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昨日は京都市内の大型スーパーで、あごだし鍋のデモ。 9月下旬にしては気温が高い日だったのに、ハイペースで試食が出た。 お客様数も多かったしね。 増税を直前に控えているせいかしら。 お客様が下げているカゴを見ると、トイレットペーパーだとかティシュだとか紙おむつだとか、いわゆる日用品がぎっしりと入っていることがほとんど。 消費税が8%から10%に上がる前に買いだめしているのだろうね。 気持ちはわかるものの、、、ここで、少し考えて欲しい。 上にあげたような消耗品なら、遅かれ速かれ必ず使う品目なので、買いだめしてもソンはないと思う。 これが、鍋やらシャツやら文具やらの非消耗品だったら、どうかな? かつての記事で私が提唱した「家庭の棚卸し」(要は「あるものリスト」の作成)を実践したら、 「鍋だけでもこんなに! じゃ、このうちのどれかを天ぷら鍋専用にしたら、別に(天ぷら鍋を)買わなくてもいいわ」 だの、 「私ってこんなに服持ちだったのね。コーディネイトを工夫したら、今は買い足さなくても何とかなるかも」 だの、 「おっ、こんなところにまた新しいままのノートがあったぞ。これで、未使用ノート何冊目だ?」 だの、、、ということになり、購入のための財布を開く必要がないから確実に節約になるし、しかも、その時点で「売るもの」「捨てるもの」とわけることも出来て、モノの整理整頓にもなる。 「家庭の棚卸し」。 本気で、一度実践されてはいかがだろう? 写真は、今年の敬老の日に1番上の孫から届いたハガキ。
2019.09.30
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人間はなぜモノに執着するのか? その前に、あなたは、こんな趣旨の文章を読んだことはないか。 「ほんの70年くらい前まで、先進国とされる国々ですら、食べ物に困っている人は大勢いた。 有史以来、ごく一部の特権階級を除き、人間は飢餓との闘いに明け暮れていたのだ。 闘いは辛い。 辛いぶん、強烈なインパクトを持って脳に働きかけ、潜在意識として記憶に残る。 これが、子や孫、曾孫、その次も、、、と何代も続くうち、遺伝子に飢餓への恐怖心が刷り込まれ、現在に残っている。 だから、人間は、ちょっとやそっとダイエットしたところで、なかなか痩せないのだ」。 このお説。きっと真実だろう。 同時に、人間がモノに執着するのも、結局はこれと似た理由だろう。 やはり、ほんの数十年前まで、特権階級以外の人間は本当にモノを持っていなかったからねえ。 モノがないことへの恐怖心も遺伝子に刷り込まれてしまったのだろうね。 写真は、1番上の孫と真ん中の孫。 背景から、いかに室内にモノが溢れているか、わかっていただけると思う。 こんな小さなうちから、整理整頓を心がけねばならなくなったほど、今の世では、かえって「持たない」、そして「買わない」勇気が必要とされている。
2019.09.28
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接客業は素晴らしいの続き。 ネット友の1人の話である。 彼女は、ネットの某サークルで知り合った当初、家庭内に強いストレスを抱えており、医者に睡眠薬を処方してもらっても眠れないほど憔悴していた。 とは言え、日々成長する子どもたちのことを考えたら、いつまでもダウンしているわけにはいかない。 そこのネットサークルのメンバーたちのアドバイスや励ましもあり、子どもたちとの新しい生活に踏み切った。 子持ちのシングルマザーに、社会は決して温かくない。 名門大学を卒業して結婚前は名の知れた企業に勤めていた彼女でも、正社員として雇ってくれるところはどこにもなく、取り敢えずはパートを二つ掛け持ちし、土日や祝日には宣伝販売の仕事を入れて、稼いだ。 その後、旅館に正社員で就職。 そこでの仕事は、学生時代の専攻、結婚前の仕事、専業主婦時代の習い事、すべてが役立つ接客業。 「お客様に教えられたり、勇気づけられたり、気づかせてもらったり、、、この仕事に就いてよかったと、心より思った」。 上の子どもさんの大学卒業で京都に来た時、一緒に食事をしていて彼女は言った。 「旅館にはいろいろな人が来る。エネルギーが高い人やすごく人間が出来ている人も。お客様に育ててもらった感じ。もちろん、とんでもないお客様も来たことがあるけれど、そういうお客様は、反面教師になってくれたね」。 そうそう。同じ接客業者として、痛切にわかる。 繰り返す。 接客業は素晴らしいのだ。 人生を教えてくれる。
2019.09.28
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実は私、ただいまストレスの嵐の真っ最中。 息をするのも苦しいのに、よく立っていられるものだと、我ながら感心する。 まして、こうしてブログが書けるなんて、、、じゃなく、真実、書くことが好きと言うより、書くことがあったからこそ何とかいろいろ乗り越えることが出来たのだ。 さらに、神経が無反応なのだとか、そういうのではなく、いろいろな階層や状況の人に出会うデモンストレーター、いやその前段階のコンビニ店員という仕事に就いて、実体験を通し、 「世の中にはこんなこともある」 と知ったことも大きい。 だから、今回も動じない。 イノチを奪われるわけじゃなし、、、。 接客業は素晴らしいのだ。 人生を教えてくれる。 経歴だとか、学歴だとか、家柄だとか、夫の収入だとか、そういうことは関係なく、人間性そのものを看板する機会にも恵まれる。 みんな頑張ろうね。
2019.09.27
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繰り返す。 9月25日は、大阪北部のスーパーでこんにゃくゼリーのデモを実施。 ゼリー2袋お買い上げごとにミニバッグの景品がつく。 以前にも書いた。 断捨離だ、ミニマリズムだと、モノを持たない暮らしがもてはやされるようになった現在でも、やはり基本的に人間はモノが好き。まして、タダでもらえるとなると、それはもう大喜びだと、、、モノが仮にファイル1枚、ストラップ1個だったとしても。 今回も例にもれず。 特に高年のお客様は、 「孫が喜ぶやろ。おねえさん、2個買うわ」 とポンポン商品をかごに入れて下さる。 明らかに景品付きが効いている。 ここでハタと気づいた。 今更ながら、気づいた。 人間がモノに執着する根源的な理由。 それは、意外にも、人間が努力してもなかなか痩せない理由と共通するものだった。 次回をお楽しみに。 写真は都会のど真ん中にある畑に立つ、おしゃれなカカシさん。
