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アルジェリアの天然ガスプラントでの、テロ事件。多くの犠牲者を出して、ようやく解決したようです。罪のない、それどころかアルジェリアやアフリカのために貢献している人々が、理不尽に犠牲になるこの現実は、許し難いことですが、今回、ネットのコメントや、日本の反応をみるに、「日本ってのは、やっぱり平和なのだな~」というか、「世界は、そんな風に動いちゃいないのに」という印象を持ちましたね。まず「人命」をどうして優先しないのかという怒りの意見が多々ありました。もちろん怒るべきことですが、相手は「人命優先」なんて、ちゃんちゃらおかしい、というテロ集団で、彼らとの戦いは、問答無用の戦争なんですよね。日本のヤワな、「人質立てこもり事件」の犯人とは、戦闘能力も、凶暴さも、危険度も、桁違いであることを、日本人も認識するべきです。イスラム過激派というのは、狂信的という意見がありましたが、まさにその通りで、自分達の宗派以外は、一切認めないわけですから、説得とか、話し合いとかは、通じないわけです。聞くところによると、彼らは「新聞とコーランだけ読んでいればいい、他の本は読むな」と教わるそうです。どれだけ偏った思想の持ち主になることか、想像できます。今回、残念なことは、イスラム教は恐ろしい、というのと、アルジェリアは危険だ、という印象が、植え付けられてしまったことです。外務省も、アルジェリアの「退避勧告」を出したそうですし。イスラム原理主義の人達は、狂信的で、危険ですが、その他のイスラム教徒は、穏やかで人が良くって、宗教が違っても、なんの違和感もなく付き合える人達なんですね。イスラム教が、恐ろしいわけではない。また、アルジェリアでも、地方では、前々から小規模なテロ活動はありましたし、首都アルジェでも、5~6年前には確かに、爆破事件はありましたが、その後はずっと、穏やかで、多分今だって、何事もなく、人々はフツーの生活を営んでいあるはずなんです。9.11事件の後だって、アメリカ渡航に関して、避難勧告も退避勧告もしなかったのに・・。あの事件のために、突然、アルジェリアが「凄まじく危険な国」という印象を持たれてしまったのは、なんともちょっと、違うのにな・・という気がします。ただ、世界は、日本人が想像する以上にずっと、危険に満ちていて、だから、今回自民党が、今回の事件を踏まえ、自衛隊による救出を可能にするための自衛隊法改正を検討する考えを示したそうですが、そこは、実現して欲しいと思いますね。今度の事件だって、自衛隊機が救出にすぐにも向かってくれたら、どんなにか、在外の日本人は安心できたか。もっとも、また、いわゆる「平和主義」の人たちの、「反対」を唱える声が、大きく、あがるのでありましょうが。
2013.01.20
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アルジェの我が家は、丘の上の方にあります。海は見えないけれど、何百年昔は、この辺は金持の別荘地、数十年昔は、周り中ネクタリン林だったそうで、 よって、心地よい風に恵まれた所なんです。 ときどき、敷地の木の枝に、ふくろうが来ます。一度、お客様がそれを見つけて、「ふくろうを見た僕たちは、きっといいことがあるんだ」と言っていましたっけ。フクロウは古今東西、幸運のシンボルです。数日前、ご近所にお呼ばれ時、やはりふくろうが鳴いていて、そのご近所さんは「我が家のフクロウだ」と主張してらしたのですけれど、私は、「いんや、我が家のフクロウに違いない」と言い張ったのでした。その晩は、妙にフクロウが鳴いておりました。さて、今宵。実は、我が家にとって、今日がアルジェリア最後の晩なのです。明日の朝の便に乗って、日本へ帰国です。その最後の晩に、やたらフクロウが鳴くんですね。「こんなに、鳴くことはいままで、なかったなぁ」と思うぐらい。幸運を運ぶフクロウが、別れを惜しみつつ、我が家の明日の幸いを、祈ってくれているのかもしれません。 そう信じて、アルジェを去ることにします。過ぎてしまえば、いい思い出ばかりで。イスラム文化には、なかなかなじめませんでしたが、たくさんの発見と、宝のような出会いがありました。そういうことで、しばし日本で過ごした後、また別の国から発信しますので、どうぞ、お楽しみに~・・であるのです。
2011.09.22
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ちょっとした催しがあり、庭先でマイクのテストをしていたんです。アルジェリアのそういう業者が来て、大きなスピーカー設置して、で、マイクの具合をテストして・・。何気なく聞いていると「ディスディス、ディス、アン、ドゥ、ディス」「アン、ドゥ、トロア、ディスディス」と言っているんですね。仏語で「10,10,10,1、2」「1,2,3,10,10」と言っているわけ。へぇ~~~、と思いまして。アルジェリアの人は、マイクのテストに、数字を言うんだぁ、と。日本だと「あ、あ、あ、本日は晴天なり」だな、そのあと「只今、マイクのテスト中、あ、あ、聞こえますか~」とか、言うんだよな・・と思ったわけです。そうしたら、俄然「どうして、『本日は晴天なり』なんだろう?」と気になり出しまして・・。調べてみました。これはもともと、英語の発生試験語の「It is fine today.」から来ているのだそうです。この「 It is fine today.」には、短いながら、tとかfとか、英語の発声法のあらゆる要素が含まれていて、声が明瞭に伝わるかどうかには、最適な言葉なのだそうで。それをそのまま、直訳して(なんとも安易)、でも「今日はよい天気ですね~」じゃあ、なんとも座りが悪いので、「本日は晴天なり」になったらしいのですが、じゃあ「本日は晴天なり」に発声法の基礎要素が満たされているのかと考えると、はなはだ怪しい、というより、なんの根拠もない。それでも、「本日は晴天なり」は、無線用語にもなっていて、無線局が試験電波を出す際、使うことと定められてんもいるんですっておかしい~。さて。じゃあ、こちらの「ディスディス、アン、ドゥ」は、どうなんでしょ。発声法の要素が満たされているんでしょうか?とても、そうは思えないけど・・。これは、フランスの、一般的マイクのテスト用語なんでしょうかアルジェリア独特のものなんでしょうか無駄にいろいろ、気になってます。
2011.09.21
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ジハード博物館、つまり聖戦博物館を見てきました。アルジェリアで暮らすようになって、随分になるんですが、武器博物館とか、こういう戦争関係は、どうも拒否感があって、一度も訪れたことなかったんですね。それが、急に「見ておこう」と思い立って、行ってきました。アルジェを見渡す丘の上に、独立戦争勝利を記念する、威風堂々のモニュメントがあって、その1階が、博物館になっているんです。フランスに占領されてから、ずっとの抵抗運動と、最後の、壮絶なる独立戦争の詳細が、絵や、リアルな写真や、パネルで詳細に説明されていました。それは、想像していた通り、地方の郷土博物館的な、垢ぬけない展示であるわけですが、ガイド嬢(仏語)の説明を聞きながら、アルジェリアの人々の、独立までの強い思いがガンガンと伝わって来て、日頃、こちらの人達が、戦争の話になると、急に熱く、誇らしげに語り出すことが、ようやく分かってきた、と言う気がしましたね。歴史を少しばかし齧って「壮絶な戦い」なんて安易に使ってましたが、文字通り、壮絶な戦いを、百年以上に渡る占領期間、ずっと続けながらの独立だったわけです。しかし、それだけの苦労を重ねて勝ち取った独立なのに、政治家の汚職、原理主義の浸透、テロの横行・・と、まだまだ、前途安泰ではないアルジェリアです。振り返れば、まさにその通りなのですが、人の営みというのは、歴史から学習していかないのですね、なかなか。もっとも日本も、ひとさまの国のこと、語れる立場でもないでいが・・。
2011.09.17
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昨晩、外食しようということになりました。アルジェの郊外に、小さな入り江があって、その周辺は、魚料理のお店が並んでいるのです。アルジェリアって、美味しいもの、少ないんですが、少なくとも、そこなら、新鮮なお魚が食べられる季節もいいし、空も澄んでいるし、そこに行こうと予約の電話をしたのですが、1軒目は「まだ、やっていません」と。2軒目、3軒目は、電話にもでない・・。実は先週末も、1軒目のお店に行こうと電話をしたのですが、その時も「まだ、やっていません」の返事だったんですね。ああ、ラマダン開けて、まだ3日だからなぁ、と諦めて、仕方なく、中華料理屋へ行ったんですが、ね。イスラム教国はどこもそうなのかも、ですが、ラマダンの間は、昼は当然、レストランは閉まっているし、夜もお休みにしてしまうレストランが多いんです。そのため、外国人は、ランチの行きどころに苦慮するわけなんですが、ラマダンが終わって、もう10日も経つのに、まだ、休んでいるこんなに休んでいて、経済は回って行くのかいね、と我々日本人は、文句言い合ったのですが、ほんと、これで世の中が動いているから不思議です。結局、また、先週と同じ中華に行くはめになったのですが・・。ラマダン最中に、カタール航空で、アルジェ→ドーハと飛んだ人達が言ってましたが、「ラマダン中だから」と、機内では、アルコールはサービスされず、楽しみにしていたビールすら飲めなかったそうです。ビジネスクラスですら、一切、出なかったらしい。機内食を出すにも、ラマダン中の人達ばかりを最大限に気を配っていたそうです。サービス業なのだから、イスラム教以外の客のことも、考慮すべきじゃないかと思うのだけれど、そうじゃないんですね。数日前、中目黒のフレンチレストランからメールが届きました。「土日も休まず、やっておりますので、ぜひお出でください」と。日本が復活できないわけがない、と思いましたけどね。
2011.09.11
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またまたしつこく、アルジェのゴルフ場話です。写真は、ほぼ完成なった、クラブハウスです。以前の建物だってそう酷くもなく、リフォームすれば十分使えるのに、という状態だったのですが、かれこれ1年前、全部取り壊して、新しく、建て直していたのです。もともと、建物は閉め切り、かろうじて、荒れた高校の部室みたいな、女性用ロッカールームと、その奥にある、半壊状態のトイレだけが使えるだけたったのですが、この1年間は、そのトイレも使えず、毎回、「どんなことがあってもトイレは我慢する」強い決意をもって、ゴルフ場に通っていたのです。ようやく、そうようやく、クラブハウス完成かなんですが、事務所は開き始めたものの、植栽などきれいになったものの、まだ、トイレはオープンならず。あり得ないでしょ、真っ先にトイレとロッカーぐらい、客に提供しろよ・・と思いますけど。さらに困ったことに、今年は異常気象か、6月になっても、肌寒かったり、雨が降ったりの日々で、おかげで、草木がどんどん伸びる。アルジェリアの草木は強靭なんでしょうか、びっくりするくらい、あきれるくらい、ぐんぐん、伸びる。写真は、3番ロングホールのフェアウェイです。ドライバーショットのボールが落ちた位置からグリーン向かって眺めた風景。ガマの穂みたいな草が、私の腰ぐらいまで伸びています。あの~、何度も言いますが、フェアウェイの真ん中ですよ。例年なら、雨の降らない好天が続き、地割れはするけれど、草が枯れて、ボールが転がりやすくなっているのですけどね。そういうことで、毎週、ゴルフなんだか、ボール探しなんだか、分からない状態で、それでも通っています。もう、根性としか、いうしかない。唯一のメリットは、この状態で客足が減り、いつでも、のびのび、プレイ出来る、ということでしょうか。アハハ・・と笑うしかありませんです・・。
2011.06.12
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イスラム教徒の最大イベント、ラマダンがまた近づいています。その間、日の出から日没の間、一切の飲食、性行動を断ち、貧しい人を思いやる・・という行事です。今年は8月1日から1ヵ月、ということになるのでしょう。元・警察官のトバク氏は、この時期毎年、「ラマダンを、一緒にやってみましょうよ」とからかいます。私は「いいえ、まっぴらごめんです」と答えます。ラマダンのメリットというのが、私には分からないのです。そもそも仕事は停滞するし、体にもよくない。真夏のしかも砂漠の工事現場で働く人達が、水も飲まずにいるなんて、自殺行為じゃないか・・と思いますし。そういうと、「そういう季節労働者は、別途、涼しい時期に振りかえることが許されている」と言います。「ラマダンで死んだ人はいない」そうです・・。「昼、食べずに、その分、夜中じゅう飲んだり食べたりで、体にいいわけないじゃない・・というと、「それは、コーランにも、食べ過ぎないように、と書いてある」とは言います。「クスリだって飲めないのでしょ」と言うと、「いや、病人はラマダンをやってはいけない」教えがあるそうです。事情あってラマダンをしない人は、60人にお金を払えばいいのだそうで。「じゃあ、貧乏人の病人はどうするのよ」と聞きますと、「お金がない人は、お年寄りを助けるとか、そういう善行をすればいい」のだそうでありますよ。因みに、ブーテフリカ大統領は、目下、高齢かつご病気なので、ラマダンをしていないのだそうです。「国のトップの大統領がラマダンをしていないの」とイヤミいいましたら、「病気だから・・ムニャムニャ」と歯切れ悪かったですが。ラマダンとは、貧しい人々の気持ちを思いやる、イスラム教徒としての貴重な「修行」なのだそうです。そして、ようやく分かってきたことですが、彼らにとって、「苦しいけれど、それゆえ誇り高い行事」であるようです。ですから、当然のことながら、異教徒の私が口出しすることではないし、レスペクトしなくてはいけないのでしょう。もっとも、できるだけその時期は、アルジェリアから離れていたいところですが・・。
