斎藤一人さんがすすめていた本。今頃になってようやく読みました。
酒造りで「微生物」を大事にして
自然に帰る、昔ながらの酒造りに戻した著者。
そこから得た気づきが書いてあります。
「微生物」の共生社会が、人間の目指すところとも一致する、という主張が興味深いです。
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『発酵道』
1
(本の前半部分。第10話まで)
・「 発酵すると腐らない 」
なすだってきゅうりだって、
そのまま放置していればいずれ腐敗してしまうのに、
ぬかみその中に入れればいつまでも腐らない。
この「発酵すると腐らない」という観点が珍しい。
言われてみれば、確かにそうですね。
科学の力で凍らしたり真空にしたりしなくても、
昔ながらのやり方で「腐らないようにできる」というのは、
実に不思議です。
そして、ここから、「人間も腐らないためには・・・」という
ヒントを得るのが、この本の面白いところです。
・発酵というのは変化の連続。
変わるから腐らない
。
逆にいえば、 変わらなければ腐る 。
・私が酒を造る場合、
私以上の酒はできない。
自分が偽物であれば、
偽物の酒しかできない。
・普通はいやなことに対して、
感謝などとてもできない。
けれど、病気でも事故でも失敗でも、
どんな不幸もかつて自分がやらかしたことの償いだと考えると、
悪い事が起こったことは
自分がしてしまったことがチャラになったと考えられる。
チャラにしてくれていることへ感動し、
マイナスの出来事も感謝で受け止められる。
「流す」ということができるようになって、
すべてが「 よかった、よかった
」と思えるようになっていく。
・
(京都「一燈園」で出会った神父押田茂人さんの言葉)
「祈りの姿に 無の風が吹く」
祈りがなされたとき、
そこには大きな力が働き、
人に、生きとし生けるものに影響を与える。
そういう、何かわからない風が吹いてくる。
.・
(静岡県伊豆松崎町・安楽庵の村上光照和尚の言葉)
「大切なことは、自分を見ることに尽きる。
人を責めたりする暇なんてない。
自分をよく見たら、むさぼる、腹を立てる、とらわれる、という煩悩ばかり。
自分みたいなつまらないものに、何ができるかってことに気づく」
・
(鎌倉にいる太母(たも)さんというおばあさんの言葉)
「今までに悪い人に会ったことがないの」
・もっている知恵、力、親切、思いやりといったものを、
からっぽになるまで出し切れば、
必要なものはひとりでに入ってくる
。
(p143(第10話の終わり)まで)
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いかがでしょうか。
昔ながらの酒造りに回帰することによって得た哲学。なかなか、興味深いと思いませんか?
ブログを読んでいただいて、ありがとうございます。
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