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あさのあつこ著 文藝春秋2006.8出版高校2年の琉璃と彼女と関わった少年少女の物語。主人公が章ごとに変わるオムニバス形式だけれど、時間軸は琉璃の高校2年の春から冬にかけて順を追ってのお話。主人公が他人に依存せずに、自分ひとりで立っていたいという性質で、その少女期特有の潔癖が、すごく痛いお話でした。でも、こういう主人公は大好きです!最初、ちょっとノリが軽そうだし、どうかな?と思ったんですが、読み勧めるうちに気にならなくなりました。いやもう、さすが!!!って感じです。
2008年05月29日
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百人一首からもう一つ。 「逢ひ見てののちの心にくらぶれば昔はものを思はざりけり」 <訳> あなたに逢って愛し合ったのちの、心に比べると、それ以前は思い悩みなどしたうちには入らなかったとわかりました。 うーん、情熱的だわ。 逢う前にはこんな気持ちしらなかったけれど、愛し合ってからはこんなにもあなたのことを思ってしまいますって!! 恋をして知らない自分を発見したんだろうなと思います。 このテーマって、よく最近の歌でも取り上げられたりしますよね? 時代は変わっても、人の思いというのは変わらないんだな、としみじみ。 私もどちらかというと、恋をすると盲目でつっぱしるタイプなので、この歌の気持ちがよくわかります。
2008年05月28日
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よく、漫画とかでも引用される、百人一首の歌に 「忍ぶれど色に出でにけりわが恋はものや思ふと人の問ふまで」 という歌があります。この歌が大好きです。 <訳> こらえ忍んでいたけれど、顔に表れてしまったことだ、私の恋心は。 「もの思いしてるのですか?」と人に尋ねられるまでに。 この歌を知ったのが、ちょうど中学生の思春期の頃だったので、私もまだ奥ゆかしく忍ぶれどの恋をしたりするお年頃だったんで特に気に入った短歌でした。 隠していても「色に出でにけり」っていう所が、恋心を自分で調節できないもどかしさや、切なさなんかを表していて好きです!あと、「忍ぶ」ということは、まだ相手に伝えてないんだなーということで、これからどうなっていくのだろう?とドラマが広がっていく期待にわくわくしてしまいます。
2008年05月28日
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GWに実家に帰省した折に、中学校の頃に友人にもらった俵まちさんの「サラダ記念日」の歌集を見つけた。久しぶりに読む短歌はやっぱり面白かった。小学校の頃に習った短歌で好きな歌に「大海の磯もとどろに寄する波 割れて砕けてさけて散るかも」というのがあります。海に行って、海岸線を眺めているときにいつもこの歌を思い出します。後半部分の動詞の羅列になんとも迫力を感じます。眼前に白い飛沫をあげて、波が岩肌にぶつかっている情景が目に浮かんできます。実際の海は凪いでいてとてもおだやかなんですが。海を大海といったり、とどろにというのは、とどろくと言うことで、どうどう波が寄せてくる様を形容していますが、その上、動詞を四回!人知を超えるものの前では、人間とは無力なんだなーと感じいってしまうのです。なのでこの短歌を思い出しながら、海では人生や運命といったものについて考えてしまいます。電卓を置き間違えて、誤った数値をはじきだして上司に呼び出されて怒られたことも忙しくて、昼ごはんを5分でかきこんで食べた日々も小さいことよ。とその時は思えるのです。
2008年05月28日
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大島真寿美著 井田やす代装画 理論社2006.11出版表紙が版画みたいで、かわいらしい。依子はよく何を考えているのかわからない子だと言われていた。それは幼い頃から、両親が家庭内別居状態になり、一人っ子の依子は一人遊びが多かったからのように思っている。高校になって、父親が福岡に転勤することが決まり、とうとう正式な離婚をすることとなった。別居を始めたとたん、母親は上海へ4ヶ月の長期出張が決まり、依子に高校を休学するか、転校して北海道の祖母のところへ行けと言われる。困っていた依子に、友人の梢が自分の家への居候を勧める。転校せずにすんだ依子は、他人にかこまれ生活していく。少女の自分だけから見た世界が、他者とも形がなくともつながっていけるんだという発見の物語。変則的な家族を書いた物語が昔から好きです。家族の絆とか、とても不思議に思うので、その不思議の答えを小説でも追い求めてしまします。読みやすくてとても面白かったです♪
2008年05月21日
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魚住直子著 あずみ虫絵 学研2007.6出版小学生の女の子を主人公にした短編集。それぞれ、日常のちょっとしたことに胸を痛め、成長していく姿を書いている。全5編。表題作は、毎週ピアノ教室に通うために乗っている電車でぼうーと外を眺めていると、すれ違う向かいの電車から、よく見る女の子が手を振ってきた。そのまた別の週では、ホームの向かいで鉢合わせをし、大声を上げて会話をしていく少女二人。日常では言えなかった悩みをお互いに話す少女達に、旅でちょっと開放的になる大人と同じ心理を見た気がする。どれも、子供だった頃を覚えている女性には、胸がつまるいい作品集でした!
2008年05月20日
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岩本ナオ作 小学館2005.11出版岩本ナオさんのデビュー単行本。たんすの中の骸骨=他人に見られたくない子供扱いされる中学生の野花と、その従兄弟の二人の兄弟との交流を描いた作品。岩本さんは、全体的に白っぽい画面だけれど、背景とか、線が、少女漫画っぽくなくて、情緒のあるイラストですきです。ちょっとノスタルジックな感じ。ほんのすこーし、読みにくい感があるけれど、ハツ単行本らしいので、これからグンと伸びていく作家さんかも。とても楽しみ!最近の小学館でよくこんな作品が出せたな~と感心しました。はなゆめの、『夏目友人帳』を書いた、緑川さんの作品が好きな方とかは、気に入るんじゃないかなと思いました。
2008年05月09日
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