2019.09.27
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5日連続勤務の最終日の9月24日。 こんにゃくゼリーのデモのために訪れた大阪府北部のスーパーで、こんな名称のカステラを見つけた。 「走れメロス」。 「人間失格」。 言うまでもない。今なお中高年女性を中心に根強い人気を誇る作家、太宰治が書いた有名な小説の題名をそのままつけたものだ。 ネット検索をかけてみたところ、太宰と同じ出身元、青森県に本社を置く工藤パンが、その生誕110周年を記念して製造したそうな。 カステラは特に好きではないけれど、名作のタイトルがつけられたカステラは、はてどんな味かなと興味をそそられ、買い求めた。 まだ食べていないものの、裏面に記載された栄養成分表を見ると、一般的なカステラよりもハイカロリーだから、うんと甘いんだろうな。 ノンシュガーの紅茶といっしょにいただくとしよう。 ともあれ、こういう企画を通し、現在は不人気とも言われる純文学の名作が若い人に知られるようになるのは、嬉しいことだね。 「走れメロス」。教科書の定番でご存知の方も多いと思う。 「人間失格」。高校1年の時に読んで、強い衝撃を受けた。 「人間失格」は、ページをめくっていると、その時のメンタル状態によっては切なくなってくるので読み返すのは現在のところは控えるが、「走れメロス」は、ぜひもう一度読みたいね。 同時に、このような極めてコアな商品に出会えるのも、この仕事に就いてよかったことの一つだ。
2019.09.26
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5日連続勤務が終わった。 涼しくなったこともあり、予想よりは疲れなかった(あくまで「予想よりは」)が、6日ぶりのオフの今日、頭にまるで鍋でも被っているような重い感触がある。 20日の西院(京都市)を皮切りに、水口(滋賀県甲賀市)、祝園(京都府相楽郡)、魚住(兵庫県明石市)、高槻(大阪府)と、どれだけの距離を移動したのかしら? 一度きちんと測ってみても悪くないかも知れない。 もっとも、その楽ではない移動行程では、それなりに興味深い発見やささやかな感動、失敗も含めたエピソードもあり、 一つ一つ、紹介していこうと思う。 写真は、23日の祝日に訪れた、兵庫県明石市の魚住駅付近でとったもの。 台風の後遺症か、やや風の強い日だった。
2019.09.25
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今日は兵庫県の明石市で仕事。台風の影響で公共交通機関が遅滞しているとの情報を得たので、いつもより40分早い目に自宅を出た。 昨日の商品。まずいとまでは言わないが、 「ついている値段のカネを出してまで欲しい ほどでもないよなあ、、、。一手間かけて自分で作ろうと思えば作れるのだし」 という感じで、売上はメーカーが示した目標額の半分。それでも、試食人数からすると5人に1人は買ってくれた購買率なので、決して悪くはない。 デモをしていて、何をどうやっても売れない時、考えられうる対応策の一つが、試食メニューの他にもう一つ、サブとしてのメニューを試食材料を使って作ることである。 例を示そう。 とあるお高い目の味噌を販売した時、試食メニューは土手煮。 ところが、この土手煮というヤツ、作るのに時間がかかる上、好き嫌いがある。 そこで私は、土手煮を作る時に使う味噌とだし、大根を使って、味噌汁も作り、サブメニューとした。 味噌そのものの味がストレートにわかる味噌汁と、味噌を使った応用編料理のこってりとした土手煮の組み合わせは絶妙で、味噌にしてはとてもよく売れた(土手煮は出来上がるとサーモスに移して保温。お客様には温かいまま提供できる)。 また、麻婆豆腐のメニューで中華だしを担当した時には、この中華だしをお湯で溶いたのをスープとしても出した。 これも、だし本来の味とそれを使った料理の味の二つがわかるので大好評を発し、商品は完売だった。 こんなケース、他にもけっこうある。 本来の試食品は作っているのだし、サブメニューもその試食材料から作っているので、ギャラを出すメーカー側にも金銭的な負担は全くない。 何より、お客様には商品そのものの味とそれを応用した味の二種類がよくわかり、かつ「2種類も食べさせてもらった」という小さな恩をお客様に売ることで、売上は確実に違ってくる。 ただし、作るデモンストレーターの負担は増えるし、そのための資材や備品の持参も必要だ。 ここいらは、個人の捉え方だろう。 写真は明石大橋。
2019.09.23
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5日連続勤務の3日目。 朝からあくびが止まらない。 そうなんだよね。 連勤の場合、真ん中あたりの日がダレると言うか、疲れを一番感じやすい。 こういう時は、昼食に奮発して少し贅沢目のランチを食べるとか、せめて食後のコーヒーをワンランクアップするとか、小さな楽しみを用意し、それでモチベーションをあげて乗り切るのが一般的なんだけれど、、、仕事が始まるや、そうも言っていられなくなった。 売れない。 とにかく売れない。 決して劣る味ではないのだが、ついている値段だけのカネを積まなくてもなあ、という感じ。 それでも、試食人数から売上高を割ったら、5人に1人以上の確率。 これは、そんなに悪い数字ではない。 と言うのは、販売業の末端に属する人間の言い訳か。 不思議なんだけれど、ゆうちょ銀行のカンポにもみられるように、保険営業を最低限の期間、体験だけして、すぐ本社の幹部に行くお偉いさんが、本当に営業現場で這いずり回ってカネを稼いでくる末端の営業マンの成契ノルマの件数や金額を決める。 なんでぇー。 現場を知らない人間が取り仕切っているから、途方も無いノルマを課すのだ。 今回の商品も、売上目標数字、とんでもないよ。 そんなに売れるかいな。 それを、仕事をとってくる派遣会社の営業もヘイヘイと受ける。 どの世界も、業界の最先端にして末端の人間がまぎれもないカネを稼いでいるのに、どうしてさして現場体験がない管理部門がエラそーに指図するのだろう?
