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以前も紹介したことがあるんですが、フランスのTV番組に「Un diner presque parfait」というのがあるんです。訳すと「完璧?なデイナー」ですかね。5人のごくごくフツーの人が、交代で、ディナーを企画するんですね。メニューを工夫し、テーブルセッティングを工夫し、自宅に他の4人を招く。あとの4人が客となって、点数をつけるんです。番組は、ディナーを催すその人の、準備段階から、カメラに映していくんです。タイトルがpresque(おおよそ)となっているのは、所詮、素人のやることなんで、凝った料理が、どうもまずそうだったり、へんてこだったり、手際が悪かったり、インテリアが奇妙だったり・・というところで、ま、その辺が、観ている側としては、面白い。最近は、大分凝ったことをする人が増えてきて、先日も、アペリティフのひとときに「ベントーを楽しみましょう」という、イベントを入れている女性が出ていたんです。まず、客の前に、スーパーでお刺身を盛っているようなプラスティックの四角いトレーを差し出し、「さあ、ベントーをしましょう」とか言うんです。で、なにをやるかというと、人参を花型に切ったり、キュウリを葉っぱ型に切ったり・・。それらをトレーに並べて、「わあ、よく出来た」とか喜んでいる。客たちは、「ベントーを初めて体験したけれど、楽しかったわ」「花形に切るのは案外、難しかったけど、ベントーって面白いわ」などと、感想を述べている・・。ちゃうちゃう、ベントーというのは、そうじゃないって!とTVのこっち側で、私は思うんですが、彼らはすっかり、満足しきっちゃっている。私は心配になりましたよ。日本語の「弁当」は、仏語の「bento」になって、食材を切り刻んで遊ぶ・・みたいなことに変化しちゃっているのじゃないか、って。どうなんでしょ。誰かがきちんと、訂正してくれるといいけど・・。
2011.04.17
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しつこく、パリ話。やっぱりパリって、そこら中に話題が転がっているんですよね。街を歩いていて、ミョーに目に着いたのが、我らが北野武監督の写真です。最新映画「アウトレイジ」の上映広告看板なんでしょうけれど。折しも上映開始のハリーポッター映画と同じくらいの頻度で目に着く。フランスでの彼の認知度は、凄いのだなぁ、と思いましたっけ。芸人として、一人の男としての北野タケシを、私、好きなんですけれど、正直、俳優としての彼は、下手くそだと思うし、映画も、「これがいいのかなぁ」という印象で・・。もうひとつ、評価できないんでありますがネ。でも、パリで彼の、大きく写ったポスターを見ると、なにか、嬉しい。なにか誇らしい。また、実にかっこよく写った写真で、TVタックルなんかでお茶らけている彼とえらい違いでしてね。ああ、彼の作品が評価されるといいなぁ、なんてついつい、思ってしまう。こういうのもある種の、ナショナリズムですかね。
2010.11.22
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しつこくまだ、パリの話題です。パリの町で、薄茶色のお洒落な自転車が整然と並んでいるコーナー(写真)をよく、目にしました。「あれ、なんなんだろう?」と聞いてみるんですが、住んでいる人も、どうも、よく分かっていない。貸し自転車なんですね。ただ、観光客向けというより、住んでいる人向けで、どうやら、まず、クレジットカードで登録しなくちゃならないらしい。でも、いったん登録すると、好きなように自転車に乗り、また、別の自転車置き場に返せばいいらしいのです。つまり、公共自転車シェアリングシステム?パリから車を減らしましょう・・という運動の一環なんだそうです。滞在中はバカンス最中で、あまり利用している人を見なかったんですが、サラリーマンなんかが通勤に使ったりしているそうです。自転車道も、途上ながらも、ずいぶんと整備されているようでありました。少なくとも日本よりはずっと、進歩的に。たまたま、そのシステムを、フジテレビの報道番組でも紹介していて、それによると、便利だけれど、ちゃんと返さなかったり壊したり、そういう人も多くって、まだまだ問題も多々らしい。でも、パリ市は、そういう問題も乗り越え、さらには、公共電気自動車シェリングシステムも導入しようと考えているそうなんですね。全て、パリ市内に自動車を、これ以上乗りこませないための方策であるそうです。前々から思っているんですが・・。例えば東京都の山手線内の区域だけでも、タクシーと業務用車以外の車、乗り入れ禁止というのやってみてはどうか。その代わり、自転車道を整備し、自転車シェリングシステムも導入し、人々が安全に気楽に、スイスイ自転車で移動できるようにする。随分と町の風景も、都心の空気も変わってくるだろうと思いますけどね。健康にもいいし、大いにCO2削減にも当然なる。こういうことなら、よその真似してもいいですよね。たとえばCO2・25%削減を打ち出した国会議員さんたちから、まずは、始めてはどうなんでしょう議員宿舎、議員会館と国会の往復は自転車にする・・という。国民の評価、高まると思うのですけどぉ。いいと思うのだけれどなぁ。
2009.09.14
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まだしつこく、パリの話です。バカンス中、2日間ルーブル美術館に行きました。朝から行って、閉館まで粘る。それでしっかり9€の入館料の、元を取ろう、ということです。2日間ともマルチメディアガイド(写真)を借りました。こういうガイド機器、昔は使い勝手が悪くて、すぐに、どこの解説を聞いているのだか分からなり、なんともストレスフルだったのですが、最近のものは、とてもよくなっているのですね。もちろん日本語のガイドもあり、好みのコースも選べる。解説を聞こうとする作品の写真もすぐ出てくるので、作品を間違えることもない。効率よく見られるよう、歩き方の指示も出してくれるので、それに沿って歩けば、迷うこともない。作品全部にガイドが付いているわけではないですが、ルーブル宮殿の解説まで、丁寧に入っていて、ガイド付きの作品を見るだけでも、1日はあっという間に過ぎてしまいます。