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株価売上倍率(PSR)は私が開拓した革新的な資本市場テクノロジーである。作った当時こそ強力であったものの、今はそれほどの力もなくなってしまった。
当時、私はまだ誰も使っていない方法で株式が過大評価されているか過小評価されているか判断する方法を明らかにし、八四年に 「ケン・フィッシャーのPSR株分析」 と言う本で紹介した。ベンジャミン・グレアムも株価と売上の間には面白い関係がありそうだと偶然指摘したことがあったが、その関連性についての書籍は、私のものが史上初となった。
二五年前には低PSR株を選別さえすれば相場に打ち勝つことが出来た。しかもそれは簡単な方法だった。しかし、私が本を書き、世の中に知れわたるとPSRは広く使われるようになり、CFA協会認定証券アナリスト試験講座の必須項目にまでなった。今では、ほとんどの株価分析サイトでPSRが掲載されている。資本市場テクノロジー、そして予想の道具として、PSRの結果はおおむね相場に織り込まれてしまった。あとは知ってのとおりである。大きな発見でさえ、人々に広まり、時間が経過すると時代遅れになるのだ。
私が最初にPSRについて書き始めたとき、まだ誰もやってみた人がいなかった。今では四六時中誰でも使っている。だからもはや有効ではないのだ。
この話を持ち出した唯一の理由は「一度発見してもそれにしがみついていることはできない」ということを示すためだ。人気が出れば力を失う。そのときこそ次の発見へ向けて仕事をするときなのだ。
本を出版したあとに人々は食いついてきたが、その後も長い時間がかかった。その後十年はPSRをほとんど独り占めにできた。
九七年に ジェームズ・オショーネシー が 「ウォール街で勝つ法則」(パンローリング) というベストセラーを書いた。
彼はPSRについて「バリューファクターの王様」の区分に入れ、その分析でPSRに従ったリターンはそのほかの指標のどれをも上回ったと主張している。
オショーネシーの著書はPSRをさらに目立たせ、その後まもなくしてPSRはそのほとんどの力を失うことになった。相場に織り込まれたのである。
相場は進化するのであり、よって私たちも進化しなければならない。
次の新テクノロジーを開発することがこのゲームのすべてなのだ。
ある”からくり”を発見しても、そこからけっして革新していこうとしない投資家のことを指す言葉がある。「一発屋」だ。
投資の歴史は一発屋であふれている。書店の棚や経済ニュース番組は、一五分で終わる時代遅れで無駄なアドバイスを、無意味に長々と話している一発屋でいっぱいなのだ。
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