2019.09.22
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Aちゃんとそのお母さんのように、互いの価値観の違いから姉妹母娘になれなかった母娘は、実は姉妹母娘と同じくらいいるのではないか。 特に、 「女の幸せは家庭にある」 ととらえるのが一般的な母親像だとされていた、私と同世代ないしそれ以上の年代の女性とそのお母さんにあっては。 Aちゃんに話を戻す。 男の子とサッカーに興じていても 「お嫁に行けないよ」 と怒っていたほどのお母さんだから、服装や持ち物、趣味、交友関係などにもうるさく、当然(?)、進路にも口を出してきた。 理数系の得意なAちゃんが大学で建築を専攻したいと言うと 「んまぁー、女が理系とは!」 と目を三角にし、またも 「お嫁に行けないよ」。 お母さんが自説を絶対に曲げないことはわかっていたので、「争って無駄なエネルギーを使うよりは」 と、お母さんが望む文学部に進学。それも、お兄さんと同じ大学にすることで、待望の一人暮らしを手に入れた。 文学部は文学部でも、Aちゃんは、得意の数学の素養が要求される分野を専攻。それなりに充実した学生生活を送ったけれど、建築への思いは断ち切れない。 そこで、就職してから夜間のインテリアスクールで学び、そこの先輩と結婚。 2人で設計事務所を始めた。 この結婚、ないし、ここから先も、 「女は私みたいに固い仕事に就いている甲斐性のある男と結婚し、その後は専業主婦になるべき。それが一番幸せなのだ」 と頑なに信じているお母さんとの間にバトルが繰り返され、 しこりは未だにあるとか。 Aちゃんは語った。 「母に悪意は全くない。むしろ私のことを愛してくれるからこそ、お節介を超えた余計な干渉をしてくるのだと、子どもの頃から何となくわかっていた。それだけに、母の期待を裏切るのは痛みを伴い、、、でも、私は私。母じゃない」。 ううむ、、、。 根が深い問題だ。 写真は、写真は、いぜんとして、邦題「恋とスフレと娘とわたし」から。(引用元 「映画-Movie Walker」より
2019.09.21
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姉妹母娘についての話題を続ける。 どちらかにパートナーがいるいないにかかわらず、大人になってからも連れ立って買い物やエステサロン、美容院などに出かけ、旅行だのランチだの観劇だの楽しみ、化粧品やら健康食品やらを共同購入する、姉妹のように仲の良い「姉妹母娘」の関係は、ある一定の距離さえ保てば、決して悪いものではないと思う。 もっとも、理想の姉妹母娘になるには、母娘が同じ価値観を持っていることが必須条件。 そうでない場合は辛いわなあ、、、下手をすれば、互いに異なる価値観を押し付け合い、相手の人生を自分の人生に取り込まんと、肉親ならではの極めて陰湿な争いを繰り広げてしまう。 高校時代の友人の1人(Aちゃんとする)と、そのお母さんの関係が、まさにそうだった。 Aちゃんのお父さんは安定した企業につとめる律儀なサラリーマン。お母さんは世話好きで料理上手な専業主婦。 Aちゃんの窮屈さは、このお母さんが、 「女の子は、私みたいに固い仕事に就く甲斐性のある旦那さんに嫁ぎ、それを支えてこそ幸せ」 なる信念(?)に基づき、Aちゃんのいっさいがっさいをコントロールしようとしたところから始まる。 それは、まあ、1968年にメキシコオリンピックで日本サッカーチームが銅メダルを獲得したことから始まったサッカーブームでサッカーを始めたお兄さんの影響を受け、Aちゃん自身も男の子に混じってサッカーに興じていたところをお母さんに 「女の子がサッカーなんて! とんでもない。お嫁にも行けませんよ」 と、厳しくたしなめた点からもうかがえるね。 続く。 写真は、いぜん、邦題「恋とスフレと娘とわたし」から。 (引用元 「映画-Movie Walker」より)
2019.09.21
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2007年製作のアメリカ映画「恋とスフレと娘とわたし」(原題は"Because I said so"、マイケル・レーマン監督)には、母娘そろってエステでマッサージを受けたりデパートに買い物に行ったりするシーンがたびたび登場するが、あのような関係は、ここ日本でも日常茶飯事。 そう! 母と娘は基本的には仲良し。 娘がパートナーを得た後も、母にとって娘は娘だし、娘にとっても母は母なのだ。 デモしていても、ちょくちょく見かけるよ、本当に仲の良い母娘コンビ。 大人になると、さすがにお揃いの服は着ていないけれど、話しぶりやしぐさなどを見ていると、母娘というより姉妹みたいな感じ。 当然(?)、母親は年齢よりは若々しく、流行もファッションやメイクにさりげなく取り入れたりしていて、経済的にもゆとりがあると感じさせる。 繰り返す。 こういう母娘は、私たちデモンストレーターにとっては「いいお客さん」なのだ。 価格が高い商品でも、風味その他が気に入っていただけたなら、母親の方が 「せっかくだし、いただいたら? (お金は)私が出しておくよ」 と娘に購入をすすめるケースが多いし、時に 「私も買っておこうかしら。あ、下の娘にも持っていってやろう」 と、まとめ買いをして下さることも。 孫を連れていればなおさら。 試食をした孫が 「ママ、美味しい。これ、買ってぇ」 とねだり、高いからと母親に拒否されても、横から娘の母親が、 「まあまあ。たまにはええやん。ばあばが買ってあげる」 と、ありがたい口出しをしてくれる。 まさに、「姉妹母娘」さまさま。 聞けば、美容業界や旅行業界などでは、姉妹母娘をターゲットにした企画が増えているとか。 わかるわぁ。 この私も娘と計画しているもんね、、、娘の子育てが一段落した後での母娘旅行。 「スコットランドがいいね」 「いやいや。南イタリア。カターニア付近。食べ物が美味しい」 とか何とか、旅行会社のサイトをクリックしては、ワクワク。 ただ、何事にも光と影はあるもの。 次回は、それを紹介したい。 写真は、映画「恋とスフレと娘とわたし」のワンシーン。(引用元 「映画-Movie Walker」より)。
2019.09.19
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2日連続勤務が終わった昨日。 起き抜けから腰全体に何かが張り付いたような鈍痛があり、労わりの意味合いも込めて、朝風呂にゆっくり。 一日中だらりだらりと過ごした。 ぶっちゃけ、こんな日は積ん読してある本を読んだり、未観のDVDを観るには最高。 それも、気楽にページをめくることの出来るエッセイや軽いノリのラブコメが良い。 そこで、TSUTAYA宅配レンタルで借りたままにしている「恋とスフレと娘とわたし」(2007年。アメリカ。マイケル・レーマン監督)をDVDのターンテーブルにセット。 1時間40分を楽しんだ。 映画の内容は、娘を愛するあまりつい娘の人生に干渉し過ぎてしまう母親と、そんな母親にうんざりしながらも結局は母親と離れられない娘の「共依存関係」を、恋愛をからめながらえがいた、ある意味でラブコメと言うよりはホームドラマ。 画中の母親は、娘が着る洋服や会話の中身、喋り方、家具の配置にまで 「こうするべきよ」 と、お節介まじりに指図してきて(しかも、それが娘への真の愛情からくる行為なので、余計に始末が悪い)、はたで見ると滑稽さすら感じさせるのだけれど、、、いるんだよね、現実にも、あんなタイプの母親は。 アメリカだけではない。ここ日本にもしっかりいて、私も仕事中にちょくちょくお目にかかる。 以前にも記事にした。 この手の母娘は、実は私たちデモンストレーターにとっては、「いいお客さん」なのだ。 価格の高い商品でも割にポンと買ってくれるし、時にまとめ買いもしてくれる。 孫を連れていればなおさら。 次回はこの話題を掘り下げたい。 写真は、映画「恋とスフレと娘とわたし」(引用元 「映画-Movie Walker」より)
2019.09.17
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「暑い時に鍋物」ネタを続けよう。 今回は、午前中は寄せ鍋を、午後からはキムチ鍋を、それぞれデモした。 驚いたのは、キムチ鍋のデモで試食して販売商品の鍋つゆを購入して下さったお客様の大半が若い女性だったことだ。 具体的には、女子大生グループ、二十代と見受けられるOL仲間、幼な子を連れたママ友同士など。 「美味しいね」 から始まり、 「身体が温まるワ」 「うん、エアコンの関係でカラダ冷えてるもんな」 「冷えると腸の具合がおかしくなって、代謝もわるなる。すると、ちょっとやそっとでは痩せへんようになんねんな」 「それそれ!」 と、話はごく自然に、健康から美容方面に流れていく。 そのうち、 「キムチは発酵食品やから腸活にもエエらしいな」 となり、意識はキムチ鍋のつゆ購入に近づいていく。 そうなのだ! 若い彼女たちがキムチ鍋を食べるのは、味もさることながら、健康のため、何より健康の延長としての美容のためでもあるのだ! 仕事が何であろうが、またパートナーがいようがいるまいが、常識の範囲内で「若い」とされる年齢層にいる女性の関心ごとの少なからぬ部分が、ファッションも含めた美容だと思う。 その証拠に、この年代を対象にした女性誌をのぞいてごらん。アナログ・デジタルを問わず、スキンケアの仕方だとかダイエットやエクササイズの方法だとか優雅に見せる身のこなしだとか、要はいかに自分を美しく見せるか、そのテクニックに関する記事が多いでしょ。 そこから、健康酢やコラーゲン、スムージー、発酵食品ブームもおこったし、美白や腸活などの流行語(?)も生まれたね。 オンナと美容。 まあ、私みたいに還暦を過ぎたエイジでは、一部に、 「このトシになったら、カッコなんて、どうでもエエ」 と考える人もいるんだが。 写真は、もう2年前になるか。 精神的に追い詰められていた時、韓国に一人旅をする夢を見、これは何かあると実行に移し、釜山に到着した時に写したもの。 この時、キムチ鍋は食べなかったのだけれど、、、。
2019.09.15
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先だっては、自分で始末すべきゴミを試食調理室に放ったらかしにして帰った同業者のせいで、試食の鍋物を作る前段階からつまずいた私。 幸いにも、その一件が解決したあとではスムーズにコトが運び、つつがなく業務を終えたよ。 ありがたいことだね。 先の投稿で述べた。 「暑い時、特に残暑が残る8月後半から9月前半にかけての鍋物のデモは、お客様側にもけっこう受ける」 と。 この傾向、ここ数年、具体的には2010年頃より、じわじわとだが、デモンストレーターとして痛感しているよ。 一因に、「冷え」の問題がある? こんな時代だ。暑さ最高潮の時には、どこの職場もどこの家庭も、エアコンをフル回転していると思う。 この時代最先端の事実が、皮肉にも冷えから来る不調、具体的にはだるさやむくみ、便秘につながり、まわり巡って、暑さが抜け切らないうちに鍋物のデモを実施する一因ともなっているのではないかな。 なぜって、鍋物は身体を温めるし、栄養面からもバランスが取れ、夏の疲れに効能が期待出来るよね。 写真は、十数年前に実施した、鍋物の我がデモ。
2019.09.14
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残暑厳しい9月11日。大阪府内中部にある某大型スーパーを、鍋もののデモで訪れた。 「えーっ。この暑い中、鍋なの?」 と驚かれるあなた。 いえいえ。これが、意外と受けるのだよ。特に、夏の疲れがあらわれてくる8月終わりから9月初めにかけてはね、、、と、この件に関しては、また別の記事で書こう。 今日、皆さんに紹介したいのは、どんな職業に就いている人でも一度は体験しているであろう、無責任かつ無神経な同業者に振り回された話。 入店後、デモ商品の鍋つゆ担当の責任者に挨拶がてらデモの実施場所を確認。その際、試食台の置き場と試食調理室の位置も教えてもらって、さあ、いよいよ仕事スタート。 ここまではいつもの流れだった。 鍋ものに必要な材料を買い、下ごしらえをするために試食調理室のドアを開けたとたん、その流れは中断。 ん? この臭い。室内に充満する異臭。これは、、、? 臭いは試食調理室の奥の方から漂ってくる。 見れば、試食台にセットされているはずのゴミ箱がゴミ箱だけポンと置かれてあり、近づくと、そこから臭いが立ちのぼってくる。 のぞきこんだところ、ゴミ箱の中に茶色いものがあり、どす黒い汁と共に悪臭を放っていた。 ははーん、察しがついたぞ。 つい最近、この試食調理室を使った同業者(試食調理室はデモンストレーターが試食を準備する部屋として設けられたもの。店舗の人も使うことはあるが、頻度は少ない。基本的にはデモンストレーターが使う)が、試食に使用した具材の一つ、恐らくは肉か魚の残りを放ったらかしにしたのが腐っているのだ。 魚の切り身や野菜のバラなどを入れる小さなビニール袋のままゴミ箱に捨てていた点から考えると、「うっかり置き忘れた」のではなく、「故意に捨てた」可能性が高い。 おそらく、ゴミ庫まで行って「生ゴミ」として処理するのが面倒で、そのまま置き去りにして帰ったのだろう。 もう、困るんだよね、こういうの。 無責任だの無神経だのを通り越し、ある種の犯罪ではないかとさえ感じられてくる。 