2011.06.09
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ベンジダン氏は、退役警察官です。映画「ゴッドファザー」に出てきそうな面構えで、今は警備官として働いています。彼には、12人の子供がいて、その全員を大学まで出していて、「家には、あらゆる分野の専門家がいる」と豪語しています。アルジェリアの大学は、ほとんどただみたいな授業料ですから、それが可能なわけですが。父親は、オリーブ農園を持って、裕福だったけれど、結局、財産を全部失ってしまった。だから自分は、失うことのない財産である教育を、子供達に捧げようと思ったのだ、と言っています。彼のお子さんのうち、すでに9人が結婚して、孫も増え、子どもたちが一堂に集まる時には、凄い人数になるのだそうです。「それこそ、この世の至福なんだ」嬉しそうに言います。「奥さまはずっと、大変だったでしょう」と聞くと、「家のことを全てやってくれた。あんな素晴らしい女性はいない」と自慢します。アルジェリアに対して、いろいろ不満はあるのですが、こと「子どもを大事にする」点では、素晴らしいものがある。3人、4人は当たり前で、経済的に許されれば、いくらでも欲しいと思っているようです。小さな子供がいると、みんな、目を細めていますし、昼に夕方に、送り迎えの親たちで、学校の前は、いつも大渋滞です。そんな中に、「少子化対策」のヒントでもないかと探してみるのですが、男も女も、「なによりも家族が大事」と信じる、その辺の思いに、あるのではないですかね。今やアルジェリアでは、テストをすると女性の方が成績がよく、意欲も増し、どんどん、社会進出しているわけで、そうなっていくと、どうなるのでしょうねぇ。さすがに12人もの子供を育て、家をひたすら守って行く母は、消えていくのかもしれません。
2011.05.22
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朝起きたら、アルカイダのウサマ・ビンラディン容疑者殺害のニュースで、世の中が大騒ぎになっておりました。特にCNNでは、NYで大喜びする若者たちを映し、いろんな人の「いいニュースだ」「喜ばしいことだ」とのコメントをガンガン伝えていた。例えテロリストの首領だろうと、人の死に関して、「いいニュースだ」「喜ばしい」との発言は、私はドキドキするんですが、アルカイダ側の人なら、もっと、刺激されるのでありましょうから、ここは、静かに、そっと事実だけを受け止める・・ぐらいに押さえて欲しいところです。アメリカの軍関係の方が「当分は報復テロを警戒するよう」と警告されたそうですが、まさにその通りで、当分は、テロの警戒をしなくちゃならなくなりました。数日前にモロッコの観光地で外国人巻き込んだテロがあって、隣国のモロッコでそういうことが起こった以上、アルジェでも気をつけるよう、とのお達しがあったばかりで、ああ、当分、遠出は出来にくくなったな・・と思っていたら、今日の、ビンラディン殺害報道。いよいよもって、フラフラ出来なくなりました。こういうところは、外国暮らしのきびしさです。まあでも、ビンラディンの死を契機に、ここ当分はともかく、大きな流れとしては、テロ活動は収縮していくのではないですかね。ぜひとも、そう願いたいところですが。それにしても、アメリカって凄いですね。ひとさまの国に乗り込んで、いきなり攻撃しちゃうんですものね。それが世界の現実なのでしょうが、日本って、良くも悪くも、ヤワ・・ですよね。
2011.05.02
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もう5月だというのに、ここのところ、冷たい雨が続くアルジェです。うすら寒いので、再度ストーブをも、出してしまった。それでも季節は確実に春まっさかりに突入していて、野の花たちが、可憐に咲き誇っています。アルジェリアって、花屋の店先には、ろくな花がないんですが、道端にふと咲く花なんかが、色とりどりで美しいんです。我らが「荒れ地・ゴルフ場」でも、そんな野の花が咲き溢れ、一見、とても、美しいんですが・・。しっかし、そこ、フェアウェイの真ん中なんですよね~。これ・・ほんと、困る。どこかのプロが、咲いていた小さな花を傷つけるのが忍びなくて、一打罰を承知でよけた・・という逸話がありますが、ここで、そんなことをしていたら、打つ場所が無くなってしまう・・。野の花が咲き誇るのも・・よしあし、なんです。9番ホールのラフに、タンポポを見つけました。アルジェリアのタンポポは、大きくて逞しいんです。ストロー状の茎も、しっかり太くて、中が空洞になっているとは、想像できないくらいで・・。アフリカの女性達と話していると、その押し出しの強さに、私なんぞは、最初から負けているんですが、なるほど、たんぽぽも・・と、思ったものでありました。
2011.05.01
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在アルジェの、カメルーン大使夫人が、今回の震災のお見舞いを込めて、渡したいものがあるから・・ということで、我が家を訪ねて来られたんです。大分以前、食事の会にお招きしたんですが、その時彼女は、アルジェリアに来たばかりで、なかなか会話に入りこめず、一人ポツンとしていたんです。だもんで、この私が下手くそな仏語で、精一杯お相手して、以来、レセプションなんかで会うたび、満面笑顔で、挨拶してくださるんです。と言っても、その程度のお付き合いではあったのですが、わざわざ、お見舞いに来てくださった・・。カメルーンって、問題をたくさん抱えているのだそうです。若者が職につけず、みんな外に出ようとしている。地道に農業や漁業に従事すれば、資源もあるし、可能性は大きいのに、みんな、楽ですぐにもお金を得られる、事務職に就きたがる。そういう意識を変えないと、カメルーンは発展しない、と言っていました。フランスはなんにも残さなかったけれど、日本は、学校を建てたり、随分と援助をしてくれている・・と。そして、今回の大災害に関して「前に進まなくちゃ。そして日本なら出来る」と。「Il faut avancer」そうだよなぁ・・と思いましたっけ。お見舞い金でもいただいたら、どうしようか、やっぱり、赤十字に送るか・・でも、私の名前で送るわけにもいかないし、などと考えていたんですが、彼女がぜひとも、渡したい・・と持って来られたのは、写真のお人形さんでありました。緑のドレスは、カメルーンの色なんだそうです。う~む・・お人形かぁ・・とはちょっと思ったんですけどね。
2011.04.24
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仏語教室の春季クラスがスタートし、老体に鞭打ち、しつこく通っています。ひとつ、クラスが上級になった分、より難しくなり、さらに困ったことに、クラスの中での外国人は、私一人になりました。あとはみんな、アルジェリアの若者。先日、「子どもの頃の遊びを、過去分詞と半過去を使って、みんなに説明する」というのをやったのです。で、サッカー好きのアルジェリア人なもんで、サッカーをテーマにした男子が何人もいたんですね。その時、先生が私に向かって「サッカーって知っているよね」と聞くので、知らないわけ、ないだろ、ちょっとムッとして、「そりゃあ、当然、知ってます、そもそも、日本のレベルはアルジェリアのレベルより、大分高いですし」と答えたんですわ。だって、それ、事実だしぃ。そうしたら、大変。クラス中が大騒ぎになってしまった。「そんなことはない、アルジェリアの方が上なのに」「一度、試合をしてみれば、すぐそれは分かる」「日本のレベルは、ついこの間まで低かったけれど、最近は、やや、いい」「だからといって、アルジェリアより上ってわけではない」「とにかく、闘ってみれば、アルジェリアの強さが分かるはず」先生まで一緒になって、総攻撃なんです。私の仏語じゃあ、到底太刀打ちできませんので、首をすくめて、お終いにしたんですけれど・・。なんなんでしょ、このアルジェリアの人達のサッカーへの熱さ。で、さっそく調べてみたら、4月13日現在の世界ランクは、日本13位、アルジェリア40位。今度、この話題になったら、この数字を叩きつけてやるんだ。もっとも、連中、「試合してみないと分からない」とか、ゼッタイ、言うのでありましょうが・・。
2011.04.15
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前原外務大臣が6日夜、辞任を表明されたそうですね。これは菅内閣にとって大きな打撃になるのでしょうが、アルジェリアで暮らす日本人にとっても、大変、がっかりのこととなりました。昨年暮れ、前原さんがアルジェリアを訪問してくださったんです。日本の大臣がアルジェリアを訪ずれるのは、この国が独立して48年も経ちながら、かつ他の国の大臣クラスは、ちゃくちょく来られているというのに、なんと、初めてのことで、それはもう、歴史的なことだったわけです。前原大臣は、ワシントン→パリ島→チュニスと、ややこしい会議やら会談やらのスケジュールをこなし、その最後に、アルジェに寄ってくださったのでした。それも、前の晩遅くに到着し、当日は早朝からびっしりのスケジュールをこなし、大統領とも食事を共にし、最後に日本の企業の面々とも直接会って話を交わし、夜7時の便で、日本へ向かう・・という凄まじい行程で。ご当人とそのお付きの方々には、お疲れなことでしたが、現職の大臣がアルジェリアに来られて、実際に見て、現状を感じ、直接、私たちの話に耳を傾けてくれる、というのは、ここで暮らす日本人にとって、とても大きなことで、ああ、これで、一歩前進だと、喜んでいたんですが・・。あっと言う間に、辞任となって。これで、また「振り出しに戻る」です。菅内閣の今後については、ノーコメントですが、日本とアルジェリア関係については、うーん、なんとも残念でしかない。しかし、日本はここ数年、こんなことばかりを繰り返していて、大きく国益を損なっていますよね~。
2011.03.06
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本日15日は、イスラム教の預言者・モハメッドの誕生日。キリスト教でいうと、クリスマスですね。よって、休日で、昨晩は一晩中、花火があがっておりましたよ。最近の花火は中国製ばかりで、事故が多いんですって!我が家のアルジェリア人スタッフは、フツーの休日や、そう重要でない祝日には「誰かいないと困るだろうから」とローテーション組んで、一人は出て来てくれるんです。なにしろ、急にボイラーの調子がおかしくなっても、電気が消えても・・私ら、どこをどういじくっていいか、分からないし。また、どういうわけか、誰もいない時に、なにか起こるんですよね。そういう彼らも、年に数回の「重要な祝日」には、全員、もののみごとに、お休みするんです。「誰かいないと困るだだろう」なんて、一切、考えもしない。「不自由するかもしれないけれど、ま、頑張って耐えてよ」「僕たち、それどころじゃないっすから」という感じ。預言者の生誕祭も、そういう祝日なんですね・・誰も来ない。この祝日はクリスマスと同じようでして、イブの夜、家族や親せきが集って、食べて、しゃべって・・と過ごすらしいです。よって、今日は街も静まりかえっていて、運転手のファリッド君は「みんな、疲れて寝ているんだ」とあくびこらえながら、説明してくれました。キリスト教とイスラム教と・・相対しているのに、モハメッドも、天使ガブリエルにより告げられるんですよね。神がいて、神の教えを伝える預言者がいて・・ここまでは一緒なのに、敵対関係のキリスト教とイスラム教。門外漢には、よく分かりません。このモハメッド、20数人の妻と愛人がいたそうなんです。どんな人だったのでしょうネ・・。
2011.02.15
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結局、昨日12日、アルジェでの反政府デモは敢行され、CNNでもアルジャジーラでもEuronewsでも、フランス・ニュースチャンネルでも、その様子が、大々的に報道されたわけです。日本でも大きく報道されたようで、今日、ヤフーニュースを覗いてみたら、7000から1万人が参加し、1000人もが拘束された・・とも出ていて、ちょっとびっくりしてしまった。フランスのニュースによると、デモ参加は2000人で、400人が「職務質問された」となっていて、その400人は、あとになって、300人に変更されていた・・。で、当局の発表は、デモ参加が250人で、14人が拘束された、と。この数字の幅って、なんなのじゃないですか今朝の地元新聞をチェックした人の話では、「いろいろな数字が行き交って、結局よく分からん」とのこと。デモが収まった頃、偵察に行って来た、と言う人の話では、「野次馬がいっぱいいて、どこまでがデモ参加者かが分からん」とのことでした。今朝の仏語学校でのアルジェリア人・クラスメイトの話によると、「結局、暴力沙汰もなく、呆気なく終了した」ということで彼は、「女性には女の警官が対応するし、暴力は振るわない、遠まわしに見守るだけで、拘束してもすぐに釈放しているし、アルジェリアの警察は、エクセレントだ」と言ってましたっけ。世界のメディアは「次はアルジェリアだ」とどうも革命の連鎖を期待しているようで、ついつい話が大きくなるのではないですかね。でも、どうやら、さほどのことではなかった、というのが、実体だったのではないでしょうか。なにをもって「さほど」とするかは、難しいところですが。今朝、通学の途中で見た限りでも、街はいつも通り、何もなかったような、穏やかなものでしたが、「警官がさりげなくやや多めに、いた」って感じでしょうかね。昨日のTVを見ている限りでは「大変な事態になっている」印象を誰もが持ってしまうと思うんですが、実態はそうでもなかった・・。世界のニュースって、みんなこんな風に、報道しているのかしらん、とふと、不信感を覚えたんですけど・・。
2011.02.13
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エジプトのムバラク大統領、一昨日、大勢の期待に反して、「政権はまだ明け渡さない」と宣言したと思ったら、一夜明けて、あっさり、辞任してしまいました。久々に素晴らしくいいお天気の週末を迎え、のんびりゴルフして戻ったら、TVでは、大統領辞任のニュースで、大騒ぎになっていた。金曜日を迎える直前に、あんなこと宣言しちゃって、どうするんだろと思ってはいましたが、なんだ、あれは、なんだったのという感じ。大統領周辺で、きっといろいろな動きがあったのでしょうね。そして、エジプトの庶民も、頑張りましたよ。よく粘った。それだけ不満がくすぶっていた、ということなんでしょうけれど。でも、今、エジプトは歓喜に沸いていますが、大統領が辞めたからって、即、民主的な国になるわけではない。民主化が進むのか、むしろより悪い社会になるのか、ここは大きな分かれどころなのでしょう。エジプトの人々が賢明な選択をしていくことを、祈るばかりです。CNNでは、エジプトのこの結果に連動して、周辺諸国も、また、さまざまな動きがあるだろう・・と解説してました。その中に、ここアルジェリアも入っていたのですが、はて・・どうなんでしょ。前にも書きましたが、アルジェリアでは、多分何も起こらないように思います。小さな騒動やデモは当然起こるでしょうが、そんなに大きな不満がくすぶっているとは思えないし。周囲の人々も、15日の「モハメッドの誕生日」の準備の方が、重大事みたいなようですし。先日、バンバンという音が聞こえたので、すわ、発砲かとほんの一瞬緊張したのですが、それはお祭りに向けての花火でした。以来、バンバンは頻繁にきこえますが、いつも花火でありまして・・。(リオではそのバンバンは、大抵、発砲でありましたが・・)もっとも今日12日は、大きなデモが予定されていた日で、それは、取りやめにはなったのですが、昨日の高揚を引きずって、なにか起こる可能性はある・・。穏やかに一日が終わることを、これまた祈るばかりですがね。
2011.02.12
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チュニジアに続き、エジプトまでもが、混乱状態になって、はて、この辺りの世界はどうなっていくのだろうと、なんとも落ち着かない雰囲気です。特に気になるのが、(気のせいかもしれないのだけれど)、混乱の映像に、「いかにもイスラム原理主義」といった風情の男たちの姿が、目立つようになっていることですかね。デモの最初の頃は、もっとフツーの市民や学生風が多かったし、女性も随分、交じっていたように思うんですけどね。他方、ここアルジェリアは、静かなものです。周辺の人たちも、政治よりアジア杯の結果の方がずっと重要なようでしたし。そんな中で、なんの障害もなく、再び仏語講座に通っています。レベルが少し上がったためか、クラスメイトの質も上がって、大半が大学生なんですが、みんなまじめで、勉強熱心、かつ女生徒が増えました。そのクラスで先日、「尊敬する人は?」というのをやったのです。quiとqueの練習の一環なんですが。構文の練習なので、誰を取り上げようとどうだっていいようなものですが、それでも、誰でも知っている偉人の名前を出すのじゃ、子供っぽいし、日本人の名前を出しても、みんな、分からないだろうし・・なんて、問題をやるにあたり、考えたわけですよ。それなりに。ま、それは、どーでもいいのです。驚いたのは、「尊敬するのは私の父です」「母です」と答える生徒が、続出したこと。並んでいる6人の生徒全員が、次々に「母です」「父です」と誇らしげに答えのを聞いて、私は、呆気にとられてしまった。「私たちのために全てを捧げてくれているから」「いつも正しい判断をしてくれるから」だそうで。これはひとつに教育なんでしょうね。イスラム教の影響も大きいのかもしれない。それと、いくらネットの世界が広がっても、まだまだこの国の人達は、狭い世界に生きている・・ということもある。そういうことはあるのだけれど、大学生にもなって、素直に本気で「自分の親が一番素晴らしい」と断言できるって、凄いことだと思いましたね。一方で大人たちと話してみても、必ず「なによりも大事なのは家族だ」って言うんですね。事実、この国の人達はもの凄く子供を大事にする。子供と家族をとてもとても、大事にしているんですよ。年寄りがモタモタ歩いていると、さっと手を貸してあげているし。アルジェリアが素晴らしい国だ・・とは言いませんけれど、日本が今、失いそうな大事なものが、ここにはある・・ということは、言えるよなぁ・・とは思うんですね。
2011.01.31
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隣国・チュニジアに政変が起こって、大統領が国外逃亡、チュニジアは今後どうなるのか、多くの人が見守っています。ヨーロッパ諸国は、「この機会に、大きく民主化すれば」と期待でもって、見ているのでしょうね。ただ、この期待と裏腹に、ガーンとイスラム原理主義へ進んでしまうとか、共産化に向かってしまうとか、ほんのちょっとしたきっかけで、あらゆる可能性があるわけで、当分、目は離せない。周辺、イスラム諸国は、政変への波が波及して、自国でも、そういった動きが大きくなるのではないか・・と不安なんでしょう。実際、アルジェリアでも、暴動や、デモやらが起きて、いろんな方から、心配メールをいただいてもおります。ありがたいことです。私がアルジェに戻る数日前、暴動が頻発して、その時は、日本大使館から「外出を控えるよう」勧告があったそうです。用があって車を走らせても、街は閑散としていたらしいし。その後は、大分落ち着いて、先週末・土曜に、アルジェの繁華街で、大きなデモがあり、42人もの怪我人がでた・・と大きく報じられもしたのですが、デモが起こっている最中でも、周辺のアルジェリア人は、ほとんど関心がないようでしたね。「ところでアジア杯、日本、勝ってますね」なんて話題の方が、大事そうでしたし。デモの翌朝、その現場を通って仏語の語学学校へ行ったのですが、騒ぎの痕跡など跡形もなく、いつもと変わらぬ、朝の風景でしたし、仏語講座のあるフランス文化会館でも、アルジェリアの学生たちが、溢れるように集まっているのに、およそ、政治の話題に盛り上がる様子もなく、いつもと変わらぬ、のんびりのどかな風情で、日本や他国でセンセーショナルに報道された割には、実際の庶民の反響は、冷ややか・無関心だった・・、という印象でしたね。確かに、貧富の差はあるし、失業率は高いし、物価上昇やらなにやら、不満は多々あるわけですが、その不満をエネルギーに変えて、政府転覆まで進める・・ほどの、深刻さ、ひっ迫感は、ないのかもしれません。一つには、50年前の独立戦争と、その後に続く抗争に、人々はもう、争い事にはうんざりしていて、とりあえず、少しずつでもモノは増えているし、生活だって、前より悪くはなっていない・・ま、いっか・・とそんなところでいるのじゃないかもう一つは、アルジェリアの人々の、好戦的でない性格が、なにがなんでも政府を取り替えて・・という運動までに、なかなか、進まないのではないかとそんな印象を持っているのですけれど。専門家でもない私が、あれこれ分析しても噴飯ものですが、チュニジアの煽りを受けて、アルジェリアが大混乱になることは、ないのじゃないの・・とは思っているんです。・・と、ご心配いただいた方々への、途中報告として。
2011.01.24
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アルジェ唯一の、しかし「完全に荒れ地状態」のゴルフ場で、韓国人夫妻とゴルフをした・・という話を書きました(11月14日)。その時、私より高級クラブを持っていたYoosoonが、自分のティーはとてもいいんだ、韓国にはとてもいいものがある、と自慢するので、私も負けじと、「いいや、私のだって、とてもいいのだ、最新式だ」と言いましたら、フンってな感じで、「私の方がいいのだから、今度チヅコにプレゼントする」と言われたのでした。で、この間、彼らの家に、食事にお呼ばれした際に、夫婦してニコニコと「ほらほら、あげようと思って用意しておいた」と、写真のティーをプレゼントしてくれたんですよ。私は、単に、ひもが付いているだけのものじゃん・・と思っていたんですが、違うんですね。Magnet teeと言うんです。-長いティーの黒い部分に鉄が埋め込んであって、上の赤い部分の中に、磁石が埋め込んである。よって、上下は、磁石でもってくっついていて、そこにクラブが当たると、パコッとすぐに、離れる・・わけなんですね。裏にあった説明によると、「抵抗が少ないので、ボールがよく飛ぶ」なんだそうでありまして。そう言えば彼女も「このティーのおかげでボールがより飛ぶようになった」と言ってましたっけ。で、ひもが付いていて、小さいティーを地面に埋め込むので、無くなるリスクも少ない・・と。ふうん、と思いましたよ。私の知る限り、こういうティーは、日本にはまだ、普及してはいない。もったいなくてまだ、使っていないので、本当により飛ぶのか、どの程度使い勝手がいいのか、分かりませんが、なるほど、ゴルフ界における韓国・・進んでいるのかも。韓国選手の台頭ぶりの、象徴のような気がしましたね。今や、進んだもの、いいものが、いつも日本製というわけではない・・。このマグネット・ティー。よく見たら、Made in Chinaと書いてありました。ウーン。小さなティーひとつにも、日本と韓国と中国との、ビミョーな関係が反映されているのかも・・です。
2010.12.11
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近々、大きなパーティーがあるので、飾りに松ぼっくりを使おうと、考えました。イスラムの国なので、宗教色の強いクリスマスオーナメントはダメだろうけれど、松ぼっくりなら、どこからも文句は来ないだろう・・と思いまして。パリでも、少々購入したんですが、小さいし、十分でないし、その辺から拾ってくることにしました。アルジェには、松やら杉が、随分とあります。少し歩けば、いくらでも拾えるだろうと思ったのですが、意外となかなか、落ちていない。それで、少し遠くまで拾いに行ったのですが、その時、我が運転手のファリッド君に説明するの手間取った・・。せっかく予習しておいた「コーン ド パン」と言っても、分かって貰えない。あの、食べるパンか?いやいや、「木」のパンよ。ほら、道の脇にあるパンよ。ああ、クリスマスに使うやつかぁ。じゃあ、のこぎりがないと。そうだけど、欲しいのは枝じぁないのよ、実よ、こんな実よ。ああ、スッココンね・・とようやく、伝わったわけで。なに?スッココン?と聞き返したら、僕らはそう呼ぶんだって。それって、アラビア語?と聞きましたら、いやぁ、アルジェリア語かなぁ・・って。それにしても、随分スットンキョーな音の単語だなぁ、と思ったんですが、マツボックリだって、よその国の人が聞いたら、随分と、ヘンテコリンで、スットンキョーに聞こえのでありましょうし。で、無事、いくつも拾って、金色のスプレーを掛けたのが下の写真です。左側の小さいのが、パリで購入したお飾りで、随分と小さく見えますけれど、日本の松ぼっくりの大きさです。で、そのスッココン。音が面白いので、家に戻って、「スッココンって言うんですってね!」と連発していたんですが、あとから聞いた話によると、スッココンというの、アルジェリアの土着民族であるカビリの言葉では、なんというか・・セイ的・・行為を意味するのだそうで。仮にも上品であるべき、いい年したマダムが、嬉しそうに「スッココン」と何度も大声で口にするのを、我が家のカビリ出身のスタッフは、どうやら、「困ったものだ」と聞いていたらしい・・のですな。口に出しちゃったもん、今更、どうしようもないですが、せっかく覚えた、ちょいと、面白い「言葉」の使用を、慎まなくちゃならないというのは、なんとも・・残念ではありますよ。
2010.12.03
