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やはり、このことは記録に残しておかなくちゃ。大谷翔平の偉業で…イチロー氏の“予言”にX驚愕 現実になった引退会見「全ての伏線とは」9/21(土)イチロー氏の引退会見が再脚光「50本打ってMVP取ったらバケモン」 レジェンドが語っていた想像が現実味を帯びてきた。ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、敵地・マーリンズ戦で自身初の3打席連続本塁打を放った。6安打10打点2盗塁で前人未到の「50本塁打&50盗塁(50-50)」を達成し、51-51まで伸ばした。歴史的一夜で、かつてイチロー氏が語っていた言葉が話題になっている。 初回の第1打席でいきなり右翼フェンスに直撃する二塁打を放つと、直後に50盗塁に成功。第2打席は右適時打でこの日2個目の盗塁を決めた。3回の第3打席では左中間へ2点二塁打を放つと、6回の第4打席では飛距離438フィート(約133.5メートル)の特大49号。7回の第5打席では左翼席へ今季50号で球団記録を更新する一発を放った。9回にも第6打席が回り、右中間席へ衝撃の3打席連続アーチをかけた。 投手全休となった今季、打者に専念し自身初の50本塁打を達成。異次元の活躍を想像していたのがイチロー氏だ。2019年、自身の引退会見での大谷について述べた言葉が再脚光を浴びている。「ピッチャーとして20勝するシーズンがあって、その翌年には50本打ってMVP取ったらバケモンですよね。でもそれが想像できなくはないですからね。そんな風に思ってます」 イチロー氏が想像していた50本塁打を現実にし、さらに指名打者としては史上初となるMVPの可能性も高まっている。この言葉にSNSでは「これが現実になった訳ですよね」「来年、投手専念して20勝したらほんとやばい。でももしかしたらって思えるのが大谷の凄さ」「イチローの引退会見が全ての伏線とはな」と驚きの声が上がっていた。彼が日本ハムファイターズに入団してから、ずっとその成長を見てきた一人としては、本当に嬉しいニュースだ。昨日は、何度テレビで彼の姿を見たかわからない。それにしても、他人の活躍がこんなにみんなを幸せにするって不思議なくらいだ。人間とは、仲間と感じる人の活躍を嬉しく感じる生き物のようだ。時には、仲間に対して信じられないほどの残酷な行為もするのに、やはり人間は複雑だ。札幌ドームで初めて彼の二刀流を見た時は、どんな試合だったのだろうか。あの時のドームのどよめきだけは覚えているのだが。私達は、大谷翔平と藤井聡太という偉人の活躍を同時に見ることのできる、幸せな時代に生きているのだろう。時代の巡りあわせに感謝しつつ、もう少し楽しませていただこう。
2024年09月21日
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「ユーカラおとめ」泉ゆたか「ユーカラを書き記すことは、私が生まれてきた使命なのだ」絶滅の危機に瀕した口承文芸を詩情あふれる日本語に訳し、今も読み継がれる名著『アイヌ神謡集』。著者は19歳の女性だった。民族の誇り。差別との戦い。ユーカラに賭ける情熱。短くも鮮烈な知里幸恵の生を描く、著者の新たな代表作!「いつまでも寝込んでいるわけにもいきません。私には時間がないんです」分厚く腫れた喉から流れ出した自分の言葉に、幸恵ははっとした。私には時間がない。そうなのか?思わず胸に掌を当てた。満身創痍の身体の中心で、心臓は未来へ駆け出す足音のように勢いよくリズムを刻んでいた。(本文より)著者について1982年神奈川県逗子市生まれ。早稲田大学卒、同大学院修士課程修了。2016年『お師匠さま、整いました!』で第11回小説現代長編新人賞を受賞し小説家デビュー。2019年『髪結百花』で第8回日本歴史時代作家協会賞、第2回細谷正充賞を受賞。近著『おばちゃんに言うてみ?』『君をおくる』ほか、「お江戸けもの医毛玉堂」シリーズ、「お江戸縁切り帖」シリーズ、「おんな大工お峰」シリーズ、「眠り医者ぐっすり庵」シリーズなどがある。k-nanaさんのブログでこの本のことを知り、図書館で借りて読んだ。知里幸恵のことはもちろん知ってはいたし、金田一京助のアイヌ語研究との関係もざっくりとは知っていたが、この本を読んで目から鱗のような気持ちにもなった。当時の日本人のアイヌの人たちに対する見方や考え方は、金田一京助も同様だったのだ。また、どちらかというと女性的にすら見える金田一京助は、しっかりと男尊女卑的考え方の持ち主でもあったということも。この作品がどのくらい史実に忠実なのかわからないが、挿入されているエピソードの数々は決して創作ばかりではないだろう。アイヌ民族であり女性である知里幸恵は、そのたぐいまれなる才能や知性が、さらに自らを苦しめることにもなったように思う。たった二十歳そこそこの女性がその重圧や葛藤と闘い、生来の弱い体が蝕まれていった過程は、読み進めることが息苦しくなるほどだった。しかし彼女は、体は傷つき命を削っていても、心は常に健全でアイヌ民族の誇りを失うことなく、胸に渦巻く怒りや憎しみや苦しみを、美しい言葉に昇華することができた。そこに人間としての美しさを感じずにはいられない。興味深かったのは、金田一京助の妻の静江と中条百合子(のちの宮本百合子)との関りである。この二人と幸恵の三人の女性の姿は、当時の女性の生き方を表してもいる。泉ゆたかさんの作品を、もう少し読んでみたくなった。
2024年09月18日
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一週間前に脱穀した蕎麦がほぼ乾燥したので、息子の家にある唐箕にかける作業に行く。この唐箕は祖父が作ったもののようで、唐箕の脇に「大東亜戦争陥落記念」なんて筆で書いてある。ネットの「シンガポールの戦い」によれば、それは1942年のことのようで、82年前のことだ。その戦いの詳細は別にして、当時の日本人がこの勝利に歓喜したことは想像に難くない。その時の「日本は強いのだ!」という勘違いが、その後の無謀ともいえる戦争につき進んだことを思うと、いつもこの唐箕の祖父の文字を見るたびに考えてしまう。今の朝ドラの「虎に翼」で、戦争に向けて開設された総力戦研究所のことを知った。各官庁・陸海軍・民間などから選抜された若手エリートたちが、何度も総力戦の机上演習をしたのだが、「日本必敗」の結果しかしなかったというのに、その報告には見向きもせずに日本は戦争につき進んだ。日本人の悪い傾向性がこの時も発揮されたのだろうと思う。祖父は穏やかな性格で、かつ理性的な人でもあったようなのに、多分戦争に勝つと信じて日々を過ごしていたのではないか。亡き祖母の思い出話によると、祖父は戦争中はとにかく家の仕事はせず、お国のための仕事に邁進していたようだ(どんな仕事だったのかわからないけれど)。最近は、世界中にきな臭い空気が蔓延しているようで、かつ日本人も変な愛国心のアジテーションに若い人まで巻き込まれているようで怖く、ついそんなことを考えてしまう。脱線したが、去年よりは収量があってホッとしている。その後は、長男のところにはワイン愛好家(?)で有名な某俳優企画のワイナリーツアーご一行が来るというので、別の次男の畑に行って午後三時頃まで手伝ってきた。色々な要因が重なり、今年は収量が期待できないらしい。「こんな年ばかりではないと思うから大丈夫だよ」という次男に「一生を通したら帳尻はあうだろうし、めげずに頑張っていたらきっとご褒美もあるよ」と言っておいた。慰めや励ましの意味もあるけれど、本当に私はそう思ってもいる。
2024年09月16日
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先日、旭川市の中学生・廣瀬爽彩さんのいじめ自殺の経緯が、再調査委員会によってまとめられ、旭川市教育委員会も公表するに至った。旭川市いじめ問題再調査報告書(公表版)旭川市教育委員会膨大な量なので全部を抄読してはいないのだが、よんでいると息苦しくなる。中学生の少女がどれほどの苦しみの日々を過ごしていて、自死を選ぶに至った気持ちが胸に迫り息苦しくなる。どうしてこの少女を救えなかったのか、みんながそれぞれの立場で考えなくてはならないだろう。そして、ひょっとすると今現在も、このような思いを抱えている子ども達がいるのではないか。旭川 女子中学生死亡 “いじめが原因の自殺” 市が報告書公表 2024年9月13日 NHK【詳報】廣瀬爽彩さんの苦しみが克明に…旭川いじめ問題 再調査報告書公開で具体的な内容判明9/14(土) STV3年前、北海道旭川市の公園で女子中学生の遺体が見つかった問題で、再調査委員会の報告書が13日に公表されました。