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先だってクレジットカードを不正利用されたことを記事にした。今日、そのカードを発行している会社から、メールが届いた。 概要は、お客様(私のこと)のご利用ではないと判断したためご請求はお取消もしくは引き落とし口座に返金させていただきます、との内容。これで一件落着。新しく作ってもらったカードも昨日に到着したしね。 それにしても、今回ふしぎでならないのは、どこから私のカード情報が漏れたのか、という点。かつて不正利用された時は、その直前に「商品をお買い上げいただきありがとうございました。お心当たりのない方は、こちらのキャンセルボタンをクリックして下さい」とのメールが来て釣られてしまったのだが、他にも、よくあるとされる「あなたのiPhoneはロックされています」だの「おめでとうございます。あなたは当選しました」だの「何それの決済が出来ませんでした」だののメールは受け取っていなかった。 ん? 本当に、何を通じて私のカード番号その他を知ったの?ネットショッピングの履歴を閲覧された?考えられないケースではない。ネットショッピングの回数はそんなに多くないものの、決済方法はほぼクレジットカード使用だから。ううむ、、、。思い当たるフシがないだけに、不気味だな。写真は、粉雪に耐える我が家のプランターの花々。
2023.01.30
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2月の仕事をポツポツと打診されている。すべて、あの厳格で細かいルールを設けている、大型チェーンでの仕事。ぶっちゃけ、やる気がおこらないのが本音だが、常にお断りしていたら派遣会社との「つなぎ」がなくなってしまいかねないので、そこは「適度な」距離を保ちつつ、ゆるゆると。まあ、「もしも預金」(入院や事故などの臨時事態に備えて一定金額をプールしてある普通預金)の残高が最低ラインを切らない限りは、怠けられる時に怠けておこう。さて、娘一家から和歌山南部への旅行の誘いを受けた。嬉しいことには違いないし、費用も家計とは別に小銭をコツコツと貯めた「旅行預金」があるから捻出出来るのだが、旅館での宿泊にコロナワクチン証明書、あるいはそれに代わるものを提出しないといけないのが面倒。ワクチン証明書なんて個人情報ですよ。そもそも、オカミが指導してクーポンだの割引だので釣るやり方は、何が何でも国民にマイ・ナンバー・カードを作らせようと躍起になっている姿勢と、どこか相通じるものがある。となれば、旅行も手作りといきましょう。豪勢な食事やお土産付きの旅館やホテルに泊らなくても格安ビジネルホテルで素泊まり。食事は、地元の美味しい食堂や居酒屋でよい。史跡巡りなり、自然散策なり、秘湯体験なり、何かテーマを決め、コースも自分で選択して、アレンジ。ただ、こういう旅は、治安がいい場所でないと無理なのが難点。さて、3月後半の、マイ・バースデイ恒例「文学一人旅」の計画をそろそろ立てねば。今年は、この方、歌人の石上露子(写真・富田林市ホームページより)ゆかりの地をと考えている。
2023.01.29
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「30の発明からよむ世界史」の中に、我が故郷、岡山出身の浮田幸吉(写真はその記念碑。Wikipediaより)が紹介されていて、懐かしさでいっぱいになった。浮田幸吉。世界初の飛行に成功したライト兄弟より118年も前に、滑空機(グライダー)によってではあるが、まさしく「空を飛んだ」男である。私は、小学校5年生の時、定期購読していた学習誌で、彼のことを知った。手先が器用で、腕のいい表具師となった幸吉は、実はとてつもない夢を内に抱いていた。「幸吉っつぁん。何をポケッと考えごとをしとるんじゃ?」