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スー 完璧なシフォンケーキを作ってください。制限時間は4時間。完成品は、恒例のガーデンパーティーで振る舞われます。メル ここ最近、あなたの心に強く響いた出来事をテーマに。泣いても笑っても、これが最後の課題。◆ふわふわの食感を生み出すポイントはオイルと卵白。フィリングやデコレーションは、それぞれ工夫のしどころ。シフォンの繊細な味わいを損なわない設計が重要。生地は軽く潰れやすいため、段にして重ねる場合は慎重に。ブレンダン 私のコンセプトは「家族の絆」。大切な人との関わりを取り戻し、守っていくことを伝えたい。Family Reunion Chiffon Cake◆アーモンドコーティングしたラズベリーシフォン。上の段はハート型・生のラズベリーを飾る。1年ほど前 親類にあたる2つの家族を再会させようと思い立ち、近いうちに実現する。その思いを込めて作る。彼らは30年以上も顔を合わせていない。私にとって大切な人たちなので、関係を修復してもらいたいとずっと願っていた。親類間の揉め事か。訳ありのようだな。◆シフォンケーキは 泡立てた卵白に閉じ込められた空気によって膨らむ。軽い食感にするため、バターは使わない。ブ どうやって・どれくらい泡立てるか それに尽きる。腕の見せ所だ。ジョン 最近は、天国も地獄も味わった。大学が地獄。試験が凄く厳しかった。甥っ子の誕生が天国。勉学との両立、さぞ大変だったろう。偉いなぁ。Heaven and Hell Chiffon Cake◆レモンとココナツのメレンゲで`天国´を、ダークチョコレートとオレンジのシフォンで`地獄´を表現する。ジェームズ ケーキを5個つくる。United Chiffon Cakes◆シェトランド出身 ジェームズのテーマは「イギリス」。4つのケーキで、イギリスを構成する地域を表す。5つ目のケーキで、一つの幸せな国になるというアイディア。一つにまとまる大切さを訴えたくて。ユニオンジャックを真ん中にし、その周りには4つの地域を表しもたのを並べる。イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド。うーん…このアイディアはどうなんだろう・・・ポールもメアリーも難色を示していなかったが。ケーキを5つも焼く時間と手間!4時間でちゃんとできるのか?完成予想図を見ると、似たようなケーキが5個=ゴチャついている印象だし。イヤな予感(-_-)生地を入れた型を床に落としてしまった!が、動揺せず作り直す。ワーワー嘆かないのは偉いけど、二度手間。時間ももったいない。ゲストたちがやってくる。ライアン 脱落が凄くショックだったので、またここに来ることに乗り気じゃなかった。でも、いざ来てみたらいい思い出しか浮かばなくて、けっこう楽しい。仲間たちと再会したいとは思わなかったか? 来てよかったと思えてなにより。口笛を吹くジョン・・・余裕だな。(こんな人、今までいなかった)ジェームズは、ターキッシュデライト(ゼリーみたいな見た目)を作ったが、失敗。これまで作ったことない。スー ファイナルで初めて?!決勝でも`試してみる´姿勢を貫いたかー。リスクがあっても好奇心が勝る人。若者らしいと思うが、せめて一回は練習しないと。(>_<)やっぱり無謀だったかも・・・どう軌道修正するかだ。危機的な状況でも、諦めずに工夫して勝ち進んだ。今回はどうなるか・・・5個作るプランは、彼女も呆れてた。彼女が正しい!(笑)でも、やめるよう説得まですることはできないよね。口出ししたら「余計なお世話だ」となるだろう。ジェームズ 二人と比べて技を見せる作品ではないが、おいしいといいな。自信なさそうだな。とにかく時間内に仕上げたって感じか。ジョンは満足な出来と言いつつ「ジェームズが優勝だろう」。感極まるブレンダン。さすがに少し、顔に疲れが感じられる。=審査=ジョン作M 見惚れてしまうわ。艶があってすてき。P 称賛に値する。プロ顔負け。M 切った時も、お皿にのせた時も美しい。それに、アイシングもまっすぐに入っていてきれい。すばらしくおいしい。P チョコレートを実にうまく合わせたね。シフォンケーキの軽やかな食感を損なうことなく、一体となって濃厚な味わいを出している。見事で完璧なケーキ。嬉しそうな・満足げな表情になるポール。言葉に偽りがないとわかるな。「食感も味もいい」上に載せた天国部分の評価も高い。力を出し切ったジョン。が、正直言ってそんなにすてきかなぁ…。確かに下段は艶があってきれいだが、上段はズッシリ感ある←美的センスのない素人の一意見ブレンダン作ブ 味の核は、ラズベリーとアーモンド。クリームにはラズベリーを加え、軽いムース状にした。いいね! おいしそう。見た目も温かみある。P いつもながらエレガントだね。最後まで安定して力を発揮して、すばらしい。M 常にもうひと手間を惜しまないのもね。艶を出すために、ジャムも手作りした。デコレーションがシンプルなのも好み。うーん、シンプルといってもかなり手が込んでいる。クッキーを何枚も焼いたのだし。P きれいに切れる。M いつもながら、層が均等に重ねてあってきれい。これは食べたくなる。P 焼き加減も良さそうだ。(食べて)雲のような軽さだ。ラズベリーを追いかけるようにアーモンドの風味が広がる。アーモンドをしっかり感じるが出しゃばってない。絶妙な塩梅だ。M 本当においしい。ラズベリーのトッピングも効いている。(クッキーも)すばらしい食感。P ジンジャーブレッド(クッキー)もサクサクで見事。ショウガも程よい。上出来。ブレンダンも絶賛され、何一つ問題点が挙がらず。彼らしい丁寧さ・製菓への愛・親族への思いが伝わってきた。なによりおいしそう。間違いなく二人は優勝に手が届く所に来た。三人目のジェームズはどうだ?!ジェームズ作5つのケーキ…どれも似たようなものに見える。(>_<)で、ポールの表情!「なんだこれは…ガッカリ」という感じ。それを察したか、ジェームズの顔が引きつる。あぁ、こりゃダメだ。すかさずメアリーがにこやかに、優しくパーティーに来た人みんなが食べられるよう、考えてくれたのね。(^_^)と言い、重い空気にならずに済んだ!(彼女は別に気を遣って言ったのではないようだが、絶妙なタイミングで作品に合致する褒め言葉を言った。女神だわ~)スーとメルも「ありがとう」と言い、場が和む。ジェームズにも笑顔。だが、ここからは厳しい。P 私が引っ掛かるは、5つのケーキをただ並べてあるという点だ。求めていたのは1つの作品。そう!ずばり、大きな問題点を指摘した。さすがだわ。シーズン2のメアリーアンも、同じような失敗をしていたような…。P それぞれを部分的に切ってつなぎ合わせるとか、ひと続きのケーキとして1個にまとめあげるとかならよかった。そう!そういう工夫があれば、見栄えが違ったと思うし、うまくやれれば「おもしろい」と評価されただろう。P どれを審査すればいい? 全部は難しい。ハッキリ言った。困惑しているのが伝わる。確かに、5つも食べられないね。どれも似たようなケーキだから、食指が動かないのだろう。既に二人の作品を食べたわけだし。P パサパサしている。口の中に張り付く。M みっしりしている。もっとふんわり感がないと。(別のケーキを食べて)やはり詰まり気味。シフォンケーキ特有のふんわり感がない。P 詰まり過ぎてる。問題は、シフォンの生地の出来。M 5つも焼くのは大変よね。大きな角型を1つ焼きそれを区切って使った方が、時間に余裕ができて もっとスマートな仕上がりになるでしょう。クリームが塗りきれていないところが、チラホラある。大失敗。誰もが、優勝はジョンかブレンダンどちらかだと思う展開に。=審議=M 「ベイクオフ」ではよくあることだけれど、ジェームズは失敗しても立て直す。彼は笑顔で何度も厳しい状況を切り抜けてきた。諦めず方向転換し、悪い状況から抜け出す能力と運の良さがあった。P だが、今回のシフォンケーキはアイディア倒れだった。そう!企画が良くなかったね。`イギリスがまとまる´というテーマが、なんというか壮大で、表現しにくい/伝わりにくかったと思う。そもそも、5つもケーキを焼くのが無謀。メル 昨日のテクニカルは1位。P あれは良かった。スー スターベイカー獲得は、ジェームズ3回・ブレンダン2回・ジョン1回。ジェームズの苦戦は意外。やはり、ここ一番で力を発揮できるかが重要なんですね。最後の最後に波に乗って、審査員を感動させるものを作れるかどうか。スターベイカー獲得数より、最終作品のインパクトが最も重要。P ジョンは大会の序盤はかなり良かったが、次第に苦戦していった気がする。勢いを削がれた感じ。スー 気持ちに波がある。P そう。それが作品に出る。後半は低空飛行だったね。ケガして退場したし。どうにか運よく落とされずに済んだ感ある。M 今回のチョコレートは、本当に艶やかだった。ブレンダンは、家で練習できる課題はとても良かったが、テクニカルになると振るわない時があった。でも、ずば抜けていた。本人も、テクニカルは苦手だと言っていた気がする。P 知識があり、ケーキだろうとパンだろうと見事に作る。信じがたいほど。彼は、経験も豊富だと自負している。実は、メアリーと話していて目が合った瞬間、同じ名前が出た。ブレンダンだろう。総合的に判断して。今回は話し合いはなし。あっさり決まった。緊張の発表場面・・・どちらだろう?!で、名を呼ばれたのはジョン。P ジョンが圧巻だった。ここまで浮き沈みはあったが、うまくいった時には文句のつけようがない。今日がまさにそうだった。M 非常にレベルの高いものを作れると証明してみせた。P 彼のアイディア・デザイン・技術が、初めてしっかりと結びついた。それにジョンのベイキングに対する情熱は計り知れない。ブレンダンではなかった!やはり、最後の最後に傑作を生み出せた人が優勝する。ブレンダン作も高評価だったが、ジョン作がそれを上回る魅力があったということ。ブレンダン 実は、この番組に応募するのは乗り気じゃなかった。でも今は、本当によかったと思っている。独学で勉強したベイキングで、決勝まで来られたのだから。出場に興味なかったとは意外。腕自慢で、出たくてたまらなかったのだと思っていた。笑独学ってのが凄い。驚きだわ。才能あるってこと。ジェームズ 全員が優勝者なんじゃないかって、心の底から思っている。いや、最後の作品で大コケ~ポールを落胆させた君は、完全に蚊帳の外だったぞ。ジョン ずっと母を喜ばせたくて、ようやくそれが果たせた。何よりも嬉しい。親想いの孝行息子。ジェームズは企画が悪かった!完全自滅。不完全燃焼だろう。私も彼の傑作を見たかったから、とても残念。=出場者たちのその後=キャスリンとサラジェーンが共同ビジネスを開始!具体的に、どんなことをするのだろう?本当に仲良しになったのだな。子持ち主婦という共通点も、意気投合した理由だろう。(で、10年経った今も続いているのか?)ジェームズは学業の傍ら、夏休みにカフェで腕を振るう。いいねぇ!充実している。今は医者として大忙しの日々だろう。ブレンダンは慈善活動として、介護施設でベイキング教室を開く予定。彼ほどの腕があれば、本の出版や有料の講座をもつのも夢ではないと思うのだが…年齢的に、あまり忙しくしたくないか。ジョンは法学部を首席で卒業。パリでの修業に向け準備を開始。首席とは凄い!本当に頭がいい人なのだなぁ。そりゃ、ママにとって自慢のかわいい息子だ。でも、首席卒業ならなおさら、堅い職業に就いてほしいだろうに。次のシーズンも放送してほしい。NHK、頼みます。シフォンケーキが食べたくなって、久しぶりに買いに行ったわ。ふわふわ。
2023年08月23日
男性三人で優勝を目指す。ジェームズ その課題でどんなことがやれるだろうって、とことん考えちゃう。それも楽しみなのだろうな。自分なりのレシピを思い描くのが。ブレンダン 長年の経験が、勝利に導いてくれると信じている。自他ともに認める`優等生´…自信がある。己を信じられる強さがある。63歳のブレンダンが栄冠に輝くってのが、最もドラマティックだろう。若者に負けなかった!という結末。ジョン イヤな夢をみた。なんだか不吉で、心配。意外と、そういう人が勝つかも…。スー 最初の課題は、フランスの伝統的なパイ「ピティビエ」。甘く作ることが多いが、今回は総菜系で。パイ生地は、層とサクサク感がポイントのラフパフで。制限時間は2時間半。◆ピティビエは2枚の円形ラフパフ生地で、たっぷりのフィリングを包み込んで焼き上げる、黄金色のパイ。フランスの町 ピティビエの名物料理。M 通常は甘く作るものなので、セイボリー系は挑戦しがいがあるでしょう。P フィリングは味の組み合わせは勿論のこと、ラフパフに合うものをよく考える必要がある。食材から出る水けで底の生地がふやけないよう、注意せねば。ポール、最終日だからジャケットを着てきた。メアリーの花柄ジャケットもおしゃれだな。M 特徴である、模様のつけ方にも期待している。上に、規則正しく切れ目を入れて作る。P 冷静さがカギを握るでしょう。存分に個性を発揮してほしい。一番目の課題も、これで終わるしね。冷静さなら、ブレンダンだろう。ジョン ラフパフは、わりと作り慣れてる。そういう運の良さも大事。ジェームズ 普段、ラフパフでパイ料理は作らないから、これが初めて。他の二人は慣れてるみたいだから、ちょっと焦るな。えーっ!彼ほどの腕前の人が、ラフパフ未経験とは…驚き。◆スペイン風・フィリングはチョリソーとチキンとレッドペッパー(レッドペッパーが`赤パプリカ´と翻訳されていた。ここでは唐辛子ではないってことか?)彼女の祖父母に食べてもらったら、けっこう気にってくれた。親族の胃袋を掴んだ(笑)◆故郷のシェトランド島で祖母にベイキングを教わったジェームズ。参加して、様々なことが一気に起きて目まぐるしいけど、最高の経験。挑戦して本当によかった。セントバーナードを二匹も飼っているとは、凄いわ。いいなぁ、海岸で大型犬の散歩…憧れる。(海はあっても犬がいない)◆ジェームズはグラスゴー大学の医学生。恋人と友人(女性)がルームメイト。えっ、ありなの?そういう三人が同居生活するって(・o・)! 友人は気を遣って、面倒くさくならないかな。でも別に、珍しいことではなさそうな様子。恋人 私たちが出場させた。ジェ わりと強引だったね。恋人 話の種になるし、ひとまず応募だけしてみたらって言ったの。決勝まで残るなんて信じられない。◆彼は、学業とベイクオフを両立。学年末の試験を終え、今はベイキング一筋。大変だったね。(図書館で資料探しをする)レシピの参考になるものが結構ある。知識が役立つといいな。研究好きなのだね。決勝でもまた新しいことをやれたらな と思うが、大失敗だけは避けないと。匙加減…「勝ちたい 勝ちたい!」と守りに入ってしまうのはつまらないが、試したことが失敗したら優勝は遠のく…リスク判断が悩ましいところ。◆ジョンのピティビエはイタリア風。サルシッチャ(イタリアンソーセージ)、ラルド(豚の背脂)、香味野菜を煮込んだベースで味付けする。赤パプリカ(赤ピーマン?)の種を取り除かないの?出場を決めた時は、第1ラウンドを通れたら御の字だと思っていた。あら、意外と欲がなかったのだな。勝ち進んで、だんだんその気になったということか。◆法律を学ぶジョンは、親友(女性 美人)と同居中。ジョンの同居人も、恋人ではない女性だ。異性の親友…か。ジョン 大学が休みに入ったので、決勝に向けて毎日練習している。優勝して、プロのなりたい。だが、家族は反対。母「きっと早くに脱落して、将来について考え直すきっかけになるんじゃないかと思っていた。それがここまでくるなんて、本当に驚いている」かーちゃんの胸元!どでかいネックレス!TVに出るからおめかし。子持ちねーちゃんも、なかなかのイケイケぶり。笑ジョン 自宅だと「ここは改善が必要だ」と指摘してくれる人はいない。ここではしっかり評価してもらえるし、自分がどういうベイカーになりたいか考えられるから、僕にとって大切な時間だった。プロになる気満々よ。少し陰鬱な雰囲気のあったジョンだが、表情が良くなった気がする。意外と波に乗れるかも…。彼は、力を発揮できると秀逸なものを作る。ジェームズ 水分を飛ばしすぎたくない。多少はしっとりしてないと。他の二人は、フィリングの水けをしっかり取り除くことを意識。結果に差がでるか?◆ブレンダンのは、ベジタリアン仕様。新ジャガ・レッドペパー(赤パプリカ)・キャラメル化したニンニクを使う。スーとポール ニンニクが大量!ブ ニンニクは湯がいてシロップで煮詰めると、それほど臭わなくなる。食べた後の臭いも、意外とすぐに消える。自信を見せる。◆彼を支えるのは仏教の信仰・友人・パートナー(男性)。不安になった時は、いつも彼が落ちつかせてくれる。彼なしに決勝まで進むことは、できなかったかもしれない。ブレンダンにも同性パートナーが。いい関係なのだな。そこまで絆の深い人・助けになる人がいるのが羨ましい。パートナー ベイキングは、子供時代の幸せな思い出と結び付ける人が多いでしょう。代々受け継がれるレシピもあったりして。でもブレンダンはそういう環境には恵まれなかった。アイルランドの農村に生まれ、ずっと夢みてきたベイキングで認められることは、彼にとって過去を乗り越えてきた証しになる。ブレンダンは苦労人なのか・・・今は立派な家に住み、音楽や製菓を楽しみ、ご近所さんとも仲が良く悠々自適という感じだが、ずっと努力を重ねてここまできたということ・・・立派。ブ 知識があると同時に、感情をコントロールできる者が、勝利を掴むと思う。プレッシャーの大きい中、制限時間内にできることを判断し、実力を最大限に発揮せねばならない。勝つためにどういうものを作るか…センスも求められる。ここまで順調なので、この状況を心から楽しんでいる。少し傲慢に聞こえたかな?傲慢は良くない。罰が当たって失敗しても困るし。フフフ。余裕だな。本当に嬉しい時間を過ごしている感じがする。◆残り1時間 フィリング作りも終盤。保温庫にフィリングを入れるジェームズ。足で扉を押さえるな!ブレンダン 時間は十分ある。余裕だな。ジョンは鼻歌をうたう。これまでは苦悩しながらの作業だったのに、今日は楽しそう。ブレンダン 飾りつけでは、まだジェームズに負けない。今後、力をつけてくるでしょうがね。上から目線。こういうところが好かないわ。(思うのは仕方ない。でも、わざわざ口に出さなくていいのに)意訳だからこういう物言いなの?ジェームズ (焼き具合を見て)大丈夫みたい。(オーブンから出し)あと1分焼いてもよかったかも。これを聞いた瞬間「だったらもう1分 焼いた方がいい」と思った。=審査=ブレンダン作M 見た目がなんともすてき。上の模様も端の仕上げも丁寧で、うっとりするほど美しい。端が少し色が濃いけれど、オーブンいっぱいの大きさだから難しいところね。端っこだけに、アルミ箔を載せれば焦げなかったかもしれない。P 底もよく焼けて、いい色。おいしい。スパイスの塩梅がいい。それに、ニンニクもしっかり味わえるのに、主張が強すぎない。確かに、理想的なキツネ色。M フィリングの水分も問題ない。P 上出来。おいしそうだな。店で売っているもののよう。キッシュと言っていいような…。ジョン作P 見た目がいい。端のところの焼き色が、全体的に濃いめなのがいい。底もよく焼けている。M とってもおいしい。P 生地も風味豊かで、層もよくできてる。こちらも高評価。おいしそうに仕上げた。ジェームズ作P いい見た目だが、もう少し焼いてもよかったな。やはり、1分長く焼けばよかった!M 側面はきれいにパイの層が出ている。切ったらどうかしら?底もしっかり焼けているといいけど。P 底が少し湿ってる。水けが染み出したな。M ところどころ焼きが足りない。P フィリングはいい。味付けも絶妙。M とりわけ、胸肉の火の通し方が完璧。それに、チョリソーがいい味を出している。P だが、上の面の生地も少し焼きが甘い。サクサクした食感がない。生地が惜しい。他の二人から、大きく引き離されてしまった。フィリングの水分を、もっとよく取っておけばよかったか。あと1分、長く焼いていれば結果が違ったか?ジェームズ あんなことになるなんて…落ち込んでいる。滑り出し不調…気が重くなるし、プレッシャーが増すね。他の二人は絶賛されていたから、なおさら。ブレンダン 本当に非のうちどころがない出来だった。減点要素のない、満点中の満点。完璧な滑り出しと言えるでしょう。自画自賛!が過ぎるよ。嬉しいのはわかるけどさ。よくそこまで言えるな。ジョン 満足している。次の課題も落ち着いてやれる。気分よく次に行ける・・・これ、大事。* * *テクニカルチャレンジの課題は、25個の「フォンダンファンシー」。制限時間は2時間半。◆いつも以上に指示が少ないレシピ。M 凄く厄介な課題。クリームを挟めとは言っていない。そこは優しさよ。P どこが?!かなりの難題なのは、間違いない。ブレンダン 初めて作るが、少なくともスポンジ作りと正確さにかけては自信がある。テクニカルCは正直 得意とは言えないが、今回は馴染みのあるもの。常に人前で動じない・前向きな態度でいる。それが苦労してきた彼のポリシー。処世術か。ジョン 母に習った昔の、1970年代のやり方で。ママ大好きだよね。三人とも、フォンダンで手がベトベト。これまでになく、ブレンダンが焦っている。=審査員は、どれが誰の作品か知らない=ブレンダン作P まずフォンダンに問題あり。チョコレートもお粗末だな。M スポンジはムラなく焼けてる。上のマジパンも薄くてきれい。P 味は良い。M でも、バタークリームの塗り方が雑。クリームがきちんと塗れていないと、フォンダンを掛けた後、ケーキの角がくっきり出ないの。急いでいて雑になったか。ブレンダンらしくない。チョコレートも雑に掛けたなと思う。ジョン作M どうしてこんなに小さいのかしら。P フォンダンが緩すぎる。大きさは均等。チョコレートは、まあまあ。上のバタークリームが多い。スポンジが小さくて負けてしまっている。食感はいい。ブレンダン作より、見た目はいいだろう。単純に 5×5=25 と考えて切ればよかったと思うが…どういう計算したの?ジェームズ作P 色もチョコレートも悪くない。M いいスポンジ。バラの風味が強いな。フォンダンは他の2つよりましだが まだ薄い。P ローズウォーターの入れすぎね。ジェームズ作も問題あり、で挽回とはならず。P どれも欠点があって決めるのが難しいが・・・最下位はこの二つ。この酷いのは誰?酷い…ハッキリ言うね(笑)ブレンダン 時間管理とフォンダンに手こずりました。普段、ああいうやり方はしないので。やはり焦っていたか。P ジョンはやけに小さく切ったな。ジョン 切り刻む衝動に負けました。なんだよ、それ(笑)M 1位はジェームズ。スポンジはよく膨らんでいる。フォンダンでは苦労したようだけれど、二人に比べるときれいに掛かっている。でも三人とも、決していい出来ではない。三人とも不出来だから、あまり意味のない順位だろう。ジェームズが挽回したとは到底言えない。うまくいったなら第一課題での減点を取り戻せ、気分が良くなったはず。難しすぎたファンダンファンシー(>_<)ここまで、ジェームズが不利な状況だと思うが、大差はつけられていない。なので、翌日の最後の課題で抜きん出た人が優勝する。幼い頃から苦労してきた人生…60過ぎた今、栄誉に輝き報われたいブレンダン。プロを目指すからには優勝したい。菓子職人になることを反対する家族も、納得させたいジョン。自分らしく最後まで独自のレシピを試みたいが、当然 大失敗はしたくないジェームズ。大好きな菓子作りの集大成。最高のものを作り出し、優勝したい。若者二人は気力体力あって当然。60代のブレンダンの精力が、本当に凄いと思う。疲れた様子を見たことないわ。時間制限ある中、あれこれ考えながら 立ちっぱなし・力仕事・細かい作業 超ハード。
2023年08月14日
