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さて今日は通常の2020PF概況シリーズです。 358位 2664 カワチ薬品 (東1、3月優待) △ PF358位の中堅銘柄は、栃木地盤の大手ドラッグストアのカワチ薬品です。 現在の株価は2008円、時価総額493億円、PBR0.48、自己資本比率48.9%、今期予想PER14.45、配当利回り2.2%(45円)、総合利回り3.3%(45+22=67円、優待券はお米券として換算)で、優待は100株保有で5000円相当の優待券(優待券を返送すると5キロ分のお米券と交換可)です。 カワチ薬品は業界大手ですが、成長力に乏しく営業利益率も低く株価もそれを反映してこの10年間ほぼヨコヨコが続いています。株式市場というのは中長期的に見ると実にしっかりとその企業のファンダメンタルズを反映した合理的な値段付けをするんだなあ、と感心しますね。
Feb 29, 2020
いやあ激動の2020年2月が終わりましたね。 今月はずっと苦しい展開でしたが、月末にかけて新型コロナウイルス肺炎による「恐怖の感情」が市場をどんどんと覆いつくし、最後の数日でびっくりするような大きな下落となりました。 私のポートフォリオは中小型の優待バリュー株が多いのですが、これらの銘柄に値を崩すところが続出し、残念ながら最後には「主力株総崩れ」の、ある意味では「雪崩崩壊の絶景」となってしまい、自分には打つ手がほとんどありませんでした。よだれかけを首に巻いて、口を半開きにして「ポヨー」と眺めている感じでした。 次に今月の成績ですが、自分は幼少の頃からずっと公文式で算数を勉強していた関係で暗算で数値はほとんど分かっていたので、「心底、実に計算したくないな。」と思いましたが、一応念のために計算機を叩いてみると、対2019年末比でー15.5%となりました。昨年の貯金の過半を吐き出してしまうという、非常に厳しい状況になりました。 ま、市場で戦っていれば「あらゆることが起こりうる」訳なので、これは仕方ありません。気持ちを切らさずに引き続き頑張ります。それでは皆様、来月もよろしくお願い申し上げます。
Feb 28, 2020
いやあ毎日毎日下落が続きますね。(上記データはSBI証券より引用) ただ新型コロナウイルスによる肺炎の影響がどこまで日本社会に広がるかは現段階では不明です。市場は「不確実性」を最も嫌いますので、これからも数か月間まだダラダラと下げ続けても全く不思議ではないと思います。 私はそういった観点から、ここまで手持ちの資金を温存して、市況を広く眺めるだけでほとんど買わずにいたのですが、今日は投げが出て持ち株に急落するところが続出しました。そして私は自分のポートフォリオの被弾状況を点検して、背筋に冷たいものが走り、「激しい恐怖」を感じました。 強い恐怖を感じたら、歯を食い縛って買わなくてはならない。 これは20年間市場で戦ってきた自分の大原則です。 恐怖に震えながら買った銘柄では、結果として勝てる確率が非常に高い からです。逆に、 高揚感と安心感に包まれながら買った銘柄の中長期成績は、控えめに言って最悪 です。 私は、「いや、まだちょっと早い気もするんだけどな。」と何度も何度も思いましたが、自らの投資哲学に従って今日は大きく買いました。今の日本株市場には「目を疑うほどに割安」な優待バリュー株が溢れかえっています。引き続き十分に集中して戦っていく所存です。
Feb 27, 2020
さて今日も2020PF概況シリーズです。357位 7192 日本モーゲージサービス (東1、3月優待) △ PF357位は、固定金利住宅ローン『フラット35』貸付が主力の日本モーゲージサービスです。 現在の株価は2115円、時価総額151億円、PBR3.53、自己資本比率は24.8%、今期予想PER15.70、配当利回り1.7%(35円)、総合利回り3.1%(35+30=65円)で、優待は100株保有で3000円相当のクオカードです。また現時点では1年以上の長期保有で更に追加の優待もあります。 現在の日本モーゲージサービスの優待制度はやや華美で過剰な感じがしますが、ま、今のところはホールド継続の予定です。
Feb 26, 2020
さて今日は2020PF概況シリーズです。356位 9994 やまや(東1、3・9月優待) ◎ PF356位は、イオン系で東北地盤の酒類専門店のやまやです。 現在の株価は2180円、時価総額236億円、PBR0.71、自己資本比率は46.8%、今期予想PER11.82、配当利回り2.1%(46円)、総合利回り4.9%(46+60=106円、優待券のヤフオク平均落札価格は額面の90~95%と非常に高い。なのでここでは100%で換算。)で、優待は100株保有で年2回3000円相当の優待商品券です。 私はキリンの本搾りという缶酎ハイのレモン味が好きで、優待券でいつも箱買いしています。これはレモンとウォッカだけで作られており、余分な人工甘味料が入っていないので、とてもすっきりしていて美味しいのです。 やまやは指標的に割安ですし、総合利回りもたっぷり出ていますし、優待族的には滅茶苦茶いいと思います。こんなに良い銘柄をポートフォリオ中位で持てる幸せ。日本株市場には本当に魅力的な銘柄が溢れていますね。♪
Feb 25, 2020
さて今日は2020PF概況シリーズの衣をまとってはいますが、その実態は、 投資家としての運を良くする方法 について考える記事です。それではどうぞ。 355位 7419 ノジマ (東1、3・9月優待) ◎ PF355位は、神奈川地盤の家電量販中堅のノジマです。 ここは2014年11月に発表された「小が大を飲む」ITXの子会社化が評価され株価が急騰したことがありました。私は運よくというか、正直に言うと「完全に偶然」に、イベント出現の前にその指標的な割安さを評価してノジマを多め に持っていました。 そして株価が大きく上がったことによってポートフォリオ内の順位が自然に上がり、2014~2016年にはここを準主力として戦いました。そして結果的にまずまず大きな利益になりました。下のチャートを見て頂ければ当時のノジマの急騰ぶりがまざまざと分かると思います。(上記データはSBI証券より引用)「運用」と言うのは、文字通り「運を用いる」もの なんだなあ、と改めてしみじみと感じさせられる出来事でした。今は激戦の形見の恩株がPFの片隅に1枚残るのみです。 現在の株価は2123円、PBR1.22、自己資本比率は29.9%、今期会社予想PER7.61、配当利回り1.8%(38~40円)、総合利回り2.7%(38+20=58円、優待品はヤフオク平均落札価格の1セット1000円で換算)で、優待は年2回100株保有で10%割引券5枚+株主来店ポイント券(500ポイント付与)2枚などです。 さてこのノジマの事例を改めて深く考えると、 私たち投資家は「運を良くする」ことにもっと意識を傾け、かつ努力しないといけない んだな、と痛切に思います。 