ある時、仕事仲間の1人が尋ねると、幸吉は答えた。「うむ。鳥のように空を飛びたいと考えとる」。周りは大爆笑。が、幸吉にとっては大真面目。その証拠に、仕事の合間には近くの寺の境内に行ってハトを捕まえ、その身体のしくみや羽と胴体の重量バランスなどを研究していたそうな。かくして、試行錯誤の末、竹と紙と布で作った手製のグライダーが完成。1785年、旭川にかかる橋の欄干から飛び立った。夕涼みをしていた住人たちは、空を舞う人間の姿に腰を抜かさんばかり。すぐさま役人が駆けつけ、幸吉は牢に入れられたあげく、人を騒がせた罪で岡山を追放されてしまった。とは言え、あの封建時代に、当時では荒唐無稽以外なにものでもなかったであろうことに熱心に取り組み、行動に移した人間が、実際にいた。何だか、救われる気持ちになるんだな。そもそも、発明とか発見とかには、こういう子どもじみた愚直さも必要とされるんじゃないかしら。
2023.01.28
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「30の発明からよむ世界史」(池内了 監修、造事務所 編著)こういう本を読むと、あらためて「人類って本当にすごいものなのだなあ」と、祖先の偉大さに敬服したくなるし、今なお世界のそこかしこで起こっている事柄に対しても希望が持てるような気がする。「常に創意工夫してモノを進化させ、新しい社会を作り上げてきた人類。きっと、うまくやる」と。約20万年前に出現した、我々の直系先祖のホモ・サピエンス。彼らは、装身具から食料、衣類、器、貨幣、交通や輸送手段としての乗り物と道路、相互の意思伝達や記録に欠かせない文字や紙その他、身の回りのものすべてに対し、「より豊かに、より便利に、より生産的にするにはどうしたらよいか」と、絶えまなく探求し、改良を重ねてきた。例えば、車輪1つとっても、最初はコロ(丸太)で荷物を運んでいたが、そのコロを軸にして荷台に取り付けることを考えだしてそれが車輪となり、やがて乗り心地の良さを求めてゴムタイヤが開発された、というふうに。結果、車輪に限らず羅針盤や眼鏡、電池もろもろの発明の1つ1つが、日々の生活はもちろん、産業構造や国家組織、すなわち歴史をも確実に変えていった。本書は、発明品を切り口にした「世界史」でもあるのだ。歴史書なのだから、ダイナマイトを発明したノーベルがノーベル賞を創設するにいたったいきさつや、アポロ計画でのフォン・ブラウン博士(ナチスドイツの元でロケットを製作。ドイツの敗戦色が強くなると意図的にアメリカに亡命)の厚遇など、歴史の「負」の部分もしっかりと説明されている。なお、科学知識を要する記述も少なくなく、ページをめくりながら「理系科目を毛嫌いせずもっと学んでいたらよかったな」と、幾度となく思った。きっと、理系の方が本書を読まれたら、文系の私とはまた違った感想を持たれることだろう。
2023.01.28
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仕事を打診され、ほぼ速攻でお断りした。なぜなら、そこの現場はタクシーでないと行けない場所だから。こういう現場は、「行きはよいよい、帰りはこわい」であることが少なくないのよ、特に、乗客が多い土日は。行きは、ほとんどの駅でタクシーは所定場所で待機しているから、特別な事情がない限り乗車できないことはない。問題は帰り。タクシー会社の台車数が減っている折りでもあり、わけても夕方に客が希望する場所に車をまわすことは難しい場合が少なくないと、12月に湖北で仕事をした際に乗ったタクシーの運転手に聞いた。実際、仕事仲間の中には、昼間にタクシーを「18時10分に店到着でね」と予約していたにもかかわらず、タクシーが実際に現れた時には何と20時を過ぎていた、と語った人もいたほどだ。代理店や派遣会社の中には、自分たちが得る人材紹介手数料のことしか頭にない人もいないわけではないので、こういうのは、仕事を受けるこちらが一定のラインを引いておいて、毅然とした態度を示さないといけない。いつでもイエスマンでは、相手にとって都合のよい「お助けマン」になってしまう。このことは、ギャラの件でも同じ。現在では改善されたけれど、かつて「このチェーンの案件は試食準備にとても時間がかかるため、30分早く入店してね」と指示してきた代理店があり、こちらが「では、その30分の早出のぶんの手当は出るわけですね?」と、念のために派遣会社を通じて質問したら「いや、それは、業務が30分長いのではなく準備が30分長いので、手当の対象とはならず、、、」と返ってきて、あきれ果てた私はそこの仕事依頼をお断りした体験がある。これ、正当じゃなくて?もっとも、同業者の中には「こんなご時世。仕事があるだけでもありがたい」と、条件を飲んだ人も少なからずいたらしい。ううん、、、? 仕事を与える側ともらう側は、基本的に対等のはずだよ。仕事をもらう人間が現場で働いた代償としての金で、仕事を与える彼らの給料は出ているのだから。これは、デモンストレーターに限らず、他の業種でも同じこと。現場にいる人間を粗末にしてはいけない。写真は手作りりんごジャム。見切り品コーナーの隅でシュンとしていた、皮に皺が入りかけたりんごが、美味しい一品に生まれ変わったのだ。
2023.01.23
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「百円の恋」(武正晴監督、2014年、日本)仕事をするでも家事を手伝うでもなく、まして将来へのビジョンなどあるわけなく、ただ部屋にこもってゲーム漬けの日を送っていたアラサー、一子(いちこ)が、ふとしたことからボクシングに目覚め、自分を作り変えていく過程をえがいた、感動ストーリー。(あらすじ)弁当屋の長女、一子はヒッキー。離婚して実家に戻った妹の息子と共に、一日中スウェットのまま、ゲームをして過ごしている。そんな姉のだらしない姿に妹、二三子は苛立ちを隠し切れず、あるとき取っ組み合いの喧嘩になって、腹を立てた一子は家を出る。百円ショップの深夜勤務に就いた一子の前に、通勤コースの途中にあるボクシングジムのトレーニングルームで何度か見かけた男、狩野がバナナを買いに訪れ、、、。ラストシーンで狩野が一子にかける言葉からは、現実の結果はどうあれ、この世に負け犬は本当はいないことが、さりげなく示唆される。人生、まだまだこれから。というか、打ち込むナニカがあれば、幾つになっても人間は変われるし、成長していける。「我ながらパッとしない道を歩んできたなあ」と感じる方は、ぜひ観て下さい。そして、勇気をもらって下さい。
2023.01.22
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昨日の手作りケチャップは、我ながらよく出来た。さっそく焼いたオムレツにかけて試してみたところ、実にオイシイ。これは、まあ、トマトが塩すら必要がないほど旨味がつまった無農薬トマト(昔のトマトのあの味)だったことも関係しているだろう。それはともかく、調味料や保存食の手作りは、普段に作る料理や現在ではたまに楽しむ程度となっている製菓同様、理科の実験気分で出来るから面白いものである。プラス、私の体験では、手作り品のほとんどは、市販品にありがちな「人工的な嫌味」がなく、素材自体の味を堪能出来る。昆布の佃煮だって、だしをとった後の昆布でじゅうぶんだから、ご自身で作ってみて下さい。一口含むや、市販品の佃煮の甘味がいかに不自然か、おわかりいただけると思う。ただ、手作り品は、保存期間が短いんだな。そのぶん早く食べないといけないのだけれど、先だって作ったバジルソースなんかは、うーん、味や健康の面では手作りがよくてもコスト面ではどうかな。というのは、我が家ではバジルソースは私しか食べず、あの特有のクセがあるソースを使ったメニューを短期の間に1人で何度も食べられるかしらねえ、、、。いろいろと考えてしまうものの、やはりまたトライしてみたくなる手作り品である。写真は、手作りケチャップ。