なぜなら、その日の試食調理室者は私1人。つまり、私が片付けないと、次に試食調理室を利用した人やたまに試食調理室に入ってくる店の従業員などに、他ならぬ私のしわざざと思われてしまうからだ。 ぼやきながらも、腐敗物を処理する作業にとりかかる。 鼻をつく臭いも臭いだが、腐敗物が溶け出した汁もうっとうしく、洗ったゴミ箱の中はいつまでもジトジトしている。 「んもぅーっ。一刻も早く試食を作る準備にとりかからないといけないのに、こんなことやってられんワ」 と、怒りで身体が熱くなってきた。 ごくわすかながら、いるんだよ、こんな同業者。 イ◯ンの某店で会ったイ◯ン専属デモンストレーターの1人も嘆いていた。 「私たちは他のデモンストレーターより仕事が終わるのが1時間遅い。だから、見つけることもあんねん、、、他のデモンストレーターが片付けんと置いていっているゴミ」。 そのようなゴミも、イ◯ン専属デモンストレーターが彼女たちのゴミと一緒に処理するそうな。 「店の人からすればデモンストレーターは同じデモンストレーターやもん、けっきょく私たちのせいにされるんや。デモンストレーター全体の評判も悪くなるし」。 そうよね。 「この日限りの仕事で、もうこの店に来るかどうかもわからへん。ゴミ庫へ捨てに行くのジャマくさい(面倒くさいの意)し、ま、ええか。このまま試食調理室のゴミ箱にほかして(捨てて)かえろ」 なんて、自己中の極みである! 写真は、今年の干支、イノシシを祀る京都の護王神社。 どうこう言っても、亥年もあと4ヶ月もない。
2019.09.13
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「増税を前に、我が家も棚卸し」の最終回だよ。 棚卸し作業は骨が折れる。 小売業なら、今ある商品の数を一つ一つカウントしていくのだが、そりゃ商品アイテムの種類だけ、作業も大変ですって。 店の閉店時間を早めたり、店によっては休日を利用し、正規従業員総出の上にパートやアルバイトはもちろん、バックで働く事務員やPOP制作者まで駆り出して行うところも珍しくない。 棚卸し作業が終わっても、今度は帳簿との調合が待っている。 商品の実際の在り数が帳簿上の在り数と違っていれば、数える過程で間違えたのかも知れないし、そうでなければ帳簿の記入漏れということも考えられる。 ともあれ、そこを調整していくのだから、企業にとって棚卸し作業は決算前の一大イベントなのだよ。 もっとも、家庭での棚卸しは、後処理の面倒な操作などは念頭におかず、単に 「うちの家、今、どれだけモノを持っているか、あるものリストを作ろう」 くらいのノリでかまわないと思う。 それでも、たいがいの家庭にとっては容易ではないはず。 「えーっ、うちの家、こんなにモノがあるの? 貧乏なのに、何でぇ?」 と驚かれる方も少なくないのではないか。 そうなんだよね。 人間は強欲。「もっともっと」と、とくべつ必要はないモノまでついつい買ってしまうイキモノなのだ。 「我が家の棚卸し」は、しかし、私と同じ世代にとっては、自分たちの暮らしを見直すこと以外に、子どもや孫の今後をも視野に入れた生活を設計すること、すなわち終活の前準備でもある。 写真は、3人目の孫。 彼らに迷惑をかけないためにも、棚卸ししたいね。
2019.09.12
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「増税を前に、我が家も棚卸し」の続き。 実はこの夏、我が家は私の仕事用白シャツをのぞき、衣類はまったく買わなかった。 6月初めに衣替えをした際、ついでにすべての衣類、それこそトランクスやショーツから靴下、ハンカチの類いまで持っている数を調べた結果、自分たちが持っている衣類の実数が把握出来、 「これ以上、敢えて足す必要はない」 と判断したからである。 もちろん、布そのものの劣化がひどいとか、色褪せが目立つとか、サイズが合わなくなったとか、着ることに支障はなくても身体の線がくっきりとあらわれるシルエットだとか、あまりにも年齢とかけ離れたデザインだとか、そういう衣類は思い切って処分した。 それでもなお、私たちにはけっこうな数の衣類が残り、 「私たちって服持ちなのね」 と、あらためてわかった次第。 残った衣類の中には、ぶっちゃけ、世の流れから少々ズレてしまったものもある。 とは言え、くつろぐ時のルームウェアやパジャマとしてなら、別にかまわない。 まだまだ十分に活躍してくれる。 これは「衣類の棚卸し」だよね。 お金と空間の無駄を省くことに大いに貢献してくれたので、次は別の分野の棚卸しに取り組むつもり。 こうして各分野の棚卸しを繰り返すうち、自分たちが本当は何を欲しているか、さらにどう生きたいと望んでいるのか、自分たちならではのオンリーワンライフがわかってくるのだと思う。 皆さんも、ご自分の家の棚卸し、いかが? 写真は、今日の現場の最寄駅、南海本線七道駅前にある黄檗宗の僧、河口慧海の像。
2019.09.11
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決めた! 来月からの増税を前に、我が家は「棚卸し」をしようと。 記事を進める前に、棚卸しについて説明したい。 棚卸しとは、簡単に述べれば、在庫管理のこと。お店に例えるなら、商品ごとに今の時点で何個あるか、実際に数えるのだ(この時、品質チェックも同時に行う)。 在庫数を正確に把握することにより、まず、実際の利益がわかる。 仮に原価100円の商品を100個仕入れるとする。仕入高は10000円。これを店では200円で売るとする。全部売れたら売上高20000円。売上20000円−仕入10000円で利益は10000円になる。 ところが、そうは問屋がおろさないのが現実社会。ここでは半分の50個が売れたとしよう。すると売上高10000円−仕入れ高10000円になるのかと言うと、違う。売れたのが50個なのだから、仕入高も50個分の5000円となるのだ。 つまり、売上高10000円−仕入高5000円。 真の利益は5000円ね。 在庫数調べの棚卸しあればこそ知ることが出来る。 次に無駄な発注がなくなる。 バックヤードの片隅にポンと置き去りにされた商品があったのに、ないものとしてまた仕入れてしまった。 こういうケース、けっこうどこの店でも多いのよ。 他にも棚卸しのメリットは諸々あるのだが、、、それを承知の上で、スーパーでアルバイトをしていた時の私同様、棚卸し作業は、家電店にしろブティックにしろ旅行代理店にしろ、そこで働く人には敬遠されることが多い。 だって、手間がかかるんだもの。 「単に商品の在庫数を数えるだけじゃん」 とおっしゃるあなた。 一度、店に立って、棚卸しをしてごらん。 「えーっ、ミネラルウォーターだけでも、こんなに種類があるの? メーカー別はもちろん、サイズ別、フレーバー別、、、えーっ、これを一つ一つかぞえないといけないの?」 と、目を剥かれるはずだ。 ゆえに、こんな時代になっても、棚卸しはロボットでは出来ないし、以後もそうだろう。 ここに、企業の「棚卸し」を家庭にも応用できる素地が潜んでいるのではないかと思うんだよ。 次回、我が家の例で示そう。 写真は、一番上の孫と一番下の孫。