「オメー、なに訳の分からないこと語り始めてるんだ。頭に虫でも湧いたのか?」と感じられた投資家の方がいらっしゃるかもしれないですが、実は2014年にノジマを当時としては多めに買ったのは、その頃ある「一般には完全に無名だけど、実はとてつもなく凄い投資家」の方がここを大量に買っているのを横目でじーっと見ていたからなのです。 そして、「うーん、〇〇さんがこんだけ入れ上げるくらいなら絶対潜在ポテンシャルはあるだろうなあ。」と思って自分でも調べ直したのです。ところがその結果は恥ずかしながらイマイチで、「むむむ、自分にはノジマの良さが全然分からない。まるで心に響いてこない。ま、でも、指標的にすごく安いのは事実だし、過去の〇〇さんの戦績とその精度は決して無視できない。よし、 パクリュー でちょっとだけ多めに買っておこう。」ということになったのです。そして結果としてはそれがホームラン級の大当たりになったのでした。 つまり、 私が「偶然に幸運を掴めた」のには、実はそれなりの理由があった ということなのです。 ちなみにこの「運を良くする方法」については、マックス・ギュンターの傑作 ツキの科学 が最高です。下に以前の書評のリンクを貼っておくので、未読の方は是非目をかっぽじってこの機会にご覧ください。 43位 ツキの科学 (マックス・ギュンター著、PHP研究所) 私が師と仰ぐスイス人投資家マックス・ギュンターは、ただ偉大であっただけでなく、「運」という不可思議なものの秘密の探求に努めた人でもありました。 彼は20年間、延べ1000人以上の人生を追いかけ、そして全体的に見て、運の良い人と悪い人の行動や態度にどういう違いがあるかをついに突き止めました。そしてその全てがここに書かれています。 率直に言って「とてつもなく凄い本」です。投資家だけでなく全国民必読と言っても良い名著ですね。1. 総論2. 運の良い人は社交性に富む3. 運の良い人は直観力が強い4. 運の良い人は勇気がある お勧め5. 運の良い人はラチェット(歯止め)効果をはたらかせる 超お勧め6. 運の良い人は悲観的推測に基づいて行動する 以上、投資家としての運を良くする方法 2020年編 でした。
Feb 24, 2020
さて今日は通常の20120PF概況シリーズです。 354位 7607 進和 (東1、8月優待) ◎ PF354位は、溶接装置や接合材料を扱う商社兼メーカーの進和です。 現在の株価は2169円、時価総額313億円、PBR1.06、自己資本比率は51.4%、今期予想PER8.51、配当利回り3.5%(76~77円)、総合利回り3.9%(76+8.8=84.8円)で、優待は100株保有でお米券2キロなどです。 進和は指標的に割安で、成長力もあり、増配も続いています。そして財務状態は良く有利子負債は僅かで、総合利回りは3.9%。こんなに良い銘柄をPF中位で持てるのが今の日本株市場なのです。株式投資は怖いものと思い込んで銀行の普通預金にお金を入れっぱなしの方は人生を損していると思います。勇気を出して是非「優待バリュー株投資」の魅惑の世界へお越しください。
Feb 23, 2020
さて現在全国の書店で好評発売中の新著 みきまるの続【書籍版】株式投資本オールタイムベスト ですが、今日は久々にそのアピールポイント第7弾です。 今日は 第4章 「マーケットの魔術師」から広がる世界 を見ていきましょう。尚、一部に(本と較べての)相違点があります。ご了承ください。 第4章 序文 この章では、「マーケットの魔術師から広がる世界」を見ていきます。市場で長年戦っていれば、誰でもいつかは傷つき、壁にぶち当たり、思い悩んで、 「マーケットの魔術師シリーズ」 に導かれたようにたどり着きます。そして、 前著オールタイムベスト1 では恐らく世界初の試みとして「マーケットの魔術師シリーズ全7作」を徹底解説しました。今回のオールタイムベスト2では、そこから一歩進んで、シリーズに登場したマーケットウィザード達の直筆・他筆による超名著を紹介します。 トップを飾るのは、マーケットの魔術師シリーズ第1作で永遠の名著である通称 「青本」 に登場しているチャンピオントレーダー、マーティン・シュワルツの直筆による「ピット・ブル」です。彼の言葉は、率直であけすけで胸を打ちます。そしてこの本の真価は、「負けた時にどうすればいいのか?」を教えてくれることです。 私は2016年に、当時ポートフォリオ1位の超主力株として戦っていたブライダル銘柄の2196エスクリに超絶下方修正が出て株価が超暴落し、過去最大となる数千万円に及ぶ大損失を出しました。数日間はまともに眠ることもできず、常に胃液が喉元にこみ上げてきて、心も視界もブラックアウトして何も考えられない状態でした。暗闇での数日間を過ごした後に最初に手に取ったのが、「ピット・ブル」でした。 そして、シュワルツの 「ダウンしても10カウントを待たずにまた立ち上がらなくてはならない。」 という力強い言葉を読んで我に返り、ガクガクの膝を抱えて震えながら何とか立ち上がり、エスクリ事件を総括するブログ記事を致命傷を受けてから1週間以内に書き上げて立ち直ったのでした。 著名投資家のWWW9945さんに「私ならこんな短期間ではとても立ち上がれない。凄い精神力だ。」と称賛されたのですが、本当はそのままダウンして10カウントを聞いた方がよっぽど精神的には楽だったし、自分が受けたダメージはとてつもなく甚大でした。でも、この本が本棚にあったおかげで、私は再び立ち上がることが出来たのです。 投資家人生最大のピンチを救ってくれたのが、「ピット・ブル」だった のです。 次に紹介するのは、1960~1990年代に渡って驚異的な成績を上げ、「ヘッジファンドの帝王」として知られたマイケル・スタインハルトの自伝です。 S級の投資家はその精神性においても全く普通ではない、いやむしろ完全にサイコパスである ということが良く分かるキレキレの1冊です。また本文中で紹介している「スタインハルトの4原則」は私も銘柄選択でとても大事にしている視点となります。 最後に紹介するのは、マーケットの魔術師シリーズ第2作の株式編、通称 「桃本」 に登場しているスティーブ・コーエンに関する壮絶なドキュメントです。彼が本当にインサイダー取引をしていたのかどうかに関しては是非本書を読んで頂ければと思うのですが、私がこの本を凄いと思うのは、「ウォール街に手ぶらでやってきて資産1兆円を達成した」伝説のスーパートレーダーの物の考え方が赤裸々に綴られていることです。あらゆる投資家にとって、たくさんのヒントと気付きを得られる傑作と思います。 以上、「マーケットの魔術師から広がる遠大な世界」を、是非新著でお楽しみください。(またもや次回に続く)
Feb 22, 2020