まるまる2日間、そうやって鑑賞して、ガイド機器に内蔵してある、「お勧めコース」は、すべて堪能!いやあ、6€のレンタル料は、高くないと思いましたね。このガイド機器には「Korean Air」の文字がくっきり書かれてあるんです。2008年2月にKorean Air、即ち大韓航空が、初めて「世界有数の美術館とのパートナーシップを保っていきたい」と試みたことだそうです。この器械を取り入れるために、100万€を投入したそうでして。航空会社がこういう提携をするのも、世界初だそうでして。「大韓航空は文化交流を積極的に支援し促進する航空会社として、今後もこのようなパートナーシップを継続する所存であり、ルーブル美術館との提携はその第一歩に過ぎません。私どもは“芸術文化”と“旅行”という二つの世界を結ぶ架け橋となり世界の文化コミュニティに寄与してまいりたいと考えています。」とは、会長のお言葉だそうですよ。うーん、あっぱれ!でありますな。ルーブル行って、このマルチメディアガイドで鑑賞し、文化的な数時間を過ごす。これはいい機械だ、便利でよかったなぁ・・と思うとイヤでも目につくわけです、Korean Airの鮮やかな文字が。「ああ、大韓航空って、大した会社なんだ!」と世界中の人が思いますもんね。最近、ヨーロッパ系チャンネルを見てますと、かなり頻繁にKorean AirのCMが流れてきますし。おう~ぃ、どうした、日本のJALよ、ANAよ。ガンバレよ~・・でありますよね。
2009.09.06
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おととしローマに行った時、イタリア人の友人が、「ユーロに代わって物価は2倍になった」と嘆いていました。円で払う我々日本人観光客には、3倍になったような印象でしたっけ。パリもやはり物価高いです。ユーロになって、きっとヨーロッパ中の物価が上がったのだと思います。でも、美味しいものは食べたい。フランスはどこでも美味しいなんて、ウソです。観光客が大勢来るような店は、大抵量だけ多くてまずい。気取ったレストランは・・美味しいけれど高い。で、あれこれ試して、最終的にたどり着いたのは、夕飯はワインバーで ということでありました。ワインバーって、いつ頃から出だしたんでしょ?まずいいのは、割と早い時間から開いていることです。レストランだと8時過ぎないと入りにくいけれど、ワインバーなら、夕方からだって気にせず入れます。いろんなワインを揃えてあって、グラスでも楽しめます。食べ物だって、なかなかにいいんです。かつ、そんなに高くない。ワインの美味しいところに、旨いものあり・・と思ってましたが、やっぱり、その通りなんです。かつ、アントレ、メイン、デザートときちんと取らなくてもいい。おつまみみたいに、数皿取って、分け合いながら食べても構わない。フランスの一皿って、結構大盛りですから、私なんか食べきれないんですが、その点ここだと、みんなでワイワイ分け合えるのがいい。よく見ていると、3人ぐらいで来て、グラスワインとチーズとハムの盛り合わせ取って、それで、のうのうと帰っていくグループもある。ちゃんと食べたければ、しっかりしたメニューもあるんです。日本の居酒屋システム、ここにあり、って感じでしょうか。ワイン好きの方なら、大満足間違いなし!です。いろいろいいお店を見つけたんですが、1店だけ、ご紹介しておきますね。L’Ecluse というチェーン店です。www.leclusebaravin.comパリに5~6店あるみたいです。チェーン店といっても、そうバカにしたものではなく、いいワイン置いてあるし、フォアグラのパテなんて絶品です。年中無休で、即ち、日曜でもやっているのもありがたく、朝8:30から夜中の1時まで、といつでもやっているのも嬉しい。それにしても、パリ滞在の2週間、毎晩ワイン飲み続けでしたが、一回も悪酔いしなかったなぁ。次の日、すっきり、気分爽快でありましたし。フランス国内に出回るワインは、防腐剤なんか入っていないのかも・・なあんて、思ったりもしたんですけれど・・。
2009.09.03
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訳もなく「建築物」好きです。よって、パリでの休暇中、ぜひともコルビジェが建てた家を見てみたいと思ってました。16区にある、コルビジェの事務所は、修復中でありました。彼が建てたアパートというのも、はるばる見に行ったんですが、見学予約したグループしか見学できないとのことで、大分古びた外観だけ、見てきました。で、最後の候補で、Poissyにある「サヴォア邸」行きましたよ。パリから電車に乗って1時間、さらに駅から徒歩では30分、バスは1時間に1本しかない・・という不便な場所にあるんです。それでも根性で行こうと決めていたんですが、運よく、知り合いの方が、車で連れて行ってくださいました。Poissyという、静かな町の緑に囲まれた一画にサヴォア邸はあります。サヴォア家の週末の別荘だったところで、戦時下はドイツ軍、連合軍に占領されて荒れ果てたものの、1962年に国が購入し、歴史建造物として修復し、大事に管理されています。とうとう実物に触れたコルビジェの建築物。戸棚の作りや、キッチンの作りにこそ時代を感じるものの、なるほど、80年も前の建物とは思えない垢ぬけた建物でした。光溢れるリビングの心地よさ。(写真)一日、ここに座っていてもいいなぁ・・と思うほど。この間取りをそのまま現代に持ってきても、十分お洒落で新しい・・と感心しましたね。照明やドアの取っ手もお洒落だし。広い庭でのんびりしながら、でも、同行した建築会社のオジサマがケチつけてました。「今の季節はいいけれど、冬は寒々として寂しいんじゃないか」「地震がない国だからいいけれど、地震が起きたら、この構造じゃ持たない」って。まあ、そうなんでありましょうが、80年も昔に、隅々まで計算尽くし、無駄のない、垢ぬけた設計をした建築家がいた。その家を身をもって体験できたというのは、やはり至福でありました。こんな不便な場所なのに、日本の若者が大勢、見学に来ていました。メジャー持参で、あちこち測って、スケッチもして。きっと、建築を勉強している学生さん達なんでしょう。「おうおう、君たち、しっかり学んで行けよ」と心深く、思いましたよ。こういう彼らが、チマチマした日本の家を、今後大きく変えてくれることを・・望みたいですけどね。★写真は、そのリビング。中庭に向けて全面ガラスなので、まあ、光が入ること入ること。
