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最近は、暇さえあれば読書三昧。子どもの頃から60代になるころまでは、いつも何かやらねばならぬことがあり、いつか朝から晩まで本ばかり読める身分になってみたいと思っていたような気がする。その時期がとうとうやってきたのだと思うと、やはり幸せなんだなと思わざるを得ない。さて、今日読み終えたのは、乃南アサの北海道三部作の中の「地の果てから 上・下」。彼女の「チームオベリベリ」が面白かったので、三部作を読んでみようと思い図書館から借りてきた。「地のはてから(上)、(下)」乃南アサ北海道・知床で生きた女性の生涯を丹念に描いた、著者の最高傑作!中央公論文芸賞受賞作!凍てつくオホーツク海に突き出し、人も寄せ付けぬ原生林に覆われた極寒の地・知床。アイヌ語で「地のはて」と呼ばれたこの地に最後の夢を託し、追われるようにやってきた開拓民の少女。物心ついたときにはここで暮らしていたとわは、たくましく生きる。今日から明日へ、ただ生き抜くことがすべてだった。こちらは十勝ではなく知床に入植した家族の娘「とわ」が主人公。ハッキリ言って、十勝よりは今でも過酷な土地と言える知床(アイヌ語のシリ・エトク、地の果ての意味)だ開拓するということは、多少北海道の土地や歴史を知っているなら、本を読まなくても想像を絶する。そこに二歳で親に連れられてきたとわの一生は、チームオベリベリの主人公・渡辺カネよりもっと酷いものだ。読み始めた時には、「これじゃあ救いがないんじゃないか?」とすら思った。しかし、人間というものは弱く見えてもたくましい。特に、命を預かる宿命を持つ女性のたくましさは半端じゃない。北海道開拓を支えた女性たちは、こちらの主人公タイプが圧倒的に多かっただろうし、その生きざまの伝統は、北海道のかかあ天下につながっているのかもしれない。そしてまた、人としての賢さというものも考えざるを得なかった。学はなくても知恵を働かすことができれば、きっと何とかなるのかもしれない。その知恵とは、頭の良し悪しだけではないようにも思う。また、環境の中で人の人生はとても変わるし、今現在でも女性はそれに左右される幅が大きいように思われる。とわが戦時中に子どもを抱えて必死に生きる姿には、ついついかつて出会った遺族会のおばさん達を思い出さずにはいられなかった。あの時のそれぞれの苦労話が、あらためて胸に響く。そして、きっとまだまだ言葉にできない思いを抱えながら、その苦労多き人生を終えたのだろうと思うし、記録にも残らない多くの女性たちの歴史は、子孫にもなかなか伝わってはいないのではないかと思う。さて北海道三部作のもう一つ、「ニサッタ、ニサッタ」。これはとわの孫の物語で、現代の話のようだ。ついでだから、また図書館から借りようと思う。
2021年01月30日
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「家族じまい」桜木紫乃【内容情報】【第15回中央公論文芸賞受賞作】「ママがね、ぼけちゃったみたいなんだよ」。突然かかってきた、妹からの電話。両親の老いに直面して戸惑う姉妹と、それぞれの家族。認知症の母と、かつて横暴だった父……。別れの手前にある、かすかな光を描く長編小説。【著者略歴】桜木紫乃(さくらぎ・しの)1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で「オール讀物」新人賞を受賞。07年に同作を収録した単行本『氷平線』を刊行。13年『ラブレス』で島清恋愛文学賞を受賞。同年、『ホテルローヤル』で第149回直木賞を受賞し、ベストセラーとなる。他の著書に『起終点駅 ターミナル』『無垢の領域』『蛇行する月』『裸の華』『緋の河』など。桜木紫乃さんの作品は、読みやすいし湿っぽくないので好きだ。以前にこの作品について彼女が語っているのを聞いて、図書館に予約しておいた本。ラジオ深夜便でもこの作品について語っていたようだ。家族を畳んで、しまう 直木賞作家・桜木紫乃の「家族じまい」(前編)家族を畳んで、しまう 直木賞作家・桜木紫乃の「家族じまい」(後編)まず読みながら感じたのは、桜木さんの人間模様や情景の描写力は、ますます磨きがかかってきたようだということ。どうしてこのような表現ができるのだろうと、自分の表現力の乏しさと比べてホントに感動してしまう。この作品は、その題名通り、ある家族の「家族じまい」の物語だから、人によって共感できたり反発したり、あるいは息苦しくなってしまうことがあるかもしれないが、そうなってしまうのも彼女の文章が読みやすく目の前にその光景が浮かび上がってくるからだろう。比喩や隠喩が満載で、普段使いではない言葉が並ぶ作品は、理解して共感するまでに時間がかかってしまうのだが、彼女の作品はそんな心配はない。いわゆる「大衆文学」ということになるのだろうか。というわけで、ザクザク読みながらやはり自分のことと重ね合わせながら考えてもしまった。結局は、その人の生き方がその人の終い方につながるのだろう。私自身はこの作品の中の家族とは対極的な生き方をしているような気がするが、登場人物それぞれの思いには共感することは多かった。共感し、そのように生きてみたいと思っても私にはできないということだ。ただ、現代はこれに似たような家族が多いのだろうとは思ったし、誰でも一年ごとに年を重ねやがて老いてゆくのだから、このような作品を読みながらわが身を考えるのも良いのかもしれない。
2021年01月28日
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この数日、旭川医大の病院長解任ニュースが気になっている。学長の名前が「吉田」で、病院長が「古川」、問題の発端が「吉田病院」なので、ちょっと混乱してしまった。つまり、この記事を最初に見た時、解任されたのは吉田学長かと勘違いしてしまったが、何とまっとうに見える古川病院長があっという間に解任されてしまっていた。これそのものが学長のパワハラと言わずに何というのだろうかと唖然とする。旭医大病院長解任 コロナ下「団結に水差す」 道北医療に影響懸念1/26(火) 北海道新聞 【旭川】新型コロナウイルス対応を巡って学長と病院長の対立が表面化していた旭川医科大学は25日、病院長の解任を決定し、職員対象の説明会を開いた。基幹病院の突然のトップ解任に、学内には戸惑いが広がった。コロナ禍の中、市内の医療関係者は道北の医療体制への悪影響を懸念する。 吉田晃敏学長と旭医大病院の古川博之病院長の対立が表面化したのは昨年12月。古川病院長は北海道新聞などの取材に対し、同大病院が11月上旬から中旬にかけ、クラスター(感染者集団)が発生した慶友会吉田病院(旭川)の感染者の受け入れを緊急に検討した際に吉田学長が拒否したことや、学長が病院長に対し「受け入れるならおまえが辞めろ」と言ったと証言した。 また吉田学長は、昨年11月の非公開の学内会議で吉田病院について「コロナを完全になくすためには、あの病院が完全になくなるしかない」などと発言したことが同12月に週刊文春で報じられ、会議の録音データも公開されて謝罪に追い込まれた。大学側は情報提供したのは病院長だとしているが、病院長は否定している。学内説明は口止め この日の病院長解任の説明会は、午後5時半から1時間にわたり学内で開かれ、同大役員会のメンバーが解任理由などを説明。吉田学長も出席した。説明を聞いた職員によると、質疑応答も行われて混乱はなかったが、会の内容は口止めされたという。会場から出てきた職員は「解任のうわさは1週間前からあった」と明かし「とにかく残念」と話した。別の職員は「新型コロナ対策で足並みをそろえなければいけないのに、こんな事態になるとはショックだ」とうつむいた。 旭医大病院は、急性期医療を提供する旭川市内の5基幹病院の一つで、道北全体の高度医療を担う。新型コロナ治療では現在、重症者を中心に患者を受け入れている。関係者によると、古川病院長は5基幹病院や市保健所の受け入れ計画立案の中心的存在という。 他の基幹病院の関係者は古川病院長の解任に驚く。旭川赤十字病院の牧野憲一院長は「旭川医大が道北の新型コロナ対応で果たす役割は大きい。内部のごたごたは避けてほしい」と話した。旭川医療センターの西村英夫院長は「基幹病院の一致団結に水を差す。あまりに急で、学内でも議論を尽くしていないのでは」と指摘した。旭川医大の混乱 一方的な解任は疑問だ01/27 05:05 北海道新聞社説「病院長に適さない」コロナ対応めぐり解任…旭川医大 3つの理由を会見で説明「学長と院長、明確な上下関係」旭川医大学長が経緯説明1/27(水) 朝日パワハラ調査に揺れる旭川医大「病院長電撃解任」の深層1/26(火) フライデー「受け入れ拒否許されない」 旭川医大学長解任求め署名 旭川医科大学(北海道旭川市)での新型コロナウイルス患者の受け入れをめぐり、吉田晃敏学長が不適切な発言をしたなどとされる問題で、同大の元助教授らが吉田学長の解任を求める署名活動を始めた。ネットを通じて署名を募り、文部科学相や同大の学長選考会議などに提出するとしている。 署名活動を始めたのは、同大元助教授の水元俊裕さん(81)や道内外の医師ら。「吉田晃敏旭川医科大学学長のリコールを求める全国有志の会」を発足させ、ホームページを開いた。請願書をダウンロードし、署名は郵送かファクスで送る。3月末まで呼びかけるという。 問題をめぐっては、同大学病院の古川博之院長が朝日新聞の取材に対し、昨年11月にクラスター(感染者集団)が発生した同市内の吉田病院から新型コロナ患者を受け入れる許可を吉田学長に求めた際、「学長から『受け入れてもいいが、その代わりにお前がやめろ』と言われた」などと証言した。文科省がこれらの発言などについて事実確認をしている。 水元さんは「患者の受け入れを拒否するなんて医者として許されない。長期にわたって学長の座に居座り、独断専行の人事をするなど大学を私物化しており、大学がガバナンス不全に陥っている」と話した。(井上潜)【追記】旭川医科大学吉田晃敏学長のリコール請願活動を呼びかけるために立ち上げたサイト私も協力しようと思います。
2021年01月28日
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昨日の北海道新聞の「まなびのひろば ぐんぐん」に、漫画家・女優の園山千尋さんの記事がありました。その記事で「不登校ガール 学校の階段がのぼれない」を知り、早速ネットで探してみました。 「Vコミ」に連載しているので、下記から読めます。「不登校ガール 学校の階段がのぼれない」 ご自分の体験を描いているそうです。 転校がきっかけで不登校になる子は多いと聞きます。きっと多くの人が共感する内容だと思うので、ご紹介します
2021年01月27日
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読んだことを忘れないうちに、メモメモ。「死の教科書」心が晴れる48のヒント 五木寛之【内容紹介】死にゆく人々、それを看取る家族や友人たち。死にゆく者を見送る家族は生にすがり、少しでもその人の命を延ばそうとします。死はいったい誰のものなのか。去りゆく人と見送る人、その両者の視点から、様々な問いかけに五木寛之氏が答える、問答集です。小学生の自殺、お墓の現在、ペインクリニックと看取り、安楽死、葬儀のあり方、死後の世界の考え方など、抽象的な問題から具体的な問題まで、48の問答で構成します。「涙の理由」人はなぜ涙を流すのか 重松 清∥著 茂木 健一郎∥著【内容紹介】「人はなぜ涙を流すのか」をテーマに小説家・重松清氏と脳科学者・茂木健一郎氏が対談。3年におよんだ対談で、人間の涙のワケを問います。小説家にとっての涙、脳科学者にとっての涙。そのアプローチは違えど、人間の本質に迫っていきます。“涙は生命原理そのものとつながっている"、“万人が泣くという幻想"、“神は泣いた"などなど、2人の領域を超えて、人間と感動、生命、神の世界まで踏み込んでいきます。人間を見つめなおす一冊です。「たんぽぽの目」村岡花子童話集【内容紹介】NHK「花子とアン」に登場「みみずの女王」「たんぽぽの目」「ナミダさん」掲載!村岡花子、珠玉の童話集。齋藤孝のざっくり!日本史 / 「すごいよ!ポイント」で本当の面白さが見えてくるニッポンの2000年をまるかじり!歴史の「流れ」がわかる!・人に話して聞かせたくなる!つながりがわかれば、こんなに面白い!「文脈力」で読みとく日本の歴史私は「文脈を見つけていくこと」こそが、歴史の見方だと思っています。「すごい!」と思える3つのポイントで“ざっくり”と大枠をつかむ。すると、歴史をとても面白く学ぶことができるのです。すごいと思えなきゃ勉強じゃない!齋藤版 「理想の日本史教科書」日本史は暗記科目だから苦手――学生時代、そうだった方は多いはず。なぜ、教科書や参考書を読んでも、歴史が面白くわかるようにならないのか?それは、受験勉強のために、本来は重要でない、重箱の隅をつつくような知識ばかりを勉強するからです。歴史には「すごい!」「面白い!」と思えることが、たくさんつまっています。本書では、これを「すごいよ!ポイント」と呼び、それらを手がかりに、歴史の「文脈=流れ」を理解する方法をご紹介します。皆さんもぜひ、日本史の本当の「おいしさ」を味わってみてください。
2021年01月25日
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核兵器禁止条約が発効 核保有国や日本など参加せず2021年1月22日 NHKニュース核兵器の開発、保有、使用を禁じる核兵器禁止条約が、22日発効しました。条約には核保有国や核抑止力に依存する日本などが参加しておらず、核軍縮の機運を高めることにつながるかが焦点です。核兵器禁止条約は、核兵器の使用は非人道的で国際法に反するとして開発、製造、保有、使用を禁じるもので、122の国と地域が賛成して2017年に国連で採択されました。ベトナムや南アフリカ、メキシコなど、去年10月までに批准した50の国と地域で、それぞれ現地時間の22日午前0時に発効しました。発効にあわせ国連のグテーレス事務総長はビデオ声明を発表し「核兵器のない世界への重要な一歩だ」と評価したうえで、すべての国に対して、「世界を安全にするという願いをかなえるために、ともに取り組もう」と呼びかけました。また「被爆者がみずから経験した悲劇を証言したことが、条約発効を後押しする道徳的な力となった」として核廃絶を訴える被爆者の活動を評価しました。22日現在、批准を済ませた国と地域は51、条約に加わる意思を示した署名は86で、いずれも核兵器を保有していません。