2019.09.10
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昨日に遭遇した、滋賀県でのタクシーの予約拒否の件。 繰り返す。 数年前までこんなことはなかった。 いろいろと調べたら、まあ、単純に利益の問題。 予約は、利用者には便利だけれど、タクシー会社にしたら乗務員も時間も拘束される割には利益の薄いシステム。 しかも、 「ここへ迎えに来て」 と予約した場所が遠方だったら、なおのこと。 そこに行くまでもガソリン代もろもろの経費がかかるのだからね。 それでも、少なくとも数年前まではタクシー会社も何とか経営がまわっていたのだろう。 まわっていればこそ、経済効率が悪い予約を拒否する必要もなかったのだ。 ここいらから推測出来る。 タクシーが乗客の予約拒否をするケースが増えてきたということは、タクシー会社を取り巻く環境がずんずん悪化してきているということだ。 これは、「滋賀県のタクシーだから」ではないはず。 残念だけれど、滋賀県内で駅からタクシーで行かないといけない現場は、依頼が来ても今後はなるべくお断りするとしよう。 バスなどの公共の交通機関が極端に不便なこの地域。 下手をすれば帰宅出来なくなり、最悪の場合、仕事を終えた店舗の駐車場かどこかで夜を明かすことになる。 なお、バス路線が廃止された地域に住む車を運転出来ない人にとっては、タクシーは必須。 利益面での理由であれば、ここは1つ、行政が動いてもよいのではないか。 写真は滋賀県近江鉄道沿線にある日野駅。 この辺りで仕事をする時もタクシーは必須だ。
2019.09.09
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長浜からの仕事から帰ってきた。 担当商品は、定番も含めて完売。 別に張り切って商品をPRしたわけではないんだが、店が値下げしてくれていたのと、あとは地域性だろうね。 長浜って、試食したら割と買ってくれるところなんだよ、、、私がこの仕事をスタートした15年前から。 それだけに、13時過ぎに帰りのタクシーを予約する電話をかけた状況は残念だった。 都タクシー。18時代の予約はタクシー台数が少ないため、日曜日は受け付けていません。 長浜タクシー。今日は日曜日なので、予約はなしとさせていただいております、 最後に電話した近江タクシーだけが予約を受け入れてくれた。 思わず、どこのタクシー会社に電話しても来てくれなかったマックスバリュ駒井沢店での一件を思い出したよ。 行きは草津駅に控えているタクシーで駒井沢まで運んでくれる。 でも、帰りはどこのタクシーも来てくれない、、、駒井沢の名前を出したら。 だから、重いカートを引き引き、その日の現場から最寄駅までの40分を歩いたのだ。 どういうことかね。 私がこの仕事を始めた頃はこんなことはなかった。 タクシー業界を取り巻く状況が変わったのかも知れないけれど、それを承知で、もう駅からタクシーで行かないと行けない滋賀県の現場は、今後は断ろうかと考えている。 だとしたら、長浜にも、もうそんなには行けないなあ。 残念だよ。 写真は、長浜名物の1つ、曳山祭をステンドグラスであらわしたもの。 長浜は、ガラスでも知られているのだよ。
2019.09.09
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今日は、湖北(滋賀県北部)の城下町、長浜にある某大型スーパーで仕事。 厳しい残暑が続いているが、そこは湖北だもの、少なくとも盆地のわが町京都よりはずっとしのぎやすいことだろう。 この長浜という町。史跡が多いし、伊吹山をひかえているだけあっていいハイキングコースもあるし、もちろん食べ物は美味しいし、交通の面からも、JR線の新快速を利用すれば京都からは1時間少々、大阪からは1時間40分くらい、神戸からでも2時間10分強で行くことが出来るので、京阪神に住んでいる人なら「ちょいとぶらり旅」に出かけるのには、格好の町である。 3月に開催される梅花祭をはじめ、日本三大車祭の1つに数えられる曳山祭など、イベントも多いしね。 実は、長浜を、いわゆる歴女の人と一緒にまわったことがある。 ぶっちゃけ、 「仕事で長浜を訪れるのと、何か目的を持って長浜を訪れるのとでは、こんなにも違うのだなあ」 と、感じ入った。 この時から、 「リタイアしたら、かつて仕事でまわった地を、プライベートでのんびりとぶらり旅したい」 と言うのが、老後の我が夢の1つとなっている。 もっとも、ぶらり旅にはそれなりの費用も伴うから、願望をかなえるには、やはり完全リタイアはせずに細々とでも働き続けないと難しいだろうなあ、、、。 写真は、長浜観光専用バス。 ボディペインティングの絵柄からして、歴史好きにはたまらないね。
2019.09.08
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昨日の続きである。 当日に入る店や店の最寄駅とよく似た名前の店ないし駅がその近くにあると、特にまだ経験が浅いデモンストレーターの中には、間違えてしまうケースもしばしばある。 仲間の例を示そう。 Aさんとする。 パートのかたわら土日だけデモンストレーターの仕事をはじめて1ヶ月ほど経った頃、携帯に派遣会社から電話がかかってきた。 「Aさん、明日は火曜日ですが、もしかして何かご予定はありますか?」 「別に。明日はパートに出ている店のシフトも入っていません。休みです」 「それは良かった! ぜひ明日していただきたいお仕事があるんです。本来そこに行くはずだった人がインフルエンザになりまして」。 現場の場所を尋ねると、大阪府の茨木にあるイ◯ン新茨木店だと言う。 「茨木駅から歩いて5分くらいのところにありますよ」。 Aさんは引き受けた。 「駅からそれだけ近いのなら、店の行き方は駅で聞いたらエエわ、イ◯ンはどこですかと」。 電話での急な依頼だったので、指示書はなし。しかも、デモの性質上、サンプルもデモに使う試飲カップその他もすべてメーカーから届けられ、営業も待機しているから手ぶらで行ってくれてかまわないと。 翌日、Aさんは、予定通り茨木駅で降りて駅員に 「イ◯ンにはどう行ったらよろしいの?」 と尋ね、教えられた通りに店に向かった。 