さて今日は通常の2020ポートフォリオ概況シリーズです。 353位 25935 伊藤園第1種優先株式 (東1、4月優待) ◎~◎◎ PF位353位は、緑茶飲料最大手の伊藤園の第1種優先株式です。 伊藤園はタリーズコーヒーや老舗乳業メーカーのチチヤスも傘下に収めています。 現在の株価は2301円、配当利回り2.2%(50円)、総合利回り2.8%(50+15=65円)で、優待は100株保有で1500円相当の自社製品などです。 さて私は優待をダブルで戴くために伊藤園普通株の方も当然保有しています。 優待族的には、 議決権がない代わりに配当が普通株の25%増しで、しかも優待も普通株と同様に戴ける という事で、この第1種優先株式 は極めて魅力的な存在です。しかも株価も普通株の5430円に対して100%以上!!!も安いですからね。ちょっと グリーンブラット的なチャンスのかけら の匂いもしますし、「他の銘柄もこんな優待付きの優先株もっとどんどんと発行しないかなあ。」と思いながら、のんびりと楽しくホールドを続けています。
Feb 21, 2020
さて今日は2020PF概況シリーズです。 352位 9896 JKホールディングス (東1、3月優待) 〇 PF352位は、合板、建材の専門商社で国内1位のJKホールディングスです。 現在の株価は743円、時価総額236億円、PBR0.57、自己資本比率は19.4%、今期予想PER8.69、配当利回り2.6%(19円)、総合利回り3.6%(19+8=27円、優待は1ポイント0.8円で換算)で、優待は300株保有で株主優待ポイント3000Pなどです。 JKHDの優待は以前はクオカードだったのですが、 2020年1月10日に上記に変更になりました。私は開示情報を見た時に「売るべきか、逆に買い増しするべきか」で数十秒悩んだのですが、「みきまるZ80 8ビットスーパーコンピューター」の働きにより、ここに関しては100株→300株への買い増しで対応しました。このあたりの判断はいつも非常に難しいですね。(汗)
Feb 20, 2020
さて今日は株式投資本オールタイムベスト99位 イベントトレーディング入門 (アンドリュー・ブッシュ著、パンローリング、2011年) の第3弾です。 今日は素晴らしい出来である 第7章 地震と津波 から。 1995年阪神淡路大震災 1995年1月16日、マグニチュード6.9の地震が兵庫県南部で発生した。 震災前の日経平均を見ると、1994年6月から下降基調にあったことが分かる(図7.2)。 不安定だった相場は自信を境にさらに不安定になり、日経平均は地震発生の6日後から下げ始めて、7月までに25%下落した。これは大きな痛手だったが、その一方で仕掛ける機会も提供してくれた。 確かに日経平均も、トヨタ自動車も、東芝も、仲良く下落していますね。 一方で大幅に伸びたのは建設株 だ。当時の建設業界は政治家への不正献金疑惑に揺れていたが、それでも関連銘柄は日経平均に逆らう形で上昇した。三井住友建設の株価の推移を見て欲しい。(図7.6) 地震の発生後は、揉み合い状態から一気に125%も上昇 した。 投資家にとって幸いだったのは、この銘柄はいったん上向いたあと、4日ほど足踏みしてから本格的に上昇したことだ。つまり 最初のチャンスを逃しても二度目があった わけである。 確かに滅茶苦茶上昇していますね。 結論ー厄介だが勝負は可能 厄介なのは時間との勝負である。地震も津波も不意に発生し、あっという間に終息する。これを機会として利益を出すには予習が欠かせない。 イベントの性格を考えても、市場でのチャンスをものにするには迅速に行動しなければならない。 日本はその地理的な特性から世界に冠たる「地震国家」なので、定期的に大地震が発生します。 その意味で、 大地震が起きた時に「市場がどう動いたか?」についてあらかじめ学んでおくことには大きな価値がある と思います。 さてこれでこの本の紹介は終わりです。 感染症・大災害・テロ・政変などの「イベント」が発生した時に、マーケットがそれをどう捉え、どのように反応したのかについて詳細に解説してくれている「類本のない良書」 です。 そして一通り読んだうえで本棚に置いておくと、イザというときに抜群に役立つ1冊でもあります。 私たち投資家にとっては、ある意味では「保険代わり」にもなる傑作 ですので、是非皆様も 「一家に一冊」常備しておくとよい のではないかと思います。(終わり)
Feb 19, 2020
新型コロナウイルスによる肺炎が日本国内でもどんどんと広がっています。感染症を専門としている医師の中には「残念ながら、既に ポイントオブノーリターン を超えてしまった。」と指摘されている方もいらっしゃいます。 ウイルスは致死率はあまり高くはないようですが、その感染力は非常に強いようなので、これからの日本、特に人口密度が高い東京や大阪などの大都市では「指数関数的な伸び率」を示して感染爆発が起こる、全く楽観できない状況に陥る可能性もあるのではないか?と個人的には考えています。 さてそういった状況の中で日本株は全般に軟調なわけですが、この数日特に中小型株の下落の激しさが目に付きます。年に10%程度の成長力があって今期予想PERが5~6倍と言う様なところでも、まとまった投げが出て株価が10%以上急落している銘柄が複数あります。 私はポートフォリオの殆どが「中小型の優待バリュー株」なので、現在大きくパフォーマンスを落としていますが、同時に「この株価位置なら、2~3年の時間軸で見たら負けようが無いんじゃないかな?」と感じる子がいくつもあり、今はそういったところを丁寧に拾っています。 「20世紀最高のストックピッカー(銘柄選択者)」 と称えられた伝説のファンドマネージャー、 ジョン・テンプルトン は、 ウォール街に血が流れている時こそ最高の買い時だ。たとえ自分の血が混じっていてもこの原則は変わらない。 とかつて述べました。市場では 「ピンチとチャンスは背中合わせ」 です。体調に気を付け、よく食べてよく眠りよく笑い、皆様お互いに頑張りましょう。
Feb 18, 2020
さて今日は通常の2020PF概況シリーズです。 351位 2804 ブルドックソース (東2、3月優待) ○ PF351位の中堅銘柄は、ソース最大手で傘下に関西地盤のイカリソースを抱えるブルドックソースです。 現在の株価は1143円、時価総額160億円、PBR0.76、自己資本比率は77.8%と良好、今期予想PER25.57、配当利回り3.1%(35円)、総合利回り3.9%(35+10=45円)で、優待は100株保有で1000円相当、800株保有で3000円相当の自社製品です。 ブルドックのイラストがリアルかつ獰猛&凶暴で怖いですね。今にも噛みつかれそうです。(汗) 今日は実際の使用例を1つだけ御覧戴きましょう。 豚肉と小松菜のブルドックうまソース炒め ブルドックソースは財務状態も優待内容もいいですし、総合利回りもまずまず出ていますし、PF中位としては十分に良い銘柄と思っています。
Feb 17, 2020