2009.09.01
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しつこくフランスの話題です。なにしろ・・あの国は、話題がたくさんあって。仏語スクールが終わって解放された一日、パリ近郊のオヴェール・シュル・オワーズという小さな町に行ってきました。ここはゴッホが自殺した地。彼は「本物の田舎がある」と気に入ってこの町で暮らし始め、でも2か月後、自殺したのでした。わずか2カ月しかいなかった土地でしょ・・と思っていたのですが、フランスは、あるいはこの町の人たちは、彼が暮らしたラブー亭という下宿屋件レストランを当時のままに復元し、町のあちこちに、彼の足跡を残し、りっぱな観光地に仕立て上げたのでありました。ゴッホは、わずか2カ月この町に滞在している間に、70枚以上の絵を描き上げているのですね。天才って、そういうところが凄い。その多くが、「今や誰でも知っている」代表作であるのです。しかし、当時、それらの絵は、ゼンゼン売れなかった。ゴッホはこの町で田舎ののどかな風景を描きながら、失意をどんどん深めていったのでした。こんなのどかで明るい町で、いきいきと生気あふれる絵を描きながら、でもゴッホは死を選んだのですね。自負はたっぷりあるのに、誰からも評価されない絶望。多かれ少なかれ、私たちは彼の絶望を理解はできます。彼が下宿していた部屋が、ラヴー亭の屋根裏に、そのままの状態で残されています。狭くて暗くて、かなしい部屋です。そこで彼は最後の作品群を描き続けていたのですね。壁に額だけのパネルが飾られています。オヴェール・シェル・オワーズの町は、彼がここで生きた証に、せめて1枚でも作品を購入して、ここ、ゴッホが最後を生きた部屋に展示したいと考えているそうです。しかし、いまやゴッホの絵は、高くて購入できないらしい。で、観光客に支援を募っているのです。彼が亡くなった時、この部屋には、いかにも「邪魔だ」みたいに、作品がゴロゴロ置かれてあったでしょうに・・。なんとも、皮肉な話です。町の隅に作品「オヴェールの教会」で有名なノートルダム教会があります。目下、修復中で、なんとも情けない姿だったんですが、ゴッホが見たであろう、そのままの姿をそこに見ることができます。ゴッホは母を亡くして以降、長い間教会を描くことはなかったのだそうですね。それが、最後の自殺する少し前に、この絵(写真)を描いた。空の濃い青色は、その当時の気持ちを投影しているのかもしれません。端に描かれた女性は・・もしかしたら心の中の母だったのでしょうか。秋の気配の漂う、パリ郊外の小さな町で、いろんな思いに耽ったのでありました。
2009.08.27
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パリでの夏休みも今日で終了。目下、荷づくりでバタバタしてます。そんな中でブログなんか書いている暇ないだろう・・と我ながら思うんですけど。かつ、そんな中、お昼には最後にまた国虎屋に行って、おうどん食べてこよう・・と計画してまして・・。先日ジヴェルニー行きのガイドさんが、「今、パリを歩いている70%は田舎もんの観光客なんだから、彼らのかっこう見て、これがパリジャンだ・・なんて思わないで下さいよ~」と言ってましたが、ほんと、パリの町は、もう、「海辺状態」安物のTシャツに、短パンばかり。女性はほぼ「こんなに胸の谷間を出して、いいのか??」状態ですしぃ。半分、嫉妬なんですけどね。先日、メトロの運転手さん見ていたら、Tシャツにジーパンで運転していました。若い女性の運転手さんなんか、短パンにビーサン、かつ、運転しながら、ケータイメールしていた・・!!なんとまあ。どうも、観光客もそうなんだけれど、パリっ子も、すでに、Tシャツ+短パンの世界らしいかも、です。いいんだかどうだか分りませんけど、気取らず自然でいいのかも、とは思いますね。★写真は、メトロの車内風景。ただ、みていて思うのは、、お年寄りなんかに、さっと立って席を譲るのは、パリっ子ですね。観光客はほぼ、知らん顔している・・。
2009.08.24
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仏語学校「フランスラング」、昨日の続きです。さて。試験を終えて待っていると、一人ひとり呼び出され、面接の先生と軽いインタビュー。先生は素早く採点し、どういう勉強をしたいか、文法中心にしたいのか、会話を主にしたいのか、などなどを聞いてきます。多分、この時、会話力をチェックしているのでしょうけれど。で、すぐその場で「あなたは○○のクラス、午後1時から、5番の部屋でね」と言い渡されるのです。私は、午前中のクラスがあるからこそ、この学校を選んだのでしたが、「午前中にしたいのですが・・」と申し出てみても「朝はうんと初心者か上級者のクラスしかないから駄目!」と、あっさり拒否でありました。しかたなく「はぁ」と答えて、次は、手続きの事務所に送られます。で、クラスの確認と、その場で残りの授業料を支払われされます。 途中、ヨーコ先生という、この学校唯一の日本人スタッフが駆けつけてくれて、「大丈夫ですか、手続きできますか」と聞いてくださいましたが、まあ、それくらいはなんとかなりましたので、「「大丈夫です」と答えました。その午後から、すぐにもセミナーは始まりました。13時から16時10分まで。途中15分休みが入ります。1週20時間コースなんですが、ここの1時間というのは、45分なんですって。なんか、うまく丸めこまれたような気がしたんですが、その3時間でも、クタクタになりますから、私としては、これでよかったわけです。クラスの生徒は、最初の週は10人ほど、2週目になると6人になり、若い子たちは次々とおさぼりするようになるので、最終日は4人だけでした。 内容は・・しっかりしたシステムで訓練された先生が担当してくれているのだと思います。こういうのは、先生に当たるか、同級生に当たるか・・そういうところで天と地ほどの違いがあるものですが、よそのクラスと比較はできないものの、両親がハイチ出身というヴァレリー先生は熱心な方でしたし、まあ、当たりだったろうと思いますね。 授業はなかなかに厳しいでした。(私にとって、ですけど)小説の一節とか、別れ話の手紙とか、そういうテキストをホイと渡され、さっと読んで「みんな、分かるかな?