2023.01.14
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(注)2022年12月14日に書いた記事。さて、いよいよ、この9日10日と、兵庫県は宝塚沿線にある百貨店で実施したチーズ・フォンデュのデモンストレーションのレポートといこう。ぶっちゃけ、1日目と2日目とでは、試食人数もさることながら、肝心の販売数に大きく差がついた。2日目の売上は、1日目の何と4倍だったのだ!これは、1日目が比較的にお客さんが少ない平日だったからでも、有名ベーカリーショップとのコラボ企画の応援がなかったからでもない。客層、もっと詳細に述べるなら、客年齢層の違いからきたものである。平日に百貨店に足を運ぶのは、年齢が高い方が多い。それもあって、一世帯当たりの家族数は少なめ。単身者や老夫婦2人だけのケースもある。ここで、生じてくるのだね、、、商品の量の問題が。我がデモンストレーションを例にとると、せっかくコラボした有名店の美味しいフランスパンにつけたチーズ・フォンデュを試食し、味が気にいっても「量がねえ、、、。うちはジイさん(ご主人のこと)と2人暮らしだからこんなにいらないわ」となるのだ。わかるわあ。かくいう我が家もそうだもの。プラス、加齢の影響もあるのか、一般にチーズのようにこってりしたものはかつてほどにはお腹に入らなくなる。少量でいいのだ。それでも、皆さん、よくご存知でいらっしゃる。「チーズはカルシウムがたっぷり含まれているから、骨粗鬆症予防のためにも摂った方がいいのよね」。そこで、デモ終了後に書く業務報告書に、内容量を2つに分けることと、年齢が高い目のお客さんに向けた「和風なチーズ・フォンデュ」のメニューを提案したらどうかと書いた。和風チーズ・フォンデュ。作れないことはないと思うよ。ワインを日本酒に変え、チーズに同じ発酵食品の味噌なり出汁醤油なりを加える。具材は、里芋やら人参やらカブラやらレンコンやら。ウィンナーをちくわに、パンを餅に置き換えたら、和風度は一段と増す。どうだろう? けっこうイケるのではないか。山あり谷あり、さらに沼ありの人生を共に歩んできた熟年夫婦が、共に若い頃には大好きであったろう食材を、現在の自分たちのコンディションに合わせるべくチョッピリとアレンジし、それを囲んでまったりとする。まことに、ほのぼのとした情景ではないか。写真は、デモを実施した百貨店と連結する駅でのイルミネーション。クリスマスモード満載だね。
2023.01.14
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「食と日本人の知恵」(小泉武夫 著)著名な発酵学者であると同時に食に関する数々のコラムでも知られる小泉武夫氏が、日経新聞夕刊に連載を持っていたのは、1990年代だったか。その洒脱な感性とリズミックな文体は多くの人の心をとらえ、本書でもいかんなく魅力が発揮されている。さらに豊富な歴史的資料が提示されており、よって、当書は、食物を切り口にした日本史、文化史、日本人論、日本語論、とも言えよう。四方を海に囲まれ、豊かな緑と美しい水にも恵まれ、四季がはっきりしている日本。独自の食文化を発展させてきたが、そこには驚くべき先人の知恵と発想があり、それがいかに理にかなったものであったを、梅干しや豆腐、味噌、練り物、漬物、干物、あん、、、なとなど、今も日本人が日常的に食している食べ物を通じて解説している。なお、本書でしばしば発酵食品の優等生として紹介される「くさやの干物」。以前から興味があるものの一度も食べたことがないのですが、召し上がったことがある方、いますか?
