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ウォール街で勝つ法則(ジェームズ・P・オショーネシー著、パンローリング社) です。
この本の良さは、豊富なデータから市場で勝てる指標が何かを解析し、その結果として、
効率的市場仮説(ランダムウォーク)という学説が明白に誤っていることを証明してくれている
ことです。私はこのブログで以前から何度も何度も繰り返し述べていますが、
株式市場は決してランダムではない
んですね。ちなみに、
「個人投資家パフォーマンスランキングランカー」の過去4年通算ランキング
というひでぼうさんの書かれた素晴らしい記事を見ると、
継続してインデックスを大幅にアウトパフォームし続けている投資家が複数実在している ことは明白
です。 中でも 「日本のグリーンブラッド」 と私が勝手に思って尊敬しているかぶ1000さんなどはポートフォリオを常に開示しているので信頼性は100%です。このランキングは効率的市場仮説が明白に間違っている事の鮮やかな証明となる
ですね。
さて本題に戻ります。オショーネシーは具体的には、
割安株指標の中で低PSR(株価売上高倍率)が最も有効な勝てる指標 であることを指摘しています。ただPSR以外でも 低PBR(株価純資産倍率)、低PER(株価収益率)、低PCFR(株価キャッシュフロー倍率)などの「伝統的なバリュー指標」も概ね良好なリターン に繋がっていることも同時に指摘しています。
ちなみにPSRに関しては、
ケン・フィッシャーのPSR株分析(ケン・フィッシャー著、パンローリング社) もまずまずの良書だと思いますので、興味のある方は是非。
すいません脱線しました。そしてオショーネシーは低PSRと並んで最も有効な投資手法として、
高RS(高レラティブストレングス≒モメンタム:年間株価上昇率が上位であること)銘柄のリターンが最高に良い つまりモメンタム(株価の勢い)のある銘柄は勝ち続ける ということを指摘しています。これは先日紹介した
で著者のアントナッチが激アツで主張していたことと全く同じことです。 モメンタム投資はバリュー投資に匹敵する素晴らしい投資手法 なんですね。
そしてオショーネシーはこれらの有効な投資手法を併用することでパフォーマンスを最大化出来るということを示しています。
また最近日本では 高ROE(株主資本利益率)銘柄 が素晴らしいのだ、という謎の論調を見かけることがたまにありますが、 オショーネシーは 「一貫性に欠ける」 と一刀両断に切り捨て ています。 私自身の15年間の経験からも高ROEが優れたパフォーマンスに繋がる指標であるという感覚は一切無い ですし、 「高ROEはグロース株のあかしである。」というオショーネシーの指摘以上のものでは全く無い と考えています。 私がこの日記で今まで一切ROEに言及していないのもこのオショーネシーの著作をその依拠としている ものです。
この本は本棚にあると非常に重宝します。 我々バリュー株投資家にとってはバイブル ともいえる最高の一冊ですね。 ♪
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