一方、すべての核保有国と核抑止力に依存するNATO=北大西洋条約機構の加盟国や日本、韓国などは参加していないため、核兵器が直ちに減るわけではありません。ただ、条約の推進国などは、核兵器は違法だという新たな国際規範が確立されれば、将来的に、核保有国への圧力になると期待しています。条約の推進国やNGOなどは、批准する国や地域の数を、今後数年で100まで伸ばしたいとしています。この条約が核軍縮への弾みになるかどうかは、条約への支持が今後どこまで広がるかにかかっています。ICAN事務局長「歴史的な瞬間」核兵器禁止条約の採択に貢献し2017年にノーベル平和賞を受賞したICAN=核兵器廃絶国際キャンペーンのベアトリス・フィン事務局長はNHKのインタビューで「核兵器そのものが国際法で初めて禁止される歴史的な瞬間だ」と述べ、条約が発効する意義を強調しました。そのうえで「条約は国際的な規範となり、影響を持つ。より多くの国が批准すれば規範は確固なものになるので、すべての国が参加すべきだ。核の傘の下にある国々が批准すればより大きな影響があるだろう」と述べ、今後は核の傘に頼る安全保障政策を取っている日本やNATO=北大西洋条約機構の加盟国を巻き込んでいく必要があると強調しました。また、現段階で核保有国や核抑止力に依存する国々が1か国も署名・批准していないことについては「NPT=核拡散防止条約でも中国、フランスのような核保有国が参加するのに20年余りかかった。条約の批准には時間がかかるものだ。現段階で禁止条約に核保有国が参加していなくても強力な法律文書であることに変わりはない」と述べました。また、1年以内に開かれる1回目の締約国会議については「条約に参加していない国々にもオブザーバーとして参加してほしい。会議で核兵器による被害者への支援などに関する議論があれば、被爆者支援の経験と知識がある日本は、議論に貢献できる」と述べ、日本もオブザーバーとして参加すべきだという考えを示しました。国連 中満事務次長「日本もオブザーバー参加できれば」核兵器禁止条約の発効について、国連で軍縮を担当する中満泉事務次長は発効の前にNHKのインタビューに対して「22日を楽しみにしている。発効と同時に責任と役割が出てくる。きちんと実施するために準備している」と述べ、核廃絶を最優先課題の1つと位置づける国連として条約の発効を歓迎し、今後の手続きを支援していく考えを示しました。条約では、締約国は発効から30日以内に核兵器を保有していたかどうかや核兵器計画を廃棄したかどうかを国連の事務総長に申告するとなっていて、国連はこの手続きを支援することになります。また、条約は、発効後1年以内に締約国による会議を開催すると定めていて、中満事務次長は会合の時期や優先する議題について、すでに関係国との協議に入っているとしています。条約では、締約国会議には、条約に参加していない国もオブザーバーとして参加するよう招請するとしていて、中満事務次長はすでに数か国から参加の意向が示されていることを明らかにしました。そして「日本国内からもオブザーバー参加すべきとの意見が出ているが、ぜひそうなればいいと思う。これから条約に関する議論が始まる過程で、機会を逃さずにとらえていくことは、唯一の戦争被爆国の役割かもしれないと思う」と述べて、日本の参加を重ねて呼びかけました。サーロー節子さん「やっと獲得した核廃絶への第一歩」核兵器禁止条約が発効したことについて、13歳の時、広島で被爆し、長年、世界各国で自身の被爆体験を語って核兵器廃絶を訴え続けてきたカナダ在住の被爆者、サーロー節子さん(89)は「飛び上がるほどうれしいです。75年間活動してきてようやく勝ち取ることができたと思います。でもこれは核兵器の『禁止』であって、禁止する状態から廃絶までの長い道のりがあり、ことばにはできない喜びと同時に重い責任感も感じています」と話しました。そして「条約は私たちがここまで働いてきてやっと獲得した核廃絶に向けた第一歩で、皆さんや将来の人たちへのプレゼントです。私も命あるかぎり働くつもりですが、獲得したことをむだにせず廃絶できるまで運動を盛り立ててほしい」と訴えました。一方で、日本政府が条約に参加しない方針を示していることについて「被爆者があんなに苦しんで75年も待って訴え続けていることに対して、政府は少しは聞き耳を立ててほしい」と述べて条約への参加を求めました。そのうえで、日本へのメッセージとして「原爆の投下という考えられないようなことは唯一日本で起きたことで、日本の人たちには同じようなことが二度と起きないように、いま生きている人間とこれから生まれてくる子孫たちの生活を確保するために声を大きくあげなければいけないということを知ってほしい。政府に訴えて動かしていかないといけない」と訴えていました。広島 松井市長「政府は締約国会議に参加を」核兵器の開発や使用などを禁じる核兵器禁止条約が発効したことについて、広島市の松井市長は22日の記者会見で日本政府に対し、発効後に開かれる締約国会議にオブザーバーとしての参加を求める考えを改めて示しました。この中で松井市長は、条約が発効したことについて「被爆者をはじめ、広島の心を共有する多くの市民が待ち望んでいた条約が発効した。史上初めて、核兵器が全面的に禁止されるべき対象だと明確にする根本規範が出来上がった。広島市としても被爆の実相を多くの人に知ってもらう活動を続け、条約をより実効性の高いものにしていくため取り組みたい」と述べました。そのうえで松井市長は、条約に署名していない日本政府に対して「核兵器廃絶という理想に向けて、どういった展開をしていくかという発想で取り組むべきだ。締約国会議にオブザーバーとして参加して、しっかりと態度を表明すべきだ」と述べ、日本政府に対し、発効後に開かれる締約国会議にオブザーバーとしての参加を求める考えを改めて示しました。日本政府は核兵器禁止条約について、日本政府はアメリカなど核兵器の保有国が参加していないことから核軍縮を目指すうえで現実的ではないなどとして、参加しない姿勢を明確にしています。菅総理大臣は今月7日の記者会見で「唯一の戦争被爆国として条約が目指す核廃絶というゴールは共有しているが、核兵器のない世界を実現するためには核兵器の保有国を巻き込んだうえで核軍縮を進めていくことが不可欠だ」と述べ、条約に署名しない考えを重ねて示しました。また、菅総理大臣は、広島市や長崎市などが求めている核兵器禁止条約の締約国会議へのオブザーバー参加についても「慎重に見極める必要がある」と述べています。核開発を加速させる北朝鮮の脅威が増す中、政府は核による抑止力の必要性は否定できず核保有国も参加する形で粘り強く核軍縮を進めていくべきだとしています。ことし8月には、世界の核軍縮の方向性を定めるNPT=核拡散防止条約の会議が開かれる方向となっていて、政府としては立場の異なる国々の橋渡し役として議論をリードし国際的な存在感を示していきたい考えです。菅首相「条約に署名する考えない」菅総理大臣は、参議院本会議で「唯一の戦争被爆国として、核兵器のない世界の実現に向けた、国際社会の取り組みをリードする使命を有しており、これはわが国の確固たる方針だ」と述べました。そのうえで「現に核兵器を保有している国を巻き込んで、核軍縮を進めていくことが不可欠だが、条約は、核兵器保有国のみならず、多くの非核兵器国からも支持を得られていない。