クラスで居場所を無くした生徒が上級生につながりを求め、さらなるいじめに苦しむようになった過程が事細かに記されています。「いじめ被害が存在しなければ廣瀬爽彩の自殺は起こらなかった」13日公表された367ページにわたる再調査報告書は、ひとりの女子生徒が自ら命を絶った理由についてこう結論付けました。旭川市の中学校に通っていた廣瀬爽彩さん・当時14歳。2021年3月、市内の公園で凍死した状態で発見されました。廣瀬さんは2019年4月に中学校へ入学しましたが、直後から体の不調を訴え、学校に行きたがらないなど、様子が変わっていきました。再調査報告書は廣瀬さんに対する7件のいじめを認定しました。(※原稿末尾に詳細内容あり)新たに認定されたのは「クラス内でのいじめ」です。入学直後、クラスで悪口や真似されるなどのいじめを受けたといいます。クラスでの居場所を失った廣瀬さんは、上級生らのグループにつながりを求めるようになりました。▼学校内でのいじめを訴える廣瀬爽彩さんの投稿「前の学校でクラスに馴染めなくてクラスが怖い」「クラスではいつも浮いていました」「1人になりたくなかった。だから先輩たちから離れられませんでした。何より何より1人が怖かったから。でも先輩たちといることによって私は誇りも失うことになります」こうした中、上級生は廣瀬さんに対し、SNSなどを通じて性的な動画を要求。廣瀬さんは必死にこれを拒もうとします。▼廣瀬爽彩さんが送信したメッセージ「動画とりたくない」「動画が嫌なんです」「動画やだ」「動画ってなんか怖い」「動画無理です」しかし、上級生らが廣瀬さんを公園で取り囲み、性的な行為を強いるなど、いじめはエスカレート。廣瀬さんは「もう死にます」と話して近くの川に入り、中学校の教員に自ら電話しました。▼廣瀬爽彩さんと教員の電話でのやりとり(教員)「もしもし、〇〇中学校です」(廣瀬爽彩さん)「1年〇組の廣瀬さあやです…」(教員)「お!さあや!どうしたの?」(廣瀬爽彩さん)「…」(教員)「ん…?〇〇先生かい?」(廣瀬爽彩さん)「死にたい…」(教員)「え、どうしたの?いまどこにいるの?」(廣瀬爽彩さん)「川です…死にたいです…もう生きたくない!!死にたい死にたい死にたい!!!」(教員)「さあや?さあやっ!?」その後、別の教員が電話を替わり、廣瀬さんは少し落ち着きを取り戻しました。(教員)「寒くない?」「どこの川にいる?」(廣瀬爽彩さん)「公園」(教員)「どこの公園かな?」(廣瀬爽彩さん)「〇〇小学校の裏」(教員)「そうか、わかったよ」この電話のやりとりの後、教員数人が現場へ向かい、川から引き揚げたあとに車内で廣瀬さんの体を温めました。その後、廣瀬さんは別の学校に転校しましたが、家に引きこもるようになります。そして、2年後の2021年2月。「ねえ、きめた。今日死のうと思う」廣瀬さんは知人にこう告げて消息を絶ち、翌月、公園の雪の中から凍死した状態で見つかりました。廣瀬さんの死後、旭川市教育委員会はいじめの疑いがある「重大事態」として、第三者委員会による調査を開始しました。しかし、第三者委員会の最終報告書では上級生らによるいじめが認定された一方、クラスでのいじめは認定されませんでした。さらに、自殺の背景にいじめがあったか明言を避けたのです。これに対し遺族側は反発。「理解に苦しむ内容であるのみならず無責任とのそしりを免れない」遺族側の訴えを受け再調査委員会が立ち上がり、13日にいじめと自殺の因果関係を認める報告書を公表したのです。認定結果が覆った決め手。それは、廣瀬さんがネット上で発していたSOSでした。「いじめを受けてから1年がたちそうなのに私は何もできません。何もかもが怖くて怖くてたまりません」転校したあと、廣瀬さんはSNS上にいじめの記憶を綴っていました。また、インターネットでライブ配信する男性に自ら相談もー(廣瀬爽彩さん)「いじめを受けていたんですけれど、そのいじめの内容が結構きつくて、自分のほうでなかなか納得がいかないというか処理できないという気持ちになってしまっていて」失踪直前まで廣瀬さんがつづった「死ぬ」「怖い」などの言葉。こうした言葉の分析などから、より踏み込んだ調査結果が導きだされました。いじめの記憶が自殺の要因となったとする今回の報告書。公表を受け、旭川市の今津寛介市長はー(今津寛介市長)「同じことが二度と繰り返されないよう、関係者ひとしく取り組みを進めていくことこそが、爽彩さんが生きてきた証になると思います」廣瀬さんが受けた苦しみを記した今回の報告書。遺族は「今後同じことが繰り返されないよう、そして同じような悩みを抱える方にも役立てていただきたい」とコメントしています。▼再調査によって認定されたいじめ7項目①廣瀬爽彩さんの特性を背景として、クラス内の人間関係から疎外されていると感じさせ、孤独感を抱かせるに至ったこと②廣瀬爽彩さんの特徴的な行動を取り立てて指摘したり、(自分たちとの)「違い」を、略語・隠語で言ったり、クールダウンのために教室を離れる廣瀬爽彩さんの行動を「私もう帰る」といった言葉とともに真似をして笑いをとったりしたこと③性的な写真を送付させたこと、体を触ったこと④ジュースなどをおごらせたこと⑤LINEで性的行為を見させたこと、性的な話題を続けたこと、写真などを送らせたこと⑥公園で性的行為をさせたこと⑦生徒が廣瀬爽彩さんの真似をしてからかったこと、廣瀬爽彩さんに対して死ぬつもりもないのに死ぬなどと言うなといった趣旨の発言をしたこと再調査委員会は報告書で「いじめは廣瀬さんの自殺の主要な原因であった可能性が高い」と結論付けています。同じ悲劇を生まないために、廣瀬さんのいじめ問題を教訓に再発防止が求められています。
2024年09月15日
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「3週間で再登校」業者を紹介 不登校の親に、批判受け中止 板橋区 不登校の子を持つ保護者を支援し「平均3週間で再登校している」などと実績をPRする民間事業者を、東京都板橋区教育委員会が区立校を通じて保護者に紹介していた。これに対し、不登校問題に取り組むNPOなどから「無理な再登校の働きかけはリスクもある」などと批判が相次ぎ、区教委が紹介をやめる事態となった。区教委は「試行だった」などと釈明している。 事業者は株式会社スダチ(東京都渋谷区)。同社のサイトでは「不登校を3週間で解決する」「再登校できたお子様90%以上」などと紹介。子どもとの接し方を、研修を受けた同社スタッフが保護者にオンラインで指導する。家庭でのルールを決めたり、褒め方を工夫したりし、状況を毎日把握しながら、登校日を決めて再登校をめざす、などとしている。 区教委によると、昨年10月、区議の仲介で同社から事業内容の説明を受け、今年5月には、希望する家庭に対する無償サポートの提案があった。同社から子どもに与えうるリスクの説明はなかったが、不登校問題の多様性も考慮し、「一部の家庭には効果があるかもしれない」(担当者)として試行を決めた。 不登校について区教委は「『登校する』という結果のみを目標としない」という対応方針を定めている。取材に対し、区教委の冨田和己・指導室長は、同社の事業内容との整合性について「登校できるようになるからではなく、保護者へのアプローチの選択肢になると思った。方針と矛盾するとは考えなかった」と話した。「試行」決めた区教委 業者側は「連携」と発表 区教委は不登校児童数の多い区立小2校を選んで同社に紹介した。2校は7月、同社の説明を受け、うち1校が保護者9人にチラシを配布。1人の保護者が関心を示したが、契約には至らなかったという。 その後、8月に同社が、区に相談なく「板橋区と連携」などとする文章を公表。すると区教委に、「区の不登校の対応方針と矛盾する」「親子関係が悪化しかねない」などの意見や批判が相次いだ。「連携」と表現した同社との認識の違いもあり、区教委は試行をとりやめた。冨田室長は「検討が拙速で十分ではなかった」と釈明した。ゲーム取り上げられ、暴れた子ども 利用者の証言 一方、不登校生を支援するNPO団体などは8月、同社との関係を問題視し、公開質問状を区教委に提出した。再登校支援を宣伝する民間事業者によって子どもの精神状態や家族関係が悪化した事例が寄せられているとし、「無理な再登校の働きかけは自死のリスクを高めるとの指摘もある」と言及。同社と区が関係を持った経緯などを質問した。また、保護者にサービスを紹介する際はリスクについて説明することなどを求めている。 同社が公開している動画によると、今年6月までの4年間で1050人を再登校に導いたとし、再登校までの平均日数は17.5日だと説明している。「サポーター」と呼ばれる同社のメンバーが保護者とやりとりしながら、伴走するという。費用は子どもや家庭の状況によって異なるとしている。 同社を利用したが、子どもは再登校には至らなかったという中部地方の女性が取材に応じた。 数年前、小学校低学年の子どもが不登校になった。女性によると、無料の面談を経て1カ月半のサービスで費用は約40万円。最初に「子を1日10回ほめる」といったルールをつくるよう言われ、その履行状況をオンラインで毎日報告したという。 ルールには、「(ゲームやスマホなど)デジタル機器の使用禁止」も入れるように言われた。女性がルール通り、ゲーム機を取り上げると、子どもは怒って暴れ、自室にこもるようになった、と話した。 女性は、スマートフォンで不登校の支援サービスを検索し、同社サイトに書かれた「3週間で解決」という文言に魅力を感じて契約したという。 同社は取材に対し、子どもの精神状態に与える影響については「リスクの判定をしたうえで(サービスの利用を)お断りするケースもある」と回答した。一方、板橋区教委に提案した事業内容などに関する質問については「回答を差し控えたい」とした。「行政はリスクある事業者を避けて」 文部科学省の「不登校に関する調査研究協力者会議」委員を務めた伊藤美奈子・奈良女子大大学院教授(学校臨床心理学)は、同社の事業内容について「不登校生に向けた支援は多様な選択肢があるべきで、方法の一つとしてはありうる」としたうえで、「行政が単独の事業者を紹介すれば、それが正解との印象を保護者に与えかねず、慎重になるべきだ」と指摘する。 また、一般的に、再登校を強いたり一方的にゲームを取り上げたりすると親子関係の決裂や子どもの精神状態の悪化などにつながる危険性があるという。「保護者がそうしたリスクも理解した上で自由に選択できることが重要」としつつ、「行政はリスクのある事業者はなるべく避けつつ、親の会や子どもの居場所などについて情報提供をするのが有効だ」と話す。(本間ほのみ、高浜行人)このような業者や団体などは、不登校が問題視されるようになってから後を絶ちません。子どもが不登校状態になるのには、多くの場合長い時間が経っているのです。その過程で、心が傷ついたり大人への不信感、周囲の人達への恐怖感などが積み重なっている場合が多いので、心の傷を自己修復する時間が必要です。三週間で再登校する子もいるかもしれませんが、その三週間の働きかけでさらに心が傷ついたり、体調を崩す場合もあるでしょうし、親子関係が悪化することもあるでしょう。親が、何とか学校に行ってほしいと思うのは理解できますが、お子さんの声に出せない声に耳を傾けてほしいと願います。そして、お近くの親の会に参加して先輩の様々な体験を聞いたり、色々な生の情報を聞くことをお勧めします。
2024年09月13日
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母が亡くなったのは昨年の9月25日なのだが、息子たちのぶどうの収穫が始まる頃なのでこの日に一周忌をした。私たち家族と母の実家の私の従兄だけの少人数での一周忌だった。今年の春に、また従妹から貰った、母の実家の渡道100年を記念して、母方の曾祖父の子孫が107人集まった時のビデオを、DVDにしてもらったものを会食中に会場に流してもらった。まだ、私の息子たちが中学生・高校生の頃のことである。懐かしい叔父や叔母、従妹たちが次々に映し出され、私たち姉妹にはとても懐かしい時間でもあった。きっと亡くなった母も、一緒に映像を見ながら泣いたり笑ったりしていたことだろう。自宅近くの家族葬の会場がこの日の一周忌会場。実はこの場所は、私がかつて仕事をしていた職場の跡地で、そんなことも懐かしく思い出した。この映像の日からすでに33年。その多くがあちらの世界にいるのだが、その子孫たちはまだ増えているはずだ。そう考えたら、世界はみんな親族なのにね。ともあれ、みんなで楽しく亡き人たちを思い出す時間となり、良い法事になって本当に良かったと思っている。写真もいいけど、映像で残っているのもいいものですね。
2024年09月10日
