I歯科医院の高楊枝通信。

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2021/08/17
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カテゴリ: 院内感染対策。

中国での新型コロナ制圧のために全市民PCR検査、ネズミや猫もPCR検査するという徹底ぶりだ。





日本でも大都市圏では主流になっていると思われるインド由来のデルタ株の感染に関するデータが出ていたが、とても参考になると思う。


ーーー以下部分引用ーーー


https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2021/433d2c7a7d5f5ca1.html

市と東莞市は21~23日に市内全域でPCR検査を行い、検査した全ての人が陰性だったと発表。7月5日に東莞市全域、翌6日には深セン市全域が低リスク地域となり、両市から省外移動する人に求めていた48時間内PCR検査陰性証明も不要となった。この深セン空港を発端とする感染は深セン市で4例、東莞市で3例が確認された。

デルタ株感染に対し、科学的根拠に基づく抑制策展開

国家衛生健康委員会の専門家チーム長の鐘南山氏(広州市在住)は今回のデルタ株の特徴として、 (1)デルタ株感染者の体内ウイルス量は従来株の100倍、(2)体内潜伏期間は1~3日で、2020年に武漢で見つかったウイルスの平均3~7日と比べても体内潜伏期間が短い、(3)デルタ株感染後の体内ウイルスが陰性に変わるのに要する時間に13~15日程度(まれに20日以上のケースもあり)、従来株(7~9日程度)のほぼ倍、(4)感染者のウイルス量が多く、感染力は従来株の2倍、であると指摘した。あわせて、デルタ株については、広州市の感染初期には10日以内に5世代の感染が発生、最大実効再生産数は4.04~5.0だったと述べた。 これらを踏まえて、周辺地域、さらには他の地域や省外に拡散するリスク、学校など集団に広がるリスクに高度な警戒が必要だったと強調した。

また「広東省では評価できる段階的な成果を得た。広東の経験は全国の防疫対応に役立つだろう」と述べた。その上で、中国で初めて発生したデルタ株の市中感染に対し実施した「革新的で科学的な感染拡大抑制策」として、以下の5点を挙げた。

(1)感染源の早期特定と感染ルートの解明

感染者確認の報告を受けた当日午後に感染源を特定できた。また、全症例で遺伝子解析した(国内で初めての対応)結果、全件が第1感染者由来であることが判明。感染ルートも特定でき、感染の傾向とどのように防疫措置を取ればよいかを非常に明確なデータによって判断ができた。

(2)「濃厚接触者」定義の厳格化

デルタ株は濃厚接触者の概念を変えた。デルタ株はウイルス量が多く、感染者のウイルス濃度も高いため感染力が強い。以前は発症前2日間に接触歴のある家族や職場の同僚で、感染者と1メートル以内で一緒に食事や会議をした人が濃厚接触者だった。しかし、デルタ株では発症前4日間に、同一空間、職場、建物にいた者の全てを濃厚接触者として、封鎖式管理や抑制管理など異なる必要な措置を取った。

(3)健康コード活用とビッグデータによる行動履歴の把握

ビックデータを活用し、感染者が滞在したことがある地域に行った人の健康コードに「イエローコード」を付与(図3参照)。あわせて24時間以内のPCR検査を求めるとともに、その後の3日間に2回、7日間に3回といった頻度でPCR検査を実施。これらによって、感染者を特定した上で、拡散を防止した。 こうした措置は、公安部門との緊密な連携により実現できた。措置の結果として、5月21日を発端とする感染症例167例(6月24日時点、広州のほか佛山、茂名などで感染が確認)のうち、無症状の53例を事前に発見することができた。

(4)省外への移動制限策

省外への感染拡大を防ぐため、移動制限策として検査時間72時間内のPCR検査陰性証明の所持を義務化。その後、48時間内に強化した。

(5)封鎖・抑制管理エリアでの動物モニタリング実施

封鎖・抑制エリアの動物に対し、変異株が人から動物に、または動物から人に感染するかを実証するため、モニタリングした。感染が広がった茘湾区西関一帯は広州の旧市街地で、ネズミが特に多いことから住民も猫を好んで飼っている。国外の実験では、変異株は猫に感染することが証明された例がある。広州でもネズミ30匹余りにPCR検査を実施した(結果は全て陰性)。検査は猫や犬も対象とし、考えられる全ての感染源を見つける努力をしている。







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Last updated  2021/08/17 08:55:38 PM
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