フランス版イチゴのケーキ「フレジエ」。審査員たちは、どれが誰の作品か知らない。ジョン作M ジェノワーズは良さそう。苺も均等に並んでいるし、クレームパティシエールの硬さもいい。P (切ってみて)しっかり立つ。M 生地が均一。P いい出来。M 見栄えもいい。全ての点で合格。とてもおいしそう。 高評価にもかかわらず、ジョンに笑顔はない。ブレンダン作P 次はクレームパティシエールに問題ありだ。目が詰まっている。M ジェノワーズ生地は、本来の厚みが出ていない。ジョンのものより厚みがないというか、低い。ダニー作P あぁー…切るのは無理。スプーンが要るな。クレームパティシエールに深刻な問題がある。生地は軽そうが。M きれいに焼けている。P 味は合格。レシピどおり。M おいしいけど、クレームパティシエールは不合格。クリームがトロトロで、全体が崩壊。見ていられないほど。ジェームズ作M きれいなジェノワーズの層・美しく並んだ苺。クレームパティシエールが、隙間をきっちり埋めている。おいしい。P レモンが効いてる。クレームパティシエールもスポンジも良い。これぞフレジエといえる出来だ。よくやった。おいしそう。高評価だが、ジェームズに笑顔なし。順位 仕方らP ダニー クレームパティシエールが失敗。M ブレンダン クレームパティシエールが少し緩かった。形は崩れたけど、味は良かった。P ジョン 悪くはないが、二つを比べると、あちらの方がジェノワーズが膨らんでた。いい出来だった。M 一位はジェームズ。難儀なチャレンジを、見事にやり遂げたわね。ジョン 物凄くきつい2時間半だったけど、いい結果になった。ジェームズのと比べて、ジェノワーズが少し負けただけ。言い方よ・・・ジェームズ あのケーキ、いいな。また作りたい。楽しいテクニカルチャレンジだった。ご機嫌よ。ダニー 言葉がない。怒りすら湧いてきやしない。自分に呆れるばかり。落ち込むね。自信が揺らぐ。ブレンダン フフフ・・・誰でも失敗はするもの。今回 私は二つしたわけで、腹立たしいのは事実だが、ここからは次の課題に集中するのみ。気持ちの切り替えが大事。まだ挽回できるから、前を向かねば。翌日M ブレンダンが好調。プチフールは まさに本領発揮見事な出来だった。ジェームズもよかった。P 現段階で不調なのは、ジョンとダニー。M ダニーは、テクニカルチャレンジが大失敗。フレジエ崩壊。P ジョンにしても、最初のプチフールはいまひとつだった。次の課題で逆転できるか?!* * *メル 次のチャレンジで、決勝に進む人が決まります。 スー シューペイストリーを使ってフレンチテイストあふれるガトーを作ってください。制限時間は?♦シュークリームやエクレアなど、シュー生地を使ったお菓子はフランスの伝統。生地作りでは、2度火を通す。まず弱火にしたコンロで。次はオーブンで。P 加熱しながら作った生地を絞り出して、オーブンで焼くとどうなるか。生地に含まれていた水分が水蒸気となって一気に膨らんでいく。それがあちこちで起きて、均一ではないプクプク膨らんだシューに仕上がる。化学だなぁ。M 何を作ってもいいが、主役はシューペイストリーであること。決勝進出が懸かる最後のチャンス。アッと言うような作品を期待する。誰もが決勝に進みたい!審査員の心を掴むものを作らないと、今日で夢が潰える。♦ダニー、ブレンダン、ジョンが選んだのは「サントノレ」。←パイ生地の縁にカラメルを塗ったシュークリームを/真ん中にクリームをたっぷりと絞り出すフランス伝統菓子。ブレンダン 今回は「控えめが一番」を心がけて作る。風味づけも最小限に。サントノレは、フレンチパティスリーの定番中の定番。奇をてらう必要はない。私は、これだけ歴史と伝統あるものに、あれこれしたくない。サントノレに対する確固たる意志。♦シュー生地作りは腕の見せどころ。卵をいくつ使うかも自分で決める。僅かなサイズの違いで、生地の質感が変わる。← 卵は、機械で作ったみたいに`全て同じ´ではないからなぁ。卵を入れすぎると生地が流れてしまい、オーブンで焼いても膨らまない。♦ジェームズは、自転車レースをきっかけに誕生した「パリ・ブレスト」を作る。←車輪を模した菓子 ジェ 他の三人はサントノレ・・・パリ・ブレストより手間がかかるし、技術も必要。僕のはシンプルすぎるって減点されるかも。どうだろう。きっと、難易度も考慮されるだろうね。♦19世紀末、全長1,200キロのロードレースを記念して生まれたパリ・ブレスト。本来は`車輪一つ´だが、彼は更なる地平を目指す。M どうやって自転車に仕上げるの?ジェ わかりません。スー エッ?!P これは「ブリティッシュ ベイクオフ」の準決勝だぞ(笑)M フィリングはどこに入れるの?ジェ それもまだ考え中で、間に挟むか、それとも・・・苦笑するポール、メアリー、スー。P 方向性はハッキリしているが、具体的にどうするかはあやふやなんだろう?ジェ はい!その通り。かわいいね。若いってすてき。P 自転車を完成させてほしい。インパクトあるだろう。まあ何にせよ、ちゃんとしたものを作ってくれよ。笑みを見せつつ釘を刺した。うまくいけば、他のベイカーたちとの違いが高評価につながる。でも…難しそうだなぁ!M 三人がサントノレを選び、ブレンダン以外の二人はアレンジを加える。パリ・ブレストが楽しみ。P いや、心配だな。ジェームズは「まだ決めてない。その場で考える」なんて言っていたが、もし完成品が酷ければ、僕は怒るよ。ジェームズの前では笑っていたが、内心は「準決勝なのに不真面目だ」と思っている。* * *6世紀、フランスでサントノレと呼ばれる聖オノレは、フランス北部の街アミアンの司教だった。1202年、パリにサントノレ教会が建てられた。その通りは後にサントノレ通りと名付けられ、一流パン職人や菓子職人の店が立ち並ぶ、フレンチパティスリーの中心地として発展。パリに王宮があるため、大勢の貴族がやってきた。1840年代、サントノレ通りに店を構えていたのが、シブーストという菓子職人。彼は聖オノレに因んで、贅沢で手の込んだ一品サントノレを生み出した。菓子職人「彼はそれまでにない新しいクリームを作りました。イタリアンメレンゲとクレームパティシエールを合わせたふわっとした軽いクリームです。当時は巨大・エキセントリックな装飾菓子が主流でしたが、彼は最後まで食べられる`クレームシブースト´を作り出しました」* * *♦オーブンの中でシュー生地が、元の3倍のサイズに膨らむはず。ジョン 膨らみが足りない。 優しくしないで。泣きそうになっちゃう。もうどうしようもない。全て台なし。 潰れては…いないな。メル 決勝まであと一息。まず落ち着いて…ね。大丈夫でしょう。お母さんみたいだな。二人の年齢的にも。♦シュー生地を冷ます間にフィリング作り。ダニー クレームパティシエールを作る。昨日 大失敗したけど懲りずにね。今日は成功させたい。私にはできる。おいしく作れる。自分を鼓舞する。自分で自分を支えるしかない。=審査=ブレンダン作M 見た目が斬新。特に、チョコレートのデコレーションが目を引く。シュー生地も、上手に膨らんでいる。P 仕上げのデコレーションが実にいい。今回もすばらしい。明確なコンセプトとデコレーションが強みだね。土台のクラストも、色合いも美しい。全体的に文句なし。M カラメルがだいぶ硬い。風味はすばらしい。絶賛。決勝進出、間違いなし。 2色クリームの波模様や、シュー生地の膨らみが美しい。「控えめにする」と言っていたが、板チョコで装飾し、高評価を得る。ダニー作P いい感じに見える。ローズウォーターがどうかな。M ローズウォーターが強すぎる。クリーム、カスタード、何から何まで。P 焼き加減はいいし、土台の生地も文句なし。でも、味が残念。はりきって用いたローズウォーターが、あだとなってしまった。ジェームズ作P フフフ・・・(自転車の形に笑う)M こんなパリ・ブレストは初めて。趣向を凝らした一品ね。とてもおいしい!色んな味が楽しめる。P もっとボリュームが出せたはず。シュー生地が十分に膨らんでいない。少し残念だ。味もアイディアもいいが、もっと膨らめばなお良かった。自転車の形がウケたね。インパクトある。楽しい。味が伴っていなければ、カッコつかなかった。ジョン作M 見栄えがいいわね。特別感がある。ハートで高さを出しているのもすばらしい。これは技術が必要。とてもおいしい。お見事。P 整っていて、プロ並みの見た目。周りのフルーツも、中のクリームもきれいにできている。パッションフルーツが合ってるし、土台の生地も食感がいい。シュー生地は、薄くてパリッとしてるし、クリームがたっぷり。高評価に、ホッとした表情になるジョン。そんなに見た目が魅力的かな?カラメルで作ったハートが、そこまできれいにできていると思わないし、クリームの一部は下にこぼれているし…。ポールが「very neat」 と言ったが「そうか?!」と思った。ダニー 味付けには自信があったので、あそこまで言われたのはショック。審査員が二人とも、味に難色を示したからね。ジェームズ 出たとこ勝負が、あそこまでうまくいくとは(^_^)運がいい!センスもあるのだろうが。=審議=P スターベイカーはジェームズだろう。テクニカルCでトップだったし、プチフールの出来もかなり良い。M ブレンダンは、今回も持てる力を出し切った。P ダニーのサントノレは、シュー生地は悪くないが、問題はローズウォーター。ライチは何の仕事もできなかった。ローズウォーターは要注意。M ジョンは実力で巻き返した。デコレーションが完璧。カラメルのハートは技術が要る。味も見事。P 賛成。味に関しては、四人の中で一番。だが、ここまで絶好調だったとは言えない。プチフールは良くなかった。M お粗末だった。勝負あり でしょう。=結果=スターベイカーはジェームズ。敗退は、本人も覚悟していたダニー。これで女性は決勝に進めず。「こんなに自分を追い込んで、何かに取り組んだことはない」人として、物凄く成長したのだね。絶好調な週もあった。ブレンダン この特殊な環境の中で、うまく自分をコントロールして決勝まで進めたことを誇りに思う。若者たちに全く引けを取らないどころか、勝っている。「疲れた」という言葉すら聞いたことがない!ジェームズ 実感が湧かないけど、とにかくうまくいった。意外と冷静。ジョンは、お菓子作りの師匠である母に電話する。冷静・丁寧・大きく失敗しない安定感・・・年の功のブレンダン リタイア生活満喫 63歳若者らしく冒険する・実験的・しばしば運任せも 動きながら考えるタイプのジェームズ 医学生 22歳になったばかり大好きだけど、苦しい製菓 絶賛されることもあるが、不出来な方が多い。消去法でここまで残った感のあるジョン 法律を学ぶ22歳〈半ズボン?!座っている姿が映った時ビックリした。オイオイ…(*_*)〉男三人で決勝へ。皆、相当疲れが溜まっているはずだが、集大成となるものを作って審査員を感動させねば。優勝するには、気力体力と運の良さが必要。
2023年08月10日
残り4人、準決勝。ジェームズ これまでとは空気が違う。張り詰めてて、皆の口数も少なめ。誰もがもう一歩、決勝まで進みたい!これまでにない緊張感に包まれる。スー最初の課題は、フランス料理では伝統的な食後のデザート・プチフール。メレンゲ、シュークリーム、プチケーキ、ミニタルト 何でも結構。3種類 12個ずつ。♦プチフールとは フランス語で「小さなオーブン」という意味。温度調整ができなかった時代、かまどの熱を有効活用するため、火力が強い時には「グランフール」大型ケーキを、火が小さくなると「プチフール」小さなデザートを焼いた。タルト、マカロン、メレンゲ、ビスケットなど。M 一口サイズで、精巧に作らなくては。P プチフールは食後、コーヒー片手に一息ついてる頃に出される、とっておきの楽しみ。どういうシーンで食べるのか、考慮することも大事だね。ブレンダンが作るのは・ヘーゼルナッツクリームを挟んだコーヒーメレンゲ・アプリコットとピスタチオのプチケーキ・スワンのプチシュー彼には、若者に負けず、ここまで勝ち進んだ自信がある。ジェームズ 砂糖にチリを入れた。1本まるごと・・・これでよかったのかな。え~、よくわからないことはしないほうがいいよ。試作しなかったの?・フレッシュレモンとルバーブのタルトレット・ヘーゼルナッツビスケットとチョコブラウニーのタワー・チリシュガーを載せたライムとラズベリーのマカロンP ライムとチリ・・・M よくやるの?ジェ 実は今回が初めてです。アハハ。本番で実験か・・・準決勝でも遊び心あり。度胸あるな。好奇心が勝るのか。P 時間内にきちんとマカロンを仕上げるのは、難しいんじゃないかな。そういえば、制限時間は何時間なの?♦マカロンは要注意。型を使わずに作るため、1つ分の生地を正確に絞り出さねばならない♦腕の見せ所だね。必ずチェックされる。ジェームズ 凄く重圧・・・やることが多いからなのか、準決勝だからなのか。皆、同じ思いでいるはず。ダニーが作るのは・ブラックベリーとペパーミントのマカロン・ラズベリーとバジルのミニフィナンシェ・オレンジとホワイトチョコレートのラングドシャさわやかな笑顔を見せるダニー。P タルトもマカロンも、生地を休ませなくてはならない。マカロンなら最低1時間。3種類同時に作るには、かなりのマルチタスクをこなさねば。これまでで、一番複雑な課題だろう。計画性が大事。ジェームズ 工程のタイムテーブルを作ったが、一旦 白紙に戻す。生地にヒビが入ったので。思いがけないことも起きる・・・臨機応変に対応せねば。ジョンが作るのは・レモンマドレーヌ・ホワイトチョコとラズベリーのタルトレット・ダークチョコとチェリーのマカロンジョン 将来、コルドン・ブルーの製菓コースで学んで、資格も取ろうと本気で考えている。菓子職人を目指すってことか。残り1時間ジェームズ 頼むよ・・・時間かかり過ぎ!イライラしている。ブレンダンがスワン作りの最中(スーに)やってみる? ぐっと刺して、そう、完璧。エッ、意外!「他人に手出しされたくない」と言うのなら驚かないが・・・彼がこんな`緩い´ことをするとは(しかも準決勝で)、人物イメージと違った。この余裕・・・作業が順調ということだな。日影茶屋のスワンシューに、少し似ている。(食べたくなってきた)きれい。これは目に留まるはず。楽しい。 ♦ご法度とされるリスクを、あえて冒しているベイカーが一人・・・ジェームズ これは禁じ手。普通は、チョコレートに少しでも水が入ると分離して固まり、使えなくなるけど、マジックを見せます。♦ここで、彼ならではの裏技を披露。チョコを水で溶かしたら、氷水で急速に冷やしながら泡立てる。するとチョコの隙間に細かな水滴が行き渡り、クリームや卵白を使わずにムース状になる♦奥の手を披露。=審査=ジェームズ作〇マカロンM 味の組み合わせが斬新だし、トッピングのチリもとてもすてき。チリの風味は感じるけど、主張しすぎていない。P 噛み応えある。きれい!見栄えがいいな。チリ使用で失敗するのではと心配したが、大成功。〇タルトレットM ペイストリーが薄く、全体がサクッと焼けている。P フィリングはおいしいし、風味も生地の出来もいい、大きすぎる。半分でいい。これじゃ、食後のデザートには向かない。おいしそう。〇ビスケットとチョコムースブラウニーのタワーP どこを取ってもおいしいし、構成も秀逸。M 風味を上手に活かしている。ペイストリーの大きさ以外、問題なし!かなり焦っていたシーンもあったから、どうなるかと思いきや、高評価された。幸先いいね。ダニー作P フィナンシェとマカロンはいいが、ラングドシャは大きすぎる。〇ブラックベリーとペパーミントのマカロンP ブラックベリーはいいが、ペパーミントはちょっと辛く感じる。ブラックベリーとマッチしていない。残念。〇ラズベリーとバジルのミニフィナンシェP 均等に焼けてる。M バジルがよく合う。おいしそう。〇ラングドシャM 見た目が気に入った。サクサク。風味豊かで、チョコレートがよく合ってる。P チョコのつけ方が雑。縁は整えてほしい。見た目がおもしろいな。食べてみたい。ジョン作P 大き過ぎるM それに見栄えも 何だか いまひとつ。お皿にただ積み重ねただけ。第一印象が悪い。メアリー、辛口!〇レモンマドレーヌP 味も食感もいい。M そうね。P 見た目は酷い。砂糖をかけ過ぎじゃない?!マドレーヌに見えない。〇ダークチョコレートとチェリーのマカロンM 表面にあまり艶がない。フィリングには、もっと軽めのチョコレートが合う。P 全く同感。これでは、濃厚なチョコレートケーキだ。もっと軽いチョコレートで、もっと小さい方がいい。〇ホワイトチョコレートラズベリーのタルトレットM おいしい。でもなんだかちょっと…微妙な感じ。P ラズベリーとホワイトチョコレートが何というか…とにかく、ちぐはぐ。ブレンダン作M とっても魅力的で、とっても美しい。まるでパリに来た気分。P サイズが揃っていて、見栄えも実にいい。〇アプリコットとピスタチオのプチケーキM 上手に焼けてる。ナッツの風味が広がり、ピスタチオがソフトで極上のおいしさ。〇ライムカードのスワンのプチシューM かわいらしい。P ライムが絶妙。ほんのりとした酸味が、甘さを引き立てている。サイズもちょうどいいし、手の込んだ装飾がまたすばらしい。やはりスワンが目を引くね。素人でここまでできる人は、そうそういないでしょう。立派。〇コーヒーメレンゲ&ヘーゼルナッツクリームM 風味が最高。コーヒーとヘーゼルナッツの量がちょうどいい。P パリらしい。プチフールと呼べるサイズに一番近い。少しドングリみたいでかわいいな。おもしろい。目に留まるわ。ブレンダン 審査員から「実にパリらしい」と言われて、とても嬉しかった。狙いどおりにできたってことだね。ジェームズ あんなにうまくいくとは、思っていなかった。作業が順調ではなかったし、マカロンにチリを使うことは`賭け´だったからね。運がいい。ダニー そもそも完璧なんてありえない。プロだってなかなか、完璧にはできないはず。そうだね・・・己を慰める。ジョン 想像とは…全く違う展開になった。でも、結果は変えられないし、ここで諦めるわけにはいかない。挽回のチャンスはあるから。でも、正直言っていい気分で次に進めないね。* * *テクニカル・チャレンジ。審査員は退室する。メル 課題は、フランスのお祝い用ケーキ、苺をふんだんに使った「フレジエ」。スポンジ、苺、クレームパティシエールで、きれいな層を作ってください。ジェームズ 何これ。レシピにほとんど何も書いてない。毎度、テクニカルCは謎解きみたいなもの・・・経験や勘で作るしかない。M スポンジの生地はジェノワーズ。うまく作るには コツが必要。バターの温度が高すぎるとしぼんでしまう。フィリングのクレームパティシエールは、全体を支えられるだけの強度が必要。しっかり冷やさないと崩れてしまう。メアリーが作った見本のフレジエ、きれいでおいしそう!夢の国のお菓子みたい。♦膨張剤は使わず、卵と砂糖を湯煎しながら泡立てることで、ふんわりとした食感が生まれる。正しく作れば元の4倍のボリュームにまで膨らむ♦拡張剤なしで4倍になるとは!恐るべし、卵。ジョン 気ばかり焦っている。最初の課題がよくなかったから。落ち着けって自分に言い聞かせてるんだけど。最初に課題が振るわないと、プレッシャーが大きくなる。挽回しなくちゃって。ダニー 混ぜ過ぎないよう気をつける。頑張って泡立てた空気が混ぜ過ぎて抜けてしまっては、元も子もない。気泡を潰さないように。♦バターを加えたら、ふんわりした生地がしぼむ前に、素早くオーブンへ♦ふわふわを保つのが大事。* * *フランスのパティスリーがテーマの今回は、ベイキングを一般家庭でも可能にした、19世紀のあるフランス人シェフの業績、を紹介する。アレクシス・ソワイエは、幼い頃から料理の才能を発揮。僅か16歳でレストランのシェフに。そしてロンドンに移住し、会員制クラブの料理長に就任。ビクトリア朝時代の調理スタイルを、今に伝わるものとして一新する。伝記作家「ソワイエはこの会員制クラブで、技術の粋を集めた世界最先端の厨房づくりを任された。厨房にガスを引き、ガスオーブンをずらりと並べた」彼はガス調理に懐疑的な世間のために、この厨房を一般公開。人気の観光スポットとなった。「ソワイエは、食のイベントを開いてガス調理の普及を試みた。毎日 牛1頭分の肉をガスで調理して、人々に見せた。ガスオーブンを何列も並べて、1日600枚もの肉を焼き、実際に調理するところを人々に見せた。当時まだ、人々はガスを恐れていた。彼は`ガスは危険ではない。それどころか一般家庭にこそ便利な、夢の調理器具だ´ ということを世間に訴えた」温度を変えられるガスオーブンの登場により、一般家庭でのベイキングの可能性が広がった。歴史家「ガスオーブンは、ホームベイキングの在り方そのものを変えた。それまでのオーブンは、一定の温度でしか調理できなかったのが、温度を変えたり低温で焼くことも可能になった。手の込んだペイストリーやメレンゲを焼くこともできるようになった。炭を使っていた時代には考えられないほど、レパートリーが増えた。ソワイエの最も知られている功績は、イギリス軍への貢献。クリミア戦争の最中に、野外用のコンロを発明。おかげで、たった2人で600人分の食事が作れるようになった」1858年に亡くなると、彼の偉業はいつしか忘れ去られた。だがその遺産は、私たちのキッチンで今も生き続けている。* * *♦デリケートなスポンジを、きれいに2等分する。厚さが違うと2、見栄えが大きく損なわれてしまう。スポンジが崩れたりしたら表面が平らにならず、フィリングが漏れ出しかねない♦土台が完璧でないといけない。♦フレジエのクレームパティシエールには、普通は使わない材料…コーンスターチを加え、ケーキを支えられる強度にする。沸点に近い温度にしないととろみが出ない。許される誤差は僅か。きちんと火が通らないと柔らかすぎてケーキを支えられず、通し過ぎると滑らかさを失う♦微妙な加減が難しい!ブレンダン バターを加えると均質化される。クリームが安定して、冷めた時に絞り出しやすくなる。カットもしやすい。バターを足すのは、経験上の自己判断のようだ。吉と出るか…ジェームズ 表面に膜ができないようにする裏技は、粉砂糖。こちらも。本日の裏技 二つ目。♦クレームパティシエールを冷やす間、ケーキの組み立てをする。まずは 型にケーキフィルムをぐるりと巻く。スー 番組史上初ね。スポンジケーキ専用のレインコート?♦型にぴったり沿わせないと、ケーキの側面が滑らかに仕上がらない♦ダニーは難なくできたが、ジョンは手こずって苛立つ。ジョン 時々投げ出したくなるけど、諦めたりしない。顔が赤い。かなりストレスが大きいのがわかる。ジェームズ これまでのテクニカル チャレンジで、技術的に一番難しいんじゃないかな。いくらレシピを読んでも全く、できあがりのイメージが浮かんでこない。見栄えが重要なのに、不安しかない。手探りで完成を目指すしかない。経験・勘・センスが問われる。
2023年08月04日
チョコレートケーキの続き・・・型から出す段階で、キャスリンが騒ぐ。「どうしよう!?なんてこと!」「こんなの恥ずかしい」冷蔵庫に入れなかったせいだろう、チョコレートが型にくっついてしまった。落胆するキャスリンを抱きしめるジェームズ…優しいね。(こういう行為が`欧米だな´と思う。日本人なら、肩をポンポンくらいだろう)=審査=ポールとメアリーは、どれが誰の作品か知らずに判定する。ダニー作P 見るからにテンパリングに問題あり。 マシュマロも。M ビスケットはサクッとしている。 (マシュマロが)ホイップクリームみたい。低評価。キャスリン作P ドームができていない。薄すぎる。 味は良い。M ビスケットがサクサク。 マシュマロもおいしい。ドームが崩れなければ、挽回できた。惜しい。ブレンダン作P これは、ビスケットのせいでグラつく。 艶はいい。M ビスケットが厚い。P そうだね。下のチョコレートも多い。底を平らにしておかないと、皿の上でグラついてしまう。マシュマロは良い。思っていたより評価が悪かったのだろう、ブレンダンの表情が険しい。ジョン作P 艶が悪くない。ビスケットもいい。M マシュマロがやや緩い。P 泡立てが少し足りなかった。審査の最中、顔(口や鼻)を触る人がいるけど、不潔に思える。食品を扱う番組だから、余計に印象が悪い。子どもっぽい感じだしさ…。ジェームズ作M マシュマロの硬さが良さそう。形が崩れず、スッときれいに切れたのは、これが初めてね。P 底のビスケットもいい。高評価だが少しも笑顔なし。なぜだ?P 全体として、暑いのによくやった。チェコレートが溶けやすい環境で奮闘した。順位 下からP キャスリン ドームに問題あり。ビスケットもマシュマロもいいが、チョコレートを冷やすこと・厚みが足りなかった。M ダニー 繋ぎ目もマシュマロも緩かった。P ジョン マシュマロが緩すぎた。M ブレンダン あと一歩だった。P ビスケットが厚すぎたが、艶は一番。一位はジェームズ。P ビスケット、マシュマロ、ドーム 全て良い。合格。ジェームズ 信じられない。審査の後も、最下位を覚悟していた。えっ?なぜ?寸評を聞けば、最下位なんてことは絶対にないとわかるだろうに。そんなに自信がなかったのか。ブレンダン 一位は逃したが、ビスケットが分厚かったこと以外は問題なかった。そうだけど…負け惜しみ。ダニー 私が準決勝に進めるかどうか、まだ何とも言えない。そんな自信がある人は、一人もいないと思う。う~ん、ブレンダンは自信あるんじゃない?キャスリン すぐに冷蔵庫で冷やしていれば、結果は違ったかも。そうだね。後悔先に立たず…でも、その時の自分の判断だったから仕方ない。ジョン ポールは、真ん中で甘んじているような人間は好きじゃないでしょう。なるほど…そうだろうね。「いいね!」と絶賛されたい。* * *スー 誰が一歩リードしていますか?M ブレンダン。安定して良いものを作る。P ジェームズはテクニカル1位。クラッカーもとてもよかった。メル 遅れをとっているのは?P キャスリンは、テクニカル最下位。M チェコレートで苦戦していた。彼女だけが、温度計を使わなかったから。そうなの?!失敗は、冷蔵庫に入れなかったせいだけではなかったか。文字どおり、ホームベイカーなのよ。準決勝を前に、アマチュアの限界か・・・P ダニーのクラッカーは味が濃すぎたし、ジョンは焼き色にばらつきがあった。勝負はまだわからないが、キャスリンの不調が目立つな。* * *ジェームズ21回目の誕生日。若者の笑顔はいいね。かわいい。メル 今日はヘンゼルとグレーテルの気持ちになって、ジンジャーブレッドで建物を建ててください。その辺のお菓子の家レベルではなく、壮大な建造物を。制限時間は4時間。◆ジンジャーブレッドハウスは、グリム童話の出版後ドイツで広まったと考えられ、今ではクリスマスの代名詞である◆P こぢんまりした家なんかにしたら、ぶっ潰してやります!今回は、建築の才能も必要。また手間暇かかる、ヘンテコ課題だ。M 「ベイクオフ」史上、最もワクワクする対決になるでしょう。ダニー 生地が沢山いるし、やること満載。生地を用意するだけでも大変だ。ジェームズ 強度のために、少し分厚くする。強度大事!ブレンダン 頑丈で、味も良くないといけない。なのでスパイス(シナモン・ナツメグ・ジンジャー・クローブ)を加える。4種類も入れるのか。◆キャスリンが作るのは、チョコレートとオレンジ風味のバッキンガム宮殿◆M 大きく出たわね。気合い十分みたい。キャ ええ、きっと気に入りますよ。バッキンガム宮殿!?不調のキャスリンだが、前向きな様子。だが、これを成功させても、脱落回避は難しいだろう。◆ダニーは、ジンジャーシロップとザクロシロップのジンジャーブレッドで、そびえ立つビッグベンを作る◆またもイギリスが誇る建築物!P 高さ60cm!大きいね。そこまで高くできるかな?!かなり難しいと思うが。ダ カラメルを接着剤代わりに使って構造を支え、隙間はアイシングで埋めていく。やはりキャラメルでくっつける。M カラメルはとてもいい接着剤だし、今日はいい具合に乾燥している。今日ならしっかりくっつくはず。気候に左右されるね。◆ジェームズ以外は、全員型紙を用意してきた◆一人だけ型紙なし…それで大丈夫なのか?ジョン 何をどう使うか、細かい部分まで設計するのに1週間がかり。型紙は、建築系グラフィックデザイナーの`ボーイフレンド´ が作製してくれたという。あー・・・そういうことか。◆濃厚でスパイシーなジンジャーブレッドのコロッセオ。ピーナツのプラリネで、周りの砂利も作る◆ジョン パーツは100個以上。1枚ずつカラメルでくっつけていく。メル まあ!なんてこと・・・ボーイフレンドのためにも成功させたい。張り切っている。 ◆ジェームズは昔の雰囲気漂う納屋を、硬めと柔らかめのジンジャーブレッドで作る◆な、納屋?!ジェ 横60センチ・縦30センチ。高さはわからない。アハハ、屋根の角度で調整する。時には成り行き次第。作りながら対応すると。計画書には、画も数字も文字も、わりと丁寧に書かれている。P 誕生日だからね、健闘を祈る。優しいね。◆パーツの大きさによって、焼き時間は5分から20分と幅がある◆だから前もって計算し、計画を立てないと時間配分がメチャクチャになる。* * * ◆長年、ジンジャーブレッドを芸術表現の手段としてきたイギリス。「ジンジャーブレッドの故郷」と呼ばれる町がある。イングランド北西部の町グラスミアには、ジンジャーブレッド作りの豊かな歴史が息づいている◆ジンジャーブレッド店の経営者「もともとジンジャーブレッドは愛の証しとして、騎士が馬上槍試合の前に意中の女性に贈るものでした。それは豪華な作りで、盾の形やハートの形をしていました。当時ショウガは高価なスパイスで、体温を高め愛情を育むと考えられ、特に人気が高かったのです」馬上槍試合!初めて聞いた言葉。随分と勇ましいなぁ!◆やがてジンジャーブレッドはお祝いの品として、ヨーロッパ中で人気を集める。16世紀から17世紀頃には、見事な芸術作品へと変貌を遂げた◆(王や王妃を精巧に彫った、60cmはありそうな大きな木型で、ジンジャーブレッドが作られた)すばらしい出来の木型。大きい。これでジンジャーブレッドの傑作を作りだせるのも、納得。◆17世紀の貴族の晩さん会では、もっと小さいサイズで振る舞われ、そこで使われたのがホワイトジンジャーブレッド◆歴史家「このタイプにはよく、金箔が貼られました。金箔は当時貴重で、もちろん高価なもの。食卓に目を引くものを置くのが目的でした」で、愛でてから食べたの?◆ショウガの普及でジンジャーブレッドのロマンティックな側面は失われたが、現代人がカードを贈るように、かつての人々はジンジャーブレッドでさまざまな思いを伝えた◆* * * 残り2時間ジェームズ 冷めるまで、硬さがハッキリわからない。ブレンダン 人生いろいろあるが、こんなことで悩むとは思いもせず。どの食材なら、ハウスに合うわらぶき屋根ができるのだろうってね。◆ブレンダが作るのは、わらぶき屋根のバードハウス。アイシングで2羽の小鳥も作る◆M あなたはおもしろいことに、焼いた後に形を整えるのね。ブレンダン 焼くと少し広がるので。組み立てるには、正確なサイズにしておかないと。P 焼きたてなら切れるね。きっちりやりたいのだね。でも、他の人より手間がかかる・神経を使うだろうなぁ。「かわいい設定にする」と意気込む。おとぎ話のイメージが固まっているようだ。◆カラメルは、適切な温度に保っておかないとくっつかない◆ジェームズ このカラメルは駄目だ。硬すぎてくっつかない。順調なら楽しいけど、かなりまずい状況。もっと柔らかくないと、くっつかない。雲行きが怪しくなってきた!焦りが募る。◆ブレンダンの接着剤は、ロイヤルアイシング。カラメルより乾かすのに時間がかかるが、頑丈になる◆ロイヤルアイシング…初めて聞いた。普通のアイシングと何が違うのだろう?と思って検索したら「卵白を使う」とあった。◆ジェームズは遅れ気味。組み立てをしながら、壁に使う柔らかいタイプのジンジャーブレッドを焼き始める◆えーっ!全てのパーツを焼き終えてから組み立てると思っていたが、まさかの同時進行。時間が足りなくてこうなったのか?ジェ 時間がない。全部はできないから、何か省略するしかない。ますます状況が悪くなり、心配だな。残り15分ジョン 組み立ては終わっても、デコレーションが間に合わないかも。まず組み立てないといけないから、それで時間が押してしまう。ジェームズ 酷いな…見栄えどころの話じゃない。大失敗か・・・よほどグチャグチャなのだろう。スー 最初の計画からだいぶ変わったようね。ジェームズ うん。廃屋になった納屋。野心作。は、廃屋!?野心作と評する…語彙豊富ね(笑)ダニー 時計部分にひびが入ってしまった。だから、屋根をのせるのは最後の最後。ギリギリまで待ってから。ポールは気に入ってくれないでしょう。ブレンダンと比べるとね…。崩壊の危機か・・・パッと見て、少し雑な感じだな。 ジョン 少し散らかってしまったけど、遺跡だから、きれいすぎても変だろう。説得力あるな(笑)=審査=ジョン作P 実に見事。M よくこれだけのものを作ったわね。味は、ショウガが少し物足りないかしら。P 焼き色もよく揃ってるし、全体的に見て圧巻の出来。勝負に出たね。よくやった。いい雰囲気だね。確かに、焼き色が均一だ。「散らかった」と言っていたが、コロッセオ周りも丁寧に仕上げているようだ。ブレンダン作P 正直いって、ちょっとやり過ぎだな。味は、少しスパイシーすぎる。明らかに、他の人たちとは違う趣よ!メルヘン!M わらぶき屋根に、市販のシリアルを使ったのはガッカリ。あなたは創造性があるのに。あー、それはいけないね。いつだったか、市販のビスケットを使った人も評価を落とした。P もっと構造自体に手のかかる、高いレベルのものもできたはず。完全に、課題の趣旨から外れてしまった感が。今回は、きれい・かわいい演出より`建物´としての存在感を求められる。いつもどおり丁寧に作ったのは伝わるが`これじゃない´感がある。ダニー作P 少し傾いてる。おもしろい味。ビスケットにしては柔らかすぎる。あっという間に崩れてしまう。もう少し焼いた方がよかった。M クッキーに近くて、私は好き。勇気のいる高さね。P まだ倒れずに立っているのは、大したものだ。頑張った感はある!幸い、持ちこたえた。キャスリン作M 間違いなくバッキンガム宮殿だわ。P 変わった味だな。チョコレートと…ショウガ?キャ それにオレンジ。P 1つに絞るべきだ。キャスリンの表情!目つき!M 見事だわ。窓もこんなに。よくこの高さで作ったわね。私は、チョコレートとショウガとオレンジの味も好きよ。メアリーが褒めてくれて、救われたような笑顔を見せるキャスリン。一人だけ、立体感がない作品じゃない?ジェームズ作M 衝撃。クモの巣まである。(皆が笑う)ぼろや!正直言って、きれいではないね。P 普通の納屋を作るんだと思っていたが…。ジェ いえ、最初からこのつもりでした。モダンアートです。(^_^)嘘!(笑)またうまいこと言うなぁ。P このビスケット、ショウガの味が最高。M どの部分も食べることができて、しかもすばらしくおいしい。これなら食べ尽くせるわ。他のは、最後まで楽しく食べられるか疑問ね。P 目指した姿がこれなら満点だが、違うなら…(笑)でも高得点。かなり難しい構造で建ててある。かなり手こずっていたし、「酷い」と漏らしていたのに!まさかの高評価。転換力がある!時間に追われながら、よくやったなぁ。群を抜いておいしいのも◎ 意外や意外の結果。ジェ 凄い誕生日になった(笑)まさかあんなに気に入ってくれるなんて。いい天気で、いい気分だったから?誕生日の幸運だね。キャスリン もっとできたはずなのに。悔いが残る。一つ目の課題から、不調のままだった。* * * *=審議=M ジョンのコロッセオはもちろん すばらしかった。技術面も独創性も。ジェームズの作品は、楽しいうえに味も抜群だった。廃屋が意外とウケた!(笑)皆、笑って楽しそうだったからね。P ブレンダンは、何をやってもうまい。好みかどうかは個人的な問題だ。ブレンダンの発想や思いに、共感できるかどうか。(誰を落とすか)僕もメアリーも、心は決まった。M 珍しく2人の意見が合ったわ。今回は、話し合い必要なし。* * * *=結果=スターベイカーはジェームズ。敗退を告げられたキャスリンは、予想していたものの、やはり涙が溢れる。M 彼女はここまで本当によくやった。うまくいく時もあれば、そうでない時もある。ジェームズ 誕生日だからスターベイカーにしてくれたのかな?(^_^)神様が味方してくれたね。特に最後の課題で。危い状況をうまく乗り切ったのも実力。P 準決勝に進むのは全員、スターベイカーになった者。一度もスターベイカーにならなかったキャスリン…やはり、ここまでが限界だと判断された。サラジェーンから「優勝してね」と言われた彼女だが、このラウンドでは運が向かなかった。若いからまだまだ腕を磨ける。子育てが一段落したら、製菓を仕事にできるかもしれない。(放送から10年経った今、何しているのだろう)21歳のジェームズと63歳のブレンダが、同じ土俵に立つ・・・ブレンダンの腕前のみならず、気力体力が凄いと思う!立派。ポールがズバズバ指摘した後、メアリーが褒める・・・出場者は嬉しいだろうなぁ。機嫌がいい時は優しくするのかな(笑)
2023年07月29日
残り五人。今週勝てば、準決勝に進める。メルクラッカーを48枚焼いてください。粉のタイプ・イーストや膨張剤を使う使わないは自由。大切なのは、薄くてパキッと2つに割れること。制限時間は二時間。◆大量のクラッカーを均質かつ完璧に焼き上げるには、入念な段取りと細部への目配りが欠かせない◆M 薄くて繊細なため、端の方はすぐに焦げてしまう。一枚一枚パリッとして、裏も表もきれいに焼けていることが求められる。濃いピンク色(マゼンタ)のシャツが似合うね。メアリーはいつも華やかな装い。日本のお年寄りは着ない、ハッキリした色。P パリッとしていることが大事。ブレンダン パーティーのビュッフェ以外で作ることは、まずない。作り慣れていないってこと。でも、皆がそうなのだろう。それゆえ、やりがいを感じる。前向きなのはいいことなのだが・・・なんだか鼻につく。(ごめん)◆イーストで生地を発酵させると、軽い食感が期待できるが、薄くパリッと焼き上げるのは難しくなる◆ジェームズ 急いで生地を作る。発酵させるので時間がかかる。2時間じゃ、余裕なし。彼はイーストとポレンタ(トウモロコシの粉から作られた、お粥のようなイタリア料理)を使うが「試作品は硬すぎた」えっ、それでも本番で作るのか!M とても辛そうね。クミンにコリアンダー、あと何だったかしら?J チポトレです。(ハラペーニョを燻製にした香辛料)辛いのが気に入ってもらえるといいな。P 薄くしてほしい。J 極薄にします。にこやか。試作で成功しなかったものの、自信あるようだな。いい塩梅の辛さにできるか?!ポールも優しい笑顔。キャスリンもイーストを使う。「練習ではうまくいったりいかなかったり。味には結構 自信ある。チーズもピクルスも地元のサセックス産」具材がいいな!おいしそう。「パキッと割れるはず」P でないとクッキーになる。なにやら、含みのあるような笑みを浮かべた。ジェームズ チポトレとチリを練り込む。イーストにどう作用するかわからないけど。ん?試作した時は、生地を作ってから加えたのか? 心配になるなぁ。ジョン スパイスが力を発揮するのは、加熱した時。だから先に炒って、中の精油が揮発するようにしておくと、香りがよく立つ。よく知っているなぁ。化学知識。◆スパイスやチーズに含まれる酸やたんぱく質がイーストの働きを妨げ、仕上がりを左右する可能性も◆吉と出るか、凶と出るか・・・◆全体にむらなく風味をつけるには、早い段階で生地に混ぜ込むしかない◆ジョン 前回「味が薄い」と言われたから、そこも意識している。同じ失敗を繰り返したくない。◆生地が分厚いと、パリッと割れない。薄すぎると、縁だけ先に焦げてしまう◆◆厚みが均一、さらに48枚全部が同じ形でなくてはならない◆難しい。数が多いのもプレッシャーだ。ブレンダン 正確を期すのが好き。庭いじり同様、手をかければおのずと結果はついてくる。几帳面だよね。丁寧に作る。M 前もって、台に油を塗っておくべきだったわね。簡単に剥がせるし、いちいち打ち粉しなくて済む。B とても薄いので、うまく焼けるかどうか心配している。えっ?メアリーの指摘を無視か。P 剥がす心配が先。パレットナイフを使っても、角が少し歪むだろう。メアリーの言ったことを繰り返す。で、ブレンダンの表情…。◆48枚を1台のオーブンで焼く。緻密な計画と集中力が必要。1回の焼き時間は、4分ほど◆ジョン 48枚全部、全く同じに仕上げるのは簡単じゃない。キャスリン パリッと焼けるか焦げるか、まさに紙一重。◆オーブンの温度を一定に保ち、同じ段で何回かに分けて焼く◆床に座り込み、両手をつくキャスリン…何度も言うけど、汚い!◆ジェームズは、何段も使い一気に焼き上げた◆他の人とは違うやり方・・・それで大丈夫か?メルと話していたキャスリン「まずい!焼いてるのを忘れてた!あぁ、焦げちゃった」焼き時間が短い時は、出場者に話しかけない方がいいね。スーの髪が乱れている!ダニー 足りてるだろうけど、数えてないからな…エッ、適当に型抜きしたってこと?=審査=ブレンダン作M 見事な菱形。トランプの柄のように、全く歪みなく揃っている。P (割るとパキッとした音)いい焼き加減。むらがないし、種(ゴマ・カボチャの種・アマの実・アニスシード)がいい食感を出している。M 味つけも程よくて、とてもおいしい。見た目もいいね。台からうまく剥がせないだろう と指摘されたが、それは杞憂だった。ダニー作P(パリッと割れて)いいね。仕上がりも均一。形にむらがなく、よく揃っている。M 食欲をそそる色。P 表面に塩を振ったことで、他の風味を打ち消してしまった。色が黄色くて、クラッカーのイメージとは違うな。ドリトスのナチョチーズ味みたい。(笑)ジェームズ作P(割って)いいね。味も食感も上出来。チポトレも、いいアクセントになっている。M 少し焼き過ぎたものもあるけれど、よくできている。見事な薄さと味に仕上げたわね。イーストの働きが悪くならずに済んだ!運がよかったね。焦げたものもあるが、高評価。キャスリン作「大失敗で申し訳ない。枚数も2枚足りません」P (色も焼き加減も)良くないな。おいしいけれど。これはかなりの失点。ジョン作P 色が濃いのもあるが…きれいに割れる。味も食感もいい。M 歯触りがよく、カレーが香る。形も揃っているが、少し小さい。まずまずの評価。カレーが香るってのがいいな。食べてみたい。* * *ジョン 少し自信を取り戻せた。ブレンダン この先は 知識と技術が鍵になる。その点 私は、経験があるので少し有利かもしれない。若者に混ざっても負けない自負あり。ダニー 私のクラッカーはお酒の席で出すものなので、ポールにはしょっぱかったようです。言い訳。ここは酒席ではないので、そのつもりで適切な味つけを考えればよかったと思うが。キャスリン 全力でやっていないと思われたくない。家族をガッカリさせたくない。全力でやっているのに、評価が良くない・・・悲しいね。自分は必死なのに。大きくつまずいたキャスリン・・・誰よりも挽回したい。ジェームズ 一つのヘマで脱落するかもしれない。僕みたいに、運に助けられることもあるけど。このあいだ、ジョンの怪我で異例の`脱落者なし´で、チャンスを得たからね。* * *アングルシー島の小麦で作られるのが、地元の伝説にまつわる帆立て貝の形をしたビスケット。あら、すてき。見栄えがいい。食物史 研究家「アバフロービスケットは、イギリス最古のビスケットの一つ。昔から帆立てが採れたことが関係しているのでしょう。13世紀にプリンス・オブ・ウェールズの妻が浜辺から貝殻を持ち帰り、大公が貝殻の形のビスケットを作らせるようになった と伝わる」地元では別名「ジェームズケーキ」。イエスの十二使徒 セント・ジェームズ つまり聖ヤコブのシンボルが、帆立て貝だからである。「スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラは、聖ヤコブの埋葬地。島の人々も、サンティアゴ~を目指して巡礼した。巡礼者たちは伝統的に、帆立て貝を帽子につけたり首飾りにしていた。恐らくアバフロービスケットは、聖ヤコブとその巡礼者たちを敬う気持ちから、何百年も作られ続けた」かつて、この島には風車小屋がたくさんあり、材料となる小麦粉をひいていた。今や、現役の風車は一つだけだが、島の人々は現在もアバフロービスケットを作り続けている。地元愛だね。 広大な緑の野原の中に白い風車…きれいないい風景。風車で製粉された全粒粉は、粗くザラリとした食感で、プリンス・オブ・ウェールズの妻が貝を拾った砂浜を思い起こさせる。なるほど。地元のベイカー「生地は麺棒で延ばさず、じかに貝殻に押しつける。そうすることで、貝殻の形になる」へぇ~、おもしろいな。地元で採れる貝殻と、風車で製粉された粉で作られるアバフロービスケットは、アングルシー島の伝説と伝統を象徴する存在である。* * *テクニカルチャレンジの課題は、知らされていない。審査員は退室する。スー 土台はビスケット。その上にマシュマロ。ドーム状のチョコレートコーティング。課題は、6個のチョコレートティーケーキ。メル なのに気温30度(-_-;)スー チョコが溶けちゃう注意報! 制限時間は2時間。立ちっぱなし・緊張 さらに暑さ…いつもにも増して辛いね。◆レシピには、最低限の指示のみ◆M こんなに暑い日に、チョコレートをうまく扱えるかしら。◆ダイジェスティブビスケットは全粒粉と砂糖とバターで作るのだが…◆ジョン 普通の小麦粉に比べて、グルテンができにくい。だから生地がなかなかまとまらないが、その分 ホロッとした優しい食感のビスケットになる。ナルホド。◆全粒粉を使った生地は、捏ねすぎてもいけない。こね過ぎると、ゴムのような食感になってしまう◆ブレンダン ボソボソするので水を足したくなるが、レシピどおりに進める。うん、その方がいいと思う。◆厚さの指示はない◆ダニー 5ミリが基準みたい。定規で測る。目分量だといい加減になるから、その方がいい。ジョン ブレンダンは、ロボットみたい。バタバタせず、いいものを作るからね。◆ポールから与えられた焼き方の指示は、オーブンの温度だけ。糖分が多いため、少しでも焼き過ぎると焦げて苦くなってしまう。ビスケットを冷ます間に、コーティング用のチョコレートをテンパリングする◆ ◆チョコレートを正確に45度まで温め、すぐに32度まで冷やす。テンパリングしたら、型に塗るのに最適な状態を見極める◆ジョン チョコレートの結晶構造が安定して、艶も出るしきれいに割れるようにもなる。ナルホド。色々と知っているね。化学!チョコレートの状態を観察するブレンダン。キャスリンは、型にどのくらいチョコレートを入れればいいか悩む。「厚めにした方がいいのかな」ダニーは、型に刷毛でチョコレートを塗る。「薄く塗って乾かし、塗り重ねる」なるほど。そうした方が、きれいに仕上がるのかな?ジョン この暑さで、チョコレートが固まらない。ジェームズ 冷やさないと、型から外せない。せめて室温にしてから冷やしたいけど、ここは灼熱。(-_-)◆冷やすと表面が白い粉を吹いたようになり、せっかくの艶が失われかねない◆気温の高さがベイカーたちを悩ます。こんなに暑くなるとは、スタッフも予想外だったろう。◆マシュマロを作る。湯煎にかけながら卵白を泡立て、ゆっくりと65度まで温める◆手間暇かかる。ダニーとブレンダン 初めてマシュマロを作る。えっ!お菓子作りの基本だと思うのだが…意外と作らないのか。キャスリン 火を通し過ぎると、ボウルの底がザラついてくる。だから手で泡立てる。電動ミキサーだと感じないから。他の人たちは、電動ミキサーを使っているようだ。手で泡立てる…かなり疲れるな。ジョン 皆、手こずってます。ブレンダンは例外。弱点がない。大きく崩れない・好調を保ち続けるブレンダンに、恐れをなすジョン。ここまでくると、誰もが彼を優勝候補と思っているだろう。皆、チョコレートでペトペトよ。キャスリン チョコレートが全然固まらない。やっぱり冷蔵庫に入れないと駄目なの?◆キャスリンは、型もビスケットも冷やしていない。チョコレートの光沢を失いたくないから◆ジェームズ やっぱり、すぐに冷蔵庫に入れちゃ駄目なんだ。艶が消えちゃった。冷蔵庫に入れても入れなくても、問題発生か。◆マシュマロを入れ、ビスケットで塞ぎ、もう一度冷やす時間も必要◆キャスリン あぁ…冷蔵庫に入れたくないのに。どうしても艶を出したいのだね。残り10分◆ティーケーキを、慎重に型から外す◆ブレンダン 艶があるのは、テンパリングがうまくいった証拠。今回も順調。・・・なんだか、彼のこういう発言が、やや疎ましく思えてきた。(ごめん)ダニー 溶けてきた!お皿お皿!キャスリン ハッ!ダメだ!固まっておらず、取り出せないのか?!また失敗すると、脱落の可能性がかなり増す。
2023年07月21日
メル 皆さん、ぶっ続けで2つチャレンジをこなしてお疲れかと思いますが、もうひと踏ん張りです。このまま最後のチャレンジに移ります。それはキツイ。私ならクタクタで「もう無理」(+_+)と思う。年配のブレンダン、凄いな。課題は、スイートドウで作る、お祝いのための一品。◆長時間かかるので、審査は翌日。4人が、生地を一晩発酵させる◆M 独創性を見せてほしい。見た目は華やか・味は格別な一品を期待する。P 今回は、しっかり計画を立てて取り組まなければならない。時間設計は、最も重要。これまでも、日を跨ぐ課題があったかな…思い出せない。◆長時間発酵をさせず、フィリングから取りかかるのはブレンダン、サラジェーン、ライアン◆◆ジェームズは、レーズンとゼリーをお気に入りのお酒で仕込む◆「ポールがアルコールの使用を好まないとわかっているが、ボトル半分くらいウイスキーを使う」えぇー!わざわざ審査員が嫌いなことをすることないのに。しかも、ボトル半分!「どうなるか、楽しみ」自信あるのだな。ドーナツで一位になって、気が大きくなったか?二人落とされるのに、余裕の表情。* * *=翌朝=仕込んだ生地を確認する四人。ジョン これじゃあ使い物にならないので、中種は諦める。せっかく作ったのに、残念。頑張って作ったけれど、捨てるしかない。◆ジョンは通常のパン種に切り替え、食材で味に奥行きを出すことにする◆時間を無駄にしてしまった。まあ、よくあることなので。冷静。いちいち落ち込んだり、イライラしていられないってことか。P(ブレンダンに)さて、今回は70年代?それとも80年代?また!ブレンダンがムッとするぞ。ブ クリスマスパーティーの、ビュッフェテーブルの中心に置くようなものを考えているので、今回は飾りつけを少し華やかにしようかと。ポールとメアリーが移動してから「また70年代と言われたが、70年代と現代をつなぐ作風にする。(向こうの二人に)聞こえたかな、フフフ」ほらー、ムッとしているのだろう。ジョン リスクがあっても、安全策をとってたら脱落しかねない。考えられることは何だってやる。攻めの姿勢でうまくいけば高評価だが、失敗するとより手痛いだろう。M ライアン、他のみんなと違って、あなたのはセイボリー系なんですって?ラ ええ、中国の味です。◆中国の旧正月に食べる「チャーシューパオ」を作る◆唯一のセイボリー系・・・うまくいけば印象的。きっとうける。P 生地を見せて。キャスリン どうしても?(イヤだなって顔)えっ…抵抗!なぜ?こんな人、初めてだ。P どんな生地かちょっと見せてほしい。思いがけない反応をされても冷静。にこやか。スーが、ジェームズの作ったウイスキーゼリーをつまみ食い「フーッ!」ジェ かなり強烈。え~、ポールに全く合わないってことだよね…「アルコールが強すぎる」と指摘されるのが、目に見える。なぜだよ、ジェームズ…* * *=審査=ブレンダン作P お祝い用として、間違いなく合格。焼き加減、食感、風味もいい。見事。M 硬くて乾燥しているかと思ったけれど、違ったわ。見た目がいい。ドーナツで失敗したが、このとおりすぐに立て直し高評価。型抜きがとてもきれいにできた。サラジェーン作P 焼き色が濃いし、ところどころ裂けている。生だ。サ 生?!M 風味はいい。メアリーが褒め言葉を付け加える。優しい。でも、生焼けだけど風味がいいって…よく考えたら「はてな?」だわ。色が濃いというより、かなり焦げている。とても気になる。ライアン作M パッと目を引く華やかさがなくて、お祝い用には見えない。P 問題があるね。肉汁が生地に影響したんだろう。焼き色もかなり薄い。ブリオッシュ風の生地は、もっと濃くないと。残念ながら、生焼け。M 肉はおいしい。他のベイカーとは全く違う趣向で作ったのは良かったが、うまくいかなかったわね。P 楽しみにしていたが、残念だ。確かに、全くお祝い用に見えない。唯一の食事系なので、成功すれば際立って好印象を与えただろうに。メアリーの「肉はおいしい」が救いだな。ダニー作P 華やかだね。ウォーターアイシングが気に入った。焼き色もいい。M 風味がとってもいい。具材の味もおいしい。ダニー、絶好調。前半は目立たなかったのに、後半になってから上昇気流。アイシング、垂れ過ぎ(笑)ジョン作M 少し平べったいわね。ずっしりしているように感じる。P 確かに重い。口が開かなくなる。いいことかもね。軽い口調で嫌味を言ってからマジパンは良い。いまいちの評価。見た目がいいとも言えない。キャスリン作作品に花火を一本、載せて登場。これまでにない演出!M かがり火みたいね。P 色が濃い。火の中に突っ込んだみたいだ。言い方!で、キャスリンがすかさずかがり火の感じを演出してるんです!強いねー。即、言い返した。P そうか。フロスティングはいいアイディア。シナモンもバランスがいい。面倒くさいから聞き流し、次は褒める。笑M 甘くていい味。フロスティングもおいしい。でも、ケーキのよう。心配していたシナモンの量は、問題なかった。ジェームズ作M ウイスキーの風味が効いてるが、ちょっとやりすぎね。(^_^;)P 生地自体の風味が物足りない。味がついていない。主役となる味を、もっと意識した方がいい。ジェ 予想してたほど、反応は悪くなかった。いや、悪かったよ。(-_-;)アルコールが強すぎる!というポールの否定反応はなかったようだが。* * *M (スターベイカー候補は)ダニー。ちゃんと計算して自分の味を出せていた。今日のシュトーレンも、昨日のスイートバンズも見事だった。P またまたブレンダンもね。驚くほど安定した結果を出し続けてる。アイディアの意外性にも目を見張る。高齢のわりに、創造性があるってことか。キャスリンのブリオッシュは、おいしいが焼きすぎだった。ジェームズは、ややちぐはぐだった印象。風味がしっかりと、中まで行き渡っていなかった。ライアンは、発酵も焼きも足りなかった。M サラ・ジェーンのクリスマスローフは生焼けで、本当にガッカリした。ジョンのはズッシリ。・ブレンダンのドーナツが発酵不足だった・ライアンのバンズをポールが`完璧´と絶賛した・ジェームズのドーナツがプロ並みの出来だったことには、言及せず・・・(-_-) 思い出して総合的に評価してくれー。締めの課題が重視されすぎの感あり。* * *=結果=スターベイカーはダニー。文句なしだね。脱落は、サラジェーンとライアン。サラジェーン キャスリン、絶対に優勝してね。抱き合う二人。いつの間にか親友になっていた!M ライアンは、チャーシューパオでアッと言わせることもできたはずです。そう!成功すれば、独自性もあって高評価されたはず。残念。ライアン これからもベイキングを続ける。サラジェーン あの特設テントで作るのも、ここで出会えた人たちも、みんな大好きだし本当に楽しかった。くやしい結果となったが、双方いい笑顔。おつかれさまでした!先週、ジョンが怪我したことで「このラウンドでは誰も落とさず、次週ふたり落とす」という異例の判断がなされた。で、脱落候補だったサラジェーン、ジェームズ、ジョンはチャンスを得ることに。その結果、サラジェーンは今週もいいところを見せられず。反対に、ジョンとジェームズは運よくパス。明暗がわかれた。来週もブレンダンとダニーの好調は続くか?どうにか残ったジョンが、息切れするのでは・・・。ジェームズも乗り切れるかどうか…前半は好調だったのになぁ。
2023年07月12日
◆イギリスの菓子パン・スイートバンズで高評価だったのは、ブレンダン、ダニー、ライアン。サラ・ジェーンは発酵不足・ジョンは`味が物足りない´と低評価◆もう一人、ジェームズもうまくいかなかった。復調しないなぁ…。ジェームズ 皆より経験があるドーナツで失敗したら、僕はここにいる誰よりもダメなベイカーだ。作り慣れているからこそ、失敗したくない。これも不出来だと、また脱落濃厚になる!揚げる(油まみれ)・砂糖をたっぷりまぶす・ジャムを詰める甘い太る! 甘い太る!高カロリー 強烈だな。ライアン 失敗だと思っても、とにかく終わらせるしかない。辛いけど、逃げることだけはしたくない。とにかく、必死になって形にする。* * * * =審査=ポールとメアリーは、どれが誰の作品か知らない。ライアン作P 問題あり。発酵させすぎて、ペチャンコになった。M ねちゃっとして生っぽい。不評。キャスリン作P 中が生焼けだ。M ジャムはたっぷり。えっ、どんどん漏れ出ていたが・・・。ブレンダン作P 発酵が足りてない。形は悪くない。絶好調だったのに、ここでしくじった。ジョン作P 完全に時間を読み誤ったな。揚げすぎ。フライヤーから出した時、濃い茶色だった。ダニー作P 弾力があり、火が通ってて、ジャムの量も色もいい。好評。波に乗っている。ジェームズ作P これも悪くない。火が通ってて、ジャムの量もいいし色も均等。好評。次もそこそこの出来なら、脱落せずに済むかもしれない。サラジェーン作(キャスリンがサラジェーンに囁く)見た目は完璧。おや?この二人、こんなに仲良くなっていたのか。P 中まで火が通ってない。ほぼ生。見た目ではわからないものだな。売り物でも、意外と生焼けがあるのかも。(経験あり)順位 下から サラジェーン、ライアン、キャスリン、ブレンダン、ジョン、ダニー一位はジェームズ。P このドーナツなら店でも売れる。おめでとう。これはとっても嬉しい賛辞!なかなか言われない。ジェ 課題がドーナツだったので、運が良かっただけ。ちょっと後ろめたい感じ。あら…先週は「こんな性格だったの?!」と思ったが、この高評価で気分が直ったみたい。得意なものをこの場でうまく作れるってのも、実力。しかも一位になったのだから、気にすることなし。運の良さも勝負に不可欠でしょう。サラジェーン 見た目は完璧だったのに、そこは全く評価してもらえず。ただただ「生だ!」って。審査にかなり不満。抗議したいっていう勢い。ライアン 最下位だと思ってたから、ある意味嬉しい。絶賛された気分。(^o^)低評価だったのに実に嬉しそう という違和感!疲労でついに、思考がおかしくなったか?!最下位にだけはなりたくない という思いの強さだろうが。ドーナツを色よく、完全に火を通すには、どうしたらいいの?コツがあるの?* * * *
2023年07月10日
