森へ行こう(心とからだと子育てと)
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「幸せな子どもの育て方」 1
子どもの育ちと大人の育ち 1
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今日も“脱出法”の続きです。現代人の生活は、おじいちゃん、おばあちゃんが若い頃の生活に比べたら格段に便利になっています。掃除も、洗濯も楽になり、車も電子レンジも冷凍食品もあります。でも、不思議なことにお母さん達は相変わらず忙しいようです。お母さん達だけではありません。こんなにも便利になっているのに私達の生活には少しもゆとりがないのです。どうしてだか分かりますか。簡単なことです。今まで1時間かかっていた仕事が機械化され、10分で出来るようになっても、そのあまった50分に別の仕事を入れてしまうからです。その50分をノンビリと過ごすことが出来ればもっとゆったりと生活できるはずなんですが、どうも働き蜂の日本人にはそういう時間の使い方が出来ないのです。さらに、それまでは(たとえば)1時間に一つで済んだのに、機械化が進み便利になると、同じ1時間の間に2つ以上もの仕事をしなければならなくなるのです。だから余計に神経が疲れ、忙しくなってしまうのです。皮肉なことに便利な社会になればなるほど私達は忙しくなるのです。また、今までは歩いて5分の所に買い物に行っていたのが、車を使うようになると平気で何十分もかけて買い物に行くようになるのです。これでは、どんなに機械化され、社会が便利になっても私達の生活にゆとりは生まれません。そして、どうも密室育児のような状態の人はそれにさらに輪を掛けてその余計な仕事をいっぱい増やしてしまっているように感じるのです。子どもと一緒だとどうしても心が子どもに縛られてしまいます。それで、少しでも子どもから心が離れるようなことをしたくなってしまいます。でも、子どもはそんなお母さんの気持ちに不安を感じてよけいにしがみついてきます。子どもというものは追えば逃げるくせに、逃げようとすると追ってくるのです。ですから、お母さんの心が子どもから離れようとすればするほどよけいに子どもはしつこくお母さんにまとわりついてくるのです。じゃあ、どうしたらいいのか。まず、生活を整理してください。本当に必要なものと、なくても大丈夫なものを分けて下さい。子どもとの生活で一番大切なことは食べることと、遊ぶことと、寝ることです。これ以上に大切なことはありません。そのことをしっかりと踏まえた上で、生活の中から必要のないものは削って下さい。“しつけ”も、成長してからでも教えることができるものは後回しにして下さい。後からでも充分に取り返しが付くことで今苦しむことはありません。でも、信頼関係が傷ついてしまうとそれを修復するのはかなり困難です。子どもが小さい時に一番大切にすべきことは食べること、遊ぶこと、寝ることを通してお互いの信頼関係を育てることなんです。これがちゃんと出来ていれば、子どもの成長と共にどんどん子育てが楽になります。ですから、子どもが幼い時には生活の中から無駄なことを削って子どもとの時間を楽しむことです。今までやっていたことを止める時、強い喪失感に襲われるかもしれませんが、止めることによって“何を失ったか”ではなく、“何を得たのか”を考えて見て下さい。すると、それまで見えなかったものが見えるようになります。また、音楽をかけっぱなしにしておくことも効果があります。但し、クラシックがいいです。クラシックを耳障りにならない程度に小さな音で流しておくのです。(歌のあるものはやめた方がいいです。)それだけでストレスの溜まり具合が違います。(ちなみに、テレビの付けっぱなしにも似た効果がありますが、テレビのつけっぱなしはやめてください。)壁にポスターや布を貼るのも効果的です。あと、子どもと感覚遊びをするとお母さんも子どももゆるむのですが、これはブログではお伝えできません。最後に、以下は私が考えたお話です。私は、“感覚言葉”を子どもたちに遊びを通して伝える工夫をしています。その中で“大きい、小さい”をテーマにしたお話です。これを、身振りを交えながらお子さんに読んであげて下さい。(簡単ですから覚えて下さい。正確でなくてもOKです。)“大きな”という時には手を広げ、“小さな”という時には手を小さくします。無理に声を大きくしたり、小さくしたりする必要はありません。ちなみにこれは私の創作ですから無断でHPや印刷物に使うことはお断りします。(へびのニョロニョロ、カエルのピョンピョンのお話も考えています。)このような感覚遊びをしていると、感覚が変わってきますよ。「大きな森」大きな森の中に 小さな池がありました小さな池のそばには 大きな木が立っていて小さなリスが住んでいました。ある日のこと、小さなリスは森の中で大きなクルミを見つけました。小さなリスは大きなクルミを持って帰ろうと小さな口に 入れようとしましたがクルミがあまりに大きいので小さな口には入りませんでした。それで、リスはその大きなクルミを小さな手でしっかりと持って大きな木の所までもどり小さなからだで一生懸命に登ろうとしましたがなかなか巣まではたどり着けません大きな木は小さな声で 頑張れ とはげまし小さなリスは大きなクルミをしっかり抱いてどっこいしょ どっこいしょでも、あ!大きなクルミは 小さなリスの手から 滑り落ち大きな岩の上にカチン小さな音を立てて大きなクルミは割れましたそして、小さなリスはお腹いっぱいクルミを食べたとさ。大きなお腹で こちょこちょ(こちこちょしてあげて下さい。)
2007.02.16
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