再出発日記

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2006年03月11日
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カテゴリ: 憲法
憲法改正「賛成」65%に注目する 」という記事をかいた。多くのプロガーが毎日新聞の世論調査のあり方に怒っていたのであるが、私は少し視点を変えて、2点の感想を述べた。

「ポイントは二つあると思う。一つ目は、この調査によって自民の憲法改正案が支持されたわけでは全然ないということである。二つ目は、自民の憲法改正案が示されたのにもかかわらず、5%ほど賛成が増えた意味をきちんと分析する必要があるということである」

この疑問点を日本共産党の安保基地問題の専門家である 松竹伸幸氏 に6日ぶつけてみた。すると思いがけずに非常に丁寧な回答を9日に下さった。私がHPに載せてほしいと要求したので、HPの「見た考えた」の「 お答えします 」で見ることができる。詳しくはそこを見て欲しい。

今回の世論調査に対して私含めて怒っている方や不安に思っている方いろいろいたが、 さすがに実際の政策を作る人の考えは大人だなと感じた。どのように闘っていくか、小さな戦局にとらわれず、全体を見る必要を感じた。

5%憲法改正「賛成」が増えたことに関して、松竹氏は 「結論から言うと、調査結果は、たいへん常識的なものだと思います。憲法改正に賛成の方が65%ですが、この間、あらゆる調査において、改憲賛成が約60%という傾向が出ており、数%の上昇というのは、そういう傾向の範囲内です。」 と述べています。
「昨年5月3日付の朝日新聞の調査でも、9条に自衛隊や自衛軍を書き込むのに賛成の方が70%いました」 という事実もありました。あまりこの数字にとらわれすぎるのも良くないのかもしれません。

「これまでの調査では、憲法全体の改定では賛成が多いけれども、9条に限ると反対がかったはずだと思われる方がいるかもしれません。たしかに、一般的に9条を変えるべきかどうかと聞かれたときは、変えるべきでないと考える方が多くなります。しかし一方、設問が具体的になったとき、つまり上記のように、戦力を持たないという現在の条項を変えて自衛隊を明記することをどう思うかなどと問われると、国民の多くはそれを肯定的にとらえるのです。」
「国民の自衛隊に対するこういう評価はかなり確固としたものです。」
少し違う角度から 華氏451度さんも 同じようなことを言ってらっしゃいます。

「むしろ、草案にある「自衛軍」や「国防軍」という名称では支持が30%でしかないことにこそ、注目すべきかも知れません。」
毎日新聞をとっていない私にはこういう詳しい分析は役に立ちます。

「私が大事だと思うのは、こういう国民感情を敵視し、その考えを改めさせることは、改憲反対運動の目標ではないということです。いうまでもなく、私は、9条の規定通り、戦力を持たない日本が到来することを期待しているし、将来、そういう時代になることを確信しています。しかしそれは、安保条約を廃棄し、アジアの情勢が安定し、国民が戦力は不要だと考えるようになったときのことです。現在の時点では、侵略や災害のことを考慮し、国民多数が自衛隊を肯定するのは理解できるから、私たちの「自衛隊活用論」も生まれるのです。」
「自民党改憲案は、文面上ではただ「自衛軍保持」と書き込むだけですから、普通の国民は、まさかそれで海外で戦争する国になるとは思いません。それをどう説得力を持ってアピールできるのかが、改憲反対運動がもっとも問われていることです。」
わたしも 署名活動 をしたときや、 シール投票 をしたとき、一言か二言でそのことを説明しようとすると、ムリがあるし、それ以上説明しようとすると向こうが逃げるし、非常に困った。

「自民党の改憲案が発表された翌日の各紙が、たくさんの論評の中に隠れてしまうほど短いものでしたが、すべて共通して「これで海外での武力行使ができることになる」とのべたことは、私たちの運動がそれなりに世論に影響を与えていることの反映でした。今後は、署名の現場で、私たちの独自の見解や、難しい法制局答弁を示さなくても、「すべての新聞でこう書かれている」と実物を示しながら説得することも可能になりました。」
なるほど。そう書かれていたことは私も気がつきましたが、それが私たちの運動の成果である、という風には思っていませんでした。またその活用法も気がついていませんでした。
「こうして、私たちのたたかいというのは、ホントに生き物だと思います。たたかいが事態を動かし、新たな事態の中で、新たな方針と活動が求められるのです。一人ひとりのたたかいがそういう意味を持っていることを、常に自覚しながら活動したいと考えます。」
新聞記事の詳しい分析は本文を読んでもらうとして、改めて、改憲反対運動で何をすべきかということは、少しでも多くの人に、自民党憲法草案の本当の目的(「 戦力不保持規定があるから海外での戦争ができないのであって、それがなくなれば海外での戦争も可能になってしまうのです 。」)をしっかりと伝えるということだと思いました。

自分でできるところから。けれどもみんなで知恵を出し合いながら。








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最終更新日  2006年03月11日 16時58分20秒 コメント(10) | コメントを書く


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