スー 課題は、24個の「スイートバンズ」イギリスには、地域ごとに郷土色豊かなバンズがあるが、どのタイプでも結構。イーストで発酵させて、ふっくら焼き上げて下さい。制限時間は3時間。P 材料の配合を正確に、ベースの生地をきちんと作ることが大切。かなり湿った柔らかいものが理想。硬いと細かな気泡が生まれ、焼くとカリッとなってしまう。あんばいを見極めるのは、簡単ではない。ベトベトの生地にするのが正解ってこと?M ポールが厳しく見るのは、サイズも焼き加減も24個揃っているかどうか。難しいね。どれも均一に作るのは。プロの技だわ。ブレンダン チェルシーバンズの生地で、ポピーシードを包む。ポーランド風。レモンとバニラで風味をつけて、ペーストにする。おもしろそうだな。ダニー 地元風、かつアーモンドの風味をふんだんに。ベイクウェルタルトのイメージ。楽しそうなダニー。先週`事故´があったものの評価は良く、自信をつけたようだ。ジェームズ 地元のやり方。みんなと違うものを作りたくて。丸めた生地を茹でる!全粒粉とリンゴ酒を用いて勝負。自信ありそう。ジョン (先週ケガして)凄く落ち込んだ。もう終わりだ…って。だから脱落者なしと聞いて、本当に嬉しかった。でも、今回は2人敗退…僕はきっと、特に厳しく見られるだろう。ジョンの胸中は「棄権したから脱落 と言われなくてよかった!」だけではないよね。 キャスリン 地元のサセックスに関係するものを作る。冒頭のナレーションのとおり、地域ごとのバンズがあるのだな。■ライアンの評価は、絶賛と酷評を行ったり来たり■確かに…欠点だらけで低評価されたり、大絶賛されたりだね。サラジェーン 脱落寸前だったから、今回は特に頑張らないと。だけど、気負いすぎないように。楽しんで作ると、一番うまくいくから。 脱落危機だったが好機到来。気持ちを新たに取り組んだ方がいいね。ブレンダンが作っているフィリング、真っ黒!墨みたいだが・・・ダニー ポールは私を、皆と比べて洗練されたテクニックが足りない と思っているはず。客観的に自己分析。■フィリングを詰めたら二次発酵■ 時間かかるなぁ。ライアン まずい。包むのに時間がかかりすぎてる。予定よりかなり遅れてる。もっとシンプルなバンズにするんだった。またドタバタしてきたぞ。後悔先に立たず・・・ブレンダンオーブンで焼くのに20分。取り出して、表面をグレーズでツヤ出しするのに3分。バスケットに盛りつけて完成。1分半は余る。きっちり時間計算。彼らしい。ジョン この1週間、ずっと家で練習てたのに酷い出来。残念ながら、努力が報われるとは限らない。48時間後には「元出場者」になってるかも。この弱気発言…よほど思うようにいかなかったのだな。* * *イギリス南部コーンウォール生まれのコーニッシュサフランバンズは、単なる地元の名物にとどまらず、長年 地域を一つにまとめ上げる役割を担ってきた。19世紀初頭のコーンウォール。メソジスト教会は、労働者が休日に酒を飲む行為を問題視。対策として、禁酒を宣誓した労働者たちを、紅茶やお菓子が振る舞われる特別なイベントに招待。人気が高まり、規模が大きくなっていった。人々の最大のお楽しみは、甘くておいしいコーニッシュサフランバンズ。牧師「大きな屋敷の庭などで、バンズが振る舞われた。子どもの顔ほど大きかった」バンズに風味と色を添えるサフランは、ベニスから持ち込まれたもの。地元で採掘される、スズと交換した。やがてこのバンズは、ベーカリーから一般家庭まで広く愛されるようになった。* * *=審査=キャスリン作P 見た目がよく、大きさも揃っている。色にはバラつきがある。底がかなり詰まってる。発酵が足りない。M おいしいが、クリームとイチゴのジャムをもっと入れてほしい。P いくつか焦がしたね。キャスリン エッ、そうですか?!不満げな表情。きれいな形にできている。クリームと苺ジャムも食欲をそそる。オーソドックスでいい。かわいいな。ジョン作M やや物足りない味。P 味気ない。M アーモンドエクストラクトは入れたの?ジョン 忘れました。あぁ・・・失敗。ダニー作M なんて魅力的なのかしら!まさしく至福の味わい。アーモンドふんだん。P 均一に焼けてる。いいサイズだし、上のアイシングも気に入った。おいしそう。宣言どおりの完成度。大絶賛。先週に続き調子がいい。頭角を現してきた感じ。(ポールはアイシングを褒めたが、私は好きではない。甘くなりすぎてしまうから) ライアン作P これぞまさに完璧な生地。文句のつけようがない。お見事。M ふっくら柔らかで、とてもおいしそう。表面の砂糖もいい。おいしい。目じりを下げ、優しい笑顔で握手を求めるポール。大満足といった表情。ライアン2つ目のミラクル作品。拍手。ジェームズ作P この手のバンズに、全粒粉を使うのは面白いし大胆。問題はフィリング。生地とうまくなじまなかったようだ。全体をしっかりまとめられず、ロールが解けてしまった。それに、均等に焼けてるとは言い難い。これはクラスト(表皮)が分厚い。M おいしい。味は問題ないようだが、良い評価とはいえない。サラジェーン作P 砂糖の飾りがかわいらしい。指で押すと、生地がへこんだまま。発酵が足りなかった証拠。M パサついている。風味も物足りない。こちらも低評価。散々だな。ブレンダン作P キメ細かくて、いい生地。軽やか。食感も焼き加減もいい。M 一目でバンズの完成度が高いとわかる。ふんわり食感がたまらない。とっても柔らかで、独創的。発想が斬新で、大変おいしい。またもブレンダン、大絶賛される。ライアン 毎回このパターン。最初は高評価~次のテクニカルCで急降下~最後に生き残りを懸けてもがく。さて、今週はどうだろう?* * *テクニカルチャレンジの課題は、ジャムドーナツ10個。制限時間は2時間半。審査員は退室する。P (見本は)とても柔らかい。M ベイカーたちは、生地の密度や水分量で悩むでしょうね。水分が少ないと焼いたらパサつく、多いと扱いに手てこずる。P 注意すべきは、揚げる時に、中までしっかりと火を通すこと。油の温度が高すぎたり生地が詰まっていたら、中が生焼けになってしまう。うまく揚げるのも難しい。サラジェーン正直 不安です。ちょっと怖い。だけど…やるしかないですよね。そう、やるしかない。■多くのベイカーはドーナツ作りは初めて■えっ?!お菓子作りが趣味で、これほど知識技術のある人たちが、ドーナツを作ったことないの?!だがジェームズは「作り慣れている。この課題は決めないと」先程の出来がイマイチだったから、次で高評価を得ないとまたも脱落危機に。■軽く弾力のあるドーナツにするには、水分が多い生地でなくてはならない。扱いは難しいが、念入りにこねて空気を含ませることで、フワッとした食感が生まれる■キャスリン 巨大なチューインガムをこねているみたい。生地ベタベタで、サラジェーンも戸惑う。オーブンの扉を蹴って閉めるのはダニー!汚い!彼女は教養ある人だろうに、行儀悪くて驚いた。* * *「腹が減っては戦はできぬ」と言うが、かつてアメリカ軍の兵士たちの心とおなかを満たしたのがドーナツと、それを配る若い女性たちだった。1942年、イギリスに駐留していたアメリカ兵が集まった場所が、軍人用の社交クラブ。そこで欠かせなかったのが、懐かしい故郷の味 ドーナツ。アマチュア戦史研究家(意外にも女性)←初めて聞く言葉!身につけている帽子と服が、当時を意識した衣装なのだろう。マニアックな人に見える。かわいい。笑「第1次世界大戦中、救世軍がアメリカの兵士たちに故郷の味を提供し、士気を上げてもらおうと作ったのが始まり。これが大成功したので第2次世界大戦でも、アメリカ赤十字社が取り入れた」`ドーナツドリー´と呼ばれるアメリカ人女性スタッフが、おやつを提供した。「ドリーたちは常に明るく、身だしなみに気を遣うことが厳しく課せられ、教養と品が求められた」ドリーとドーナツはアメリカ兵に大好評。イギリス各地の米軍基地に届けるため、古いバスを改造した移動式クラブまで登場。ドリーたちがこれに乗りドーナツを配って回り、戦地に足を踏み入れることも。歴史家「万が一、輸送車が故障した時のために、ドリーには修理やメンテナンスの仕方まで教えられた。移動式クラブの中は巨大なドーナツマシーンになっていて、出来たてのドーナツが軍人たちに配られた」アメリカ赤十字社が購入した小麦粉は、ドーナツ16億個分だった。若い美人に盛り上がるのは、どこの国も同じね。ドーナツお姉さんたち、命がけだったのだな。アメリカ人、どんだけドーナツが好きなんだ!熱が凄すぎる(笑)* * *
2023年07月06日
■ 卵白を泡立てると、タンパク質が気泡を包み込んでモコモコになる。が、泡立て過ぎは禁物。タンパク質の構造が変わり、オーブンで焼くと崩壊してしまう可能性も。■毎度毎度、化学知識が必要。=審査=審査員は、どれが誰の作品か知らない。ブレンダン作とサラジェーン作・・・良い評価。ライアン作P サクッとしているが、ボリュームが足りない。M 泡立てが足りなかった。キャスリン作P マシュマロ感が強く、ジャムが緩い。M カスタードはいい。ジェームズ作M カスタードの焼き過ぎ。加熱し過ぎで水っぽくなった。P 味と仕上げは良い。高さを出そうと努力はしてる。努力が伝わると嬉しいね。ジョン作M カスタードもジャムもいいが、高さが足りない。ダニー作M きれいね。食感もいい。P カスタードもメレンゲも見事。順位 下から ジェームズ、ライアン、ジョン、サラジェーン、キャスリン、ダニーん?サラジェーンよりキャスリンが上なのか。一位はブレンダン。M メレンゲはボリュームたっぷりで高さもある。焼き色も完璧。3つの層も見事。危機を抜け出してから、絶好調を保っている。凄いな。ジェームズは、努力していると言われるも最下位。で「笑うしかない」プライドが傷つけられたって感じだね。* * *P 危ういのは、テクニカルCで最下位だったジェームズ。ファースト・チャレンジも芳しくなかった。M ライアンは、膨張剤を使いすぎて失敗。また言う。よほど引っかかったのだな。P ジョンも、昨日のスティッキートフィーが悪かった。M 味がしなかった。P サラジェーンも危うい。M 最初のプディングは、ただのスポンジだった。P 引き続き好調なのは、ブレンダン。M ダニーも。事故は付き物よ。完璧に近い味だった。P いや、落とさなかったものも、型崩れしていた。おいしくても、不格好だった。M 私は、味も食感も文句ないと思う。P だけど見た目は?ピサの斜塔みたいに傾いてた。議論も絶えない。この段階にくると、最終判断は最後の作品次第。最近ちょくちょく、意見が正反対になるね。脱落を免れるには、三つ目の課題でとびきりの一品を作り上げること。それしかない。ブレンダンは、ひと山超えてから安定感を保っている。高齢なのに気力体力・ベイキング能力・・・どれも若者に負けないどころか、勝っているのが凄い。でも、彼に優勝してほしいかというと・・・正直言って、そこまでは思わない。* * *次の課題は「シュトゥルーデル」。オーストリアから伝わり、イギリスでプディングとして広まった。スイーツ系でもセイボリー系でも良い。制限時間は3時間半。■ ごくごく薄くのばしたペイストリーで、野菜やフルーツなどのフィリングを巻いて焼き上げたもの。フィリングはしっとりジューシーで、ペイストリーは薄くサクサクしていることが肝心。生地作りは極めて難しく、一流のシェフですら既製品を使うほど。■M 白状すると、私も買います。あー、買うのが普通なら、課題にしなくていいじゃん・・・と思う。ポールは、とても難しいからこそ作らせる と言っていたが・・・。ブレンダン ティッシュペーパーほど薄く伸ばせるような生地にしなくては。ティッシュペーパー?!そんなに薄くできるの?P 破かないよう慎重に。しっとりした質感も大切にしてほしい。絶好調のブレンダンに、期待を寄せる。■こねることでグルテンの構造が引き伸ばされ、伸縮性が増す。こね足りないと、生地をのばした時に裂けてしまう。■サラ・ジェーン 聖書の文字が、透けて読めたら合格。牧師の妻だから`聖書´か。ティッシュペーパーと同等に薄くしたい。ポールが彼女に、生地をバンバン叩きつけるといい と教示する。スー (ジェームズに)あっちは叩きつけている。ジェ バカげてる。伝統的な方法だけど、機械の方がずっと力が入る。言うね! でもあの~、ポール先生が薦めるやり方ですが…。サラジェーンがキャスリンに、生地の叩きつけ方を伝えていると、生地がキャスリンの手から離れダニーの方へ吹っ飛んだ!幸いダニーには当たらなかったが、床に落ちてしまった。サラジェーン 捨てないで。ゴミは取ればいい。ダニー 油を塗れば、ゴミが取れる。いやいや!床(というか地面)に落ちたものを、使うわけにいかないだろう。サラ・ジェーン 本当にごめんなさい。キャスリン 投げたのは私だから、謝らないで。そうだけど・・・サラジェーン キャスリン、怒っているよね?キャスリン そりゃ、カンカンに決まってる…嘘よ、冗談。本音はわからないが「あなたが余計なことするから」と少しも思わないわけがないだろう。急いで生地の作り直し。怒っている暇はないね。ジェームズが、注射器でレーズンを刺す。こうして穴を開け、より水分を吸収させるため。医学生だから注射器で、か。こんなことする人、初めてだ。フィリングが難しい。ルバーブと苺は、どちらも水分が多いから。ガールフレンドに作ったら「食べたくない」と言われたな。なぜ、これを作ることにしたんだろう。直前に最下位になり、脱落危機にあるのは自覚しているはず。なのに水分が出やすい具材を使うとは・・・もっと慎重に考えないの?脱落を回避するため、今回は安全策をとった方がいいのに。ジョンが指を切った。エーッ!手袋から血が漏れ出ている。かなり出血しているといういこと!医療に従事するダニーが確認し「この指で作業するのは無理」。ジョンは退場し病院へ。安全第一の判断。血だらけになった手で調理するのも問題だし。残り1時間■ 生地を薄く、長さ2メートル以上に伸ばす。細心の注意を払って扱わねばならない。しかし同時に、今にも裂けそうな限界まで引っ張る勇気も必要。■サラジェーン 麺棒を使う。生地が裂けるリスクは少ないはずだから。ブレンダン 麺棒より手を使う方が、薄く伸ばせる。正反対の見解。メルがキャスリンの生地を触る。キャスリンは気にしていないが、破れたら台無しじゃん!一番大事なところなのに、軽はずみな行為。驚いたわ。■ 生地を限界まで伸ばしたら、フィリングを載せる。■スー 水分が多そうね。ジェームズ だからレーズンに吸わせる。うーん、レーズンにそれほど吸水力はないだろう。キャスリン 悲しい…ついに脱落かも。彼女は弱気発言するわりに、評価は悪くない。脱落候補になったこともない。=審査=ライアン作P 生地がやや分厚い。風味はとてもいい。M 底の真ん中が焼けていない。大きなフルーツがいい。まずまずか。脱落する心配はない。キャスリン作P サクサクだね。生地は薄いし、フィリングもおいしい。M チーズがきちんと残っていて、彩りもとてもきれい。味もおもしろい。ほら、自分はダメだ発言しても評価は良い・・・彼女によくあるパターン。断面(フィリング)がきれい。焼き色もいい。「ローストした野菜のクスクス 羊のチーズ」どんな味なんだろう?食べてみたくなる。サラジェーン作P 色が薄い。これじゃ、ただのペイストリーだな。生地が厚すぎる。フィリングがいいが、シュトゥルーデルではない。M 空洞ができてしまっている。サクッとしていない。この低評価で、脱落が現実味を帯びてきた。ジェームズ作P 薄さはいいが、何か所か裂けたね。中がゴチャゴチャしている。味はいいんだが…食感が好きじゃない。ぐちゃっとしている。M イチゴとルバーブは、水分がかなり多いから難しい。こちらも脱落危機から脱せず。今日で終わりかもしれない!ダニー作 P 薄いし、焼き色もいい。フィリングもうまく包んである。生地との間に、隙間がない。M フィリングのまとまりが見事。味もとてもいい。大絶賛。食欲をそそる焼き色だわ。ブレンダン作P 格子がいいね。生地の色が薄い。もっと焼き色をつけた方がいい。生地の薄さは文句ないが、焼き色が少し足りない。M 野菜の味つけがとってもいい。格子生地を被せたアイディアと手間がいいね。目を引く。味もしっかり調えて、点数を稼ぐ。* * *ジェームズ 脱落するのは、僕かサラ・ジェーンのどちらかだろう。シュトゥルーデルの出来で決まるなら、サラジェーンだと思う。えっ…ウーン(-_-) 嘘でも「僕が落ちるかも」「どちらが落ちるか わからない」とでも言っておけばいいのに。相手の方が劣勢 と言うのは余計だろう。思っていても、黙っとけ。そもそもジェームズのシュトゥルーデルも欠点が目立つし、テクニカルCで最下位だったから、彼の方がより苦しい状況だと思う。「バカげている」発言といい・・・ジェームズは好青年に見えていたのに、イメージとは違う言動にがっかり。←いち視聴者の私情(・_・)サラジェーン 最後の審判を待ってる感じ…。この番組はアップダウンが激しくて、まるでジェットコースター。テントの中は、ものすごい緊迫感だし。あぁ・・・今日はキャスリンに迷惑かけてしまったし、出来も悪くて脱落濃厚。これまでになく気が重い。こういう発言を聞くと、残れたとしてもメンタルが持つか…?と思う。=協議=P スターベイカー候補は、今回もブレンダン。シュトゥルーデルの、ひと手間加えた格子柄がよかったし、風味もすばらしかった。M 予想以上に良かったのはダニー。今日の、ひと味違ったフィリングに極薄のペイストリーも際立っていた。プディング落下の`事故´も、「型崩れ・不格好」というポールの強い指摘も、上出来のシュトゥルーデルで帳消し。スー 異例の回になったが、危機的なのは誰?M サラジェーン。シュトゥルーデルは、アイディアは良いものの、ペイストリーが分厚すぎた。P ジェームズも。フィリングの水分が多くて、グチャッとしていた。味は良かったが、食感が悪かった。ジョンの最初と次の作品も、良くなかった。今日の結果を除いて検討しても、脱落候補はこの三人。う~ん・・・退場=棄権でしょう。怪我してしまい、気の毒だけど・・・脱落が妥当ではないか。生地を叩きつけたサラジェーン、機械で混ぜたジェームズ、どちらも不出来だった。彼は、手作業なんて無駄 と笑っていたが、結果はこれ。=結果発表=スターベイカーは、またもブレンダン。脱落者は・・・スー 該当者なし!代わりに、次回は2人脱落します。P ジョンのケガで、特例の回になりました。1人欠けた状態で審査するのは、フェアでない。次回、今まで以上に厳しく審査する。2人脱落ですからね。M 判断の難しい回だったが、これでよかったでしょう。なるほど・・・そういう判断もありか。ここでジョンを落としたら、後味が悪いってことか。脱落候補だった3人が、一発逆転できるか?!でも、ジョンのケガは数日で完治しないはず。サラジェーン チャンスをもらった。ケガ人が出たからじゃなくて、実力があるからここにいるんだって証明しなくちゃ。あぁ・・・なんて日なのかしら。強気になってきた!意外と逞しいのかもしれない。
2023年06月29日
残り7人。今週は「プディング ウィーク」最初に作るのは「スポンジプディングを2種類」風味やトッピングが違うものを6個ずつ。焼く・茹でる・蒸す 好きにしていい。制限時間は2時間。◆スポンジプディングは、イギリスの代名詞ともいえるデザート。軽いスポンジに、濃厚ソースやカスタード、アイスクリームなどが添えられる。2種類を並行して作る◆ジョン 2時間で2種類のプディングだから、難題。しかも12個だしね。M 焼き加減の見極めが大切。焼きが甘いと中がベタつき、焼き過ぎるとパサつく。あぁ、難しい。◆2種類を同時進行で、どちらも完璧に仕上げるのは至難の業◆ジェームズ 課題がどんどん難しくなっている。ベイカーたちの疲れもたまってきているし、ますます苦しくなるね。ライアン 後半戦ですから、守りに入ってばかりではダメ。多少のリスクがあっても、勝負するしかない。確かに・・・技術力は勿論だが、個性を打ち出したりセンスの良さを見せつけないと。M なぜ拡張剤を三つ使うの?ラ ずっと前に覚えた伝統的なレシピなのですが、変えたくないので。M 伝統的とは思えないけど・・・拡張剤を三つなんて。ライアンのレシピにかなり疑問を抱くメアリー。P 先週のスターベイカーだ。期待している。優しく微笑むポール・・・少しプレッシャーをかけたか。彼は、拡張剤のことをどう思っているのか?キャスリンはのっけから焦っているが、ブレンダンは鼻歌!(こんな人、初めてだ)P 見事な技術と豊富な知識に驚くばかりだが、プディングは得意?ブ 得意とは言えない。だから斬新さは求めず、正攻法で伝統的な味にする。見栄を張らず正直なのがいいね。ジョン 何度かブレンダンに揺さぶりをかけてみたけど、全く動じない。ん?どういう意味だろう。話しかけて探りを入れたってこと?動じないのは年の功か。サラジェーン なんだかアタフタする。レシピが二つで、材料が色々だから大変。手順を確認しながら…こういうのは苦手。二種類を同時進行で作る…この課題の要だな。難しい。サ 祖母直伝のプディングを作る。M 前にも、おばあ様のレシピで作ったわね。サ いつもキッチンに立っていた。料理の思い出といえば、祖母が思い浮かぶ。そういう家族関係、いいね。すてき。P 技術面に課題はあるが、味はいつも間違いない。ウェリントン(パイの包み焼き)では、知識がなくて大失敗した。◆全員が湯煎焼きを選択。発生した蒸気が、表面が硬くなりすぎるのを防いでくれる。ジェームズは、皆と違うこともする◆ジェ 薄い布に包んで茹でるプディング。◆自家製ビール入りのバナナプディングに、スコットランド伝統の風味豊かなクルーティーダンプリングを作る◆以前も、故郷の味や自家製のもので勝負したことがあったね。ジェ 布に小麦粉をまぶしておくと、プディングを包む薄い膜ができて、風味を閉じ込める。みんな食べると好きになるので、何も心配していない。かなり自信あり。地べたに皿を置いて作業するなって!ジェームズもそんなことするとは、ガッカリ。最近、そんなシーンが多くて「エッ!?」と思う。いくら急いでいるとはいえ、汚い!ダニーがプディングをオーブンから出したら、鉄板から二つ落としてしまった!(つるんと滑り落ちてしまった)残っていた生地で二つ追加したいが、もう焼き上げる時間はない。固まらない。ダニー これで終わり…接戦だから。もう巻き返しは無理。ショックを受けて、表情が硬い。=審査=ブレンダン作〈スティッキートフィープディング〉←何なのかさっぱりわからないので検索したら「イギリスの伝統的なお菓子。STICKYは`ねばねばする´`べたつく´という意味。デーツ(なつめやし)を使った蒸しケーキで、上にねっとりとしたトフィーソースがかかっている。トフィーは、砂糖とバターを熱して作る、キャラメルのようなもの」デーツ/なつめやし と言われてもピンとこないのが日本人。P 結晶化し、ザラついている。ブ ガスバーナーで炙ったのが良くなかった?M 効果がない。むしろ食感が変わってしまう。〈ルバーブ・苺・ジンジャーのプディング〉は高評価。サラジェーン作〈スティッキートフィープディング〉M おいしいけど、少しパサついている。焼き過ぎ。P 僕は反対に、うまく焼けていると思う。評価が割れた!〈祖母直伝 ソーシーレモンプディング〉M レモン風味があまりない。底にソースもほしかった。P スポンジというよりスフレ。これをスポンジとは…M 言えない。祖母の味だが、プロにはいまひとつだった。ライアン作〈チョコレートフォンダン〉M 見た目がいい。P 軽さが足りない。味は良い。〈ジンジャーとデーツのスティッキープディング〉P やはり拡張剤が多い。ブランデーソースなしで食べると、苦みが残る。キャスリン作〈エルダーフラワーのスポンジプディング〉←エルダーフラワーは、マスカットのような甘い香りがするらしい。M 実に独創的。P 米が生煮え。載せた意味がない。メル 差し出がましいが、火は通っている。M 確かに。個体差があるのか?〈くるみのホイッププディング〉P パサついている。M 確かに少し硬いけど、中にメレンゲがあるからあまり気にならない。アイディアもすばらしいし見栄えもいい。アイスクリームも合いそうね。ポールはどちらも気に入らないが、メアリーはどちらも悪くない といった様子。ジョン作〈ラズベリーとホワイトチョコレートのプディング〉P スポンジに味がない。全くない。紙切れをかんでるのと変わらないくらいだ。ジョン 辛辣ですね。一生懸命に作ったものをそう言われては、ムッとくるね。〈スパイシートフィープディング〉M しっとりしている。トッピングもちょうどよくておいしい。P 風味が効いている。いい出来。さっきのは問題だらけだった。片方は褒められてよかったね。救いがある。ジェームズ作〈クルーティーダンプディング〉←スコットランド伝統のデザートM 毎回、スコットランドの味を紹介してくれて楽しいわ。セーターもね。郷土愛を審査員に印象づけるのに、成功している。押しつけがましくない程度なのがいい。セーター、似合っているしね。P 外の皮の食感が問題だな。〈バナナのクローブのプディング〉M トッピングとスポンジの比率を考えると、もっとトッピングが欲しい。P スポンジの出来はいいし、味も絶妙。だが、ソースが足りない。ダニー作M 事故はつきもの。私もよくある。〈バノフィ―プディング くるみのバタースコッチソースがけ〉P 風味も食感もいいが、少し焼き過ぎ。〈チョコレートフォンダン〉M スポンジが、とてもしっとりしてる。P おいしい。オレンジの風味がピリッと効いてる。どちらの風味も見事。ただし、焼き過ぎには要注意だね。ポールもメアリーも、未完成の二つについて言及しなかった。「審査員の二人には、感謝しかありません。本当に心が広くて寛大で。いまだに信じられない展開になった」シーズン2の青年(ロブ)が作業台からケーキを落としてしまったことを思い出した。ポールが「救えるところは救おう」と落ちたものを拾いあげたので驚いた。一方ライアンは、審査員に対して不満げ。「最初から、膨張剤のことで粗探しする気満々だったでしょう。実際には、そんなに違いはなかったと思う」正直に言うね!* * *=昔の話=かつて富裕層の屋敷には、菓子作りのためだけの厨房があり、お抱え菓子職人は富の証だった。屋敷 管理者 「屋敷の調理場は普通、母屋とは別の離れに設けるが、ここの製菓キッチンは、作ったものをすぐ食べられるよう、母屋の中につくられた」「菓子職人の待遇は良く、需要も多かった。他の使用人とは比べ物にならないほど高給で、専用スイートルームも用意された」価値ある人材として、かなり大事にされていたのだな。歴史家「フランス人によって考え出されたのが、アイスキャビネットプディング。19世紀初頭には現在のような冷凍庫はなかったので、大がかりな建物を建てて、庭師が冬の間に凍った池の氷をせっせと運び込んだ。それはもう、大変な労力だった」氷室ってことか。* * *次はテクニカルチャレンジ。審査員たちは退室する。課題は「クイーン オブ プディングス」焼いたカスタード、ジャム、もっちりしたメレンゲを重ねて層にする。レシピはメアリーによるもの。大まかな説明しか記されていない。サラジェーン 自分の中にある知識や経験を総動員させる。詳しいレシピではないからね。ライアン 不安。カスタードもジャムも初めてだし。えっ?!カスタードを作ったことない?!この番組に出る人が…あり得ない。◆ 卵のたんぱく質は加熱によって構造を変え、カスタードを固める。だが、焼き過ぎは禁物。表面にヒビが入ってしまう。ジャムは、カスタードの層とメレンゲの層をしっかり分けるだけの硬さが必要。同時に、きれいに塗り広げられる柔らかさも必要◆完璧にするのが難しい。ジャムが上下に侵入というか混ざってしまったら、きれいな層に見えないな。ライアン テクニカルは、毎回クイズみたい。謎解きみたいなところがあるね。◆ カスタードをオーブンから出すタイミングを、しっかり見極めなくてはならない。焼き足りないとジャムを支えきれず、焼き過ぎるとヒビが入る◆卵の扱い、難しいね。メアリーが作った見本のような、見栄えよくおいしいものに仕上げられる人はいるか?
