば、これはパリの歴史の産物とのこと。 時は18世紀後半。たくさんの人々の亡骸が葬られ蓄積されたパリの墓地は飽和状態となり、伝染病の温床となった。そこで、1785年11月9日の法令にはその廃止と移設がうたわれた。 墓地の廃止と移設。そこから出てくるものといえば、骨である。都市部では、石などの資材は入手しづらく、ザクザク出てくる骨を使う方が合理的… 建築・建設関連の専門用語だと思うが、セメントに混ぜる砂利のことを「骨材」と呼ぶ。人骨の骨材。まったく頭がクラクラする話である。 ちなみに、この移設の際に綺麗に整理されたものが、カタコンブとして残っている、とのこと。 合掌。
2006.01.21
東京・中野のNOAH'S CAFEさんの古書イベント、NOAH'S CAFE USED BOOK STORE。 古書販売と一緒に何か…そんじゃ、いちばん簡単にできそうな朗読でもやってみよっか~、という本当に軽い気持ちでスタートした「朗読の悦び」。そのpart2を開催した。 東京では雪になり、けっこうな積もり具合になったが、それでもお客さんがたくさんいらっしゃった。 太宰治の「犯人」を朗読してみたり、寺山修司作詞の「かもめ」を浅川マキ、カルメン・マキ、夏木マリで聴き比べてみたり… そうこうしているうちに、お客さんからコメントが出てくる。「犯人」は志賀直哉に散々にけなされて…というエピソード。少しお話をしてみると、かなり太宰に詳しい方。こんな草イベントに、しかも雪の中を、と感激。 寺山修司の「初恋地獄篇」は、なぜか20代前半のお客さんたちにひっぱりダコ。CDを回し始めた途端、ジャケット見せてください!の声がかかった。 本や文学をネタにしたイベントで、こんなにも反響があるのか!企画した私がびっくりしていた。 嬉しかったのは、パフォーマンスをするためにお越しになったお客さんがいたこと。 自作の詩「朝日の差す部屋」を朗読してくれた、詩人アキヒトさん。 「Mama's in the kitchen」「Hold on to your man」を演奏してくれたMo'letsのメンバー。 この場を借りて、改めて拍手を贈りたい。 それから、今回は旅の本屋大陸堂さんが古書販売で参加。 なんと150冊ほどの売りダマをご用意しており、こんな重いのを良くここまで、と絶句。しかもセレクトが大変良い。ライバル…koike books も負けていられないぞ。 何はともあれ、このイベントはNOAH'S CAFEさんあってのこと。感謝。 さらにありがたいことに、次回2月下旬で、とのお話をいただいた。 また頑張ろう。 ※当日の内容については、こちらをご覧ください。 ※写真提供;旅の本屋大陸堂様
2006.01.21
昨年の12月10日に、「朗読の悦び」という題で本の朗読会を開いた。 私の予想は、片手で収まる数のお客さんたちとホノボノ…というものであった。しかしいざ開始してみると、その倍くらいの数の方々がお越しになった。さらに、「おもしろいイベント」との評価も何件かいただき、感激した。 ということで、「朗読の悦び part2」を企画。1月21日(土)に開催する。 このpart2 では、朗読に音楽の要素をプラスしてみようと思い、詩(詞)がイケてる歌を集めた小コーナーを設け、朗読と絡めてみる。一例として、寺山修司が作詞した「かもめ」。1月2日の日記にも書いたが、寺山の生誕70年(1935年12月10日生まれ)も引っ掛けて…などなど。 そんなことを考えているうちに、「参加して本を朗読したい、自作の詩を披露したい」というアクティブな参加表明も、何件か頂戴した。 これは企画者として、とても嬉しい。いろんな人が集まった、色彩豊かなイベント。私の理想に、どんどん近づいてきている。 koike booksに行ったら、何か楽しいことがある、という風になったら最高だ。 昨年の夏、自宅の棚から本を持ち出し、井の頭公園でビニールシートを広げて実験を開始した koike books 。まだまだ試行錯誤と暗中模索は続く…
2006.01.19
Mes nouvelles surfaces ( rubbers ) ne m'ont pas aide. La semaine derniere, je les avais achetees. Pendant 8 jours, je revais de battre H..La realite est severe, c'est vrai. Notre reine ne me permettait pas de gagner…Un hit & run. Reine H. nous a quitte apres le ping-pong. Elle n'a rien explique. Ou est-ce qu'elle irait ? Qu'est-ce qu'elle ferait ? P. et moi discutions ces points en dejeunant dans un restaurant chinois.Finalement, elle sortait avec un homme…? Dieu le sait.