緻密に現実的に核軍縮を進めさせる道筋を追求していくことが適切で、条約に署名する考えはなく、またオブザーバー参加を含め、締約国会議への関与については慎重に見極める必要がある」と述べました。茂木外相「核廃絶というゴールは共有している」茂木外務大臣は記者会見で「唯一の戦争被爆国として、これまで核軍縮に関する国際社会の取り組みを推進してきたわが国としても、条約の発効を留意している。条約が目指す核廃絶というゴールは共有している」と述べました。一方で「核兵器のない世界を実現するためには、現に核兵器を保有している国を巻き込んで核軍縮を進めていくことが不可欠だが、現状では核兵器国の支持は得られていない。日本を取り巻く安全保障環境がいっそう厳しさを増すなか、抑止力の維持・強化を含め、現実の安全保障上の脅威に適切に対処しながら、地道に現実的に核軍縮を前進させる道筋を追求していくのが適切だ」と述べました。岸防衛相「地道に現実的に核軍縮前進を」岸防衛大臣は、閣議のあと、記者団に対し「条約が目指す核廃絶というゴールは共有しているが、一方で、核保有国の支持が得られていないのが実情だ。わが国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中で、現実の脅威に対処しながら、地道に、現実的に核軍縮を前進させる道筋を追求していくことが必要だ」と述べました。公明党 山口代表「最終的には批准できるように」公明党の山口代表は、党の参議院議員総会で「画期的な条約の発効であり、推進したのは、わが国の被ばく者たちの思いだ。条約が新たな推進力となって、核軍縮を進め、核兵器の廃絶に至る道筋を描いていかなければならない。最終的には、条約を批准できるような環境を整えていくことがあるべき方向性だ」と述べました。(後略)日本政府の態度は「情けない」の一言。唯一の被爆国として何をやってきたんだか。
2021年01月24日
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誰もが気づかないフリ。でも、もう無視できない菅首相という「緊急事態」1/22(金) 6:00『週刊プレイボーイ』でコラム「古賀政経塾!!」を連載中の経済産業省元幹部官僚・古賀茂明氏が、テレビ出演した菅首相の姿に落胆する。(この記事は、1月18日発売の『週刊プレイボーイ5号』に掲載されたものです)以下略古賀茂明氏の発言に同感します。有罪判決の案里氏に地元は 自民県議「今日中に辞めて」1/21(木) 23:22配信 朝日 2019年7月の参院選をめぐって地元議員らを買収したとして、東京地裁で21日、公職選挙法違反罪で懲役1年4カ月執行猶予5年の判決を受けた参院議員の河井案里被告(47)=自民党を離党。地元・広島では批判の声が広がった。以下略とうと地元の人たちにも見捨てられましたね。ずっとまえから、この夫婦には一日も早く辞職してほしかった。ずうずうしく歳費をもらい続けているなんて、許せない!
2021年01月22日
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バイデン新大統領が正式就任 史上最高齢 民主党、4年ぶり政権返り咲き1/21(木) 1:51 毎日新聞 米民主党のジョー・バイデン新大統領(78)が20日正午前(日本時間21日午前2時前)、首都ワシントンで開かれた就任宣誓式で、職務の遂行と合衆国憲法の堅持を宣誓し、第46代大統領に正式に就任した。史上最高齢での就任。副大統領には女性として初めて黒人のカマラ・ハリス氏(56)が就いた。民主党は4年ぶりの政権返り咲き。バイデン氏の任期は2025年までとなる。 バイデン氏は連邦議会議事堂前で行われた宣誓式で、バイデン家で代々受け継がれ、09年の副大統領就任時にも使用した聖書に手を置き宣誓。その後の演説では「米国の結束」をテーマに演説し、新型コロナウイルス危機と深刻な社会分断の克服を呼びかける。 演説後は、オバマ(民主)、ブッシュ(共和)、クリントン(民主)の歴代大統領と共にワシントン近郊のアーリントン国立墓地を訪れ、無名戦士の墓に献花。党派を超えた融和をアピールする。同日に退任したトランプ前大統領(共和)は就任式を欠席した。 バイデン氏は午後にホワイトハウスに入り、温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」への復帰やイスラム圏からの入国禁止令の撤回など、十数本の大統領令を発出する予定だ。【ワシントン高本耕太】レディー・ガガの米国歌熱唱に感動の嵐「まるでオペラ歌手」「しびれた」「涙が出そう」1/21(木) トランプ氏「また戻る」 退任式典で 1/20(水) 22:56 産経ともあれ、何事もなくバイデン大統領の就任式が終わって、他国のことながらホッとした。トランプ氏によって分断が広がってしまい、新型コロナも収束しない中での就任は、素人が考えても本当にご苦労なことだと思う。とにかく、身体に気をつけて頑張ってくださいと願うしかない。トランプ氏には、これ以上アメリカをぐちゃぐちゃにせずに、ひっそりと消えてほしいと願うばかり。
2021年01月21日
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昨日は阪神淡路大震災から26年ということで、色々とテレビでも取り上げられていた。あの日のことは、長男が神戸にいたのでとても鮮明に記憶している。テレビで、当時大学生の息子さんを亡くした方がコメントされていたが、一歩間違えば私も同じようなことになっていたかと思うと、本当に身につまされた。昨夜、NHKスペシャル「巨大地震と未治療死」を見た。新型コロナの時代に巨大地震が起きたら、救えるはずの命すら守れない事態が起きる-。専門家による最新研究の結果、コロナ禍で医療がひっ迫した状態で巨大地震に見舞われると、必要な治療を受けられずに亡くなる「未治療死」が続出、国の想定を超える死者が出る恐れがあることが明らかに。災害医療の原点となった阪神・淡路大震災から26年。あの日起きた医療崩壊の教訓を踏まえ、巨大災害への備えを進める最前線の現場を追う。この番組でAMATという医療チームの存在と取り組みについて知った。大地震などの広域自然災害の時に医療が広域で連携する重要性については理解できるのだが、これに「新型コロナ感染」がプラスされるとどうなるのだろう。そのあたりのことが取り上げられていたのかどうか、全部見ていなかったのでよくわからないけれど、現在のように各地の大都市圏で医療崩壊に近い状態では、想像するだけでかなり難しいように思う。とにかく、大災害はコロナ禍が沈静してからにしてほしいと祈る気持ちだ。もちろん、大地震などの自然災害がないに越したことはないのだが、最近の気象現象を見ていると、豪雨に伴う山崩れなど毎年各地で起きているし、地震も常に起きている。このようなことを考えると、どうも明るい気持ちになれない。これじゃ、まずいなー。
2021年01月18日
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北方ジャーナルは、ひきこもりについてのルポを連載しているので、毎月読んでいる。今月の記事は、多くの人に読んでほしいと思い紹介する。写真で撮った画像なので読みにくいだろうから、興味のある人は北方ジャーナルをご覧ください。でも、この雑誌全国で売っているのかな?
