PR
Keyword Search
Freepage List
Calendar
Comments
武漢肺炎ウイルス(COVID-19)ほど、一般の人にウイルスという存在に目を啓かせたウイルスはいない。
◎健康人でも少なくとも39種のウイルス
ウイルスは、自らでは増殖できず(だから完全な生物ではない)、ヒトなどの動植物体に入り込み、その遺伝子を借りて自らの複製を作り出す。この過程で、感染された宿主に様々な生理反応を引き起こす。劇症肺炎を起こすのは、その1例だ。
しかしCOVID-19に感染しても、発症しない人の方が多い。不顕性感染という。
地上にどれだけウイルスが存在するのか誰も分からないが、実は人体に潜む不顕性感染したウイルスは多い。
健康な人でも、少なくとも39種類のウイルスが居着いているという。これらのウイルスは、長期間、人体に潜み、何もしない。その潜伏期間が宿主である人間の寿命を上回っていれば、感染した人は天寿を全うし、誰もその人がウイルス感染者だと気がつかない。その気がつかないことの間に、ウイルスは周囲の人に感染し、自らの子孫を増やしていく。
◎宿主を死なせるウイルスは失敗者
ある意味、これはウイルスにとって究極の成功例である。
逆に宿主に疾病を起こせば、治療の対象にされ、自らは生体から追い出される。宿主が弱く、死んでしまえば、自分もそれでお終いになる。これは、ウイルスにとって失敗例に他ならない。
口の周りに水疱瘡を起こすことのあるヘルペスウイルスは多くの種類のあることが分かっているが、人の様々な臓器に潜んでいる( 写真
=ヘルペスウイルス各種)。

◎数十年も潜伏してある時、突然、牙をむくことも
水疱瘡程度なら大したことはなく、はっきり覚えていないが、僕も子どもの頃に感染したはずだ。うっすらとだが、口唇の周りに水疱瘡が出来たことを覚えている( 写真
)。
ただ中には乳幼児期に感染した後、ずっと脊髄近くの神経節に潜伏を続け、中高年になって免疫力が衰えたりした時に、突然、体に帯状に赤い発疹が作り出す(帯状疱疹= 写真
)ヘルペスウイルスもある。問題は、この発疹が治った後、激しい痛みが長期間続くことがあることだ。
これなど潜伏期間が長い常在ウイルスで悪質な部類に入る。
◎感染者の5%しか発症しない白血病ウイルス
北西九州などの離島に感染者の多いヒトT細胞白血病ウイルス1も、潜伏期間が異常に長い。多くは胎児期にキャリアの母親の母乳を通じて感染するが、95%の人は発症しないで済む。しかし残りの5%は白血病を発症する。発症年齢は高い。
このウイルスも、ウイルスとしては成功例なのかもしれない。ちなみに感染者は、100万人ほどという。
昨年の今日の日記
ハトはどうやって遠距離の所から巣に帰る… 2026.06.29
ハトはどうやって遠距離の所から巣に帰る… 2026.06.26
遺伝子解析の進歩で新しい種の数が増え、… 2026.06.12