さて今日は、多くの投資家の方々から「これだけ書いてくれたら、もうそれだけでオールOK」と、「謎の誉め言葉」を頂いている 2019~20主力株概況シリーズ です。(笑) 25位 3258 ユニゾホールディングス (東1、3月優待) ◎ 保有全673銘柄中で時価総額25位の準主力株は旧日本興行銀行(興銀)系の不動産会社のユニゾホールディングスです。 ここの旧社名は常和ホールディングスで、2009年6月の上場後からしばらくの間、超主力(PF3~5位程度)の一角として戦ったことがあり、2018年にその指標的な割安感に目を付けて、久方ぶりの主力参戦となったのでした。 なお、当時のユニゾHDの潜在ポテンシャルの高さについては、こちらをご覧ください。↓ 2018主力株概況15位、ユニゾホールディングス。 ユニゾHDは、旧興銀系という毛並みの良さと、銀行からの融資の引き出しやすさを存分に生かした、超アグレッシブでやんちゃかつ全くリスクを恐れない「脳の恐怖中枢の欠落した」イケイケな営業姿勢を貫いていて、個人的には非常に好みの、大好きなタイプの銘柄でした。 ただ「絶対にライバルの3003ヒューリックに追いつくんだ。」という鳴り響く「軍艦マーチ」の下で、オラオラで物件を買いまくったせいで金利負担が激増(2018年3月期で、1年間で約67億円)し、お金が回らなくなって公募増資を連発し、しまいには株価がPBR1倍以下でも平気で両手で手づかみで「おかわり」するという、「貞操観念ゼロゼロワンダフル」の節操のなさを発揮しました。 そしてその結果、安定株主を失い、結局それが致命傷となって現在の「複数のファンドによるTOB合戦」という狂乱状態に陥りました。 現在の株価は5830円、時価総額1995億円、PBR1.58、自己資本比率18.4%、今期予想PER7.02、配当利回り0%(0~85円)で、優待制度は既に廃止されています。 私はひたすら続く「TOB合戦」を眺めながら、チビチビと楽しく売り上がってきました。ただ、まだ激戦の形見の「恩株」がある程度まとまった量で残っており、それで今年2020年もまたもやポートフォリオ上位に登場することになりました。 ユニゾHDのTOB価格が最終的にどこまで上がるのかは分かりませんが、ここまで来たら最後までホルダーとして事の成り行きを見守っていこうと思っています。。。。。、、、、、P.S. 私がユニゾHDについてブログ記事を書くのは、恐らくこれが最後になるだろうと思います。途轍もない幸運もあり、大変大きな利益を上げることが出来ました。本当にありがとうございました。「相場の神」に感謝し、また自分は次の銘柄で精一杯に頑張ります。2020主力株概況シリーズ 免責事項2020主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Feb 16, 2020
さて今日は2020PF概況シリーズです。350位 4958 長谷川香料 (東1、9月優待) △ PF350位は、国内香料2位で飲料等食品向けフレーバーが主力の長谷川香料です。 現在の株価は2268円、時価総額968億円、PBR1.04、自己資本比率は79.2%で有利子負債は0、今期予想PER22.13、配当利回1.6%(36円)、総合利回り2.0%(36+10=46円)で、優待は100株保有で1000円相当のクオカードなどです。 長谷川香料は指標的には妥当な株価位置と思いますが、ま、PF中位で1枚保有していくのには特に問題のない銘柄であると考えています。
Feb 15, 2020
PF1位の6425ユニバーサルエンターテインメントの決算が19時15分にようやく出て、その緊急分析をしたいので今日の日記はお休みします。 それにしてもユニバちゃんの場合は、決算内容が悪い場合その極悪さに比例して発表時刻が何故かどんどんどんどんどんどん夜遅くなっていくというのが「過去の通例」なのですが、こんなもの毎回定時に発表出来て当然と言うか、他の会社はどこも大体そうしていますので、本当にもう勘弁してください。ストレスで血便が出ます。(滝汗) それでは皆様、また明日。
Feb 14, 2020
さて今日は株式投資本オールタイムベスト99位 イベントトレーディング入門 (アンドリュー・ブッシュ著、パンローリング、2011年) の第2弾です。 今日は最高の出来である 第4章 SARS から。 病原体のメカニズム SARSはウイルス性の呼吸器疾患で、病原体はSARSコロナウイルスという新種のコロナウイルスである。2003年2月に東アジアで初の症例が認められた。WHO(世界保健機関)の統計では2003年の流行時に感染した人は全世界で8098人を数え、そのうち774人が死亡した。 SARSがインフルエンザと大きく異なるのは発熱という前駆症状があることだ。そのおかげでSARS感染者の早期特定、隔離が可能になった。 流行の経緯 情報の伝達がハイスピードになった今、感染症に対する国際社会の反応も短期間に集中する傾向がある。 金融市場への影響 感染症発生時の相場にボラティリティをもたらすのは不安とパニックである。裏を返せば、市場心理が判断材料になるということだ。 香港に拠点を置くキャセイパシフィック航空は業績も株価も落ち込んだ。 キャセイ株の下落は半端ではなかった。原油価格が下がったにもかかわらず、売られた。注目すべきは航空大手各社の株価が軒並み下げたことだ。エール・フランス、ルフトハンザ、英国航空、ユナイテッド航空、コンチネンタル航空、アメリカン航空はそれぞれ3~5%の下落で、弱含みだったエア・カナダは3カナダドルから1カナダドルにまで下げ、経営破綻の危機に直面した。 感染症の発生はトレーダーや投資家に絶好の売買チャンスを提供してくれる。ただし、冷静な判断と行動が伴えばの話だ。。。急落相場に向かって近い将来に上昇の見込める銘柄を買い進めておくのも手である。 SARS流行の経緯 2002年11月16日 中国広東省の仏山市で非定型肺炎が発生。しかしSARSと認定されるのは、かなりあとになる。 2003年4月25日 ハノイ、香港、シンガポール、トロントで流行が沈静化 2003年5月23日 香港と広東省が渡航延期勧告の対象地域から外れる。 2003年6月24日 北京が渡航延期勧告の対象地域から外れ、これで渡航延期勧告はすべて解除。北京は伝播確認地域からも除外される。 香港のキャセイパシフィック航空の株価推移。 キャセイパシフィック航空の株価は、SARS終息前の2003年4月に既に底打ちし、香港が渡航延期勧告の対象地域から外れた5月下旬に急回復しています。株価の先見性(株価が持つ性質のひとつで、将来の材料を先取りして株価に織り込みながら推移すること。)が良く分かりますね。♪ 今回の新型コロナウイルス(COVID-19 )による肺炎の流行がいつ終息するのかはわかりませんが、きっとまた世界の、特に感染が広がった地域の航空会社の株価推移は「先行指標」としての役割を果たすことになるだろうと思います。 株式市場には、未来を見通す「魔法の水晶玉」としてのの不思議な力があるんですね。♪
Feb 13, 2020
