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※ 楽しい話題ではありません。特に、ご家族に動物がおられる方はお辛いかも。
飼いたくて、家に来た猫じゃぁなかった。
19年、くっついて生活してきた猫が、もう季節を越せないだろうと不安におののく毎日。
二度と動物なんか飼わない、こんな不安は二度と味わいたくないと、
老猫の背中を撫でさする事しかできなかった冬。
夏の終わり頃から、庭に姿を見せていた仔猫までが、寒さに負けてやせ衰えてきた。
誰にも守ってもらえず死んでしまうのかと、ついエサをやってしまった。
懐きもしない仔猫のために寝床を作り、湯たんぽで暖めてやった。
世話はしても、愛情なんかなかった。可愛いなんて、思いたくもなかった。
甘えたい様子を見せ始め、膝に乗ってゴロゴロ言うようになっても、
その年、水仙の花時に老猫が逝ってしまった後も、それは変わらなかったのだ。
「病気にはならない、19年を越して20年は長生きをする」という契約?の元、
痩せたチビ猫はくり乃という名前になり、賢い美貌猫の後釜に納まったわけだ。
それから8年たった。
尖った目はくりくりまん丸になり、甘えた声が何とも言えず 愛らしい。
家族以外に懐かなくても、臆病でも、少々?気むずかしくても、何でも ご愛敬。
軽度の皮膚炎やケンカ傷はあっても病気とは無縁で、ご機嫌さんでやってきた。
はず、だった。
パソコンが壊れたとご無沙汰を決め込むちょっと前から、私は、
ありとあらゆる物に、 祈っていた。
「くり乃を、元気な猫に戻して下さい。くり乃の命を取らないで下さい。」
願いが叶って、お医者様のご助力とくり乃さんの自助力で、(仮)床上げに至った。
だが、「好酸球性腸炎」という難治性のアレルギー疾患を得てしまった以上、再発は必至だ。
※ IBD(炎症性胃腸炎)と総称される胃腸炎の一種。 詳しくはこちらで。
以降の日記は、発症から症状を抑えるまでの、ひとまずの闘病記。
この一月余り、くり乃の病気しか見てなかった私は、先ずは、
再発に備えて、備忘録なり残さずにはいられない。
猫のために費やした、また今後も費える金銭と手間暇と感情に、
お叱りや反感もあろうと覚悟している。
言い訳をすれば、私自身、本当は忸怩たるものがあるのだ。
世界には、5歳まで生きられない子供が6人に一人いる(ユニセフ)というのに、
猫の治療費で、どれほどのワクチンが買えたことだろう。
死んでしまう子供は、シュバイツァーにもマザーテレサにもピカソにもマリアカラスにも
なれるかも知れないのに。
たかが猫にどれほどの........、されど猫、世界でたった一匹の「くり乃」なのだ。
だから先に、開き直って申し上げておきます。
地球は、人間のためにだけにあるんじゃない(笑)
反感と反論がおありの方は、私を愚かと思し召して、どうぞスルーでお願いします。
このページが、未だ診断が付かないまま同病で苦しんでいる多くの犬や猫、
その飼い主さん達の一助とでもなれば、 それだけが、まだ救いです。
お叱りは、偏に猫バカくり乃々本人へ。
(くり乃シンドロームからのリハビリ中です。お願いです、叱らないでからまないで 笑)
痩せると、寒さが堪えるねん。
流動食のお陰で、3.5kgを、まだ保っていた。
※ 連続更新を目論んでおります。無愛想な更新逃げとなりますが、
備忘録と思し召し、どうぞご容赦下さい。
悪夢に結は、ないけれど。 2008年12月22日
退院~毎日通院/果てない悪夢の急 2008年12月19日
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