分からないところある?」なあんて聞かれるんですよね。するとスペイン人なんて「ウィ」なんて実に気軽に答えてくれちゃう。 おいおい、冗談じゃない、と私は慌てふためくわけです。こっちはあと5回ぐらいゆっくり読まないと理解できそうもないし、分からない単語なんてある過ぎるくらいなのに・・。ま、そういう中で人の5倍ぐらい必死に集中して、なんとか、よっこら、授業について行った・・って感じですかね。2週間でマイ仏語能力が上達したか・・はかなり怪しいところでありますが、ま、なにもしないより、よかった!と考えることにしようと思ってます。2週間通って、合計425€。機会があったら、またやってみたいもの、と思ってますけどね。 ★写真は、最後まで残ったクラスメイトとヴァレリー先生。左端のアンナはスペイン人、夫と二人バカンスでパリに来ていて、4人の子持ち。英語・スペイン語の翻訳を教えているそうです。色の黒い方がヴァレリー先生で、背の高い美人はエレーナ、スェーデン人です。12月まで休学して、仏語の勉強をするそうです。で、右端がスペイン人のホセ。彼もバカンスでパリに来て、勉強と観光を楽しんでいるお勤め人、結構オジサンなんですが、独身らしいです。
2009.08.22
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やれやれ、ようやく2週間の仏語セミナーが終了しました。やれやれ、ほんとやれやれ。 パリで、レストランばっかり行っていたわけではないんですよ。若い連中に交じって、一生懸命、勉強もしていたんですからぁ。この機会に、旅行のついでに仏語を勉強するにはどうするか、ということを、興味をお持ちの方々のために、書いておこうと思います。2週間ほどパリで夏休みを過ごす・・という計画が出来た時、じゃあ、学校に通おう、と思いました。なにしろひどい仏語で生活してますんで・・。しかし、どこにコンタクトをとればいいのか分からない。で、日仏文化協会に問い合わせてみました。そこではフランス留学あっせんもやっているのです。もちろん、手続き代行料、というのは掛かるのですが。 担当の女性は、親切に、http://www.premier-france.co.jp/のサイトを紹介してくれました。 当然、代行をお願いして、手数料を支払う気なんかないですから、あとは、自分で・・であります。 で、その中のリストにある学校から、2週間と言う短期間でも受けられるセミナーがあるかどうか、をまず調べました。幸いに夏休みということで、1週間単位で受けられる夏季講習を開いている学校は多く、選択肢は多そうでした。 で、さらにその中から、いい先生がいそうなところ、あまり生徒が多くもなく、あまり講習料が高くもなく、で、ホテルから地下鉄で1本で行ける、午前中にクラスがある所・・というのを選別していきました。 そうやって選んだのが「フランスラング」という今回の学校です。毎週月曜朝に新規の学生のテストをやり、クラス分けするのだ・・ということでした。 クラスには10時間、20時間、30時間コースとさまざまあって、私は1週20時間・・をとることに決めました。30時間だと、観光はほとんど出来そうにないし・・。 幸い、ネットを使って日本語で申し込むシステムまでそこにはあって、よって、日本語で申し込みが出来て、すっごく楽でありました。 申し込みのフォームを送ると、すぐにも学校の秘書さんからメールが届き(それは仏語です)、申し込みの確認と、なんでも質問があったら聞いてくれという親切な申し出と、「内金を90€、支払うよう」の一言がしっかり書かれてありましたっけ。 で、カードで内金を支払い、正しく申し込み完了したことを確認し、で、あとは初日を待つばかり・・なのです。なんと、実に簡単。もっと、こういうシステムが世に伝わると、気軽に「旅行のついでに学校に通う」という試みが出来るようになりますのにね。そして、8月10日の月曜、朝8時、説明通り学校に出向き、大勢の生徒たちに交じって、緊張しながらレベルチェックのテストを受けたのでした。 ・・と長くなるので、この続きはまた明日。
2009.08.21
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オランジェリー美術館、行ってきました。何故か・・というと、先週末のジヴェルニーのモネの邸宅訪問で、俄然、モネの作品に刺激されたからです。実に単純な、反応です。モネは、晩年、15年掛けて、大作「睡蓮」を仕上げるんですね。わざわざ、敷地内に新たにアトリエを作り(今、そこはお土産物コーナーになってますが)途中白内障に掛かり、作品完成を諦めかけ、当時の大統領に「投げ出したら駄目だ」とハッパを掛けられ・・ようやくやっと仕上げた大作が、ここに収められているのです。かつ、彼は、その絵だけを展示することを求め、よって、ここには、モネの「睡蓮」だけの部屋が用意されているのです。しかも、以前の建物は光があまり入らなくて、モネの作品を最高の状態で展示できなかったのですが、新たに立て直し、2006年にようやく理想な形で完成した美術館・・なのであるのです。そのモダンになったオランジェリー美術館は、コンコルド広場のすぐ横に、静かに佇んでいます。古い建物を上手に利用し、モダンな部分を付け加える・・こういうの、フランス人は実に巧みでありますねぇ。モネの睡蓮の間は・・確かに遠い昔に訪れた時より、明るい空間になっているようでした(あまり記憶がない)。ただ、どうなんでしょう。あのジヴェルニーの光と生気に満ちた庭を見てしまうと、まだまだ、暗くて、うーん、違うかなぁ・・と私は思ってしまうんですね。解説には「6年間にも及ぶ改装期間を経てオランジュリー美術館は、モネが望んだとおりの陽光に満ちた温室さながらの空間をついに取り戻したのです。」とあるのですが、うーん、まだまだなのに・・と思ってしまう。半地下に造られたもうひとつの展示室には、印象派以降の作家たち・・即ち、画商・ギヨームが後押しした画家たちの作品が集められているのですが、そちらの方が、私は面白く感じましたね。久しぶり、ピカソやモジリアーニの本物をすぐ目の前に見て、心が動かされましたし。夕方6時に美術館を追い出されて、外に出たら、町は8月の光で、溢れていました。公園のあちこちで、人々が寛いでいて・・。ああ、こういう光なのに・・と私は改めて、思ったんですけどね。★写真は、美術館の半地下にある展示室。モダンな空間作りはさすが・・なんですけど。(実際はもっと明るいです・・)