2023.01.14
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特別な場合をのぞき、毎水曜日には、自然食品店の通販サイトから無農薬野菜のセットが届く。今回は、大根やミズナ、ゴボウの他、トマトが入っていた。よし、これでケチャップを作ろう。ケチャップは、トマトの他、玉ねぎ、ニンニク、酢、砂糖、塩胡椒、ローリエがあれば作れる。手作りケチャップは美味しいよ。新年早々、おせちに飽きた頃、バジルソースを手作りしたが(松の実の代わりにクルミを使った)、その香りと美味しさに大感動。市販のバジルソースが、がぜん人工的な味に思えてきたものだ。いや、バジルソースばかりでない。夫の罹患以来、他のソースもポン酢もドレッシングもつゆもタレも、その大半を手作りするようになった現在、市販品の味に妙な不自然感を覚えるようになった、、、そう、まさしく人工的な味である。ただ、この一連の手作り。私自身は、大好きな理科の実験をしている気分で楽しんでいる。これが、仮に強制された行為だったら、非常に苦痛だろうね。この世には、数年前ツィートで拡散された、あの「ポテサラじいさん」のように、「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」と、赤の他人の生活に、説教めいた余計な介入をする人間が、往々にして存在するものである。彼らの頭にあるのは「Shoud」(べき)と「Have to」(ねばならぬ)思考。これは、恐ろしいくらいに正義感なり常識なりをセットとして展開されるから、こちらはまともに取り合ったら為すすべもない。人間はリラックスしている時こそ実力を発揮出来るのだとの記事を依然にかいたけれど、これは、楽しいことをしている時にも通じるよ。アナウンサーの木元敦子が、共働き時代、仕事から帰って食事の準備をしている時、「もうイヤっ」と、玉ねぎを切っている最中にブチ切れたら、上の息子さんに「ママがイライラしながら作ったものなんか食べたくない。僕たちはママがニコニコして作ったのなら、インスタントラーメンでもいいんだ」と言われてハッとしたそうだが、うーん、そうなんだよな。真面目な日本人。もっと、人生を良い意味でルーズにアレンジしていい!写真は、1番下の孫。
2023.01.13
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1月の仕事を打診された。それが、はぁ(溜息)、がんじがらめのルールでやかましい、あの大手チェーンのデモなんだわぁ。はっきり言って、気がすすまない。もっとも、ここから打診があったということは、他の派遣会社からもいずれはあるということだぞ。もう少し様子をみるとしよう。こういう時、複数の派遣会社を掛け持ちしていて本当によかったと思う。登録が1社だけだったら、こちらで仕事を選ぶことは難しいやね。依頼された仕事は、どんなに気に入らなくても「受けないと次はないかも」みたいな心理になってしまうやね。何よりリスクが大き過ぎる。こんなご時世。デモンストレーター派遣会社もどうなるかわからない。1社登録だったら、そこがなくなったらすべての仕事を失ってしまうからね。それに、このチェーンの現在のデモの様式で、果たして試食の効果は出ているのだろうかと、大いに疑ってしまう。まあ、ここががんじがらめのデモンストレーションルールをもうけたのは、コロナ対策と同時に、デモンストレーション業務の寡占化をすることによって厳しくなってきたチェーン全体の利益を守るという理由もあるんだと思う、、、あくまで我が憶測だがね。つまり、「うちのチェーンでデモをするメーカーは必ずうちのデモ専用子会社である〇〇を通すこと」にしたら、そのぶんデモ専用子会社の〇〇の利益が増えるわけで、ひいては、チェーン全体の利益になるよなあ、、、デモンストレーション費用を出すのはあくまでメーカーだもの。よそのデモ派遣の会社やエージェントに依頼されたら、その金が〇〇に入ってこないのだ。どうなることやら。ま、中途半端に働いても税金でがっぽり持っていかれるわけで、本当にもう少し考えるとしよう。写真は、大阪は守口市で仕事をした時に撮った、守口市のご当地キャラのもり吉。