2006.01.15
IFJTにて、R.先生の講義。第2回。 バルザックについては、詳しいことをあまり知らない。しかし、文学史や歴史の本では何かにつけてその名前を目にする。それもそのはず、非常に多産な作家だったようだ。ある本では、このように紹介がなされている。 小説家。トゥール生まれ。本名オノレ・バルザック。 劇作家を志すも挫折。印刷・出版事業を起こしたが、 これも失敗する。以後負債を抱えながら数多くの小説 を執筆。(中略) フランス社会の雄渾な一大絵巻を成し、レアリスム小 説の偉大な達成と謳われる。 (『世界の歴史と文化 フランス』新潮社 1993/ 付録「人物辞典 フランスの400人」より) 要するにバルザックは、商売に失敗して借金を抱え、食いつなぐために書きまくった、ということのようだ。その労苦の足跡が、私たちの世に残されているわけだ。 「フランス社会の雄渾な一大絵巻」と言われるだけあり、『シャベール大佐』でもバルザックの人物描写はかなり手が込んでいる。 ナポレオン率いるフランス軍とプロイセン・ロシア連合軍が激しくぶつかった、アイラウの戦い。そこで大きな傷を負い、戦死者として埋葬までされてしまったシャベール大佐。死体が幾重にも折り重なる穴から這い上がったものの、この世から去ったことになっている彼には、何の拠り所も財産もない。待っていたのは、極度の貧困以外になかった… この大佐を見た法律事務所の三等書記が、事細かにこんなことを言う。 「あの爺さんが着ているような、すりきれて、油でべと べとし、裾のぼろぼろになった馭者外套がぴったりくる のは玄関番以外にないからな。あんたがたには、踵がつ ぶれて水がしみこむあの長靴も、ワイシャツの代りをし ているあの首巻(クラヴァット)も目に入らなかったの ですか?あいつは橋の下で寝たに違いない」 (川口・石井訳『シャベール大佐』P.20) ところで、引用文の中にある「クラヴァット cravate」という言葉。ご存知の方も多いと思うが、ネクタイのことである。 講義でR.先生が、「クラヴァットの語源は、クロアチア人(フランスでは Croate)なんですよ」と話された。もともとクロアチア人が身につけていたものがフランスで一般的になり…という内容であった。 これを面白く感じたので、もう少し調べてみようと思い、自宅でサーチエンジンを使ってcravateを検索してみた。すると、こんなものにぶつかった。仏のクロアチア大使館のページである。 どうやら、ルイ13世~ルイ14世の時代にクロアチア人騎兵たちが首に巻きつけていた布が、我々が身につけるネクタイの起源のようだ。 承前のクロアチア大使館のページ、仏=クロアチア関係のほか、興味深い話題がたくさん出ていてけっこう楽しい。 でも、こんなのを見て横道に逸れていないで、来週の予習をしっかりしないとな…
2006.01.14
08:00起床。 午前中は、PCにかかりきり。 このブログでのコメントやmixiでのコメント、それから21日(土)の朗読イベントに関するお問い合わせに対応。あれこれ書いているうちに、早くも昼時に。 三鷹のフォスフォレッセンスさんへ向かう。太宰治が好きで三鷹にお店を構えたDさんが営む、小さいながらも居心地の良い古本カフェだ。古書2冊購入。ついでに昼食も。スパゲティ、ケーキ、コーヒー。 21日に太宰作品を取り上げながら、このお店もちょっと紹介しようと思い、ショップカードとみたか太宰の会発行の「ひとり文学する 太宰マップ」をいただく。 どうせここまで来たからと思い、禅林寺に寄る。目的はもちろん、太宰のお墓参りだ。 お墓で思い出した。群馬の叔父が亡くなったのが、昨年の1月だった。正月にも帰省しなかったし、今月中には一度行こう。 西荻窪へ向かう。ネット上である方から紹介された古書店、興居島屋(ごごしまや)さんを訪問。絵画、写真など美術関連の古書が豊富。絵本も。いや、全般的に品揃えが豊富。 