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毎年、息子の畑の片隅で育てている蕎麦を使っての蕎麦打ちが、夫の楽しみである。例年は、蕎麦を刈り取ってから立てて天日干しをして、その後に脱穀するのが常だった。ところが今年は、刈り取りをしようかと思う時期に雨模様が続き、さらに夫がコロナに感染したため、刈り取りと脱穀を同時にすることにした。ということで、この日は私たち夫婦と長男夫婦と次男、そして孫が一緒に作業をしてくれた。ブルーシートに刈り取った蕎麦を乗せ、それを脱穀機まで引きずって運び、そのまま脱穀という方法。刈り取りチームと脱穀チームに分かれて作業をする。コロナから復活したばかりの夫はまだ本調子とは言えないようなので心配だったが、特に調子が悪いとも言わずに刈り取りを続ける。私は多少は夫のことを気にかけながらの作業をしていたのだが、あと少しで昼食休憩ということで少し頑張ったら、急に熱中症傾向の状態になってしまった。ということで、みんなはワイナリーで昼食をとったのだが(ワイナリーは涼しいし、作業服のままで食事がとれるから)私は息子の家の方で横にならせてもらい、少し落ち着いてから食事を取らせてもらった。早めに対処できたので、一時間休憩後はまた一緒に作業をし、唐箕をかけて三時半には作業終了。一日で全部の工程ができたわけだが、まだ葉が乾燥していないので、唐箕での選別作業はかなり大雑把なものになり、選別したものをさらに天日干ししてからもう一度唐箕をかけなくてはならない。という感じではあったけれど、何とか刈り取りと脱穀を終えることができてホッとしている。今年も自家製のそば粉での蕎麦が食べられることになったが、来年はどうなるだろう。毎年、そんなことを思いながら「今年もできたね」と喜んでいる。
2024年09月09日
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自民党の総裁選挙候補者はまだ出そろっていないが、最終的にどうなるのだろうか。立憲民主党の代病選挙候補者は決定したようなので、とりあえずメモ。政治には失望してばかりであまり期待しない癖がついている感じの私だが、それでも諦めては次世代に対して無責任だろう。少しでもマシだと思う人を応援したいと思う。女性候補者が出たということで今のところホッとはしている。これで女性候補を立てられないとしたら、もう終わっていると感じていたから。しかし、そんな政党の中で彼女がどれだけ頑張ることができるだろうか。立憲民主党の代表選告示、野田・枝野・泉・吉田氏が記者会見…次期衆院選見据えた党運営や野党共闘が争点9/7(土) 読売 立憲民主党代表選が7日午前、告示され、野田佳彦・元首相(67)、枝野幸男・前代表(60)、泉健太代表(50)、吉田晴美衆院議員(52)の4氏が立候補を届け出た。次期代表は23日に東京都内で行われる臨時党大会で選出される。(後略)
2024年09月08日
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「べらぼうくん」万城目 学 「水たまりをのぞいたら、そこに映っていたのは青い空だった」べらぼうとは漢字で「篦棒」と書く。「あまりにひどい」「馬鹿げている」「筋が通らない」といった意味の他に、端的に「阿呆だ」という意味がこめられているところが気に入った。どうにもうまくいかぬ男の、十歩進んで九歩下がる日々をまるっと包みこんでくれるようで、あの頃の蒼白い顔をした自分に「よう」と呼びかける気持ちで、『べらぼうくん』とタイトルを決めた。(あとがきより)未来なんて誰にもわからないのだ。川べりを俯き歩く万城目青年は、いかにして作家としての芽を育てたか。万城目ワールドの誕生前夜を描く極上の青春記であり、静かに深く届けたい人生論ノート。万城目学の本を読み、この人はどのような思考回路を持つ人なのだろうと興味を抱いたが、図書館で作家になるまでのエッセイのようなこの本を見つけたので借りてきた。面白くて読みやすいのでサラサラ読んで返してしまったのだが、やはりこの人の社会や人への目の付け所は面白いと思った。決して皮肉屋ではないのだが、この人の考え方や選択の仕方はやはりとても個性的だ。この人と話したら思いがけない展開になって楽しいだろうな。でも、ついていけるかどうかは怪しい。私はとても常識人でフツーの見え方しかできないので。
2024年09月06日
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日曜日の夜から、夫が何となく調子が悪いと言っていたのだが、月曜日の朝に高熱が出たのでかかりつけのクリニックへ。今ではクリニックではすぐに判断できないのか、それともそのクリニックは以前からそうだったのかわからないが、陽性の知らせが来たのは昨日の午前中。発熱したと聞いてすぐに「コロナかも?!」と思い、その時から私はマスクや食事を別にする対応をとったのだが、本人曰く「金曜日の夜あたりからなんか変だった」らしい。だとすれば時すでに遅しで、感染しているなら私も何らかの兆候があるはずと思い、私は大丈夫だと決めることにした。夫は真面目に、買い物に行ってもマスクをするのだが、私はもう面倒なのでマスクは病院や人の動きが少ない電車や映画館でしかつけていない。だから、夫自身どこで感染したのか全く分からないという。まあ、今やコロナウィルスはどこにでも漂っていて、風邪ウィルスのように防ぎようがないということかもしれない。一年ほど前に私はコロナ感染しているので、多分その免疫が残っているのだろう。今朝現在大丈夫なので、あとは夫が復調するまでだ。実は、来週は蕎麦刈りと母の法事があるので、タイミングとしては「間に合った!」とホッとしている。それにしても、夫はあまり発熱しないのだが、高熱であっても食欲があるのにはこちらがビックリ。昨夜も、まだ37℃代の熱がありながら、普通に食事をし(こちらが気を使って少し少なめにはしたけれど)、テレビで秋鮭の初セリのニュースを見ながら、「鮭の塩焼き食べたいな」なんていう。本当にビックリである。私は熱がある時には食欲なんてなかったです!普段からとても元気で、暑さにも強い体質なので、発熱にも強いのだろうか。真面目に七回もワクチンを打ったけれど、発熱もなかったのがとても羨ましかった。今朝は、熱は下がったけれど少し体がだるいとぼやいているが、それは当然のことだと思います。本人は、とても天気の良いさわやかな朝なのに、外に出られないのが不満のようだ。たまには、不健康な体験も大切ですよ。
2024年09月04日
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昨日は、映画「箱男」を観終わった後、カナモトホールに向かった。北海道文化塾の七回目、毛利衛さんのお話を聞くためだ。毛利衛さんは誰もが知る通り、日本人初の宇宙飛行士として宇宙に飛び立った人だ。北海道余市町出身で北大を卒業された人なので、道民にとっては我らがスーパースターという感じの人である。だから、今回の文化塾ではお話を絶対に聞きたい人でもあった。今まで、テレビなどで話を聞くことは何度もあったけれど、直接ご本人にお話を聞くことは初めてだった。今回の講演テーマは「宇宙から見た生命と北海道の未来」であった。前半は宇宙飛行士になった経緯やその時のミッションの内容、そして宇宙からの映像での説明があり、テレビで見るよりはずっと迫力がある映像に、しばし自分も宇宙から地球を見ている気分をチョッピリ味わえた。私が毛利さんの話を聞きたかった大きな理由は、宇宙飛行士になって宇宙での体験をした人の中には(特に欧米の人)、宇宙で神の存在を確信したと言っているという話を読んだことがある。地球上では絶対にできない体験をしているのだから、人によってはそのような気持ちになるのはわかるので、毛利さんは宇宙で何を感じたのかを直接聞きたかったのだ。その話は後にすることにして、毛利さんの現在は今回の講師紹介によると、全国科学館連携協議会会長、NHK交響楽団理事、カネカ取締役等、とある。この「(株)カネカ」という会社では、《社会が抱える課題解決に挑戦》という理念で色々な研究開発をしているのだが、その一つに「生分解性バイオポリマー」という、微生物発酵プロセスによって生産されるプラスチックのような物質があり、それは地中や海水の中で分解されるのだという。現在、石油由来のプラスチックごみ問題が顕在化しているが、それを防ぐためのすばらしい研究であり、すでに色々なものに商品化されているけれど、製品化が追い付かない状態だそうだ。毛利さんがこのような企業の取締役になっているのも、宇宙飛行士体験の流れだろう。毛利さんは、ぽっかりと漆黒の宇宙に浮かぶ地球を見た時、宇宙に存在する生命体のように感じ、私たち人間はその細胞の一つなのだという気がしたと話していた。人間は科学技術や知識を得たために、他の動植物とは別格の存在のように思ってしまっているけれど、地球からみたら地球上の多種多様な動植物や微生物、細菌と同様の一つの種にすぎないのだと。私はそれを聞いて心から納得した。