2023.01.10
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振り返れば、コロナ禍が襲うまで、年末はよくおせち料理、正確にはおせちの具材の販売(出来上がり品)を担当していたものだ、、、黒豆とか昆布巻きとか田作りとか紅白なますとか。購入されるお客さんは、60歳以上の高年女性が比較的に多かった。「結婚以来、毎年作っていたんだけれど、もうこの年になると全部を作るのはしんどくってね。家の味にこだわっていた主人も、簡単な品だけ作って後は市販のものを買って(お重に)詰めたらエエやないか、と言うてくれるようになって」あるお客さんはおっしゃった。「それに、一生懸命に作ったって、帰省してくる子どもや孫は、伊達巻きくらいしか喜ばへんのよ。確かにおせちの品って若い人や子どもにはちょっとね! やから、食べる人は私と主人だけ。少しでじゅうぶんやねん」。お客さんは、「手作り品半分・市販品半分」のおせちを作るようになった結果、空いた時間でゆったりと1年を振り返ることにしていると言う。「舅姑がいた頃は、暮れから親戚の子どもたちが泊まりがけでやってきて、親は元旦から。年末年始は私はそれこそ座って食事をする時間もなく、忙しいとぼやく暇もなかったけれどね」。ここで思い出したのは、西日本の某市出身の友人の言葉。「私は年の暮れから正月明けにかけての数日間が、1年のうちで1番キライだった。(家が)本家だったんで、正月には親戚一同が集まる。祖父母のお気に入りだった父の妹、つまり叔母なんか、仕事が休みになった翌日の29日から子連れでやって来て泊まり込む。祖父母はあの子は女手1つで子どもを育てているさかいにこんな時くらい休ませてやれと、叔母が横になってグウタラしていても何も言わない。で、私は母を手伝って、掃除したり洗濯物を干したり風呂を沸かしたり。元旦は1日中料理のお運びさんよ」。ふうん、、、。気持ちはわかるよなあ。もっとも、私たちの年代で地方に住んでいた者には、ある意味で郷愁をも感じさせる光景なのだが、、、。時代は令和。おせちといい年末年始の家族や親族との交流といい、ぎょうじょうしく重々しくもあった「昭和的なる慣習や儀礼」は排し、おのおのが風通しのよい正月を楽しんだらよいのだ。写真は、おせち料理(Public Domain)
2023.01.10
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昨日の投稿で、21世紀以前、すなわち20世紀までの映画は全般に骨太というか基本がしっかりしており、それゆえ作り手も良くも悪くもプロなのだ、と書いた。これを、私たちデモンストレーターの仕事にあてはめて考えると、こうなる。その前に、「良くも悪くもプロ」の意味合いについて少し。「金銭報酬があるからには、職種は何であれすべての労働者はプロでなくてはならず、自分の仕事には相応の覚悟と技術、知識を持つべき」なる通説は、医師や溶接工などの職人的な技をも要求される仕事においては正しくとも、芸能人に代表される、多分に感性的要素を持つ仕事には、必ずしも正しくない。ぶっちゃけ、素人でもよく、場合によってはそちらの方が新鮮味があって、むしろ(仕事に)こなれていないぶん、素人であることが個性になったりする。私たちデモンストレーターの仕事も、実はこの後者とクロスする部分が、とても大きいのだ。プロであることは、メリットであると同時にデメリットにもなりうるのだね。ここで、皆さんに約半世紀前にタイムスリップしていただこう。現在65歳の私が15か16歳の時だったか。某民放テレビ系のホームドラマに出演していた浅田美代子が、シングル盤をレコーディングし、歌手としてもデビューした。これが、まあ、下手も下手。声も出ていなければ音程も不安定。いくらエコーを効かせてもごまかしようがないほど。それでも、彼女が歌う「赤い風船」は大ヒットした。なぜか?愛くるしいルックスも含め、彼女が聴衆の共感を得ることに成功したからである。恐らく、浅田美代子自身も、自分の歌唱力については知っていたに違いない。そのせいだろう。