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今日16日は、イスラムの大事なお祭り「犠牲祭」。この日、前々から買っておいた羊をお祈りの後に屠り、みんなでその羊を食べてお祝いをするのです。裕福な人が羊を買い、貧しい人に分ける。みんなに分け与えられることが喜びなのだそうです。初日に、傷みやすい内臓を食べ、2日目は肉、3日目は残りもので、スープを作るのだとか。我が家の運転手・ハリッド君は、「今年も高くて買えなかった」と言っていました。一頭40000円前後ぐらいらしいですから、最低月給30000円と言われるこの国では、かなりの高額な買い物となります。羊の首を切る役目は、一家の主か、宗教関係者となっているそうが、周辺のアルジェリア人男性達に聞いてみましたら、「いやいや、僕にはとてもできない」とか、言っている。元警察官の、マフィアの親分にしか見えない強面警備官までも、「いやいや、僕にはとてもできない・・」とか言っている。大事な宗教行事で、かつ、羊は大好物だけれど、やっぱり、首を切るのは、なかなかに辛い役目であるのでしょう。近所で、「これから羊を屠る」というので、見に行ってみました。作業の準備を進める男たちの横で、殺されるのを知ってか知らずか、羊がキョトンとした目で、こちらを見ていました。その目のかわいいこと。「ああ、ダメ、無理・・」と私はそこで引き返したのですが、数時間後、その場に行っていましたら、全て跡形もなく、きれいに片付いていました。この日、世界のイスラム圏で、どれだけの羊が首切られるのか・・。なんとも・・であります。
2010.11.16
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韓国人のご夫妻と、ゴルフやったんです。前々から「ぜひ、やりましょう!」と言っていたんですが、ようやく、実現した。日頃から、彼らとはとても親しくしているんですが、韓国人と日本人って、なにかというと、対抗意識、持つんですよね。奥さんのユースンが胸を張るわけですわ。「私のクラブ、ウッドはキャラウェイで、アイアンはホンマよ」って。うっ・・テキは、ホンマかぁ、とは思ったんですが、(ホンマのクラブは、とてもいいけど、すっごくお高いんです)「知らないだろうけれど、私のツアーステージも、すごくいいものなんだ」と、それでも、言い返したら、「フン」ってな反応でしたね。彼女、数本のプラスチックのティーがひもで繋がったのを使っていて、「いろいろ無くして、最後にこれに辿りついた、韓国には、こういういいティーがあるんだ」と言うんですね。「こんど、あげるわよ」というので、「いやいや、私のティーも、日本製のとてもいいもので、こんなの、韓国にある」と自分の愛用ティーを見せたら、「ああ、そんなの、韓国にはいくらでもある」と言われちゃいました。ま、そんなつまんないこと張り合いながらのゴルフだったんですが、我々の前をカートを引きながら歩いていく4人組を見て、「彼らは、何人だろう」という話題になったんです。私が「あれは、韓国人。歩き方ですぐ分かる!」「韓国人って、みんな同じようにややふんぞり返って、ゆっくり歩くんだよね」とつい、言ってしまったら、ムッとしたようで、「日本人は、前かがみで、カシャカシャ歩く」と、へんてこりんな歩き方を、実演してくれましたっけ。韓国の人達のゴルフって、すっごく遅いんです。ここアルジェでもそうですが、ベトナムにいた時も、前のグループが韓国グループだと、「ああ、待たされるんだぁ」・・とうんざりしましたっけ。後ろが詰まっていても、悠然と、ゆっくり歩く。そういうの見て、イラついていたんですが、逆に彼らから見ると、日本人って、なんかこう、落ち着きなく見えるのかも、と思いましたね。確かに、私は間違いなく、前かがみでカシャカシャ・・だし。こういう機会に、少し直してみる余地ありかな、とちょっと考えましたね。
2010.11.14
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マツタケが、本日我が家に届きました。ここアルジェリアでは、マツタケが採れるんです。香りはもうひとつですが、なかなかに形よく、「いい大きさ」揃いです。いつもは10月半ばぐらいから手に入るはずが、今年はなかなか出て来なくって、日本人仲間では、「中国に、買い占められちゃったのじゃないの」「いかにも、やりそうだよね」と、勝手にヒソヒソ、悪口言ってたんですけどね。韓国の人にとっても、マツタケは「お高い待望のキノコ」だそうで、在アルジェの韓国人も「マツタケが出て来ない」と気にしていましたっけ。かつて、アルジェリアの「マツタケ」は、見向きもされないキノコだったそうです。(今でも、アルジェリア人は食べませんが)それを、ある時、在留日本人が発見した。以来、マツタケは、アルジェリア駐在日本人の、わずかな楽しみのひとつとなったのです。「マツタケなんかもう、うんざりするくらい食べたよ」というのが、ここの日本人の、定番・お自慢セリフで。しかし、商売になることが分かって来たからか、昨年はキロ700円ぐらいだったはずが、今年は、キロ1500円ぐらいの値が付いていました。それでも安いですが、いずれもっと、値上がりするのでしょうね。「うんざりするくらい食べた」話は、それこそ、本当の自慢・昔話の領域になるのかもしれません。なにはともわれ、到着早々のマツタケの写真を。これはほんの一部で、我が家にはそのウン倍もあるんですよん~
2010.11.09
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今、友人・中高年4人組が、アルジェリア観光に来ています。めったに行けないアルジェリアに、我々がいる機会に旅したい・・ということだったのですが、実現するまで、た~いへんだった。まず、日本の旅行代理店に行っても、「アルジェリア? どう行くんでしょうね?」という反応ぶりだったとか。「無理そうなら、パリだけにすれば」とも勧められたとか。で、ヴィザ取得がまた、た~いへん。様々な書類を用意し、あれがいるとか、これはいらないとか、全てがこれまた曖昧で、何度か在日本のアルジェリア大使館に出向き、ようやくなんとか、ヴィザとチケット取得まではたどり着いたのでした。でも、どこのホテルを予約していいか分からない、着いてからの足をどう確保していいかも分からない。そもそも、探す手段がない。当初、我が家の車を出すことを考えたのですが、4人全部は乗れそうもない。仏語も分からないと、タクシーも難しそうだし・・。ということで、こちらの旅行代理店に頼み、サハラツアーの手配、市内の車とガイドさんの手配を、ここにいる私たちが、やったのでした。つまり、それしか、方法がないさらに、空港に着くと、入国票と所持金の申請書を書きこまなくてはならず、それも、どう書き込むかを、事前にしっかりレクチャーし・・。無事、空港で再会した時には、お互いほっとしたものでした。しかし・・そこからも大変だった。前日まで素晴らしい晴天だったのに、着いたすぐから大雨になり、(付き合いませんでしたが)、カスバ見学は雨の中。ランチに案内されたレストランには、案内人の家族まで、何故か同席して、一緒に食べていた・・とか。まあ、その辺は、異国情緒のひとつでありましょうけれど。で、翌朝、8時半出発のフライトで、彼らはサハラ砂漠に向かう予定だったのですが、後から届いたメールによると、結局、飛行機がアルジェを発ったのは、夕方の4時過ぎ 8時間も空港で無駄に時間をつぶしたらしい。サハラの町・チミムーンの宿舎に着いたのは、夜中だったとか。天候次第で、飛行機が送れることはよくあることではありますが、この国は、そのトラブルが・・多過ぎですさて、今日のフライトで、再び彼らはアルジェに戻ってきます。飛行機が無事、予定通り飛ぶのか飛ばないのか。無事、昼過ぎにアルジェに戻れるのか・・。朝から、ハラハラ心配な私なのです。しっかし・・アルジェリアは、観光誘致におよそ無関心な国で、「別に観光客に来てもらう必要はない、下手に環境を荒らされるよりは、そっとしておいてもらう方がいい」と、ここの外交官ですら言いきるお国柄なんですが、うーん、こんなことじゃあ、観光客はなかなか来られないよなぁ・・と改めて思ったものでありますよ。なんかねぇ、ひたすら残念ですよね。
2010.11.03
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昨日の、映画上映会の続きです。「リング」上映の後、脚本を担当した高橋洋氏と、観客との質疑応答があったわけです。で、いろいろな質問の後、氏が、アルジェリアの観客に質問したんですね。「ぼくは、海外に出て、こういう機会のたびに質問していることがあるんです」。「一番怖いものはなんですか」と。フランス人は、「悪魔」と答えたそうです。ドイツ人は「政治」、ロシア人は「死ぬこと」だったそうで。で、みなさんは、どうなんですか・・とね。そうしたら、ある若い女性が「それなら、ジンだ」と答えました。ジンとはどうも、イスラム版悪霊みたいなものらしい。こういう時、「妻」とか「女」とか「お金」とか「まんじゅう」とか・・気のきいた言葉が出てこないのが、残念でしたがネ。家に戻って、我が家のアルジェリア人スタッフに聞いたんですわ。ジンって、どんなの・・って。そうしたら、彼はギクリとした様子で、「その言葉はめったに口にするべきものではない」のだと。霊には、いい霊と悪霊がいて、ジンとは、その悪い方なのだ、と。人にとり憑くこともあるし、悪さをすることもあるのだそうです。お酒が嫌いで、お酒のあるところは、近寄らないらしく、酒飲みばかりの我が家は、安心なような気もするんですけれど、もっと強いジンだと、むしろお酒の近くに寄ってくるのだとか。とにかく、あまり口にせず話題にせずが、無難らしい。我が家でも、さんざん話題にしちゃった後でしたけれど、「じゃあ、もう、『ジン』という言葉は口にしない方がいいね」ということで、終わりにしたのです。さて。翌朝になって、我がテイシュが言っていました。「ゆうべ夜中、やたら、あちこちで音がしていた・・」って。まさか・・と思うんですけどね。
2010.10.31
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アルジェの「日本映画・上映会」の2日目は、(といっても、これが最終日なんですが)、高橋洋氏・脚本の「リング」でありました。観客のアルジェリア人は、すでにDVDで、見た人が多いようで、ちょっと、そこは、驚きでしたね。アルジェリアでは、海賊版のDVDがものすごく出回っていて、むしろ、オリジナル版を買うことの方が難しいくらいで、1枚100円ぐらいで、世界中の映画を鑑賞出来るのです。ま、でも、「海賊版ですでに見たからこそ」より、期待が高まっているようではありました。映画も面白かったのですが(また仏語版なので、肝心の所が分からないのですが・・)、個人的により興味深かったのは、そのあとの、高橋氏の質疑応答でありましたね。脚本を書くにあたって、どういう映像が怖いのだろう・・と散々、研究されたのだそうです。大勢の霊能力者の話も聞き、体験も聞き、また、ご自身の「怖い体験」も、ここぞと活かしたのだとか。呪いのビデオの映像の、頭巾をかぶった男のシーンや、新聞記事の文字が、踊るシーンは、ご自身の体験からなんですって。高橋氏って、子供の頃から、様々な、「怖い体験」もしているようなんですわ。あの有名な、貞子がテレビから、長い髪振り乱してはい出てくるシーン。あれも、原作にはない、氏のアイディアによるものなんだそうです。正直、あのシーンは、なんとも荒唐無稽な気がして、私は、気に入らなかったのですが、しかし、その荒唐無稽さが、強烈なインパクトを持ち、評判にもなり、パロディにもなり、「リング」大ヒットに繋がっている・・。ヒットを呼ぶ芽、というのは、うーん、なんとも、私には計り知れないものがあります。私は、間違いなく、ヒットメーカーにはなれない・・と思いましたよ。映画の1シーンに、真田広之演じる教授の部屋の、黒板に書かれた数式を、助手で恋人らしい、中谷美紀が、ちょっといたずらして書き換えるシーンがあるんですね。それに気付いた教授が、あとで、フッと笑って、直すんですが・・。ほとんど、ストーリーには関係ない、そのシーンに、どんな意味があるのかという質問があったのです。そうしたら、これは、尊敬するサム・ペキンパー作「わらの犬」に出てくるシーンで、似たようなシーンをわざわざ入れることで、サム・ペキンパーを大好きだ!というメッセージを送りたかったんですって。へぇ~・・という感じ。映画って、制作者のいろんな思いを、こだわってこだわって、小さなシーンにまで入れ込むから、面白いんですね。遠く、アルジェで、いろんな発見してます。
2010.10.30
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アルジェリアで今、「日本映画観賞会」が開催されています。「どろろ」の監督、塩田明彦氏と、「リング」の脚本を担当した、高橋洋監督が、こちらにいらして、アルジェとオランの、主に大学生が対象らしいんですが、講演会と上映会を行っているのです。で、昨夕、「どろろ」の上映会に行ってきました。開始時間ギリギリに着いたら、案外、空席があって残念に思ったのですが、まったくこの国は、いつもそうなんですが、「時間より遅れてゾロゾロ入って来る」。いつの間にか、大勢の人が、座ってましたっけ。映画自体は、とてもよくできたもので、中井貴一や、柴咲コウが、仏語をまくしたてるのには、かなりの違和感を感じましたし、かつ、大事なところほど、仏語なんで「分かんない」という点が、悲しくもありましたが、妻夫木君が、ほんとうに美しくて、いい味で演じていて、大いに楽しみましたよ。アルジェリアの人達には、ストーリーよりも、柴咲コウのひょうきんな演技が、受けていたようでしたけどネ。別途、行われた、討論会では、「設定や、父との確執など、とても暗いが、これは、日本の文化なのか?」とか、主人公の百鬼丸が、妖怪に奪われた、自分の体48部位を、闘いながら取り戻していくというストーリーなんですが、「これは、日本が奪われた領土を取り戻していく・・ということの、象徴なのか」とか、そんな質問が飛び交ったそうです。なるほど、国柄が違うと、捉え方もいろいろある!興味深いです。
2010.10.29
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先日、アルジェの国立劇場で、お能のデモンストレーションが行われました。文化イベントの一コマとして、ぜひ、日本の「能」を、というアルジェリア側の要請を受け、文化交流に役立つならと、喜多流の3人の能楽師の方が、忙しいスケジュールを調整して、はるばる来てくださった・・のですよ。フツーの舞台の上に、能舞台に見立てた柱を立て、背後に松の木模様のスクリーンを張って・・の急ごしらえ仕様でありましたが、「能」の見どころを、日本語とフランス語の通訳で説明してもらい、羽衣などの触りをも見せていただいて、日本人の私には、とても有意義かつ興味深いひとときでありました。ただ、同時に心配でもありました。・・日本人ですら難しい「能」を、アルジェリア人が解するものなのか17年も前ですが、ローマにいた時、やはり、能の鑑賞会がありました。その時は、日本文化会館のホールにイタリア人の若者が大勢集まり、席がなくなったら、床にまで座りこんで、熱心に鑑賞していましたっけ。「想像以上に、日本の「能」は通じるものなんだ!」私は感心かつ、驚愕したものでした。今回・・その前段の、催しもあったせいもあり、当初、会場には大勢の若者が座っておりましたが、あのイタリアでの雰囲気とは、少し違っていたかも・・しれません。写真は禁止だと言うのに、写真は撮る、ケータイの音はあちこちで鳴る、途中で、席を立っていく人もゾロゾロといて・・。アルジェリア人の性格には、お能は理解しにくいのではないか・・と、独断と偏見で思ってましたが、やっぱりなぁ・・という印象だったかも・・です。ただ、そのあと、関係者と食事を共にしたのですが、「ずっと熱心に、観ていてくださった方々もいた、それだけで、十分に大きな成果です」と言ってらしたですね。うん、確かにその通りだと思いましたよ。一人でも日本の伝統芸能に触れ、興味を持つ外国人が増える・・それだけでも、素晴らしいことではないか。私も、十分、お能の面白さに触れましたしね。「能というのは、絵を鑑賞するように、楽しむもの」なんだそうです。人間、学ぶこと、多し・・です。
2010.10.16
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先日、26日、アルジェリアの中国大使館ホールにて、国慶節のレセプションがあったそうです。日本は、天皇誕生日をナショナルデーとして、その時期、世界各国の大使館でレセプションを行いますが、中国では、国慶節が、その日なんですね。大勢の客を前に、在アルジェリア・中国大使のスピーチが、あったわけですが、そこで大使は、本年は、植民地主義から脱して、中華人民共和国が建国されて61周年だと述べ、さらに、ファシストとの戦いへの勝利、日本の侵略に対するレジスタンスの勝利の65周年であることを謳い、アルジェリアとは外交関係設立52年である・・と述べていたそうです。どうして「日本の侵略」について言及したのかと,あとで質問したら、第二次世界大戦終結65年という意味で、5年ごとに、これに言及しているとの返答だったとか。日頃、中国大使館の方々とは親しくしているんですが、日本人の客もいる前で、中国はしっかり「日本の侵略」に触れるんですね。きっと、アルジェリアだけでなく、世界中の中国大使館で、同じようなスピーチがなされたのだと思います。BSの報道番組で、中国人の学者さんが語っていましたが、中国では、罪人の墓を暴いて、死者の骨にツバをかける・・という言葉があるくらい、恨みはとことん忘れない・・のだそうです。中国の反日感情って、多分に政治に利用されているところがあるのでしょうが、そういうバックボーンもある。今回の尖閣諸島問題で、私達は大分学びつつありますが、よりいっそう身を引き締めて、かの国と上手にやっていくノウハウを、模索していくべきなのでありましょう。うーん、大変だぁ。
2010.09.28
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いよいよ、2010年のラマダンがスタートしました。今年は11日だろうか、12日だろうかと、みんなが気にしていましたが、昨晩の夜、「じゃあ、明日から」と決定になり、本日11日、夜明けより、開始となったわけです。ギリギリまで決まらないのは、月の具合を「目視」で判断するから・・らしいのですが、この時代に、月の満ち欠けなんぞ、コンピューターで容易に計算できるわけで、ギリギリまで、決まらないのは、きっと政治的要素があるのじゃないか、と、よそ者は、疑ってます。その証拠に、アルジェリアは11日からスタートですが、地中海を目前に、横並びの国である、モロッコとチュニジアが12日からの開始だそうでして。おかしいでしょ、真ん中のアルジェリアが11日開始で、両側の国が、12日開始だなんて。ま、わずか1日の違いですから、大した問題ではありません。周囲のアルジェリアの人達に、「ラマダン、とうとう始まったねぇ。大丈夫」と聞くと、「大丈夫、大丈夫、いやもう、気分は最高」なんて答えが返ってきますが、慣れるまで2 ~3日は、なかなかに厳しいというのが、本音らしいです。夜明けから日没までの間は、飲食、煙草、性的行為、全てが禁止となるんですが、意外と厳しいのが、食べられない、喉が渇く、ということより、煙草のみにとっての「煙草が吸えない」ことらしい。あと、仕事中、コーヒーの欠かせない人にとっての、「コーヒーも飲めない」・・状態も、辛いんですって。日没後、すぐに食事出来るよう、主婦たちは明るいうちから準備を始めるわけですが、味見するのも、要注意で、「理解のある夫だと、舌先でちょっと味見するのは許されるけれど、厳しい夫だと、味見も厳禁」なんだとか。なんか、面倒そう。やれやれ、よく分からないけれど、大変な1か月が、いよいよ始まった・・ということです。
2010.08.11
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アルジェの我が家の菜園も、ぐんと本格的になりました。庭師のオジサンの生きがいになったようで、休みの日まで来て、手入れしてくれるんです。それと、農業好きの某氏が、趣味で土の改良をしてくれて、それも、大きなプラスになっているようです。今は、トマトとししとうと、バジルとズッキーニが、元気印。もっとも、トマトが収穫できる前に、私、夏休みになっちゃうんですが。その菜園の隅に、「ホクホクかぼちゃ」も植えたんでが、それも、ようやく、実をつけだしている。ところが・・なんです。種の袋を見る限り、このホクホクかぼちゃは、小ぶりの丸い実を付けるはずなんですが、いくつか、奇妙な形に育っているかぼちゃがある・・。ひょうたん型なんですねぇ。いったい、どうしたことか?といろいろ聞いてみましたら、かぼちゃは、雄花と雌花があって、人工受粉をしないと、ちゃんとした実が付きにくいのだとか。で、そのひょうたん型は、どこからか花粉をくっつけた虫でも来て、何か別の花粉を、受粉しちゃったのではないかという。ふーん・・そういうことなんだぁ、と、全く、知識のない私は、感心するばかりで。しかし、これは、どういう花粉を受粉しちゃったんでしょ?私は、すぐそばに生えているズッキーニの花粉が、付いてしまったのでは??と推測しているんですけどね。つまり、これは、ズッキーニかぼちゃ・・という、新種になるのでは?ズッキニっちゃ?今後が楽しみなんですが、はて、どうなりますやら。
2010.08.10
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週末、ティパザTipaza 、シェルシェルCherchell に行ってきました。アルジェの町から、70キロと100キロ先にある海辺の町で、ローマ時代の遺跡があることで有名なんです。紀元前後辺りから、ローマ人がやってきて、ここに町を築いたんですね。一時、ここは、北アフリカの大都市だった!Tipazaの遺跡などは世界遺産にもなっているんですが、残念ながら、その保存の具合は、かなり雑で、貴重だろうモザイクも、野ざらしになっていたりする。なんとも、もったいないと思うのですが、イスラムの国にとっては、ローマの遺跡など、「支配された記憶」であり、熱心に、保存する気には、もうひとつ、なれないのかもしれません。まあ、でも、海あり山あり、心地よい風ありで、夏の一日、散策するには、とてもいいところであるのです。そのTipazaの遺跡の前に、アンティックのお店があります。こんな田舎の町に、観光客目当てなんでしょ、なかなか面白い品揃えなんです。トルコ風の箱だとか、物語に出てきそうな剣だとか、いかにも偽物っぽいのだけれど、アールヌーボー風のランプもある。 そこで、古いタイルを見つけました。「カスバのタイルだ」とお店のオバサンはいうのですが。カスバというのは、アルジェの旧市街地です。今は廃墟同然で、荒れていますが、かつては、お金持ちはみなここに住んでいたという、由緒ある界隈なんです。なるほど、確かに趣はある。値段も一枚1500DA(1500円ぐらい)と、お土産物としては高いし、タイルの値段としても安くはないけれど、以前、アルジェの骨董屋で見た「カスバのタイル」は、さほど美しくもないタイル4枚が額に収まって、30000円ぐらいの値段が付けられていたから、そういうことを考えると、悪い値段ではないのです。本物ならば・・でありますが。で、ついつい、買ってしまいました。2枚ほど。家に帰ってよくよく見てみると、確かに、どこからか掘り出した様子のタイルではあるのだけれど、例えば、青い(右)古伊万里風のは、裏面が妙にきれいで、怪しげなんですね。黄色い柄の方は、裏面にシャープな刻印があって、そこには「DESVRES」と記されている。よって、北フランスのタイルの町から来たものだ・・というのは、分かる。ここアルジェリアにあってフランス製というのは、きっと上等なタイルなんだろうとは期待するのだけれど、はて・・本当にカスバから剥がしてきたのかどうかは、疑問かもしれない・・。と、2枚のタイル目の前に、疑問がムクムクなんですが、ま、いいか、と。美しければいいや・・ですね。カスバのタイルだと、信じりゃいいのだし。ということで、目下、これに額を付けようかと考慮中です。
2010.08.08
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ラマダンを間近に控えて、アルジェリアの人達はみな、争うように夏休みを取っています。海に向かう道路は、渋滞状態だし、飛行機も、混んでいるんだそうで。ゴルフ場でも、お小遣い稼ぎにキャディーやりにきている子供達の姿が、消えてしまっている・・。「みんな、どうしちゃったの?」と聞いたら、「海に行っているんだ」の答え。ラマダンが始まったら、ボーとして仕事にならないのだから、その時、行けばいいのに・・と言うと、ラマダンの時は、うっかり水を飲んでしまう可能性があるので、誰も、海にはいかないのだそうで。よって、その前に、行っておかなきゃ・・ということらしい。八百屋や魚屋や、町のさまざまなお店も、夏休みを取って、何日も閉店しているところが目立ちます。昨晩会った、アルジェリアの要人に、「ラマダンが始まると、みんな、ボーとして仕事にならないのに、ラマダン前まで、休んじゃって・・いいんですかね」と言ってみましたら、「アルジェリアは石油が取れるもんだから、みんな、必死で働かなくって、いけないよねぇ」なんて、笑ってましたっけ。今年は、11日か12日に、ラマダンはスタートするそうです。月の満ち欠けの具合をみて、イスラム教のお偉いさんが決定するので、直前まで、「ここ辺り」としか、誰も分からないのです。ま、とにかく、その辺でラマダンは始まり、ほぼ1カ月、「夜明けから日没まで、ずっと、飲み食いをせずに耐える」という、イスラム教徒の修行が、続くわけです。そうやって、貧しい人々の生活に思いをやる・・のだとか。イスラム教徒でない我々ですが、そういう中で生活するのは、息苦しく、よって、多くの外国人が、この間に夏休みをとるよう調整する。「一日でも、ラマダンを体験してみては?」と勧められたりするのだけれど、全くその気のない私は、「いやいや・・どうもどうも」なんてごまかしています。そして、我が家も今年は13日から夏休みラマダンを分かち合わずに申し訳ないと思いつつも、バンザーイ なんです。
2010.08.03