今、生きとし生けるものが生きるためには、多様性が大切だということを、遅まきながら傲慢になった人間も気が付き始めている。きっと、宇宙で地球を見下ろしてそれを実感した人たちが、色々な形でそれを伝えてくれていることも大きいのかもしれない。映像やパワーポイントを見ながらお話を聞いていたのでちゃんとメモしていないのだが、地球上に命がある生命体は、みんな生き延びるための努力をしている。私達人間には、幸いに獲得した技術や知識によって未来を考えられる「知恵」があり、毛利さんはそれを「生命がつながるための未来智」と言っていた。未来智は「情報ネットワーク」「多様性」「生きる喜び」が大きな要素で、「一人勝ちはダメ」で「適者生存の原理」と共に、生きることの喜びが生き延びるための大きなパワーになるのだと。地球は生きているから人間がどんなに頑張ったっていずれは寿命が来るし、大きな太陽という存在の影響も避けられない。今は温暖化が脅威とされているけれど、地球の歴史をみたらそのうちに寒冷化にもなる。それでも私達は、少し先の未来の子孫たちのためになすべき責任はある。宇宙開発も、他の惑星探査も、膨大なお金をかけて何になるのだと思うかもしれないけれど、その研究開発の成果が今の私達の生活を豊かにしている。しかし、月や火星に住むというのは無理であり、どんなに頑張っても宇宙船のような狭い世界でだけしか、人間は宇宙では生きられない。大切なのは、今と自分たちの子孫が幸せに生きることを願って、できることをしてゆくことなのだ。今を生きている喜びを大切にすることが、持続可能な社会と未来への貢献になる。そのようなお話を聞いて、心から納得し嬉しくなった。毛利さんからは「神」という言葉は一言も出てこなかったけれど、過去や未来を見据えた視点は、宇宙からの目を持つ人のものだろう。北海道はまだまだ自然もあるし、人々の多様性も以前からある。それだけ可能性は無限大だというようなニュアンスの話もされていた。今、南海トラフ地震のことや、昨日のテレビでは軟弱地盤に建物を建てることの危険性も報道されていた。まだまだ北海道にはゆとりがありますから、子孫が安全に生き延びるためにも、北海道の過疎地への開拓移住を考えてみませんか?今は、土地を開拓するのではなくて、これからの子ども達がのびのび育つことができための仕事の開拓をしてほしいですね。
2024年09月02日
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この日は、午後から北海道文化塾で毛利衛さんの講演を聴くために札幌に出るので、午前中で見ることのできる映画を探して、「箱男」を観てきた。映画「箱男」は安部公房の小説「箱男」を映画化したものだ。この小説は1973年に出版されているそうだから、もう半世紀も前のものであるが、私は読んではいない。安倍公房の小説を読んだことがあるだろうかと検索してみたが、「砂の女」くらいしか読んでいない。多分、映画を観てから小説を読んだと思うのだが、なんだかよく理解できず共感も出来ず、安倍公房に苦手意識を持ったままに今日に至っている。さて、その映画であるが、やはりどう理解すべきか迷いながらも、とても現代的な問題をシュールに描いたものだということはわかった。映画化に当たっては舞台装置は現代に置き換わってはいるが、これが50年も前に書いた原作をもとにしているということに驚く。同じころに書かれた小松左京の「日本沈没」の映画を観た時のような驚きがある。小説家の感性と未来予測性には本当に驚くばかりだ。映画のホームページには、次のように紹介されている。小さな箱の中で王国を作り、守られた状態で世界を一方的に覗く姿は、不確実性の中で揺らぎながら、小さな端末スマホを手に持ち、匿名の存在としてSNSで一方的に他者を眼差し、時に攻撃さえもする現代の私たちと「無関係」と言えるだろうか…。そして最も驚くのは、著書が発表された50年前に安部公房はすでに現代社会を予見していたということだ。実に不可思議な気持ちになり、様々な思いや妄想に心が揺れ動き続けた時間だった。できるだけ面白いものにしようという制作者の努力は認めるが、笑えそうで笑えない複雑な気持ちになってしまった。でも、時にはこのような映画もとても刺激的で、脳の活性化には良いのかもしれない。
2024年09月01日
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