ステージで少し硬い目の笑顔でたどたどしく歌い、やはりたどたどしくフリをつけながらも、時折り、「私、このまま歌い切れるのかな」みたいな不安気な表情を浮かべることがあった。これが、聴衆の心をとらえたのだ。「大丈夫よ、最後まで歌えるよ」「美代子ちゃん、がんばれ」「一生懸命に歌えば、それでいいんだよ」「美代子ちゃん、応援しているからね」これが、歌う側(浅田美代子)と、聴く側(聴衆)との「共感」でなくて何であろう。もちろん、美空ひばりみたいに堂々たる実力を誇る歌手も「さすが、ひばりさん」「歌謡界の女王だわなあ、この歌いっぷりは」と、聴衆の共感を得ることには長けている。要は、歌う側と聴く側が同じ時間と空間と感情を共有していること。これなのだ、共感は。デモンストレーターの仕事にも、多分にこんな面がある。お客さんから見ても販売の素人ではあるが、それなりに精一杯にやっている。「ようやってはるなあ。めちゃ高いもんやなし一個ぐらい買うたろやないか」となり、反対に達者なセールトークを披露されても、お客さんは「うまいこと言わはるなあ。敬意を表して、一個買うわ」となる。どちらも、お客さんと販売員との間に「共感」が存在している。でね、私個人の見解としましては、AIDMA(アイドマ)だとか何だとかのセールステクニックを持ち出さなくても、お客さんの共感を呼び起こせる販売員はプロだということです。お客さんの共感を得る。すべての販売は、ここから始まる。写真は浅田美代子(ソニー・ミュージックより)。
2023.01.08
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正月が終わって、はや4日。いくら何でも、正月ゆえの浮かれ気分は、もう卒業しないといけない。我が家は、繰り返しになるが、夫が術後2ヶ月半も経っていないので、例年なら暮れから娘一家がやって来て正月が終わるまでいるところを、今年は夫婦2人だけの静かなお正月。気分的にも体力的に本当に楽な正月だった(娘一家には少し悪いけれど)。で、ずっと映画三昧。寅さんや家庭ものやコメディやアラン・ドロンの昔の映画や西部劇や「タイタニック」みたいな大長編ものなどなど、たくさんたくさん観たものだ。ここで、あらためて感じた。20世紀までの映画は、骨太と言うか、構成がしっかりしていて(起承転結にメリハリがあるということ)、まさに「映画」という感じだと。このことは、20世紀中は現在みたいにネットで映画鑑賞も出来なかったし映画館気分を味わえる大型テレビもなかった、そうした要素も関係しているのではないか。すなわち、映画を観ることはまだまだ非日常的な行為であったため、(映画を)製作する側も相応に特別な訓練を積んだ人たち、ずばり、良くも悪くもプロであったということだ。物事の基本がしっかりしているのだね。基本がしっかり。これを私たちの仕事に照らし合わせ、考えてみたい。写真は、映画「タイタニック」より。今さらながら、レオナルド・ディカプリオってイケメンだなあ。
2023.01.07
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「モンスーン・ウェディング」(ミラ・ナイール監督、2001年、インド、アメリカ、フランス、イタリア、ドイツ)。(あらすじ)インド北西部のパンジャブ地方を舞台に展開される、1人娘の結婚をめぐる人間模様を描く名作。放送局に勤めるアディティ・ヴァルマーは、妻子ある上司との不倫の恋に疲れ、親が決めてきた縁談を受けることに。結婚式にのぞむため、オーストラリアに留学しているアディティのいとこなど親戚が世界中から集まってくる中、やはり不倫相手への未練が断ち切れないアディティ。それでも、彼の身勝手さや親が選んだ花婿へマント・ライの誠実さに次第に心が揺れ、、、。子の幸福を願う親の気持ちは、いつの時代でも、そして、どこの国でも同じ。だからこそ、ラストシーン間近で示したアディティの父ラリットが、姪にセクハラを繰り返していた義兄への、家長としての決然とした態度に心打たれる。同時に、「結婚生活に嘘はつけないわ」と、正直に不倫相手との経緯を話したアディティと、そのことに一度は憤りながらも「親の勧めであれ、街中での出会いであれ、結婚にリスクはつきものだ。(不倫の事実を)隠すことも出来たのに、君は正直で勇気ある女性だね」と、アディティのすべてを受け入れたへマントの包容力、さらに、結婚式の式場を設営したイベント・プロデューサー、ドゥベーとヴァルマー家の使用人アリスとの恋愛、どちらも感動もの。画中にあらわされるインドの町中の情景もお見事。インドに行きたくなったわ。
