17歳女子、左上6、隣接面カリエス、時々しみる
https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202402220001/
前々回の方がひどかった印象はある。
https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202312040002/
隣接面カリエスの原因は外傷性咬合が最初のきっかけになって起こるように思われる。
他には食渣の停留というのが次ぐか、そんな感じだ。
歯ぎしり、食いしばりで、隣の歯同士が擦り合わされ、押しあって微小クラックが入り、そこから隙間腐食が進行する。虫歯菌、唾液の緩衝能、食生活等の他の要因は増悪因子に過ぎない。
この数十年の歯科医師生活で実感する。
とはいえ、歯ぎしり、食いしばりは現代に生きる(昔もか?)人間の宿命とも言える肉体的、精神的ストレスがなくならない限り消えることはないように思う。
まだ人生が始まったばかりの17歳の女の子がこんなひどい虫歯になってしまうとはどういうことなのか、考えさせられる。
通常治療では神経を取って冠を被せるということは必須と思われ、10〜20年後は最悪抜歯になる可能性が高い。
このサイトで行っているCR充填の技術はそれを限りなく先送りすることを目標にしている。
例えば一般治療では軟化象牙質(虫歯)を完全除去しないと虫歯は再発するすると信じられているが、虫歯はα-TCPで再結晶して治るので、全部は除去する必要はない。
以前に書いたかどうか忘れたが、軟化象牙質を完全除去しないと虫歯が再発するその理由なのだが、
インレー、クラウンというセメント合着を前提とした歯冠修復を前提としているからだ。
それは歯にアンダーカットがあれば失敗というかそもそも抜き差しできないので成り立たない修復法なのだが、それでは支台歯にはテーパーが付いているので長期的にはセメントがあっても必ず咬合力で脱離する。脱離しないまでも部分的に隙間ができ、虫歯になる可能性が高い。
もし軟化象牙質(虫歯)を取り残しているとすれば、必ず虫歯は再発する、ということだ。
これを回避するにはどうすれば良いのか?最初からテーパーが必要ない、むしろアンダーカットがあった方が良いという修復方法を採用すればよいということだ。
それは何かといえば、今のところCR+ボンディングシステムだけということになる。
どの程度残しても良いのか? 同業者の諸君はよく見て欲しい。
では時系列でどうぞ
歯科医師諸君に見てもらいたいのはこの画像だ。
隣接面下のエナメル質が残っていればストリップスを使っても良い
骨隆起と歯のトラブル1.1 2024/09/17
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