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またしてもお決まりの野党の離合集散劇だ。
立憲民主党と国民民主党はえんえんと合流協議を続けていたが11日夕、ついに事実上吸収される国民民主党代表の玉木雄一郎が、記者会見で自党の分党を発表し、自身は立民に合流しないことも表明し、合流協議からおりた( 写真
)。
◎相も変わらぬ離合集散劇、またしても
要するに国民民主党を分党し、立民行きを希望する議員と国民民主に残る議員に分かれようというもの。若手を中心に前者が多いが、保守系や選挙基盤の強い有力者は国民民主党に残留するとみられる。
旧民主党以来のお家芸である内輪の足の引っ張り合いの再現だが、相も変わらぬ離合集散の笑劇でもある。しかしこの笑劇は、衆院解散の近いことを野党の立民と国民民主が確信したことを示している。
強大な自民党に対して、ひ弱な野党、特に立民と国民民主は、危機感を抱いていた。
安倍首相は、武漢肺炎の対応の不手際で不支持率が支持率を上回っている。ところが安倍首相の基盤の自民党は支持率はむしろ上昇気味。危機の時の与党、という歴史の示すとおりの展開となっている。
◎5%+1%は20%にはならない
だから安倍首相の不人気に、立民などは乗り切れない。相変わらず支持率は一桁、ほぼ5%近辺だ。国民民主の場合は、維新にも離され、1%前後の矮小政党だ。
5%と1%が合流しても、自民に肉薄する20%など成りようもない。
合流新党は、野党では右から上げ潮の維新、左からは一時の勢いは失速したものの山本太郎のれいわ新選組に挟撃される。合流したところで、新鮮さがまるでないから(元の鞘に収まるだけ)展望が開けるわけではない。
だから玉木は、合流を拒んだのだろう。もともと合流しても、事実上の吸収だから、合流新党で枢要のポストを得られるわけではない。
◎分党は旧民主党以来の党資金などを受け継げるメリット
自身の選挙区の香川2区では、抜群の強さを誇る。何しろ4回連続、小選挙区で勝ち上がっているのだ。立民の衣を借りないでも、自分は楽勝で当選できると踏んでいるのだ。
そのうえ分党して、自らが国民民主党を引き継げば、旧民主党以来の党資金や中央、地方の組織、地方議員の多くを政党資産として受け継げる。特に党資産は潤沢で、政党交付金の仕組みなどから、資金は立民を大きく上回り、2019年夏の参院選を経た現在でも約50億円の「貯金」があるという。
逆に立民への合流組は、裸一貫で立民に「転がり込む」。多くは、選挙に弱い比例復活組で、立民にとってメリットは乏しい。枝野にすれば、荷厄介な弱小軍団を大量に面倒を見なければならない。
◎末は自民入りか
むしろ玉木は、もっと先を見ているのだろう。それは、長島昭久氏や細野豪志氏、そして桜井充氏のように、いずれは自民党に入ることだろう。
それには立民など左派に加わるのはマイナスでしかない。
立民などの左派は、万年野党で無責任に言いたいことを言ってるだけで飯が食えるけれど、中にはそうではない人たちもいる。
政治家である以上誰もが、大臣や与党要職に就き、国政に関与したいはずだ。旧民主党の若手のホープだった玉木も、もう51歳。そろそろ腹をくくらねばならない所に来ている。
自民党は、そうした人士を磁石のように引きつける。よその党出身者で修羅場をくぐり抜けて鍛えられた議員を受け入れて多様性を高める自民党は強いわけだ。
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