弁護士への懲戒請求、激増の謎(1)
例年の数十倍 「根底にヘイト」の指摘も
https://this.kiji.is/415808672766641249
「不満層」が熱心な読者に
人気ブロガーで情報法制研究所上席研究員の山本一郎氏の話
読者数百人が弁護士に懲戒請求を出した「 余命三年時事日記
」の動員力には驚いた。
カルト的なネトウヨ(ネット右翼)ブログの一つで、熱心な読者層は、懲戒請求することの問題点を知らないまま、乏しい知識で行動したようだ。中高年も多く、職場や家庭で居場所のない人がネットを活動の場としている。そんな人々に「敵」の存在や陰謀論といったフェイクニュースを投下すると、 それにすがり、自分の不幸や不満を他人のせいにしてしまう。
彼らなりの正義の実現を図ったのかもしれない。
韓国や中国、野党政治家らをたたくこうしたネトウヨサイトはここ数年、人気を集めている。うそを信じたい読者の熱量をうまく利用した記事がまとめられ、広告収入や寄付、書籍化で収益を生み、商売になっている。読者を集めるため内容が過激になり、どんどん偏っていくのは、もうかるから。一つ一つ反論し、広告主に広告掲載を見送らせたり、 場合によっては発信者を特定し訴訟を起こしたりするしかない。
ネット右翼の特性を的確に指摘しています。
金儲け
という指摘は、クロ現になかった指摘です。
当の 「 余命三年時事日記
」も儲かるサイトのようです。
もっともあまりにひどすぎると、広告主が逃げたりして運営の危機に陥るようです。
ドラマ「フェイクニュース」では、右と左のまとめサイトを運営して金儲けをする
運営者が描かれていました。
また、新潮45のようにヘイト本化して休刊になったものもあります。
正義感?を刺激して金儲け。
まんまと乗せられたようです。
それにしても今回は、ネット右翼が名乗り出てくれたわけですから
これほどの好機はないでしょう。
懲戒請求したネット右翼は、何とか裁判を避けようと思って
自分が懲戒請求した弁護士に反省文を送ったくだりも興味深かったです。
謝罪の手紙を受け取った弁護士は …
2人からの謝罪の手紙を受け取った札幌弁護士会の池田賢太弁護士は、書かれた釈明内容を読んであきれた。
受け取った手紙は別の人からのも合わせ、計6通。それぞれ、ブログ「余命三年時事日記」の影響を受けていたことのほか、「反日弁護士には懲戒請求するしかないとの内容に扇動された」「わが国が侵略されてしまうので、ブログの指示に従わなければならないと思った」「洗脳され、集団ヒステリーになった」と書かれていた。
池田弁護士は「 責任転嫁しようとしている 」と感じた。それでも、謝罪の気持ちがあれば問題の深刻さを分かってもらえるかもしれないと思い直し、手紙を送った。
手紙の要旨はこうだ。
「私たちは一人一人が本質において平等です。私が本当に憤っているのは、在日朝鮮人やその子どもたちの権利の平等性を認めていないことです。懲戒請求の根底には差別への無自覚性があると思わざるを得ないのです。なすべきは差別をする心と向き合い、差別を楽しむことと決別することです。どのような思想を持とうと自由です。しかし、自由を行使して、他人の権利を害することは許されません」
その後、数人から返事が届いた。それぞれ反省を記し、うち1人の男性は「社会で評価されない苦しみから逃れようと、差別をしてしまいました」とつづっていた。
池田弁護士は「大人がネットで簡単にあおられ、差別に加担する社会は危ない。許容すれば、関東大震災時の朝鮮人虐殺のようなことがいつ起きてもおかしくない」と語った。
ネット右翼は、何らかのコンプレックスを抱えている人たちだと感じていましたが、
この記事を読んでその感を強くしました。
それにしても、池田弁護士はやさしいですね。
フィリップ・マーロウ(Philip Marlowe)の
「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」
(『プレイバック』)
「If I wasn't hard, I wouldn't be alive.
If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.」
が、浮かびました。
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