ジャン=アンリ・マルレ絵/ベルティエ・ド・ゾヴィニー文 鹿島茂訳『タブロー・ド・パリ バルザックの時代の日常生活』が、あった。IFJTの講義内容に近いので、思わず手が伸びた。しかし、値段が予想より少し高かったため、ぐっとガマン。 店主のIさんは、グラフィック関連のお仕事もされており、書籍の表紙なども制作する予定、とのこと。店内には、Iさんが手がけたポスターなども展示されており、それらが醸し出す雰囲気がすごく良い。 もう10年ほどお店を続けられているとのことで、中央線沿線の古書事情にもかなりお詳しかった。見習いたい! 中野のロック系アパレルのショップ、オルタナティヴ・クロージングを訪問。このお店では、太宰や芥川や中也のTシャツを制作・販売しており、強烈な個性を放っている(私も太宰と中也を1枚ずつ持っている)。 21日のイベントのことをお話したところ、店長のHさんが興味を持たれ、「何か、リンクしてやってみましょうか」ということになった。とりあえず、朗読会にはTシャツをお借りして展示してみよう。 夜になって、近所のビアバー・Zさんへ出向く。 14日(土)に群馬生まれの人を集めて、「上毛かるた」の会を開く。その後、Zさんで懇親会というわけだ。7~8名、席の予約をお願いした。 参加者数がひとケタに収まってしまいそうで、正直言って少し悔しい。とはいえ、かるたの会というだけで、人が集まるというのが、何か嬉しい。 時計を見ると、21:00になろうとしていた。やけに一日が早いなぁ…そうつぶやきながら、ビールを飲んだ。このお店で飲む、白く濁った樽出しのベルギービールは、いつもウマい…
2006.01.09
Quand j'ai rencontre dans l'escalier, Salamano etait en train d'insulter son chien. Il lui disait : >Albert Camus " L'etranger " folio 2 ; p.47J'etais completement mecontent. J'ai voulu crier comme Salamano…M. m'a battu. Pourquoi, mais pourquoi ? La veille, je n'avais pas bu. J'avais bien dormi. Ce sont mes vieux revetements ( je ne savais pas ce mot… merci, P. ) qui ont provoque ma perte. Il faut aller jeter ces trucs sans talant !Nous trois sommes alles a la boutique de ping-pong, " Kokusai-Takkyu " de Shibuya. J'ai choisi les " Sriver EL "s de Butterfly (et P. a aussi achete les meme).Renouveller ma raquette, ca m'emmenera a une nouvelle victoire, certainement !Alors, comment allez-vous, Reine H.?…
2006.01.08
この日から、東京日仏学院(L'Institut Franco-Japonais de Tokyo;以後IFJTと略す)でR.先生の講義が始まった。 今学期は5回シリーズで、バルザック Balzacの『シャベール大佐 Le Colonel Chabert』が取り上げられる。 講義のテキストは、『Le Colonel Chabert』folio classique 3298 1999。これに加えて、個人的に邦訳版を購入した。オノレ・ド・バルザック 川口篤・石井晴一訳『バルザック選集―1 シャベール大佐』東京創元社 1995 である。 この作品は、19世紀初めの第一帝政~王政復古の時代を題材にしているらしい。 