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2車線あり整備行き届いたR371から、...、名もない酷道を辿る。
遠回りすれば、まだ安全だろう道ではなく、酷道を選んだのはツレだが、
残念ながら私はナビが出来ない。
地図が読めないのではなく、見ると車酔いするのだ。(と、言っておく。)
で、しょうがない、ここだけは私が運転手だ。
だから停車して、高い青空の写真とススキの穂なんかも、撮影してみる。
これこれ、この秋の風景が見たかったの。
日射しは突き刺すほどに、厳しく暑かったけれど
やはり、大阪よりも一足早く、萩の花もあるか無きかの風に揺れていた。 (旅行は9月初旬でした)
因みに、この旅でも使役された我が家の車は、4駆でもなんでもない。
ハイブリッドの重い車体を持ち、ハードな山道を走るようには出来ていない。
手入れもろくにされず、長距離も滅多にない老人家庭の老車なのに。
可哀想に、車のタメイキと関節のキシミが聞こえてくるようじゃないか...。
和歌山山間地には、整備された道は少ないが、集落が無い訳じゃない。
峻険な谷底にあった川と道が接近する頃、ぽっかりと山が切れ遭遇する。
「丹生ヤマセミ温泉館」も、そういう集落の小学校廃校跡にある。
今では森林公園と名をつけ、何軒かのログハウス風コテージもあり、
この日も子供連れが数組、宿泊するようだった。
龍神村特産の杉を多用し、渓流に向け大きく窓をとったお風呂場は
明るく清潔で、気持ちよい。
塩素臭も入った瞬間に気が付く程度で、さほどでもない。
単純泉だそうだが、静かに溢れ出るやや濁ったお湯と、
植え込みから伺える清流とが、気持ちの良い山の温泉なのだ。
相客は、日帰り温泉ツアーとおぼしき6人のおば様団体、
彼氏とドライブ♪という若い女性と、結構、混み合い
内湯、露天とてんでに散らばれば、写真は撮れない。
お風呂から上がると、頃合いよろしくお昼時。
畳敷きの休憩室兼用の食堂は、土・日祝のみの営業だが、麺類、ご飯物と揃っている。
が!ここはやっぱり、紀州の茶がい定食っきゃないでしょう!!
茶粥は、文字通り、ほうじ茶でおかいさん(と、呼ぶ)に炊いた物。
奈良、和歌山、大阪南部のご年配家庭では、
今でも朝の食卓に欠かせない、トラディショナル食なのだ。
鉄なべに盛られた茶粥(二人盛り)は、ほどよく冷まされ、湯上がりには嬉しい。
手作りこんにゃくの炊き合わせ(ささげ、ごんぱち、人参、かぼちゃ)、
味とコシのある木綿豆腐。 ※ごんぱちは、いたどりのこと(方言だそうです)
茶粥はほうじ茶の香ばしさに満ち、お料理はもちろんお漬物や梅干し、
どれをとっても、既製品臭など微塵もない。(目ざしは、食べてないので知らない)
これで500円なのだから、少々?!の苦労は、する価値があろうってもんだ。
お料理人は、もちろん里の方々。
私達を始め、日帰り温泉ツアーご一行のおば様方も
30分は、彼女の風呂上がりを待っていたろうお二人連れも、
注文したお料理は、皆、一緒。
お風呂上がりに熱った肌でも、冷房なんかありはしない。
大きく窓を開け放ち、一台の扇風機を皆で仲良く分かち合い、
山の風に涼みながらの茶粥定食だった。
ビール?もちろん、本日運転打ち止め、の意思表示です(笑)
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