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「ひとが誰かを特定… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2026.06.10
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「自然」は物語の宝庫です。土も、石も、葉っぱも、木の実も、木も、小川も、虫も、崖も、泥んこも、高いところ低いところも、明るいところ暗いところも、無限の「物語」を引き出してくれます。「神話」も、「昔話」も、「科学」も、その「自然」から引き出された物語の一つです。

一見、「自然」と「科学」は関係がないように感じるかも知れませんが、「科学」は「自然」を解釈するための一つの方法として生まれたものです。そういう点では「神話」と同じなんです。
ですから、「自然」と出会うことなく育っている子どもは、本質的なところで「科学」が理解できないのです。

でも、誰もが「自然」から「物語」を引き出せるわけではありません。そこで必要になるのがレイチェル・カーソンが言うところの「センス・オブ・ワンダー」という感性なんです。
この「センス・オブ・ワンダー」という感性を持っている子にとっては、世界は不思議で、豊かで、面白くて、不思議なものです。でも、この感性を持っていない子にとっては単なる「物」の集まりに過ぎません。
草や木や虫や動物を見ても「命あるもの」としてではなく「物」としてしか見ることが出来ません。

そして、この世界を「物」としてしか見ることが出来ない感性の子や大人は、「物」を「お金」に換算してその意味を理解しようとします。野に咲くタンポポよりも、花屋さんで売っているお花の方が価値が高いと考えるのです。

幼い子ども達は大人達よりも「センス・オブ・ワンダー」という感性において優れています。ですから「野に咲く花よりも花屋さんで売っているお花の方が価値がある」などとは考えません。
でも、大人がその感性にちゃんと応えようとしなければ、成長とともにその感性は自然消滅してしまいます。


幼い子どもが感じている「センス・オブ・ワンダー」は入り口に立って中をのぞいたときに感じるレベルのものです。
でも、その入り口から中に入ってさらに豊かで大きな「センス・オブ・ワンダー」と出会うためにはガイド役としての大人の付き添いが必要になるのです。
そのガイドがいないと、やがてその入り口が閉じてしまうのです。実際、多くの大人が、その「センス・オブ・ワンダー」への入り口が閉じてしまった世界に生きています。

「見る能力を持っている」ということと「ちゃんと見ることが出来る」ということは別物です。
「聞く能力」を持っているからちゃんと聴くことが出来るわけでも、「話す能力」があるから「ちゃんと話せる」わけでも、「考える能力」があるから「ちゃんと考えることが出来る」というわけでもありません。

「ちゃんと見」「ちゃんと聴き」「ちゃんと話し」「ちゃんと考える」ことが出来るようになるためには「学習」が必要だということです。

そしてそれらの能力は、「それが出来る大人」から受け継ぐしかないのです。声を発する能力は生まれつきですが、その声を使って言葉を話せるようになるためには、「言葉を話せる人」から「言葉」を受け継ぐ必要があります。
まただから日本語を話すお母さんに育てられた子は日本語を話すようになり、英語を話すお母さんに育てられた子は英語を話すようになるのです。

「センス・オブ・ワンダー」という感性もまた同じなんです。「なんで?」「どうして?」などと子どもが何か聞いても、「そんなの当たり前でしょ」「くだらないこと聞くんじゃありません」と答えていたら子どもの「センス・オブ・ワンダー」は育たないのです。

子どもが花の前、虫の前、石の前、水たまりの前で立ち止まっているときに「早くしなさい、置いていくよ」と子どもを追い立てていたら「センス・オブ・ワンダー」は育ちません。

子どもが、「風の音」や「鳥の声」に聞き耳を立てていたり、風に揺れる草木や木々に見とれているときに「なに、ボーッとしているの、速く歩きなさい」と追い立てていたら「センス・オブ・ワンダー」は育ちません。






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Last updated  2026.06.10 07:50:31
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