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2012年05月07日
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カテゴリ: 邦画(12~)
今年の1月はTOHOシネマズ岡南の一ヶ月フリーパスを持っていた。よって、生涯で一番映画を見た月になった。でも感想は短いものが多いので、たぶん二回で紹介できると思う。
『宇宙人ポール』
元旦から、酒を呑まなくてもよくなったので、今日はシネマクレールで映画二本観た。
先ずは「宇宙人ポール」。
アメリカ版コミックマートとUFOめぐりをして来た2人組にリアル宇宙人がヒッチハイク、彼を故郷の星に帰すことを約束。謎の組織の猛追をかわし、まさかの大冒険の旅に。
もっとちゃちで荒唐無稽なものだと想像していたが、案外しっかり作られていてびっくり。
宇宙人オタクが「こうあって欲しい」という展開と、やさぐれた宇宙人の実像との対比が楽しい。終始ニヤニヤする仕掛けがありそうなのだが、私はオタクではないので、楽しみは半減しているかもしれない。
宗教オタクの女性が唯物論に目覚める過程がとっても楽しい。そうか、神を怖れなくて良いなら、汚い言葉もキスも出来るんだ。

『ゴーストライター』
元旦鑑賞二作目。シネマクレール「ゴーストライター」ユアン・マクレガー主演。
英国大物政治家の自叙伝のゴーストライターを引き受けた主人公が、前任のライターの謎の死を追って行くうちにとんでもない事実を突き止めるというもの。

久しぶりのポランスキー監督作品。何かネット社会に蔓延っている「総てはCIAの陰謀だ」という精神の延長線にあるような気がする。きちんと観ていないので、断定すべきじゃないんですが。
少女暴行疑惑で実刑判決を受けた監督の怨み節でなければ良いのですが。

「RAILWAYS愛を伝えられない大人たちへ」
一ヶ月フリーパスポート三作目。
正月二日の午前、客層はみごとに団塊の世代の夫婦ばっかりで七割方の席を埋めて盛況。
まあ、倦怠期や危機的状況を何とかしたいと思っているひとは、男女ともに何とか説得して共にみた方がいいかもしれない。良くなる方向だけで無く反対の方向にもいくかもしれないが、打開策にはなるかもしれない。
単に女の論理だけで無く、男の仕事をきちんと見せてくれている所がいい。
しかし、少しターゲットを絞り過ぎかもしれない。

「ワイルド7」
一ヶ月フリーパスポート四作目。
多分面白くなかったんでしょう。途中意識が飛びました。望月三起也の原作では一人女性が混じっていたのにな~と思っていたら、そういうことだったんですね。
もっと悪役をリアルにしたり、メカをカッコ良く見せたり、ラストで主人公をきちんと活躍させたり、工夫次第でいい作品になったのではないかな。

映画「怪物くん」
一ヶ月フリーパスポート5作目。

「お前は我が儘の意味をはき違えている。我が儘っていうのはなあ、自分の信念を何れだけ貫いたか、自分の行動にきちんと責任を取るってことなんだゾ!」って云うのが唯一のこの映画のテーマなんだけど、TVでジューブンの内容です。

「ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル」
一ヶ月フリーパス6作目でした。
昨日、初めて一日四作の鑑賞でしたが、これは全然眠くならない。丁寧に作り込まれた極秘スパイの世界を、スピーディに見せてくれてました。
モスクワのクレムリンが爆破された。この事件への関与を疑われたIMFは、イーサンのチームを登録データから抹消する。
設定は、核戦争による平和統一(!?)を狙う組織との戦いです。主人公が歳なので、アクションよりもハイテク機器を使ったスパイの読み合戦がメインに来ており、編集の上手さもあって、退屈とは無縁でした。