2021年01月16日
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最近は、コロナのことも政治のことも書く気にならない。ただ一つだけ、北海道の政治に関することだけ記録として残しておく。「不戦敗」に地元不満 道2区補選 野党共闘にも影響 北海道新聞 01/16 05:00 元農水相の吉川貴盛被告の在宅起訴と、自民党の衆院道2区補欠選挙(4月25日投開票)の候補擁立見送りを受け、道内の自民関係者には動揺と反発が広がった。「政治とカネ」を巡るダメージに加え、地元が候補選びを本格化させる中での頭越しの「不戦敗」表明だったためで、秋までに行われる次期衆院選に向けた失地回復の筋道も描けていない。野党は一斉に批判を強めたが、自民不在の選挙戦で共闘の戦略練り直しを迫られる可能性もある。 「事前に相談はなく、突然で驚いている。地元に努力をいただいている最中で誠に残念」。前日に就任したばかりの自民の橋本聖子道連会長は15日、談話を発表し、党本部への不満をあらわにした。 道連は補選の候補者選考を巡り「地元の意向尊重」を原則に掲げていた。党道2区支部は高橋克朋札幌市議(北区)に出馬要請。橋本氏と高橋氏は15日午後3時に東京都内で出馬を巡り協議する予定だったが、その直前に党本部から擁立見送りが伝えられた。 高橋氏は会談後、北海道新聞の取材に「地元から出すことがかなわなかった」と無念さをにじませ、道2区支部幹部らは「今まで何のために候補者選考の協議をしてきたのか」「情けない。選挙ができないなら党員を続ける意味がない」などと反発した。 公明党も独自候補擁立の動きはなく、連立政権を組んでから自公両党どちらも道内の衆院小選挙区に候補を立てないのは初めてとなる。菅義偉政権が受けたダメージの深さを物語る一方、選択肢を示さない与党の対応にも有権者の批判が高まるのは必至だ。 北区と東区の道議と市議は16日に対応を協議するが、決定にいら立ちつつ「従うしかない」と、諦めの声も漏れる。吉川被告の長男の吉川隆雅道議(北区)は15日、道民に陳謝するとともに「父は公判の場で誠実に対応してほしい」とするコメントを出した。(後略)これはまた一つの始まりかもしれない。表題の「あの時」のことは、秘密日記に。
2021年01月16日
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「ふたごの星」宮沢賢治【内容紹介】チュンセとポーセは、夜空の星めぐりをつかさどるお星様。そのふたごの星をめぐる、教訓的ながらもユーモラスな二つの物語。『銀河鉄道の夜』にも話中話として登場。図書館で宮沢賢治の本を何冊か借りてきた。このお話は知らなかったので読み進めてビックリ。この中に「星めぐりの歌」というのがあるのだが、これにメロディーがついたものが以前から気になっていた曲だったのだ。「星めぐりの歌」田中裕子あかいめだまの さそりひろげた鷲の つばさあおいめだまの 小いぬひかりのへびの とぐろオリオンは高く うたいつゆとしもとを おとすアンドロメダの くもはさかなのくちの かたち大ぐまのあしを きたに五つのばした ところ小熊のひたいの うえはそらのめぐりの めあて気になってはいたが特に調べていなかったので、ああ、そうだったのかと腑に落ちた。他に借りた宮沢賢治の本。これは以前にも読んでいたが、「よだかの星」は何度読んでも心に沁みる。「よだかの星」「雪わたり」
2021年01月13日
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「チームオベリベリ」著:乃南 アサ 講談社【内容紹介】約140年前、その女性は、北海道十勝の原野へ渡ったオベリベリ――和人たちによって「帯広」とされた新天地明治の先進教育を受けた彼女は、いかに生き抜こうとしたのか開拓に身を投じた実在の若者たちを基にした、著者が初めて挑む長篇リアル・フィクション〈明治維新という大きな時代の変わり目を体験した上に、それまでとまったく異なる世界に身を投じる若者たちの姿は、今、世界的な新型コロナウイルスの流行により、またもや大きな時代の変わり目を経験しなければならない私たちに何を思わせ、感じさせることだろうか〉――乃南アサ文明開化の横浜で時代の最先端にいた女性は“その地”でいかに生きたか私たちの代が、捨て石になるつもりでやっていかなければこの土地は、私たちを容易に受け入れてはくれない宣教師たちが開いた横浜の共立女学校に学ぶ鈴木カネは、父や兄にならって聖書の教えを受け、勉学に励んでいた。兄の銃太郎は、神学校で一緒だった渡辺勝、依田勉三と北海道開拓について考え始めている。彼らは勉三を中心に「晩成社」を興し、新天地へ向かう準備を進める。明治15(1882)年、23歳になったカネは女学校を卒業し、渡辺勝と結婚、そしてオベリベリとよばれた帯広へ行くことを決意する。「晩成社」は、北海道の開拓のことに関心のある人の多くは知っているのではないだろうか。北海道土産の代表的な六花亭のお菓子の「マルセイバターサンド」も、同社の最中の「ひとつ鍋」も、晩成社にちなんでいることは、六花亭のお菓子が好きな人は知っているはずだ。しかし、その晩成社の人たちがどのように十勝の開拓に汗を流したのかは、私もほとんど知らなかった。大変なご苦労があっただろうし、晩成社がその後長く続かずに解散したことは知っていたけれど、開拓が大変だったからくらいの認識だった。依田勉三の名は記憶に残っていたが、渡辺勝も、ましてやその妻のカネのことも、この小説で初めて知った。すべてがとても興味深く、史実に基づいた小説とは思っていても、きっとそうだったのだろうと思える説得力のある作品だった。674ページの大作で枕になるような本だけど、作品の中に引き込まれてしばし私の心は開拓時代の帯広の原野をさまようことになった。それは、私たちの曾祖父の開拓の日々を想像することにもなり、自分たちがその大きな大河の支流にあるということも実感した。どの時代にも、次々と襲い来る困難に人々は巻き込まれ戦い乗り越えてきた。もちろん、戦いに敗れた人も多いだろうし犠牲になった人も数えきれないだろう。しかし、困難を乗り越えることが出来るのは人間の力の結集しかない。一人の人間であるなら、自分の経験や知識・能力を総動員した総合力がその人を救うのだし、チームであるなら、それぞれの個性や能力、得手不得手がうまくかみ合った時のチーム力だ。困難の中には、「従来の価値観」との戦いもある。それは、自分の内部に根付いている気付かない価値観との葛藤(戦い)でもある。カネさんも、夫の勝も兄の銃太郎も聖書を学ぶことで出会ったクリスチャンでもあった。しかし、最後までクリスチャンとして神の教えを軸に生きたのはカネだけではなかったかと思う。過酷な開拓生活の中で女性が担う役割は、ひょっとすると男性よりもさらに過酷だったかもしれない。名もないカネさんたちが夫と苦楽を共にし、男子供たちを励まし続けたからこそ、次の世代に何かをつなぐことが出来たはずだ。その中で、心の内部の葛藤や苦しさを吐露できる存在として、信仰は大きな力になったのだろう。カネさんにとっては、それがキリスト教だった。ふと、「置かれた場所で咲きなさい」という言葉が脳裏に浮かんだ。まさに、置かれた場所で自分の力で豊かな花を咲かせたのが渡辺カネという人だったように思う。乃南アサさんの著書は初めて読んだのだが、もっと読んでみたいと思う著書だった。【追記】この本によると、晩成社チームはアイヌの人たちを北海道に住んでいた先人として、お互いに助け合おうとする姿勢があったようで、このような人たちがいたのだと知り嬉しく思った。
2021年01月12日
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池江璃花子が泣いた…自らを特集したNHK番組視聴「そんな時もあったなぁ」「私はまだまだこれから!」1/10(日) 22:25配信 中日スポーツ 白血病からの完全復活を目指す競泳女子の池江璃花子(20)=ルネサンス=が10日、自身のツイッターを更新。この日、NHKで放送された「池江璃花子ハタチの決意」に関して「#NHKスペシャル 見てくださり、ありがとうございました!」と感謝をつづるとともに、文字通りの成人の決意をツイートした。 池江は放送を振り返り「苦しかった時の映像も少し涙ながらにそんな時もあったなぁと振り返りながら見る自分がいました」と感想を漏らし、さらに「そしてこれからなりたい自分を改めて考えることができました。私はまだまだこれから!」と力強く締めくくった。 池江のツイートにはフォロワーから応援するメッセージが殺到。「そう、貴方はまだまだこれからです!!」「めっちゃ応援しています」「ほんとに努力の人ですね!私も頑張ります」などのコメントが寄せられた。私もNHK番組を見たけれど、よく頑張ってきてくれたなあと胸が熱くなった。随分昔から活躍しているような気がしていたので、今年成人式とあらためて知ってビックリ。これからの彼女がとても楽しみだ。それだけに、あまり無理してまた体を壊さないかとそれも心配。あなたの元気になった姿は、オリンピックの金メダル同等、いやそれ以上に価値があるし、同じ病気の人は勿論のこと、多くの人を励ましてくれてます。それにしても、本当に素晴らしい素敵な女性だ!池江璃花子さんオフシャルサイト
2021年01月11日
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先日読んだ「わたしはわたし」の作者、ジャクリーン・ウッドソンの絵本。みんなとちがうきみだけど作: ジャクリーン・ウッドソ 絵: ラファエル・ロペス訳: 都甲 幸治 出版社: 汐文社内容(「BOOK」データベースより)きょうしつにはいると、そこにいるみんながきみとはちがっています。きみのくちからでてくることばが、だれにもわかってもらえないことがあるでしょう。おかあさんがきみにつくってくれたおべんとうがほかのこたちにはめずらしくて、かわったものにみえることがあるでしょう。せかいのそとがわにずっとたったままでいるようにおもうことがあるでしょう。リンドグレーン記念文学賞受賞作家ジャクリーン・ウッドソンがおくる、「みんなとちがう」きみへのあたたかいメッセージ。人はみんな違っている。それは当たり前の事実。それなのに、違っていることでからかわれたりいじめられたり、違いを理解されなかったり…。そんなことでどれほど傷つくことが多いことだろう。それも事実。そのことが「差別」につながるし、社会問題や国際問題にもなってしまうことがある。日本でも最近は色々な国の人が働いているし、学校でも色々な国の友達と席を並べることがあるだろう。子ども時代から色々な国の友達と出会い、様々な考え方や生活習慣があることを感じながら育つのが良いと思っているが、結果として少数派の子ども達がいじめられたり疎外されたりしていることも多いのではないかと思う。同調圧力の強い日本社会では、「ちがい」が目立つ人たちは生きづらくなってしまうことが多い。違いばかり強調されたりすると、共通する部分が見えにくくなってしまうこともある。やはり人というものは、「私と同じだ」と感じた時に親近感を抱き、仲良くなるきっかけにもなることも事実。そんなことをページをめくるたびに考えさせられた。ぜひ、大人にも子どもにも読んでもらいたいと思う。これからは、「100歳までに読みたい100冊の絵本」にこだわらず、読んだ絵本を記録してゆくことにしよう。
2021年01月10日
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遅すぎるというより、おぞい!が菅首相にピッタリだ。「医療崩壊」はもう起きている…遅すぎた宣言発令で見えた菅政権のお粗末ぶり入院できない感染者が3000人 新型コロナの感染拡大を受けて、2度目の緊急事態宣言が発令される中、衝撃的な数字が発表された。東京都で「入院や療養先が決まらない人が3000人を超えた」という。もはや完全な医療崩壊である。宣言より先に、現実はとっくに緊急事態に突入していたのだ。 1月7日付各紙は政府の緊急事態宣言絡みの話を大きく扱った。たとえば、読売新聞1面トップの大見出しは「緊急事態 来月7日まで」である。だが、私は、その横の縦3段見出し「都内『自宅待機』週3000人」に目を奪われた(https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210106-OYT1T50215/)。 記事は「東京都で新型コロナに感染したが、入院先や療養先が決まらず『調整中』となっている人が12月27日から1月2日までの週で3000人を超えた」と伝えている。ようするに「感染しているのに、病院やホテルに入れない人が3000人もいる」というのである。 医療崩壊の定義はいろいろあるかもしれないが、私はこれこそ「医療崩壊」と思う。厚生労働省の資料を探してみたら、10分ほどで見つかった。「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」の会合に添付された「東京都内の陽性者の調整状況(週別)」という資料である(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000715529.pdf)。 これを見ると、12月20~26日の週は「入院・療養等調整中」が1700人超くらいだったが、27~1月2日の翌週は一挙に3000人を超えた(青い棒グラフ)。「調整中」は11月29~12月5日の週の700人超から徐々に増えていたが、ここへきて突然、急増したのは明らかだ。 これとは別に「東京都内の陽性者の調整状況(処遇別)」というグラフもある。処遇が「自宅療養」と決まった場合は「自宅療養」として記載されている。調整中は処遇が決まらず「宙ぶらりん」の状態にある人だ。ほとんどが「自宅待機」だろう。 この事態について、同じ会合の別資料はこう記している(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000715536.pdf)。----------〈入院調整に困難をきたす事例や通常の医療を行う病床の転用が求められる事例など通常医療への影響も見られており、各地で迅速な発生時対応や新型コロナの診療と通常の医療との両立が困難な状況の拡大が懸念される。また、入院調整が難しい中で、高齢者施設等でのクラスターの発生に伴い、施設内で入院の待機を余儀なくされるケースも生じている〉---------- 後段にある「高齢者施設内で待機を余儀なくされるケース」は、とりわけ深刻だ。施設でクラスターが発生しているのに「入院先が見つからないから、やむを得ず、そのまま施設にとどまっている」という状態である。(後略)菅義偉首相の緊急事態宣言が遅れた言い訳がもはやホラー!「専門家と医療業界が年末年始に感染者が少なくなると考えたから」リテラこの人、ホントにだめだ。こちらは、おぞいしわや。どうしようもない。これに比べたら、まだ日本はマシかと思ってしまう。こんな感じ方になるなんて、わやだなあ。トランプ氏孤立化、両党から罷免要求・政権高官辞任 議会乱入で1/8(金) 3:47 ーワシントン 7日 ロイター] - 米連邦議会議事堂にトランプ大統領の支持者が乱入する事態が発生してから一夜明けた7日、議会では民主・共和両党からトランプ大統領の罷免を求める声が上がった。閣僚や政権高官も相次いで辞任を表明しており、任期終了まで残り13日となる中、トランプ大統領の孤立化が進んでいる。民主党のペロシ下院議長とシューマー上院院内総務は、大統領の即時罷免に向けて合衆国憲法修正25条を発動するようペンス副大統領や政権閣僚らに要求。発動がなければ、議会は弾劾も辞さないと表明した。修正25条は、大統領が職務遂行不能となった場合の職務継承について定めている。ペロシ氏は会見で「大統領は昨日、米国に対する武装した反乱を扇動した」と述べ、「トランプ氏がホワイトハウスにとどまっている限り、米国は苦境に置かれる」と強く非難した。共和党のホーガン・メリーランド州知事とキンジンガー下院議員も、修正25条の発動を呼び掛けた。関係筋によると、トランプ政権の閣僚と大統領に近い人物らは、修正25条の発動について協議した。だが、共和党筋によると、トランプ大統領の任期終了が間近であることなどから、罷免が実現する公算は小さいとみられている。議会は7日、議事堂での混乱から数時間後に民主党のバイデン氏を次期大統領に正式に認定した。しかし、共和党からは下院議員の半数以上と上院議員8人が選挙結果に反対した。この手続き中には、ペロシ氏がペンス氏と議場の外で話す場面も見られた。一部の民主党下院議員は、既にトランプ氏の弾劾条項策定に着手している。こうした中、チャオ運輸長官は7日、辞任を表明した。チャオ氏は共和党上院トップのマコネル院内総務の妻。さらに、国家安全保障会議(NSC)の欧州・ロシア問題担当シニアディレクター、ライアン・タリー氏、大統領首席補佐官代行を務めたマルバニー英領北アイルランド担当特使が相次いで辞任。ポッティンジャー大統領副補佐官(国家安全保障担当)も前日辞任しおり、今後もさらなる辞任が予想される。バイデン次期大統領は、議会占拠を米史上における失意の日と述べ、「トランプ大統領は米国の民主主義に対する全面的な攻撃を解き放った」と非難。しかし、トランプ氏が大統領として任期終了までとどまるべきかどうかについては言及を避けた。トランプ大統領は声明で、バイデン氏が大統領に就任する1月20日に「秩序ある政権移行」を約束。しかし「選挙結果に全く同意していない」とも述べた。自身の支持者による6日の暴力行為についても非難していない。米交流サイト大手フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、次期政権への移行が完了するまで「トランプ大統領にフェイスブックのサービス利用継続を認めるリスクが過度に大きい」とし、向こう2週間にわたりトランプ氏のアカウントを凍結すると発表。同社は前日、議事堂乱入事件を受け、トランプ氏のアカウントを24時間凍結していた。米紙ニューヨーク・タイムズは7日、トランプ大統領が昨年11月の大統領選以降、自身の恩赦を検討していることを側近に話していたと報じた。専門家によると、大統領が合法的に自身を恩赦できるかどうか明確な答えはないという。
2021年01月08日
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血圧の薬がなくなってきたので、午前中にかかりつけのクリニックに行く。診察が始まる前に行ったのだが、待合室は受診者であふれていた。「密」である。どうしようかと迷ったが、二時間待ちというのだから午前中には終わるだろうと待つことにした。ひょっとすると時間がかかるかもしれないと本を持参したので良かった。しかし、実際に診察室に入ることができたのは11時半。顔を見るなり女医先生は「ごめんなさいねー、お待たせして」と声をかけてくれる。その顔を見ると、何となく疲れたような表情だ。それでも頑張って笑顔で声をかけてくださる様子に、心の中で「頑張ってくださいね」と声をかける。何しろ、まだまだ順番待ちの患者が控えているのだから、私は必要なことだけ話そうと決めていた。先生は、まだ小さい三人の男の子を育てながら開業したと聞いている。きつと、大病院の勤務医であるよりは子育てしやすいと思ったのではないかと想像している。(あくまでも私の想像)私も、二人の男の子を育てながら働いていた。「子育て中は働き時」と私は思っている。まだ若いし体力もあるし、仕事も自分の力を発揮できるような時期に入っているし、やりたいことも次々と湧いてくる時期だ。多少の無理だって、体力的に頑張りがきく。きっとこり先生も、そのような時期だろうと思ってしまう。人によっては、テキパキとした物言いが「キツイ」と感じる人もいるようだけど、私はまったくそうは感じない。必要なことをはっきりと言いながらも、指はパチパチとパソコンのキーを叩く。頭の回転が速いのだろう、それをしながら以前の私の情報をちゃんと確かめていることはわかる。私はこのようなタイプの女性が好きだ。随分年下だけど、働く女性として尊敬できる。コロナが始まった時に受診した時には本当にビックリしたものだ。全身手術室に入るような装備で、ゴーグルまでつけていた。受付の人たちも、「これから手術室に入ります」という感じで、換気のために少し窓を開けているため、正直言って少し寒かった。そのために、待合室にはひざ掛けが積まれていた。予防のためにできることは全てしようという覚悟が感じられた。その後、母の入院する病院などに行った時は、そのゆるさにビックリした。幸い、どちらの病院もクラスターは発生していないけれど、受診するものとしては厳しすぎるくらいで安心感と信頼感は持てる。すると、この先生の言うことならちゃんと聞こうという気になる。信頼感というものは、そういうものだ。「信頼できない人」の話は、ほとんど聞き流してしまうのが人の常。専門家でも政治家でも、それはおんなじだ。モリカケサクラ以来、私は安倍氏の話は聞く気にはなれなくなった。残念ながら菅総理の言葉も、聞き流してしまうようになった。彼の言葉はうそ寒い。このところ寒い日が続いているのに、いよいよ寒気がしてくる言葉は聞きたくない。心が温かくなるような、あるいは一緒に頑張ろうと思えるような言葉を発する政治家はいないのだろうか。
2021年01月06日
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きっと歴史に残る大逆転だと思うので、記録として残しておこう駒大諦めない走りに拍手、創価大は大健闘/瀬古利彦1/3(日) 20:53 日刊スポーツ<第97回箱根駅伝>◇3日◇復路◇箱根-東京(5区間109・6キロ)新型コロナ禍での開催となった箱根駅伝。テレビ放送の解説も担当した日本陸連の瀬古利彦マラソン強化プロジェクトリーダー(64)が、感染対策をとりながらの異例の大会を振り返った。創価大の大健闘を絶賛しながら、駒大の諦めない走りにも拍手。開催へ尽力した関係者に感謝し、五輪イヤーの幕開けにスポーツの素晴らしさを見せてくれた選手たちをたたえた。 ◇ ◇ ◇最後の最後に、予想もしないことが起きた。10区で3分以上の差、90%以上は創価大の優勝だと思っていたけれど、まさかの逆転。これが箱根駅伝。何が起こるか分からない。展開が展開だっただけに、少し複雑な気持ちになったね。創価大は本当に頑張った。飛びぬけた選手はいない。しかし、往路からみんなが100%の力を出した。トップは精神的に気持ちが楽で、高揚感もある。中継車が風よけになるという有利もある。選手たちは、楽しそうに笑顔さえ見せて走っていた。優勝間違いないと思っていただろうね。だからこそ、勝ってほしかった。勝たせたかった。優勝を狙って優勝するのは、意外と大変。過去の大会をみても、ノーマークから勢いに乗って初優勝したチームは多い。そういう意味でも、今年優勝してほしかったし、優勝させたかったね。ただ、駒大もさすがだよ。監督も選手も難しいのは分かっていたはず。それでも、最後まで諦めずに追った。復路では7区と9区で2回も差を広げられた。「もうだめだ」となっても不思議ではないが、何かが起きることを信じて走ったからこそ逆転できたんだ。大八木監督は古豪復活目指して試行錯誤してきた。時代とともに選手とのかかわり方も変えた。コミュニケーションは相当とっていると思う。