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2006年12月13日
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カテゴリ: 行・道楽
京都では、11月最終日から十八代目勘三郎の襲名披露と銘打った、
恒例の顔見世大歌舞伎公演が行われております。
ま、伝統芸能つながりと言うことで、ちょっと、過去に戻って
11月の文楽公演に、お付き合い下さいませ。

大阪の国立文楽劇場は、浪速の胃袋「黒門市場」を背景に
歓楽街など割とコアな場所に位置します。
夏休みには、子供向け公演もあるのですが、
夜は、保護者さんにとても評判が悪く、開始時間が早くなったとか。
まあ、昔から芝居小屋周辺は猥雑で、悪所と言われてきたのだから、
あながち的外れな場所とは言えまいと、私なぞは思っているのですが。

国立文楽.jpg


上方のシェークスピア近松門左衛門作のこのお話、
情けない子持ち色男と遊女の心中物と、言ってしまえば身もふたも無い。
この男の女房と遊女の、実に泣かせる意気地の張合い、義理の立て合い。
女房に夫を死なせてくれるなと泣きつかれた遊女は、
泣く泣く不実を演じて見せ、
一方、遊女が死ぬ気だと悟った女房は、別れてくれた恩に報いる為
有り金はたき、足りぬとなれば幼子の寒さ凌ぎの着物まで質にいれ、
遊女を身請けさせようとする。
この対立するはずの女達が醸す、切ないドラマツルギー。
荻上直子監督辺りの淡々とした映像演出で、見たい気がします。

互いに「飽きも飽かれもせぬ」女房も愛おしいこの男、
不実を詰る舅に対し「離縁はしたくない」と言い張るのに
最後は、やっぱり遊女と心中しちゃうんです。
なんで?どうしてやっぱり心中に至ってしまったの?
すみません、きっと、大事なところをすっとばしてしまったのですね。
そうです、11月某日、一番前のど真ん中の席で、ず~~と居眠りしてたのは、
ごめんなさい、私です。

・・・・・・・・ ったく!!!

今,東京では「義経千本桜」(17日まで)を公演中です。
大阪では、恒例、初春興行が1月3日より始まります。
年間を通して、地方巡業や学校への出前(すみません)興業もございます。
人形遣い、語り、三味線と、人間の五感の醍醐味を、
また厳しい修行が形成した六感の、限りを尽くした、
その生のドライブ感を味わってみてください。
美形を「人形のような」と形容するように、
美女、二枚目人形のあのゆったりした瞬きは、
それはそれは清純で、なのに蠱惑的な魅力に満ちています。


文楽ちらし1.JPG





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Last updated  2006年12月14日 00時02分17秒
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