ドゴールフランス大統領暗殺を請け負った 1
匹狼の殺し屋ジャッカルと、これを阻止せよとフランス警察の全権を委任された警視ルベルの戦いを描いたフレデリック・フォーサイスのベストセラー小説「ジャッカルの日」の映画化。
小説が1971年出版ですから、ずいぶん早い映画化です。
それだけ魅力的なストーリーだったのでしょう。
あらすじ:
1962
年 8
月 26
日ペティ・クラマール郊外で、エリゼ宮殿からパリ近くの空港へ向かうドゴール大統領を乗せた車が、待ち伏せていた軽機銃で武装した 1
隊の襲撃をうけた。奇跡的に大統領は無事だった。すでに大統領暗殺は 6
回も計画されており、首謀者ジャン・マリエ・タリー中佐が銃殺刑に処せられた。
全てが、アルジェリアからのフランス撤退政策をとったドゴールに反対する秘密組織OASの仕業だったが、 63
年に入ると政府側のしめつけが激しくなりOASは動きが取れなくなった。国外に逃れたOASの指導者ロダン大佐(エリック・ポーター)は残された最後の手段として、外国人で、しかも当局には顔も名前も知られていない殺し屋を雇う事にした。
3
カ月後、その条件にぴったりの男を見つけだした。その男の暗号名はジャッカル( エドワード・フォックス
)。契約金は 50
万ドルだった。その金を用意するためにOASはフランス各地で銀行強盗を決行した。しかし、その突然のテロ行為はフランス当局を警戒させるもととなった。やがてロダン大佐の護衛の 1
人ウォレンスキー(ジャン・マルタン)がフランス側につかまり、拷問にかけられた。彼はしゃべらずに死んだがその断片的な言葉からフランス警察が動きだした。
その頃、ジャッカルの準備も着々と進んでいた。身分証明書を偽造し、精巧な狙撃銃を作らせフランス国内に潜入した。ウォレンスキーの断片的な自白は、大統領を守る立場にある大臣(アラン・バデル)を緊張させた。政府首脳陣が召集された会議の結果、警察のルベル警視( ミシェル・ロンスダール
)と補佐のキャロン(デレク・ジャコビ)に全権が委任され、捜査が開始された。
彼らの必死の活動が続き、ジャッカルに今 1
歩と迫ったが、殺し屋の動物的なカンのために逮捕には至らなかった。ジャッカルがドゴールの横顔に銃の照準を会わせる前に 2
人の犠牲者が出た。ジャッカルとホテルで知り合い 1
晩ベッドを共にしたコレット夫人(デリフィーヌ・セイリグ)と、ジャッカルに肉体的魅力を感じて近づいたホモのベルナール(アントン・ロジャース)だ。その間にもルベルとキャロンの捜査網は次第にせばまったがどうしても彼を捕らえることはできなかった。
1963
年 8
月 25
日、解放記念日。厳重な警備を巧みにすり抜けたジャッカルは、ドゴールが立つはずの広場を見下ろすアパートの最上回の 1
室で、狙撃銃を組立てていた。
一方、この日まで、ジャッカルを捕らえる事のできなかったルベルは、周囲を警備する隊員から、 1
人の年老いた傷痍軍人がアパートに入った事を聞きだした。やがてドゴールが到着し、式典は予定通り始まった。窓からドゴールの横顔を狙うジャッカル。発砲。だが、ドゴールの頭が 1
瞬動き、弾は外れた。 2
発目を込めようとした時、警備員を伴ったルベルが部屋に飛び込んできた。ジャッカルがふり返り軽機銃を持った警備員を射殺した。ジャッカルが次の弾丸を込める間、軽機銃を奪ったルベルが、ジャッカルめがけて引き金を引いた。ジャッカルは壁にたたきつけられ息絶えた。外の広場では何事もなかったかのように式典が続けられていた。
ジャッカルvsルベル
ですが、何度見ても私はジャッカルの方に感情移入してしまいます。
銃弾が外れた時も残念と思ってしまいます。
さえない風貌ですが、アナログ的な捜査手法でじわじわと攻めなかなか手ごわいです。
ニースの場面ではホテルネグレスコが出てきたり、
アバンジュールのお相手はモンペリエ男爵夫人と
田舎の映画館で最初に見た時には、大人になってそんな場所を訪れるなんて
夢にも思わなかったです。
ジャッカルが夫人を殺害した後パリ行きの列車に乗るチュール(Tulle)は、
訪れたことはありません。
フレッド・ジンネマン
がこのあと撮った ジュリア
(1977年)も
忘れがたい映画でした。
いっしょに観に行った女性とは、ずっと年賀状のやり取りをしています。
予告編です。
Trailer The Day of the Jackal
https://www.youtube.com/watch?v=h6xMnTPEzPo
THE DAY OF THE JACKAL (Tribute)
https://www.youtube.com/watch?v=rXaEK1arVLo
こちらは、コートジボアールのドライブシーン。
かっこいい車 (アルファロメオ・ジュリエッタ
スパイダー)
ですね。
我々は、列車でフランスからイタリアへです。
The Real DAY OF THE JACKAL: Arrival Part I of II.
https://www.youtube.com/watch?v=3KF6N39LAK8
https://www.youtube.com/watch?v=hCoZBx8c0oY
メモ:フレッド・ジンネマン監督で見た作品
真昼の決闘
(1952
年 )
地上より永遠に (1953 年 )
オクラホマ! (1955 年 )
老人と海 (1958 年 )
尼僧物語 (1959 年 )
日曜日には鼠を殺せ (1964 年 )
わが命つきるとも (1966 年 )