2009.08.20
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たまには、星付きレストランだって行きましょうよ・・ということで、行ってきました。もっとも、星1個です。3つ星なんぞ今や無縁の世界で・・。 選んだのは「GAYA」。44,rue du Bac,Paris 75007モダンはお店です。照明も抑えて、フォークやスプーンなんて、ひんまがっていて。先だって行ったPRAMILもそうでしたが、星付きになるのって・・モダンでお洒落な雰囲気、というのが必須なのかもしれません。 私はアーチチョークのサラダと黒米を敷いた上に、ヒイカとホタテガイの乗ったメニューをとり、最後にチーズをいただきましたが、ええ、美味しかったです。料理も凝っている、という印象で。ただ、その分、肩も凝る、と言いましょうか、年とるともう、気楽な居酒屋みたいな方が、居心地がよくなるようです。隣りの席に日本人の若いカップルが案内されました。見るからにお互い日本人なんだから、気を利かせて、離して席を用意すればいいのに・・と思ったものですが。なにしろ、話が筒抜けですもんね。彼ら、我々が倹約してアペリティフを取らずにいたのに、座るなり、ロゼのシャンパンを注文するし。値段に関係なく、なにが組み合わせでよさそうか・・とメニューを選んでいる様子だったし。この程度のレストランなんか日常さ・・という感じ。なんか、バブリーなんですよね、若いのに。といって、恋人同士という感じでもない。仲良しのかつての同僚、という雰囲気で、女性の方が久しぶりにパリに来て、再会という感じでありました。 男性の方はすっごくパリに慣れている様子で、仏語もペラペラだったし、ワインのことも詳しかったし、日本人会事情にも、どうやら詳しそうでした。 彼、すっごくお金持ちなのかもしれないし、広告関係辺りで、経費が自由に使える、という人なのかもしれない。 なあんてことを想像しながら、隣のゴージャスに次々とる様子を盗み見ていたのでした。なにしろ年寄り夫婦に会話ないですしねぇ。 やっぱり、お店側は気を利かせて、日本人同士は距離を置いて席を決めるべきでしょう。ま、私は面白かったですけれど。 ★写真はアントレでとったアーチティーク料理。写真ではゼンゼン美味しそうに見えませんが、下に敷いた、アーチチョークのピュレと、5ミリ角程に切った、青リンゴとアーチチョークと、真ん中のムール貝のワイン蒸しがとてもいいハーモニーになって、品格ある一品でありました。
2009.08.19
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週末を利用して、モネが晩年過ごしたジベルニーに行ってきました。マイバスツアー・・日本のツーリスト会社のツアーです。パリからノルマンディー方面へ70km。ジヴェルニーは静かで穏やかで光に満ちた村です。とくに今の時期は花に溢れていて、ああ、ここで暮らしたら、毎日が爽やかで健康的で、そして退屈なんだろうなぁ・・としみじみ思いましたね。バスは日本人観光客が28人、ガイドさんも日本人です。ほんと、日本人ばかりって、楽!運がいいというか、このガイドさん、日本の芸大を出て(4浪したそうですが)パリに暮らして25年という方で、よって、印象派の説明からなにから実に本格的な解説をしてくださって・・。往復のバスの中で、しっかり学ばせていただきましたよ。 大型バスでジヴェニーまで連れて行ってくれて、解説付きで、入場料すべて合わせて65€。団体旅行って嫌いなんですが、でもたまにはいいかも、です。ここジヴェルニーに来る観光客って、日本人とアメリカ人が圧倒的に多いんだそうです。アメリカにも日本にも、印象派の絵画がたくさん入っていて、なじみが深いから・・なんだそうですよ。 凄い!と思ったのは、モネの家の中は、浮世絵だらけなんです。キッチンの戸棚には古伊万里のお皿が並んでいるし。で、有名な睡蓮の花咲く庭には、柳も竹もアジサイも南天も植わっていて、太鼓橋まであって・・印象派にとって、ジャポニズムというのは、とても大きなキーなんだと聞いていましたが、なるほど・・と改めて納得しましたね。 日本人が振り向かなかった浮世絵が遠くフランスの画家たちに感銘を与えて、印象派という大きな波となって膨らんでいく・・なんか、感慨深いです。 モネもマネもルノアールも、それまでの「世間に受ける絵を描いて、世の中に受け入れてもらう」というのをきれいに捨て去って、自分達が思う絵を描き続けていったんですね。次代に残るもの・・というのはそういうことなんですね。社会に媚びていてはいけない。なあんてことを一つ学習したジヴェルニー行きでありましたっけ。 ★写真は睡蓮の咲くモネの家の庭。ここは当初、モネの家に隣接する沼地だったんですが、晩年、彼が購入し、手を加えたのだそうです。・・とこれも芸大出身ガイドさんの受け売りです。
2009.08.18
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パリでは、基本的にメトロで移動です。お安いし、便利です。路線は入り組んでいるし、乗る線の最終到着地までチェックしなくちゃならないし、なかなかに大変ですが、ようやく慣れてきました。バスも利用できるといいのですが、路線はもっと複雑で・・バス利用は次回の課題ですな。 ただ、夜食事してホテルに帰る時にはタクシーを使ってしまいます。 やはり楽だし、夜道は怖いところもあるし、パリのどこからでも、10€前後で乗れるので、まあ、少しの贅沢・・というところです。それに、タクシーだと、美しいパリの街並みを楽しみながらの移動が出来、こういうことも知っておかないと・・なんてことも思います。エッフェル塔が夜10時になると、クリスマスツリーのイルミネーションみたいに、突然ピカピカ光り出す・・ということもタクシー乗っていて初めて知りました。 「ええ~! エッフェル塔、あんないピカピカ光るんですか?」と運転手さんに聞きましたら、「ああ、10分だけだ」とすげない答えが返ってきましたっけ。なるほど、10時5分にはピタッともとの、ライトアップだけに戻りましたから、5分だけなのかもしれないし、9時55分から光り出すのかもしれません。いずれにせよ、そんな夜更けに突然光り出す・・という事実を知るのも、タクシーに乗ったからこそです。