従業員出入り口で入店証を受け取り、「お取り引き様入出店ノート」にメーカー名と自分の名前を書こうとして、ハッと全身をかたまらせた。 えっ、何、これ? 「お取り引き様入出店ノート」の一番上には、「イ◯ン新茨木店」ではない「イ◯ン茨木店」と書かれていたのだ。 えっ、確か私が入る店はイ◯ンイ◯ンでも新茨木店だったはず。電話を受けた時にメモした手帳にもそう書いてあるし、、、。 Aさんはそばにいた警備員に 「ここ、イ◯ンですよね?」 「はあ、そうですよ」 「新茨木店、、、ですよね?」 「違いますよ。イ◯ン茨木店です」 「でも、茨木駅から5分ほど歩いたら新茨木店があると私は聞いていて、、、」 「ああ、それは、茨木駅は茨木駅でも阪急線の方ですワ。ここはJR茨木駅から歩いて5分です」。 間違いに気づいたAさんは、慌ててタクシーを呼び、イ◯ン茨木店からイ◯ン新茨木店に向かった。 幸い、ギリギリで入店時間に間に合ったらしいが、、、。 Aさんの場合、現場を間違えたのは、派遣会社の方にも原因があったと思う。 デモンストレーター歴が長くてあちらこちらに行っていたなら、茨木駅が複数あり、仕事依頼の電話で話をしている時に 「茨木駅はどの線の茨木駅ですか?」 と質問することも出来ただろうけれど、そうでなかったらねえ、、、。(なお、阪急線の茨木駅は正式には「茨木市駅」。ただ、一般には「茨木駅」で通っている)。 もっとも、Aさんもやや準備不足。 今日日のことだ。店へのアクセスは簡単に携帯で簡単に検索出来る。 念のため、やっておいて無駄ではなかろう。 写真は、そのイ◯ン新茨木店のフードコートのメニューの一つ、「安威川ダムカレー」。 茨木市にある梅◯女子大で食物を専攻する学生たちが共同で考案した、ご当地カレーだ。
2019.09.07
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今日の午前11時頃、登録してある派遣会社の1つから電話がかかってきた。 「先日、M社の仕事で、現場を間違えて入ってしまったスタッフさんがいて混乱を招いたので、M社様より次のような指示がありました」。 それは、M社の仕事に限り、前日確認(翌日の現場と業務内容を、実際に現場に行くデモンストレーターと仕事をまわした派遣会社との間で確認し合うこと)は今までのメール形式ではなく今後は電話形式に変更する、というもの。 いいね。これだけネットが普及した今日(こんにち)では、文字というカタチで残るメールより、声を媒体とするがゆえにカタチに残らない電話の方が、むしろ正確かも知れない。 ビジネスをしているわけではない、われわれ個人のアドレスにすら、仕事とは関係のないメールがジャンジャン届く時代。 私自身を例にとっても、例えば楽天市場からだけでも、日に数通はメールを受け取っているよ、、、数回利用しただけなのに。 あと、本やCDを検索した時にサイト側に履歴が残るのか、アマゾンからもよく宣伝メールがくるなあ。 問題は、マメにメールチェックを入れないと、そういう多量のダイレクトメールの谷間に、仕事上の連絡事項やら変更やら友人知人との約束メールやらの大切なメールが埋もれてしまいがちになってしまうことだ。 もしかして、今回の「現場間違い」も、デモンストレーターが受け取るメール数の多さから招いたことだったのかも知れないね。 派遣会社からの「前日確認メール」を、彼女(あるいはかれ)はよく読まなかった可能性がある。 、、、なんて、私もブログで何度か明かしているように、現場を間違えたことは何度かあるのだけれど、、、。 店名や現場の最寄駅名がそっくりな場合も間違えやすいね。 次回は、仲間の体験だが、その具体的な事例を示そう。 写真は、叡山電鉄の出町柳駅の椅子の背もたれ。 ふと気付いたのだが、叡山電鉄沿線の店で仕事をしたことは数えるほどしかないなあ、、、。
2019.09.06
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品出しの話題を続ける。 もしあなたが 「毎日フルタイムは無理だけれど週に何日か、あるいは1日のうち少しの時間だけ働きたい」 と願うリタイア組で、体力に自信があり、コミュニケーション力も常識的にあるタイプなら、スーパーやディスカウントストア、ホームセンターなどの品出しのアルバイトに応募することをおすすめする。 高い確率で採用されるはずだ。 商品アイテムが多過ぎてロボットでは業務が遂行出来ない品出しは、とにかくする人が足りなくて困っている店舗が大半なのが現状。 店側も待っている。 「真面目で、一つ一つの作業を正確にこなし、普通に人当たりもいい」人材が来てくれることを。 社会経験があるリタイア組にはぴったりね。 それに、はっきり言って今のシニアは元気。下手すると、ヘナヘナした若い男の子よりよほどタフだったりする。 何より、座りっぱなしでもなければ立ちっぱなしでもなく、ほどよく動く品出しの仕事は、運動代わりにもなって健康にも良い。 職種がら常に上司の目が光っているわけでもないから、比較的に自分のペースで作業が出来るのも気楽だね。 実際、品出しのアルバイトをしているリタイア組のシニアは多い。 奈良県西部のベッドタウンにあるスーパーで品出しをしていた60代後半と見受けられる男性は、 「また働き出して、オーバー気味になっていた体重は元に戻ったし、生活も規則正しくなったし、人と接するから頭も若返るし、私が仕事に行っている日は嫁さんも友だちとランチしたりして息抜きしているようやし、エエことずくめ」 と笑っていた。 ご主人のリタイア後、奥さんが夫源病になって息苦しい日を過ごしている夫婦もいる昨今。 リタイアならではのワークスタイルで、ゆったりとした、そして幸せな老後を送りたいものだね。 写真は、京都府立植物園のコスモス。 もう少し涼しくなったら、オフの日は水筒とおにぎりと文庫本を片手に、ここで1日を過ごしてもいいな。
2019.09.05
