政治、現代史、進化生物学、人類学・考古学、旅行、映画、メディアなどのブログ

政治、現代史、進化生物学、人類学・考古学、旅行、映画、メディアなどのブログ

PR

×

Profile

自費出版のリブパブリ2010

自費出版のリブパブリ2010

Keyword Search

▼キーワード検索

Freepage List

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

farr@ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
くーる31 @ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
背番号のないエース0829 @ 婿入り 現在井上ひさし「吉里吉里人」を読書中な…
自費出版のリブパブリ2010 @ ありがとうございました。 京都ヒストリカ国際映画祭事務局さん …
2026.04.18
XML
カテゴリ: 地球科学
 今、世界の耳目を集めるホルムズ海峡だが、それはこの狭い海峡を世界で海上輸送される石油のおよそ4分の1が通過するからだ。今、その重要な海峡が、テロ国家イランにより閉鎖されている。

◎2つの大陸プレートが衝突した場所
 ホルムズ海峡はおよそ50キロの幅でペルシャ湾とオマーン湾を結び( 写真 )、交通量が極めて多く、閉鎖となれば世界経済に甚大な影響を及ぼす重要な「チョーク(窒息)ポイント」の1つなのだ。2026年2月28日から始まった戦争で、危機は現実のものとなりつつある。



 ホルムズ海峡は2つの大陸が衝突した場所でもあり、地質学的にも大変貴重な場所だと指摘するのは、イギリス、オックスフォード大学で地球科学を教えるマイク・サール教授だ。

◎南岸に突き出るムサンダム半島は地質学的に珍しい場所
 その証拠は、イラン南部のザグロス山脈( 下の地図の上 )から、オマーンのムサンダム半島( 下の地図の下 )が北に突き出ている海峡のいちばん狭いところにかけての地質に現れている。





 黒く険しい岩壁と複雑な海岸線は、海面上昇で谷が水没して出来た地形だ。ムサンダム半島は、通常は海洋の地殻の深いところに埋もれている岩石(オフィオライト)を見られる珍しい場所の1つだ( 写真 )。世界でも格段に大きくて、最高のオフィオライトが見られる実に素晴らしい場所だ、とサール博士は賞賛する。



 この地質学的プロセスのおかげで、ホルムズ海峡は世界でも大変貴重な場所になっている。そして同時に、ホルムズ海峡はとても弱い場所でもある。

◎約3500万年前に2つのプレートが衝突
 ホルムズ海峡では、南側のアラビアプレートと北側のユーラシアプレートが約3500万年前に衝突した。
 そのころ、2つの大陸はテチス海(ギリシャ神話における巨神族の海の女神にちなんで名付けられた古代の海= )によって隔てられていた。北に移動するアラビアプレートがユーラシアプレートの下に潜り込み始め(この現象は「沈み込み」と呼ばれる)、2つの大陸プレートの陸地が1つになるとともにテチス海は消滅した、とイギリス、ダーラム大学の地球科学学部長で、アラビアとユーラシアの衝突について研究しているマーク・アレン博士は説明する。



◎出来た窪地に後氷期の海面上昇で海水が入って
 アレン博士によると、アラビアプレートがユーラシアの下に潜り込むにつれて、「まるで2台の車が衝突したときのように」両方のプレートが圧縮されて厚さが増した。それが現在のイランのザグロス山脈だ。
 この動きによって、ホルムズ海峡が造られる条件が整った。アレン博士は、アラビアプレートをしなやかな定規だと思ってほしいと言う。定規の端に重い物を載せると下に曲がる。同じように、山脈のあるユーラシアプレートを載せたアラビアプレートも下に曲がった。そうして出来た凹みがペルシャ湾とホルムズ海峡だ。
 そこに海面上昇が重なった。約2万年前、最終氷期極大期末のペルシャ湾はとても浅く、歩いて渡れる場所もあるくらいだったらしい。しかし極地の氷床が解け始めると、1万5000年の間に世界の海面が100メートル近く大幅に上昇した。
 やがて現在のイラク東岸にあたる地域が水没し始め、ペルシャ湾にも水が入ってきた。それ以前は、チグリス川とユーフラテス川がホルムズ海峡付近まで達していた時期もあった。
(この項、続く)

昨年の今日の日記





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2026.04.18 05:21:38


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: