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夕闇迫る静かな庭を歩いていると、どこやらから断続的に聞こえてくる「パリ、シャリ、シャク、パリ」という音。さてはと思い音が聞こえてくる方を探してみると、レモンの葉に陣取って葉を食んでいたのは見事な青虫。見たところクロアゲハの終齢幼虫である。レモンの葉を囓るクロアゲハの終齢幼虫 posted by (C)どす恋経験しないとわからないと思うけど、終齢幼虫ともなると葉をかじる音は意外に大きいのですぐに見つけられる。大きなアゴを使って一心不乱に葉をかじる青虫はある意味かわいい。立派なサナギになるために、人に見られてようとお構いなしで食事にふける腹ぺこ青虫。レモンの葉を囓るクロアゲハの終齢幼虫2 posted by (C)どす恋柑橘系の木が多いので、アゲハチョウが卵を産むのは仕方がない。鳥に喰われずちゃんと羽化する事を祈る。今日の空間線量値は以下の通り。0.07μシーベルト/時(AM5時)0.07μシーベルト/時(PM5時)
2022.09.12
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果樹を本格的に荒らされる前にアライグマにどう対処すればよいかを聞くために千葉市に電話をしてみたところ、現状では以下の3つしか対応策がないことがわかった。どれもハードルが高いし、時期的に手遅れになる恐れが充分ある。・わな猟の狩猟免許(有料かつ面倒)を取得する(猟期以外では都度申請が必要)・市が管理する捕獲器を使う(ただし1ヶ月以上待つ)回収も隔日・市が斡旋する業者(有料)を使う ※調べてみたら最低でも1万円以上かかる以下は全て違法であり、逮捕の対象だそう。野生動物を苦しめることはやってはいけないそうです。(市民は苦しんでいるんですが、そんなのどうでもいいそうです)・許可なく捕獲用ワナや捕獲器を(自分の敷地内であっても)設置する・トウガラシなどを入れたエサを撒く・やってきたアライグマに木酢液をかけるアライグマにかけるトウガラシ系の忌避剤を作ろうと思っていたが、法律に抵触するので断念せざるを得ない。狼の尿など、匂いの強いものを撒くなどで忌避させるのは良いらしいが、それだと匂いで隣近所に迷惑がかかる。「ネットか何かで果物のなっている樹を包んだらどうか?」と言われたが、つる性の果樹の場合どうするべきかは理解していないようだ。自分が答えられそうにない質問をされると、若い担当氏はしばしば沈黙した。どうやら千葉市は、税金を支払っている市民よりもアライグマやハクビシンが大好きらしいので、是非自分の代わりにアライグマやハクビシンから税金を取って欲しい。千葉市には相当数のハクビシンとアライグマが居るようなので、緊縮が続く市の財政に貢献するのは間違いないだろう。それか、アライグマとハクビシンをドブネズミの様に野生動物から外して、捕獲は個人でもやれるようにして欲しい。市には生体の回収だけしてもらえば良い。今回電話をして良くわかったのは、やはり役人は当てにならないということだった。今日の空間線量値は以下の通り。 0.06-07μシーベルト/時(AM5時) 0.09μシーベルト/時(PM7時)
2020.08.06
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お盆ということで、今日は実際に起こった、しかも現在進行中の怖い話をひとつ。その骨董屋さんとは陶器の修理が縁で付き合い始め、骨董市の度にお店に寄っていた。一時、骨董市に姿を見せないことがあったが、数ヶ月後の骨董市で本人は「脳卒中で入院していた」と言っていた。外でお店を開く骨董市は、真夏や真冬もお店を出さなければならず、出店者の体にかかる負担は重い。骨董市の最中に命を落とした業者さんや、出店中に倒れて救急車で運ばれた業者さんもいたので、体調不良はよくあることだと思っていた。それからしばらく経った今月、その業者さんのお店へ行ってみると、陳列をよそに何やら木の台を修理している。直径は50センチほどのがっしりした台で、3つの脚がついており時代はかなり経っている品。陳列の際に落としたのですかと聞いてみると、「ちょっと考えられない落ち方をして壊れたんだよ」と淀みない返事が返ってきた。「ちょっと考えられない」という言葉が引っかかったので、どういう落ち方だったんですかと重ねて聞いてみると、倉庫にしまってある場所からかなり離れた場所に品物が飛んで落ちてたんだ、との事。しかも最近そういうことが頻発しているという。動物が住み着いているのでもないようなので、どうやらポルターガイストめいた事が起きているらしい。果たしてその手の現象かどうかを確認するために「その出来事は突然始まりませんでしたか?その前に何か神仏系の品物とかを仕入れませんでしたか?」と聞くと、何かを思い出したかのように「そういえば×××さんから○○様のお社を幾つか仕入れた後から起きているな」という。そして脳卒中は、まさにその品を仕入れた後に起きたそうだ。×××さんも同じ骨董市で出店していた人だが、昨年末に突然死している。そして仕入れた本人が首から上の病で入院したとなると、仕入れたものが障っている可能性が高い。「ひょっとして神様にお帰り頂いていないお社が、仕入れたお社の中にあるのではないですか?」と聞くと、「いや、1つはちゃんと神主さんにお祓いをしてもらった…けど、全部じゃないな」という。そしてその内の1社が、倉庫の中で「行方不明」になっているそうだ。そりあえずその業者さんには「そのお社にはお酒とお米を奉じて下さい」と話し、毀れた木の台の修理を請け負って帰ってきたたけれど、その後どうなったかは次回の骨董市が来るまでわからない。今日の空間線量値は以下の通り。0.07μシーベルト/時(AM9時)0.08μシーベルト/時(PM9時)ピーク値0.09μシーベルト/時
2018.08.14
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今年、金柑がヒヨドリとハクビシンに大被害を被ったため、スモモ、イチジク、サルナシ、イチゴ、ミカンの食害を防ぐために狩猟免許の取得も辞さない覚悟で鳥獣の食害に取り組むことにする。まずは「庭に箱ワナなどを設置してハクビシンを捕獲することはできるか?」と千葉市の環境保全部に確認をしたところ、千葉市全域でハクビシンによる被害が拡大しているため、環境保全部から市民に箱ワナを貸し出しており、塀で囲まれた個人の敷地内でそれを使う分には、特に狩猟免許や捕獲許可などは必要ないそう。その代わり貸出期間は最大でも2ヶ月。わが家のように種々の果樹を栽培している場合、ハイシーズンでは2ヶ月以上罠を仕掛ける必要があるので、この制度は使えなさそう。ハクビシンを捕獲するために個人で箱ワナを購入し、仕掛けるのはどうかと聞てみると、市が貸し出す箱ワナを使う以外の場合は、狩猟免許と捕獲許可の関係で千葉県の自然保護課の管轄となるそうなので、そちらにも電話をして聞いてみた。狩猟免許を取得する場合は捕獲許可は不要だが、猟法(箱ワナ)に応じた免許を取得する必要があるのと、狩猟期間(11/15-02/15)を守り、鳥獣保護区以外で箱ワナの設置を行う必要がある。千葉県鳥獣保護区等位置図で確認をしたところ、さいわいわが家は鳥獣保護区外。しかし狩猟期間には果樹があまり成らないため、わざわざ狩猟免許を取得する意味がない。単に捕獲許可を申請して箱ワナを個人の敷地内に仕掛けて使う分には、狩猟免許がなくてもこれを行うことができるため、これが一番簡単。更に千葉市ではハクビシンは特定外来生物とされているため、捕獲許可は問題なく受諾されるだろうとのこと。捕獲したハクビシンはどう処理するのかと聞かれたので、「食害された果樹の根元に埋めて肥料とする予定です!」と答えたところ、少し間を置いて「他の動物が掘り出して荒らす可能性があるので、市のクリーンセンターに持参すれば焼却処分するか、業者に処分させる方法もある」と回答があった。いずれにせよ生きたまま持って行くと箱ワナ内で暴れる危険性が高く、逃げ出す可能性も高いため、不活性ガスを用いた処分などの方法を考える必要もある。要約すると、「自宅内で箱ワナを使ってハクビシンを捕獲する」場合には、千葉県に捕獲許可を提出し、許可が下りた段階で箱ワナを買って仕掛け、首尾良く捕らえた際には死骸の処理を市のクリーンセンターに依頼するという手順をたどることになる。尚、ハクビシン以外のヒヨドリに対しては、まず網などの防護手段を用いた後、それが効果がないことを証明しない限り、捕獲許可は下りないだろうとのこと。鳥類に対しては、まず防ぐ手段を講じたかを証明する必要があるそうな。鳥よけの網も調べて購入しよう。今年は待ったなしだ。今日の空間線量値は以下の通り。0.13-14μシーベルト/時(AM5時半)ピーク値0.19μシーベルト/時0.14-18μシーベルト/時(PM6時)ピーク値0.32μシーベルト/時