R.先生は、教室のホワイト・ボードに“Révolution” “Empire” “Restauration”と書きながら、大まかな時代背景の説明をされた。為政者の交代や、旧体制から新しい社会構造への移行…フランスのような《復古》はなかったにせよ、状況的には日本の明治維新に近かったのだろうか?などと想像しながら、話に耳を傾けた。 先学期のデュラス『ロル・V・シュタインの歓喜』や、先々学期のサルトル『嘔吐』に比較すると、かなり理解しやすい本だな、と感じる。登場人物の特徴や場景に関する記述が細やかで、それだけに難しい言葉も頻発するが、場面を想い描くことは容易だ。さらに、folio版も邦訳版も情報量の多い注釈が、各所に付けられている。19世紀初めのパリの雰囲気が、私のような鈍感な読者にも十分伝わってくる。 ところで、この『シャベール大佐』の冒頭部分に、saute-ruisseaux(=小川越え)という言葉が出てくる。邦訳版では、「見習書生」と訳出され、「小川を跳び越えながら走り回るの意」と注が当てられている。この「見習書生」の特徴・職務は、次のようなものである。 …十三、四歳の少年で、どこの法律事務所でも 主席書記に直属し、執達吏のところへ令状を持 って行ったり、裁判所へ請願書を届けたりする かたわら、首席書記のお使いから、恋文のつけ 届けまでつとめる役回りである。 (川口・石井訳『シャベール大佐』P.8) そこで思い出されるのが、この本だ。アラン・コルバン 山田登世子・鹿島茂訳『においの歴史 嗅覚と社会的想像力』新評論 1988。 この巻頭には、数ページにわたって絵画や版画、写真などが掲載されている。最初のページに、筋骨たくましい男が着飾った若い女を背負って川の中を進んでいる図(銅版画か?)が出ており、次のような短い解説が添えられている。 パリの舗石の上には真っ黒な有機性の泥がたま り、大雨が降ると路央下水溝が氾濫して、「渡 し屋」が活躍した。 (山田・鹿島訳『においの歴史』口絵p.1) さらにその図の上には、セーヌ川とノートルダム聖堂が描かれた絵画があり、こちらの解説は、こうだ。 19世紀の中頃まで、セーヌ河にはパリのあらゆ る汚物が流れこみ、土手は耐えがたい悪臭を発 していた。 (山田・鹿島訳『においの歴史』口絵p.1) この『においの歴史』によれば、18世紀後半~19世紀前半のフランス、特にパリは悪臭が酷く、不潔極まりない状態であったそうだ。実際、この衛生状態の悪さが起爆剤となり、1832年にはコレラが大流行したらしい。 現代の我々が想い描く花の都・パリとは全く違う、腐敗と汚濁に満たされたパリ… ドロドロと汚物が流れる、危険なまでに不潔なパリの街中へ。使い走りとして飛び出して行く見習書生たちは、まさにsaute-ruisseauxである。 今回は、このあたりで。
2006.01.07
たまには、日記らしい日記でもと思って、こんなタイトルをつけた。荷風の『断腸亭日乗』にあやかろうと思ったのだが… 06:00起床。 寺山修司『書を捨てよ、町に出よう』(レンタルDVD)。今まで寺山の映画を一本も観たことがなかった、と公言するのはちょっと恥ずかしいと思うのは、なぜだろう。 それにしても、パワーがある映画だ。特に、言葉のパワーが強烈。映像に織り込まれる言葉、音声になって発せられる言葉…どちらもグサグサ突き刺さってきた。20年早く観ていたら、オレもこんな映画を撮ってやる、と自分に誓ったに違いない。 中平康『月曜日のユカ』(レンタルDVD)。途中まで。主演の加賀まりこの生意気な可愛らしさが良い。 ジョギング。JRのC.線沿いに西へ向かって走る。K.、A.を通過。今まで到達したことのないO.を目指す。思いのほか、早く到着。所要時間約30分だった。 O.には、映画サークル時代の友人・T.君がかつて住んでいた。彼は元気だろうか?などとボンヤリ考えた。休みの日はなぜ、昔のことや古い友人のことを頻繁に思い出すのだろう。 