タイムトラベル関係映画は起きてしまったことは変えないのが原則だが、この映画はハッピーエンドを演出する余りに結び付けてしまった。この良し悪しはあるだろうが、キアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックのコンビでなければ駄作に終わりかね無かった。 所がこの映画の素晴らしい点も何点か上げよう。まずは映画の大部分がロケ映像で、しかもNYとかLAでなくシカゴ市内と郊外なのが良かった。もう1点は挿入歌のよさがある。挿入歌数曲の中で、二人がパーティで恋人の目を盗んで口付けを交すシーンとエンド・ロールで流れる印象的な曲が素晴らしかった。どこかで聴いた事のある曲だと思ったら、私の大好きなポール・マッカートニーの曲ではないか。「This Never Happened Before」は今のことろポールの最新作である「Chaos And Creation In The Backyard」12曲目に収録されているまるでこの映画の為に書かれたかのような名バラードだ。 ポールは「バニラ・スカイ」でアカデミー賞とグラミー賞の映画音楽部門にノミネートされたが、両部門ともランディ・ニューマンに賞をさらわれた。果して今回はこの曲でノミネートされるだろうかにも注目したい。 【自己採点】(10点満点)
7.3点。
ストーリー的には満足出来ないが、映像や音楽の良さで得点を少し上げた。