「真夜中のカーボーイ」

果たして、ダスティンホフマンは、「怖い」と言ったときには泣いているわけではなかった。彼がボロボロ涙を流して泣いたのは死ぬ直前の失禁した事に気が着いた時だ。しかし、心の中では「怖い、怖い、死ぬのが怖い」と泣いていたに違いない。彼女は心の中で映画を観ていた。
「きちんと泣ける」とはどういうことだったのか。
ウィキペディアでは、アメリカンニューシネマについてこう書いている。
「 ヴェトナム戦争への軍事的介入を目の当たりにすることで、国民の自国への信頼感は音を立てて崩れた。以来、懐疑的になった国民は、アメリカの内包していた暗い矛盾点(若者の無気力化・無軌道化、人種差別、ドラッグ、エスカレートしていく暴力性など)にも目を向けることになる。そして、それを招いた元凶は、政治の腐敗というところに帰結し、アメリカの各地で糾弾運動が巻き起こった。アメリカン・ニューシネマはこのような当時のアメリカの世相を投影していたと言われる。  ニューシネマと言われる作品は、反体制的な人物(若者であることが多い)が体制に敢然と闘いを挑む、もしくは刹那的な出来事に情熱を傾けるなどするのだが、最後には体制側に圧殺されるか、あるいは個人の無力さを思い知らされ、幕を閉じるものが多い。つまりアンチ・ヒーロー、アンチ・ハッピーエンドが一連の作品の特徴と言えるのだが、それは上記のような鬱屈した世相を反映していると同時に、映画だけでなく小説や演劇の世界でも流行していたサルトルの提唱する実存主義を理論的な背景とした「不条理」が根底にあるとも言われる。 」
この作品の中でも、これらの世相は描かれてはいるが、ジョンボイトとダスティンホフマンは、断じて反体制人物ではない。ただ、社会の矛盾の中で隅に追いやられた者だ。偽カーボーイのボイトは、 働くのか嫌で有閑マダムに売春をするためにテキサスからニューヨークに来たのだ。その試みは失敗し、マイアミに逃げる途中でホフマンがなくなるのである。ホフマンは、未来のボイトだった。その事に最後までボイトは気がついていない。
本当に泣いているのは、終始ボイトだった。泣くべきは、自分の人生を後悔し、立ち直らなくてはならなかったのは、ボイトだったのだ。
女子高生は、あの時ボイトを責めていたのである 。そして、作品自体は、妻夫木の号泣で終わった。反省のかけらもなかった偽反体制人物の松山ケンイチを責めている作品になっていたのだか、実際のモデルである川本三郎は、本を読むと全学連シンパであった自分を全く反省してはいない。
「きちんと泣ける」このことが、いかに難しいか、私はこれらも考えていかなければならない。

「仮面ライダーフオーゼ&オーズ Movie大戦MegaMAX」
一ヶ月フリーパスポート6作目。
これもフリーパスでなかったら、(時間と金を無駄にするのが)怖くて けっして見なかった作品だけど、これは正直、観て良かったと思う。二度と見ようとは思わないけど、最近の仮面ライダーシリーズがどんなモノなのか理解出来た気がするし、そもそも「仮面ライダー」は歌舞伎なのだという事が良く分かった。
最近のライダーは、基本的にデジタルなんですね。データが命、然も姿が一定していない。でも、「理由もなく」世界征服を狙う敵が次々と現れるのは同じ。
構造は、非常に「歌舞伎的」です。出てくる課題は、決して構造的に難しいモノじゃなくて、友情とか恋とか身近なモノばかりで、大事なのは「見得を切る」こと。
出て来たライダーは、ここ2~3年のライダーばかりで、それに伝説の七人ライダーがくっ付いたモノでした。あれで親子の対話が成り立つんだろうね。

「リアル・スティール」
数え間違えていました。一ヶ月フリーパスポート8作目。
◆監督:ショーン・レヴィ「ナイト ミュージアム2」
◆出演:ヒュー・ジャックマン、エヴァンジェリン・リリー、ダコタ・ゴヨ、アンソニー・マッキー、ケヴィン・デュランド
◆STORY◆2020年、ボクシングは、生身の人間ではなく高性能のロボットたちが闘う競技になっていた。元ボクサーのチャーリーは、ロボットの賭け試合などで生計を立てていた。ある日、かつての恋人が亡くなり、その息子・マックスがチャーリーの元にやって来る。部品を盗むために忍び込んだゴミ捨て場で、マックスはATOMという旧型ロボットを見つけ、家に持ち帰ってきた。マックスはATOMをチューンナップし、試合に出場する事を決意する。
人間とロボットと共闘している近未来は、いったいどんな時代なのだろうか。思ったよりも、映像技術がしっかりしていて、違和感はなかった。
ダコダ・ゴヨくんが良いんですね。演技が上手いだけじゃ無く、輝きが有りました。ダメダメ親父が一生懸命戦っている所を見て涙を流すところがこの作品のハイライトです。
日本のロボットに対する敬意は至る所に有ります。最初出てくるロボットが「最強男子」などの入れ墨が有る奴だったり、件のロボットがATOMという名前だったり。
話は、「ベストキッド」「ロッキー」その他のボクシング映画の焼き直しです。敵役は余りにも相手を研究していない。等々の弱点はありますが、まあまあのエンタメでした。

フリーパスポート9作目。
「Frends もののけ島のナキ」
なにしろ、白組ですからね、山崎貴監督ですからね、期待度は高くなっていました。でも、非常にシンプルなお話でした。私たちのよく知っているあのお話に良く似ている、「泣く」ことが一つのキーワードだなあ、と思っていたら、エンドロールで正にそれが原案だと知りました。
年末に韓国に居てビックリしたのが、数ある日本映画の中でこの作品だけが上映予定に入っていたのです。ジブリアニメも韓国では同時上映するのですが、ポケモンじゃなくて、山崎作品を同時上映に選ぶ韓国の目の確かさに感心します。
ただ、コレは余りにもストレートに子供映画にしたので、私にはあと一つだったかも。韓国の感想を聞きたいものです。





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最終更新日  2012年05月08日 01時03分32秒
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