さて今日は株式投資本オールタイムベストです。第99位は、 イベントトレーディング入門 (アンドリュー・ブッシュ著、パンローリング、2011年) です。 この本は、感染症・大災害・テロ・政変などの「特殊なイベント」が発生した時の運用方法について解説した貴重な1冊です。 「他に似た本が全くない」という意味において素晴らしい本 です。 また2020年2月現在は、中国発の新型コロナウイルス(COVID-19)による肺炎の感染拡大の影響で世界中の株式市場が動揺しており、「非常にタイムリーな1冊」という言い方も出来ると思います。 というか、本当はこの本の紹介はもう少し先を予定していたのですが、「今書いたら需要が凄くありそうだな。」と判断して、急遽頑張って書評を書きました。このあたりは投資家的な感覚ですね。(笑) それでは次回からは、この唯一無二の独創的な1冊の大トロの最高の所だけを一緒に見ていくことと致しましょう。(続く)
Feb 12, 2020
さて今日は当ブログでダントツ一番人気の 2019~20主力株概況シリーズ です。24位 5923 高田機工 (東1、3月優待) ◎◎ PF時価総額24位の準主力株は、関西地盤の中堅橋梁・鉄骨メーカーの高田機工です。2018年の17位からは順位を落としたものの、上位の一角の地位を死守して今年はここで登場してきました。 現在の株価は2850円、時価総額63億円、PBR0.35、自己資本比率は72.5%と良好、今期予想PER8.15、配当利回り3.2%(90円)、総合利回り3.9%(90+20=110円)で、優待は100株保有で2000円相当のクオカードです。 高田機工は2017年に株主数不足で東証1部陥落の危機に陥っており、ブログでは当時非公開としていましたが、実は株主数対策の優待新設狙いで大きく買って勝負に出ていました。ただ会社側は結局は、「購入は1人100株限定という条件付きの40000株の立会外分売」という荒業で「みなし株主数」を増やしてこのピンチを辛うじて凌ぎ切り、東証1部の地位を何とか維持しました。 私は狙いが不発に終わったため、泣きながら負けを認め持ち株の3分の2以上を売却したのですが、その後「万年超不人気株」の宿命で単元株主数が1999人(2018年3月期)と再びボーダーラインの2000人を割り込んできたこと、また指標的に全市場を広く見渡してもトップレベルに割安な水準であったことから、持ち株の一部を残し勝負を継続としました。 そして株主優待制度の導入を死ぬほど嫌がっていた高田機工がついに「根負け」したように優待新設に踏み切ったことから、その後はご機嫌で準主力クラスでのホールドを続けています。ここは、 「ネットネット株」 みきまる注 : ちなみにネットネット株とは、(正味流動資産-総負債)×3分の2 > 時価総額 の条件を満たす銘柄の事で、バリュー投資手法の創始者の ベンジャミン・グレアム が提唱したものです。世界的にはもうネットネット株はほとんど枯渇していて存在しないのですが、「失われた30年」で極度の株式市場の低迷が長く続くここ日本では今でもそこそこ存在しています。そして ネットネット株は言ってみれば「10000円の現金が入った財布が6667円で売っている」様なもの なので、 理論的に非常に負けにくい、安全な投資対象 となります。 (注:終わり) の水準で 資産バリュー株として見た場合の割安さは日本市場トップクラス ですし、優待廃止がない限りはこのまま楽しくホールドして応援していく予定です。 2020主力株概況シリーズ 免責事項2020主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、既に知らずして死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にねちこくしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Feb 11, 2020
さて今日は通常の2020PF概況シリーズです。349位 2112 塩水港精糖 (東1、3月優待) ○ PF349位は、三菱商事系の製糖会社の塩水港精糖です。 現在の株価は235円、時価総額82億円、PBR0.71、自己資本比率は38.0%、今期予想PER10.13、配当利回り2.1%(5円)、総合利回り3.4%(5+3=8円)で、優待は1000株保有で3000円相当の自社製品(甘味料等)です。 塩水港精糖は指標的にもまずまず割安ですし、優待内容にも独自性があっていいですし、PF中位としては特に問題のない銘柄であると考えています。
Feb 10, 2020
さて現在全国の書店で好評発売中の新著 みきまるの続【書籍版】株式投資本オールタイムベスト ですが、今日はそのアピールポイント第6弾です。 今日は、第3章 インデックス投資のための2冊 を見ておきましょう。 今日も序文を紹介します。尚一部に(本と較べた場合の)改編&追記がありますことをご了承ください。 第3章 序説 この章ではインデックス投資に関する名著を見ておきます。オールタイムベスト1では、 バートン・マルキールの「ウォール街のランダムウォーカー」 と、 チャールズ・エリスの「敗者のゲーム」 という「インデックス投資の歴史的金字塔」となる2冊 を紹介したわけですが、今回は、1975年に世界初のインデックスファンドを創設した、バンガードグループ設立者のジョン・C・ボーグルによる「インデックス投資は勝者のゲーム」の旧訳書となる「マネーと常識」(日経BP社、2007年)を紹介します。 彼の「インデックス投資愛」に溢れた、熱狂的な1冊 です。 この本を読むと、 何故アクティブファンドがインデックスファンドに勝てないのか がはっきり分かります。 単純に「コストが高い」から です。 年間2.5%ものコスト差があり、しかもそれが毎年毎年積み重なっていくわけなので、ある意味「勝ちようがない」 のです。以下のグラフでその事実は明白に分かりますね。♪ そしてここから 導かれる結論は単純 です。「自分でやればいい。」 のです。 自分でやれば年間コスト0.0% で戦えます。インデックスファンドの年間コストが0.2%ですから、それよりも有利に戦えるわけです。つまり、 正解は「アクティブ個人運用」 ということですね。 さてこのボーグル本からは、インデックス投資の素晴らしさと同時にそれを上回るためのヒントをたくさん手に入れることが出来ます。それは端的には、バリュー(割安)株効果、小型株効果、モメンタム(勢い)効果、パクリュー(凄腕投資家のポートフォリオからパクる)効果などの、 「マーケット平均を上回るやり方であることが統計的に証明されているやり方」を組み合わせて、集学的に戦う ことです。 インデックス投資の「数少ない欠点」を知ることによって、われわれアクティブ投資家は自らの投資手法をより改善 することが出来ます。そしてだからこそ、私たちはインデックス投資についても深く学ばなくてはならない んですね。 さて次は趣向を変えて、「投資家のヨットはどこにある」を紹介します。なんだかとぼけたタイトルですが、中身は第一級の投資本です。1940年に書かれた古い本ですが、投資における「コスト」の重要性を指摘し、「ウォール街のランダムウォーカー」の先駆的な存在 と称されることもあります。 またこの2冊は、ウォーレン・バフェットが、 「誰もが読むべき19冊」 に挙げたことでも知られています。「バフェット太鼓判認定の超名著たち」ということですね。 このように、株式投資本オールタイムベストシリーズでは アクティブ投資家としての観点から、インデックス投資に関する名著も継続して紹介 しています。 「かゆいところにも手が届く」サービスてんこ盛りの新著 を、是非お楽しみください。(なんと更に続く)