2023.01.03
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(注)2022年12月12日に書いた記事。繰り返しになるけれど、この金曜日と土曜日は、宝塚沿線にある町の百貨店でチーズ・フォンデュのデモを担当した。その感想をアップする前に、どうしても書きておきたいネタがある。アイメークに関する事柄である。9月末に両目ともアレルギー性結膜炎に罹患した私。症状を考え、落ち着くまで化粧はファンデーションとブロウだけにとどめておこうと決めた。眼科で処方してもらった点眼薬の効き目もあり、11月には目やにも充血も痒みもなくなり、「これなら、シャドウやラインやマスカラも大丈夫だろう」と、11月8日の仕事にはいつも通りのアイメークをして出かけた。これが大誤算だった。現場に赴く電車に乗ってまもなくのこと。どうも瞼のあたりに違和感がある。ムズムズしてしまい、まばたきを連発。それでも痒みを伴うその感覚は治らず、つい手でこすりたくなる。「メークをしているんだから」と我慢していたが、限界があり、とうとう指を当ててしまった。当然、マスカラがとれ、引いたリキッド・アイラインも溶けて、目の付近はグシャグシャ。結局、乗り換え駅のトイレでアイメークはすべて落とした。すると、まあ、どうでしょ、あんなにひどかった痒みが取れ、ムズムズともパチパチともオサラバ出来たのだ。「やっぱり、まだ(結膜炎は)よくなっていなかったんだなあ」。その日からおおよそ1ヶ月経った、この金曜日。「いくら何でも、もうねえ」と、またお決まりのアイメーク。今度は異変はおきなかった。もっとも、これを機会に疑問が生じたのだ。「弱った目にアイメークをしたらよくないということは、アイメークそのものも実は目や目の周辺の皮膚に負担を与えているのではないか。いったい、シャドウやラインやマスカラはどんな成分で出来ているのだろう? そう言えば、娘が〇〇国製のマスカラを使ったら涙が出て止まらなかったと、15年ほど前に話していたっけ。まして、つけまつ毛なんかは装着時に接着剤を使うことだしな、、、」(ちなみに私自身はつけまつ毛はしない。面倒くさいんだもん!)ネット検索をかけてみたら、おお! おお!アイメーク用品に有害な化学物質はたくさん入っているぞ。さらにその用品を乗せる箇所も注意が必要。大事な目を取り囲む付近の肌はデリケートな性質を持ち、塗った箇所によってはドライ・アイやかぶれの原因にもなるとか。おお!おお!怖いじゃないの。きれいになるために瞼や目のふちやまつ毛に塗った化粧品がトラブルのもとになるなんてね!もっとも、アイメークのメリットって大きいのね。アイライン1つでも、引くと引かないのとでは、目ヂカラが違ってくるからねえ。今後は、アイシャドウをはじめとするアイメーク用品を買う時もしっかり成分チェックをするとしよう。写真は、言わずと知れたハイビスカス。実は、この花。化粧品にもなるのだ。
2023.01.02
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(注)2022年12月11日に書いた記事。9日10日の金曜日土曜日は、宝塚沿線にある某市の百貨店でチーズ・フォンデュのデモ。売上は、平日の金曜日こそ苦戦したが、土曜日は有名ベーカリーとのコラボがあったこともあり、売上は「大」が3個つくほど。やはり、味も含めたブランド力は侮れないと、あらためて感じた。クリスマスが近い。駅前など、公共の場でも、それ用のイルミネーションが盛ん。ただ、今年は「節電」を政府が音頭をとって奨励していることもあり、控えめだ。写真は、阪急宝塚線は川西能勢口駅前にてのクリスマス・イルミネーション。
2023.01.01
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