2017.04.03
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今日は川口市立アートギャラリー・アトリアで開催中の「川口の匠展」を見に川口へ行った。というのも、けろ企画さんのツイッター告知で知った、正藍型染師 田中昭夫氏の作品が展示されているからだ。田中昭夫氏は、人工染料ではなく本藍を使った型染めをするお職人さんだが、様々な理由で一線を退かれるという。今であれば、骨董品となってしまう前に作品を見る事ができる。骨董品として珍重されている古渡更紗ことインド更紗などは、当時の人が使用し評価した結果として後世に伝えられたもので、現代の我々は過去の評価を踏襲しているのに過ぎない。今の我々には、現代の正しく評価すべきものをきちんと評価し、これを後世に伝える義務があるのだ。骨董を理解する上でも、現在の名工や名品を見て学ぶことは、実は極めて重要なのである。アトリア_麗の時 posted by (C)どす恋アトリアで、藍染に使う道具や作品だけでなく型染の工程を解説した動画を全部鑑賞した後、今度は駅へ戻ってバスに乗り、田中昭夫氏が工場を構える田中紺屋へと向かう。尚、見学用の施設ではなく実際の作業場なので、事前の電話確認が必要。田中氏の案内で通された作業場には、布に糊付けをする際に使う板がまだ置かれており、その上には型紙も置かれていた。田中紺屋_作業場2 posted by (C)どす恋糊付けの板は1枚が乾燥重量で30キロ以上あり、糊を乗せると更に数キロ重さが増し、風の強い日に板を持って作業場の外に出ようとしたら、風にあおられて板を落としそうになったこともあったそうだ。田中紺屋_型紙 posted by (C)どす恋作業場の上には、糊付けの板がずらりと並んでいる。この板を上げ下ろしするだけで重労働なのに、型紙を切る、弁柄で染色する、炒り糠をかけて払う、水で洗ってアクを抜くなどの繊細な作業もこなさなくてはならない。過去に弟子入りした若者も何人かいたけど、若い順に逃げていったよと田中氏は語っていた。田中紺屋_作業場1 posted by (C)どす恋藍染め場では、実際に藍瓶を開けて攪拌し、藍の色を見せてもらったが、染めに使う藍の色は茶色く、発酵しているためかなりのアンモニア臭がある。しかしこの中に布を入れ、茶色く染まった布を水で洗い流すときれいな藍色が現れてくるので不思議。「茶色は不純物なので、洗い流せば流すほどきれいな藍色になる」そう。逆に、染め物に使う本藍は、化学合成の藍(インディゴ)に比べると、莫大な量が必要になるそうだ。この辺は、陶器の染付に使う呉須が、明治頃を境にベルリン藍(ベロ藍)が流れ込んできて山呉須が駆逐された事情とよく似ている。尚、冬の間は藍を温めてやらないと染まりが悪くなるので、幾つか並んだ藍瓶の中央には薪を入れて火を焚くための穴が開いている。「お茶と同じだよ。」とは田中氏の弁。田中紺屋_藍瓶 posted by (C)どす恋藍建てに使う藍玉も見せて頂いたが、これが藍の素とは思えないような茶色の物体。これを発酵させることで、藍色が出るようになるというプロセスを発見した昔の人には脱帽せざるを得ない。田中紺屋_藍玉 posted by (C)どす恋藍を説明するために育てている鉢から取り、持たせてくれた藍の種は、紫蘇の種に近い小さな種。ものすごい肥料食いの植物だそうで、「畑のブタ」と言われるセロリ並に肥料を必要とするかも知れない。田中紺屋_藍の種 posted by (C)どす恋作品が並んだ展示室で、展示されている作品について色々な話を伺ったが、一番シンプルだと思っていた縦横のクロス柄(最左)が、実は一番染める手間がかかることがわかって愕然とする。こういう事は、実際に手順を聞かないと、どれだけ難しいかがわからない。田中紺屋_展示室 posted by (C)どす恋布も、機械織りの布では染まりが悪く、手で紡いだ糸を織った布がベストだとのこと。ただし、糸から布まで全てに渡って人手がかかるため、布も自然と高価なものとなる。藍玉の量と言い、布と言い、本藍の染め物の値段が高い理由も、この辺まで説明を聞くと「なるほど」と納得できる。いたずらに高い訳ではなく、高いなりの理由があって高くなるのだが、それは消費者には全く伝わらない。流通も、きちんと説明して売ろうとしていないから益々売れなくなる。悪循環である。布に乗せる糊にしても、薪で焚いた糊とガスで焚いた糊は出来が全く違うそうなのだが、近隣の住宅事情で年々煙を出しづらくなっている状況も、仕事をやめる遠因だそうだ。悲しいことである。今日は、訪れた時は自分一人が見学者で、一対一ゆえ話も滞りがちだったのだが、途中から女性一名(閉花羞月級の、和裁を愛する美女)と男性二名(さをり織り作家の酒寄氏とご友人)が加わったので、田中氏から実に様々な話を聞くことができた。やはりくたびれた中年男だけでは場が盛り上がらない。この場を借りて感謝したい。尚、田中紺屋展は11月15日が最終日となっている。今日の空間線量値は以下の通り。0.10μシーベルト/時(AM6時)0.10-11μシーベルト/時(PM9時)ピーク値0.14μシーベルト/時
2014.11.13
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梅雨はもうじき明けて夏が来る。そして夏は怪談の季節でもある。今日は、知り合いの骨董商が昨年の夏に体験した怪異を紹介しよう。とある夏の真夜中、知り合い(仮にAさんとする)は愛犬を連れて近所の公園を散歩していた。地方都市のその又地方にある公園なので、面積だけはやたらと広い。そして公園には地下トンネルがあり、住宅地と公園とを連絡している。怪異の発生地 posted by (C)どす恋住宅地から公園へ向かって歩いている途中、トンネルの手前で犬が突如吠え始めた。長年、Aさんと生活を共にしてきた犬である。齢十数歳の老犬はめったなことでは吠えないことを知っているだけに、Aさんはとても驚いた。とても老犬とは思えない勢いで吠えている犬をなだめつつ、Aさんは辺りに素早く見回した。広い公園なので、野犬や野良猫、そして変質者が来たのかも知れない。ただならぬ気配を察して愛犬が吠えているのかも知れぬ。しかし、いくら闇に目を凝らしてみても、生き物が動く気配はない。歩道の両面は膝丈まで芒が生い茂る斜面になっているが、風も吹かぬ叢からはカサリとも音がしない。トンネル内のほの暗い蛍光灯に照らされた路面の端には、工事現場によくある真っ赤なカラーコーンがぽつんと置かれているだけだ。じっと立ち尽くして待っていても何も起こらない。しかし、犬は何ものかに向かって依然として吠え続けている。困ったAさんは、とりあえず犬の引き綱を引っ張ってトンネルの中に入ることにした。すると、どうしたことだろうか。あれほど吠えていた犬はピタリと吠えるのをやめた。やれやれとAさんは胸をなで下ろし、ふと、やってきたトンネルの方を見、そして凍り付いた。カラーコーンが移動している!わずか2、3秒の内に、トンネル入口にあったカラーコーンは音もなく数メートルも移動していたのだ。誰かがカラーコーンを動かしたにしても、音もなく高速で移動させるのは難しい。一番合理的な説明は、カラーコーンが自ら移動したということだ。そうすれば、犬がトンネル付近で吠えていた理由もわかる。きっと犬はカラーコーンに向かって吠えていたのだろう。しかし、それは人間業ではない。考えている内に震え上がったAさんは、愛犬を抱えて逃げ出した。その後、Aさんは同じ怪異には遭遇していないそうだが、公園では狸や鼬が度々目撃されているという。
2010.07.16
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