ただ、パリの町でタクシーを捕まえるのは、案外、苦労なんです。なかなか見つからない。走ってきた・・と思っても人が乗っていたりする。東京の、あの客待ちの長~い列なんで、想像もできない世界です。 パリのタクシーって、何台位あるんでしょ?と運ちゃんに聞きましたら、16000台だ、と答えが返ってきました。 念のため、調べてみたら、パリでは、14900両に規制されているのだそうです。ちなみに、NYは12000両、ロンドンは20000両に規制され、一方で東京は、今現在60000両のタクシーが走っています。町の規模、人口の差、タクシーの利用率などなど、いろんな要素を加味しないと一概に判断はできませんが、ただ、これだけみても、東京のタクシーって、多いんだろうなぁ・・とは想像できます。乗る側の我々はいいんですが、タクシーの運転手さんの競争と生活は、そりゃあ、楽ではないのでありましょう。 パリのタクシーは、ほとんど自分の車を使うのでしょうか?古い車両もあれば、素晴らしく高級な車両もある。ぶつけた痕生々しく、窓の閉まらない車両も走っている。 そして、わずかな経験からの印象ではありますが、新車のいい車を運転しているのは大抵中国系の運転手さんでして。ああ、ここにも中国の勢いが出ている・・と思うのは、独断過ぎでありましょうか。 ★写真はセーヌ川河畔。晴れた昼下がり、河畔でゆっくり寛ぐ人々ののどやかな風景が広がります。
2009.08.17
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数日前、パリ在住の友人夫妻と食事しまして、実に美味しい料理を出すビストロを紹介いただきました。(この店に関しては、またいずれ書きますが)「パリって、美味しいレストランが無くなってきている」と失望していた私たちですが、「あ、美味しい店はある!」と俄然目覚め、その日から、ミシュランなど買い込んで大研究、暇なテイシュが、そう高級店でもなく、でも、ミシュラン・オジサンマークがついていたりの、味については保証付きの店で、かつ、夏休みのこの時期開いている・・というのを1日掛けてリストアップしたのでした。これをもとに、あちこちトライしてみよう・・ということで。その最初の店が3区の、なんとなく、寂れた通りにある「PRAMIL」というビストロ。 行ってみましたよ。そんな寂れた通りに不釣り合いな、お洒落でシックな店でして、明かりを抑えた店内は、黒と白でまとめられ、テーブルにもまっ白い上等なクロスが掛けられておりました。客は、というと、なんとなく業界風と言いましょうか。いろんなことにうるさそうな方たちが、仕事仲間で来る、という雰囲気に満ちた方たちでした。メニューを見ると、Mizunaのサラダとか、Mattyaのアイスクリームなんてのも入っている。 あとでブログを検索してみると、日本人でもここに寄っている人が結構いるようで、やはり業界関係者に紹介され・・なあんてことが書いてありましたっけ。私が注文したアントレは、Ficoide Glacialeとい野菜のサラダ。これなんですか?と質問して、説明してもらったんですが、結局よく分からなくって、でも出てきたのを見ると、別名アイスプラントとかソルトリーフとか呼ばれるちょっとパリパリとした野菜のサラダでありました。 あと、メインにホタテガイのクリーム煮、デザートにミルフィールを選んで、30€。クリーム煮は少し塩が強いような気がしましたが、サラダに入っているエビなんか芸術的な火の入れ具合で、「うん、満足!」でありました。ようし、美味しいフレンチを探求するぞと改めて力がみなぎるのでした。 ★写真はビストロの正面。料理の写真も撮ったのですが、薄暗がりだったせいか、うまく撮れなくって・・。
2009.08.16
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今、エッフェル塔の近くのアパートホテルに滞在しています。Adagio Paris Tour Eiffel というアパートホテル。32階建ての高層ビルです。アパートホテルというのは、キッチンや食器などが備わって、軽い食事なら作れる・・というホテルなんです。その代わり、掃除は週1回、タオルも週に1回しか換えてくれません。トイレットペーパーこそ置いてありましたが、ティッシュペーパーも、石鹸もシャンプーもなし。そういうのは、自分で用意しろ・・ということなんですね。料金としては・・うーん、滞在する日数にもよりますが、普通のホテルより決して安いわけではない。1週間ほど暮らしてみて、感想はといいますと、まあ、気楽のところはいいかな・・と。25階の部屋からはパリの街が一望できますし、狭いながら2部屋あるので、テイシュと一緒でも息が詰まる・・わけでもない。1階にはコインランドリーもあるので、洗濯もできるし、部屋にはアイロンもあって、アイロン掛けもできる。キッチンは狭いですけれど、サラダ作ってパスタ茹でる位なら不自由なさそうですし。もっとも、たかだか2週間の滞在に、調味料など買っていたらキリないので、最低限のことしかしない予定です。インターネットもすぐに繋がるし、テレビも何十チャンネルも見られる。もっとも、JSTVはニュースの時間しか映りません。日本人の客だって多いのだろうから、そんなところケチケチしないで、ちゃんと映してよ、と不満ですけどね。とても面白いなぁ・・と思うのは、こんな狭いキッチンに、食器洗い機だけは、やたら大きいものが備えられていること。これって・・どういう価値観なんでしょ。フランス人と日本人の台所事情の違いでしょうか。不思議です・・。ということで、朝はプラッと外に出て、近くのパン屋でクロワッサンとカフェ・クレームの朝食です。焼きたてのクロワッサン・・というのが嬉しいで、今日のランチは、先日日本食材店で買い込んでおいた、インスタントラーメン+フルーツの予定です。楽しみ・・と心浮き立つところが、なんとも日本人でありますなぁ。★写真はキッチンコーナー。真ん中の食器洗い機の存在感が凄い。
2009.08.14
