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否定しない・抑えな… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2026.05.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
最近の子ども達を見ていると、一様に食が細いです。偏食も多いです。食に対する「欲」、つまり「食欲」があまり強くないのです。

私が子どもの頃(昭和30,40年代)の子どもはみんな大食らいでした。大きなお茶碗で3杯食べるのは普通でした。10杯食べたという強者もいました。

教室の子ども達でも、30年くらい前までは教室に来て「腹減ったー、腹減った、何か食わせてくれ」という子がいっぱいいました。それで「ラーメンどんぶりを作ったらラーメンパーティーをやってあげるよ」と言って実際にやりました。当時は陶芸用の窯を持っていたのでちゃんとした「どんぶり」が作れたのです。

お菓子作り、うどん作り、豆腐作り、お餅作りなどをやっても、バクバク食べていました。
そして、その食欲と比例するように制作や創作にも意欲的で、教室に置いてある造形関係の本も色々読んで色々なものを作っていました。

でも次第に食べ残す子が増えてきました。作っても食べないのです。そして「お母さんにあげる」などと、昔の子ども達だったら滅多に言わないようなことを言う子が増えてきたのです。アレルギーの子も増えてきました。「食」に対する欲が低下してきたのでしょう。

それと同時に制作や創作に対する欲も低下してきました。知識欲や行動欲も低下してきました。与えてもらうのを待っている子が増えてきました。
昔の子は「あれもやりたい、これもやりたい」と言ってくるので、「やりたい」を押さえるのが大変でしたが、最近の子は「やりたいものがない、先生、なんか簡単に出来るものない?」「先生、何を作ったらいいの?」と聞いてくる子が増えて来たのです。私はこの言葉を聞くのが一番悲しいです。

「宝くじで一億円当たったらどうする?」と聞いても「ゲームを買い占める」というような返事しか返ってきません。

韓国に行きたいという子もいますが韓国のアイドルが好きだからであって、韓国そのものに興味があるわけではありません。

「海と山、どっちが好き」と聞くと「どっちも嫌い」という答えが返ってきます。「大人になったら何をやりたい?」と聞いても「やりたいことなんかない」と言い、どんな職業に就きたい?」と聞くと「普通のサラリーマン」と答えます。
「サラリーマン」などという職業はないのですが、子ども達はそれを知りません。

ちなみに、今、「普通の紙をちょうだい」「普通の板をちょうだい」などというように、「普通」という言葉を使う子が多いです。そして、やりたいことも、自分の将来に対しても「普通以上のこと」は求めないみたいです。

大人達は「自分らしく自由に生きて」と子ども達に望んでいますが、当の子ども達は「普通でいい」「普通がいい」と言うのです。

どうしてこういう状態になってしまったのかということを私なりに推測してみると、まず「自分が生きている世界の面白さ、不思議さを知らない」ということがあります。
ネットなどで様々なことを簡単に見ることが出来るようになりましたが、興味がない子はそんなもの見ません。

色々なことに興味がある子にとっては、ネットは「自分の学びを深めてくれる有効な道具」になってくれますが、ゲームにしか興味がない子にとっては「ゲームの情報を集めたり、ネットゲームをやるための道具」に過ぎません。

どんなに色々なことが出来る便利なツールを与えても、「やりたいこと」、「知りたいこと」がない子にとっては意味がないのです。それどころか、「子どもを自分が知らない世界から遠ざける道具」になってしまいます。
ゲームにしか興味がない子のところにドラえもんが来ても、「面白いゲームを出して」という要求しかしないでしょう。

その「やりたいこと」、「知りたいこと」が目覚めるためには、画面越しではない「実際の体験」「実際の出会い」が必要なんです。

実際に食べてみて美味しかったものは「あれが食べたい」と思いますが、食べたことがないものを「食べたい」とは思わないのです。
今の子にはその「アナログ的な体験」が決定的に足らないのです。

「やりたいこと」「知りたいこと」がある子にとっては、「簡単で便利な機械」は「自分のやりたいことを実現する道具」になってくれます。
でも、「やりたいこと」がない子にとって「簡単で便利な機械」は「暇つぶしの道具」にしかならないのです。「ゲーム」も暇つぶしの一つです。

「のび太君」も、実際の体験を通して「あんなもの、こんなものが欲しい」とドラえもんに要求していますよね。もし、「のび太君」が狭い部屋の中に「ドラえもん」と二人きりで、外の世界ことを知らなかったら、ドラえもんに何を要求すると思いますか。


ドラえもんに無理に外の世界に連れ出されても、興味を感じる前に恐怖を感じてしまうでしょう。

でも、一人では寂しいのでドラえもんに話し相手になってくれるように求めるでしょう。そうやって世界が閉じてしまうのですが、本人がそれしか望んでいないのなら、周囲の人が外の世界に出るように言っても無駄なんです。

最近の子ども達にとってのゲームやネットの世界は、「寂しさを紛らわせるための話し相手」なんです。AIが登場したことでますます楽しい話し合いが出来るでしょうね。そうして、ますます「外の世界」(現実の世界)への興味を失っていくでしょうね。





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Last updated  2026.05.14 07:36:08
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