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2026.06.07
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カテゴリ: 現代史
 テロ国家ロシアの独裁者プーチンの地位は、安泰ではないかもしれない。
 多少の希望的観測を含めれば、今年になってその予兆はいくつか出ている。

◎軍事パレードは縮小され、ドンバス占領地の一部を失う
 最も典型的な例は、去る5月9日に首都モスクワの赤の広場で行われた対ドイツ戦勝記念日の軍事パレードだ。前年より規模が縮小され、戦車や自走砲、防空ミサイルシステムや大型ミサイルといった、軍用車両や兵器が行進する軍事パレードは中止された( 写真 :5月26日付日記:「ドローン優位のウクライナが戦況を変えた、ロシアの戦勝記念日にも最新兵器のパレード無し」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202605260000/を参照)。



 この決定は、プーチンの面目を失墜させるものだった。すなわち首都モスクワでも、ロシア軍は危険にさらされていることを世界に示した。
 戦場でも、今年になってウクライナ東部ドンバス地域の進撃が止まっている( 写真 =ロシア侵略軍の攻撃に備えるためバリケードをつくるウクライナ軍兵士たち)。それどころか4月には、占領地を一部失ってさえいる。



◎ロシア軍死者は50万人以上、アフガニスタン戦争をはるかに上回る
 ロシアの石油施設へのウクライナ軍のドローン攻撃が頻発し、精油能力がかなり削がれ、産油国なのに全土で燃料価格が上昇し、一部ではガソリン不足でスタンドに列が出来ている( 写真 )。



 死者も増え、ウクライナ侵略開始以来、50万人を越えてるいると見られる。負傷者は、それ以上だ。1979年から10年間にわたった旧ソ連のアフガニスタン侵略戦争での死者数は1万5000人程度だったから、すでにロシアの青年人口に大きな痛手を与える規模だ。
 これらすべて、ウクライナが急速に進歩させたドローン軍備によるものだ。ただロシア軍将官がモスクワの街頭で暗殺される事件もあり、ウクライナ秘密組織も浸透していて、地上での安全性も失われている。
 そして、ロシアは西側からの制裁で、完全に国際的経済圏、文化・スポーツ圏から切り離されてしまった。

◎閉塞感の臨界点は近付いている
 以上のロシアの閉塞感は、現在のようにプーチンが独裁者として君臨し、ウクライナ侵略戦争を止めない限り、ますますひどくなっていく。それは、プーチンを支える軍と特権層の離反を誘うだろう。
 ただ、現在、プーチンの権力を脅かしそうな具体的兆候は出ていない。民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジンによる2023年の反乱( 写真 =ロシア南部のロストフナドヌーを占領し、市民に歓迎されるワグネルの軍)は、最もプーチンを脅かした事件だったが、盟友のベラルーシの独裁者ルカシェンコの助力でプリゴジンをうまく丸め込むことに成功し、危機を乗り切った。プリゴジンは、反乱の2カ月後にプーチンの差し金と思われる飛行機事故で死亡している。



 だが閉塞感の臨界点に、プーチンが近付いているのは確かだ。プーチンの大統領任期は2030年までだが、現在73歳のプーチンがそこまでもつか、怪しいと思われる。

昨年の今日の日記





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Last updated  2026.06.07 05:09:51


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