2023年06月21日
一晩置いたハンドレイズドパイの判定。審査員は、どれが誰の作品か知らない。ライアン作P 潰れている。生地が柔らかすぎる。中は、具材を放り込んだみたいで雑。これはハンド~ではなく、パスティに近い。低評価。ドリー不使用はバレていない?ジェームズ作P 努力は見えるものの、縁にひだがない。ひだを寄せることで、形がしっかりする。具をしっかり閉じ込める役割のみならず なのだね。M フィリングは、とてもおいしい。P 味はいいが、見た目がきれいではない。レシピに`蓋にひだをつけて閉じる´と書いてあっただろうに、なぜその通りにしなかったの?ダニー作M ゼラチンが全くない。P 皆無。生地の構造そのものがしっかりしていないと、ゼラチン液が漏れてしまう。他にも同じような失敗をしているものがあるようだが、これが一番ひどい。「一番ひどい」と言われるとショックだ。キャスリン作M ひだがよく出来ている。中の層がきれい。でも、ゼリーはどこ?P 焼き色もひだもいい。生地がしっかりしている。見た目が良く、具もきれいに入っている。しっかり作ったように見えるのに、ゼラチンが全て漏れてしまったとは、どういうこと?ブレンダン作P 傾いているが、フィリングの層は良い。M おいしいけど、生地が厚い。具を丁寧に入れた…断面がきれいになるよう、意識したのがわかる。サラジェーン作P 層はよくできているが、これもゼラチンが見当たらない。M 生地はサクッとしているい。こちらも、具はきちんと入れてある。マニーシャ作P 生地は良さそうだが、大きいな。ドリーの大きさではない。型から抜いてから、伸ばしてしまったか?ジョン作P 生地が分厚すぎる。M 分厚い。完全に焼けていない。形や焼き色はいいのだが。順位 下からライアン P これじゃパスティ。平たい。ダニー P ドリーでの成形に手こずり継ぎはぎだらけになったのは、生地そのものに問題があったから。なるほどね。パサパサした生地だったか。ジェームズ P ひだをつけないから、潰れたようになった。マニーシャ P フィリングの層と焼き色は良いが、生地が悪くて潰れた。サラジェーン、ブレンダンジョン M 生地が厚いのが残念。寸評から全く想像できなかった上位…なんと2位!1位はキャスリン P 僕が作るのに最も近い。キャ 家族に言っても信じませんよ。だって夕べ電話で「最低最悪のテクニカルチャレンジだった」と話したので。凄く驚くはず。どん底の気分だったのに1位!そんなこと、あるの?!と思った。彼女は「自信ない」「心配」と言っていても、評価は悪くない。ダニー 私が一番の脱落候補。残れるかもしれないけど。危機感が募る。マニーシャ 次で合格点を取れなければ、落ちるのは私。こちらも崖っぷち。ライアン もう標準レベルでは通用しない。僕は、ここまで来るまでずっと必死で・・・今は勝ち残れるかどうかより、いいものを作りたい。結果は付いてくるもの・・・もちろん勝ちたいが、それ以前に「このまま不出来なものを出して、審査員をガッカリさせたくない」という思いが強いか。自負心にも関わるし。このまま終われないってこと。P キャスリンとブレンダンが好調。他は全員、危うい状況。M テクニカルチャレンジが分かれ目だったP ライアンのスズキのパイ包みは良かったが、テクニカルCで最下位。脱落の可能性が高まる。M 全ては次の課題次第ね。そう、逆転できなくもないのだ。ファイナルCで審査員にどういう印象を与えるかが、最も大事。* * *今週最後の課題は、アメリカンパイ。ファミリーサイズにすること。蓋はなくていい。制限時間3時間半。◆`アメリカン´と言うが、ヨーロッパからの移民が作り出したもの。P 正直言って「もっと食べたい」と思わせるアメリカンパイには、なかなか出会えない。◆ほとんどのベイカーが、砂糖入りのスイートショートクラストをベース生地にする。フィリングを支える強度があり、繊細でリッチな味わいの生地。しっかりした生地なら安心感あるね。ライアン 僕は危うい立場。このパイで最も重要なのは、生地そのもの。それに尽きる。良いものにできなければ、もう次はない。危機感MAX・キーライムパイを作る「普通のキーライムパイと違い、生姜を使う」P 前回はガッカリしたが、これはうまくいくといいね。期待と注目されているのが伝わるね。キャスリンが作るのは、ピーナツバターとカボチャのパイ。生地はチョコレート風味。「アメリカ在住の兄弟が『ピーナツバターは外せない』と言っていたので」「スターベイカーになりたい。口に出したくないけど、脱落する前に…一度は選ばれてみたい」あら、強気でもあり弱気でもありか。こんなこと言った人、初めてだ。ダニーが作るのは、チョコレート生地でラム酒たっぷりのパンプキンパイ。スー 知ってると思うけど、ポールは「デザートに使うお酒はほんの少しで」って主義。メアリーの好みに合わせてドバッと入れるか、ポールに合わせて控えるか。ダニー スパイスが効いたダークラムを使う。でないと妙に甘くなる。アメリカのデザートは甘すぎるって、子どもの頃から思っていて…イギリス人でもそう思うのか。笑サラジェーンが作るのは、チョコレートとバナナのクリームパイ。「子どもも夫も好きなパイ」作り慣れているようだ。ジェームズが作るのは、スウィートポテトパイ。「アメリカ南部出身のシェフが作っている、古い映像を見た」映画かドキュメンタリーか?ライアン 時間がなくて、急いでいる。よく冷やせず(生地の)まとまりが悪い。う~ん、うまくいく気配がない。◆パイ生地は、ふやけないようフィリングを入れる前に空焼きする。セラミックの重石が均等に熱を伝え、底がサクサクに焼き上がる。へぇ~。重石にそういう役目があったとは、知らなかった。ライアン 重石を忘れたので取り出してみたら、なぜか側面が全部崩れている。一からやり直し。パニック。あぁ・・・暗雲が漂うばかり。残り1時間ライアンが、地べたにパイ皿を置いて作業・・・いくら急いでいるからといって、それは不衛生。=食の話=アップルパイ誕生歴史家「入植者は新大陸の果物や野菜に馴染みがない上、先住民を信用しなかった。そのため、現地食材を使わず餓死する者も。解決策は、よく知る食材を持ち込むこと・・・その代表がリンゴだった。はるばるヨーロッパからリンゴの種を運び、アメリカに植えた」「18世紀の終わりごろには、リンゴ園はアメリカ全土に広がる。その功労者が(通称)ジョニー・アップルシード。リンゴ果汁の圧搾機から種を集め、それを植えながら全米を旅した」偉大だな。果樹園に実がなるまでに10年を要した。最初の収穫が行われると、入植者たちはアップルパイを焼いて祝った。学者「収穫は、すばらしい勝利だった」やがてアップルパイはアメリカを象徴する食べ物として、イギリス人入植者だけでなく、国を成す様々な人々の嗜好に沿うものになった。学者「アメリカに渡った人々が、母国の味を加えていった。ドイツらしいサワークリーム・上を生地で覆わず、刻んだクルミとたっぷりのシナモンでサクサクに仕上げる北欧風。やがてアップルパイは、アメリカを象徴するものに。まさに、おふくろの味だった」* * *生地が焼き上がったら、フィリング作り。マニーシャが作るのは、バナナスコッチパイ。上にメレンゲを載せる。彼女の説明を聞くポールとメアリーが、浮かない表情。マニーシャから離れてM 固まるか疑問だわ。完成したパイが、きれいに切り分けられることも重要なの。それも技術で、風味や食感だけ問われるのではない。切ってお皿にのせた時の姿も、美しくないと。確かにメアリーは`スッと切れるか・お皿に移してきれいな見た目か´しばしばコメントする。ブレンダンが作るのは、オールアメリカンシフォンパイ。「感謝祭など特別な日のパイのイメージで、アメリカを感じさせる色にする」ブルーベリー、ラズベリー、ホイップクリームを使い、アメリカ国旗の青・赤・白を表現。課題のポイントに注目し、審査員にウケるものとは?と考えたのだな。裏ごしラズベリーと生クリームの層は、ゼラチンを使って固める。「これなら、切っても形を保てる」きれいに切れるよう、細部に神経を行き渡らせる。ジョンが作るのは、星条旗をイメージしたピーカン(ナッツ)パイ。「好調だったのに、次は最下位ってことがあるから・・・とてもプレッシャーを感じる」あ~、とにかく最善を尽くすのみ!マニーシャのパイの側面が、一部取れてしまった!それを目にしたジェームズが「カラメル」と声をかける。(優しい)で、カラメルでくっつけるものの、割れ目からクリームが漏れ出てしまう。美しく仕上げられず、これはかなりまずい状況。=審査=ブレンダン作P 見た目が上品。側面の生地がサクッとしているように見える。しっかり焼けてある。酸味に甘み。考え抜かれてる。底の生地もいい。高評価。パイ生地の色がいいし、型崩れも全くしていない。きれいに仕上げるのに手間をかけたのが伝わってくる。クリームとベリーの色合いがきれいだが、彼が言っていた`アメリカ国旗´は思い浮かばない。ジョン作M おもしろいと思う。でもチェリーが余計かしら。P アイデアもいいし、よく出来てる。やや苦労した跡が見えるが、なかなかいい出来だと思う。上に載った星型チョコレートがかわいい。でも、パイ全体として星条旗を表している感はないな。サラジェーン作P パイピング(クリームを絞った飾り)がいい。生地が凄く薄くていい。味もしつこくない。よくできている。M まとまりがあり、甘すぎない。高評価。クリームでアメリカ国旗を模したのがいい。目を引くわ。印象的。ジェームズ作P 食欲をそそる見た目じゃないな。M おいしい。珍しいし、スパイスが効いている。P ピーカンも生地の食感もいい。M 見た目の良さもほしいわ。よく言えば`シンプルな見た目´か。パッと見ておいしそうな感じがしないのは、全体が黄土色のみだからでは?マニーシャ作P 明らかに問題あり。生地はサクッとしているが、他は…マ 大失敗。M 原因はわかるわね。クリームのフィリングを固める材料を使っていない。P 固めるもの抜きで層を重ねるなんて、無理。バナナのムースもメレンゲもバタースコッチも、いくら待とうとも固まるわけがない。フィリングがトロトロ・・・知識がなかったのかな?!これはあまりに不出来。ダニー作P 底は上出来。ラム酒がかなり強い。生地も、フィリングの食感も風味もいいが、ラム酒がきつすぎていつまでも舌に残る。M 確かにとても強い。パイもフィリングもうまくいったのに、惜しい。キャスリン作P シンプルでいいね。M きれいに切れて、スッと取り出せるのもいい。P 味が良くない。M 見た目はなんとも美しく、とてもそそられる。でも味は…。シンプル!断面がきれいだな。ライアン作M 爽やかな色合いで、とてもすてき。P よくやった、ライアン。見事。ライムの風味がいいし、砂糖漬けのショウガもよく合っている。見た目がいいね。涼し気で、夏にピッタリ。生地づくりに焦っていので、この結果は意外。=審議=先ほど作られたパイを並べてP キャスリンが誰より一番スターベイカーに近かったが、このパイではダメ。ブレンダンのは、ブルーベリーの酸味の後にクリームの甘みがきて、見事な構成。M 彼だけがゼラチンを使った。P 細かな気配りと知識を生かし、どんどん力を見せている。M ライアンがすばらしかった。他のベイカーたちの遥か上をいく味だった。P 彼は、テクニカルチャレンジで最下位だったのに!これまでのルールが破られることになるかもしれないが、これだけでスターベイカーに値する。脱落候補は、このパイは悪くないがサラ・ジェーン。マニーシャも。これは悲惨極まりない。ダニーも。アルコールが強すぎる。技術的に悪くないのに、台なし。スターベイカー目前で、キャスリン失速。ブレンダンは、復調してから波に乗っている。テクニカルチャレンジで最下位だったライアンは、ここに至って神業のごとく極上品を作った。ダニーは、ラム酒の量に注意するよう言われたのに大失敗。=結果=スターベイカーは、大逆転したライアン。まさかの結果に本人、やや呆然。ここで終わりはマニーシャ。P 折り返し地点を過ぎ、難易度は更に上がる。特にテクニカルチャレンジは。彼女には厳しいと判断した。トロトロのパイでしくじったのが決定打。家族のことを思って、涙ぐむマニーシャ。脱落の報告は辛いね。しかし「自信がついた」と笑顔になってよかった。ダニー 今回は、かなり落ち込んでいる。脱落スレスレ!運の良さで救われた。ライアン 「ベイクオフ」史上1、2を争う絶品と言われ、感激。そこまでとは思ってなかったので、本当に驚いた。まさかの巻き返し!バタバタと作業していたから、復調せず脱落かも・・・と思っていた。この結果は、奇跡的だろう。そっぽを向いていたベイキングの神様が、ふっとライアンに寄り添った感じ。やはり、三つ目の課題で勝ち負けが決まる。
2023年06月13日
残り8人。折り返し地点のラウンド5は「パイ ウィーク」。ファーストチャレンジは、具材を包んで焼く「ウェリントン」。20cm以上・パイ生地で全体を覆う。他は自由。制限時間は3時間。・伝統的なウェリントンは、牛肉をパイ生地で包み込み、肉汁をしっかり閉じ込めて焼き上げる。P 要は、生地そのもの。フィリングも楽しみだが、大事なのは生地。M ムラなくこんがり焼けて、底が湿っていない。幾重もの薄い層を成すのが理想。それが完璧なパイだね。おいしそう。メアリーの黄色いジャケット、品がいい。いい色。似合っているな。・マニーシャとジェームズの生地は、パフペイストリー。伝統的なウェリントンに使われてきた。ジェ パフペイストリーは難しい と皆が言うが、大丈夫。自信あり。・薄く伸ばしたバターを生地で包む~伸ばして折り畳む~休ませる を6回繰り返し、バターと生地の層を重ねる。生地の水分がオーブンの中で蒸気となって生地を膨らませ、サックリした食感が生まれる。化学だわ。マ いまどきパフペイストリーなんて作らないが、やってみると楽しい。えっ、昔のやり方なの?確かに、伸ばして折りたたむ作業をやってみたくなる。分厚くて艶のある生地が、きれいだな。・マニーシャは、ラム肉にローズマリーとミントを合わせる。「家では作らない。これが二度目」馴染みのないパイ料理ってことか。ジェ ウェリントンはこれで3回目くらいだけど、順調。名付けて「4匹のこぶた」。ヒレ肉・塩漬けの燻製・プロシュートとブラッドソーセージを使う。4種類も!多すぎるだろう。味や食感がごっちゃになりそうだが…自信あるってことは、家族や友人に食べてもらって好評だったのか?・ほとんどのベイカーの生地は、ラフパフ。パフペイストリーほど繊細な食感にはならないが、バターの欠片を粉に混ぜ込むだけなので、時間短縮できる。ジョンは、鹿の肉・伝統的な臓物料理ハギス・ポルチーニのパテをパルマハムでくるむ。P 鹿とハギス、いい組み合わせだね。こちらも肉だらけ。味がしつこくならないか?生地を四つ折りにすることを〈ブック折り〉と言うのがおもしろいな。なるほどねと思った。キャスリン パイ生地は、得意じゃない。今回が一番苦労しそう。これまで、彼女が心配を口にしても、審査結果は悪くない/良いことが多い。今回もそのパターンか、本当にお粗末なものを作るか・・・サラジェーン 手こずりそう。肉も生地も全てが難しい。どんどんハードルが上がる。・ダニーのウェリントンは、今回唯一のベジタリアン仕様。いいねぇ!・ブレンダンは、サーモン・卵・米・キノコ・ほうれん草を北欧風に仕上げる。生地にはフレッシュチーズのクワルクを使う。こちらも食欲をそそるわ。でも、パイ料理に米も加えるの?!クワルクとは?と思い検索したら「ドイツのフレッシュチーズで、ヨーグルトみたいなもの」らしい。キャスリン 豪華なソーセージロール風にする。・卵 トマトキノコ ブラッドソーセージをパルマハムでくるむ。キャ 生地はフレーキーペイストリー。P 軽い食感がよさそうだ。M パルマハムでくるむのも名案。期待する二人。どうやらイギリス人に馴染みのある`朝食´的なものらしい。ライアンが作るのは、マレーシアのカレー粉とレンズ豆を合わせた、スズキのパイ包み焼き。マレーシアのカレー粉?なにか特徴があるのかな。・成功するには、フィリングにある程度火を通し、冷ましてから生地で包むこと。まだ熱いうちに包むと、生地の中のバターが溶けて流れ、形が崩れてしまう。ナルホド。・サラジェーンは、伝統的な牛肉のウェリントンに、ゴルゴンゾーラチーズで一工夫する。肉の取り扱いについて説明するサラジェーンだが…それを聞くメアリーとポールの表情が!納得していない感じで怖い(-_-;)・隙間なく包まないと、入り込んだ空気がオーブンの熱で膨らみ、生地が破裂する。化学だわ! 破裂…怖い。スー (キャスリンの作品を見て)凶器になりそうなサイズね。20cmでいいのよ。凶器(笑)確かに大きい。パーティー用みたい。キャスリン 表面に切れ目を入れるか、飾りを付けるか迷っているの。スー 絶対に飾りがいい。メアリーの好みは、中身を想像させる見た目よ。シーズン1から司会しているから、審査員の好みを知っているというか、肌で感じ取っているのだな。残り1時間 スー キャスリン、1メートルの肉製鈍器もオーブンに入れて。(カメラ目線で)巨大で、怖ろしい。鈍器!(笑)キャスリンも笑っちゃってるのがいいね。地べたに座り、足を投げ出して手をつくジョン…汚い!・焼き時間の見極めが大事。フィリングにしっかり火が通り、生地はサクッと黄金色に。難しいよね、どちらも完璧にって。生焼けの肉や魚なんて論外だが。オーブンの中で、作品が崩壊してしまったサラジェーン。「本当に、どうしようもない。こんな酷いものを作ったのは初めて。これをポールとメアリーに出すなんて…」泣きそうな顔。残り1分キャスリン 時間がないので、オーブンから出すしかない。制限時間があるから、焼き足りないと思っても終わりにするしかない。辛いね。=審 査=マニーシャ作M 生地が少し生焼け。肉の火の通りは、とても良い。P 肉の風味・食感は良い。だが、肝心の生地が生焼けで、サクサク感もない。底の生地が肉汁を吸って湿っぽい。上の方も湿っているから、生地自体に問題がある。ウーン、難しいね、肉もパイ生地も理想的に焼き上げるのは。ダニー作P フィリングをもっと考えた方がいい。もう一工夫してほしい。野菜だけでは物足りないようだ。肉や魚でガツンと印象を与えるのが、正解だったみたい。ジェームズ作P 底が湿っている。中身はおいしい。4種類の肉…意外とうまくまとまったか。ブレンダン作P いい焼き加減。外側がパリッとしている。M とてもきれい。彩りがすてき。おもしろい生地ね。風味が良く独創的。黄色いのが米か。サフランで色付けしたのかな。ジョン作M 見事な角。鹿のパイにぴったり。なるほど、鹿肉を使ったからパイ生地の角を飾りつけた。P 上の方の生地は あまり層ができていない。いい味。M おいしいが、生地が・・・P 薄すぎる。だから層がうまくできなかった。ライアン作P 形もデザインもすばらしい。少し生地が生焼け。気持ち長く焼けばよかったね。食感もフィリングもいい。魚の風味も焼き加減もいい。味付けが繊細で、パイ生地の層もきれいに出ている。M とてもおいしい。スパイスの使い方が絶妙ね。魚の形が楽しいね。焼き足りなかったのは惜しいが、高評価。サラジェーン作パイ生地が剥がれて、肉が丸出し状態。M こうなった原因は明らかね。あえて肉を冷やさなかった。肉がしっかり冷えてさえいれば、こんなに生地が崩れることはない。先ほど彼女が「肉を冷蔵庫に入れず、常温に置く」と言った時、どおりでポールとメアリーの目つきが険しかったわけだ。親切に助言することもあるが、今回は二人ともだんまりだったな。サラ はい。焼ける前に溶けました。P 中身の味は良いが、底が焼けていない。キャスリン作P きれいに層が出ている。やるな、キャスリン。これはいわば巨大なソーセージロール。おいしいが、ウェリントンではない。M 誰もが食べたくなる、家庭的なウェリントン。子どもが喜びそう。普通のものとは違うかもしれないけど、気に入った。意見が分かれたが、おいしいのでポールも「悪くない」といった様子。キャスリンは、普段の朝食づくりを活かせたようだ。「パイ作りが不得意」「今回が一番大変だと思う」と言っていたわりに、まずますの評価。これが彼女のパターン。=食の話=ロンドンの市場の労働者たちに長く親しまれてきたのが、鰻料理。19世紀には、彼らの大切な栄養源でもあった。産業革命の時代、人口過密・汚染・貧困が深刻化する中、鰻のパイが理想的な食事になった。イギリスで鰻が食べられていたとは、意外だった。専門家「テムズ川のウナギ漁の歴史は、数百年に及ぶ。19世紀に水質汚染が深刻になり始めても、続けられた。19世紀半ば、鰻売りの行商人は、500人にも上った」多いな。それだけ鰻が人気あったということだが、乱獲されてしまいそう。やがて、パイにマッシュポテトを添えて出す店が誕生。労働者階級にとって、欠かせぬ存在となる。第1次世界大戦の頃には、イーストエンドに何百軒も並んでいた。イギリスでの鰻人気、凄いな。軒先テントの上に「THE EEL AND PIE SHOP」と書かれた店の絵…専門店があったのか?!驚き。今も続くパイとマッシュの店に、昔の様子を聞くと店主「床には、おがくずが撒かれていた。お客が骨をペッ。(床に吐き出すから)」テムズ川に住む鰻が減り、その値段が高騰すると、パイの中身は牛肉に取って代わられた。* * *次はテクニカルチャレンジ。審査員は退室する。出場者たちは、何を作るのか知らされていない。課題は「ハンドレイズドパイ」。フィリングはチキン・ベーコン・アプリコット。生地はホットウォータークラスト。制限時間は2時間15分。ホットウォータークラストペイストリーという言葉を初めて聞いた。今まで、一度も課題にならなかったと思う。・ハンドレイズドパイには、昔の技が使われる。作り方も道具も、ベイカーたちに馴染みがない。P 焼き型ではなくドリーを使うのが難しい。側面になる部分の厚みが重要。薄すぎるとフィリングを詰めた時に亀裂が入るし、分厚いと食べづらくなる。更に失敗しやすいのが、ドリーから生地を外す時。あらかじめ油を塗っておかないと、くっついてしまう。わざわざ昔の道具で作らせる課題・・・正直言って「意味ないでしょう」と思う。キャスリン 作ったことも食べたこともない。見たことはある。やはり馴染みなし。ジェームズ ドリーなんて聞いたことなかった。・ドリーは生地をカップ状に成形する古い道具で、焼き型と異なり 成形したら外す。ダニー ホットウォータークラストを作ったことないし、ドリーも見たことなかった。ジョン これがドリーか。古道具屋に売っていそうな佇まいだわ。ライアン 番組オーディションの前、ホットウォータークラストを作ったことがなくて心配だったので、試した。ボロボロになりやすく、まとめるのに苦労することは経験済み。それを知っているのは強み。成形した生地を、ドリーから外すのが難しい。キャスリン 今のところ皆が苦戦。誰もドリーから生地を外せていない。・少しでもヒビが入ると、フィリングが漏れてしまう。ジョン 焼き型があるのに、なぜこんなの使うんだ?わかるよ、その気持ち!思わず愚痴を言いたくなるよね。(笑)残り1時間ライアン ドリーを使わない。うまく外せないので諦めた!・中にベーコン・アプリコット・チキンをきれいに重ね入れる。丁寧にやらないと、断面がきれいに見えないからね。・中身が漏れないようひだを付けて蓋をする。真ん中の穴は、蒸気を逃がし生地がふやけるのを防ぐため。なるほどね。化学。ダニー 見るも無残。イヤだイヤだ。つぎはぎ状態(-_-;) 崩壊しそう。キャスリン 溶き卵を塗り忘れた!焼く前に気づいてよかったね。・ゼラチンを溶いたチキンストックを入れる。中の肉をゼラチンで覆うことで、冷めてもパサつかない。いつだったか、同じことをしたような・・・。マニーシャ 漏れている。キャスリン どんどん底から漏れる。ハハハ!爆笑・・・ちょっと怖い。(^_^;)ジェームズのも、かなり漏れている。メル 作ったパイは、ゼラチンが固まるまで一晩置き、明朝ポールとメアリーが審査する。これまで、一晩置いて審査するってことがあったかな?あったような、なかったような…。ダニー 悪夢のようだった。結果がわかるまで、一晩待つのは気が重い。・・・そうだよね。早く審査を受けたいだろう。ライアン 酷すぎる。犬のご飯に見えるかも。こちらも思うようにいかず、自虐よ。サラジェーン 今夜は何も考えない。今さら何もできないし、そう自分に言い聞かせている。そうだね。もうどうしようもない。全力でやった…それで良しとするしかない。
2023年06月07日
「クレームカラメル」のカラメル作りをする。スチュアート 理想は少し濃い麦わら色。`キツネ色´という表現はよく耳にするが`麦わら色´は初めて。あちらでは、よく使う表現か。ライアン 焦げるくらいなら、少し薄い方がいい。色が完璧でなくても、苦くなるよりは。味を優先。次の工程は「スタードを作る」。レシピに手順は書いていない。配られた材料は、バニラエクストラクト・砂糖・牛乳・卵。製菓が趣味なら、カスタード作りはお手の物だろうと思いきやライアン 混乱している。カスタードには卵黄だけ使うと思っていたが「卵4個」と書いてある。「卵黄」とは書いてないので、レシピに従って卵白も入れる。あまり深く悩まず卵白を入れると決めた。時間がないからね。キャスリン 卵全部?不安だな・・・気持ちが目に表れている!マニーシャ 自分の勘に従って、卵黄のみ入れる。もしかしたら間違っているかもしれないけど。そう!ライアンの判断を聞いて「`卵´と書かれているからといって、卵黄も卵白も全部使えという指示ではないのでは?どう使うか、自分で判断しなさいってことでは?」と思ったわ。ライアン 卵はどのタイミングで入れればいいのか?とろみが出ず、水っぽい。ダニー 緩すぎる。どのくらい硬くなればいいの?キャスリン そろそろオーブンに入れないと…間に合わないかも。意外と苦労している。スーの「残り1時間」の掛け声で、キャスリンが急いで液をオーブンに入れる。「慌てることがないよう、気をつけていたのに」ん…?会場に自分の時計を持ち込んではいけないってこと、ないよね?!ライアン 少しダマがあるが、もう焼かないと。先に進まないと間に合わないから。・レシピには「湯煎焼き」とある。ブレンダン お湯を張るのか、水を張るのかわからないので、ぬるま湯にした。なるほど、真ん中を取った。・焼き時間も各自で判断する。焼いた後の冷ます時間も考慮する。ブレンダン 知識ではなく直感を信じる。皆、そうだろうね。マニーシャ 全然固まらないので、冷凍庫に入れる。ダメで元々。えーっ、いいの?!短時間では固まらないだろうし、審査の時「冷たい」と指摘されるのでは。=審査=審査員は、どれが誰の作品が知らない。ライアン作P カラメルというより、薄く色のついた水。カスタードは、ややスクランブルエッグみたい。ジェームズ作P 薄っすらとしたカラメル。舌触りは滑らか。M プルッとしていて良い。カラメルの色は、ライアンと同じくらい薄いと思うが。ダニー作M カラメルの色がいい。クリーミーでおいしい。完璧。P 滑らかで悪くない。カラメルの色がちょうどいい。きれい。薄くもなく濃くもない。ブレンダン作P これもいい。カラメルが焦げているかと思ったけど、風味がいい。サラジェーン作M これはなぜか表面に丸がついている。カラメルをスプーンで広げたのかも。スチュアート作P これはクレームパティシエールだね。固まっておらず、とろみがついたまま。キャスリン作P いいね。カラメルは滑らかだが、焼き時間が長すぎた。ココットの縁を割ってしまったのは、お咎めなしか。まさか、知らん顔で盛り付けていないよね?!(-_-;)ジョン作P クレームカラメルだからカラメルが主役なのに、これは砂糖水。ほぼ色がついておらず、カラメルに程遠い。マニーシャ作これも固まっておらず、ぐしゃっとしている。M カップに入れなきゃいけないのが、ここにも。P 隣同士で作ったのか?嫌味(^_^;)でも、言われても仕方ない出来。=結果=下からマニーシャ「卵黄しか使わなかった」ライアンが正しかったのかー。(・o・)スチュアート「同じです」 卵黄組、大失敗。ライアン ジョン、ジェームズ、サラジェーン、キャスリン、ダニー、ブレンダンブ「初めての一位。出足が遅くなったけど」先週は脱落の心配をしたが、すっかり調子を戻した。マニーシャ 間違いなく脱落の危機にある。落ちるかも。スチュアート 明日、全てうまくいってマニーシャに勝てれば、残れるかも。そう…これは競い合い。* * *次の課題は「メレンゲデザート。4層以上のレイヤーケーキ」。フィリング、トッピング、デコレーションは自由。M 難易度が高い。大事なのは、層の美しさ・メレンゲを引き立てる格別のフィリング。P 食感が大事。メレンゲをサクッとさせるには、オーブンで1時間乾燥させ、1時間冷ます。時間がかかるなぁ。この課題、制限時間は何時間なの?・技術に加え、風味・食感の組合わせなどの構成力も問われる。センスのあるなしがわかるか。・ベイカーの多くが、最も一般的なフレンチメレンゲを選択。しかしジェームズは、イタリアンメレンゲを作る。スー この方が固いのよね。さすが、シーズン1から司会をしているから知識があるな。ジェ いろいろ遊べるってこと。余裕の笑顔。サラジェーンはスイスメレンゲを作る。フレンチ、イタリアン、スイス 他にまだあるのか?スチュアート 先週は絶好調だったのに、一気に坂を転げ落ちた気分。これで盛り返したい。崖っぷち。ス パリパリ・サクサク・もちもちのミックスかな。P 待ってくれ。どんな食感に仕上げたか、明確にしないと。どんなメレンゲを作ろうとしているか?思わず苦笑いする。こんなシーン、初めて見る。ス もっちりかな…P かな?どっちなの?あやふやな返事に怒るかと思いきや、笑顔。M あなた自身も驚く結果になりそうね(^_^)うまいこと言うな。さてどうなるか。ライアン 今回は脱落の可能性がある。スー 3回目が特にきついでしょう。華やかで凝ったものを要求される。正念場。最後の印象が、最も審査に影響するからね。先週のスチュアートは、3回目で逆転できた。・好調のブレンダンは、スターベイカーを狙う。ブ 特別なものを作るため、高度な技を盛り込む。やる気満々。自信があるのだな。キャスリン メレンゲ作りはまだ。ハチミツケーキを冷ましてから始める。ポールとメアリーの表情が硬い。(-_-)P 安定する?柔らかくなって崩れない?キャ モンスターみたいになるかも。繊細なものは、私に向いていないというか…ポール、メアリー、スーが笑う。ぐちゃっとして雑に見えると、低評価になるが…。メレンゲを焼き直すライアン。天板を床に置きメレンゲを絞り出す。エッ!?いくら急いでいるとはいえ、汚い!土足だから、なおさら不衛生!床(というか地面)でお菓子作りはダメでしょう!これはイヤだわ。ジョン 勝負の分かれ目は、仕上げのタイミング。積み上げてから時間が経つとヒュ~って(崩れる)。メレンゲだから丈夫ではないってことか。=審 査=ライアン作M サクサクいい音。層はきれいだけど、パッと見た印象が惜しい。盛り込み過ぎ。P メレンゲはいいが、ムースの食感が良くない。全体的に、うまくいっていない。側面につけたお花が余計だなぁ。そのせいで、ゴチャゴチャした見た目になってしまった。センスないなと思う。ジェームズ作P 切りにくい。おいしくない。これという明確な味がない。5,6種類もの味を詰め込むのはやり過ぎ。M 色々な味のミックス、私は嫌いじゃない。評価が分かれた。見た目がイマイチなようだ。ダニー作P 見た目がいいね。M 層がいい。メレンゲがサクッとしていない。フィリングはおもしろい。P 少し重いな。見た目のインパクト!層もきれい。ブレンダン作P 見た目がいい。M どこを切っても同じように、おいしそうに見える。ブ 洋梨は水分が多いので、リスクがあった。メレンゲのサクサク感が失われる恐れが。P すばらしい。味がとても繊細。M 組み合わせがいい。お店で売っていてもおかしくない見た目。丁寧に作ったのが伝わってくる。これでスターベイカー決定だね。ジョン作P いい硬さ。取り分けにくい。おいしい。M おいしい。高さがあって、見た目がおもしろい。キャスリン作M スポンジがもう少し薄い方がいい。P グーズベリーのスポンジケーキだな、メレンゲが感じられない。味は悪くないようだが、課題に沿っていないので失敗。サラジェーン作P 見た目がもっとシャープでないと。確かにドスンとした感じね。田舎くさい。M 課題はメレンゲのケーキなのに、スポンジの主張が強すぎる。スチュアート作M これは今週最後の一品よね。一目見た感想は`メレンゲのケーキ´というだけ。何かしらデコレーションしてほしかった。切って中を見たい気にならない。辛辣だが、メアリーなりの感想。よく言えばシンプル、悪く言えば味気ない見た目。P 硬い…(切ったらゴトッと倒れ)ドアストッパーみたいだな。(笑顔)二等辺三角で硬くて茶色い・・・だからドアストッパーを連想したのだろうが、言われた方はグサッとくると思う。一生懸命に作ったケーキをドアストッパーと言われる・・・辛いよ。スチュアートもポールと一緒に笑っていたけど、内心は…。M メレンゲが入っているようには思えない。トライフルみたい。P 外側はいいが、中がゴチャゴチャしていて味が伝わりにくい。ポールは、見た目に関しては問題視していないか。 マニーシャ作M 輝きを放っている。サクサクいい音。P 味はいまいち。メレンゲの食感はいいが、苦すぎる。M 私はそう思わない。十分甘いわ。またも正反対の感想。切っている時、とてもいい音がしたが。見た目は、そう悪くなさそう。=結 果=スターベイカーは案の定、ブレンダン。落ちるのはスチュアート。P スチュアートには才能があるが、他のベイカーたちも力がある。今大会はレベルが高い。ライアンとマニーシャは、危ういところをすり抜けた。今シーズンは、ポールが柔和だな。ギャラが上がったのだろう。
2023年06月01日
残り9人。ファーストチャレンジで作るのは「トルテ」スポンジの層を重ねた、ドイツ生まれの焼き菓子。ジャム・クリーム・ムース 好きなものを挟む。直径20cm以上。制限時間は3時間。M 外観はもちろん、断面も美しく。様々な味が層を成し、絶妙な調和を生み出せたら最高。それは一流プロの技だね。P 今回は、小麦粉以外の粉で作る。定番は、栗やアーモンドの粉。他の粉でもいい。・これが重要な選択。粉によって風味や食感がかなり異なる。ナッツ系の粉を使うベイカーが多い中、ダニーは「ジャガイモの粉でまとめる、サボイスポンジ」スー お菓子にジャガイモ…ポールはどう思います?P 使ったことない。ベタッとしそうだ。珍しいし、楽しみ。これは難しい。興味深いことを成功させれば、高評価を得られる。ポールに難色を示されても、ダニーは笑顔…自信あるってことだ。何度も作って「いける」と判断したのだね。本番で思うようにできるか。ブレンダン 小麦粉を使わずに作るのには、コツが要る。私にはグルテンを拒む友人が多いので、ここ何年か小麦粉以外でお菓子を作る研究をしてきた。おっ、経験を積んでいる。`小麦粉を使わない´に慣れているのだな。飾りつけに凝り過ぎて時間に追われないよう、自制を心がける。つい夢中になってしまうのだね。ライアン 失敗したら、ただのパンケーキ。数日前に考えついたレシピだから、まだ試行錯誤。100%自信をもってできたらいいけど、時にはリスクも取らないと。視聴者にとっては、ひたすら安全第一でやる人よりおもしろいが、本人にとっては賭けだ。吉と出るか、凶と出るか。インターネットで、パリにある日本のパティスリーが作った抹茶トルテを見て、僕も作ってみようと。実際に店に行って食べたわけではないのか(-_-;)・スチュアートとライアンの生地は薄い。他のベイカーたちの生地は厚い。・ほとんどのベイカーたちが、ガナッシュ*を使う*生クリームとチョコレートを混ぜ合わせたクリームで、ケーキ表面に塗ったりする。ジョンが、胸元のはだけた服装をしている。いやいやいや、ダメだわ、その格好!・ジェームズだけが、ガナッシュに風味を加える。「友達に試食してもらって、これが一番好評だった」ちゃんと事前調査する。「パッションフルーツは高価。特に学生には」スー あなたは暖かい格好をしているけど、ジョンは半分裸、スチュアートはハワイよ。そう! スーも二人に違和感あるのだね。ジョンの露出が最も場違いな感じで、次にスチュアートのハイビスカス柄。かなり目立つ。肩や腕の辺りがピチピチじゃない?きつそうに見える。ジェームズはウールのセーターを着ており・・・この会場は、暑いのか寒いのか?!・トルテの層を作るには、一つの(厚い)スポンジを正確に切り分けるか、全く同じ薄いスポンジを次々と焼くかである。ブレンダン ナイフが入れやすいようにし、どこを切っても崩れず、きれいに取り出せるようにする。切ってお皿にとる段まで想像し、計算しながら仕上げる。味や外見以外のことにも気を遣う。・スポンジ、ガナッシュ、ゼリーやクリームが混ざらないよう、きれいに層を重ねる。トルテの肝は「層」ってことね。時間に追われるライアン。「もう、生地を作り直す時間はない」時間配分を考えて動く。キャスリン 私のは、層ってほどではない。二段だけ。これがどう評価されるか。きれいにできれば、べつにダメ出しされないかも。あまり工程を詰め込んでいないので、珍しく時間に追われず落ち着いてやれている。赤地にシマウマ柄のストールがお洒落だね。似合っている。・大学を中退して二児の母になった。どうりで若いお母さん。=審 査=ライアン作P 見た目がいい。オペラは特に、食感が大事。M 層がくっきり見える仕上がりね。ビターチョコレートの主張が強い。P ホワイトチョコレートの方がよかった。抹茶の色がきれいだな。ジェームズ作M これは(切って)、お皿にのせても見栄えがいい。P ナッツの食感がいい。後からくるパッションフルーツの風味も抜群。M 見た目もプロフェッショナルで、食感もすばらしい。絶賛。ポールが、パッションフルーツの風味にニコニコよ。ダニー作P いい仕上がりだね。層が見事。M まあ、きれい。とってもおいしい。ジャガイモの粉で大成功!ブレンダン作P 70年代を彷彿とさせる。マロンパウダーをうまく使っている。なかなか難しいのだが。おいしい。M 崩れない。スポンジが分厚すぎない。おいしい。P 70年代風のデコレーションだけが引っかかる。今回も丁寧につくってある。ポールにとって、懐かしさを感じるってことか。マニーシャ作M 見た目がいい。スポンジが少しパサつく。P アルコールが多すぎる。他の味を打ち消している。確かに、飾りつけが目を引く。いいと思う。サラジェーン作P 問題はパサつき。風味はすばらしい。M クリームが必要。味は良い。キャスリン作P アイディアがいい。シンプルで印象的。模様もきれいにできている。色もいい。M しっとりしていておいしい。P 香り・スポンジ・飾り付け どれも見事。これも見た目がおもしろいね。お店で売っていても違和感ないわ。スチュアート作P 仕上げが…雑。・・・味も食感もいい。試食して、一言目が出るまでの目が怖い(^^;)M 問題は見た目。きれいに切れないから、だらしなく見えるの。これは`素人が作った´って感じだわ。ジョン作P 見た目が悪い。まるでレンガのよう。大き過ぎる。`レンガ´はグサッとくる言葉。M 大き過ぎると、上品に切れないわね。ジョン 言い訳ですが、それがNoir(ノワール 黒)と名付けた理由で、暗く危険な香りを感じさせるものにしたかった。は?トルテに`危険な香り´と言われても、なんだか笑ってしまう。付加価値として認められないでしょう。本気で言っているのか?!スー 番組史上、初の試みね。うまい!そして、優しいな。M フルーツがいい。P 味と食感はいい。問題は見た目。味が良いのが幸いだね。* * *ジョン 自分に腹が立つし、恥ずかしい。全く僕らしくないもので、情けない。その服装も恥ずかしいぞ!ブレンダン もちろん、現代的にも仕上げられる。今回の作品は70年代風に見えたというが、あれのどこが70年代なのか。先ほどはポールの言葉を笑顔でさらっと受け止めていたが、実はこんなに不満。スチュアート 次は完璧を目指す。冷静に、間違わない。彼の言葉にはしばしば、自尊心の強さのようなものが表れる。ダニー ホッとしている。ファーストチャレンジがうまくいって、気分がいい。自信になるね。始めの評価によって、プレッシャーもかなり違う。甘甘甘!私が食べられるのは、ダニーの作品だけだわ。トルテとケーキの違いがわからない。同じじゃん と思う。今回の出場者たちは、シーズン1,2よりレベルが高い気がする。* * *=砂糖のお話=砂糖が一般家庭に普及した陰には、ある人物の功績があった。「1874年まで、砂糖は`白い金´と呼ばれるほど高価だった。実際、金と同じ価格で売られていた時期もある。政府は砂糖の需要が高いことを見越して、重い税金をかけていた。砂糖産業の成功によって、イギリスの都市は栄えていった」それは、精製所や倉庫で働く労働者の苦労なしで成り立たず。が、高い税金を課せられた砂糖は、彼らの手に届くものではない。1858年、ブラッドフォード*事件が起きる。*地名菓子店の主は、砂糖の代わりに不純物の混ざった`ダフト´を用いていた。仕入れ先がダフトとヒ素を取り違えてしまい、菓子店の売ったキャンディーに致死量2倍のヒ素が混入。その結果、200人以上が中毒を起こし、死者も出た。これを機に、砂糖の税金を廃止し価格を見直すべきだという声があがるようになる。首相グラッドストンが、庶民のために改革に着手。毎日使うような食品に税金をかけるのは不当 と考え、制度にメスを入れる。「1874年、砂糖税が廃止され、安くて良質な砂糖が庶民にも行き渡るようになり、デザートも大きく変貌を遂げていった」* * *次はテクニカルチャレンジ。審査員たちは退室する。課題は、フランス料理の王道デザートクレームカラメル(カスタードプリン)。制限時間は2時間45分。・材料は四つ。牛乳、砂糖、バニラ、卵。シンプルな工程が三つ。ジェームズ 食べたことあるだろうけど、思い出せない。えっ、日本でいう`普通のプリン´だよね?イギリスでは、子どもがおやつに食べたり、どこのスーパーでも売っていたりしないのか?彼は、タルトタタンも食べたことないと言っていた・・・定番のお菓子に馴染みがないような。サラジェーン クレームブリュレの作り方に似ているだろうと思う。そういえば、見た目が似ているね。M 昔ながらのものだけど、一筋縄ではいかないの。牛乳と卵を一緒に温めてしまう人もいるでしょうね。それだと、だまができてしまう。カラメルの濃さも、あんばいが難しい。P カラメルが焦げず、香り豊かで、カスタードが滑らか。果たして、それらを再現できるかな。完璧なカラメル作りも、完璧な卵液の加熱も至難の業だろう。サラジェーン まずカラメル作り。難しいので失敗しないように。材料は水と砂糖だけだが、簡単ではないのだね。ついつい混ぜたくなるけど、触らないように我慢。そっとしておくのが一番。マニーシャ カラメル作りには、かなり手こずった。悪夢よ。・先週、8回やり直した(+_+)ダニー 鍋肌についた砂糖をこまめに取り除く。カラメルに混ぜらないように。結晶化したら困るの。こまかいことに目が届くね。・鍋を火からおろした後も、カラメルは色ととろみを増す。難しいねー!そこまで計算して見極めないといけない。順調なのはジェームズ、ダニー、キャスリン。
2023年05月22日
第二の課題・糖蜜タルトライアン 格子を編み込むとわかっていたが、フィリングの上に置いたらくっついてしまった。格子が太いな。紙の上で格子模様を作るビクトリア。「(フィリングの上に)載せたら動かせなくなるので、先に編み込んでおくの」マニーシャも同じことをする。「(格子ができたら)滑らせて載せる」頭いいな。サラジェーンは、細長い生地を`捻じって´格子模様をを作る。他の人はやっていないから、これは我流だね。残り45分・・・焼き時間は各自が判断する。床にお尻をつけ、オーブンの中を見つめるベイカーたち・・・土足の床に座り込むのは汚い。こういうところが、日本人とは感覚が違うなぁと思う。スチュアート レシピを読み間違えて、ゴールデンシロップが150gも足りなかった。パサパサの酷いものになってしまう。 今から足してみるが、バレるだろうな。(苦笑い)何やっているんだよー!レシピは落ち着いて、よく読まないと。しくじったなぁ。レシピよりいいものができるかも。ここでまさかの負け惜しみ発言。彼らしいか。=審査=ポールとメアリーは、どれが誰の作品か知らない。ジェームズ作P しっかり焼けている。M 食感も生地の薄さもいい。格子もよく編めているし、艶もいい。高評価。ビクトリア作P 焼き色があまりついていない。M 底は焼けている。底の生地が薄くないと、しっかり火が通らない。P 生地を捏ねすぎ・側面が厚すぎる。底は合格だけど・・・キャスリン作M 焼き色も艶もいい。サクッとしていい生地、捏ねすぎていない。高評価。スチュアート作P 格子模様は悪くないが、フィリングを煮詰めすぎたように見える。底は焼けている。M サクッとしていておいしい。意外!シロップを後から足したことは、バレなかったか。ダニー作M 格子があっちこっちにいっちゃって均等ではない。P 底は辛うじて焼けている。P でも、とてもサクサクしている。まずまずか。ジョン作P 格子模様がとてもいい。M 少し生焼けね。八つ編みパンも見事だった…編み込み名人(笑)サラジェーン作P この人は、捻じってそのまま載せた。M 編み込んでほしかった。これは、重ねただけ。サクッとして、味はとてもいい。捻じるなんて余計なことするから、かなり減点。ライアン作M これも指示に従っていない。P 編み込まれていない。底の生地は薄くてとてもいいが、側面は厚い。格子が太い。マニーシャ作P 編み込んであるが、少し見た目が雑。M しかも随分と太い。ライアンの方が太いぞ。P ゴムっぽい。フィリングの混ざ方が悪い。ブレンダン作P 均等に焼けている。M 格子もいい。P 味がかなり濃い。M レシピよりパン粉が多かったということよ。ブレンダン、レシピを無視してパン粉を増やしたの?そんなことする人かな。M 今回は、順位をつけるのが非常に難しかった。どれもほとんど差がないので、かなり細かいところで判断した。10位 マニーシャ P フィリングが重すぎる。9位 ブレンダン M フィリングが少しくどい。8位 サラジェーン P 格子をちゃんと編み込まないとダメ。7位 スチュアート 6位 ジョン 5位 ライアン 4位 ビクトリア 3位 キャスリン 2位 ダニー 1位 ジェームズ肩を揺らし笑顔になるジェームズ。嬉しいよね。ライアン、ビクトリア、ダニーが、寸評から想像したよりいい順位(・o・)!スチュアート 最下位を覚悟していたから嬉しい。シロップの量を間違えるポカ~ダメで元々 後から足したわりには7位だからね。サラジェーン(涙しながら)本当に自分に腹が立つ。レシピどおりにすればよかった。あれが良く見えると思ったの。でも、ダメだった。いや…変わったこと(おもしろいこと)しているな と思う程度だわ(^^;)第二の課題は「レシピに従う」が鉄則なのに、自己流にやったから低評価。これまでの放送、見ていないのか?!* * *M サラジェーンのバナナタルトが非常においしかった。P ジェームズは、ラベンダーの使い方が見事だった。M ブレンダンは好調だったけど、タルトタタンは本人も不本意だったはずよ。ビクトリアのいちじくタルトは、見た目がいまひとつで味見する気にならなかった。茄子をじっくり炒めたみたいだったね。P スチュアートは…スー この場でよく名前が出ますね。メル いつも危ない。P そう、毎週。今回もね。そういう人が、意外と落ちずに中盤まで進む。(^_^;)M マニーシャは、カラメル作りにかなり手間取っていた。メル テクニカルチャレンジで最下位。P 全ては次の課題に懸かっている。そう。三つ目の課題で良い印象を与えるのが、勝ち残りの法則よ。* * *次の課題は「大きなフルーツタルト」生地・フィリング・フルーツは好きなものを使っていい。制限時間3時間。・タルト作りの技術と味覚だけでなく、一流パティシエ並みのデザイン力も証明せねばならない。サラジェーン みんな追い込まれていて、空気がピリピリしている。この課題で残るか落ちるか、決まるからね。・まず、砂糖入りのショートクラストを作る。砂糖がグルテンの働きを弱めるため、弾力性に乏しく扱いにくい。P(スチュアートに)率直言うが、今まで悪戦苦闘だね。今日こそは傑作を見せてほしい。プレッシャーかけるなぁ。キャスリン 生地が一番難しい。砂糖がたくさん入っているから、柔らかくて扱いにくい。先ほどの解説と全く同じことを言っている。生地のことをよく理解しているのだな。・唯一、円形ではなく長方形のタルトを作る。「少し心配。私のやることは平凡で、あまりパンチがない」でも、今回は一人だけ形の違うものを作る。目立つはず。メル あなたはここまで大きな失敗もなく、うまくやっている。そろそろ自信が生まれるんじゃない?確かに堅調。キャ 褒めてもらうと、少しずつは・・・でも、緊張する。メル ポールとメアリーが裸だと思えばいいのよ。ほら、緊張が吹っ飛ぶわ。やめてよー。でも、キャスリンの笑顔がかわいい。まだ若いからな。・生地を捏ねすぎると、ゴムのような食感になる。 生地を休ませたら、素早く正確に伸ばす。やり直すと硬くなってしまう。ブレンダンは、生地と型の側面を密着させるのに、指を使わず生地の欠片を押し付ける方法。「指で押し込むと、穴が開いたり割けてしまうから」頭いいね。経験値か。「なんとしても挽回したい。美しいタルトを作りますよ」自信ありげ。・空焼き時間を見極めるのが重要。生地が非常に薄いため、たちまち焼き過ぎてしまうから。ジェームズはマカロンも焼く。「パリで初めて食べた時、この組み合わせに衝撃を受けた。ベイクオフで絶対に作ろうと思っていた」きれいなピンク色。サラジェーン フランスのパティスリーのものを見ると、シンプル。フルーツもクリーム一種類だがすばらしい。全く焦っていない。昨日は涙していたが、すっかり立ち直っている。プロの作ったものを見て、勉強するのも大事だね。「手作りジャムを使う」いい色。=審査=ダニー作P パイナップルがきれいだが、もう少し色味があってもいい。焼けているが湿っている。M クリームに滑らかさが足りない。P パインとココナッツはいい味。上出来。デザインは極シンプル。悪く言うと、ありきたり。ビクトリア作P 焼き色があまりついていない。水分がかなり出る。底もだいぶ湿っている。少しブヨブヨ。M ライムが強い。P 他の風味がどれも、ライムに負けてしまっている。ライムのクレームパティシエールが、かなり緩く酸っぱい。全てがぶつかって、ケンカしている。あぁー、低評価。ジェームズ作かわいい!P マカロンが気に入った。難しいんだ。焼き色もいい。しっかり焼けている。クレームパティシエールもちょうどいい硬さ。味もすばらしい。M バラ風味のタルトは初めて。見た目も味も高評価。ライアン作P ゴムっぽい。M 底は薄くていい。少し焼き足りなかったみたい。P 捏ねすぎたんだろう。失敗。ジョン作P プロ並みの見た目。手が込んでいて、実に美しい。M 宝石のよう。生地が非常においしい。それに、甘すぎない。パッと見て、きれいだなと思う。目を引く。黒い粒の入ったものが、ドラゴンフルーツか。キャスリン作M とてもきれいね。他は丸いけど、これは長方形。P きっちり整っていて、パリらしさがある。底は、かなり油っぽいが焼けている。M バターが多いように見える。でも、薄くていい。私なら、クリームにもう少し風味をつける。P そう思うが、全体的に味は良いし、よく焼けている。くるっとした飴細工もかわいい。長方形にして正解。印象に残る。マニーシャ作M 二色使いがいい。独創的。スポンジの層のあるタルトは初めて。サクッ・ホロッとしてとしておいしい。本当においしい。P 生地もよく焼けている。ほぼ完璧。ここまで褒められるのは凄い!インパクトある見た目。ブレンダン作M 壮観。こういうものは、見たことない。P 見た目がいい。フルーツ盛り合わせみたい。よく焼けている。M 全体の組み合わせはいいが、クレームパティシエールがもっと硬い方がよかった。確かに特別感のある見た目。ホテルのパーティーで出てきそうな。丁寧に作ったのが伝わってくる。サラジェーン作P 見た目がきれい。側面の色もいい。底もよく焼けている。M リンゴのシャリシャリ感とアーモンドの風味があって良い。ん…?これはペタンと薄い。人によってボリュームが異なる。素朴でおいしそうな感じがする。きれい。スチュアート作スチュアートを一べつするポール。鋭い目線が怖いよ(>_<)P 魅力的な見た目。生地の色もとてもいい。M 洒落たパティスリーに飾れるわね。P これはいい。色々な食感、フルーツの酸味。M よく考えられていて、独創的。断面も、層になっていてきれいだね。* * *スチュアート 次に残れるだけのことはやったと思いたい。今回は凄く僅差で、どうなるかわからないが。絶賛されたから、力を出し切れたと言える。逆転できたはず。ビクトリア 脱落するのは私。覚悟している。ブレンダン 今回は、とりわけプレッシャーを感じた。これまではそうではなかった。もう、繰り返したくない。大きなストレス…イヤだよね。* * *=審議=M ジェームズの作品がすばらしかった。マカロンまで作って、完璧じゃない?マカロンが印象的だったね。他に誰も作らなかったし。P スチュアートも秀でていた。スー 一気に逆転ですよね。P ああ。風味の組み合わせが見事だった。よほど気に入った様子。M 本人の言ったとおり、三層のチョコレートが現れた。脱落候補はビクトリア。P ブレンダンのタルトタタンは失敗だった。今日、フルーツタルトで持ち直したが、安泰とは言えない。他の人たちもいい出来だったからね。堅調だったブレンダンが、脱落の危機。スー ブレンダンは一日目が、ビクトリアは二日目が悪かったですね。ビクトリアが落ちるだろう。=結果発表=スターベイカーはジェームズ。三つの課題で好成績だったから、当然でしょう。旅を終えるのは、やはりビクトリア。「全く正しい判断。私の力不足だと、素直に認める。もちろんベイキングは続ける。誰もが自分の中の創造性を発揮できる、すばらしいものだから」最初の週はスターベイカーになったが、その後はいいところを見せられず・・・やはり実力不足だったのかなぁ。メンタルも関係したか?一方、次への切符を手にしたブレンダンは「今回は、競争が目に見えてくるきっかけになったと思う」年相応に冷静に語る。今週は、スチュアートの起死回生が衝撃的だったからね。ジェームズ パリに旅行した甲斐があった。いいね。若いうちに見聞を広めるのが大事。キャスリン ビクトリアはすばらしかった。だから、自分の為にも彼女の為にも、もっと自信をもって怖がらないようにする。えっ、ビクトリアとそんなに仲が良かったの?!キャスリンは今週も、あまり自信なさそうでも結果は良かった。堅調。サラジェーン すでに次への恐れが…あぁ。残れて嬉しいけど、またプレッシャーとの戦いが始まる。落ちた人からすれば、贅沢な泣き言。
2023年05月14日
2人減って10人。貴族の邸宅・庭園、広---い!そして、緑がきれい。気持ちいいだろうなぁ。第一の課題はフランスの伝統菓子「タルトタタン」制限時間は2時間半。「スウィーツ系でもセイボリー系でもいい」 ん?タルトタタン=スウィーツだろう。セイボリー系があり得るのか?M 生地はカリッと。ひっくり返して上になる面は、透明感あってツヤツヤでないと。P 焼きが甘いと焼き色がつかず、果物から出る水分で生地がペチャッとなってしまう。難しいな。果物から水分が出るのに、生地をカリッと仕上げるのは。ダニー ランチによく焼いているものを作る。伝統的なレシピなのかわからないけど、少なくとも食べられるから。笑おっ、作り慣れているってことだな。ダニーはいつもカラッとしているね。お菓子を作って家族や友人、同僚たちに振舞う・・・そういう、色々な人との繋がりが羨ましい。〇洋梨・くるみ・ロックフォールチーズで作る。ん?課題は「タルトタタン」だが、リンゴを使わなくてもいいのだな。M おもしろそうね。P 洋梨とロックフォールチーズは相性がいい。洋梨の風味が消えてしまわない配分が鍵だな。期待を寄せる二人。ダニーは「少なくとも食べられる」とやや謙遜していたが、実はレシピに自信をもっている。ロックフォールチーズとは?と思い検索したら「青カビ・羊乳・フランス最古のチーズ」・ほとんどのベイカーたちはイギリス伝統の生地ラフパフを作るが、ジェームズはより時間のかかる生地(パフペイストリー)に取り組む。また難しいことにチャレンジ!今回も吉と出ればいいが…心配だなぁ。ジェ 僕はいつもこうするので、ラフパフが何なのか知らない。パフペイストリーに慣れているのはいいが「ラフパフを知らない」衝撃発言!この番組に出るなら、作れないと困るだろう!彼は当然、シーズン1~2を見ているよね?!・ジェームズは音楽も趣味で、家族バンドでコントラバスを弾く。すてき。いいなぁ、お菓子作りと楽器が趣味の男子。〇リンゴとラベンダーで作る。P ラベンダーをどう使うの?なぜラベンダー?そりゃ、訊きたくなるよね。ジェ 作ったことある・食べたことあるタルトタタンは、これだけなので。えっ、一般的な(リンゴの)タルトタタンを食べたことがないの?!お菓子作りが趣味なら、一度は口にする(味わうべきもの)だと思うが。M おもしろそうね。こちらも期待される。ラフパフを知らない・ラベンダー使用・ベイキングを本格的な趣味にしているのに、普通のタルトタタンを作ったことも食べたこともない…私には、驚き三連続だわ。ビクトリアは編み物もする。手先が器用なのだな。〇イチジク、くるみ、ピンクペッパーで作る。P イチジクとの相性がどうか、楽しみだ。ピンクペッパーとは?「コショウボクという食物の実を乾燥させたスパイスだが、黒コショウ・白コショウとは異なる。きれいな赤が特徴。粉状ではなくホールで売られる。香りは弱い」ライアン これがうまくいけば、残り二つの課題を気負わず楽しめる。いや、そこまで気楽にはなれないでしょう!最初の課題で失敗すると、確かにプレッシャーが増すが。〇バニラとシナモン風味の洋梨で作る。・サラジェーンは、祖母から何百ものベイキングレシピを受け継いでいる。すてきだね。〇家族のお気に入り バナナとキャラメルのタルトタタンを作る。サ 他の人たちと比べると、かなりシンプル。家ではうまくできて、皆が大好き。P 完璧を期待しているよ。茶目っ気を見せるポール。サラジェーンは自信ありげ。キャスリン 子ども達は一番厳しい批評家。気に入らなければ、見向きもしない。正直な反応をするね。〇プラム・チェリー・独自に調合した5種のスパイスで作る。・大量のプラムとチェリーの種を抜く、大変な工程がある。で、種抜き機を使うキャスリン。初めて見た!こういうものがあるとは知らなかった。あらあら、種抜きしながら小さなため息を漏らす。「家で練習してきたけど…色々と改善したから、今日はうまくいくといいな」不安を表情を見せる。今まで、あまり自信なさそうにしていても、評価はそう悪くなかったが…。・残り90分 砂糖と水でカラメル作り。これがタルトタタンを美しい黄金色にし、艶やかにする。ジョンは先週のスターベイカーだが「名誉だけど、全体的に見てあまり意味ないよね。毎回ゼロにリセットされる」そう。選ばれれば確かに嬉しいけど、次の週にそれが役に立つことはない。準決勝や決勝で「これまでどうだったか」と少し考慮されるくらいか?〇リンゴとバニラのタルトタタンに、くるみのプラリネ(焙煎したナッツに、加熱した砂糖をかけてカラメル化したもの)を載せる。キャラメルづくりに苦労するマニーシャ。6回繰り返している。M フッ素樹脂加工の鍋では、結晶ができやすいの。混ぜないことが大事。砂糖を溶かし煮立たせ、アメ色になるまでジッと待つの。そうすればできあがる。P そっとしておくんだ。具体的な助言をされてよかったね。適切な鍋の選択が大事だな。〇シナモン・リンゴ・洋梨で作る。・果物をきちんと並べないと、ひっくり返した時に形が崩れて酷いことになる。・63歳のブレンダンは10代の頃、ベイカーになりたかった。だが、家族を養うためにその夢は諦めた。だから、この番組出演に対する思いが強いのだな。〇12個のリンゴと生姜を使う。12個!かなりの量だ。・上から生地を被せ、焼き上げたらこちらを下にする。スチュアート 果物と生地の間にマジパンを仕込む。アーモンドの風味が出せる。・地元ラグビーチームの練習と、ベイクオフの練習とで大忙し。若いからこなせることだわ!〇洋梨とアーモンドで作る。P マジパンが溶けたらまずいね。M でも、とてもいい風味が出せるわ。タルトに合いそう。賭けだね、これも。・焼いている時、果物から出た水蒸気が生地に染み込み、べちゃっとさせてしまうかもしれない。生地に穴を開けて蒸気を逃がせば、サクッと焼き上がる。化学だわー。・いつオーブンから取り出すか…被せた生地しか見えないため、決断が難しい。果物にしっかり火が通り、かつ崩れない頃合いを見極める直感が大事。果物の具合を確認できないから、経験と勘が頼りだね。オーブンから出してひっくり返す面々・・・皆、きれいにできている。くっついて取れない!とかグチャグチャになった!とか、そういう人はいないようだ。=審査=マニーシャ作M カラメル作りに手こずっていたわね。スー これは6回目のカラメル?マ 8回目。粘り強く頑張ったね。P もっと色が濃い方がいい。カラメルらしい色がほしい。風味はいいが生焼け。M もっと焼いた方がよかった。確かに、カラメル色に仕上がっていないね。サラジェーン作P 見た目が見事。色がすばらしいし、バナナもいいね。底もサクッとしている。M 生焼けではない。とてもおいしい。シンプルな材料で完璧に仕上げた。感心だわ。P これは絶品。よくやった。バナナを赤くしたソースのようなものは、キャラメル?ブレンダン作P 切り分けるのが大変だ。(^_^;)ブ いつもは、しんなりして全体がまとまります。りんごがもう少し小さくなる(縮む)ってことかな。P 大きな問題がある。底がべちゃっとしているせいで、せっかく作った層が潰れている。生焼け。リンゴが硬い。もっと焼かないと。M おいしいから、もう少し焼くことね。丁寧に、落ち着いて作ったけれど、いつものようにいかなかった。なんていうか…リンゴが大きすぎ・多すぎに見える。ビクトリア作M よく焼けていないみたい。うまくいったとは言えないわね。P 何の味だかよくわからない。見た目が…茄子料理?と思う。おいしそうではないな。ピンクペッパーを使ったわりには、その鮮やかさはない。スチュアート作P 焼き加減がいい。マジパンも見事。おぉ~、運が味方したね。キャスリン作P 水けが多いせいで、生地が湿っている。M 見た目はいい。5種類のスパイス使用が心配だったけど、とてもおいしい。プラムとチェリーの赤い色と、丸い形がかわいい感じ。ライアン作P カラメルはもっと濃くてもいい。M バニラ風味を出すのに苦労したようだけど、うまくいっている。全体に艶もある。P よくやった。見た目もいいね。ダニー作P 色がいいね。トフィー(イギリスの伝統菓子)を思わせる。M 生地が層になっているのがわかる。底もとてもきれいに焼けている。P ロックフォールは味が強いが、もっと入れていい。足りない。きれいに仕上げた。私は、羊乳も羊乳チーズも口にしたことがない。癖が強いイメージだが、どうなのだろう。ジョン作M リンゴが見るからに柔らかく、おいしそう。生地もサクッとしている。P 焼き加減も味も良く、すばらしい。くるみのプラネリもいいね。加えて正解。ジェームズ作リンゴが栗に見えた。笑M 底に焼き色がツいている。リンゴも火が通っている。P いい食感。風味の組み合わせも成功している。M ラベンダーがとてもいい。うまく使ったわね。スー ラベンダーは芳香剤みたいになりかねないのに、これはいい香り。そう。芳香剤のようだと感じたら、食べられないね。こちらも難しいことをやって、また運よく成功!失敗を恐れない・・・これが若いってことか。ジェ―ムズ ラベンダーを使うのにはリスクがあったが、好評だった(^_^)波に乗っている。ブレンダン とてもくやしくて、自分に腹が立つ。生焼けだなんて。今まで比較的よい評価を得ていたが、ここで明らかな失敗をしたから。ビクトリア 審査員を失望させてしまい、残念。第一週目のスターベイカーだが、先週から全く振るわず。サラジェーン あの伝説のメアリー ベリーに、私のタルトタタンが完璧と言われて、人生で最高の経験。こちらは大成功し感激。キャスリン 次の課題をしっかりやることに集中する。失敗は気にせずに。表情は暗くない。気持ちが次に向かっているとわかる。* * *1920年代、エディンバラ王立病院に最先端の食品化学部門が誕生。正しい食事が健康に役立つとして、様々な病院食のレシピを開発。食事療法が熱心に研究され、まさに栄養学の草分けだった。看護師が専門知識を学べるよう、勉強会が開かれた。そして、患者の回復に役立つレシピを考え、開発するようになった。記録から見つかったレシピに「患者用フルーツタルト」がある。今のタルトとは違うが、栄養バランスが考慮され、タンパク質が豊富。栄養士のやることを、看護師がやっていたってことか。* * *第二の課題 テクニカル チャレンジで作るのは「上を格子模様にした糖蜜タルト」メアリーのレシピ。制限時間は2時間。審査員たちは退室する。・ベイカーたちには、同じ材料と同じ基本レシピが配られるのみ。あとは各自に任される。ジェームズ 書かれていない部分は、自分で考えないと。だからこの課題で、経験の差や勘の良し悪しがわかる。サラジェーン メアリーのレシピだから緊張する。さきほど絶賛されたから「一転、今度は酷い」と言われたくないね。M 皆が好きな昔ながらのものだけど、作るとなると厄介。これ(見本)は底の部分が軽く、黄金色に焼けている。生地を厚くしてしまうと、こうはならない。P 上の格子模様が大変だろうね。皆、やったことがないと思う。M ちょっと難しくしたの。格子模様を編み込むよう指示してある。また編み込み!ややこしそう。メル(ダニーに)戦いっぽくなってきた?ダ まだそこまでは。メ 今のところ、思いやりある和やかな雰囲気だけど、それも第5ラウンドまでよ。シーズン1から司会をしているメルだから・・・冗談のようで冗談ではないだろうなぁ。後半に入ると、放送されないピリピリした雰囲気・敵対心・不満・対立・穏やかならぬ人間関係があるってことか。・フィリングの要となる材料は三つ。ゴールデンシロップ・レモン・パン粉。細かいパン粉を作り→加熱したゴールデンシロップをしみ込ませ→レモンの皮と汁も加える→急いで型に移す(フィリングが冷めすぎると固まってしまい、型にきれいにならすことができなくなる)パン粉にシロップを含ませて焼くお菓子・・・へぇ~、おもしろいな。・編み込みの格子模様も、手早く仕上げる。生地が薄すぎると熱でバターが溶けて柔らかくなり、扱いにくくなる。体温で、どんどんバターが溶けてしまう。指示に沿った、きれいな格子模様を作れるかが試される。
2023年05月11日
テクニカルチャレンジ・八つ編みパンの続き。ピーターは、編み方がわからず手こずる。時間がないので、適当にやるしかない。=審査= ポールとメアリーが別室から戻ってくる。ライアン作P 見た目はそれほど悪くない。M 風味がいい。まずまず。ブレンダン作M 端の方が大きくなっている。皮がおいしい。これも及第点といったところ。サラジェーン作P (編み方が)全体的にメチャクチャだ。裏返すと、少し破れている。P ネズミの仕業かな。(^_^)ずっと機嫌がいいポール(笑)ジェームズ作P きれいに編めている。M パリッと焼けて、風味もいい。P 上出来。高評価!マニーシャ作P 歪んでいるし、焼きも甘い。味は良いが、皮ができていない。ダニー作M 変わった見た目ね。真ん中はきれいだけど。P それ以外はお粗末。打ち粉も多すぎだしピーター作P 生焼け。編み込みも酷い。これを課題にしたことを悔やむほどだ。M 求めていた形とは違う。M 指にくっつく。P 生地のままだ。ビクトリア作P これは均一で悪くない形。真ん中がよく編めている。味もいい。高評価。キャスリン作P これは十分に捏ねていない。焦ったか。パックリ割れている。問題点が多い。中が詰まって、焼きは甘い。M 生焼け。P 味はいい。キャスリンの目つき!スチュアート作P (裏の生地が剥がれており)あぁ・・・。生焼けだろうな。ジョン作P これは完璧に近い。焼き色がいい。皮の出来もいい。木工品のように美しい。見た目が一番いい。絶賛されているのに、ジョンは真一文字に口を結ぶ。=順位=最下位 ピーター、サラジェーン、スチュアート、キャスリン、ビクトリア、マニーシャ、ライアン、ブレンダン、ダニー、ジェームズ、1位 ジョン ようやく笑顔になった。えっ、マニーシャとダニーが、ビクトリアより上?!寸評とかなり違うぞ!ピーター 明日は気を取り直す。パン生地に僕の愛を感じてほしい。笑顔を見せるが、ショックは大きいはず。好きなことなのにうまくできない という悲哀よ。* * *M ブレンダンが好調。ライアンも健闘している。スー ジョンは、編み込みパンで一位。M あれは見事だった。M ピーターが危うい。P 先週スターベイカーになったビクトリアも冴えない。優勝するには、どんなジャンルもこなせないと。スターベイカーに選ばれても、翌週は不調ってことも往々にしてあるだろう。ブレンダンは、確かに手堅くやっている印象。年の功か。ファイナルチャレンジは24個のベーグル。セイボリー系とスウィーツ系を12個ずつ。「焼く」のみならず「茹でる」技術も必要。P 柔らかく噛み応えがあること、キツネ色に焼くこと・真ん中の穴が大事。ベーグル、おいしいね❀・ジェームズは、時間配分の難しい自家製の天然酵母を用いてセイボリー系を作る。P 挑むね。ジェ 時間が心配ですが。P そうだろう。四時間しかないし、スウィーツ系も作らないといけない。時間制限のあるベイクオフで、自家製の天然酵母を使うとは。かなり危ない橋を渡るジェームズ。ポールは、成功するとは思えないようだ。わざわざ一か八かという賭けに出なくてもいいのに…と思うが、守りに入らないで攻める!これが若さか。自分の天然酵母に対する思いも強いからだね。うまくいくといいね!ライアンが作るのは(スウィーツ系)シナモンとデーツ (セイボリー系)タラゴンとローズマリーデーツとタラゴン・・・初耳で、なんだかわからない。検索したら、デーツはナツメヤシの実、タラゴンはハーブ。(フランス料理によく使われる)発酵したらベーグルらしい形を作るのだが、ブレンダンは型破りの二色使い。チョコレート生地とバニラ生地を縒り(よ)り合わせる。こういうベーグルは見たことない!菓子パンみたい。おもしろいとは思うけど、評価はどうなるかな。ジェームズ 昔ながらのやり方が一番なのに、それは忘れられがちだと思う。ちょっといびつな形になるけど、僕は好き。素朴で手作り感が出せる。ベーグル原点主義か。ジョン 太さが均等な、きれいな円を作る。ここでは、そういう洗練された見た目が求められるでしょう。うまく成形して良い評価を得たい。・茹でて、ベーグル特有のもっちりした食感を引き出す。表面を固める効果もあり、それによってこんがり焼きあがる。茹ですぎると皮が分厚くなり、食感も悪くなる。逆に茹でたりないと表面が固まらず、焼くと生地が膨らんでただの丸パンになってしまう。生地が柔らかいので、湯に入れる時も出す時も、型崩れしやすい…そういう難しさがあるとは、思っていなかった。=ベーグルの話=実は、アメリカよりイギリスの方が、ベーグル歴が長い。最初のベーグルが焼かれたのは、17世紀ポーランドのユダヤ人街。儀式で出され、輪の形は命の循環を表したと言われる。歴史家「19世紀の終わりに何百万のユダヤ人が、迫害や貧困から逃れ、東ヨーロッパを出た。その多くが、まずロンドンに来た。ベーグルは、路上で安く売られていた」ベーグルの製法は、今もユダヤ教の戒律に従っている。ラビ(聖職者)が監督しているベーカリーもある。ラビ「日に一度、検査官が店を訪れ、材料を確認する。動物由来のもの・乳製品を使ってはならない。安息日には作らない」イギリスでは20世紀半ばまで、ユダヤ人コミュニティー内のものだったベーグルだが、ニューヨークでは一気に広まった。1963年にベーグル製造機が発明され、大量生産でアメリカ全土に広まった。人気が高まり、様々な味が登場。それがブランド化され、イギリスに逆輸入。80年代~90年代にかけて大ブームとなった。* * *創作ベーグルには、乳製品を使ったものも少なくない。教徒にとっては邪道で、食べられないな。=審査=ビクトリア作P もう少し厚みがほしい。味と食感は良い。まずまず。ピーター作P ベーグルというより丸パンだな。焼き過ぎ。M 詰まった食感で、皮も硬い。P 丸パンとしてはうまいが、ベーグルではない。えっ…私のベーグルのイメージは、この大きさ・この丸みなのだが、丸パンか・・・スチュアート作ベーグルをマグカップツリーに吊るす演出。P 発酵させすぎ。ただのパンみたい。ペタンコで厚みがない。M シナモンを感じない。P どちらも発酵させずぎ。ベーグルらしくない。形が不揃いだね。ブレンダン作M 大きさが揃っていてきれい。P セイボリー系はいいが、スウィーツ系はリング状のパンだな。ベーグルではない。M 好みではない。もっと甘くないと。P これは、スウィーツ系というよりセイボリー系。アイディアはいいが、もっとよく練った方がいい。珍しい二色使いは失敗。丁寧に作ったのは伝わる。ライアン作P これは、フラットブレッドだな。味はとても良い。気に入った。M 味は良いけど、ベーグルではない。P 新発明のパン。ペタンコで、とてもベーグルに見えない。しかし、味は高評価。ジョン作M (セイボリー系)食感がいい。P (スウィーツ系)焼き過ぎだが、味は良い。まずまずの評価。ジェームズ作P 自家製の天然酵母を使い、4時間で作り上げたことに感心した。M おもしろい味ね。P ・ ・ ・上出来。M 随分ためたわね!笑 〇か×か…何て言うか、ドキドキした!P よくやった。難易度は、これが最も高い。(スウィーツ系)焼き過ぎ。焦げている。M オレンジをしっかり味わえて、気に入った。ミントも感じる。P 見た目もいい。特にこっち(天然酵母ベーグル)に感心した。奇跡的な成功かも。見た目もよくて、売り物みたい。ジェームズの笑顔が実にいい。ジェームズ 期待以上の出来になった。天然酵母は無謀だと思ったけど、運に恵まれた!ピーター 散々だった。もう笑うしかないという感じ。ライアン 落ちるのは、おそらく僕だろう。ベーグルで失敗し、かなり落ち込んでいる。サラジェーン 誰が落ちても不思議じゃない。いや、そんなことはない。ジョン、ジェームズ、ブレンダンは間違いなく安全圏。P (スターベイカー候補は)ジョン。M 八つ編みパンがすばらしかった。スー ベーグルもよかったですね。P ジェームズも傑出していた。自家製の天然酵母で作るのは、難しい。スー ブレンダンの(セイボリー系)ベーグルも好評でした。P チョコレートの方は苦すぎた。優れていたのはジョン、ジェームズ、続いてブレンダン。P ビクトリアは、ベーグルがいまひとつだった。えっ、そんなに悪い評価ではなかったのに!むしろ「味と食感はいい」と二人とも言っていた。脱落候補はスチュアート、ピーター、続いてまさかのビクトリア。先週のスターベイカーだった人が。=結果=スターベイカーはジョン。ここで終わるのはピーター。自家製の天然酵母というリスキーなことをして、見事な結果に至ったジェームズがスターに選ばれるかも…と思ったが、三つの課題を通して最優秀はジョンという評定に。「運が良かった」と胸をなでおろすビクトリア。スチュアートは「次こそ実力を発揮し、トップになりたい」かなり危なかったのに、強気。P 歴代の優勝者は、パンの出来がよかった。だからジョンに注目している。ポールはパンが専門だからね。まだ人数が多いから、全員の審査場面が放送されず残念。キャスリンがベーグルを「洗濯物みたいに」吊るしたのがおもしろかった。久しぶりにベーグルが食べたくなってきた。
2023年05月04日
一人抜け、11人。一番目の課題は「フラットブレッド」トルティーヤ・ナン・ピタパンなど、イーストで発酵させるもの6枚と、発酵させないもの6枚。制限時間は2時間半。ピーター「イーストを使うものは要注意。発酵の具合で膨らみ具合が違ってくる。薄型だから影響が大きい。先に取りかかる」ある程度、パン作りの経験を積んできたようだ。M「実力がハッキリ現れるでしょう。ケーキやビスケットは日頃よく作っても、パンはそうでもない人が多いものよ」ポール「薄く仕上げるフラットブレッドは、生地のベースを先に発酵させる」薄くする・先に発酵 ピーターが話していたことと一致する。・薄く仕上げるフラットブレッドは、発酵時間も短め。手でちぎれる柔らかさが求められる。パンの特徴・持ち味を表現せねばならない。・医学生ジェームズは、化学知識を重視。故郷からもってきた天然酵母を使う。◆トマト・ニンニク・パルメザンチーズのフラットブレッド、ポテトスコーン名称からして、とてもおいしそう。慣れた手つき。キッチンにある大きなガラス瓶と長い管で、何をしているの?天然酵母を作っているのか。ジェ「8年もののMY酵母」 「アイラ島のウイスキー醸造所の酵母です」P「香りがよく元気な酵母だね」M「珍しいものが味わえそう。楽しみ」期待を寄せるポールとメアリー。・ビクトリアは研究肌。膨大な資料からアイディアを得て、試している。シーズン2で決勝に残ったメアリーアンを思い出したわ。「パンを焼くことがあまりない。インド料理が好きなのに、作ったこともない。これがいい機会になる」不安で表情がやや硬いが、前向きに取り組もうとしている。◆コリアンダーとレモンのナン、ニンニクとパースニップとブラックカルダモンのチャパティパースニップ・・・白いニンジンのような根菜だね。初回のケーキにジェームズが用いた。ジョンの捏ねている生地を触るポール(>_<)・法律を学ぶ22歳。夢はパリでパティシエになること。えっ!職人になりたいなら、製菓学校に行った方がいいと思うが。◆コリアンダーとチリのロティ、ニンニク・ザクロ・ポテトのピタパン「モロッコの香辛料を使うと、肉のようなコクが出せる」へぇー、モロッコ!「ベジタリアンの友達が来ると、いつもこれでもてなす」スー「まあ!すてきなことね」スーはベジタリアンなのかな。P「手つきがいい」ジェームズ同様、見るからに手慣れている。手つきがしっかりしている。ロティとは何?と思って検索したら「全粒粉を使った無発酵のパン。チャパティ」とのこと。・営業職のピーターは、息子と一緒に雑誌掲載レシピを試すのが好き。イーストについて話したり「機械で捏ねるより、手で捏ねる方が調整が利く」と言ったり…うんちく傾けて、実はパン作りはこれが初めてだと!◆ナン、バノックブレッドバノックブレッドとは「イーストを使わず作る、平らな速成パン」らしい。キャスリン「マンゴーのナンはスパイスを利かせ、トルティーヤにはチリとライムとコリアンダーを練り込む」えっ、マンゴー入りのナン?!「手順をしっかり確認し、時間配分にも考えている」それ、大事。自信もってやっている表情だな。サラジェーン「ロティとオートケーキを作っている」オートケーキとは「オートミールで作る、クラッカーやビスケットに似たもの。クレープやパンケーキのようにすることもある」らしい。だからポールが「パンケーキのように?」と言ったのだな。ビール入りと聞き、喜ぶポール。マニーシャ「母のレシピのとおりに作る」・27歳の保育士。子どもの頃、5年間をインドで過ごした。◆家族に人気のインド風フラッとブレド、トマト・チーズでイタリア風フラットブレッド日頃、家族に作っているだけあって余裕ある表情。・決め手は、高温で素早く焼くこと。一気に焼くことで生地に含まれる水分が蒸気となり、パンを程よく膨らませる。ブレンダン「この2年、世界中のパンを作ることに取り組んでいて、既に90種類作った」それは凄いな。よほど興味・探求心がないとできない。ということは、パン作りに慣れている。・63歳、庭いじりが趣味。庭が広い。悠々自適に過ごしている。◆中東のパン タブーン、インド風ロティブ「オーブンの中に石窯を再現しようと思って」← 天板に石を敷き詰め、そこに生地を置いて焼くメル「ピザ窯みたいに?」ブ「そう。石窯独特の風味を出す」おもしろいね。彼は日頃からベイキングに熱心で、楽しんでいるのだな と感じられる。残り1時間オーブン、鉄板、フライパン 各人 都合のいい道具で焼く。(これまで、オーブン以外も使える課題はなかっただろう)・いずれも、火加減が重要。温度が高すぎると表面は焦げ、中は生焼け。低すぎると、焼き過ぎてしまう。集中治療室のコンサルタント ダニー「何度も旅行した中東風にする。中東で使われるカムット小麦を使って」◆ライム・コリアンダー・ココナツのトルティーヤ、中東の調味料ザータル風味のナン・12枚焼くため、時間配分が肝心。12枚は多いね。キャスリン「鉄板とオーブン 両方使っているので、どれを先に焼き始めたとか、どれを先にひっくり返すとか覚えておかないと」二刀流か。今日は、表情も話しぶりも穏やかだな。これまでになく笑顔を見せる。残り30分ライアン「鉄板をタンドール窯の内側に見立て、バーナーで炭火を再現する」なるほど。・38歳、フォトグラファー。毎年家族で旅行し、新しい文化や食に触れている。豊かでいいわね。羨ましい。◆上海風パラタ、ニンニクとコリアンダーのナン「弱火で長く焼くとパサつくし、強火だと裏が真っ黒。火加減が難しい」せっかくうまく生地を作れても、上手に焼けないと台無しだ。パラタとは、ナンやチャパティみたいなものらしい。=審 査=ジェームズ作M(フラットブレッドは)少し味が薄い。P(スコーンは)焼きが甘い。かなり生っぽい。M 見た目と風味はいい。独創的。笑顔になれないジェームズ君。ビクトリア作P(ナンは)味がほとんどしない。チャパティの焼き色はいいが、味は薄い。うまくいかなかった。ピーター作MとP(バノックが)とてもしょっぱい。初めてのパン作りだから、やはり不慣れで失敗。ジョン作M(ピタパンが)おいしい。(ロティが)かなり辛い。P でもいいね。気に入った。どちらもいい組み合わせ。高評価。マニーシャ作M いい焼き色。P おいしい。食感とニンニクがいい。実においしい。高評価。家族に作り続けてきただけあって、巧く焼けた。自信が深まったね。ダニー作M 薄くてきれい。少し焼き過ぎだけど、食感はいい。P すばらしい。いい出来だね。高評価。スチュアート作P どこをかじってもチョリソーが味わえるようにしないと。でも、焼き加減はとても良い。M しっとりしていて良い。高評価。ライアン作P 本当にすばらしい!もう少し焼き色をつければよかった。バーナーの火力なら、焼き過ぎることはない。M 食感がよく、とてもしっとりしている。高評価!だが、絶賛され驚いたのか、呆然とするライアン。ブレンダン作P(タブーンは)食感も味もいい。仕上がりも丁寧。(ロティは)いい味。バランスがとれている。色も食感もいい。M 風味豊か。P どちらも食感がよく、ユニークな味わい。絶賛しているわりに、なぜか笑顔にならないポール。丁寧に作ったものという感じがする。ブレンダンが几帳面だと伝わってくる。キャスリン作P マンゴーにスパイス・・・うん、アリだな。とてもいい。M あら、おいしい。斬新。P 味の組み合わせがいい。よく考えついたね。上出来。高評価。食べてみたいなぁ、スパイスとマンゴーのナン。サラジェーン作サ ビールで仕込んだオートケーキです。ポールのお望みどおり、ビールそのものも出された!作品に飲み物を添えるのは、番組初だ。P 実に独創的で気に入った。M ビールの効いた、大人の味ね。P これはいい。なかなか思いつくものじゃない。ユニークだね。高評価。ビールを飲めたのが、また嬉しそう。笑* * *サラジェーン 大好評で、とても驚いた。ライアン ポールが認めてくれて、感激。ビクトリア こんなことでは、残れるかどうか。ブレンダン あんなに褒められるとは・・・あまりに嬉しくて呆然としてしまった。いつもより明暗がハッキリ分かれた。残念だったのは、ジェームズ、ビクトリア、ピーター。ジェームズはパン作りが得意だというが、力を発揮できず。* * *個性重視の課題の後は、テクニカルチャレンジ。審査員たちは退室。メル 全員に、同じサプライズレシピで八つ編みパンを作ってもらいます。スー 均等な太さと長さで生地を編み込み、表面はパリッと、中はフワッと。制限時間は2時間。「なんだそれ…?!」「えっ…」といった表情になる面々。苦笑いも。・レシピも材料も同じものが配られるが、結果も同じとは限らない。P 端から端まで、きれいに均等に編み込まれている。食感はパリッと。八つ編みは難しいが、イギリス一のアマチュアベイカーを決めるからね」ポールが作った見本、きれいでおいしそう。形もいいし、焼き色もちょうどいい。キャスリン「八つ編みパンは見たことない」私もそう思ったわ。せいぜい三つ編みだろう。・編み込んだ生地をうまく膨らませるには念入りに捏ね、十分に伸びる生地にしなければならない。力のいる作業だから、男性の方が有利だな。ビクトリア「こうして捏ねていると、先ほど落ち込んだ気持ちが晴れてくる」挽回しないとね。サラジェーン「作ったことない。娘の髪すらうまく三つ編みにできないの」不器用。・28歳、二人の幼子がいる。お菓子はよく作るが、パン作りは初心者。28歳にしては貫禄ある。お母さんだね。・イーストで生地を膨らませる間、ベイカーたちは編み込みの練習に励むがマニーシャ 複雑すぎる!・スチュアートは26歳の体育教師。試作しては、職員室で配る。「三つ編みパンなら作ったことある」大方、三つ編みまでだろうね。・発酵した生地を、長さと太さが均一なひも状にする。これは、美しく仕上げる為に必要なこと。ブレンダン「一本を100gずつにする」丁寧に・正確にやりたい性分。キャスリン「重さは量らないけど、太さはだいたい揃う」さて、どちらが適切なのだろう?ジェームズ「うまくいく気がしない」こういうこと、得意そうだが。レシピに書かれたとおりに編み込もうと、誰もが必死。キャスリンは、順番を間違えて「やり直す。足が絡まった蛸みたい」ややこしい。私ならギブアップだろう。弱気だったジェームズが、テキパキやっている。やはり頭いいから。サラジェーン「途中でわからなくなって、レシピを見ないでやっちゃった」気持ちはわかるが、これは減点される。キャスリン「酷くて落ち込む。ジェームズのは、かなり長い」ん?!編み込みすぎて厚みができてしまったようだね。
2023年04月23日
テクニカル チャレンジに臨む12人。残り1時間ラムババをオーブンから出し、型から外そうとするが・・・手間取る。・柔らかい生地のため、崩れやすい。というか、型にしっかりくっついているのが厄介。ジョン「大失敗。砂糖と間違えて型に塩をまぶしてしまい、酷い味に」いやぁ、手痛い。決して間違えてはいけないこと。ナターシャ「あぁ、裏目に出てしまった。湯煎焼きしたら、型にベッタリ。賭けに出たのが悪かった」余計なことを考えてしまったせいで、大打撃。ジョン「塩辛い部分を切り落とす」仕方ないね。バレバレだろうけど。「何か失敗した途端に`脱落するかも´と思う」戦々恐々。ナターシャ「ああ、グチャグチャで恥ずかしい。こんなもの、出せないわ」後悔や情けなさで、投げ出したいだろう。でも、どうにか繕って完成させようと手を動かす。辛いね。ピーター ○ 43歳、営業職、二児の父。子どもたちや職場の人たちに、お菓子を振る舞う。「糸飴のドームを作り、上に被せる。時間はまだあるし、見栄えが良くなるし、カリッとした食感も加わる」いやぁ、余計なことしない方がいい!レシピに書かれていないことを、あえてすることない。墓穴を掘るぞ。スー「これは余計じゃない?」やはりそう思うよね。ハッキリ指摘するなぁ。(翻訳はこうだが、もう少し柔らかく言ったのかも)ピ「ラムババをどう作ればいいのか、サッパリわからないから、見た目は良くしておこうと思って」少しでも良い印象を与えたい…その気持ちはわかるが、かえって逆効果だろう。「レシピに従っていない」とマイナス評価される。* * *=審 査=ポールとメアリが別室から戻る。どれが誰の作品か、知らない。サラジェーン作P 色も味も悪くない。ブレンダン作P 見るからに問題あり。生地ができていない。材料をきちんと混ぜなかったからだ。後で説教だな。怖い。ダニー作P 発酵させすぎる。M 生地が膨らんで型からはみ出すのは、発酵させすぎ。一目でわかる。ピーター作P この作者は、私のレシピでは飽き足らなかったようだ。M いいと思う。あら、意外と寛大なメアリー。P 味も質感もいい。と言いつつ、糸飴のドームをパシッパシッと叩く。すかさずメアリーが「およしなさい、意地悪」と止めた(笑)ドームで飾る必要は全くなかったということ。ピーターが思っていたより、出来が良かった。キャスリン作M 私好みの味。P 縁ができている。M つまり発酵させすぎ。マニーシャ作P これも発酵させすぎ。ビクトリア作 P 詰まっているが、悪くない。M 味は良い。ジョン作P これは妙だな。表面が削り取られている。M パサパサ。シロップがしみていない。P なんだこれ?!凄くしょっぱい。塩がついた部分は切ったのに・・・奥に浸透していたようだ。メアリーは「確かにしょっぱい」と認めつつ、涼しい顔。反応の違いが大きいな。ライアン作M 型からきれいに外せていない。P 味は悪くない。スチュアート作P 焼き過ぎ。クラスト(硬くなった生地)ができている。ナターシャ作P これは苦労したんだね。(苦笑い)M 優しく言ってね。P 発酵不足。時間配分に失敗したのだろう。型の形を留めていないな。ジェームズ作P いい出来。シロップも、クリームの収まりも、発酵具合も。=順位=下から ナターシャ、ジョン、ブレンダン、スチュアート、ライアン、ダニー、マニーシャ、キャスリン、ビクトリア、ピーター、ジェームズ、サラジェーン意外と上機嫌のポール(笑)* * *M「ビクトリアとサラジェーンが好調」P「ライアン、スチュアート、ナターシャが危ない」「初めのうちは和気あいあいとしていたのに、やはり競争なんだと気づくものだ。プレッシャーを跳ねのけ、切り抜ける者も出てくるだろう」 ん? いや、和気あいあいではないでしょう。技術や体力だけでなく、強い精神が必要。勝つか負けるか・時間に追われる状況で実力を出し、運も味方につけねば。二日目の課題は「切ったら、隠れていたデザインが現れるケーキ」 制限時間は5時間。この結果で、最初の敗退者が決まる。・着色したスポンジを、どう切ってどう重ねるか・・・緻密な計算が求められる。M「見た瞬間「なんてすてき!」と心を奪われるようなもの」P「ナイフを入れるまで、中がどうなっているのか本人も確認できない。事前に試作を繰り返し、完璧に準備してこないと」しっかり計画し、その通りにできるよう練習してきたか、だね。・ベイカーたちは、自宅で描いた設計図・図案を元に取り組む。ビクトリア「三次元は得意じゃない」ジョン「コンセプトは良いけど、難しすぎる」ジェームズ「人工着色料はなるべく使わない。赤い色は、ビーツが原料の天然着色料。入れ過ぎるとビーツ味が出てしまうので、気をつける」`自然派´か。デザインは「シェットランドの夕焼け」故郷への思いを表現か。いいね。ナターシャは4色スポンジを使い、外側はバタークリームのバラで覆う。彼女から「瓶の蓋を開けてほしい」と頼まれたジェームズ君。快く引き受け、頑張って力を入れるが開かず・・・忙しいのに優しいね。スチュアート「女王に敬意を表し、ユニオンジャックのケーキを作る」ピーター「イギリスらしいデザイン。ブリティッシュ ベイクオフだし、ユニオンジャックにする」アイディア重複!ポール「楽しみにしている」に「目を見張るものを作ります」と答えるスチュアート・・・彼は「自信がある」と自己演出する人だな。・ライアンは、スポンジをイタリアンメレンゲのムースで覆う。切ると花が現れるケーキ。イタリアンメレンゲは、難易度が高いのだよね?完成予想図を見るとゴチャついた印象だし、花?小さなロールケーキに見えるのだが。・ビクトリアは「マザーグース」の一編「6ペンスの唄」を4色のスポンジで表現する。? 日本人には馴染みがないが、イギリスではよく知られた童謡なのだろう。P「ケーキでパイを作るの?」ビ「はい」ん?…どういうこと?よくわからない。キャスリン「デザインはカップケーキ。ベリーを3種類使って、色も味も違う3つのスポンジで作る」断面がカップケーキに見える・・・ピンとこないな。・サラジェーンは、小さなケーキを組み合わせて、大きな冠を作る。メル「これはベイキングというより…」ジョン「工作」絵心や図形のセンスが必要。ユニオンジャックに取り組む二人・・・ピーターは順調だが、スチュアートは「青スポンジが崩れてしまい、焦っている」バラバラの青スポンジを前に「取っ散らかっている」メル「残り30分」の声に「ハァ!😲」と大袈裟に息を吸い込むキャスリン・・・彼女はどうも芝居がかっているなぁと思うのは、私だけか?ピーターのきれいなユニオンジャックを見て、本当は己が情けないスチュアート。しかし、くじけないよう気丈に振る舞う。気持ちを保つ。ライアンは30分前から冷蔵庫の前で、ムースが固まるのを待っている。落ち着かない様子。残り10分ライアンが冷蔵庫からケーキを取り出し、外へ。スプレーで赤く染めるが「ムラがある。冷やし足りなかったかも」スチュアート「これで落ちたらガッカリ。まだ実力を発揮していない。陳腐なことを言っているけど」脱落の危機にあるとわかっているが、自信は失っていない。終了。ブレンダンがキャスリンに向けてサムズアップをする。(先日「彼女はああ見えて、侮れない」と言っていたのに!)それを見たキャスリン「ありがとう」とささやくも、表情が!冷めた目。ライアン「慌てて仕上げたので見た目はいまひとつだが、中身はいいと思う。味で合格したい」赤が目を引く。ナターシャ「メアリーは、バラ飾りを気に入ると思う」これは女性ウケするね。ビクトリア「自分としては、欠点ばかりに目がいく。アイディアはいいが、出来がイマイチと言われそう」マザーグースを取り入れたことに、自信はある。ピーター「やるべきことに集中していたから、誰が同じデザインなのか覚えていない。満足している」うまくいったということ。スチュアート「ピーターの方が格段に上」差を認めるしかない。* * *=審査=ジョン作「どこを切ってもハートが出てくるといいのですが」M 美しいピンクのハートが二つ。P しっとりしておいしい。高評価。サラジェーン作「見ていられない」不安を隠せない。M 王冠の模様が効果的。P 味がしない。外側の見た目がかわいい!キャスリン作断面に、カップケーキがくっきり出てきた。P フルーツが効いている。それがないと味が足りない。技術的に、いいケーキ。外側も中もかわいい!ビクトリア作P パイの見た目をしたケーキは斬新。とてもうまくできている。中のデザインが、また見事なものだ。M クロツグミがメイドの鼻をつまむ場面ね。`ケーキをパイに見立てる´とは、こういうことか。見て納得した。縁の茶色い模様が、アマチュアの味わい。葉っぱに見えるものは、クロツグミの羽なのだな。本人の予想を遥かに超える高評価。やはりイギリス人にはわかるのだな。私が見てもサッパリ。ピーター作P とても美しい。甘くてしっとり。P おいしい。高評価。スポンジの組み立て大成功。でも、青いスポンジは不気味だな。スチュアート作P 構造がやや歪んだね。味は良い。M ええ、おいしい。見た目だけでなく、味も大事だものね。メアリーが微笑む。優しい。ユニオンジャック、目も当てられない程ひどくない。よくここまでまとめた感。ライアン作P スプレーによるムラができてしまったね。M とてもかわいい。P とてもモダン。上手にできている。こちらも、意外と褒められてよかったね。花のデザインがかわいくて、二人にウケた。ジェームズ作P 確かにこれはモンスター級のケーキだね。確かに、他の人たちのものより大きい!ジェ デザインは太陽。ん?これは…歪んだ半円にしか見えないのだが…。`太陽´が赤やオレンジ色ではなく、クリーム色なのも、予想外だわ。P 押しつぶされている。次は、もう少し小さくするといい。大きすぎるから(-_-;) なぜ、この大きさにしたの?!ナターシャ作M(外側に施したバラの飾りが)とってもきれい。P 生焼け。スポンジというより、潰れてペーストのようになってしまった。質感が、とてもケーキとは言えない。キャスリンの、怯えるような表情!* * *=審議=P キャスリンとビクトリアは良かった。特に一人が際立っていた と意見が一致した。つまずいたのは、ナターシャとスチュアート。M バラの飾りは目を引いたが、スポンジが焼けておらず、塊みたいだった。「ケーキの層がしっかりくっつくよう、鍋を載せる」と言って、深鍋を重石代わりにしていたからなぁ。素人目にも、あれではスポンジが潰れると思う。P 一方、スチュアートはデコレーションがイマイチ。M ピーターの方は、細部まで完璧だった。P 最初のトマトケーキも失敗だった。ナターシャのラムババは、まるで茹でたみたいで味も色もなかった。スー ケチャップケーキと茹でたラムババ、どちらを落とすか、お二人の判断を。ケチャップケーキ!(笑)=結果発表=スターベイカーに選ばれたビクトリアは「えっ、信じられない」といった表情。よかったね。早々に旅を終えるのは、ナターシャ。こちらは納得の表情。「当然のこと。十分に力を出せなかった」「家族のため、心の安らぎのため、わかち合うため そういう私本来のベイキングに戻るだけです」競い合うのは、基本的にしんどいね。最初に脱落する人は、本当に辛いと思う。ナターシャは残念な結果になったが、だからといって菓子作りがイヤになることはない。今後も自分らしく、楽しく取り組む。思うような結果に至らなくても、好きという純粋な気持ちは変わらない。続けていけば、腕も上がっていくかもしれないしね。私は「トマトケーキが最悪だったでしょう」と思ったが、スチュアートは脱落を免れた。デザインケーキの味が良かったからね。今日は、メアリーが優しかったな(笑)ポールの機嫌もよかった。ギャラでも上がったか。
2023年04月16日
~イギリス・パンの歴史話~・13世紀のベイカーは、標準以下のパンを焼こうものなら、投獄や罰則が科せられた。800年前、一般家庭にオーブンはなく、パンは買うしかなかった。「パンの重さ・価格・満たすべき品質」が法律で定められており、違反したベイカーは逮捕~裁判にかけられた。決まりを破ると馬に繋がれ引き回し・さらし台にかけられる・店のオーブンを破壊される=二度と商売できない専門家「そうでもしないと蜘蛛の巣や砂など、命にかかわる異物が混入されるかもしれなかった」衛生観念が・・・昔とはいえ酷すぎる。こういった刑罰が廃止されたのは、19世紀になってからだった。* * *先週もチラッと思ったが、スーが痩せのでは?取材映像を見ても、以前より少しシュッとしたような。次はテクニカルチャレンジ・・・全員が、その場で渡されたレシピに従って作る。よって、出来不出来が歴然となる。メル 作者は伏せて審査する。ポールとメアリーは退室してください。スー レシピ考案者はポールだけど、気負わないで。70年代の定番菓子ラム・ババ。ラム酒に浸した4つのババの中央に、クリームとフルーツのトッピングを。制限時間は3時間。・ ベイカーたちには同じ材料・基本的な手順が書かれた紙が渡される。頼りになるのは、経験と直感。ポーランドの焼き菓子が由来といわれるババ。生地はイースト菌で発酵させる。パン作りでイーストに慣れていても、ケーキ生地にイーストは未知である。P「平たく言えば、イーストを使ったケーキ。ホイップクリームを詰めて、フルーツでトッピングする」「皆、悩むだろうね。パンとケーキのハイブリッドのような菓子だから」「とても緩い生地だから、扱いに手こずるはず。苦戦する。ほとんどの出場者が、こんなお菓子を作った経験はないだろう」また難易度を上げた。 ポールが作った見本、きれい!食べてみたくなる。サラ「さっぱりわからないわ」ベトベトの生地に戸惑いを隠せない面々。○ ナターシャ 37歳、助産師。二人の娘が十代になり手がかからなくなった今、ケーキ作りに時間を費やしている。いつもにこやかだね。ジェームズ「課題を聞いて、飛び上がるほど嬉しかった。先週、ババを作ったから。ラム酒の代わりにウイスキーで、スコットランド風に」シェットランド諸島の出身だからね。 偶然にもババを作ったばかり…有利だと思うが、だからといってうまくいくとも限らない気がする。どうだろう?!ビクトリア「型にバターと小麦粉を塗った。本当は、バターと砂糖なのだけど」えっ、レシピどおりにしない・・・それはマズイと思うよ。彼女、これまでの放送を見ているよね?!なのに。○ ブレンダン セミリタイアした63歳、音楽(チェロ)とベイキングに情熱を注ぐ。アイルランドで育った。少しゴチャついているが、部屋の感じがいいな。映画に出てきそうな雰囲気。「大変だ。濡らした布を被せておいたら、くっついてしまった」「計画どおりにはいかない」白髪と皺のある顔がアップで映る・・・この年齢だから、含蓄深い響きがあるわ。ダニー「なにがなんだか、サッパリ」○ 45歳、病院の集中治療室でコンサルタントとして勤務。旅好きで、世界各地のベイキングを研究している。じゃあ、日本に来たことあるのかな。・レシピには「余熱したオーブンで焼く」としか書かれていない。そこでナターシャ「どうしよう。そのまま焼くか、湯煎焼きするか…なんとなく湯煎がいい気がするけど、見当違いかも」「大きな分かれ道。間違えれば大失敗しかねない」で、湯煎焼きすることに。「うまくいく」「もう後戻りできない」自分の選択を信じる!湯煎焼きだからアルミホイルを被せた・・・生地の状態が全く見えないから、さらに難しくなるなぁ。吉と出ればいいが・・・どうだろう?!余計なことを考えてしまったか?ジョン「気持ちが乱れると味を損ねてしまうから、なるべく冷静に・穏やかな心持ちで作る」「ベイキングは僕にとって、最先端の流行のような感じ。クラブで遊ぶこともあるけど、ケーキも焼く。何もおかしくない」○ 22歳、法律を学ぶ。オックスフォード大学から、実家のあるマンチェスターの学校に移った。頭がいいのだね。ベイキングは母親から教わった。新しいレシピを試す時は、助言をもらう。随分と仲がいい。「生地に砂糖を加えなかったのは失敗かも。明記されていなかったけど、考えればわかったこと」冒頭のナレーションが「小麦粉・イースト・卵・砂糖・バターを合わせ…」だったから、間違えたね。他の人たちはどうなのだろう?書かれてなくても、察して入れるのが普通か。ジョン、使っていない砂糖はどうするつもりか。大まかなことしか書かれていないレシピ というが、想像以上に自分の判断が必要なようだな。残り1時間。次週へ。
2023年04月10日
司会は引き続きスーとメル 女性二人。審査員も変わらず、パン職人ポールと料理研究家メアリー。(今日もピンクジャケット。よくお似合い)・何千もの応募の中から選ばれた12人どういう審査をするのだろう?制作側としては人種・年齢・性別のバランスを考えて選びたいだろう。応募書類にどこまで書かせていいのか?肝心の腕前はオーディションするの?スチュアート 自分がトップだと証明したい。自信満々だな。ポール(以下P)今大会では、難易度をかなり上げる。さっそく、細かく厳しく見ていく。出場者たちがついていけるか?!諦める人、出てくるかな。貴族の庭園、広い!牧場のようだ。・二日間で三つの挑戦をする。評価が最高の人がスターベイカーに選ばれ、最低の人は敗退。・第一の課題は「アップサイドダウンケーキ」制限時間は2時間。・イギリス伝統のアップサイド~は、敷き詰めた果物の上にスポンジ生地を流し込んで焼く。焼けたらひっくり返し、果物を上にする。メアリー(以下M)どんな果物を使うにしても、形が崩れてぐちゃっとなったらお終い。P 果物の水分が加わることを、計算しなければ。果物・スポンジ その両方に適切に火を通せれば、しっとり・軽く・香り豊かなケーキになる。まず、どの果物を選ぶか。水分がたくさん出やすいものは向かないだろう。のっけからかなり難しい課題だ!キャスリン「緊張している。朝から食欲がなく、手も震えている」○ 27歳・雑貨店に勤務・七歳と三歳の子がいる若いお母さん…まだまだ子育てが大変な時期だね。キャスリンのケーキは材料が多いと知りP「随分と盛りだくさんだね」「うまくいかなかったことは?」ん?!「何度も成功させたレシピなの?」と訊くのならわかるけど「うまくいかなかったことは?」と訊くか?普通。違和感。英語が聞き取れないから、ニュアンスがわからない。思いがけない質問に絶句。固まってしまうキャスリン。動揺。「タイミングに気をつけて、計画的に」ポールが優しい表情で助言を付け加えたが、キャスリンの手は硬く組まれたまま。それを見てメルが「手を出して、指を解いて・・・そう、深呼吸して、リラックス」キャスリンの両手を、メルが両手で優しく握る。衛生面では良くないが、優しいね。ライアン「コンポートを作る時、普段は種を取らないが、競技だからひと手間かける」○ 38歳、写真家、妻と二人の子がいる。中国料理店を営む両親から料理を教わってきた。ならば料理の腕前はあるってことね。親が料理人というのは強みだな。使う果物はキンカン!キンカンのケーキとは、驚き。ラ「粗びきのトウモロコシ粉ポレンタを使って、ほろっとした食感を出す。ひっくり返す時、崩れやすくなるが」P「確かに危険だが楽しみだ。キンカンの酸味をうまく引き出せるといいね」真っ黄色なキンカンがきれい!ジョン「丸い型を使う人が多いだろうから、四角を選んだ。その方がモダンな感じもするし」差別化して、審査員の目に留まりたい。・時間短縮を狙い、ゴールデンシロップを使うマニーシャ。M 「とても珍しい。かなり甘みが強いはずよ」P 「そこに生地を直接・・・これまで問題なかった?」まただ。○ 保育園に勤務、家族の食事づくりも担う。果物は、生のラズベリーと桃。「父や兄弟は美味しいと言って食べたけど、少し不安」プロが見て、食べてどう思うかだからね。ビクトリアは、洋梨を丁寧に型抜きしていく。「果物は火を通すと、どうしてもドロッとなりやすい。こうして型崩れ防止にひと手間加えると、見た目も良くなり一石二鳥」○ イギリスの野生植物を保存する慈善団体のCEOを務める。・材料は洋梨・ナッツ・細かく刻んだステムジンジャーステムジンジャーとは?と思い調べたら「生姜のシロップ漬け」だと。「職場でふるまっては感想を聞いている。自分は‹うまくできた›と思っても、他の人はどう思うだろうって」ウ~ン、好みでなくても、なかなか正直には言えない・指摘できないでしょう。「でも今回は、この場で何をどう完成させるかが全て。これまでとは全く違う。いい経験になる」仕事といい雰囲気といい、なんとなく知的な感じがする人。多分、私と同世代。ナターシャ「私は、カリブ風にする」カリブ海地域の出身らしい。どういうケーキだろう?スチュアート「トマトを使う。意外とおいしいのは実証済み」○ 26歳、体育の先生。4歳の頃から、家庭科教師だった祖母に菓子作りを教わった。・生姜でスポンジに風味づけする。「トマトのジャムも加える」トマトのケーキ?!発想に驚く。「トマトは野菜」と認識していたが、イギリスでは果物のようだ。水分が心配だな。ぐちゃっとなりそう。M 「独創的」メル 「異端者ね」heretics という単語を覚えられたわ。ジェームズ「パースニップ…白ニンジンともいうから、キャロットケーキに近い。評判よかったから、今日もそう願いたい」パースニップ?と思い調べたら、セリ科の西洋野菜で、ヨーロッパ(特にイギリスでは)身近な食材らしい。見た目はまさに、白いニンジン。○ 21歳、医学生、シェットランド諸島で育った。今大会の最年少。飼い犬が大きい。セントバーナードかな?・キッチンは、研究室さながら。どんなものが置いてあるのか、どんなことしているのか、もっとよく見たいな。「パースニップに洋梨とピーカンを合わせる」ん?果物(洋梨)をメインにしなければいけないのでは?それでいいの?残り1時間・フルーツの上に生地を流し込み、オーブンへ。ライアン 「不安だな」ビクトリア 「ここからは祈るのみ」マニーシャ 「fingers crossed」誰もが不安だね。自宅の使い慣れたオーブンではないし。スチュアート「ああ!ジャムを入れ忘れた!取り返しのつかない失敗をしてしまい、頭が混乱している。味の決め手になるのに。味のしないケーキにトマトを載せたものにしかならない」すぐそばで作業するキャスリンの顔!サラ「焼き加減が難しい。焼き過ぎればスポンジがパサパサに、焼き足りないと果物に火が通らず。結局、経験と勘」○ 28歳、牧師の妻。教区の集会のために腕を振るう。人気のケーキ(洋梨・チョコレート・ヘーゼルナッツ)を作る。焼き具合を確認し「まだ少し焼き足りないかも、真ん中が揺れるから、ひっくり返したら崩れてしまう」P「生地が揺れなければいいと?」サラ「はい」ポールの表情が「そうとは限らないよ」と思っているようだったな。サラはきっぱり「YES」と言ったが。マニーシャ「なぜ漏れているの?!火山みたいに噴火している。ゴールデンシロップが流れ出てしまっている。あぁ」思わぬ事態に困惑。自宅のオーブンと違うから、苦労するね。キャスリン「出すべきか、どうしよう」ブレンダン「(ライアンに)キャスリンは侮れない。不安だと言いつつ、冷静沈着に進めるタイプだ」えっ、このおじいさん、ちょっと怖いというか陰湿というか・・・しょっぱなからじっくりライバル観察か。(この翻訳だと、さっそくキャスリンに強い警戒心を抱いている)まあ、思うのはいいとしても、口に出す~わざわざ誰かに言うことないのに。まだ始まったばかりだし。親子ほど年の離れた女性を、そういう厳しい目で見るのも・・・確かに競い合いだからライバルだけど、今からそうギスギスしなくても。私が甘いか。キャスリンは本当に「そういうタイプの人」かもしれないけど。(彼が余計なことを言ったから、先入観が生じてしまったよ!彼女の表情、多少芝居がかっている気もするし)床に膝と手をついてオーブンを見つめるサラ…日本人の感覚だと不衛生。次々とケーキがオーブンから出される中、ただ一人ジェームズだけは違う。「いつもなら焼けているのに。さっぱりわからない」自宅のオーブンとは違うから、予定通りにいかない。残り5分ジェームズ「あと4分焼く」粘るね。「もしかして…悪夢?ギリギリまで焼くしかない」苦笑いの青年。どうなるか?!審 査ライアン作 キンカンとポレンタラ「トウモロコシ粉を使った生地なので、食感が楽しめる」M「少し硬い」P「パサついている。もっとしっとり感がほしい。やはりポレンタは向いていなかったね」いままでにこやかだったライアンが、落胆を隠せず。残念。キャスリン作 りんご・ヘーゼルナッツ・アップルブランデーP「デコレーションがいいね。言ったとおりにできている」M「周りに、粗く刻んだナッツが散りばめられていていい。尖ったカラメルコーティングのナッツも」P「質感・味・食感 見事だ」尖ったカラメルが目を引くね。ダニー作 プラム・ジンジャー・オレンジP「デコレーションはとてもいいが、焼き過ぎ」サラ作 洋梨・チョコレート・ヘーゼルナッツP「焼き過ぎ」M「洋梨の味はしっかり感じられる」ピーター作 洋梨・マスカット・チョコレートP「チョコレートのスポンジはおいしいが、洋梨の味はしない」M「洋梨は、味の薄いフルーツよね」ピ「なのでワイン漬けに」M「ワインの味もしない」見た目は悪くないと思う。洋梨がきれいに並べてある。ビクトリア作 洋梨・ピーカンP「洋梨の並べ方が芸術的だね」M「プロ並みの技だわ」P「ちゃんと洋梨の味がする」M「とてもおいしい」お店で売っていてもおかしくない見た目だし、これは高評価。マニーシャ作 ピーチ・ラズベリー・バニラP「デコレーションが均一で、とてもきれいな並びだ」M「甘さを心配していたが、ちょうどいい」ピーチの黄色とラズベリーの濃いピンク色がきれいだね。かわいい感じ。ナターシャ作 パイナップルとパッションフルーツナ「パッションフルーツでシロップを作ってから、パイナップルを加えた」M「パッションフルーツに火を通すのは珍しい」これも見た目がいい。おいしければ、物珍しさから買う人が多いのでは?ブレンダン作 プラム・サワーチェリー・くるみM「見た目のバランスがよく、思わず手が出る」P「おいしい」丁寧に作られた感じがする。ジョン作 トフィーアップル・オレンジ・クランベリーM「おいしい」P「困ったことに…味も食感も色合いも申し分ない」「困ったことに…」と言われると、気に入らなかったと思うからやめて(>_<)おもしろい見た目。これも売り物のようだな。トフィーとは?…バターと砂糖(または蜂蜜)を加熱して作る、キャラメルのようなお菓子らしい。スチュアート作 トマト・ジンジャーP「・・・見た目が、おいしそうではない」ス「味はきっと違います」おっ、意外にも強気よ。PとM「・・・」P「しっとりしているが、トマトの味が全くしない。トマトを使った意味がない」いつものようにハッキリ指摘。ス「ジャムを入れ忘れて、後から塗ってもダメですね」うっかりして大失敗。ジェームズ作 洋梨・ピーカン・パースニップジェ「焼き足りないかも。5分前で生焼けだったから」審査員に正直に言うあたりが、まだ学生 まだ若いからなと。P「焼き加減に問題はなさそう」だが、口にすると無言で下を向く。M「もっとパースニップの味わいがほしい。大胆なアイディアは良い」スー「パースニップの味 しますよ。うん、おいしい」優しいね。生焼けでなくてよかったが、味は褒められず…やや複雑な顔色のジェームズ。* * *ジェームズ「生焼けじゃなかった!(^_^)」かわいいね。彼の着ているセーターは、シェットランド諸島の羊毛でつくられたものかな?スチュアート「のっけから思い切って飛ばそうとしたけど」自信満々だったのに、さっそく大失敗。他の課題で挽回するしかない。ビクトリア「マイナス評価がなかったので驚いた。ますますやる気になる」こちらは出だし順調。キャスリン「あのメアリーに‹ほっぺが落ちる›と言われた」嬉しい言葉だね。自信になる。キャスリン、ああ見えて実は肝が太いキャラクターか?・・・なんだか実体がわからない感じの人だと思うのは、私だけか。* * *今回の出場者たちは、前回より腕がある気がする。誰一人、ぐちゃっとしたものを作らなかったな。以前から、出場者たちのタイマーに「SALTER」ソルターと記されているので、ちょっと検索してみた。イギリスで創業200年以上のはかりメーカーだそうだ。
2023年04月09日
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