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パリのデパート・ラファイエットとプランタン、行ってみました。ちょっと食器などを見たかったのと、高級ブランド通りのブランドショップはやっぱり、敷居が高いですしね。ラファイエットなど、人でごった返していましたっけ。高級ブランド街の高級ブティックなど、閑古鳥が鳴いているというのに(観光地は観光客で溢れているんですけどね・・)ここだけは、かなりの人が集まってきている。ただ・・よく見ると、大半が中国人の方たちなのです。ルイヴィトンの店など、もう、溢れんばかり。なんなんでしょう・・これ。かつてこの風景は、日本人のものであったはず。今や、すっかりその立場は取って代わられたのかも、です。歴史は移り変わる。そしていまや日本人の影の薄いこと。大柄な中国人のオニーサンが、グッチの袋を5つも6つも抱えて、休憩所でお水飲んでいた時には、なんとも・・やるせない思いになったものでした。ま、そういう中国人の威力にもめげず、デパート内を見て回ったんですけどね、どうも・・魅力的な品がない。うがった見方なのかもしれませんが、同じブランドものでも、売れなかった流行遅れの品々が、ここに並んでいるのではないか・・とそんな気すらしたものです。空気が・・そう、なんというか、経営が傾きかけたデパートの、そういう感じなんですね。心浮き立つ空気じゃない。1か所、とてもお洒落な空間がありました。トイレ・・なんですが。やれやれ、ようやくトイレが見つかった・・と喜んで入ろうとしたら「1回1euro」と書いてありました。担当のオニーサンまでいて。デパートのトイレでお金をとる!!うーん、ますます、先行き危ないかもと思いましたねぇ。要するに客層が落ちている、デパート側のサービス精神も劣化している・・ってことでしょ。外に出ましたら、ラファイエットのすぐ横にはH&Mの新支店が、プランタンのすぐ前には、ユニクロの新支店が、開店準備中でありました。この辺にはすでに、さまざまな安手衣類のお店が進出しているんですけどね。日本のデパートも苦しそうですが、パリのデパートの先行きも、相当に厳しそう・・そう思いつつ、そのままの足でH&M行って、Tシャツ買った私でありました・・。★写真は、ラファイエットの天井のステンドグラス。これはこれで、貴重な文化遺産でありますが、うーん、時代には合わなくなっているのかも・・。
2009.08.13
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パリに着いて最初の晩は、古き良き時代のたっぷり重いフランス料理。次の晩は、しっかり重いアルザスの田舎料理。・・と二晩続けたところで中高年夫婦の胃はギブアップとなりました。で、それ以降、日本料理に走っております・・恥ずかし。夜になるとブラブラ、オペラ座界隈に出向きます。オペラ座からルーブルまでの間には、日本関係のお店が集まっていて、ラーメン屋、焼き肉屋など、日本料理屋も密集しています。で、夜も8時を過ぎると、うどん屋もラーメン屋も、行列が出来ているんですよね。その他、ビストロやカフェバーなんか、この不況下、閑古鳥が鳴いている様子なんですが、B級和食関係は、凄い繁盛ぶり。しかも客には地元の人も多いんですよね。これって、寿司以外の和食の良さが認識されだしたということでしょうし、もうひとつ、割と手軽な値段で食べられる・・ということでありましょうか。とりあえずラーメンだけなら、10 euroで済みますもんね。で、昨夜、入ったのが「AKI」というお好み焼き屋さん。こういう店も、出来たんですねぇ。で、ここもずっと夜遅くまで行列が出来ている。店は、繁盛かつ、もう大混乱です。もっと人手を増やせばいいのに・・と客の立場では思いましたが。ここのお好み焼き、カウンターの中で前もって焼いてしまうんですね。で、別途、お好み焼きのサイズぴったりの丸い鉄板を用意し、そこに、肉を入れ、すでに焼いてあるお好み焼きを乗せ、上にジューとソースとマヨネーズをかけ、鰹節とほんの少しの紅ショウガを乗せる。よくある安手のステーキ定食方式です。大阪者のテイシュに言わせると、「このやり方は正しくない、肉の味が染みない」と大ブーイングなんですが、ま、ここはパリなんだから文句は言えません。お好み焼きセットというのがあって、そのお好み焼きとみそ汁と、小さなサラダがついて12,5euro。なるほど、それなら、客が喜ぶはずです。私共、汗だくで焼いているオニーサンがよく見える、カウンターの席に案内されました。ワイン飲みつつ、おひたしや揚げ出し豆腐つつきながら、焼くのを見てますでしょ。と・・焼く手順に少しばかりの差別があることが分かるんです。先ほどのように、別々に焼いて最後に一緒にする・・というのが大半なんですが、数人分のお好み焼きは、大きな鉄板上で、具を乗せ・・即ち正しいお好み焼き製作法で焼いているんですね。つまり、差別している。「安いセットの人と、別途個別に注文する人と分けているのよ」と私は分析したんですが、なんのことはない、別途個別注文の我々のところには、つまり、いい客であるはずの我々のところにも、「いい加減な製作法」のが届きましたから、そうではないらしい・・。さらに見ていると、ほんの数人分、小さな旗を立てて送り出しているんですよねえ。なにかの合図なんですよね、きっと。要するに、この大喧噪、大混乱の中でも、しっかり客によって、ビミョーに焼き方を変えているのでありました。「うるさい客には焼き方変えるのだろうか?」「お得意さんには、違うのかもよ」などなど、いろいろ疑問を抱えつつ、まあでも、結局は美味しかったので、「よし」ということで、その夜の最後のイベントの締め、としたのでした。それにしても、日本のお好み焼き。案外これから世界に、打って出られる一品かも・・ですよ。
2009.08.12