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(public domain)。 土曜日と日曜日は、滋賀県は近江鉄道沿線にあるまち、八日市の大型スーパーでキウイフルーツのデモ。 業務自体はキウイフルーツを切って出すだけだから楽なはずだったが、実際はクタクタに疲れた。 理由は品出しも兼ねていたから。 建前上は、私たちデモンストレーターは商品をお客様に紹介して購入を促す「宣伝販売」が役目で、品出しは基本的に店の従業員の仕事。 とは言え、主に人手が足りないとの理由のもと、しばしば担当商品の品出しを依頼される。 品出しをするたび、いかに自分に体力がないか思い知らされる。 「えーっ。品出しなんて、商品をバックヤードから出して売場に並べるだけ。体力なんて必要ないじゃない」 とおっしゃる方もいるかも知れない。 いえいえ。そうは問屋がおろしませんよ。 わけても整形外科系の持病を持つ私。担当商品によっては、モロ腰や膝に痛みがくる。 担当商品の品出しだけならまだよい。 十数年前、つゆのデモで行った店では 「今日、バイトの子が2人も風邪で休んどってな、、、。人が足りへん。オタク、オタクの会社のつゆの他にも特売のみりんとかすき焼きのタレとかも品出ししてよ。オタクが(デモを)やるつゆは、値下げして広告も打っとるさかい、放っておいても売れる」 と言われ、その日の業務はほぼ品出し。試食のうどんはたったの3回作っただけだった。 こんな有り様でも、メーカーや派遣会社は 「お店の指示に従って下さい」 と容認。 おかげで、こちらは、夕方には腰が張って翌日以降も苦しんだものだ。 それに、品出しは確かに誰にもできるかも知れないけれど、店が忙しい時には手際の良さを求められるので、それにはやはり「慣れ」と「要領」が必要ね。 写真は味噌汁(public domain)。 個人的に、身も心も疲弊した時にはこれが一番。
2019.09.04
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デモンストレーターとクレジットカードの話題。まだまだ引っ張るよ。 数年前だったか。某デモンストレーター派遣会社のトレーナー(デモンストレーターの教育係)、Aさん(仮名)と昼食を共にしたことがある。 Aさん語る、そこに所属するデモンストレーターの1人は、明るく、声もよく響き、かつ機転もきくので店からもお客様からの受けもよいのだが、立替金の精算で使うクレジットカードで貯めたマイルで里帰りをしている点が、Aさん的にひっかかると言う。 「だって、立替金は自分のカネじゃない。メーカーのカネよ。それを利用してマイルをゲットして飛行機代にあてるなんて、メーカーのカネで帰省しているようなもんやないの!ずるいワ。私が社長やったら、絶対に注意するね」。 ううむ、、、??? もっとも、クレジットカードを使用した時点で、ポイントなりマイルなりは自動的についてしまうから、仮にBさんが本心ではマイル付与を辞退したくても、それは出来ないしねえ、、、。 プラス、確かに立替金という名目のもと、自分のフトコロをいためていない他人のカネでマイルやポイントなどのキャッシュバックの恩恵を受けることは、ずるいことには間違いないのだけれど、そんなに目くじらをたてるほど悪いことなのだろうかとも思ってしまう。 そもそもキャッシュバックされる金額もさほど高額なわけじゃなし、販売の最前線で、社会保障も何もない(労災すら加入していない派遣会社がほとんど)環境で、メーカーや店の利益を生み出す一端となって頑張っているデモンストレーターへの、ささやかな「賞与」ととらえてくれるくらいの「おおらかさ」を期待するのは、いけないことなのだろうか? 写真は関西空港。 滅多に飛行機に乗らない私には、少なくともマイル付きカードは必要ない。
2019.09.03
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あくまで「人によっては」の条件付きながら、クレジットカードでデモの立替金を精算すると、なぜ 「(デモをさせていただく?)お店様に貢献していない」 ととらえられるのか? 答は言わずもがな。 店側にすれば、カード払いされると、実際のカネが入ってくるのは後日だから。 小売に限らず、商売をされたことがある方なら、おわかりだろう。 商品なりサービスなりを提供したその時点で実際のカネが入る。商売人にとって、これは単純に嬉しいばかりか、リスクもない点で、一番歓迎されるのだ。 プラス、クレジットカード使用者への、例えば「全品5%引き」特典などがつく日もあり、こんな日にカードで立替金を払おうものなら、やはり 「(デモをさせていただく?)お店様に貢献していない」 となる。 実際、カードを提示しなかったらついている値札通りの値段になり、そのぶん店は利益が増えるからねえ。 記事を読んでおられる人の中には 「カードを使って5%引きになるのなら、それだけメーカー側も精算する立替金が少なくなるから、ウィンウィンじゃないの?」 と疑問に感じられる方もおられよう。 その通り。 それを百も承知で、「お店様に貢献」なる、自分たちがしたでに出るスタンスを崩さないメーカーは、実は決して少なくない。 これだけ店が増えた昨今だもの。かつてとは異なり、今ではメーカーより店の方が立場が強いのが現状なのだ。 写真は、そば茶。 夏に疲れた胃腸を、温かいそば茶はやさしく癒してくれる。
2019.09.02
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デモンストレーターとクレジットカードに関する話題を続ける。 ホームセンターやデパートはもちろん、スーパーでも大半はクレジットカードが使えるようになった結果、少なからぬ数のデモンストレーターが悩まされていた「立替金による生活費の圧迫」という問題は、いちおう解決された。 実際、7年か8年ほど前の話だが、近畿地方の某大型スーパーで飲料をデモしていた同業者は、一緒になった帰りの電車の中でこう語った。 「クレジットカードがなかったら、こんな案件、引き受けられへんワ。だって、昨日と今日の立替金、ざっと8万円やもん。それで(立替金の)精算は、あんた、1ヶ月後やがな。その間、ウチらにどう生活せえ言うねん」。 確かにねえ、、、。 もっとも、何事にもメリットとデメリットはあるもので、立替金をクレジットカードで払うこもにも、それは当てはまる。 「ああ、わかるよ。クレジットカードって、便利だけれど、その場で財布からお金が消える痛みがないから、つい使い過ぎるんだよねえ。盗まれたり無くしたりする恐れもあるし」 とおっしゃるあなた。 いえいえ、デモンストレーターの場合は、そういう万人的なデメリットがあるのではない。 極めて特殊なタイプのデメリット。 それは、デモ全体の指示を出すメーカーの販促担当者、あるいはデモンストレーター派遣会社の人選担当者の中には、 「立替金をクレジットカードで支払うことは(デモをさせていただく?)店への貢献度が低い」 だの 「立替金をクレジットカードで払ってポイントを稼いでいる=メーカーのカネでキャッシュバックしている」 だのととらえる人もおり、そのような人からは、クレジットカードを使うデモンストレーターは 「店への配慮が足りない、かつ、メーカーを利用してポイント=カネを得ている自己中心的な人間」 ととらえられてしまうことだ。 これについては、次回で事例を示そう。 写真は、この2日間仕事をした滋賀県は八日市で写したもの。
2019.09.01
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