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根室振興局地域政策課の難読地名ハンターあすかです。週に1回程度の更新ペースで、北海道の難読地名をご紹介します。
北海道には数多くの不思議な地名があります。当てられた漢字の字面や、口当たりのよい読み方など、様々な魅力に溢れています。なぜそのような地名がつけられているのでしょうか。
また、難解な地名は探すだけでも面白いものです。ですが、地図上を散歩するだけでは終わらせません。実際に町へ飛び出し難読地名を探しに行きましょう。
難読地名の由来とあわせて、地域情報を簡単にお伝えしていきます。
第24回目の難読地名は
【飛仁帯】
です。
羅臼町北部にある地名です。オホーツク文化を源流にもち、9世紀から13世紀に発展した道東地域の文化様式は、最初にこのあたりで出土物を発見したため、文化名称としてこの地域の名前が用いられています。この文化を知る遺跡としては、斜里町宇登呂(ウトロ)地区にあるチャシコツ崎が有名です。
この地域の名前の由来は、アイヌ語の「tope-ni-tai」(イタヤカエデ・木の・森)です。イタヤカエデは天狗のうちわのような形の葉の広葉樹です。アイヌは、イタヤカエデから樹液を採取し、その蜜を調理などに利用していたようです。
ここに、平成22年3月をもって閉校した飛仁帯小学校がありました。オジロワシが見下ろす校庭には、遊具が今も残されています。飛仁帯は、戦後の漁田開発事業により道南をはじめ、各地からたくさんの漁業者が入植し、海岸沿いに集落を形成したという歴史を持っています。
飛仁帯橋の看板から北海道道87号を少し南下したところに、クジラの見える丘公園があります。羅臼町では、海に出てクジラやイルカなどの海獣を観察する、ネイチャークルージングができます。また、クジラの見える丘公園は見晴らしのよい場所に展望台が設置されている、陸地からの海獣観察ポイントです。双眼鏡を片手に、ホエールウォッチングをお楽しみください。
クジラの見える丘公園入口看板(写真左)展望デッキへ至る坂道(写真右)
この坂道を登っていきますと、展望デッキがあります。
冬期間は写真のとおり、道も展望デッキも排雪がされていないため、使用は困難です。しかし夏場は、この丘を車で登ることができます。 とても眺めのいい景勝地です。今年の夏は、ぜひご自分の目で堪能してください。
さて、今回の難読地名の読み方は トビニタイ
でした。
広い北海道でのドライブも安全運転で。
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