「ことば探し」

「ことば探し」

August 30, 2006
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カテゴリ: 本とことば
夏目漱石の「道草」を読んだことのある人は多いだろう。
主人公の建三は30代の大学教授で、
妻のお住(すみ)は高級官僚の娘という設定である。
妻が家計のやりくりで苦労しているので、
夫は少しでも負担を軽くしてあげたいと、アルバイトをする。
ところが、そうして得たお金を妻に渡しても、
妻は別に嬉しそうな顔をするわけではない。


 きっと嬉しい顔をする事ができたろうにと思った」
漱石は妻の気持ちをこのように書いている。

一方、そのときの夫の気持ちはというと、
「もし細君が嬉しそうにそれを受け取ってくれたら
 優しい言葉もかけられたろうにと考えた」
と書いている。


お互いに相手の優しさを期待しながら、
自らその優しさを表に出さなかった。


「動けば叶う」
著者名 多湖 輝


「道草」は、明治時代に書かれたものだけれど、
昔も今も、全然変わっていないものだなぁと思う。

どっちが、先に優しさを示すか、
どっちが、先に気持ちを言うか、
どっちが、先に謝るか、
どっちが、先に折れるか、などなど、
人間関係では、絶えず、こんな心理駆け引きが
行われがちだと思う。

つねに、相手が先…と思うのである。
相手からのアクションを期待するのである。

そうしてくれたら、自分も優しさを出そう…
などと、お互いに思い合っているのだ。

その結果は…
自分の思ったようなものでなく、
落胆や怒りやさびしさを持ったまま、

終わってしまうことが多いのではないか。

なんだかな…
ちょっとため息がでるなぁ…


■「ぼちぼち日記」↓
「スーパー「イナゲヤ」のお総菜勝手比較」


近所にある2軒の「イナゲヤ」…店の作りも、売り方も違う
片方はとてもキレイで合理化されているし、片方は全くの手作り。
総菜の味はどうだろうな。買ってきて、勝手に比較してみたら…


■今日のおすすめ本  ↓
「愛する二人別れる二人」

ジョン・M. ゴットマン , ナン シルバー著

この本は、アメリカの結婚心理学者が
「16年間、千数十余組の夫婦を面接し、そのうち650組の
 夫婦を14年間追跡調査した研究結果から、日常生活でちょっと
 した配慮があれば、2人の関係を改良・改善、強化できる、
 極めて実際的な「7つの原則」を導き出しました。」

ということで、データと分析による、どんな人達が別れ、
どんな人達が幸せな夫婦でいられるか、そしてそのコツは…
などが書いてある本です。

著者は、二人を5分間観察するだけど、ほぼ91%の正確さで、
これから幸せな結婚生活をおくるか、離婚するかを予測できると
言います。

そして
「結婚生活を成功させるのは、驚くほど簡単なこと」だと
言い切っています。そんなコツをたくさん教えてくれます。
少し、日本と事情が違うところもありますが、とても参考になる
本です。


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Last updated  August 30, 2006 01:31:24 PM
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