Feb 9, 2020
さて今日は久々に当ブログ一番人気の 2019~20主力株概況シリーズ です。 23位 9202 ANAホールディングス (東1、3・9月優待) ◎◎ PF時価総額23位の準主力株は、国内線・国際線共に日本1位のANAホールディングスです。昨年2019年は50位でしたが、今春3月29日にスタートする「ドル箱」の羽田国際線の発着枠拡大による成長期待と、後は中国発の新型コロナウイルスによる肺炎の影響で株価が下落したことを評価して大きく買い増ししたため、2015年以来5年ぶりにPF最上位の一角に浮上してきました。 私は幼少の頃からANAの事が好きでした。そして今でもそのまま、いやむしろ以前よりも大好きです。なので、率直に言って、ここが私の「最愛の優待株」です。 現在の株価は3459円、時価総額12054億円、PBR1.03、自己資本比率は41.2%、今期予想PER12.31、配当利回り2.2%(75円)、総合利回り4.5%(75+80=155円、優待券はヤフオク平均落札価格の1枚4000円で換算)で、優待は100株保有で年に2回普通運賃50%割引の株主優待券+グループ優待券などです。 また、この優待カレンダーがカッコいいんですよね。。。 ちなみに優待券は到着の度に色が変わるのですが、私の観察によるとどうやら全部で4色あるようです。 さてANAは2012年に大型増資爆弾投下があり、 株価超暴落で、我々ホルダーが「枕を並べて仲良く討ち死」したのは未だに記憶に新しいところ です。 また、 一般的に言って航空会社と言うのは、競争が厳しく、利益水準は非常に低く、新しい機材を永遠のラットレースの様に買わなくてはならず、更にはテロや感染症や大災害等の世界情勢不安定化の影響を強く受けるなど、悪材料が常にてんこ盛りの状態 です。 そのため航空会社というのは、 バリュー投資家としての観点からは、ポートフォリオ上位でホールドするなど「言語道断&完全にクレイジー」な鬼畜の所業 なのですが、優待族的な見地からは優待券の実用性の高さから逆に超鉄板銘柄でもあり、非常に悩ましいところです。 さてそんなANAホールディングスですが、最初に書いた通り私は5年ぶりに買い増しして準主力参戦しました。その理由は以下の通りです。1. 2020年3月29日に羽田空港の国際線発着枠が大幅に拡大 される。これは文字通りの「ドル箱」で 「1枠を新たに取るだけで年間100億円の増収が見込める」 と言われるプレミアムチケットなのだが、全部で1日50枠(便)拡大される中でANAHDはその内の13.5枠(便)を獲得した。 これは何故かあまり話題になっていないが、中期的にはまず間違いなくANAの成長にダイレクトに繋がるビッグニュースであり、個人的に高く評価した。(上記データはAviation Wireより引用)2. 中国発の新型コロナウイルス(2019-nCoV)による肺炎の影響で株価が下落しているが、過去の2003年のSARS(当時新種だったSARSコロナウイルス)の事例を見ても、感染終息後には世界中の航空会社の株価が速やかに回復しており、中期的に見ると今の株価位置は安いと判断した。 以下は名著、イベントトレーディング入門 (アンドリュー・ブッシュ著 パンローリング、2011年) からの引用です。 2003年4月25日 ハノイ、香港、シンガポール、トロントで流行が沈静化 2003年5月23日 香港と広東省が渡航延期勧告の対象地域から外れる。 2003年6月24日 北京が渡航延期勧告の対象地域から外れ、これで渡航延期勧告はすべて解除。北京は伝播確認地域からも除外される。 香港のキャセイパシフィック航空の株価推移。 上のチャートを見ればわかるように、SARS終息前の2003年4月に既に底打ちし、香港が渡航延期勧告の対象地域から外れた5月下旬に株価が急回復しています。株価の先見性(株価が持つ性質のひとつで、将来の材料を先取りして株価に織り込みながら推移すること。)が良く分かりますね。♪ 3. 凸凹はあるものの、この25年間でじりじりと売り上げを伸ばして成長している。また同時に財務状態も改善している。総合的に見ると今の株価位置はある意味では「過去最安値水準」とも捉えられることを評価した。 (上記データはかぶたんプレミアムより引用) 最愛の優待株であるANAを久方振りにポートフォリオ最上位の一角に据えられたことを嬉しく思います。今後十分に集中して戦っていく所存です。2020主力株概況シリーズ 免責事項2020主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Feb 8, 2020
さて今日は株式投資本オールタイムベスト98位魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門 (リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ / ローレンス・A・コナーズ著、パンローリング社 1999年) の最終回第4弾です。 今日はリンダ&ラリーのその他の名言をコンパクトに見ていきましょう。 第16章 ニュース から。 肝心なことは、あなたがどれぐらい頭が良いかをマーケットに示すことではなくて、一歩引いて、マーケットに自らを語らせること だ。マーケットにあなたの信念を押し付けようと試みることより、ニュースや季節性、テクニカルな売買シグナルに対するマーケットの反応を観察する方が、ずっと賢いやり方 なのである。 これこそ本当のストリート・スマートが実際やっていることなのだ。 マーケットが論理的にどう動くかということに基づいて意思決定を行っている限り、トレードの優位性は全くない。実際は、あなたが論理的であればあるほど、マーケットが一般的な論理とは反対の方向に動いているときは、負ける確率が高くなるのである。 投資家は、マーケットが放つ言葉・警告に謙虚に耳を傾けなくてはならない、ということですね。私はこのリンダ&ラリーの言葉を読んで、マーク・ミネルヴィニの、 自分の主観に従うと、長い目で見れば必ず損をします。 という鮮烈な警句を思い出しました。 次は、第22章 再びトレード管理について から。 マーケットの動きを予測することが最も危険である。 ミスはすぐに修正されるべきである。 スーパートレーダーの謙虚さ、マーケットに対する尊敬と畏怖の念が伝わってきますね。 最後は、第23章 準備を怠るな から。 トレーディング・ビジネスというものは他のビジネスと何ら変わりがない。卸値で買い、小売り値で売ることを覚えればいいのだ。在庫が損失を抱えてしまったら、値下げを行い、在庫整理を行うのである。 いい表現ですね。私は ウィリアム・オニール の、黄色いドレスの話 を思い出しました。 さてこれでこの本の紹介は終わりです。短期投資家のバイブルと称されている本ですが、印象的で鮮烈な警句が多く、また前回見た タートルスープ の様に我々中長期投資家にとっても役立つテクニックが満載の名著です。30800円と極めて高価ですが、間違いなく一読の価値があります。未読の方は是非。(終わり)