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3週間、ぎっしりほぼ毎日続いた仏語コースも今日で終了!バンザーイ なんです。なかなかに刺激に満ちて面白かったけれど、さすがに、疲れました。ずっと付き合ってくれた運転手のファリッド君にも、ひたすら、感謝!の念でありまして・・。この3週間、いつも私の左隣にいたのは、パレスチナ人のアラでした。20代の女の子なんですが、外国人同士の親近感、というのでしょうかね、同じ年頃のアルジェリア人の女の子たちといるより、私のそばにいる方が落ち着くみたいで、自由席なのにもかかわらず、いつも私の横に座っていたのです。おとなしくて、とってもまじめ。とっても優秀です。わずか5カ月勉強しただけ、という仏語もとてもよく出来て、線で引いたような、自信に満ちたきれいな文字を書く。英語なら、私は完璧に分かるのよ・・というところや、わずか5カ月で、私はこれだけ仏語をマスターした・・と自慢っぽいところが、腹立たしいといえば腹立たしいんですが、仏語をマスターして、いずれはガザに戻って医者になるのだと、ゆるぎない信念の持ち主なんです。ガザって、水道もガスも電気も、しょっちゅう止まるのだそうです。調べてみると、それらはみな、イスラエルから来るんですね。あれだけ敵対している中なのに、ライフラインをイスラエルに頼っている。ガザの生活が厳しそう・・というのは、分かっていたつもりですけれど、現実は、想像以上なのでありましょう。何故アルジェリアに来たかというと、アルジェリアには、イスラエルの大使館がないから。「ガザの人間は、みんなアルジェリアが好きだ」と言ってましたっけ。仏語を勉強するために、どうも、奨学金のようなものを得て来たようなんですが、ガザの空港は閉鎖されているので、延々バスに乗ってエジプトまで出て、そこから、飛行機で来たのだそうです。エジプトの国境を通るにはお金が必要で、書類と共にお金を出さないと、出国許可が下りないのだとか。クラスの男の子が解説していましたけれど、そのたった一つある、外国への出口であるその通関も、3か月に一度しか開かないのだそうで・・。そうやって、やっとのことで出てきたガザなんですが、「早く仏語をマスターして、ガザに戻りたい」と言っています。「アルジェリアの男になんて、およそ興味も感心もなく、私はガザで、結婚し、仕事をして、生きるのだ」と。そういう状況だからなんでしょう、勉強にはどん欲です。なにがなんでも、いい点数を取ろうとする。例えばCDを使って、ヒヤリングの勉強をしますでしょ。テキストの後ろに、音声で流れる分の文章が、添付されているんですが、彼女、それをいつまでもずっと読んでいる。それって、アンフェアな感じがするわけですが、そういうことは、おかまいなしだし。グループで話し合って、文章をまとめましょ・・というテストでは、彼女、一人だけさっさとガザの話をぎっしり書いてしまっていたし。隣の私が、つまんないミスをすると、「なんて、バカなの」・・って顔しますしね。アルジェリア人の連中は「シュジュコ、やっちゃったね」みたいに、あっけらかんと好意的なんですが・・。ただ、彼女のそういう性格から、ガザの厳しい環境が、より察知できるような気がしますしね。大いにここで頑張って、明るい未来を切り開いてよと、心底、応援したく思いましたね。私にも明るい未来を・・とも、ちょっとは思うんだけれど。
2010.07.28
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フランス語コースが始まって、2週間ちょっと。毎日、朝一番で、出かけて、2時間半休みなく集中し、家に戻って、宿題と復習と予習をすると・・夕方になっている老体の我が身は、かなりもう、くたびれています。あと5日を残すばかりとなり・・嬉しいクラスにはアルジェリア人の女の子が3人いるんです。アルジェリアの女性というのは、我々と変わりなく胸の開いた流行のTシャツ着て、髪を染めている子もいるし、服装は、ジーンズを穿いたりもするけれど、スカーフだけはいつも外さない子もいるし、さらに、スカーフはもちろん、修道女のように、足元までずるんと長い、真っ黒なコートのような民族衣装でいつもいる子もいるんです。これまでの経験上、男の子とも平気でしゃべるけれど、遅刻は多いし、成績ももうひとつ・・というのは、スカーフなしの今風で、スカーフや、長いドレスで、修道女のような服装でいる子は、ほぼ、おとなしくて、まじめで、試験をするといい点を取る。写真のマリアは、その典型でしょうか。ブルカとは違いますが、毎日、必ず、黒いスカーフ、足元までの黒いコート風ドレス姿で、靴もいつも地味な黒、この真夏に分厚い靴下まで穿いている。その恰好でいつも人より早めに来て、おとなしく、予習しています。笑うと本当に、かわいいのですが、男の子とは、ほとんどしゃべらず、講師にあてられると、蚊の鳴くような、小さな声で答えるんです。毎回「マリア、みんなに聞こえるようにもっと大きい声で」と言われるのだけれど、大きい声なんか、出ないみたいなんです。でも、成績は優秀で、試験をすれば、クラスのトップクラス、それもそのはず、医学部の学生なんだそうです。先日、「週末は、どういう風に過ごすの?」というテーマで勉強したんです。マリアは、ほとんど一人でPCのゲームをやって過ごすのだそうなんです。どういうゲームかというと、着せ替えのゲームなんですって。画面の中の女の子のために、ドレスを選び、アクセサリーを選び、バッグも選び、お化粧をさせ・・という遊びらしい。部屋の中をアレンジする・・というバージョンもあるそうで、カーテンをピンク色にしたり、人形を飾ったりするんですって。医学を学ぶ才女と、着せ替えゲームの・・なんというかミスマッチ。あまりにも単純な分析なんでしょうが、育った環境と宗教と教育と心情で、頭から脚先まで、まっ黒なかっこうでいつもいるけれど、やっぱり、フツーの若い女の子として、お洒落もしたい、着飾っても見たい、ヒラヒラ、キラキラのドレスも着てみたい・・という気持ちがあるのではないでしょうかね。宗教って、ちょっと罪だよなぁ・・と思ったんですけけどね。
2010.07.23
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今通っている仏語コースの教材に、「最近は、パリ周辺の地方都市で、なかなか親から独立したがらない若者が増えていて、で、調査によると、女子の方がまだ男子より、親から離れたがる傾向がある」という文章が、出てきたのです。経済的な問題もあって、これまでは当然のように親元から独立して行った若者世代が、最近は、親元に残る傾向がある、という話なんですね。で、講師は、「シュジュコ、日本はどうなのかね」と聞くわけですわ。ですから私は、通じたのかどうか分からない仏語で、「結婚前までとくに娘は家に置いておきたい、と親が思う、そういう文化は日本にある・・」と言うことを言ったのです。そうしたら、クラスの大半を占めるアルジェリアの若者たちが、「アルジェリアも、その通りだ」というんですね。親元から離れることを、考えもしないし、結婚だって、親の同意なしの結婚なんて、考えられない・・のだと。男の子の場合もそうだけれど、女子は、親の同意がない結婚なんて、考えもしないし、むしろ「interdit・・禁止であるのだ」と・・。私は「へぇ」と思いまして、女の子たちに「それでいいの 本来、結婚相手は自分で決めるもの、ではないの」と詰め寄ったんですが、彼女たちは「とにかく、親の同意なしの結婚なんてあり得ない」の一点張り。それで、十分納得なのだそうです。当然なのだそうです。男の子たちも、「それがイスラムなんだ」と声高らかに言うんですね。ああ、それがイスラムなんだぁ~!・・と妙に、感心しちゃいまして。親を敬わなくちゃいけないから、ではないんですね。家族の同意なしでは、結婚なんか上手くいかないから、ではないんですね。もちろん、そういう哲学が根底にはあるのでしょうが、とにかく「イスラム教徒はそういうものなのだ」というのです。みんながみんな、迷いもなく、言うわけなんです。イスラム教って、凄いと思いましたよ。フランスで、ブルカ禁止の法案が通りそうです。あの、眼だけだした、体中蔽う、イスラム女性の衣装ですね。この件については、さまざまな意見があるわけですが、今、フランスのイスラム教徒の人口は、どんどん増えているそうなんです。そういう中で、基本的人権とか古来の文化とか習慣とか、そういうことを無視して、無理矢理でも、フランス風になってもらわないと・・という国の焦りというのは、ちょっと、理解できるような気もします・・。
2010.07.15
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不思議に今年は、朝夕などむしろ肌寒いくらいだったここアルジェ。それでも、7月の半ばに突入し、さすがに暑くなりました。昨年同様、ゴルフ場も、地割れがジワジワ広がりつつあります。もう、1~2週間ほどすれば、地割れの幅も広くなり、せっかく飛んだナイスショットが、フェアウェイの真ん中の大きな地割れに吸い込まれ、二度と取れない・・状況が始まると思われますし。さらに、泣きたいことに、クラブハウスを建て直す気なのか、これまで、閉鎖されていたクラブハウスを今、取り壊しているんです。今までだって、中には入れなかったのですが、例えば、女子のロッカールームは使用でき、もちろん、シャワーは使えず、電球は切れ、トイレも半壊ではあるものの、男性の存在を気にせず、女子たちはトイレを使用出来たのです。今はその女子ロッカールームも跡形もない。かろうじて、入口の所のトイレだけは使用でき、使いたかったら、そこを使えば、ということなんでしょうが、かなり汚いし、もともと男性ばかりが使用していたところで、聞くところによると、今回の工事で半壊状態、上からなにか、落ちてきそうらしいんです・・。よって、今はひたすら「トイレに行かずに18ホール回る」を心がけています。朝から、水を控え、お茶を控え・・と涙ぐましい工夫をしてね。それでも、ゴルフ場に行く私たちって・・なんなのかなんだか、とっても、健気です。取り壊したクラブハウス。決して「取り壊さなくちゃならないほど、崩壊していた」わけではない。内部さえリフォームすれば、まだまだ十分、使用できたはずなんです。なのに、根底から取り壊してしまった。新しいクラブハウスがいつ建つのか、本当に建つのか・・「さあ・・どうだか?」とキャディ達も首をひねっています。そんなところにお金をかける前に、このゴルフ場には、なによりもやることがあるのですよね。コースの整備。日本の高級ゴルフ場のように、滑らかな芝を植えてくれ!とまでは、いいません。グリーンに芝は全くなく、小石がゴロゴロしていたり、砂だらけだったり、カップの縁が浮いていて、どうやったってボールが入らないようになっていても、文句は言いません。ただ、せめて、フェアウェイの真ん中に落ちたボールが、いくら探しても見つからない、という状態だけは解決してほしい。フェアウェイの真ん中に草が生い茂っていて、クラブを振ることもできない・・という状態だけは、なんとか、解決してほしい!これは、未開の野原の写真ではありません。我らがアルジェのゴルフコース、8番のロングホールのど真ん中。打ちおろしで、左ドッグレッグ、曲った所から斜面をまっすぐ上ります。登った先が、グリーンなんですが。(遠くに見える人影は、キャディ君たち)戦略的には面白いホール、というのでしょうが、難点は、フェアウェイほぼ全面に、膝上辺りまで、ずーっと草が生えていること。ちょっと前までは、花が咲いてきれいでした。今は、大分枯れてきたので、ボールを探しやすくはなっていますが、草をかき分けないと打てない・・状態は続いている。クラブハウス再建に掛ける労力とお金があるなら、せめて、ここだけでも、きれいに刈ってよ・・と思うのですけどね。こういう中で、かつ、そろそろすさまじく暑くなる環境で、それでも週末ごとにゴルフをする私たちって、ある意味、凄いと思いません
2010.07.14
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在アルジェのフランス文化会館の仏語コースを性懲りもなく受けています。しかも、冬受けた時は、週に2時間半×2回で、50時間を3か月かけて、やるようになっていたのですが、夏だけは、何故だか、わずか3週間で、それを全部やるようになっている。即ち、毎日2時間半(休み時間なし、です)ずつ週に6日!そんなコースを受けるのは、夏休み中の中学生高校生ぐらいだろうし、老体の我が身を振り返れば、きついよなぁ、なにが悲しくってこんな年になって勉強せなならんのよ・・と思いつつ、受けることにしちゃったわけです。「勉強しないより、した方がいいに決まっている」ということで。蓋を開けてみたら、63歳のオジサンもいれば、勤め人もいる。大半が大学生なんですが、以前のクラスより、1つ上級になっただけなのに、夏休みに集中して勉強するだけ、気合いがある人・・というのか、やはり、それなりに目的があったり、必要に迫られてもいるらしく、みんな熱心だし、よく理解しているし、頭の回転も速い。講師も、長年、語学学校で外国人に仏語を教えてきた、という生粋のフランス人で、リズミカルないい授業をしてくれるんです。冬に受けたクラスより、大分、雰囲気もレベルもいいかな、という印象。特にいいのは、冬期の時の講師は、中国と日本の区別すらよく分からず、私の名前も、「ああ、覚えるの無理無理!」と言って、とうとう最後まで、「マダム」ですまされたのですが、今回の講師は、日本人も大勢教えてきたし、日本人の友達もいる、という方でして、初回から、名前を覚えてくれて、何かと言うと、こちらを見て、ふってくれることですかね。そういう雰囲気って、嬉しいです。もっとも、「シュジュコ」って呼ぶんですけどね。ただ、先生も日本に対して好意的、かつ、生徒たちも好意的、というのは、問題でもありまして~、・・いちいち、日本の話題が出てくる。ルームシェア制度の話の時には、「日本の家はとても小さくて、ルームシェアなんかできないんだ」とか言う。「日本の家には、イスがない、と聞いた」という生徒もいる。「ビジネスで日本に行った人が、日本人は仕事の話しかしない、と言っていた」とその63歳・オジサンが言えば、「日本人は毎日12時間、働くらしいよ」と言う子もいる。日本に興味を持ってもらえるのは、光栄なんですが、その都度、「そうなのかい、シュジュコ」「その件は、どうなのかい、シュジュコ」と聞かれるんで、もー、大変なの、なんの。ちゃんと説明できるような仏語のレベルじゃ、ないですからね。こちとら。そうそう、「日本人は、ジェントルで、インエリジェントなんだってね」と言ってくる子がいて、私はさすがに、「ウイ」とも言えず、「それは、人によりけりだよ」と答えておきました。正しい答えだと思うのですが、「なるほど、確かに、そうでもなかった」と最後に納得されないように、しませんとね。