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健康格差というのがあるのだそうです。所得や学歴など社会的・経済的な地位が低いと不健康が多くなるといわれている格差のことだそうで。ドキッ・・ですよね。この研究は1980年代から始まり、WHOによって要因についてまとめたレポートもあるほど、らしい。で、その原因なんですが、お金持ちは気楽に医療機関を受診できるから・・という単純なことじゃあないんですね。「生まれてから現在に至る過程で蓄積されるもの」だそうで、すなわち、今、経済的に余裕が出来ている人でも、子供時代に貧しい家庭で育った人、いわば「成り上りもん」は、大人になってからの死亡率が高い・・のだそうで。同様に、現役時代の職業階層による違いは、退職後の健康状態にも影響しているのだとか。もっとも、日本は保険制度が充実しているので、そういう健康格差はあまり出てはいないのだそうです。やれやれ・・というか、生まれも貧乏、今も貧乏の我が家には、ありがたや・・ということでありましょうか。パリでは目下、観光客で溢れているんですね。で、ホテルですれ違う人たちや、地下鉄で顔合わす人たち、街行く人々を眺めていると、やたら体積の大きい人が多いことに気づくわけです。やたら、目につく。こんな巨大になっちゃって、どうするんだろう、絶対、体に良くないと思うけど・・と思うような人たちが、ゾロゾロ堂々となんの躊躇もなく、歩いている。我々ごときが、太っただの、2キロ痩せないとまずいだの、いちいち気にしているレベルなんて、地球的にみれば、ほとんど誤差の範囲、ちっちゃなちっちゃなことだった・・と思ってしまうぐらいなんですね。日本人の平均寿命が長いのも分かります。夏のパリには、貧乏人の観光客が集まる・・という説も聞いたりしてますが、どうなんでしょ。なるほど、ちょっとお金の余裕のできた「成り上がりもん」が集まっているのかなぁ・・・なんて、妙に納得したりしているのですよ。
2009.08.11
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アルジェからパリへの便は、アルジェリア航空のものでした。その方が、少しお安いので。夏休みのせいか、家族連れ、子供連れ、お年寄り連れでいっぱいでありました。冷房の効き過ぎで参りましたが、それ以外は、Air Franceよりも食事もよく、まあまあ・・というところかな。ただ、席がエコノミーのトイレのそば。足を伸ばせるのはいいんですけどね・・。で、トイレに次々に来る乗客が、みんな揃って、扉を開けるのに苦労しているんです。扉に「Push」と英語とアラビア語で書いてあるのに、Lavatoryと書いたプレートを押してみたり、壁の灰皿を引っ張ってみたり・・。見るにみかねて「いえいえ、ここを押すのだ」と立って教えて上げるんですが、もう来る人来る人がガタガタあっちを押したりこっちを引っ張ったり。お年寄りや子供なら、まだ、しかたないとしても、かっこつけたオニーチャンや流行のお洋服のオネーチャンまで、ガタガタ、押したり引っ張ったり。その都度、私は見るに見かねて、「いえいえ、ここを押すんだ・・」と教えてあげて。「なんで、私がトイレ番、しなくちゃならんのよ!」といい加減イヤになりましたね。「まったく・・田舎もんばかりで」と。さて。パリに到着し、アパートホテルに落ち着きました。こういうホテル、入り口を入るにも、部屋のカードが必要なんですね。防犯のため、なんでしょうが、壁の機械にピッとカードを触れないとドアが開かない。で・・よく分からなくって、扉の前でウロウロ。地下鉄乗るにも、切符をどうやって買っていいのか分からない。どう、改札を通ればいいかも分からない。駅を降りたらどっちに向かって歩いていいのかで、またウロウロ。なんのことはない、私らも同様に、田舎もん丸出しなのでした。夏場のパリには、こういうお上りさんが、ドッと押し寄せてきているようです。シャンゼリゼなどで佇んでいると、ほんと民族のるつぼ・・という気がします。目の前を、さまざまな国の顔が通り過ぎる。いかにもお上りさん・・という顔をして。特に多いのがイスラム系の大家族。乳母車に子供乗せ、大移動です。そのくせ、高級ブランド物はがっちり購入、のようなんですが。イスラム系は今、お金あるのかも。年配の夫婦がひっそり質素に食事していたら、大抵ドイツ人ですね。思ったほど会わないのが日本人でしょうか。これも不景気風の影響パリ・・面白いです。★写真は、一休みしているイスラム系の家族。何台ものバギーを使っての、家族の大移動。日本人はこういう旅行しないなぁ・・と思いましたっけ。
2009.08.10
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昨日から、パリにいます。フランスのパリですよ。花の都・Parisでありますよ。夏休みのスタートです。おうおう、なんと贅沢な・・と思う方も多いのでありましょうが、健康管理休暇がようやく取れた・・というところ。なにしろ、非健康地で、暮らしていますからね。でも、日本に帰国するにはお金がかかるので、近場のパリで過ごしましょう・・ということなんです。(涙)そういうことで、昨日から2週間、パリ暮らしです。40度を超すアルジェからくると、パリはむしろ、肌寒いくらいで。安手のアパートホテルに滞留し、仏語学校に通う予定です。なにしろ、日頃ひどい仏語でやってますからね。なんで、この年になっても、勉強せないかんのかいね・・とつらい一方で、人生いつまでも勉強できるというのは、ありがたいことだとも、思うのでありますよ。とにかく、パリ到着。ネット接続がすぐに出来るところが、時代でありましょうか。酒井法子さん(さんと言ってはいけないのでしょうが)逮捕されていましたね。なるほど、やっぱり・・と思うと同時に、人間って、可愛い顔には甘いんだよなぁ・・となんとなく、思った次第で・・。パリ最初の晩は、「Au Pied de Cochon」で食事しました。20数年前に来たきりなので、まだ、やっているのか、心配でしたが、見事に大繁盛で、席待ちの客が夜遅くまで列を作っていましたっけ。Pied de Cochonを訳すと、豚の足ということで、豚足を食べさせるレストランだと思っている人も多いようなんですが、ここのそもそもの得意のメニューは、オニオングラタンスープなんだそうです。なるほど、いい味のチーズのたっぷり入ったオニオンスープで、昼、ここでこのスープをいただくと、なかなかの優れたランチになるかも・・というボリュームでありました。食後、タクシー捕まえて帰る途上、ダイアナ妃が事故に遭ったトンネルを通りました。シンの静まり返った空間でした。トンネルを抜けてすぐのライトアップで美しく浮き上がるエッフェル塔の下にはすさまじい数のツーリストがウロウロしていましたっけ。タクシーの運ちゃんが「日本人ばっかりだ」なあんて言ってましたが・・。ということで、しばし、パリレポートです。★写真はAu Pied Cochonの風景。ひどい写真ですが、なんとなくロートレックの絵のような・・と嬉しくなったもので、掲載です。
2009.08.09
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