Feb 7, 2020
さて今日も2020PF概況シリーズです。 348位 9413 テレビ東京ホールディングス (東1、3・9月優待) △ PF時価総額348位の中堅銘柄は、民放キー局5位で日本経済新聞社系のテレビ東京HDです。 現在の株価は2420円、時価総額696億円、PBR0.83、自己資本比率は68.3%と良好、今期予想PER22.81、配当利回り1.7%(40円)、総合利回り1.9%(40+5=45円)で、優待は100株保有で500円相当のオリジナルクオカード(3月のみ)+抽選で自社公開番組招待(3・9月)です。 テレビ東京HDは指標的には実に妥当なところかと思いますが、財務状態は鉄壁ですし業績も安定していますし、PF中位としては過不足のない銘柄であると評価しています。
Feb 6, 2020
さて、今日は久々に2020ポートフォリオ概況シリーズです。 347位 8793 NECキャピタルソリューション (東1、3月優待) ◎ PF347位は、NECの持分法適用会社でNEC関連が6割強を占めるNECキャピタルソリューションです。 現在の株価は2456円、PBR0.56、自己資本比率10.2%、今期予想PER8.14、配当利回り2.4%(60円)、総合利回り3.3%(60+20=80円)で、優待は100株保有で2000円相当のカタログギフトなどです。1年以上の継続保有で優待は3000円相当にランクアップします。 過去の私の選択例です。 さてNECキャピはずっと昔には主力の一角として戦ったこともある銘柄ですが、今は激戦の形見の恩株が100株PFの片隅で静かに眠るのみです。 リース関連銘柄には指標的に割安でかつ魅力的な優待が付いたところが多いですが、現時点では業界トップの 8591 オリックス の戦闘力の高さが飛び抜けていると考えており、私はリース優待株を代表してこのオリックスをPF最上位の一角において勝負しています。 ただ、ここNECキャピも極めて割安ですし、これからも優待を楽しみにホールド継続の予定です。
Feb 5, 2020
さて今日は株式投資本オールタイムベスト98位魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門 (リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ / ローレンス・A・コナーズ著、パンローリング社 1999年) の好評第3弾です。 今日は、最高の出来である 第4章 タートル・スープ から。 1980年代に登場し、驚異的な成績を収めた伝説のトレード集団 タートルズ。 彼らのやり方はシンプルなトレンドフォローだったのですが、この 「タートル・スープ」は彼らのやり方を逆手にとって、タートル(及びその手法を真似する多くのモメンタム投資家)たちが損切りをするラインで買いもしくは売りを仕掛けて、「亀をスープにして食べる」という、実にえげつなくも効果的な投資手法 です。(笑) それでは早速その詳細を見ていきましょう。 タートル・スープ・パターンは、、、動きのあるパターンでは、相当な利益を上げる可能性を持つ。 1980年代、タートルズとしてその名を知られるトレーダーの集団が、過去20日間の値段のブレイク・アウトを基本手段としたシステムを使っていた。この過去4週間における値段のブレイク・アウトは、早くから一般的な順張り戦略として、 リチャード・ドンチャン によって広められたものである。 もし値段が過去20日間での最高値を更新した場合は買いを仕掛け、もし値段が過去20日間での最安値を更新した場合は売りを仕掛ける、というものだ。 手広くいろいろなマーケットでトレードをすれば、長い目で見た場合、それが機能する。 しかし、このシステムは、異常事態や大きなトレンドをつかめるかどうかによって、かなり左右されてしまう。それはまた、多くのだましのブレイク・アウトによって、引かされ幅はかなり大きくなり、低い勝率になってしまう。そして、そこにタートル・スープの好機があるのだ。 私たちの手法は ブレイク・アウトがだましとなるときを識別し、その反転に乗る ことである。。。反転のいくつかは投機家たちを利益に導く中長期トレンドの転換になるのだ。 買いルール(売りルールはその逆)1. 今日、過去20日間の最安値を更新しなければならないー安ければ、安いほどよい。2. 前回の過去20日間での最安値は、少なくとも今日より4営業日前に生じていなければならない。これは大変重要である。 タートル・スープの実例。 実はこの タートル・スープは、我々の様な中長期の時間軸で戦う投資家にとって大きな利益に繋がることが良くある手法 です。それは「トレンドの転換点」を示していることがよくあるからです。 このタートル・スープが代表例ですが、リンダ&ラリーによる本書には「シンプルで分かりやすく、かつ効果の高いテクニック」がたくさん載っています。 発売から20年間の間ずっと「名著」の称号が与えられ続けているのは伊達じゃない、明白な理由がある ということですね。(続く)
Feb 4, 2020
いやあ、新型コロナウイルスによる肺炎でマーケットが動揺した状態のままで2月に突入しましたね。 さてマーケットでは昔から 短く寒い2月はウォール街では忘れられたも同然で、ほとんど痕跡を残さない。2月は最高の6か月のなかでは弱く、そのときどきのトレンドに従いやすい。(出典 アノマリー投資、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P174) とされています。無理は禁物の1か月というところでしょうかね。 ま、いずれにせよ、引き続き丁寧に集中して戦って行きます。それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
Feb 3, 2020
さて中国発の新型コロナウイルスによる肺炎の影響で今週以降暴落する銘柄が複数出ると思いますが、 過去の株式市場での感染症流行時の株価推移を見ても、中期的にはほぼ間違いなく絶好の買い場になる と考えています。 市場での恐怖の高まり具合と、個別でどの銘柄が暴落するのかの2点に意識を集中して戦っていきます。 広く市場を見渡し、私情を挟まず、魅力的な銘柄を探していきたいです。
Feb 2, 2020
さて現在全国の書店で好評発売中の新著 みきまるの続【書籍版】株式投資本オールタイムベスト ですが、今日はそのアピールポイント第5弾です。 私は自分を「優待族×正統派バリュー投資」のハイブリッド投資家であると自任しています。なので、今回の本でもバリュー投資に関する歴史的名著を最優先し、ぎっしりとたくさん詰め込みました。 具体的には以下の10冊となります。 どこにお嫁に出しても恥じるところのない最高のセットリストになったものと自負しています。その一方でジェレミー・シーゲルの「株式投資」や「株式投資の未来」、ブルース・グリーンウォルドの「バリュー投資入門」などの超名著が第1巻に続き再び涙を飲んで落選するなど、未だ紹介出来ていない傑作がまたもや大量に出てしまう残念な結果ともなりました。 それでは今日は、 第1章 バリュー投資のための10冊 の序文を見てみましょう。尚、一部に加筆改編がありますことをご了承ください。 さて私は「優待バリュー株投資家」を自称しており、また自分では「正統派のバリュー株投資家」であるとも考えています。(笑)なので、今回もバリュー投資に関する名著の紹介から始めます。 冒頭を飾るのは「バリュー投資の創始者・父」であり、あのウォーレン・バフェットの師匠としても知られる、ベンジャミン・グレアムの「証券分析(1934年第1版)」です。 バリュー投資家にとっての「聖書」として知られるこの永遠の名著からスタートするということは、そのまま私の投資家としての総合戦闘力がはっきりと試されるということ でもあります。 そして同時に、 今回のオールタイムベスト2の内容・クオリティ・1を超える読み味の良さと分かりやすさに自信を持っていることの表明 でもあります。 次に紹介する「投資で一番大切な20の教え」では、バリュー投資に必要なものが何かを学ぶことが出来ます。その 極上の出来栄えに誰もが心を打たれる でしょう。 続いて登場するのは、1980年代に全米ナンバーワンのファンドマネジャーと言われたピーター・リンチの「株で勝つ」です。 1989年の発売以来30年間ずっとベストセラーという驚異の名著 であり、実はオールタイムベスト1の時に「おい、なんでこの本が入ってないんだ。絶対おかしいだろ。」というお叱りの声を多数頂きました。 またちょっと秘密ですが、著名株式評論家の北浜流一郎先生にもツイッターで直接この本の落選を怒られてしまいました。(汗)でも以前からずっと北浜先生のことを尊敬していたので、コメントを頂けて実はとても嬉しかったです。またようやく今回本を紹介出来たことも本当に良かったです。(笑) そしてそのままの流れで、ピーター・リンチの愛弟子で、フィデリティ・ロープライスド・ストック・ファンドのポートフォリオマネジャーである、ティリングハストの著書を紹介します。 2人には「共通の投資哲学」が感じられるのが興味深い ですね。 「千年投資の公理」は 日本人投資家にとても人気の高い一冊 です。個人的には、「泥棒投資法」(?)を推奨しているところがツボにはまって大好きです。 「勘違いエリートが真のバリュー投資家になるまでの物語」は、新進気鋭の現代の若手バリュー投資家による 躍動感のある1冊 です。他の本にはない、バリュー投資に関する深い洞察に溢れていて魅力的ですね。 「ハーバード流ケースメソッドで学ぶバリュー投資」は知名度は低いですが、素晴らしい1冊です。グロース株投資の危険性、パクリュー投資の有効性、そして バリュー投資の優位性がはっきりと理解できる と思います。 「実践ディープバリュー投資」は、「失われた30年」のせいで極度の低迷が長く続き、「世界中で最もディープバリュー株が多い」と言われている日本株市場で戦う私たちにはマストの素敵な1冊です。 「イギリス人投資家イェルン・ボスの目に映る日本株市場の今」が観察できるところもいい ですね。 「チャートでみる株式市場200年の歴史」は 「一家に一冊」常備しておくべき本 です。市場には暴落が付き物ですが、この本は「投資家の精神安定剤」として抜群の効力を発揮してくれます。 「アノマリー投資」は 「似た本が存在しない」という意味で凄い本 です。そして1回読んで本棚に置いておくと凄く役立つ、 超実践的な内容がいい ですね。 以上、バリュー投資に関する名著の玉手箱となった新著を是非お楽しみください。(続く)
Feb 2, 2020
さて今日は株式投資本オールタイムベスト98位魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門 (リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ / ローレンス・A・コナーズ著、パンローリング社 1999年) の第2弾です。 今日は非常に良い出来である 第3章 資金管理 から。 トレーダーが勝ったり負けたりする理由は、建玉の手法ではなく、圧倒的に資金管理の技量なのだ。 もしあらゆる売買で損失を最小限に食い止めれば、80%は勝利を収める だろう。 多くのスーパートレーダーが、「最も大切なことは資金管理である。」と口を酸っぱくして述べています。今思い出したのですが、超名著 システムトレード 基本と原則 の中で著者のブレント・ペンフォールドが資金管理の大切さを非常に分かりやすい言葉で説明していたので、以下に引用しておきます。 トレーディングで成功するための本当の秘密はただひとつ。損失を管理すること。。。勝ちトレードはほとんど無視してよい。それらは普通、問題にならない。利は伸びてめったに損にならない。成功するためには、損失の管理にすべてのエネルギーと決断力を集中する必要がある。 そしてリンダ&ラリーもペンフォールドと全く同じことを言っていますね。 もしマーケットが放たれ始めたり、大幅な値動きとなったら、全玉を利食いしなさい。これは最終局面である可能性が高い。 大幅な値動きとは、市場参加者(感情的遅参者)が最後に犬のように押し寄せたことで引き起こされた長大線のこと である。この最後のトレーダー集団が参入してくると、値段を続けて上げよう(もしくは下げよう)とやってくる者はもう誰も残っていない。 そういえば最近の中国の新型肺炎の関連銘柄で、こういう値動きをしている銘柄がたくさんありますね。 アヒルが鳴いたら、餌をくれてやれ。 スーパートレーダーの言葉と言うのは、鋭い刃物の様にストレートで、でも同時にどこかユーモアもあって、ズドンと胸に突き刺さりますね。(続く)
Feb 1, 2020
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