2010.07.07
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6月15日のブログに、イタリア製スパゲッティーがスーパーから姿を消してしまって、困っている・・と言う話を書きました。なにやら、アルジェリア製パスタの在庫が余っているので、それを売るために、輸入中止にしているらしい・・と。先日、こちらの政府のオエライさん夫妻との食事の席で、その話題に触れたのです。イタリア製パスタが、なくなっちゃって・・と。そうしたら「アルジェリア製パスタがあるからいいじゃない」といとも当たり前にいうのですね。だってぇ、イタリア製は美味しいから・・とモゾモゾ言うと、「アルジェリアのパスタ、美味しいじゃない」あなた、なにをバカなこと、言っているのと言う風に、外務省・高官の奥さまが、呆れるのですわ。エエ~!?と思いましてね。アルジェリア製のパスタ・・まずいんです。あ、これならパスタというものをここで食べなくていい・・というくらい、腰がなくて、味わいがない。しかも、アルジェリアのパスタしか食べたことがない、ビンボーな庶民が主張しているのではないんです。しょっちゅうパリに遊びに行っている、いろいろな国を回って来た、アルジェリアの外務省・高官の奥さまが、心から不思議そうにいうわけなんですわ。「アルジェリアのパスタがいくらでもあるのだから、何が問題なの?」と。ウウ~・・と思ったのですが、「アルジェリアのパスタなんかまずくて、食べる気にもならないじゃない」とは、いくらなんでも、言えませんでしょ。私も、穏やかな大人ですしぃ。で、「いやいや、日本にだって日本製のパスタがあるのだけれど、やっぱり、イタリア製パスタにはかなわないんですよねぇ~」なんて、曖昧なことを口にしちゃったんですね。その底には「日本のパスタは、世界的にも十分高いレベルにあるけれど、それでも、イタリア製パスタ、食べたいと思うしね」という意味が、暗黙のうちに、あったわけです。そう、私の中には「日本の製品は全て、品質がいいし、そのことを、世界中の人が知っている」というのが、うっかりあったわけです。そうしたら、アルジェリア人同士で、「日本のパスタはまずいんだろうなぁ」「お米を主に食べている国だから、それは仕方ないのかも」なあんて、ゴソゴソ話している・・。アリャリャ・・とは思ったのですが、それ以上、説明するには、私のつたない仏語では無理そうなんで、もういいや・・ってんで、その話題をはそこで終わりにしたのですけどね。しかし、あとから「ああ、ここなんだ」と思いましたね。日本とアルジェリアの違い、というか、日本人と、この辺の国々の人達との違い・・といいましょうか。なにごとにも無頓着で、神経質に高品質を求めない人達と、ついつい高品質の物、高品質の物・・と追求し、それでなくては、やっていけなくなっている私たち日本人と。だからこそ、「日本製」の高品質・高評価がある一方で、中国製に代表される、いろんなものに負けちゃう日本・・ですかね。こういうところに、今の日本のひ弱さがあるのだろうけれど、こういうところをこそ、全面に出すことが、世界の中で生き残る、日本の道なのじゃないかな、という気もするし。と、なんとも、うまく語れていないですが・・。
2010.07.02
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6月のアルジェ。アルジェリアの人は今の時期を「湿気が多い」と言います。と~んでもない、実にドライで心地いいと我々アジア人は言うのですが、いやいや、今は湿気が多い!と。確かに、この先夏に向かって、ますます乾燥していくわけですが、でも実際、庭の花々の下にある土は、すでに茶色く乾燥してしまって、今年の冬に植えたキンカンの苗木なんか、葉がカラカラ状態で、今にも枯れそうなんですよね。そういう中でも、昨年の経験あってか、我が家の畑も随分と、充実してきました。ひとつは、担当の庭師のオジサンが、野菜作りに精出してくれたこと。もうひとつは、趣味で、土の改良を試みてくれる人がいたこと。今は乾燥のせいか、ルッコラの葉っぱは固くなるし、かぼちゃの苗もナスも、今にも枯れそうなんですが、しっかし、去年と比べれば、「とにかく、数種の野菜の芽が出てきた」だけでも、格段の進歩といえましょう。その中で、素晴らしい収穫まで遂げているのがズッキーニ。今年は、しっかり実を付けて、花もおおらかに咲いている。町の市場でズッキーニを買うと、ショボくれた花が、盲腸みたいに付いていて、「ああ、これをもっと大事に収穫してくれれば、この花をいただけるのに・・」といつも思うんですが、アルジェリアでは、花を食べる習慣はおよそないみたいなんです。そういう訳で、庭先になった、花が嬉しいこと。早速、花をテンプラにしていただきました。うーん、美味でありました次回は、ぜひとも、この花にモッツァレーラとアンチョビ詰めて、イタリア風にいただこうと・・楽しみにしているんですけどね。次に期待!は、ようやく青い実をつけだしたトマトなんですが・・。そちらは、はたして、今年も収穫できますかな??楽しきかな、家庭菜園・・なのでありますよ。
2010.06.24
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アルジェリアに暮らしていますと、韓国がミョーに元気がいいことを、ヒタヒタ感じるわけです。この1年ぐらいでも、進出企業はぐんと増えているし、(どこも、小さい企業だけれど・・と韓国大使は言ってますが)サムソンなどは、ここでどんどん幅を利かせている。やや後ずさり気味の日本企業とは、大分違います。アルジェリア唯一のここのゴルフ場。(何度も話題にしましたが)例えば、アメリカ、フランス、ドイツあたりの方たちは、一度、様子を見に来て、みなさん、二度と寄りつかないんですね。「こんな荒れ地でゴルフをする気にならない」と。もう、あっさり諦めて、二度と来ない。その中で、わずか日本人と韓国人は、整備のひどさにもめげず、ボールが無くなるのにもめげず、ゴルフに通ってくるわけなんですが、クラブの経営の悪さに、何も言えず、唯々諾々とプレイをする我々日本人を横に、韓国の人たちは、ゴルフ場のマネージャーにガンガン、ものをいうし、要求するんです。もっと、草を刈ってくれとか、整備してくれ!とか、その分のお金も、ちゃんと出しているらしいんですけど。一時、そのおかげか、ゴルフ場の状態が大分よくなったんですが、なにがあったか、韓国側とマネージャーが衝突したんですね。「あまりにもの分かりが悪いんで、シャウトしたのだけれど」と、先日会った韓国大使が言ってらしたので、「シャウト」の単語を使うぐらい、どうやら相当、ガンガン、怒鳴りこんだらしいし、結果、ゴルフ場と、気まずくなっているらしいんですが、でも、そうやって、ぶつかるくらい、勢いがある。喧嘩するくらい、ガンガン突進する。さて。その韓国が、W杯のベスト16位に、アジアで真っ先に抜け出たわけです。韓国は、絶対、上に進むに違いない・・と思ってましたが、案の定、勝ち残った。国の勢いと、サッカーの強さはイコールではないけれど、勝ち残れる国というのは、やはり勢いのある国なんじゃないですかね。ま、そういうことで、勢いに乗っている韓国。さて、大事な試合を明日に控え、日本はどうなんでしょう。日本の国力・経済力の明日を占う意味でも、ガーンと勝ち残って欲しい・・と切に願う次第です。ちなみに、今、ちょうど、アメリカ対アルジェリア戦さなかです。こちらの結果も気になりますけどね。
2010.06.23
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アルジェ在住日本人仲間の間で、目下、流行っているものがあります。「体内年齢測定」っての。そもそもは、某40歳・独身・男性が、駐在医務官の所にあるタニタの体重計で、体内年齢を測定したら、「なんと28歳だった」と自慢したのが発端でありました。それを聞いて、みんながコソコソ、測定し始めた。この体重計、ジーとレシート見たいな紙が出てきて、そこに、基礎代謝量から、体脂肪、筋肉量、推定骨量などなど、さまざまな数値が出てくるんです。結果に、がっくりきて、数値を極秘にしている人もいます。結果で、大得意になっている人たちもいます。特に「体内年齢」ってところですよね。インパクトとして、分かりやすいからか、注目度は最高位なんですね。しっかし・・そもそも「体内年齢」って、なによ?でありますよね。体重計に乗っただけで、どうして「体内の年齢」なるものが分かるのかタニタの説明によると、「基礎代謝の年齢傾向と、タニタ独自の研究により導き出した体組成の年令傾向から、測定された結果がどの年齢に近いかを表現したもの」なのだそうで。体内の水分とか、電動量とか、そういう数値が関わるらしい。つまるところ・・タニタが勝手に出している数値ってことなんですよね。傾向としては、筋肉量が多いと、若く出る。基礎代謝が高い人ほど、若いめに出る。プクッとしていると、年齢高めに出る・・ですかね。ネットの「体内年齢」関係のブログを検索してみるに、若いめに出る人の方が多いらしい。もっとも、実年齢より年上と出てしまった人は、ブログで公表したいなんて思わないでしょうから、当然の結果ではありましょうが、事実、タニタの体重計だと、「実年齢より若く出る」傾向があるのだそうで。まあ、売り上げを考えたら「若いという結果が出る」方が、人は、体重計、買いますもんね。タニタは、商売上手・・なのでありましょう。それにしても、各ブログを覗いてみるに、「なんと、○○歳とでた」と、大抵の人が「なんと」を使って喜びを語っている。人の表現能力なんて、同じようなものなんですね。え、私ですか?こんなところで、公表しませ~ん。当然、実年齢より大分、若くは出ましたが、もっと若いめな数値の人がいるのが、面白くない・・というところかな。我ながら、なんとも勝ち気でありますが。それより、気になったのは、基礎代謝量。なんと!(と、やっぱり使ってしまった)976kcalで、判定によると、その数値は、標準の範囲内の、どちらかというと、「燃えやすい」寄りに位置し、すなわち問題はないはずなんですが、要するに、なにも運動しないと、976kcal以上食べれば、太る・・ってことでしょ。つまり、私ゃ、一日に1000kcalも食べられないことになる。これって・・ハードダイエット食・並みでしょうがなるほど、どんなに気をつけても、ジワジワ肉が付いてくるわけだわい、と理解したわけでありますが、はて、じゃあ、今後どうするか?今だって、この年齢にしては、運動している方だと思うけれど、さらにひたすら運動して、筋肉を付けるしか、ないのでしょうかね。生きるって、た~いへん! と、しみじみ思った次第でありますよ。
2010.06.21
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アルジェリアに戻って、目下当面の問題は、「イタリア産パスタが手に入らなくなっている」ことなんですね。噂によると、アルジェリア産パスタが売れなくて、大量に在庫が残ってしまっているのだそうです。それで、イタリア産パスタの輸入をストップし、なにがなんでも、アルジェリア産を消費させよう・・という政府の方針らしいのですよ。売れないのだったら、売れるような美味しいパスタを作ることが、本道だろ・・と思うのですが、とにかく、スーパーから消えてしまっているんですって。たまに入荷しても、イタリア大使館が買い占めちゃうようで、すぐに無くなってしまうらしい。確かに、アルジェリア産のパスタは、腰がなくて美味しくないんです。「あれなら、食べなくていい」と思うぐらいに。もっとも、不思議なことに、パスタって、イタリア産以外は、どこの国のものも、美味しくないですけどね。幸い、我が家では、イタリア産パスタを大量に買い占めて、当分しばらくは、心配ないんですが、消費しちゃったあと、どうするか?なんでこんなことで、悩まなくっちゃいけないのよと腹も立ってくるんですけどね。しっかし、こういうやり方しているところが、アルジェリアの限界じゃないか、と。何かの調査で、「世界の中の暮らしにくい国」のワースト5に、アルジェリアが入ってしまったようなんですが、パスタの恨みが数字にでたのではなあんて思ったりもするのでありますよ・・。
2010.06.15