そんな監督の苦労を、神様は見ていたんじゃないかな。大会前に優勝候補の1番手に挙げた青学大は往路で失速した。まさか12位になるとは思ってもいなかった。ただ、目標を復路優勝に切り替え、達成したのは見事。優勝を重ねてきているチームの底力だよ。やはり、来年も駒大、そして今年自信をつけて悔しさも味わった創価大とともに、優勝候補にあがるはずだ。一応優勝候補とみていたチームはみな上位には入ったけれど、明大だけは残念な結果に終わった。そろって力を出せなかった。72年ぶりの優勝が見えてきて、逆に力が入った。無欲でのびのび走れた創価大とは対照的だったね。多くのチームがバタバタしたのには、新型コロナの影響もある。シーズン通して監督やコーチの指導を受けられず、満足な練習ができなかった。夏合宿さえできないチームもあった。1人で練習をしていると、どうしても甘さが出る。自分を追い込むことは難しい。日程変更で、日本選手権が12月になった影響もある。そこに出たトップ選手にとっては、1カ月後の駅伝に合わせるのは難しかった。(1万メートル)27分台の記録を持つ選手は、ほとんど力を出し切れずに終わった。それも、予想通りにならなかった理由かな。「箱根を制するものは山を制す」って、5区のテレビ解説で言っちゃった? そりゃ、間違いだ。「山を制するものは箱根を制する」だよね。いや、そこは分かってよ(笑い)。10月の出雲駅伝中止で、誰もが箱根も難しいかと思ったはず。ただ、我々としては選手たちの発表の場をなんとか確保できないかと思っていた。選手たちの頑張りに、周りの人や関係者に努力していただいた。仲間がゴールで出迎えできない、スタッフの数も限られるなど徹底した感染対策で、確かにいつもとは違う寂しさもあった。でも、選手は走れることに感謝していた。私も開催に尽力した方々に感謝しているし、ご苦労さまでしたと言いたい。もちろん、今の状況で開催に反対する意見もある。放送でもずいぶん呼びかけたけれど、沿道には観客が集まった。それに対する批判もあるだろう。ただ、多くの人が閉塞(へいそく)感を抱えながらも家のテレビで「スポーツっていいな」と思っていただけたと信じたい。いろいろな考えがあるのは分かるが、箱根駅伝が他のスポーツにつながり、東京五輪にもつながればと思う。やりきったことが次につながる。やらなければ、何もつながらない。この大会が五輪イヤー、2021年の幕開けになったと僕は思っています。
2021年01月04日
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「わたしは、わたし」 (鈴木出版の海外児童文学―この地球を生きる子どもたち)作: ジャクリーン・ウッドソン装画: 吉實 恵訳: さくま ゆみこ出版社: 鈴木出版 小学校高学年~中学生向き(出版社からの内容紹介)主人公トスウィアの父さんは警察官。事件を目撃し、法廷で証言したために一家が生命の危険にさらされることになります。真実を証言する。あたりまえのことをしたはずなのに……。「証人保護プログラム」という、法廷で重大な証言をした者が危害を加えられたり殺されたりしないように保護する制度によって、別人として別の場所にらすことになる家族の喪失と再生の物語。友人に著者のジャクリーン・ウッドソンについて紹介され、地元の図書館にあったものを借りた。昨年の読みおさめの本であり、今年のブログの「読書カテゴリー」の書初めとなる。児童書なので、とてもわかりやすいし読みやすい。この本の設定は、まさに現代のアメリカが内包することを実にわかりやすく明らかにしているように思う。私は米国に住んだこともないし、親しい知人もいないのでその実態はわからないのだけれど、ニュース等で見るだけでも、この本に書かれているようなことが日常的に起きているのではないかと想像される。主人公の少女の父が、警察官として、人間としての使命感と倫理観で勇気ある証言をしたことで、一家に危険が及ぶようになり、「証人保護プログラム」でそれまでの生活や経歴等を捨てて、新しい氏名で別人として見知らぬ土地で暮らすようになる。実は私は、証人保護プログラムを知らなかったので、この本で初めてそのシステムを知った。さすがアメリカというか、これがなくては正義や倫理観もぶっとぶような現実があるということなのか、このプログラムによって守られている人も多いのだろう。10年前にこの本を読んでも、「ふーん、そんな仕組みがあるのか」と思っただけかもしれないが、今は「このプログラムは日本にも必要だ!」と感じてしまう。このプログラムについての感想はさておき、この本のテーマは「人としてのアイデンティティの確立」の部分も大きいのではないだろうか。人は生まれた時からの生得的な個性と家族から「その人らしさ」がスタートする。親からもらった名前で自分を認識し、やがて親戚や友達、近所の人たちとの出会いと交流の中で、自分らしさを見つけてゆく。その環境を一気に奪われ、それまで培ったもので残ったものは家族の絆だけだが、その家族もそれぞれの苦悩の中でバラバラになりそうになる。想像を絶するような葛藤や悩みの連続の中で、この少女がどのように自分を再構築してゆくのか…。彼女は、自分の得意なことで自信を少しずつ蓄え、やがて「わたしは、わたし」と前を向いて力強く走り出す。読み終えてから色々なことに思いが巡ったのだが、ふと日本の「夫婦別姓」の問題が脳裏をよぎった。従来の日本女性のほとんどは、結婚して夫の姓となってきた。それを喜びと感じる人もいるだろうが、苦痛や葛藤を抱えてきた人は多い。そしてまた、かつての男性は家を守るために「養子縁組」をした人も多いことを思い出した。結婚により姓を変わることは多かったが、養子縁組で姓を変わり婿入りした家を守ることを命じられた男性たちは、どんなことを考えていたのだろうか。女性は嫁いでも「里帰り」や出産・育児などで実家とのつながりは結構強いけれど、男性の場合はどうだったのだろう。ちょっとこの本とは無関係なことに思いが巡ってしまった。結局は、日本の嫁入り、婿入りは「家族制度維持」が目的であり、個人の気持ちはあまり尊重されていない。話を戻そう。人の幸せはまず「安全に生活できること」なので、現代日本でもやはり「証人保護プログラム」に近い、個人を守るためのもっと強い制度が必要になってきているように思う。上のものに忖度ばかりしていて、しっかりと勇気ある指摘ができる土壌がなければ、今の政治の澱みや腐敗は進むばかりだろう。
2021年01月03日
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このブログを見てくださっている皆様、今年もよろしくお願いします。我が家も、例年とは違うお正月を迎えました。年末年始に人が大勢集まらないことになったので、お正月料理も大量に作る必要もなく、泊まったのは次男だけだったので宿泊のための準備も必要がなく、こんなに楽ちんなお正月は結婚以来はじめてのこと。「紅白歌合戦」をゆっくり座って見ることなど、これも初体験かも。大泉洋さんは自然体でほんわかとした雰囲気を醸す司会ぶりで、北海道民としてはホッとしました。無観客だったことがゆっくりと歌を楽しめることになって良かった。無駄な応援合戦や、歌手たちも妙に盛り上げるようなバカ騒ぎがなくてそれも良かった。それにしても、グループが多いこと。例年のことだけど、私には全く見分けがつかないけど、若い人はわかるんでしょうね。まあ、私は大泉君が無事に司会をこなせたことで満足でした。ということで、我が家は穏やかなお正月でしたが、全国を見渡すとコロナで医療福祉関係者は大変な思いをされているはず。これからどうなってゆくのかわかりませんが、一日も早く落ち着くようにと祈るばかり。誰にとっても、どうぞ良い年になりますように。
2021年01月02日
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