駅伝のような往路走行は体力的に無理と思い、C.線でN.まで戻る。次はN.-O.、さらにC.線のビッグタウン・K.を目指したい。 昼食は近所のスパゲティ屋さん。前菜で出てきたチーズの味噌漬けとシュークルートがとてもウマい。思わずビールを注文したくなったが、ガマン・ガマン・ガマン。せっかくO.までジョギングしたのだから。 S.-S.線のA.-Y.駅からS.に向かう。S.は、JRで行くよりもS.-S.で行くほうが好きだ。駅前がすぐ歓楽街・K町になっているのが、いいのだ。 まだ明るいので、百貨店・I.へ向かう。バーゲンで、すさまじい人出。しかし、苦にならない。これを見にきたのだから。百貨店、特にS.のI.は、高級志向のお客さんが多くて、見ていてとても面白いのだ。 何も買わない。いや、何も買えない。紳士服売り場のワイシャツは、私がいつも買っているものの4倍の値札が付いていた。しかも、Saleという文字入りで。 S.のディスク・ユニオンに寄る。LP『浅川マキの世界』を難なく見つける。ラッキー!昨日の日記に書いた、寺山作詞の「かもめ」が、これに収録されいている。 ふと思いついて、N.駅南口の百貨店・M.の本店へ行く。屋上へ直行。やはり、ここは良い。夕焼けとそこに浮かぶ富士山がとても綺麗で、思わず笑顔になった。 近所の100円ショップで小型の土鍋を1個購入し、ご飯を炊く。思った以上にうまくできあがった。 今日は、なかなかいい一日だ。 現在、21:00を少々経過したところ。やらなければ・やらなければ、とずっと思っていた出勤用のワイシャツのアイロンがけと、同じく出勤用の黒革靴の磨き作業は、相変わらず未着手だ。急に気分が重くなった…
2006.01.03
※読者の皆様 いつもコイケランドをご覧くださいまして、誠にありがとうございます。 本年も宜しくお願い申し上げます。------------------------------------------------ さて、のんびり年末・年始の休みを満喫したいところだが、自分が主催する1月21日(土)のイベントが気になって落ち着かない。 第1部の朗読に関しては、早々に太宰の短編「犯人」に決めてしまったので、あとは練習をするだけだ。 気になっているのは、「詩(詞)の悦び」とタイトルをつけた第2部である。何を取り上げようか…イベントの告知をupしたとき、既にある程度目星はつけていた。だが、いざそれを人前で紹介することを想像してみると、自分だけが面白がっているような後ろめたさがどんどん膨らんでしまう。 例えば、である。私は阿木燿子が作った歌詞がけっこう好きなのだが、そのデビュー作「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」。これを読み上げたら、確かに私自身はいい気分だろう。 一寸前なら憶えちゃいるが/一年前だとチト判らねェなあ/髪の長い女だって/ここにゃ沢山いるからねェ/ワルイなあ 他をあたってくれよ/…アンタ あの娘の何なのさ やっぱカッコいい!バイク時代の革ジャンあるし、レイバンあるし!ものまねもヤッちまうか!いやしかし、これをkoike booksとして扱うことに意味があるのか??オレは楽しいからいいけど… と、そんなアホなことを考えながら、近所の食堂に入った。 普段私は新聞をほとんど読まないのだが、このときは何となくお店に置いてあったのを手にとった。読んでいると、ある人物の生誕70周年、という記事が目に入った。 おおお!これ、これだ。これでいこう! 私の口には、早くも次の歌詞が浮かんできていた。 おいらが恋した女は港町のあばずれ/いつもドアを開けたままで着替えして/男達の気をひく浮気女/かもめかもめ笑っておくれ よし。とりあえず、いいネタがひとつ見つかった。良かった。 で、この歌詞を作った人は…
2006.01.02
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