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アルジェの、最高級ホテル「シェラトン」で、今、ジャパンフェスティバルが開催されています。アルジェリアに和食レストランは、1軒もないのですが、2週間だけ、ここの高級・海鮮レストランを「和食レストラン」に仕立て、和食を提供しよう・・というもの。初めての試みだそうで、メニューをどうしたらいいか、箸をどうしたらいいか、和風の飾りつけはどうしたらいいか、などなど、あらゆることが、検討課題だったらしい。日本大使館にも、「アドバイス協力」の要請が来て。で、行ってみました。マネージャーによると「おかげさまで連日満席」なんだとか。シェラトンホテルのレストランは、ここアルジェではかなり上等で、私は、浜辺にある海鮮レストランに一度だけ、ほぼ毎週、ジムに通っているというのに、実は・・ほとんど利用したことがないんです。だもんで、緊張して出かけましたよ。海が見渡せるステキなレストランです。シェフは、この企画のためにポルトガルのシェラトンから出張してきている・・という日系ブラジル人。以前はサンパウロのレストランで働いていたそうで、日本語が少し、話せます。お父さんは、サンパウロ新聞で働いているのだとか。テーブルには、中国製の箸が並んでありました。肝心の料理ですが・・白いお皿に盛られてなかなかにお洒落です。鯛の薄作り・・は、決して薄い切り身ではなかったけれど、まあまあでした。しいたけの前菜は、しいたけのバター炒めだったけれど、ま、食べられる。焼きソバは、まさに中華のあんかけ固焼きソバでしたが、ま、それも1200DA(1300円ぐらい)で、許容範囲しょうか。気になったのは、お寿司です。「握り寿司」6カン2000DA(2200円ぐらい)は・・少し高いよな、です。かつ、ゴロンとした寿司飯で、ブラジルの寿司を思い出しました。「巻き寿司」6ピース2000DA・・というのは、なんと、かっぱの細巻き3コ、テッカ細巻き3コ・・だった!あり得ない値段だろうが!注文していないのですが、「味噌汁・800DA(900円ぐらい)」もぶったくり値段だと思いましたね。どうも、値段のつけ方が分かっていない。一人1万円ぐらいかかった・・と聞いていたんですが、なるほど、ワインを付けて、お寿司を食べると、楽にそれくらいになるかな・・という印象です。さすが、天下のシェラトンですよ。店内を見回すと、結構ぞくぞくとお客様が入ってくるんです。平均給与30000円ぐらいの国ですが、気楽にこういうレストランに入れる層も、案外多いのだな、とびっくりしましたね。最後に日本茶を注文したら、湯飲みにティースプーンが付いて出てきました。「お砂糖はいりますか?」と聞かれて。ですから、「テ・ベール(緑茶)は、砂糖は入れないのだよ、スプーンはつけない方がいいですよ」と丁寧に教えてあげましたよ。写真は、レストランのスタッフです。着物姿のオネーチャンが、一人張り切って働いていました。着物をガウンに利用する外国人・・みたいな着方で、足元はハイヒール。頭に挿している2本の棒は、かんざしならぬ、割り箸でした。ま・・そこはご愛嬌、ということですかね。今後、和食はアルジェで定着するでしょうか?せめて、一軒・・とは思うのですけどね。
2010.04.16
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昨晩、近々日本へ出発する、留学生とのお食事会がありました。文部省の奨学金での留学だそうで、今年は23歳の若さ一杯の男の子が3人。一人は東大、一人は大阪大、もう一人は10月出発予定で、行先は未定とのことでした。後発の一人は、さすがに、日本語チンプンカンプンでしたが、すぐにも出発の二人は、たどたどしいながらも日本語をしゃべってくれて、ちょっとびっくりしましたね。アルジェリアには日本語を教えてくれる学校も機関もないので、インターネットで勉強したのだそうです。今の若者は凄いですね。インターネットで、なんでも学んじゃう。「ダウンタウンがどうこう・・」というので、下町がどうした? なに? なんのこと?と思いましたら、「浜ちゃんが・・」ですって。おうおう、吉本のダウンタウンかぁ!・・と。そういうことも、みんなインターネット経由だそうで、日本語を学ぶには、漫画が一番、いいのだそうです。その日は、過去の留学生経験者も集まってまして、日本語と英語と仏語とアラビア語が行き交う、なんとも、不思議な会でありました。在日アルジェリア人って、おそらく50人ぐらい、家族とか、全部入れても100人いくかだろう・・なんだそうです。最初、みなさん、お寿司は苦手だったけれど、今は、大丈夫だ、とのこと。アルジェリアの人たちって、味覚はかなりコンサバティブで、「クスクスが一番」と頑固に信じているところがある。お寿司の味に慣れるのにも、時間がかかったのでありましょう。でも「納豆だけはどうしても、いまでも苦手」とか。ま、分かるような気はしましたが。こうやって、日本をよく知るアルジェリア人が、少しでも増えるといいのですけどね。年に3人じゃあ・・先は長いです。★写真は、ここ数日で一斉に花を咲かせだした、我が家の庭の藤です。日本の藤とは、ちょっと、違うらしいのですけどね。
2010.03.30
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ハイチに応援に行っていた、在アルジェ若手外交官のF君が、3週間の任務を終え、無事、戻ってきました。わずか3週間でも、真っ黒に日に焼けて、心なしか、精悍な顔つきにもなっていたような・・。知る人は少ないですが、世界中から仏語使いの外務省職員が、交代でハイチに応援に、行っているのです。やはり、惨憺たる状況らしい。ハイチの大使館が入っていた建物は、全壊ではなかったものの、とても使用できる状態ではなく、今はホテルの部屋を借りているのだとか。滞在中の宿泊は、わずかに崩壊を免れたホテルだったそうで、なんとか、水や電気はあるものの、3週間の間一度も、タオル交換は、してもらえなかったのだそうです。食事はほぼ、災害用に送られている缶詰やレトルト食品で、たまに夕飯に、ようやく数軒開きだしたレストランに通った他は、ほぼ、レトルトカレーばっかりだったとか。街の治安は悪く、滞在中にも何回か、外国のNGOスタッフが誘拐される、という事件もあったらしい。全て、お金目当ての犯罪だそうです。様々な国から応援が来ているのですが、ブラジルの活躍は、素晴らしいそうです。ネパールからだって来ているのだとか。一方で、真っ先に駆けつけて、世界中の注目を浴びた中国は、自国民の救助を終えたら、さっさと帰国してしまったのだそうな。ふーん・・なるほど。いろいろな国の、それぞれのキャラクターがこういうところにも、出るのかも、です。そうそう、真っ先にオープンしたレストランはチャイニーズだそうで。世界のどんなところでも、レストランを開いちゃう、中国・・逞しきかな! でありますなぁ。
2010.03.28
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「間違いなく世界のワーストゴルフクラブだろう」と、ここでプレイしたあらゆる外国人が断言する、アルジェ唯一の我らがゴルフ場。しかし、「昨年と比べれば、断然よくなった」というのが、共通した感想です。1年前のように、膝までの草は生えていない。1年前よりは、ぬかるみは少ない。1年前と比べ、とりあえずグリーンに旗が立っている。最近、ディレクターが替わったのだそうです。そうしたら・・やおら、ゴルフ場使ってクロスカントリーの大会を開催しだした。グリーンの真ん中にテント建て、コースの真ん中に杭を打ってね。当然その日は「ゴルフはできません」と一方的な公告。前日も「準備や練習する人達に危険なので気を付けてください」のお達し。なんなんじゃ・・でありますよね。こっちは、年間会費、払っているのに。でも、私たちはじっと耐え「そうやって資金を集めて、メンテナンスをしてくれれば・・」とひたすら、願うわけなんです。しかしねぇ・・どうも、ゴルフを知らない人がトップに就いたのではないか?・・という気がする。いきなり始めたのは、グリーンの位置を換えることでした。これまでだって、石が埋まっていたり、足跡がくっきり固まっていたりの、決して、褒められたグリーンではなかったのですが、その横の雑草を、ざっと刈って、その真ん中に旗立てた。確かに遠目には「緑色(グリーン)」ではあるのですが、とてもとても、ボールをパターで転がす・・という状況ではない。「旧・グリーンをメンテナンスするために、暫定グリーンを作ったのか?」と私たちは善意に解釈しようとしたのですが・・どうも、そういうことではなかった。旧グリーンは、整備される様子もなく、そのまま放置され、いつの間にか、ズルズルまた人は、旧グリーンを使うようになったのでした。最近は、陽気もよくなり、いよいよゴルフシーズンなんですが、陽気がよくなると、草もグングン伸びてくるんですね。写真のボールが埋まっている場所は、ラフではありません。ショートホールのグリーンから15ヤード手前。本来なら、軽くころがしてグリーンに乗せられるはずの、花道にあたる場所なんです。まだ、「ボールが見つかった!」だけでラッキーだったのです。フェアウェイの真ん中で、ボールが見つからないなんて、日常のこと。最近は、一打打つごとに、ボール探しですからね。今、ゴルファーで共同して、意見書でも出そうか・・と話しています。・ざっとでいいから、とにかく草刈りをしてほしい。・トイレをきれいに整備してほしい。ああ、この2つさえ叶えてくれれば、文句いわないのに。・・と、やたらハードルが低くなっている、我らアルジェのゴルファー・・なんです。かわいそうでしょ。
2010.03.25
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アルジェリアも、ここ数日で急に春めいて来て、昨日一昨日など、日中は、26度にもなってました。みんな半袖でゴルフやるぐらいに。春めくと、菜園の野菜も急にいきいきと大きくなる。昨年の教訓を生かし、今年は早めにビニール掛けし、寒さを防ぎ、1万羽はいるだろう、鳥の襲撃を防ぎ、カタツムリの襲撃も防いできた・・家庭菜園の野菜たち。ようやく、収穫が出来るようになってきましたよ。ということで、ここの所、おいしいサラダをいただいています。採りたての葉っぱは、本当に柔らかく美味しく、「ああ、人生、幸せだぁ~」と言う気分にさせてくれます。我が家のアルジェリア人スタッフも、「こういうのが本当の美味しい葉っぱなんだ」ということがようやく分かってきたようなんです。「アルジェリアの市場では、ろくなサラダ用葉っぱが売っていない」なんて、言いだしている。こういう感想が国中に広がるといいのに。この国の不幸は、「作れば簡単に作れる土壌と気候があるのに、美味しい野菜の味を知らないから、作らない」ことです。私も、お客様に、恩着せがましく「我が家のガーデンのルッコラです」なんて、紹介したりしてね。人任せで、私はただ、種を提供したのみ、なあんにも、働いちゃあいないのですけど。日本にいると、なかなか気が付かないものですが、美味しいサラダを食べられない・・という状態が続くと、もう、しみじみ、こんなことで、幸せを感じるようになる・・。いやいや、実は、こういう日常の小さな恵みが、本当の幸せ・・なのかもしれません。・・と考えるようになった私って、年取った、ってことですかね。ま、とにかく。自然よ、恵みをありがとうですね。
2010.03.21
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卒業シーズンだというのに、就職先が決まらない学生さんが、今年は多いらしい。なんとか、ならないのかしら・・と思うのだけれど。 ところで、内定塾というのがあるのだそうですね。就職活動がうまくいかず、なかなか内定が取れない学生に、「内定の取り方」を伝授する塾らしい。年間、12万円ぐらいの受講料が掛かるらしいですが、「内定を取れない場合は、返金します」とか。そして、塾生の内定率は95%だとか学生さんにとって、新卒で就職できないことは、人生の今後を決める位の大事ですから、それくらい、払うだろうなぁ・・とは思います。世の中、いろんなことが商売になるんだぁ!ともかく、一生懸命働こうとしている若い人たちが、みんな揃って就職できることを祈るばかりです。働く意欲に満ちた学生が、何十社回っても就職先が決まらない、なんて、あまりに間違った世の中過ぎますよ。話はガラリと変わるのですが、アルジェの我が家の庭の桜が花を咲かせました。この家の、前・前・前任者が植えられた・・という桜ですが、まだ、背丈が1mぐらいでヒョロヒョロと頼りない。それでも、アーモンドの花こそ咲くけれど、桜なんか、ゼンゼン見かけないこのアルジェリアで、健気に育って花を咲かせてくれた桜に、ただ感謝なんです。「よくぞ、異国で、育ってくれたね」と。日本より少し早い桜をお届けしますね。サクラサク、が全ての新卒者に来ますように。
2010.03.20
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ドーハで開催中のワシントン条約締約国会議。地中海・大西洋のクロマグロが、このままにしておくと、2年後には絶滅する・・というモナコのクロマグロ禁輸案の採決が控えています。日本は、反対票集めに、努力しているようですが、目下、形勢は悪いらしい。マグロ大好き日本人にとって、ゆゆしき事態になりつつある・・。禁輸が決まれば、政府は決定に従わない「留保」の手続きを行うそうですが、日本だけ、「留保」で、世の中、通るのだろうか日本バッシングは、ますます大きくなるでありましょうに。ところで、その話題のクロマグロ!久しぶりに手に入ったのです。35キロ! の重量級。嬉しい。これだけ大きいと、大の男二人で抱えても、なかなか運べないのですよ。これは、アルジェリアの目の前の、地中海産です。アルジェリアの人はマグロをほとんど食べないので、せっかく地中海で獲れるのに、市場にはなかなか回らず、「特別のルート」がある時だけ、手に入れられる。まあ、今回、某所のご好意で、手に入れられた、ってわけですね。これを、みんなで分けて、大事に冷凍してケチケチ、いただくのですよ。今回の禁輸採決が通っても、アルジェリアの海で獲れたものを、アルジェリアで食べる分には、問題はないのだそうな。ってことは、上手にここで手に入れさえすれば、今後も、マグロを食べ続けることが出来る。「アルジェリアに行って、マグロを食べよう!」というツアーは出来ないかね?アルジェリアでは、マツタケも採れるんで、「アルジェリアで、マツタケとマグロ食べ放題」ツアーはどうだろうか?うーん、日本の観光客、呼び込めるかね?まあ、ちょっと難しいかもね・・。と今日のお昼は、マグロの話題で盛り上がりました。夕飯は、久々の、最後の骨についた身をこそいだ、なか落ち丼です。
2010.03.16
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