北海道教育庁文化財・博物館課です。

​　８月１６日に帯広で ​ アイヌ古式舞踊の講座​ がありました。​

　帯広アイヌ協会が実施するアイヌ民俗芸能伝承講座で、「アイヌの伝統的な舞踊・ウポポ」をテーマに全８回実施する第６回目の講座でした。

一口にアイヌ古式舞踊といっても、剣や弓を使う祭祀的な踊り、狐や鶴など動物の動作を真似た踊り、種まきや杵つきなど労働の踊り、遊びの要素の高い娯楽性のある踊り、情景や風景を表す踊りなどがあり、また、それぞれの地域で受け継がれてきているため、地域によって踊り方や歌が異なることがあるそうです。

　この講座では、十勝地方に伝わってきた踊りを熱心に練習していました。和気あいあいとした中にも、講師は時に厳しく、時に笑いを誘いながら、受講者も「暑い暑い」と言いながら真剣に踊っていました。子どもをお持ちのお母さんも参加されており、練習の合間には子どもたちの元気な声も聞こえていました。

　アイヌ古式舞踊は歌に合わせて踊るのですが、その歌は独特の声の出し方とリズムがあり、耳に心地よく、胸に響いてくるものがありました。また、講座も６回目となり、受講者も歌に合わせて優雅に踊っていました。講座の最後に一曲だけ参加させていただきましたが、単純な動きの繰り返しと思っていたところ、リズムに合わせて優雅に踊るには足腰を柔軟に使わなければならず、中々難しく、徐々に疲れがたまり、ジワッと汗ばみ、受講者が「暑い」と言うのも、なるほどなと実感したところです。

​　この講座は、アイヌの伝統的な民俗技術や民俗芸能についての基礎力をやさしく身につけるための講座を北海道教育委員会が北海道アイヌ協会に委託して開設しているもので、アイヌ古式舞踊やトンコリなどの民族芸能のほかに、木彫りや刺繍などの民族技術をテーマとした講座を、 ​帯広のほか釧路・浦河・むかわ・苫小牧・白老で実施​ します。​

​​​　楽しみながら、アイヌ文化に触れられる機会ですので、会場のお近くにお住まいで、 ​​興味・関心のある方は、受講してみてはいかがでしょうか​​ 。​​​

詳しくは、次のホームページをご覧ください。

（北海道アイヌ協会のホームページ）