再出発日記

再出発日記

PR

フリーページ

お気に入りブログ

「おすわり」2 New! ポンボさん

源氏物語〔12帖 須磨… New! USM1さん

角野隼斗 ピアノリサ… New! はんらさん

『イギリス断片図鑑… New! Mドングリさん

10/22-1:山形県:山… New! 天地 はるなさん

カレンダー

2013年10月07日
XML
カテゴリ: 邦画(12~)
リリー・フランキーとはいったい何者なのか。




彼をwikiで調べると、マルチタレントという位置づけらしい。その肩書きは俳優や作家と並んで、絵本作家やミュージシャンなど10幾つもあった。

そういえば、この前終わったけれど 「AKB映像センター」 という日曜日深夜の番組があって指原莉乃と一緒に司会をやっていた。なぜこの組み合わせなのか、わからなかったのであるが、2人とも見事なマルチタレントだったわけだ。さっしーがAKBセンターを獲った日の生放送で「秋元康先生に冷たくされた」と落ち込んでいた時に、彼はあるミュージシャンの言葉を出して「全てのセンターは最初はアナーキーから始まる」と励ました。私はコイツたまにはいいことを言う、とは思ったが、同時に芯からの女たらしだと思った。ホントにドンピシャのタイミングで、こういうことを言える人はいない。映画 「モテキ」 で、落ち込んでいた麻生久美子を寝とったのは、演技を越えていたし、その後にテレビ版も見たのだが、同じ役で満島ひかりまで寝とっていたのである。この自然さは、地のままを出していたのだとしか思えない。

一方、映画 「ぐるりのこと」 では、木村多江の夫で法廷画家を演じ、かなり良かった(そういえば、この役も最初は女たらしとして登場した)。それはもちろん監督が良かったのだとばかり思っていた。彼は地のままだと思ったからである。

AKB映像センター最終回では、彼はミュージシャンとして生放送で演奏をして指原莉乃の生歌をサポートしていた。最後まで指原を助けたわけだ。ホントになんでも出来るヤツだ。こんな男が女を不幸にするのだ(←意味不明)、と思った。





「そして父になる」 では、全然儲からない電気屋のおっちゃんだけど、子どもと付き合う時間だけは大切にしているお父さんを演じ、演じているとは思えない自然さだった。




「凶悪」 では、何人も殺人を犯して死刑囚になった男から告発される隠れた三人の老人殺人の主犯を演じる。「先生」と呼ばれる彼は、金のために人を殺すに全く躊躇いがない人格異常者として登場する。むしろ嬉々として人を殺す。これも、いつも遊んでいる本人のように自然なのである。

二つを見比べると、ちょっとした人間不信に陥りそうになりました。

いやあ、ここまで演じることが出来ると、単に「地のままを出している」ではすまされない。素晴らしい、と思う。是非とも今度は助演男優賞をとって欲しいと思う。男としては「嫌い」だけど。


ちなみに、当然彼の演技については、かなり話題になっています。(以下ネットの記事)



2013/10/05 07:00

 同時期に公開された映画『凶悪』と『そして父になる』。その両作に出演するリリー・フランキー(59才)が、『凶悪』では金のために人を殺す悪人、『そして父になる』では小さな電気店を営む、人間味ある“いいお父さん”を演じ、“善人か悪人かわからなくなる”とその演技の振り幅が話題を呼んでいる。

 ネット上では、こんな声が出ている。

「『凶悪』の後に『そして父になる』を観たら、リリーさんが怖くてそれどころじゃなかった」
「極悪非道なリリーさんの演技を観た直後、もうひとりのリリーさんにすぐ癒してもらうという驚異の振り幅を体感した」
「どっちのリリーさんを信じたらいいのか…」

 対照的な役どころを演じきるリリーに、見るほうも“混乱”しているという状況なのだ。映画解説者の中井圭さんがこう解説する。

「『凶悪』でのリリーさんには、善なる部分が一切感じられません。リリーさんは表面的には優しい雰囲気があるため、余計に悪の部分が際立つのです。その姿には狂気さえ感じます。『そして父になる』では、完全に真逆で、“金は無いけれど明るいわが家のお父さん”という役柄の人間っぽさを表現する微細な演技が光っています」

 一方で、「リリーさんの場合、悪役だからといって他の役と違いはない。これまでやってきた普通のいい人の役と同じように演技している。だから怖さが増すんです」と、リリー初の悪役について語るのは、映画評論家の町山智浩さん。

 リリーが演じるのは、実在する殺人事件の首謀者“先生”。罪悪感が全く無く、他人への共感性が欠如しているサイコパス(人格異常者)だ。

「人を殺すことが特別じゃない、精神構造が完全に違う人間の役なので、特別な演技は必要ない。逆にいわゆる訓練された俳優さんが演じると、ただの犯罪者、“人を殺した特殊な人”になってしまう。リリーさんはすごく肩の力が抜けていて、殺す前と後と全く変わらない。その姿が表現できていると思います」(町山さん)

 つまり、善人と悪人、どちらを演じる際も、リリーの“普通の人っぽさ”がその役のキャラクターを引き出しているということだ。『そして父になる』の是枝裕和監督が起用した理由も、まさにそれだった。「善人か悪人かわからないところがいい。カメラの前で何もしないことの凄さをすごく理解している」とリリーを評価している。

 前出の中井さんも、もともと役者ではないリリーは、“演技臭さ”がないところが強みで、それが存在感につながっていると指摘する。

「リリーさんは、人間が持つ喜怒哀楽や多面性を自然に出せる役者さんといえます。そこにリアリティーがあるから、観る人が引き込まれるんだと思います。両作品の演技で、今年から来年にかけて映画賞の演技賞の有力候補になるのは間違いありません」(中井さん)

 2009年、映画『ぐるりのこと』で法廷画家を演じ、ブルーリボン新人賞を獲得したリリーだが、年末に向けて再び賞レースで注目を集める存在になるかもしれない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013年10月07日 15時03分10秒
コメント(2) | コメントを書く
[邦画(12~)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

ヒフミヨは天岩戸の祝詞かな@ 自然数の本性1・2・3・4次元で計算できる) ≪…三角野郎…≫は、自然数を創る・・・  …
永田誠@ Re:アーカイブス加藤周一の映像 1(02/13) いまはデイリーモーションに移りました。 …
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
生まれる前@ Re:バージンブルース(11/04) いい風景です。 万引きで逃げ回るなんて…
aki@ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) 日本有事と急がれる改憲、大変恐縮とは存…
北村隆志@ Re:書評 加藤周一の「雑種文化」(01/18) 初めまして。加藤周一HPのリンクからお邪…
ななし@ Re:「消されたマンガ」表現の自由とは(04/30) 2012年に発表された『未病』は?
ポンボ @ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) お元気ですか? 心配致しております。 お…
むちゃばあ@ Re:そのとき 小森香子詩選集(08/11) はじめまして むちゃばあと申します 昨日…

バックナンバー

・2024年11月
・2024年10月
・2024年09月
・2024年08月
・2024年07月
・2024年06月
・2024年05月
・2024年04月

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: