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オン、オフシーズンを問わず、365日7800円均一料金。
伊豆を根城に、かつての老舗大型温泉旅館が傘下だ。
南紀も近年、大きな器を持て余し、安売り合戦と化している上、
傘下旅館が3軒もあり、事情の厳しさが推し量られて、寂しさがよぎる。
んでも、お安いことは有り難いし、なにせお湯には定評のあった「越之湯」だ。
船でしか行けない露天風呂「らくだの湯」にも、入ってみたかった。
さすがは、昭和天皇もお泊まりになったという、格式高い旅館が器だ、
近頃、お寺以外で、こんな威風堂々たる(笑)瓦屋根は見たことがない。
とかく、南紀の接客は評判が悪かったが、グループは仲居を置かず、
少人数であたるフロントや売店の応対は、的確・丁寧である。
各部屋には、持込み用として冷蔵庫を備えてあり、
館内の自動販売機も、他は高うにボリまっせと、いう下品さもない定価販売。
今回、ぎりぎりの日程変更をし、それでも「海が見える部屋」の要望は曲げず、
予約係は、お勧めの部屋ではないような応対だったが、
いやいや、私には逆に嬉しい、木造の旧館部分に通された。
明かり取りの坪庭を囲み、古い建物特有の優雅な薄暗さを、廊下に漂わせている。
部屋の窓はやや小さめだが、それでも漁港の景色は堪能できる。
所が、部屋にはすでに布団が敷いてある。
手入れの面倒な障子も撤去され、合理合理が、手際よく片付けた気分で、ちと侘びしい。
いっそ「お客様が、お好きに敷いて」で、いいんじゃない?
お風呂は、館内3個所(露天風呂、ジャングル露天風呂、露天付大浴場)+足湯+ラクダの湯。
室内の洗面所も塩湯の温泉で、大浴場のみ硫黄泉の掛け流し。
さて、お楽しみのラクダの湯は、700円の渡船料(湯浴み着付き)を払って、
船で半島をぐるりと回るのが、なんとも嬉しい。
岸壁に降ろされると、お迎えが来る1時間半後まで、総勢25名、
2つの浴槽に浸かり、海を眺めているしかないのだが、
「そして誰もいなくなった」(byアガサ・クリスティ)状態を想像しながらってのも、
ワクワクして、相客とストーリー作りなんかをしてみた 。
なんにせよ、砕ける波を見ながら浸かる、湯の花舞う硫黄泉は、別天地なのだ。
風呂上がり、食事までのしばしの間、部屋でゆっくりビールを飲んだ。
窓を大きく開け放ち、内海の優しいさざ波の音に身をゆだねる。
暮れてしまえば、対岸の巨大ホテルも闇に溶け込み、万華鏡の夜景と化した。
従業員を乗せた連絡船か、漁船なのか、船の灯りが海に漂う。
これは、先ほど浸かった塩湯の匂いだろうか、肌からと海からと、
二つの潮の匂いが混ざったようだ。
さて、お食事は朝・夕共に、かつての大広間や宴会場をぶっ放した風の大食堂で、
バイキングです。お刺身、天ぷら、にぎりに焼き魚、
肉団子やシュウマイ、鶏の唐揚げ、サラダバー、フルーツ、デザート諸々...............。
何を食べたっけ、写真はありません(笑)
いっそ、外で美味い寿司を食うぞと、割り切るのも方法かも。
朝ご飯の茶がゆは目玉が映りそうで、オリバーツイストを思い出してしまいました(笑)
そうそう、ラクダの湯には、飲料水とお手洗いがありません。
脱衣場は浜茶屋程度ですので、極力、身軽がお勧めです。
女性の湯浴み着は、浴衣風の病院寝間着みたいなの、男性は百均のトランクス(笑)
女性は、ちゃんと押さえてないと、ぶわりと裾が浮き上がるし
男性は、.........、こぼれます。奥様に怒られているご主人、数名。
うん、見たくはないぞ(笑)
なぜ「ラクダの湯」か?ラクダに見える岩が、浴槽の真向かいにあるからです。
※ お暇とお時間のある方は、写真の上にカーソルを乗っけてみて下さい
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